JPS58108215A - ポリブチレン - Google Patents

ポリブチレン

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JPS58108215A
JPS58108215A JP22108482A JP22108482A JPS58108215A JP S58108215 A JPS58108215 A JP S58108215A JP 22108482 A JP22108482 A JP 22108482A JP 22108482 A JP22108482 A JP 22108482A JP S58108215 A JPS58108215 A JP S58108215A
Authority
JP
Japan
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polybutylene
polymer
elastomeric
isotactic
catalyst
Prior art date
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Pending
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JP22108482A
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English (en)
Inventor
ジヨ−ジ・ビ−・クリンゲンスミス
サイヤ−・エル・ヒギンズ
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SHIERU OIRU CO
Original Assignee
SHIERU OIRU CO
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、新規なl−ブテンのポリマーに関するもの
である。
この明細書中および商取引で「ポリブチレン」または「
ポIJ−1−ブテン」と称する。熱可塑性の、アイソタ
クチック性が支配的なホモポリマーおよびコポリマーは
、よく知られた材料である。
ナツタ等の米国特許第8,485,017号は、アイソ
タクチックポリブチレンを対象としている。アイソタク
チックポリブチレンの性質と製法は、例エバカークφオ
スマー著「エンサイクロペディア・オプ・ケミカル・テ
クノロジー」第2版追補第778−787頁に記載され
ている。また、このようなポリブチレンの製造法は、特
に米国特許第8.862,940号および第8,464
,962号に記載されている。例えば米国特許第8,8
62.940号および第8,485,017号のような
文献に記載され市販されている、熱可塑性の、アイソタ
クチック性が支配的なl−ブテンホモポリマーを、以下
「従来の」ポリブチレンと称する。
従来のポリブチレンは′、1−ブテンを一般にチーグラ
ー・ナツタ触媒と呼ばれる配位触媒と接触させることに
より製造される。大°雑把にいうと。
このような触媒は1元素の周期律表第4族の遷移金属ま
たは他の遷移金属の化合物と第1〜3族の金属の有機金
属化合物とを接触させて得られる生成物である。
この叫細書では1便宜上、通常固体状の遷移金属含有成
分を「前触媒(procatalyst ) J 、有
機金属化合物を[補触媒(co−catalyst )
 J 、そのはかに加える立体規制化合物を「選択性制
御剤(selectivity control ag
ent ) J (略号[8CAJ)と称する。
市販のチーブツー・ナツタ触媒は、アイソタクチック性
の高いポリオレフィンを得るために、立体規制性が高く
なるように作られている。
アイソタクチックポリオレフィンの製造において、商業
生産上好評を得たチーブツー・ナツタ触媒には幾つかの
世代があった。最初は、代表的な前触媒として結晶型が
デルタ型もしくはガンマ型の紫色のT 1CZ3、また
は紫色のTs Ctsと例えばhtct3とのコンプレ
ックスが用いられた。その後、それより活性の高いT 
r C15系前触媒が幾つか開発され実用に共された。
共触媒としては、アルミニウムアルキルノ・ワイドのよ
うなノ・ロゲン含有アルミニウムアルキルによって代表
されるアルミニウムアルキル系化合物が、1lli C
4と組合せて用いられた。
最近のlθ年間になって、さらに活性の高い触媒系が開
発され、特にアイソタクチックポリプロピレンの生産に
用いられるに至った。その代表的ナモノは、塩化マグネ
シウム担体(ボールミルのようなもので予め活性化し得
る)と、それに結合したT iCZ 4と、安息香酸エ
チルのような芳香族モスチルで代表される電子供与体か
らなるものである。補触媒は、同じくアルミニウムアル
キルであるが1代表的なものはアルミニウムトリアルキ
ルである。通常1選択性制御剤として電子供与体が用い
られる。補触媒は、前触媒と組合わせるKAIに。
一部または全部を選択性制御剤とのコンプレックスにす
ることができる。選択性制御剤の目的は。
触媒の立体規制能−力を高めることにある。代表的な選
択性制御剤は、P−エチルアニス酸エステルのような芳
香族エステルである。この系の種々の変形が特許資料に
記載されている。これらの触媒系は、ポリプロピレンの
生産において、先行技術のT 1Gl−s触媒系の中で
最も活性が高いものよりもさらに活性が高いことが知ら
れている。ここでは、これを担体つき配位触媒系と称す
る。
市販のプロピレンもしくは高級アIレファモノオレフィ
ン用チーグヲー・ナツタ触媒は1通常品度にアイソタク
チックなポリマーの生産を目標にしている。アイソタク
チック性とは、オレフィンポリマー分子の分子構造に関
する語である。ポリオレフィンにおけるアイソタクチッ
ク構造とは、全ての不斉炭素原子が同一の立体配置をと
るものをいう。ポリブチレンのアイソタクチック構造に
ついては、ナツタ等の米国特許第8,485,017号
中に説明および討論されている。従来の1−ブテンポリ
マーもしくはプロピレンポリマーでは、アイソタクチッ
ク性が高いものはポリマーの結晶性も高くなっている。
従来の1−ブテンホモポリマーのX線回折で測定した結
晶は1通常50〜55%の範囲内にある。
また、エーテlし抽出で測定したアイソタクチック性は
、通常97.5〜99.5%の範囲内にある。
ポリオレフィンにおける別の高度な立体規制性として、
「シンジオタクチック」性が知られている。シンジオタ
クチック構造では、不斉炭素原子が交互に逆の立体配置
をとっている。シンジオタクチックポリブチレンは、ナ
ツタ等により[AttiAcad、  Naz、  L
incei、  C1,Sci、  Fis、Mat、
  Nat、  。
Rend、 [8] 28 、452 (1960年)
〕に報告されている。このポリマーは、無定形固体であ
り、シンジオタクチックポリブタンジエンの水素化によ
り製造された。シンジオタクチックポリオレフィンは、
製造が困難であり、現時点では商業的観点に基づく興味
の対象になっていない。
従来のポリブチレンは、その結晶性のために、顕著な剛
性、引張り強さ、硬度、および高密度ポリエチレン、ア
イソタクチックポリプロピレンの如きポリマーの特徴を
なす他の物理的諸性質を有する。また、化学的不活性お
よび誘電性の如き他の性質においても上記ポリマーと同
様である。
従来のアイソタクチックポリブチレンの性質の特徴は、
靭性、耐クリープ性、および耐環境応力亀裂性である。
従来のポリブチレンの並外れた耐環境応力亀裂性とすぐ
れた耐クリープ性は、該ポリブチレンを特にパイプへの
応用に適したものとしている。また、従来のポリブチレ
ンのフィルムは同じ厚さの他のありふれたポリオレフィ
ンフィルムに較べで著しく強いので、この並外れた靭性
はポリブチレンを包装用フィルムの製造に望ましいもの
としている。
立体規則性が劣る触媒を用いたときの生成物から少量の
フラクションとして得られるエラストメリックポリブチ
レンは、ナツタ等の米国特許第3゜485.017号に
記載されている。また、立体規則性が少ない触媒を用い
て得られる。アイソタクチック性が50%以下のエラス
トメリツクポリプチレンハ、コレット等の米国特許第4
.298,722号の対象となっている。
カーク−オスマー著「エンサイクロペディアeオプ・ケ
ミカル−テクノロジー」第2版追補第778−797頁
に記載されている。現在の商業的生産法は、この方法と
ほとんど変らない。
ナツタ等の米国特許第8,485,017号は、従来の
ポリイソブチンとその製造法および性質を記載している
ナツタ等の米国特許第3,175,999号は、「立体
異性体」ブロックポリマーとして、アルファオレフィン
(主としてプロピレン)のポリマーを記載している。そ
のポリマーは、アイソタクチック部分と非アイソタクチ
ック(アタクチ゛ツク)部分とが交互に含まれるものと
して記載されている。
従来方法で製造されたチーグラー・す・ンタ触媒では、
ステレオブロックポリマーは低濃度でしか存在しないと
される。これらは、ポリオレフィン中間体の溶解能力が
ジエチルエーテルとn−へフ0タンの間にある溶媒を用
いたチーグラー・す・ンタポリマーの連続的溶媒抽出に
おける中間体フワクシヨン処理のような、一連の溶媒抽
出により回収されるべきものである。実施例で用いられ
ている触媒は、現在では立体規則性が少ないかまたは極
めて少ないことがわかっているものである。この特許の
実施例4では、四塩化バナジウムとトリエチルアルミニ
ウムから製造した触媒によるl−ブテンのポリマーを熱
エーテルで抽出し、エーテル抽出残渣をメチレンクロラ
イドで抽出し、最初の抽出残渣の6%にあたる抽出物を
得、これが高いoJ逆強弾性もつとしている。
コレット等の米国特許第4,298,722号は、立体
規則性の少ない触媒を用いて得られる、ニーテアL/ 
HJ溶分が少なくとも30%でアイソタクチック性が5
0%以下のエフストメリックポリ−1−ブテンを目的と
している。実施例で得られる生成物は、該特許中の第3
表に示されているが、エーテル可溶分を:13B−56
%(ミリング前の測定)でアイソタクチック性は28〜
46%である。
ア!レファオレフインの立体規則的重合用の担体つき配
位触媒系を目的とする、多数の特許および特許出願が公
開されている。T”記3つの′特許は、特に1−ブテン
の重合を目的とするものである。
フィリップス・ペトロリアム・カンノに−のヨーロッパ
特許出願2522号(1979年6月27日公開)は、
従来のアイツタクチ゛ンクポ1ノブチレンと同様な性質
を有するポリブチレンを、l−ブテンの重合により制令
することを目的としている。そのために、この特許は、
触媒の製造法の髪更と特別なスラリー重合法を記載して
いる。
三井石油化学工業(株)の@開昭54−85293号(
1977年12月21日出願、1979年7月6日公開
)は、l−ブテン含量が60市肘%より大で98重量%
以下、好ましくは70〜90%でプロピレンが30〜l
O%からなル、1−7’テンと他のアルファモノオレフ
ィンのコポI)マーの製造を目的としている。このコポ
1ツマ−は、ポリ塩化ビニルに匹敵する物性をもつとさ
れている。
三井石油化学工業(株)の特開昭55−128607号
(昭和55年9月24日公開)は、チタン。
マグネシウム、ノ・ロゲンおよび電子供与体の絹合わせ
からなる触媒を用いた。従来のポリブチレンの製造にお
ける重合方法の変更を記載している。
この発明は、高度の立体化学的配列を有するが。
それにも拘らず結晶性が低く、熱8T塑性エラストマー
の性質を有するl−ブテン重合生産物を目的としている
。この発明のポリマー生産物は、高度な立体規則性配位
触媒上で1−ブテンを単独重合させて得た生産物の総量
または実質的総量である。
この発明の1−ブテンポリマーを、以下エフストメリツ
クボリプチレント称スル。
この生産物は、従来のアイソタクチックポリブチレンに
較べて1機械的性質の突然かつ不連続的な変化が特徴と
なっている。従来のものが普通の熱可塑性樹脂の性質を
もつのに対して、この発明のものはエラストメリックで
ある。この性質は。
ポリマーの結晶部分が機械的性質を支配する結晶性レベ
ルから、無定形部分が機械的性質を支配するレベルへの
変化を反映している。さらに、この発明のポリマー生産
物は、熱可塑性エワストマーブロックコポリマーと同様
に、物理的架橋エラストマーのように、すなわち、エク
ストメ1ノ・ツクな無定形部分が結晶性領域の網目によ
ってつな75;れているかのように振まう。そのエラス
トマー性は、可塑化したビニルポリマーと普通の加硫コ
゛ムの中間に位置する。
スチレンとジオレフィンからなる周知の市販フ。
ロックコポリマーまたはポリプロピレンとエチレン−プ
ロピレン・エワストメリッターコポ1ツマ−のコンプレ
ックス・ブレンドの如き熱可塑性エラストマーと同様に
、この発明の1−ブテンポリマーは、エラストマー生産
物の成形またに押出しの際に用いる増量剤および充填剤
と組合わせることができる。またこの発明の1−プテン
ポ1ツマ−は。
従来高可塑化ポリ塩化ビニル(PVC”)のような柔軟
などニルポリマーが用いられた用途に使JIすることが
できる。しかしPVCと異なって、所望の柔軟性を獲得
および保持するために、可塑剤の使用を必要としない。
また、塩化ビニルモノマー、PvCの燃焼およびpvc
m塑剤に伴なう健康問題または安全問題のような欠点を
も・たない。
この発明のエラストメリックポリブチレンは、他の熱可
塑性エラストメリックポリマーに較べると、エラストマ
ーの特徴である弾性と柔軟性に、従来のポリブチレンの
ような熱可塑性ポリオレフィンの特徴である表面の硬さ
を組合わせている点で、従来にない性質の組合わせをも
つものである。
以下1図面、を参照しながらこの発明の詳細な説明する
第1図は、従来のポリブチレンおよびこの発明のエラス
トメリックポリブチレンの炭素−13核磁慨共鳴スペク
トルを示し、IAおよびiBは2sppm付近のピーク
の微細構造を詳細に示す拡大図である。第2図は、この
発明のエラストメリックポリブチレン、PVCおよび天
然ゴムの減衰曲線である。第8図は、降伏引張り強さ対
エラストメリックポリブチレンおよび従来のポリブチレ
ンのエーテル可溶分の関係を示す図である。第4図は、
硬度対エラストメリックポリブチレン、PVCおよび従
来のエラストマーのヤング車による柔軟性の関係を示す
図である。第5図は、エラストメリックポリブチレンお
よび種々の含量の01 ff、I M+を含むPVCの
応力緩和曲線である。第6図は、この発明のエラストメ
リックポリブチレンと立体規則性が比較的低いポリブチ
レンの再結晶手順データを比較して示す図である。
有効なチーグラー・ナツタ型配位触媒を用いる重合法で
製造した従来のポリブチレンは、沸騰ジエチルエーテル
による抽出で測定すると、通常92%を超えるアイソタ
クチック含量を示す。また通常、X線回折で分析すると
50〜60%のオーダーの結晶性を示し、高結晶性熱可
塑性樹脂に特有の引張り強さと剛性を示す。
従来のポリブチレンと同様に、この発明のポリブチレン
生産物は高度に立体規則性である。しかし、従来のポリ
ブチレンと異なって、この発明のポリブチレンはX線回
折による分析で25〜40%の範囲の結晶性しか示さな
い。この発明のポリマーは、高い立体配列性を示すにも
拘らず、スチレンとジオレフィンからなる周知の市販ブ
ロックコポリマーまたはポリプロピレンとエチレン・プ
ロピレン・エラストメリック・コポリマーのコンプレッ
クス・ブレンドの如き熱可塑性エラストマーの特徴をな
す物理的性質を示す。この発明のエラストメリックポリ
ブチレンは、下記性質を有スることを特徴とする、1−
ブテンの単独重合生産物の総量である。
還流ジエチルエーテルへの溶解度<10重量%I型のX
線回折による結晶化度 25−40%Mn XIO’−
”’         20−800Mw Xl0−”
)150−2,200Mw / Mn        
      4−81型の融点(b)       〜
100−118°C■型の融点(c)        
〜98−110℃引張り強さ 降伏点       400−1700 psi破断 
      a o o o −4500Psi破断時
の伸び      800−600%ショアA硬さく1
0秒)      50−90後述のA法による分別結
晶化において、第8再結晶残渣は全ポリマーの約25%
しかなかった。
イにより測定。
b=加加熱速度20°ダ/のディファレンシャル・スキ
ャニング・カロリメータ( DEC)を用い、■型への転移後、7 °Cで結晶化した圧縮成形板を使用して測定。
c:D8Cを用い、溶融物を冷却速度lO’c/分で結
晶化し、直後に20°C/分の速度で加熱して測定。
この発明において、好ましい生産物は、総量トしての未
抽出反応生成物が8%、さらに好ましくは5%しかエー
テル可溶成分を含まないものである。総量としての重合
生産物は、抽出せずに、または、低立体規則性と低分子
量との組合せによって溶解性がもたらされている少量の
エーテル可溶成を全部または一部抽出した後使用される
上端許容限界に近いエーテル可溶成分を含むこの発明の
生産物は、ある程度の表面付着性または粘着性を示すこ
とがあり得る。そのため1例えばフィルムまたはシート
の如きある種の用途では、エーテル可溶分の一部もしく
は全部を抽出することが好ましい。例えば別のポリマー
とのブレンドのような他の用途では、少量のエーテル可
溶分の存在は差支えない。エーテル可溶成分の量が好ま
しい下方領域にある生産物は、沸騰n−へブタン可溶ポ
リマーを多量に含むにも拘らず、顕著な表面付着性また
は粘着性を示さない。一方、従来の比較的非立体規則的
な配位触媒で得られるものであって、同様に比較的低結
晶性で従来のポリブチレンに較べて比較的柔軟なポリブ
チレンは、多量の低立体規則成分の存在により高い表面
付着性を示す。
エラストメリックポリブチレンの顕著な特徴は、従来の
ポリブチレンに較べて結晶性のレベルが実質的に低いこ
とである。エラストメリックポリブチレンの付随的な特
徴であり、立体選択性触媒で得られる多数の′ポリオレ
フィン中で上記ポリブチレンを特異なものとする特徴は
、上記結晶性の低下が、従来のチーグラー・ナツタ重合
系では結晶性増大効果を除去または低減するときに見ら
れる易抽出(還流エーテル可溶)ポリマー量の著しい増
大を伴なわずに達成されることである。これは。
第8図において、抽出可能なポリマー濃度と引張り強さ
の関係がエラストメリックポリブチレンと従来のポリブ
チレンの間で極端に違うことから明らかである。この特
異な関係の原因は、エラストメリックポリブチレンにお
いて、アイツタクチ゛ンクな連続部分と、頻繁かつほと
んど交互の(シンジオタクチック)立体規則的反転の連
続部分の連鎖結合にあると思われる。他方、従来のポリ
ブチレンでは、立体不規則成分はニー与ル抽出で容易に
分離できる別個のフラクションとして共存する。
エラストメリックポリブチレンの別の明確な特徴は、炭
素−13核磁剣共鳴スベク)7しである。
炭素−18核磁気共鳴法は、ポリマー鎖の短かい部分の
配置および配位について詳細な情報を提供する。従来の
ポリブチレンとこの発明の生産物の炭素−18核磁慨共
鳴スペクトルを比較すると。
両者は共に極めて高度の立体配列をもつが、顕著な相違
が存在する。その相違によると、ポリマーの大部分が、
頻繁な立体規則的反転が続く短かい連続部分(5equ
ences )と、アイソタクチックな長い連続部分を
交互に含むことを示している。このことは、従来のポリ
ブチレンの平均的なアイソタクチック連続部分が極端に
長いのと対照的に、この発明の生産物の平均的なアイソ
タクチック連続部分が短かいことを示す。エラストメリ
ックポリ−1−ブテンにおけるステレオブロック構造と
アイソタクチック連続部分が交互に含まれる鎖状立体規
則欠陥構造は、ポリ−1−ブテンの主要な炭素=13核
磁気共鳴吸収に微細構造をもたらしている。第1図(b
lおよび中)から明らかなように。
微細構造は従来のポリブチレン囚よりエラストメリック
ポリ−1−ブテンにおいて顕著である。26−28 p
pm領域における吸収の積分強度は、極めて短かい立体
規則的反転の連続部分(〈5モノマ一単位)を伴なう立
体規則欠陥構造15%と、交互の(シンジオタクチック
)立体規則反転が5が モノマ一単位以上連続する部分9%存在すること△ を示している。代表的な従来のポリブチレンをこれに比
較すると、欠陥構造を6%と交互もしくはシンジオタク
チック連続立体構造を2%含むにすffすい。この発明
の新型ポリブチレンのエワストマー性を説明できるもの
は、容易に抽出できない分子中に結合する大量の網目状
欠陥構造である。
分別したポリブテンの炭素−13核磁気共鳴スペクトル
は、プルカーWM−360型スペクトロメーターを用い
、FT(フーリエ変換)で10トンデカツプリングして
90.50メガヘルツで測定した。測定条件は、50μ
sの90°パルス、反復時間9s、掃引・福14キロヘ
ルツ、自由誘導減衰82にであり、積算過渡数は150
0ないし3000であった。ポリマー溶液は、N2脱慨
した2、2゜4−トリクロロベンゼン5crn当り0.
5ないし1.Ofを15m++の試験管中で溶かして作
った。測定温度は180°Cであった。化学シフトは、
外部標漁TMS (テトラメチルシラン)のピークから
低磁場側にppmで表わした。
配位触媒によるすべてのオレフィン重合物ト同様に、こ
の発明の生産物は、互いにある程度構造と分子量が異な
る分子の混合物である。この生産物の組成と構造は、あ
る程度個々の触媒組成物と生産時の反応条件により変わ
る。
この発明のエラストメリックポリブチレンは、広範囲の
分子量をもつものとして製造できる。数モ均分子@(M
n)Id20,000ナイL800,000、正門平均
分子量H150,000ないし2,2゜o、oooとす
ることができる。この発明の生産物は1分子量分布幅が
狭いという特徴を有し、これはMw/Mn  比(Q値
)が従来のポリブチレンのQ値の約70−75%Wのオ
ーダーまたはそれ以下であるのが普通だということから
れかる。
従来のアイソタクチックポリブチレンおよびエワストメ
リツクアイソタクチックポリプチレンは、何れも、はと
んど純粋な状態で単離できる数種の結晶変態として存在
できるという点で、他の市販ポリオレフィンと異なって
いる。従来のアイソタクチックポリブチレンは1通常溶
融物からtfn型として知られる結晶になる。■型はI
型に較べて不安定で1分子量、立体規則性、融度、圧力
機械的衝撃等の要因により変る速度で■型に変化する。
従来のアイソタクチックポリブチレンの数種の結晶形の
性質はよく知られている。■型から1型への変換は物理
的性質に著しい効果を及ぼす。
密度、剛性および強度は増加する。
従来のポリブチレンと同様に、エラストメリックポリブ
チレンは、溶融物から■型として結晶化し、環境条件に
より異なるが数時間ないし数日の間にI型に変る。
この発明のエラストメリックポリブチレンのI型結晶の
物理的性質を第1表に示す。また、比較のために、溶液
法で工業生産したl−ブテンホモ、 ポリマーの対応性
質を第1表に示す。
この発明のポリブチレンのエフストマー性は、代表的な
可塑化ポリ塩化ビニル(PVC)と加硫天然コムト代表
的なエラストメリックポリブチレンの減衰曲線を並べて
示す第2図かられかる。減衰曲線は、自由振動ねじり振
動法で111111定した。減衰効果は生産物の柔軟性
によって変るので、実際上は一定のショア硬さの生産物
に対して減衰曲線を再計算することが認められている。
第2図の曲線は、A法(1秒)のショア硬さ75の生産
物として標章化されている。縦軸は振幅であり、横軸は
センチ秒で示した時間である。エラストメリックポリブ
チレンは可塑化PVCよりエフストマー性が大きく、天
然ゴムよりエフストマー性が小さい。
第3図は、ポンド/(インチ)2で表わした降伏引張り
強さ対重量%で表わしたエーテル可溶成分量の図である
。この図から、この発明のエラストメリックポリブチレ
ンと従来のポリブチレンに差があることが明らかである
。領域Aはこの発明のエラストメリックポリブチレンに
ついて測定した値の範囲を示す。線工は上記値の平均値
を示す。
線■は従来のポリブチレンの平均値t 示+。
第4図は、この発明のポリブチレンカ、与えられた柔軟
性において極めてすぐれた表面硬さをもつ点で従来のエ
ラストマーと大きく異なることを示す図であり、硬さ対
ヤング車の曲線である。硬さは、A法によるショア硬さ
く10秒)を表わす。
曲線Iは、種々の量の5T塑剤を含ませて柔軟性を変化
させた代表的な市販PVCの平均曲線である。
領域Aは、この発明のエラストメリックポリブチレンに
何も配合しない場合の値の範囲を示す。曲線■は、加硫
スチレンブタジェンゴムおよび熱可塑性ブロックコポリ
マーからなる種りの配合エラストマーで得られた値を示
す。
この発明の非配合ポリブチレンは、第4図に示すように
配合PVCと似た性質を示すが、第5図かられかるよう
に、PVCに見られない有利な性質をも有する。
第5図は、応力緩和−−を示す。曲線Iはこの発明のポ
リブチレンを示し、曲線■、n’ 、 n“は。
種々の量の可塑剤を含み、それぞれ呼称硬さが40.6
5.95である市販PVCを示す。応力緩和試験は、試
料を伸び率300%に延伸し、応力の減少と時間の関係
を観察することにより行なった。第5図では、横軸は時
間(秒)を対数で示し、縦軸は与えられた時間における
当初応力に対するパーセントを示す。
この発明のエラストメリックポリブチレンは、比較的遅
い応力緩和速度を有することがわかる。
この性質は、特にこの生産物をシール材、ガスケット等
として用いるのに好ましい性質である。
第2表は、この発明の非配合エラストメリックポリブチ
レンと代表的な市販PVCおよびエラストマーの性質を
比較して示す。エワストメリ゛ンクポリブチレンは、実
施例6の方法で作ったものである。
(注)a=ニジオクチルフタレート40重量%で可塑化
したPVC。
b=無機物充填、加硫。(エチレン・プロピレン・ター
 ポリマー) C:非配合。
d:ポリエーテルペース。
この発明のエラストメリックポリブチレンの組成は、低
いアイソタクチック性をもたらす条件下で製造した従来
のポリブチレンと対照的であることが、総ポリマーをn
−ヘキサンで分別結晶化することにより明らかになる。
この方法は、ポリマーの結晶性に基づく分別であると認
められ、その結晶性は、ポリマー分子中のアイソタクチ
ックな連続部分とタクチックな反転の分布に基いて定ま
ると考えられる。その手順を、以下分別結晶化法人と称
するが、これは次のような方法である。
総ポリマー100 fヲn−へブタン1リツトルに50
−60°Cで溶解する。この溶液を、約25°Cの室温
に冷却し、少なくとも24時間放置し、て。
この条件下で結晶化するポリマ一部分を完全に沈殿させ
る。固体をp別し、n−へブタン1リツトルで洗浄し、
乾燥、秤量する。炉液と洗液を合わせて溶媒を留去して
可溶部を回収し秤量する。この操作を、同じ量のn−へ
ブタンを用い同一条件下に、最初の沈殿についてくり返
し、また後続の沈殿について2回くり返す。
この発明の代表的なポリブチレンの分別沈殿では、各段
階で溶存するポリマーの重量%は総ポリマーの25%の
オーダーであることがわかった。
これとは対照的に、立体選択性が低い触媒で製造したエ
ーテル抽出分が22.2%の従来のポリブチレンを同じ
手順で処理すると、最初のp液に残るポリマー量は約2
7重量%であるが、第2および第3のIF3液では約1
6重量%および4%未満に減少し、第8再結晶の残渣と
して50重量%以上を残す。この結果を、第6図に、累
積溶解量対再結晶手順の回数として示す。
従来のポリブチレンに対する結晶化法Aでは、最初の再
結晶で溶けるのが4%未満であり、その後の再結晶では
実質的にゼロである。
チーグラー・ナツタ触媒による重合のメカニズムについ
ては種々の説がある。広く行きわたっている考え方は、
アルファオレフィンの重合におけるチーグラー・ナツタ
触媒の選択性は前触媒上の選択性(アイソタクチック)
部位と非選択性(アタクチック)部位の相対数の単純な
函数だということである。したがって、与えられた未抽
出ポリマーのアイソタクチック性は、その中の、前触媒
の選択性部位で重合した高アイソタクチツク生産物と非
選択性部位で重合した高ヘテロタクチック(アタクチッ
ク)生産物の相対比率によって定まると考えられる。ヘ
テロタクチックな両分は非結晶性または極めて僅かに結
晶性であり、例えば普通ポリプロピレンに用いられる。
沸騰n−ヘキサンまたは普通ポリブチレンに用いられる
沸騰ジエチルエーテルのような溶媒抽出により、総ポリ
マーから除くことができる。抽出できるポリマー量は、
触媒の選択性およびポリマーのアイソタクチック的純度
の指標として極めて普通に用いられている。布板のチー
グワー脅ナツタ触媒系でアイソタクチック性すなわち結
晶性の制御のために用いられている選択性制御剤は、触
媒の非選択性部位を優先的に不活性化すると考えられる
この発明者は、立体選択性に関して別の次元が存在する
と考えるに至った。この別の次元は、アイソタクチック
性選択性部位で生成する筈であったポリマー分子に交互
の立体規則性反転をもたらすような、短時間存在する触
媒部位の能力を示すべきものである。反転またはほとん
ど交互に起る反転(シンジオタクチック連続部分)は、
アイソタクチック連続部位の連続を分断し、各活性触媒
部位の重合の伝搬速度に対する反転の頻度または割合に
よって長かったり短かかったりするアイソタクチックブ
ロックをもたらす。アイソタクチックステレオブロック
は、このような2重モード部位の数が少なく、および/
またはK(アイソタクチック)/K(反転)比が大きく
、および/または反転またはシンジオタクチックモード
における二重モードに費やされる時間が短かい触媒では
、長くなる。これは従来の、チーグツ−・ナツタ触媒で
支配的な情況である。ステレオブロックは、このような
情況が逆転した触媒では短かくなる。
この発明者は、ポリマー生産物を炭素−13核磁気共鳴
で分析した結果から、l−ブテンの重合−において、あ
る種の操業条件下では担体つき配位触媒系が後者のカテ
ゴリーに属すると思われることに気付いた。すなわち、
このような重合で得られるポリブチレンの立体的純度は
、触媒のアイソタクチック部位およびアタクチック部位
の相対数の正確な函数であるだけでなく、アイソタクチ
ック部位に立体規則的反転をもたらす極めて特殊な化学
的現象だ”と見られるものの鋭敏な函数でもあると思わ
れる。
ナツタ等は、米国特許第8,175,999号に。
アイソタクチック部とアタクチック部分が交互に存在す
る立体異性体ブロックコポリマーを記載している。この
立体異性体ブロックコポリマーは。
実施例の記載によると、アイソタクチックポリマーを生
産する能力の低い触媒を用いそ製造され、総ポリマー生
産物の中で小部分として表わされている。これに反して
、この発明のエラストメリックポリブチレンは、アイソ
タクチックポリマーの生産に際して高い立体規制能力を
もつ触媒を用い。
総ポリマー生産物として得られる。この発明のポリマー
は、プロピレンの重合に用いたとき高結晶性アイソタク
チックポリプロピレンを生ずる触媒系を用いて製造する
ことができる。エラストメリックポリブチレンは、主と
して、交互(シンジオタクチック)立体配置性が大きい
単一または少数の分子で中断されたアイソタクチックブ
ロックから構成される。
この発明のエラストメリックポリブチレンの製造に適し
た触媒は、固体成分が活性形の塩化マグネシウム担体に
電子供与体とハロゲン化チタンが結合したものであり、
その代表的な成分はMgC4゜T iCZ<、および例
えば安息香酸エチルまたはP−エチルトルイル酸エチル
等の芳香族エステルである。この固体成分に、トリエチ
ルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウムが代表す
るアルキルアルミニウムト、アニス酸エチルが代表スる
選択性制御剤が加わる。この触媒の種々の変形が最近の
特許、例えば米国特許第4,051,818号、第4.
115,819号、第4,285,984号および第4
.250,287号に記載されている。現在までのとこ
ろ好ましいものは、グツドール等の米国特許第4,82
9,258号およびヨーロッパ特許出願第19.880
号(1980年11月26日公開)記載の方法で製造し
た触媒である。
触媒成分の結合法を含めて1重合を実施する際の条件は
、生ずるポリマーのタイプに影響を与える。好ましい方
法は、3成分をすべて重合領域に導入する前に予備混合
じ、前触媒と補触媒を電子供与体の結合前に結合するこ
とである。
重合は、l−ブテンを反応媒体として用い、溶液重合に
より行なうのが好ましい。しかし、液体l−ブテン中で
ポリマーが固体として生成する。
いわゆるスワリー重合の条件下で行なうこともできる。
重合法は、バッチ法と連続法の何れであってもよい。
数種の触媒成分に関する適当な比出は次の通りである。
前触媒のTi含量(重量%)l−5 At:Ti原子比     ≧50−150好ましくは
 約65−100 SCA:Tiモル比   ≧4.5−20好ましくは 
約4.5−15 At:SCAモル比    5:1−15:In2:T
iモル比       0−2500アイソタクチツク
ポリマーの製造における前触媒、補触媒、選択性制御剤
および水素の相互作用は、エラストメリックポリブチレ
ンの製造でも他のアイソタクチックポリオレフィンの製
造でも基本的に同じである。しかし、適当な量のSCA
を用いる際には、チタンに対する補触媒のモル比が約1
00を超えないことが望ましく、約150を超えてはな
らないことがわかった。150に接近しこれを超過する
モル比+は、ポリマー生産物は次第に非エラストマー的
になり、従来のポリブチレンに近づく。
エラストメリックポリブチレンの製造に用いる触媒は、
生産物の脱灰工程が不要となるに充分なほど高い活性を
有することが望ましい。触媒残渣を不活化し除去する場
合には、このような触媒で製造したオレフィンポリマー
の仕上げに普通用いられる手段、例えばアルコールとの
接触およびその後の水での抽出によってこれを行なう。
この発明のエラストメリックポリブチレンは、ポリブチ
レンの化学的性質と可塑化PVCおよび熱可塑性エラス
トマーに似た物理的性質を有するので、多数の用途をも
つことが期待される。
この発明の非配合生産物は、すぐれた耐化学薬品性と物
理的強靭性を備えた比較的均一な物質である。この発明
のポリブチレンは、粉末工業製品の袋詰めに用いる厚手
(heavy gauge )フィルムを含む1種々の
フィルムにすることができる。、また、延伸可能なプラ
スチック繊維もしくはフィラメントに用いることもでき
る。
この発明の生産物は、従来から熱可塑性エラストマーが
用いられて来た用途に用いるために、配合物にし、従来
の炭化水素エラストマーと同じように加工することがで
きる。例えば、ポリプロピレン等の他のポリマー、鉱物
油およびワックス等のエクステンダー、および炭酸カル
シウム等の充填材と混合し、従来から炭化水素エラスト
マーが使用された種々の用途のために成形品または押出
品として用いることができる。
この発明の1−ブテンポリマーは、従来から高可塑化ポ
リ塩化ビニル(PVC)のような柔軟などニルポリマー
が用いられた用途に用いることができる。このような用
途には1種々の用途のフィルム、チューブ等に成形する
ことが含まれる。PvCと異なって、この発明のポリマ
ーは所望の柔軟性を獲得および保持するために可塑剤を
必要としない。また、塩化ビニル七ツマ−の存在、PV
Cの燃焼およびPVC可塑剤の使用に伴なう健康間頭お
よび安全問題のような欠点をもたない。
この発明の1−ブテンポリマーは、従来のアイソタクチ
ックポリブチレンと化学的性質が同じである。この発明
のポリブチレンでは、熱または光線による劣化を防ぐ安
定剤のような、化学的作用に基づく添加剤は、従来のポ
リブチレンに2けると同様に有効であると期待される。
エラストメリックポリブチレンには、充填剤および色素
を加えることができる。
第2表および後記実施例中の機械的性質は、圧縮成形し
た試料について測定した。
第2表および第2−5図のデータに対しては、試料とし
て、177°Cで圧縮成形し室温で7日−間装置して■
型結晶に変侵した。厚み25 ミlしのものを用いた。
実施例中のデータに対しては、試料として177−20
4°Cで圧縮成形し、静水圧207メガノ;スカル(M
Pa)下、室温で10分間促進養生して工型結晶に変俣
したものを用いた。
エーテル抽出分の測定には、2,5fのフィルム片、同
量のポリマー屑または押出しペレットを、ソックスレー
抽出器中、還流ジエチルエーテ7L/ 100−で3時
間抽出した。
ツヤトイ、デックスは、ASTM  D−1288のA
法で測定した。
実施例中の引張り性質は、厚み0.10インチ(約2.
5ミリ)1幅0.24インチ(約6ミリ)の試料につい
てA8TM  D−688の方法で測定した。第2表お
よび第8図中の引張り性質は、AsTM  1)−41
2の方法で測定した。
その他の性質は、下記標準法またはその変法で測定した
AsTM番号 ショアA硬さく10秒)     D−678引裂き抵
抗          D−624弾力性      
      D−945a)注)a:自由振動ねじり振
動による この発明のエラストメリックポリプチレンヲ含めて、エ
ワストマーの応力対ひずみ曲線では、真の熱可塑性樹脂
の降伏点を規定する応力の低下が見られなかった。逆に
1曲線は最初上昇を示し、次いで緩い傾斜の上昇を示し
、最後に破断点に向かって傾斜が増加し得る上昇を示し
た。最初の上昇の傾斜をpSiで示したものがヤング車
である。
次の1次第に上昇する曲線部分の傾斜は、鎖の伸長基と
呼ばれる。これら2つの傾斜線が交差する点は、降伏応
力を定めるために用いられる。
以下に示す実施例は、この発明を説明するものであって
これを限定するものではない。
実施例 〔重合法] 特にことわらない限り、重合は下記の方法で行なった。
充分乾燥したl−ブテン(純度99.5重量%)200
0−を、タービン型攪拌器を備えた1ガロン容の乾燥オ
ートクレーブ反応器に仕込み、一定量の水素を目盛付圧
力容器から反応器に仕込んだ。
反応器を約60°Cに加熱した。攪拌器を100゜rp
mで運転しながら、新製した触媒3成分を全部注入した
。攪拌混合物の温度を、必要に応じて加熱もしくは冷却
することにより66°Cに保持した。
通常反応を1時間続け、ポリマー20%を含むl−ブテ
ン溶液を得た。行程終了後、反応器の内容物を、水を含
む15リツトル容の容器に移した。
こうして重合反応を停止し、未反応モノマーを除去し、
ポリマーを固体屑状に沈殿させ、触媒残渣を水相に移し
た。ポリマーの固体を回収し、破砕し、2,6一ジ第8
級ブチ、ルー4−メチルフェノールO,1重量%で反応
禁止し、真空オープン中で乾燥した。
実施例1−5および比較例1−8 第8表は、上記のようにして行なった多数の重合反応の
結果を示す。使用した前触媒(固体触媒成分)は次の通
りである。
A : TiCl2−MgCl2−安息香酸エチル(E
B)組成物 B : TiCl3−−、AtCt3(市販品)スタウ
ファー触媒AA 第3表に示す実施例では、前触媒はチタン0.03ミリ
モル/−を含むn−ヘキサンけんだ〈液として、他の成
分と合わせた。補触媒としては、トリエチルアルミニウ
ム(TEA)をn−へブタン中25重量%溶液として用
いた。電子供与体としでは、p−エチルアニセート(P
EA)を純M体の形で用いた。
実権例で用いた数種の触媒成分の量を@3表に示す。
第3表中の実権例において、触媒成分は乾燥箱中の血清
バイヤル中で混合し、反応器へ注入した。
特にことわらない限り、触媒成分の混合注入に要した時
間は8分以内であった。
触媒成分は次のようにして合わせた。
実施例1では、PEAをTEAに室温で加え、10分間
反応させた。この混合物と前触媒を別々に反応器に注入
した。
実施例2−5および比較例1では、3成分全一部を血清
バイヤル中で混合し全混合物を反応器に注入した。
触媒成分の混合順序は次の通りである。
実施例2  ’I’EAを前触媒に加え、その混合物に
PEAを加えた。
実姉例3  TEAを前触媒に加え、混合物を室温に8
0分間保ち、これにPEAを 加える。
実権例4 前触媒をTEAに加え、その混合物をPEA
に加えた。
実施例5  TE、Aを前触媒に加え、その混合物にP
EAを加えた。
実施例4の方法は、88PBの製造に適している。実施
例2および5の方法も良好である。
比較例1では、添加順序はまずTEAをPEAに加え、
その混合物を前触媒に加えた。その結果、エーテル可溶
、ポリマー濃度が過度に高いポリマーが得られた。
第8表の比較例2は、市販T iCZs型チーグラー・
ナツタ触媒を用いて得た市販l−ブテンポリマーの物理
的性質を示す。
第8表の比較例8は、市販TiCt6前触媒を用いて実
施例1−5と同一形式の実験器具を用いて行なった。
実権例6−9 こレラの実施例Fi15リットル容のオートクレーブを
用いて行なった。
触媒成分は、上記のようにして使用した。すなわち、前
触媒をチタン0.08ミリモルを含むn−ヘプタンけん
だぐ液として用い、TEAを25重量%のn−へブタン
溶液として用い1次にPEAを加えた。反応方法は、使
用量が多いこと以外は上に記載したのとほとんど同じで
ある。オートクレーブに、充分乾燥した1−ブテン22
.7kfを入れた。水素211ミリモルをこれに加えた
。触媒混合物は、前触媒をTEAに加え、得られるけん
だ〈液をPEAのn−へブタン5.、l溶液に加えて製
造した。全触媒混合物をオートクレーブ中のl−ブテン
中に60℃で注入し、攪拌上同温度で1時間反応させた
生産物の回収は上と同様f行なった。
反応材の比と生産物の性質を第4表に示す。
実施例1O 実施例6で製造したエラストメリックポリブチレンを圧
縮成形により厚さ約0.685鰭のフィルムに成形した
。このフィルムは1次のような性質をもっていた。
メルトインデックス           1.0破断
引張り強さくPsi)        8970伸び1
%)             550ヤング兎   
           6200ショアA硬さく10秒
)88 トラウザー引裂きCボンド/リニヤ−インチ)l l 
40ヒステリシスロス(%)59
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来のポリブチレンおよびこの発明8ppm
付近のピークの微細構造を詳細に示す拡大図である。第
2図は、この発明のエラストメリックポリブチレン、P
VCおよび天然ゴムの減衰曲線である。第3図は、降伏
引張り強さ対エラストメリックポリブチレンおよび従来
のポリブチレンのエーテル可溶分の関係を示す図である
。第4図は、硬度対エラストメリックポリブチレン、P
VCおよび従来のエラストマーのヤング兎による柔軟性
の関係を示す図である。第5すは、エラストメリックポ
リブチレンおよび種々の含量の可塑剤を含むPVCの応
力緩和曲線である。第6図は。 この発明のエラストメリックポリブチレンと立体規則性
が比較的低いポリブチレンの再結晶手順データを比較し
て示す図である。 第4図中、AないしEはエラストマーの型ヲ示し、Aは
スチレンブタジェンゴム+非補強性カーボンブラック5
0 phr (樹、指100部当り部)。 Bは8−B−8ブロツクコポリマー+ポリスチレン5Q
phr+Cは8−EB−Sプ017クコポリマー+ポリ
プロビレyloOphr、Dは8−B−8ブロツクコポ
リマー+ポリスチレン75phr、Eは加硫スチレンブ
タジェンゴムのトレッドストック+補強性カーボンブラ
ック50phrである。 第1R (A) 28                  27  。 PM (B) 827 PM

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11ハロゲン化チタンの配位触媒上で1−ブテンを単
    独重合させて得た、総量の、未抽出および未分別生産物
    において、下記性質を有することを特徴とするポリマー
    。 還流ジエチルエーテルへの溶解度(10重量%結晶化度
               25〜40%■型の融点範囲 
        約100〜l18°C引張り強さ 降伏点       400〜1700ps:破断  
         8000〜450Qpsi破断時の伸び  
        aOO〜600%ショアA硬さく10秒)  
       50〜90(2)還流ジエチルエーテルへの溶解
    度が5%以下である。#許請求の範囲第1項記載のポリ
    マー。
JP22108482A 1981-12-16 1982-12-15 ポリブチレン Pending JPS58108215A (ja)

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