JPS581118B2 - 15↓−置換↓−ω↓−ペンタノルプロスタグランジン誘導体 - Google Patents

15↓−置換↓−ω↓−ペンタノルプロスタグランジン誘導体

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JPS581118B2
JPS581118B2 JP53070706A JP7070678A JPS581118B2 JP S581118 B2 JPS581118 B2 JP S581118B2 JP 53070706 A JP53070706 A JP 53070706A JP 7070678 A JP7070678 A JP 7070678A JP S581118 B2 JPS581118 B2 JP S581118B2
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tetrahydropyran
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トーマス・ケン・シヤーフ
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Publication of JPS581118B2 publication Critical patent/JPS581118B2/ja
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/93Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with a ring other than six-membered
    • C07D307/935Not further condensed cyclopenta [b] furans or hydrogenated cyclopenta [b] furans
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C405/00Compounds containing a five-membered ring having two side-chains in ortho position to each other, and having oxygen atoms directly attached to the ring in ortho position to one of the side-chains, one side-chain containing, not directly attached to the ring, a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, and the other side-chain having oxygen atoms attached in gamma-position to the ring, e.g. prostaglandins ; Analogues or derivatives thereof

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は天然に存在するプロスタグランジンの新規な同
族体に関する。
特に、N−アシル並びにN−スルホニル15−置換−ω
−ペンタノルプロスタグランジンカルボキシアミド{こ
こで15−置換基は(2−フエニル)エチルである。
}に関する。
プロスタグランジシはC−20不飽和脂肪酸であって、
種々の生理学的効果を示す。
それらの構造、生物学的活性および医薬用途は米国特許
第3971826および同3984400に種々記載さ
れている。
合成医薬の製造の主な目的の一つは、生理学的活性に高
度の選択性があり且つ活性持続期間が増加した天然化合
物の同族体を開発することである。
非常に広範な活性スペクトルを有する天然のプロスタグ
ランジンに類似した一連の化合物の場合には、単一化合
物の選択性を増すということは、通常一つの生埋学的効
果を高め他の効果を低下せしめることを包含する。
天然プロスタグランジンの場合は、選択性を増すことに
よって劇しい副作用、特に天然プロスタグランジンの全
身投与ののちにしばしばみられる胃腸作用を軽減するこ
とが期待された。
11−ヒドロキシプロスタグランジン系において選択性
と持続性の増加を達成するために、多くの研究者は底辺
側鎖の末端5ヶの炭素の分子修飾に専心した。
ある一つの修飾は下の側鎖の末端から1〜4ヶの炭素原
子を除去し、この側鎖をアリール基またはヘテロアリー
ル基で終らせるものである。
このタイプの化合物は例えばベルギー特許第80223
1および米国特許第3984424に記載されている。
底辺側鎖のこの部分についての別の修飾は、末端の5ヶ
の炭素原子に結合している若干の水素をアルキル基で置
換するものである。
このタイプの化合物は例えば,16・16−ジメチルプ
ロスタグランジンE2およびF2αであり、B.J.M
agerkin等の「プロスタグランジン類」4143
(1973)に記載されている。
他の研究者は11−ヒドロキシプロスタグランジン類の
C−1位のカルボン酸基の分子修飾に専心した。
この修飾の若干はカルボン酸基をN−アシル又はN−ス
ルホニル力ルボキシアミドへ変換するかテトラゾールへ
変換するものである。
カルボキシアミド型の化合物は米国特許第395474
1に記載され、テトラゾール型の化合物は米国特許第3
883513に記載されている。
これらの文献には11−ヒドロキシプロスタグランジン
類の生物学的活性について、それらが血圧降下性、気管
支拡張性、抗受精性、そしてある場合には抗潰瘍性およ
び抗凝血性を表わすと記載されている。
特に米国特許第3984424には、17−アリール−
ω−トリスノルプロスタグランジンのp−ビフエニルエ
ステルカ強い抗受精活性を有すると述べられている。
従来技術およびここに記載された化合物の生物学的テス
トを考慮すると、E系列の15−置換−ω−ペンタノル
プロスタグランジン(15 −置換はすべて2−フエニ
ルエチルである)が血圧降下性および下痢性を減少した
にも拘わらず強い抗受精活性を有しているということが
見出されたのは予想外のことであった。
本発明は、選択的で強い生物学的活性を有するプロスタ
グランジン類からなるものであり、次の構造の化合物を
包含する。
式中 Arはフエニル; R2はC2−C5のアルカノイルまたはC1〜C4のア
ルキルスルホニル; Wはシス−ビニレン; Tはアルファまたはベータ水酸基である。
Arがフエニル、Qが−CONHCOCH3または−C
ONHSO2 である本発明のプラスタグランジン類が
重要である。
特にN−アセチル−17−フエニル−ω−トリスノルP
GE2カルボキシアミド;N−メタンスルホニル−17
−フエニル−ω−トリスノルPGE2カルポキシアミド
が重要である。
本発明の15−置換−ω−ペンタノルプロスタグランジ
ン化合物は3部の工程によって製造される。
まずωすなわち底辺側鎖の合成に始り、αすなわち頂点
側鎖の合成が次に続き、最後にこの合成されたPGF2
α中間体を最終生成物に転化する。
機構A,BおよびCで示される工程は出発物質として式
1の公知化合物2−(3α−p−フエニルベンゾイルオ
キシ−5α−ヒドロキシ−2β−ホルミルシクロペント
−1α−イル)酢酸、γ−ラクトン〔E.J.Core
y、等、J.Am. Chem.Soc.92、387
(1970)〕を使用する。
A機構 ω−側鎖工程 R1は緩和な化学反応性基 A機構の合成工程はω鎖の形成を示している。
反応(a)により、“ラクトンアルデヒド”(1)は“
ホスホネート”Arはフエニルであると接触して“エノ
ン”2を形成する。
しかしながら、この工程に先だって適当なカルボン酸エ
ステルをジメチルメチルホスホネートと縮合させて“ホ
スホネート”を生成しなければならない。
ジメチルメチルホスホネートのリチウム塩を3−アリー
ルプロピオン酸メチルまたはエチルエステルもしくは2
・2−ジメチルプロピオン酸メチル又はエチルエステル
(ここでアリール基Arは前記定義と同じ)とエーテル
性溶媒中(例えばテトラヒドロフランまたはエーテル)
、−78°〜−60°、通常はドライアイス/アセトン
浴の温度で、30分〜120分間接触させると“ホスホ
ネーとト”を生成する。
反応混合物を適当量の有機酸例えば酢酸で中和し、次に
通常の方法例えばカラムクロマトグラフイーおよび/ま
たは蒸留によって単離することによって精製する。
つぎに反応(a)は“ホスホネート”のナトリウム塩ま
たはリチウム塩を式1の“ラクトンアルデヒド”と共に
“ワズワース−エモンズ”反応を行なうことによって実
施され、“エノン”2を生成する。
この工程における“ホスホネート”のナトリウム塩また
はリチウム塩は“ホスホネート”を水素化ナトリウムま
たはn−ブチルリチウムのような塩基とエーテル性溶媒
(例えばテトラヒドロフランまたはジメチルメタン)中
室温で接触せしめて製する。
次にこの塩を式1の“ラクトンアルデヒド”と0〜30
°の温度で約30〜90分間接触せしめて゛エノン”2
を生成する。
反応混合物は有機酸で中和され、通常のカラムクロマト
グラフイー法によって単離される。
ステップ(b)で示されるA機構の第2部分は次の反応
からなっている。
エノン2のエノン断片のアリルアルコール断片への還元
:p−ビフエニルカルボキシ基のエステル交換反応、お
よび各水酸基位における緩和反応性エーテルの形成によ
る“ラクトン3”の生成。
エノン断片の還元はエノン断片のカルボニル基のみに作
用する還元剤で行なわれる。
通常はトリ−sec−プチル水素化ホウ素リチウムの如
きトリアルキル水素化ホウ素をエノンに対する化学量論
比で用いる。
反応はエーテル性溶媒中約ドライアイス温度で30〜9
0分間行い、続いて中和する。
この還元は2個の化合物を生成する。
それはC−15位のα型アルコール及びβ型アルコール
である。
これらはジアステレオマーであり、カラムクロマトグラ
フイーおよび高圧液体クロマトグラフイーの如き通常の
方法で分離しうる。
次にα型およびβ型アルコールは最終生成物へと処理さ
れる。
上記の生成したアリルアルコール中間体からp−ビフエ
ニルエステルを除去するのは塩基性アルコール媒体中で
エステル交換反応することによって行なわれる。
エステルのエステル交換反応を促すに充分な程度の弱塩
基で行い、通常の反応条件は、中間体エステルをメタノ
ール中炭酸カリウムと約1時間接触させ、中和し、抽出
分離する。
還元およびエステル交換からなるこれら2つの工程はプ
ロスタグランジン中間体のC−11およびC−15位に
水酸基を生成する。
C−11とC−15の水酸基を緩和反応性エーテルに転
換するとステップ(b)は完了し、式3の“ラクトン”
を生成する。
緩和反応性保護基として機能する如何なる基も基R1
として用いうる。
例えばテトラヒドロピラン−2−イルおよびジメチル−
t−ブチルシリルが用いられる。
もしR1 としてテトラヒドロピラン−2−イルを用い
るならば、C−11、C−15プロスタグランジン中間
体ジオールから生成する方法は前記したようにメチレン
クロライド中過剰の2・3−ジヒドロピランを触媒とし
てのp−トルエンスルホン酸と共に用い30〜90分反
応せしめて行なうものである。
他の方法では、中間体ジオールをジメチルホルムアミド
の如き極性溶媒中イミダゾールの存在下50℃で12〜
24時間ジメチル−t−ブチルシリルクロライドと接触
せしめる。
この何れかの工程の後、式3の“ラクトン”が塩基性抽
出およびカラムクロマトグラフイーによって分離される
A機構の第3部分はステップ(e)であって、α−鎖を
結合してラクトン基をヘミアセタール基に変換スること
からなる。
ステップ(c)はラクトンをヘミアセタール(ラクトー
ル)基へ変換するような還元剤を使用して行なわれる。
通常の方法は、“ラクトン”3を化学量論量のジイソブ
チル−水素化アルミニウムとトルエンの如き不活性溶媒
中で−78〜−60℃で接触せしめることによって、“
ラクトン”3を“ヘミアセタール”4に還元する。
反応が殆んど完了したことを確認した後(通常、反応混
合物の約数の薄層クロマトグラフで試験する)、メタノ
ールの如き水酸基性溶媒で反応を終止し、室温まで放置
する。
“ヘミアセタール”4はエーテル性溶媒/水による抽出
かまたはメタノールによる摩砕(trituratio
n)で単離する。
B機構はα−鎖の合成であって、式4の“ヘミアセター
ル”を式11の“ホスホラン”の一部と結合することに
よって式5のプロスタグランジンを形成するものである
この機構の反応(d)は“ホスホラン”11と“ヘミア
セタール”4とのウイツチヒ反応である。
“ホスホラン”11の製造とこれと4との反応は次式の
ホスホニウム塩から出発する一つの操作で達成される。
式中Qは前に定義されている。
この塩は米国特許3954741に記載された方法で製
造される。
B機構 α一鎖工程 反応(d)によってプロスタグランジン5を製造するた
めに、ジメチルスルホキシト沖適当なホスホニウム塩を
ジメチルスルホキシド中約2当量のメチルスルフイニル
メチドナトリウムと室温で接触させる。
得られた“ホスホラン”11のジメチルスルホキシド溶
液を次に約1/3〜1/5モル当量のヘミアセタール4
とジメチルスルホキンド中10°〜40℃で接触させる
反応が実質的に完了した後(通常は0.5〜16時間)
、水と次に酸とで中和する。
次にプロスタグランジン5可を通常の方法、例えばカラ
ムクロマトグラフイーまたは高圧液体クロマトグラフイ
ーで単離する。
C機構 本発明の生成物 C機構はプロスタグランジンF2α (中間体5)から
プロスタグランジンF1α(中間体7)への変換、5か
らプロスタグランジンE2(化合物6)への変換並びに
7からプロスタグランジンE1(化合物8)への変換を
示している。
この機構のステップ(f)反応は中間体7を生成するも
ので、中間体5のC5−C6二重結合の接触水素添加反
応である。
ステップ(e)反応は化合物6および8を生成し、二つ
の反応からなっている。
すなわち、C−9水酸基をケト基にするジョーンズ酸化
反応と、保護基R1 の酸開裂である。
本発明によれば、ジョーンズ酸化反応の方法は中間体5
又は7をジョーンズ試薬(硫酸および水に三酸化クロム
を溶解したもの)のアセトン溶液と−20〜0℃で約5
分間接触させ、ついでインプロパノールで反応を終了さ
せることからなる。
酸化した中間体はカラムクロマトグラフイーのような通
常の方法で単離するか、好ましくは精製しないで用いる
保護基R1 の開裂方法は、適当な中間体5または7も
しくは上記した5または7の酸化生成物を酢酸と水との
混合物と20〜40℃で5〜24時間接触させることで
ある。
さもなくば、R1がジメチル−t−ブチルシリル基の場
合には、開裂方法はテトラ−n−ブチルアンモニウムフ
ルオライドのようなテトラアルキルアンモニウムフルオ
ライドとテトラヒドロフランまたはジエトキシエタンの
ような溶媒中で接触させることからなる。
最終生成物6、8は反応混合物を濃縮し、ついでカラム
クロマトグラフイまたは高圧液体クロマトグラフイのよ
うな通常の精製法を行って単離される。
接触水素添加反応の方法は、中間体5のメタノール、エ
タノールまたは酢酸エチル溶液を貴金属触媒、例えば炭
素上パラジウムと共に水素1気圧下、−20℃で1当量
の水素が吸収されるまで攪拌する。
次に触媒と溶媒を除き、任意にカラムクロマトグラフイ
ーによって中間体7が単離される。
多くの生体内および試験管内テストによって、本発明の
プロスタグランジン化合物が非常な選択性を示すことが
確定した。
これらの生物学的業績はある面での活性を維持しながら
天然のプロスタグランジンの生理学的活性の多くを減少
したことである。
このような選択性を確認したテストの中には、モルモッ
トおよびラットの子宮から摘出した平滑筋に対する作用
のテスト、犬の血圧に対する作用のテストモルモットに
おけるヒスタミン性気管支収縮の阻止テスト、ラットに
おける寒冷性、ストレス性潰瘍の阻止テスト、およびマ
ウスの下痢作用のテストがある。
同じテストで天然のプロスタグランジンに生じた結果と
比較した後、これらのテストにおいて実験プロスタグラ
ンジンに生じた生理学的な結果は自然なおよび病理学的
な悪化状態の治療にそれが有用であることをきめるのに
役立つ。
このような比較にもとづいて、本発明のE系列の15−
置換−ω−ペンタノルプロスタグランジンは選択的な抗
受精剤としての有用性を有する。
選択的な有用性は、E系列のすべての化合物について子
宮平滑筋作用の観察、および血圧降下性、下痢性、気管
支拡張性のような作用の減少などにより判明する。
治療的に重要な選択性を有する抗受精性の主な例はN−
メチルスルホニル−17−フエニル−ω−トリスノルプ
ロスタグランジンE2 カルボキシアミド、およびN−
アセチル−17−フエニル−ω−トリスノルプロスタグ
ランジンE2 カルボキシアミドである。
上記のPGE2化合物は、天然のPGE2に較べてラッ
トおよびモルモットからとり出した子宮平滑筋テストで
強い活性を示したにも拘らず、マウスに下痢を起す作用
は天然PGE2の1/10であり、またヒスタミン散布
モルモットの肺テストでの気管支収縮阻止力および犬の
血圧降下作用も、より弱い。
更に、これらはラットおよびモルモットから適出した子
宮平滑筋テストでは17−フエニル−ω−トリスノルプ
ロスタグランジンE2(酸)およびそのp−ビフエニル
エステルに匹敵する活性を示しながら、一方犬の血圧降
下では上記酸および上記エステルよりもはるかに作用が
弱い。
同様に、上記PGF2α化合物はラット摘出子宮の平滑
筋テストにおいて天然のPGE2に匹敵する活性を示す
これらのテストの方法は米国特許第3956284に記
載されている。
本発明の新規化合物は、該化合物またはその薬学的に許
容しうる塩を含有する種々の医薬製剤に用いうる。
これらは種々の経路で天然のプロスタグランジンと同じ
ように投薬しうる。
例えば、静脈内、経口、膣内、羊膜外等に、抗受精剤と
して、分娩誘発のための堕胎剤としておよび平滑筋に影
響を与えないメカニズム例えば黄体メカニズムおよび農
業用動物の発情周期の同期化によって抗受精活性を有す
る薬剤として投薬しうる。
本発明のプロスタグランジン化合物の医薬製剤化のため
および固型調剤のために有用な薬学的に許容しうる塩は
薬学的に許容しうる金属カチオン、アンモニウム、アミ
ンカチオンまたは第4級アンモニウムカチオンとの塩で
ある。
特に好ましい金属カチオンはアルカリ金属からのもの、
例えば、リチウム、Na,K、およびアルカリ土類金属
からのもの例えばMgおよびCaであるが、他の金属の
カチオン形例えばAl 、Znおよび鉄も本発明の範囲
内のものである。
医薬として許容しうるアミンカチオンは第1、第2また
は第3級アミンから誘導されるものである。
適当なアミンの例はメチルアミン、ジメチルアミン、ト
リエチルアミン、エチルアミン、ベンジルアミン、α−
フエニルエチルアミン、β−フエニルエチルアミンであ
り、また複素環アミン例えばピペリジン、モルホリン、
ピロリジンおよびピペラジンや水溶性基すなわち親水性
基を含有するアミン例えばモノ−、ジ−、トリ−エタノ
ールアミン、エチレンジエタノールアミン、ガラクタミ
ン、N−メチルグルコサミン、エフエドリンフエニレフ
リン、エピネフリン、プロ力イン等もよい。
医薬として許容しうる適当な第4級アンモニウムカチオ
ンの例はテトラメチルアンモニウム、テトラエチルアン
モニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、フエニル
トリエチルアンモニウム等である。
本発明の新規化合物は該化合物またはその薬学的に許容
しうる塩を含有する医薬製剤に用いられ、上記した如き
種々の経路で投与される。
投与の量、形態および経路は各患者の状態および患者が
かかつている医者の判断によってきまるが、本発明のあ
る15−置換−ω−ペンタノルプロスタグランジンに対
する後記する説明はこれらの抗受精剤としての有用性を
記載し、且つ他の化合物の抗潰瘍剤としての有用性を記
載している。
流産を誘発するためには、本発明の新規な15−置換−
ω−ペンタノルプロスタグランジンが、適当に製剤され
た錠剤、水性懸濁液またはアルコール性溶液で経口的に
投与され、これらの製剤は1投与当り約0.1〜20m
gのプロスタグランジンを含有し、1日当り1〜7回用
いられる。
膣内投与のための適当な製剤はラクトース錠または含浸
タンポンで1投与当り0.1〜20〜のプロスタグラン
ジンを含有し1日1〜7回投与である。
羊膜内投与の適当な製剤は1投与量が0.05〜10m
gのプロスタグランジンを含有し、1日1〜7回投与の
水溶液である。
羊膜外投与の適当な製剤はプロスタグランジンを1投与
当り0.05〜1mg含有し、1日1〜5回投与の水溶
液である。
その他に、E系列の新規な15−置換−ω−ペンタノル
プロスタグランジンが流産誘発のために1分間当り0.
05〜50μのプロスタグランジンの投与量で約1〜2
4時間静脈内に注入される。
E系列の新規な15−置換−ω−ペンタノルプロスタグ
ランジンの他の用途は分娩誘発剤である。
この目的のためにプロスタグランジンのエタノール−食
塩溶液が約0.1〜10μg/kg/分のプロスタグラ
ンジン量で約1〜24時間静脈内注入で用いられる。
E系列の新規な15−置換−ω−ペンタノルプロスタグ
ランジン化合物の他の用途は受精制御である。
この目的のためには1投与当り0.1〜20mgのプロ
スタグランジンを含有する膣内投与または経口投与のた
めの錠剤が用いられ、月経の予定日かまたは予定日の後
に1〜7投与を使用する。
豚、羊、牛または馬の発情周期の同期化のためには0.
03〜30mg/回のプロスタグランジンを含有する溶
液または懸濁液が皮下または筋肉内に1〜4日間投与さ
れる。
上記の投薬形或は他の多くの投薬可能形を製造するため
に、種々の反応不活性な希釈剤、賦形剤または担体が用
いられる。
このような物質には例えば水、エタノール、ゼラチン、
乳糖、殿粉、マグネシウムステアレート、タルク、植物
油、ベンジルアルコール、ガム、ポリアルキレングリコ
ール、黄色ワセリン、コレステロールおよびその他の公
知の医薬用担体がある。
もし望むならば、これらの医薬製剤は例えば保存剤、湿
潤剤、安定剤または他の治療剤(例えば抗生物質)のよ
うな補助物質を含有してよい。
次の実施例は説明するだけのものであって、特許請求の
範囲を限定するものではない。
スペクトルデータはヴアリアン( Varian )
T−60またはA−60NMRおよびパーキン−エルマ
ーグレーテイングインフレアドスペクトロメータ( P
erkin −Elmer Gartin Infre
dSectrometer)で得た。
赤外線データはミクロンで出し、NMRデータは標準と
してTMSを用いてppmで出している。
融点は補正せず℃で表してある。
一般に実施例中に記載した反応温度は、特に記さない時
は周囲温度または室温を表し、15〜30℃である。
実施例に記載した反応に要する時間は、他の方法で記述
してない限り、薄層クロマトグラフイー(TLC)でモ
ニターすることによって決定した。
通常のTLC システムはガラス上のシリカゲル( E
.Merck − Silica Gel plate
s、 E、Merck, Dormstadt,W.G
ermany)で、溶出剤としてベンゼンとエーテルの
混合物またはメタノールとクロロホルムの混合物を用い
、展開剤としてワニリンとエタノールの混合物またはヨ
ウ素を用いた。
〔“Introduction to Chromat
ography”J,M, Bobbitt, A,
E, Schwarting, R.J.Gritte
r、 Van Nostrand −Reinhold
,N.Y.1968〕、一般の方法として、出発物質
を示すTLCスポットが消えた時或いは変化しなくなっ
た時、問題の反応は殆んど終ったとみなした。
参考例 1 2−〔3α一p−フエニルベンゾイロキシ−5α−ヒド
ロキシ−2β−(3−オキソ−5−フエニル−トランス
−1−ペンテン−1−イル)シクロペント−1α−イル
〕酢酸、γ−ラクトン(14): 400mlの1・2ジメトキシエタン中1.32g(3
1.5ミリモル)の水素化ナトリウム(鉱油中56.6
%分散液)の懸濁液に、8.80g(34.4ミリモル
)のジメチル−2−オキソ−4−フエニルブチルホスホ
ネート(13)を滴加した。
不均質な混合物を室温で25分間攪拌し、1時間還流加
熱してから室温に冷やした。
80mlの1・2−ジメトキシエタン中10.0g(2
8.6ミリモル)の2−〔3α−p−フエニルベンゾイ
ロキシ−5α−2β−ホルミルシクロペンタン−1α−
イル〕酢酸、γ−ラクトンの懸濁液を加え、この混合物
を45分間攪拌し、中和し、濃縮した。
粗混合物をメチレンクロライド氷酢酸にとかし、50m
lの水と50mlの飽和食塩水で洗い、MgSO4で乾
燥し蒸発させて7.47g(55%)の2−(3α−p
−フエニル−ベンゾイロキシ−5α−ヒドロキシ−2β
−(3−オキソ−5−フエニル−トランス−1−ペンテ
ン−1−イル)シクロペント−1α−イル〕酢酸、γ−
ラクトン(14)を白色固体で得た。
メチレンクロライド−ヘキサンよりの再結晶で融点12
7〜129℃)さらに前記したエノン2の構造の本発明
の他のエノン中間体も実施例の方法で得られる。
ただし、参考例1のホスホネート12の代りに次の構造
のホスホネートを用いる。
式中RおよびArは前記定義したとおりである。
参考例 2 2−〔3α−p−フエニルベンゾイロキシ−5α−ヒド
ロキシ−2β−〔3α−ヒドロキシ−5−フエニル−ト
ランス−1−ペンテン−イル〕シクロペント−1α−イ
ル〕酢酸、γ−ラクトン(15)および 2−(3α−p−フエニルベンゾイロキシ−5α−ヒド
ロキシ−2β−(3β−ヒドロキシ−5−フエニル−ト
ランス−1−ペンテン−1−イル)シクロペント−1α
−イル〕酢酸γ−ラクトン(16): 150mlのテトラヒドロフラン(−78℃に冷却)中
7.Og( 14.6ミリモル)の2−〔3α−p−フ
エニルベンゾイロキシ−5α−ヒドロキシ−2β−(3
−オキソ−5−フエニル−トランス−1−ペンテン−1
−イル)シクロペント−1α−イル〕酢酸、γ−ラクト
ン(14)の溶液に、テトラフラン中トリ−See−ブ
チル水素化ホウ素リチウムの溶液30mlを反応が完了
する(tlcで判定)まで少しづつわけて加えた。
次にこの溶液に水対酢酸の比が60 : 40の混合物
100mlを加えて冷却し鎮静した混合物をあたたまる
ままにしておき、次にメチレンクロライドで抽出した(
150mlで3回)。
有機抽出物を一緒にし、水(50ml)と飽和食塩水(
50ml)で洗い、乾燥し(無水硫酸マグネシウム)、
濃縮した。
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーでエー
テル:シクロヘキサン9:1混合物を溶出剤として用い
て精製すると、所望の2−〔3α−p−フエニルベンゾ
イロキシ−5α−ヒドロキシ−2β−(3α−ヒドロキ
シ−5−フエニル−トランス−1−ぺンテン−1−イル
)シクロペント−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトン(1
5)を得た。
白色固体で重量3.72g(収量53.2%)。
酢酸エチルで溶出すると、2−〔3α−p−フェニルベ
ンゾイロキシ−5α−ヒドロキシ−2β−(3β−ヒド
ロキシ−5−フエニル−トランス−1−ペンテン−1−
イル)シクロペント−1α−イル〕酢酸、ラクトン(1
6)を油状2.15g(収率34.7%)で得た。
さらに、参考例2の方法により、参考例2のエノン14
の代りに参考例1で生成したエノン中間体を使って本発
明の他の還元エノン中間体を得ることができる。
参考例 3 2−〔3α−5α−ジヒドロキシ−2β−(3α−ヒド
ロキシ−5−フエニル−トランス−1−ペンテン−1−
イル)シクロペント−1α−イル)酢酸、γ−ラクトン
(17):372g(1.35ミリモル)の2−〔3α
−p−フエニルベンゾイロキシ−5α−ヒドロキシ−2
β−(3α−ヒドロキシ−5−フェニル−トランス−1
−ペンテン−1−イル)シクロペント−1α−イル〕酢
酸、γ−ラクトン(15)、37mlの無水アルコール
、20mlのテトラヒドロフランおよび1.07g(7
.72ミリモル)の無水炭酸カリウム微粉末の不均質混
合物を室温で1.25時間攪拌し、次に0℃に冷却した
この冷却した溶液に15.4ml(15.4ミリモル)
の1. ON塩酸水溶液と57mlの水を加えると、p
−フェニル安息香酸メチルが附随的に生じ、これを濾過
して集めた。
濾液を酢酸で抽出し(50mlづつ3回)、有機抽出物
を合わせて飽和塩化ナトリウム(10ml)で洗い、乾
燥させ(MqSO4)、濃縮すると、2.28g(収率
97.5%)の粘稠油状の2−〔3α・5α−ジヒドロ
キシ−2β−(3α−ヒドロキシ−5−フエニル−トラ
ンス−1−ペンテン−イル)シクロペント−1α−イル
〕酢酸、γ−ラクトン(17)が生成した。
なお、参考例3のラクトン15の代りに参考例2で生成
した還元エノン中間体を使い、参考例3の方法により本
発明の他のジヒドロキシラクトン中間体を製造すること
ができる。
参考例 4 2−〔5α−ヒドロキシ−3α−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−2β−(3α−〔テトラ−ヒドロ
ピラン−2−イルオキシ〕−5−フエニル−トランス−
1−ペンテン−1−イル)シクロペント−1α−イル〕
酢酸、γ−ラクトン(18): 23mlの無水メチレンクロライドおよび2.3mlの
蒸留した2・3−ジヒドロピラン中2.28g(7.5
5ミリモル)の2−〔3α−5α−ジヒドロキシ−2β
−(3α−ヒドロキシ−4−フェニル−トランス−1−
ペンテン−イル)シクロペント−1α−イル〕酢酸、γ
−ラクトン(17)の溶液に乾燥窒素雰囲気中で23m
gのp−トルエンスルホン酸1水和物を加えた。
2時間攪拌した後、反応混合物を230mlのエーテル
と混合し、この有機溶液を飽和重炭酸ナトリウム(30
ml)で洗い、乾燥し(MgSO4)濃縮したところ、
3.61g(100%)の粗2−〔5α−ヒドロキシ−
3α−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−2β
−(3α−〔テトラヒドロピラン−2−イルオキシ〕−
5−フエニル−トランス−1−ペンテン−1−イル)シ
クロペント−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトン(18)
が油状で生成した。
なお、参考例4のジヒドロキシラクトン(17)の代り
に参考例3で生成したジヒドロキシ中間体を使い参考例
4の方法で、本発明の他のビスTHP ラクトンを生成
することができる。
参考例 5 2−(5α−ヒドロキシ−3α−(テトラヒドロピラン
−2−イルオキシ)−2β−(3α−テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ〕−5−フエニル−トランス−1−
ペンテン−1−イル)シクロペント−1α−イル〕−ア
セトアルデヒド、γ−ヘミアセタール(19): 50mlの乾燥トルエン中3.61.g ( 7.55
ミリモルと仮定)の2−C5α−ヒドロキシ−3α−(
テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−2β−(3α
−〔テトラヒドロピラン−2−イルオキシ〕−5−フェ
ニル−トランス−1−ペンテン−1−イル)シクロペン
ト−1α−イル〕酢酸、γ−ラクトン(18)の溶液を
乾燥窒素雰囲気中−78℃に冷却した。
この冷却溶液にn−ヘキサン中ジイソブチル水素化、ア
ルミニウムの20%溶液の10.3ml(8.30ミリ
モル)を内部温度が−65℃以上に上らないような速さ
で滴加した(5分間)。
さらに−78℃で2時間経過後、無水メタノールを加え
、反応混合物を室温まで放置し、濃縮した。
粗生成物を150mlのメタノールで希釈し、不溶性物
質を沢別し、沢液を濃縮した。
シリカゲルカラムクロマトグラフイーでベンゼン−酢酸
エチル混合物を溶出剤として用いてこの粗生成物を精製
し、低極性の不純物を除去した後、油状の2−〔5α−
ヒドロキシ−3α−(テトラヒドロピラン−2−イルオ
キシ)−2β−(3α−〔テトラヒドロピラン−2−イ
ルオキシ〕−5−フエニル−トランス−1−ペンテン−
1−イル)−シクロペント−1α−イル〕アセトアルデ
ヒド、γ−ヘミアセタール(19)を3.04g(収率
86%)得た。
なお、参考例5のビスTHP ラクトン18の代りに参
考例4によって生成したビスTHRラクトン中間体を使
い、参考例5の方法で本発明の他のヘミアセタール中間
体を得ることができる。
参考例 6 N−メタンスルホニル−9α−ヒドロキシ−11α・1
5α−ビス(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−
5−シス−13−トランス−17−フエニル−ω−トリ
スノルプロスタジエンアミド(5): 乾燥した窒素雰囲気中33g(6.3ミリモル)の(
1−(メタンスルホニル−アミノカルボニル)−n−ブ
チル〕トリフエニルホスホニウムブロマイドを6.Om
lの乾燥したジメチルスルホキシドに溶解した溶液に、
ジメチルスルホキシド中メチルスルフイニルメチドナト
リウムの2.05モル溶液を5.08ml(12.2ミ
リモル)加えた。
この赤いイリド溶液に、2.0mlの乾燥したジメチル
スルホキシドに900mg(2.06ミリモル)の2−
〔5α−ヒドロキシ−3α−(テトラヒドロピラン−2
−イルオキシ)−2β−(3α−〔テトラヒドロ−ピラ
ン−2−イルオキシ〕−5−フエニル−トランス−1−
ペンテン−1−イル)シクロペント−1α−イル〕−ア
セトアルデヒド、γ−ヘミアセタール(19)を溶解し
た溶液を20分間にわたって滴加した。
さらに室温で18時間攪拌した後、この反応混合物を氷
水中に注いだ。
この塩基性溶液を10%塩酸水溶液でpH 3に酸性化
した。
この酸性溶液を酢酸エチルで抽出し(20mlづつ3回
)、有機抽出物を合せて水(10ml)でi1洗い、乾
燥し(MgSO4)、蒸発させて固体残渣を得た。
この固体残渣をエーテルで細かくし、濾過した。
濾液をシリカゲル(ベーカー分析試薬Baker “
Analyzed”Reagent60−200メッシ
ュ)のカラムクロマトグラフィーによりクロロホルム:
酢酸エチル混合物を溶出剤として精製した。
高Rf不純物を除去した後、所望のN−メタンスルホニ
ル9α−ヒドロキシ−11α・15−ビス−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−5−シス−13−トラ
ンス−17−フエニル−ω−トリスノルプロスタジエン
アミド(5)を無色油状物として集めた。
重量924mg(収率71.0%)。
参考例 7 N−メタンスルホニル9−オキソ−11α・15α−ビ
ス−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−5−シ
ス−13−トランス−17−フエニル−ω−トリスノル
プロスタジエンアミド(7): 15mlの試薬級アセトンに487〜(0.77ミリモ
ル)のN−メタンスルホニル9α−ヒドロキシ−11α
・15α−ビス−(テトラヒドロピラン−2−イルオキ
シ)−5−シス−13−トランス−17−フエニル−ω
−トリスノルプロスタジエンアミド(5)を加え窒素下
−15°に冷却した溶液に、ジョーンズ試薬0.45m
lを滴加した。
−100で30分間経過後、0.45mlの2−プロパ
ノールを加え、この反応混合物をさらに5分間攪拌した
この時75mlの酢酸エチルを加え、水で洗い(10m
lづつ3回)、乾燥し(MgSO4)、濃縮して、48
0mg(収率98.5%)の無色油状のN−メタンスル
ホニル9−オキソ−11α・15α−ビス−(テトラヒ
ドロピラン−2−イルオキシ)−5−シス−13−トラ
ンス−17−フエニル−ω−トリスノルプロスタジエン
アミド(7)を得た。
実施例 1 N−メタンスルホニル9−オキソ−11α・15α−ジ
ヒドロキシ−5−シス−13−トランス−17−フエニ
ル−ω−トリスノルプロスタジエンアミド(8): 480mg(0.76ミリモル)のN−メタンスルホニ
ル9−オキソ−11α・15α−ビス−(テトラヒドロ
ピラン−2−イルオキシ)−5−シス−13−トランス
−17−フエニル−ω−トリスノルプロスタジエンアミ
ド(7)を氷酢酸:水55:35の混合物15mlに溶
かした溶液を窒素下25°で20時間攪拌し、次に回転
蒸発で濃縮した。
得られた粗油状物をシリカゲル(Mallinckro
dt CC −7 100−200メッシュ)のカラ
ムクロマトグラフイーによりクロロホルム:酢酸エチル
を溶出剤として使用して精製した。
低極性不純物を溶離した後、結晶性のN−メタンスルホ
ニル9−オキソ−11α・15α−ジヒドロキシ−5−
シス−13−トランス−17−フエニル−ω−トリスノ
ルプロスタジエンアミド(8)を182mg(収率51
.8%)を得た。
酢酸エチル:ヘキサンからの再結晶で融点125〜12
5.5°であった。
なお、実施例12の化合物(5)の代りに実施例10に
よって得たN−アルキル−スルホニル−11−15−ビ
ス(THP)PGF2αを用い、実施例12および13
の方法によって本発明の他のNG−アルキルスルホニル
PGE2カルポキシアミドを得ることができる。
参考例 8 N−アセチル9α−ヒドロキシ−11α・15α−ビス
−(テトラヒドロピラン−2−イ、ルオキシ)−5一シ
ス13−トランス−17−フエニル−ω−トリスノルプ
ロスタジエンアミド(9): 6.0mlの乾燥ジメチルスルホキシドに乾燥窒素雰囲
気中3.02g(6.3ミリモル)の〔4−(アセチル
−アミノカルボニル)−n−ブチル〕トリフエニルホス
ホニウムブロマイドを溶かした溶液に、メチルスルフイ
ニルメチドのジメチルスルホキシド2.05M溶液を6
.08ml(12.2ミリモル)加えた。
この赤いイリド溶液に、2.0mlの乾燥ジメチルスル
ホキシドに900〜(2.06ミリモル)の2−(5α
−ヒドロキシ−3α−(テトラヒドロピラン−2−イル
オキシ)−2β−(3α−〔テトラヒドロピラン−2−
イルオキシ〕−5−フエニル−トランス−1−ペンテン
−1−イル)シクロペント−1α−イル〕−アセトアル
デヒド、γ−ヘミアセタール(19)を溶かした溶液を
20分間にわたって滴加した。
室温でさらに18時間攪拌した後、この反応混合物を氷
水中に注いだ。
この塩基性水溶液を10%塩酸水溶液で約pH 3に酸
性化した。
この酸性溶液を酢酸エチルで抽出し(20mlづつ3回
)、有機抽出物を合せて水(10ml)で1回洗い、乾
燥し(MgSO4)、蒸発させて固体残渣を得た。
この固体残渣をエーテルで分散させて濾過した。
濾液をシリカゲル(Baker “Analyzed”
Reagent 60−200メッシュ)のカラムク
ロマトグラフイーにより溶出剤としてクロロホルム:酢
酸エチル混合物を用いて精製した。
高Rf不純物を除去した後、所望のN−アセチル9α−
ヒドロキシ−11α・15α−ビス−(テトラヒドロピ
ラン−2−イルオキシ)−5−シス−13−トランス−
17−フエニル−ω−トリスノルプロスタジエンアミド
(9)を無色油状物として800mg(収率65.0%
)集めた。
参考例 9 N−アセチル9−オキソ−11α・15α−ビス−(テ
トラヒドロピラン−2−イルオキシ)−5−シス−13
−トランス−17−フエニル−ω−トリスノルプロスタ
ジエンアミド(11):10mlの試薬級アセトンに2
02mg(0.34ミリモル)のN−アセチル−9α−
ヒドロキシ11α・15α−ビス−(テトラヒドロピラ
ン−2−イルオキシ)−5−シス−13−トランス−1
7−フエニル−ω−トリスノルプロスタジエンアミド(
9)を溶解し窒素下−15°に冷却した溶液に0.20
mlのジョーンズ試薬を滴加した。
−10°で30分間経過後、0.20mlの2−プロパ
ノールを加え、この反応混合物をさらに5分間攪拌した
この時点でこれを75mlの酢酸エチルと混合し、水で
洗い(10mlづつ3回)、乾燥し(MgSO4)そし
て濃縮して、185mg(収率91.4%)の無色油状
のN−アセチル−9−オキソ−11α・15α−ビス−
(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)−5−シス−
13−トランス−17−7エニル−ω−トリスノルプロ
スタジエンアミド(11)を得た。
実施例 2 N−アセチル9−オキソ−11α・15α−ジヒドロキ
シ−5−シス−13−トランス−17−フエニル−ω−
トリスノルプロスタジエンアミド(12): 氷酢酸:水が60:35の混合物10ml中に185m
g(0.31ミリモル)のN−アセチル9オキソ−11
α・15α−ビス−(テトラヒドロピラン−2−イルオ
キシ)−5−シス−13−トランス−17−フエニル−
ω−トリスノルプロスタジエンアミド(11)を溶解し
た溶液を窒素下25°で20時間攪拌し、次に回転蒸発
により濃縮した。
得られた粗油状物をシリカゲル(Mallinckro
dt CC −7 100−200メッシュ)のカラ
ムクロマトグラフイーで溶出剤としてクロロホルム:酢
酸エチル混合物を用いて粗製した。
低極性不純物を溶離した後、結晶性のN−アセチル9−
オキソ−11α・15α−ジヒドロキシ−5−シス−1
3−トランス−17−フエニル−ω−トリスノルプロス
タジエンアミド(12)を71mg集めた(収率55.
4%)。
酢酸エチル−シクロヘキサンからの再結晶で融点89〜
91°であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 で表わされる化合物およびその医薬として許容し得る塩
    。 {式中、 Arはフエニル; ノイルまたは炭素数1〜4のアルキルスルホニル): Wはシス−ビニレン; Tはアルファまたはベータ水酸基である。 }2 化合物がN−アセチル17−フエニル−ω−トリ
    スノルプロスタグランジンE2 カルボキシアミドであ
    る特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 化合物がN−メタンスルホニル17−フエニル−ω
    −トリスノルプロスタグランジンE2カルボキシアミド
    である特許請求の範囲第1項記載の化合物。
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