JPS5810746B2 - デンシシヤシンゲンゾウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、たとえば湿式静電複写機などに用いられる
電子写真湿式現像装置に関し、詳しくは電荷潜像の地肌
部電位に対応して現像対向電極にバイアス電位を印加す
る方式の現像装置における地肌部電位検出電極の配設方
法の改良に関するものである。

周知のように、電子写真の感光体に有機半導体の光導電
体を用いたものにあっては、感光体の疲労に起因して複
写原稿の地肌部に対応する電荷潜像地肌部の残留電位が
変動し、この地肌部電位の変動は上記光導電体による影
響のほか、光学系や現像液などの影響によっても生ずる
ものである。

ところで、地肌部に電位が残留するとこれに応じて現像
画像に地汚れが生じ、これを防止する目的で一般にはバ
イアス電位が印加された対向電極を用いて現像している
が、普通このバイアス電圧には一定の電位が設定されて
いるため、上述のように残留電位が変動するとそのバイ
アス効果が減殺されて画像に地汚れが生ずる難点があっ
た。

このような難点を解消する方法としてさきに本出願人は
、特願昭４９−０６７７１４号をもって上記画像地汚れ
の自動制御方法を提案したが、同提案の要旨は、まず対
向電極の感光体進入がわに複数の地肌部電位検出電極を
設け、この検出電極から検出された電位に対応して自動
的にバイアス電位を索定印加し、こうして上記残留電位
の変動に即応し常に地汚れのない良質な可視像を得るよ
うにしたものである。

一般に、上述のような目的で感光体上の表面電位を空間
中で測定検出する場合は、測定空間中に存在する微少な
電界を検出しなければならないため、その検出装置の構
成においてチョッパー型の高僧中度回路を設ける必要が
あり、これにつれ、検出装置が大規模高価な装置となる
欠点があった。

さて、このように感光体電位の検出回路に高僧中度が要
求される原因について見ると、接地されあるいは適当な
電位に保持された導電体ケース内に絶縁物を介して固定
された検出片を現像対向電極の感光体進入がわ端部に配
設した検出電極はこのような構成状態から、上記検出片
は周囲の地肌部電位を取り出さねばならぬことに起因す
るものと考えられる。

本出願人の提案した前述の自動制御方法は、その様な欠
点を避けるため、導電率の比較的大きな現像液中で表面
電位を検出するようにした事が特徴である。

液中での検出電極を唯設けただけでは、他部の画像電位
や他の検出電流等のノイズにより誤差の大きい検出が行
なわれ、所要の動作を行わせることができなかった。

そこで、本発明は検出電極のまわりにノイズの影響を積
極的に吸収しこれを遮断する保護電極を配設することに
より上記問題点を解消したもので大規模な検出回路を必
要とせずに正確な地肌部電位を検出し、これに対応して
自動的にバイアス電位を制御する電子写真現像装置を提
供することを目的としている。

以下、本発明を図示の一実施例にもとづいて説明すると
、まず第１図を参照し、符号１はドラム状に形成された
複写機の感光体を示し、この感光体１は反時計方向に回
動し、まずその表面は除電帯電器２に接して残留電荷が
除かれたのち、主帯電器３に対接して一様に潜像形成用
の電荷が付着される。

ついでこの帯電された感光体１は、光学系４から投射さ
れる原稿Ｐのパターンに対応した反射光線りに露らされ
、上記帯電電荷が上記パターンに応じて選択的に電位を
低下させ、その表面にいわゆる電荷潜像が形成される。

このとき、原稿の地肌部に対応して露光された潜像の地
肌部は無電位となることが好ましいが、実際には多少の
電位が残存することは上述のとおりである。

そして、上記潜像を保持する感光体１の表面は現像装置
５に対接し、潜像電位を検出された後に現像液トナーに
より可視像化され、ついでこの感光体は転写装置６およ
びクリーニング装置７を経て当初の始動位置に戻り、１
回の複写作動を完了する。

ここで、上記現像装置５の構成は、現像液を収容した現
像槽１０と、上面に現像液が流れる現像皿１１と、上記
現像皿１１の表面に展張された対向電極１２・保護電極
１３・検出電極１４の３つの電極とにより形成され、そ
のほかこの装置５には検出回路部１５、保護用電源１６
現像液ポンプ（図示せず）、スクイーズローラーなどの
各機構が付設されている。

さらに、上記各部材・機構の詳細につき、第２図を参照
して説明すると、まずアクリル樹脂よりなる彎曲皿状の
現像皿１１の上面には、湧出口１７から流入した現像液
が層をなして流れ、感光体１はこの現像液流層に接触し
て現像される。

この現像皿１１の感光体１進行寄りには導電板よりなる
複数枚（３枚）の周知の対向電極１２がはりつけられ、
また、その反対寄りには、適宜形（この場合は対向電極
１１と類似形のものを用いた）の導電板よりなる保護電
極１３が同様にはりつけられている。

この保護電極１３は、中間の複数箇所（３箇所）を窓孔
状に穿ち抜かれ、それら窓孔内にはそれぞれ等態様の検
出電極１４が嵌めこまれている。

これらの検出電極１４は、従来用いられているものと変
らず、すなわち適宜形の導電板よりなる検出片が樹脂な
ど絶縁体で外被モールドされたものである。

そして、上記それぞれの電極は第２図の破線に示すよう
にリード線により付設回路に接続され、すなわち、上記
対向電極１１は検出回路１５の出力がわに、また上記検
出電極１４は同人力がわに、さらに上記保護電極１３は
保護用電源１６に接続されている。

ところで、この保護用電源１６には＋１００ボルトを用
いているが、この電源電位はこれに限定されるものでな
く、上記検出回路１５の検出ならびに増巾作用を阻害せ
ず、かつ感光体１・対向電極１１など各電極にトナー汚
れを生じさせない範囲において適宜の電位に設定するこ
とができる。

そのほか、上記検出回路１５の構成作用は前述した従来
技術（特願昭４９−０６７７１４号）のものと同様、複
数の検出電位中最低の電位を地肌電位とみなし、この電
位すなわち推測地肌電位より若干高く設定されたバイア
ス電位をその回路から出力させるものであるが、そのほ
か他の適宜のバイアス制御方式を用いても差し支えない
。

さて、以上のように構成されたこの現像装置の作動は、
その構成から容易に理解されるように、上記検出回路１
５の設定値にもとずき、対向電極１２には自動的に常に
地肌残留電位より高いバイアス電位が印加され、こうし
て常に良好な画質の可視像が現像されるが、本発明実施
例の効果はその検出回路が簡潔化される点にある。

すなわち、検出電極１４の周囲に発生する電界ノイズは
、上記保護電極１３の電位に吸収され、あたかも電位的
に遮へいされたと同様の効果をあられし、従来のように
増中度を高めなくとも正確に感光体１の表面電位を検出
することができる。

なお、上記実施例の現像装置を用いて作動試験を行こな
い、この試験はセレンドラム感光体で当初は２０Ｖない
し３０Ｖの地肌残留電位を示し、次第に上記電位が高ま
って終期においては１５０■に近い残留電位を示す試験
条件であったが、検出回路が制御したバイアス電位は当
初において５０Ｖ〜６０Ｖ、終期において１８０■を示
し、このような残留電位の変動にかかわらず、現像画像
の画質低下は見られず、終始良好な複写記録が得られた
。

そのほか、この試験とは別に、実験的に上記保護電極に
対する保護電位の印加を止めて単にフロートさせて見た
り、あるいは保護電極を対向電極に接続させて同電位と
させて見たが、これら倒れの場合においても、ノイズの
ため、その時の原稿画像の濃度やパターン充填塵などの
如何で地汚れが出たりあるいは画像が切れたり画質の悪
い複写記録となった。

ところで、上記実施例では検出電極の配設位置を保護電
極の面の内部に窓孔を穿ったが、そのほか、保護電極の
端縁部に接する位置に配設してもその作用効果は同等で
変らない。

以上のように、この電子写真現像装置によれば簡単な検
出回路を用いて現像画質の自動制御が可能であり、しか
も感光体の電位検出が正確で常に良好な画像を現像し得
るので、現像装置の画質特性の向上および価格低減に役
立つ効果が太きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電子写真複写機の現像
装置の概要図、第２図は第１図に示す現像装置の部分斜
視図である。 １…悪感光、１２…対向電極、１３…保護電極１４…検
出電極、１６…保護用電源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 感光体上の表面電位を検出し、この検出電位に対応
   したバイアス電位を対向電極に印加して、上記感光体上
   の静電像を現像する電子写真湿式現像装置において、上
   記対向電極の感光体進入がわにおいて上記感光体表面に
   対向する検出電極と、上記電極面を電気的に保護する保
   護電極とを設は上記保護電極に対し所定の固定電位を印
   加することを特徴とする電子写真現像装置。