JPS5810900Y2 - 風向変更装置の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、循環扇、空気調和機等の吹出口に枢支される風
向変更装置の取付構造に関する。

従来、本案取付構造に先行する技術として実公昭５１−
４４６７３号公報に記載されたものがあった。

該公報に記載された取付構造は風向グリルの枢支軸を別
部材の板バネで押圧保持するもので、部品数が増し構造
が複雑化し、組立作業能率が悪いものであった。

本案は上記点に鑑み、生産時における組立能率及び長期
使用による風向変更装置が汚れた時における分解、組立
が簡単に行なえる取付構造を提供することを目的とする
。

本案は上記目的を得るために、送風機外枠にファン駆動
用電動機部を収納する収納部を形設し、前記外枠の吹出
口に隣接する前記収納部の側壁に、吹出口に枢支する風
向変更装置の枢軸が自由に挿通移動できる挿通孔と、枢
軸が保持される保持部とを連続して形設すると共に、前
記収納部に嵌入する電動機部で、前記枢軸を保持部から
抜止めする構造として、部品数の低減、組立能率の向上
を計ったものである。

以下本案の実施例を図に基いて説明する。

１は循環扇で、図示しない前面吸込グリルと、ファン駆
動用電動機部２と、吹出口に枢支する風向変更装置３，
３と、前記三者を装着する外枠４とにより構成されてい
る。

電動機部２は両側に回転軸５を突出した電動機６と、ス
イッチ等の電気部品を収納したスイッチボックス７とよ
りなる。

前記回転軸５には着脱自在に貫流ファン８，８を装着し
、前記スイッチボックス７の両側面には、電動機部２を
外枠４に嵌入する時の案内となるガイド突部１０．１０
を形設している。

前記風向変更装置３は、前後方向への風向調整を行なう
風向変更板１１．１１を有する枠状体で、該変更板１１
．１１間には、回動して横方向への風向調整を行なう風
向変更板１２゜１２・・・・・・を枢支せしめると共に
、両端面１３．１３には、該装置３を吹出口に枢支せし
める筒状枢軸１４．１５を突設している。

該一方の枢軸１４にはゴム等の弾性物質で成型したブツ
シュ１６を装着し、該ブツシュ１６の周面には、全周に
わたり溝１７を形設している。

前記外枠４は前記電動機部２を嵌入する収納部１８と、
吹出口１９．１９と、前記貫流ファン８，８を収納する
と共に、風を吹出口に案内するガイド壁２０．２０とよ
りなる。

前記収納部１８には前記ガイド突部１０，１０を案内す
る段部２１，２１と、リブ２２を形設している。

前記ガイド突部１０を案内する収納部１８の側壁２３
、２３には、前記ブツシュ１６．１６が自由に挿通移動
できる挿通孔２４，２４と該挿通孔２４゜２４と連続し
て前記ブツシュ１６．１６を保持する切欠き状保持部２
５．２５を形設している。

前記側壁２３．２３と対向する外枠４の内側面２６．２
６には、前記風向変更装置３，３の他方の枢軸１５．１
５を枢支するピン２７．２７を突設している。

上記構造において、風向変更装置３を外枠４に取付ける
には、前記挿通孔２４に、風向変更装置３のブツシュ１
６を挿通して、他方の枢軸１５をピン２７に嵌合した後
、保持部２５の周縁が溝１７に嵌合するようブツシュ１
６を保持部２５に保持せしめる。

同様にして他方の風向変更装置３も外枠４に保持する。

その後収納部１８のリブ２２及び段部２１．２１に添っ
てガイド突部１０，１０をスライドさせて電動機部２を
収納部１８に嵌入する。

その時ガイド突部１０，１０の下端面は、前記ブツシュ
１６．１６に当接し、ブツシュ１６．１６が保持部２５
．２５より抜けるのを防止する。

そして外枠４の裏面より螺子２８を電動機部２に捩じ込
み、固定する。

よって風向変更装置３，３は螺子等を使用せずとも簡単
に確実に取付けることができると共に、ブツシュ１６．
１６は保持部２５．２５との間に摩擦を生じるため、風
向変更装置３，３はストッパー等を用いずども任意の調
整位置に確実に保持することができる。

以上の如く本案は、送風機外枠に形設したファン駆動用
電動機部を収納する収納部側壁に、風向変更装置の枢軸
が自由に挿通移動できる挿通孔と枢軸が保持される保持
部とを連続して形設すると共に、前記収納部に嵌入する
電動機部で、前記枢軸を保持部から抜止めするものなの
で、螺子等の部品を使用することなく、簡単に且つ確実
に風向変更装置を取付けることができると共に、電動機
部を外すだけで、風向変更装置を始め、他部品も外枠よ
り外れるため、各部の掃除等がやりやすい等、実用的効
果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を実施した循環扇の前面グリルを外した状
態の斜視図、第２図は第１図の循環扇の分解斜視図、第
３図は同じく横断面図である。 ４・・・・・・送風機外枠、２・・・・・・ファン駆動
用電動機部、１８・・・・・・収納部、１９．１９・・
・・・・吹出口、２３．２３・・・・・・側壁、３．３
・・・・・・風向変更装置、１４．１５・・・・・・枢
軸、２４．２４・・・・・・挿通孔、２５．２５・・・
・・・保持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．送風機外枠にファン駆動用電動機部を収納する収納
   部を形設し、前記外枠の吹出口に隣接する前記収納部の
   側壁に、吹出口に枢支する風向変更装置の枢軸が自由に
   挿通移動できる挿通孔と、枢軸が保持される保持部とを
   連続して形設すると共に、前記収納部に嵌入する電動機
   部で、前記枢軸を保持部から抜止めすることを特徴とす
   る風向変更装置の取付構造。 ２、前記枢軸に弾性物質のブツシュを装着することを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の風向変更
   装置の取付構造。