JPS58105906A - 化粧持続性の良い化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は化粧くずれに強く、かつ感触のよい化粧料に関
する。

一般に化粧料は、発汗、気温上昇、皮脂分易、皮膚の動
き、水や他物との接触などにより化粧くずれをおこし、
期待する化粧料の効果が低下、あるいは全くなくなって
しまう問題がある。化粧くずれに強い化粧料としては、
例えば油系化粧料、が考えられるが、連続相が油である
ため、一般的に塗布感がグリース様で、塗布後も油つぼ
くギラつきのある外観を呈し、近時化粧品に望まれてい
る使用性、例えば異和感がなく、さっばり感や清涼感の
ある使用感を廟する点については、必ずしも満足すべき
結果を得るに到っていない。かくて、使用時の感触が良
くかつ化粧くずれを起さず、洗顔料を使えば容易におと
せるといった性質をすべて持ちあわせた化粧料は未だに
開発されていす、そのような化粧料の開発が望まれてい
る。

本発明者らはこの課題に応えるべく、％型エマルション
でありながら清涼感があり、使用感が良く、かつ皮膚と
の密着性にすぐれ、化粧くずれしにくい性質を備えた化
粧料を発明した。

ｆｆ１ｌち、本発明は、（ａ）親油性界面活性剤１〜２
０重量部（ｂ）油剤２〜４０重量部（ｃ）分子内に３個
以上の水酸基を有する多価アルコール１．５〜６０ｉｉ
部（ｄ）水２０〜８５重量部の組成物１００重量部に対
し０．５〜４０］ｉ量部の色材を加えてなる吋６型エマ
ルションである化粧料である。

本発明に適用される親油性界面活性剤とは水よりも油に
親和性のあるすべての界面活性剤をさすが、特に好まし
くはポリグリセリンエステル類、ポリグリセリンエーテ
ル類、グリセリンピログルタミン酸モノ脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油上ステル類、ソル
ビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロビレンフィトスタノールエステル類である。

本発明において、グリセリンピログルタミン酸モノ脂肪
酸エステル類とは、グリセリン又はそのアルキレンオキ
サイド付加物にピログルタミン酸と脂肪酸とをエステル
化したものを言い、特に一般式（１）により表わされる
もの（各成分等モルのエステル）が好ましいも・のであ
り、それらの一種又・は二種以上を選択して用いるもの
である。

一般式（１） ％式％ （式中、Ｒは炭素数６〜２４の直鎖飽和、直鎖不飽和、
分岐飽和の脂肪酸残基であり、ＸＦｉＨまたはＣＨａ、
ａ＋ｂ、ｃはエチレンオキサイドまたはプロピレンオキ
サイドの付加モル数を示し、ａ＋ｂ　十−ｃ　＝　０〜
５０である。） なお、前記のグリセリンピログルタミン酸モノ脂肪酸エ
ステル類とは、ピログルタミン酸モノグリセライド（類
）と称されるもの（例えば特公昭、４８−３１９００に
開示のもの等）を包含し、−ログルタミン酸モノステア
リン、或い（はピログルタミン酸モノオレイン等と称さ
れるものを包含する。

なお、グリセライドとして見た場合、ジグリセライド等
を若干量含むものであっても差支えない。

グリセリンのアルキレンオキサイド付加物を用いる場合
、一般式（１）に示す如く、アルキレンオキザイドはエ
チレンオキサイド又はプロピレンオキサイドであり、付
加モル数は０〜５０である。

、ｊ５リグリセリンエステル類としては、ジグリセリン
モノオレエイト、トリグリセリソノ１ソステアレイト、
テトラグリセリントリオレエイト、オクタグリセリンへ
キサオレエイト等があげられる。

ポリグリセリンエーテル類としては、トリグリセリンノ
ステアリルエーテル、ペンタダリセリンテトラオレイル
エーテル、デカグリセリンヘプタイソステアリルエーテ
ル等が好適である。

またポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エステルとしては
、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノオレエイト、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレイト等
であり、エチレンオキサイド付加量は界面活性剤が親水
性にならない範囲内で目的にあわせて増減できる。

多価アルコールは、１分子内に３個以上の水酸基を有し
、かつ水に溶解するものであれば何でもヨイが、例示す
れば、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポ
リグリセリン、アラビット、ソルビット、ソルビタン、
マンニタン、マルビットマルトース、キシリット、グル
コース、ラフィノース等である。

また本発明において油剤とは通常化粧料に用いるもので
よく、例えば炭化水素類、モノエステル類、トリグリセ
ライド類、高級アルコール類、高級脂肪酸類等の化学構
造であって、常温で液体、半固体、固体状態のものをい
う。本発明に用いる油剤は、前記の通り２〜４０重量部
の範囲であるが、特に水相が高内相比を有する油中水型
エマルションから成る化粧料をうる場合、すなわちさっ
ばり感や清涼感を望む場合には、上限を２０重置部以下
に調整することが好ましい。

本発明のエマルションの安定性には多価アルコールの存
在が重要である。親油性界面活性剤単独でもエマル７ョ
ンを作ることも多くの場合不可能ではないが、油剤の種
類、量などによって安定なエマルションを作りにくい場
合でもこの親油性活性剤／３価以上の多価アルコールの
併用によって安定なエマルションを得ることができる。

このエマルションは特に温度変化に対して幅広い範囲で
安定である特色がある。−！た高内相比のエマルション
を作ることができる。

各成分の重駄比は目的とする化粧持続性と使用性やエマ
ル７ョンの安定性のために重要である。

界面活性剤１〜２０．油剤２〜４０、多価アルコール１
．５〜６０、水２０〜８５の範囲を外れるとタトエエマ
ルションが作り得ても本発明の目的に適ったものは得ら
れない。この組成物１００重量部に対してさらに０．５
〜４０重量部の色材が加えられ、目的の化粧料に適合す
る感触のよい■を型エマルションが作うレル。

本発明のＸｖ１０エマルションを製造する方法としては
一般的な方法でよく、何等の特別な手法を使わすとも容
易に安定性のよいエマルションが得られる。しかし、高
内相比のエマルションの場合でさらに安定性を向上させ
たい場合には前記の組成に加えて、水溶性の無機酸多価
金属塩もしくは水溶性の有機酸（塩）を用いることによ
り、温度安定性の更なる向上を図ることができる。水溶
性の無機酸多価金属塩を具体的に挙げると、硫酸アルミ
ニウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カル
シウム等であり、好ましくは水相成分１００重量部中に
０１１〜５重量部の割合で使用される。

また水溶性の有機酸またはその塩としては、グルタミン
酸、グルタミン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナ
トリウム、ピロリドンカルボン酸トリエタノールアミン
、乳酸ナトリウムヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウ
ム、コンドロイチン硫酸ナトリウム等であり、好ましく
は水相成分１００゛重量部中に１〜２’ＯＭｋ部の割合
で使用される。

本発明においては必要ならばその他化粧料成分として、
ビタミン剤、香料、防腐剤、増粘剤、紫外線吸収剤、凍
結防ｌ’を剤等の原料を適宜添加できる。本発明品は、
基礎化粧品、メークアップ品の各種に応用できるが特に
その耐水性がよく、清涼感にすぐれるという利点をいか
して、夏用のぺ一スメークアノグ料、さらにスポーツ用
化粧料等として有用である。

色材は色材を除いた組成物１０　Ｉ）重量部に対しく）
、５〜４０重量部配合されるが、透明感からパウダリー
なメークアップやファンデーションまで用途に応じて配
合址を変えることができる。０．５重１部未満の場合、
色材を配合してもその効果が発揮されず、意味がない。

４０重量部を超える場合、経時で分離や凝集などが起こ
りやすく、系での安定性が維持されず、製品として望ま
しいものは得らＪｌない。色相としては、化粧料用に用
いられるもので、例えば無機顔料。、タール系色素、天
然色素、染料等が用いられる。

本発明品の肌ざわりの良さ、化粧くずれに対する強さを
示すテスト結果の一例を次に示す。

まず、専門家５人のパネラ−により本発明に係るクリー
ムと市販の油中水型クリームの使用性について官能評価
を行なった結果を第１表に示す。

使用性の評価項目は（１）のびのよさ、（２）使用中の
さっばり感、（３）使用後のべたつき、（４）使用後の
つや、（５）使用後の清涼感である。

第　　１　　表 第１　表ＶＣ見られるように、本発明に係るりＩＪ−ノ
、は従来の油中水型クリームに較べ、使用中にさっばり
感父、使用後の清涼感があり、その上、使用後のべたつ
き及びてかり感がほとんどなく、皮膚への異和感がほと
んどない化粧料である。

次に、化粧くずれの評価を行なう為にメークアップ下地
クリーム及びファンデーションヲ用いて市販品と比較し
た結果を下記に示す。方法は４名（Ａ〜Ｉ）　）の女性
をモデルとし、油性洗顔、水性洗顔を行なった後、化粧
水を塗布した顔面の左右に、下記第２表の組合せによる
メークアップ下地クリーム、ファンデーションを塗布し
、その上に当社製フェイスパウダーを塗布し、約２３℃
の条イ′１トで：（０分、６０分後の化粧くずれの状況
を評価し７だ。評価のしかたは、顔面を１０ポイントに
分け、塗布直後に比較して化粧塗布状態を化粧くず）１
の全くない評点０から完全に消える評点６まで６段階評
価し、総合評価点をもとにして考察を行ない、その結果
を第３表に示す。

第　　２　　表 第３表　化粧くずれ総合評価点（６０分後）以上の結果
より、市販品Ｏｈ型メークアップ下地クリームと市販品
”Ａ型ファンデーションを使うより、本発明に係るＷ１
０型メークアップ下地クリームあるいは謹呈ファンデー
ションの少なくとも一方を用いることが化粧くずれに対
して有効であることがわかる。

次に水分に対する化粧持続性を評価する為に、未処理の
前腕素肌に検体試料′！ｉｌ−塗布し、その後、４０℃
の温水で羊を使って軽くこすりながら洗浄し、ティツノ
ユペーパーで軽く押えて水を除いた後、１ｒｎ１．の蒸
留水を滴下し、皮膚と水の接触角を求めた洗浄回数に対
する接触角の変化を、第１図に示す。検体試料は、市販
のクリーム状の０／、型ファンデー７ョンと実施例３に
示すファンデーションである。

図よりα〜ノ型ファンデーションは３回の洗浄ではＶ完
全に皮膚から除去され、素肌を温水で洗浄したとＩＭＪ
じ状態になる。一方実施例１の岑を型は塗布直後と３回
洗浄後で接触角が、はとんど変わらないことから皮膚に
よく密着、し、耐水性に優れていることが理解できる。

父、顔面左右に実施例１とＱ晩：ｆ、’ｊファンデーシ
ョンを塗布し、真夏日の１１中に大−の汗をかいた場合
にも勢Ｗ型は視覚的にはマ完全に消滅ｌ〜たが、Ｗ句型
は塗布時と余り変わらず、耐汗性に優れていた。

以下、本発明の実施例について記載する、配合割合は重
量部である。

実施例１　Ｗ／１０型ファンデーションロ　香　料　　
　　　　　　　　　適量製法 ８０℃で均一に溶解、分散したＡ成分に、同じく８０℃
に均一に溶解したＢ成分を攪拌しながら加え乳化する。

４０’Ｃ４で攪拌しながら冷却し、Ｃ成分を添加する。

さらに３０℃まで冷却し、目的とするＷｌｏ　Ｗファン
デーションを得実施例２　　Ｗ／Ｑ型チークルーシュ Ｃ香　　料　　　　　　　　　　　　　　　　　　適量
製法は、実施例１と同じ 実施例３　Ｗ１０型アイライナー Ｃ香料　　　　　　適量 製法は実施例１と同じ 実施例４　　Ｗ／ａ型マスカラ 製法は実施例１と同じ 実施例５　音ｏしみかくしクリーム Ｅマルトース　　　　　　　　　　１５製法は実施例１
と同じ 実施例６　　Ｗ１０型サンケアクリームＣ香　料　　　
　　　　　　　　　適量実施例７　　％’６型メークア
ップ下地クリームＣ香料　　　　　　−適量 製法は実施例１と同じ 出鮪人　　ポーラ化成工業株式会社 代理人　　弁理士　加　藤　朝　道 手続補正書（方式） 昭和５７年４月１５日 特許庁長官　島田春樹殿 】、事件の表示 昭和５６年　特許　　願第２０３４０９　　号３、　補
正をする者 事件との関係　　　特許出願人 ４、代理人 ５、　補ｉＥ命令の１１１１　　昭和５７年３月５日　
（昭和５７年３月３０日発囚６、　γ１１１１１により
増加する発明の数　　な　　し７、補正の対象 明細書の第１８貞７行目に法文を挿入する。

［４、図面の簡単な説明 第１図は本発明品と従来品を塗布した場合の皮膚と水の
接触角の変化を洗浄回数に従って示すグラフを示す。」

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　　（ａ）　　親油性界面活性剤　　　　１〜２
   ０重量部（ｂ）　　油　剤　　　　　　　　　　　　２
   〜４０重量部（ｃ）　　分子内に３個以上の水酸基を有
   する多価アルコール　　　１．５〜６０重量部（（１）
   　　　水　　　　　　　　　　　　　　２０〜８５重量
   部からなる組成物１００重量部に対し０．５〜４０重量
   部の色材を加えてなる油中水型エマルションから成る化
   粧持続性の良い化粧料。
2. （２）　　前記親油性界面活性剤が、ポリグリセリンエ
   ステル類、グリセリンピログルタミン酸モノ脂肪酸エス
   テル類、ポリグリセリンエーテル類、ポリオキシエチレ
   ン硬化ヒマシ油エステル類、ノルビタン脂肪酸エステル
   類、ポリオキンエチレンポリオキシゾロビレンフィトス
   タノールエステル類の１種又は２種以上である特許請求
   の範囲第１項記載の化粧料。
3. （３）前記エマルションに水溶性の無機酸多価金属塩も
   しくは水溶性の有機酸又はその塩を水相成分１００重量
   部に対してｏ、１〜２０重量部加えてなる特許請求の範
   囲第１項記載の化粧料。