JPS5810565B2 - 複吸気路式内燃機関 - Google Patents

複吸気路式内燃機関

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JPS5810565B2
JPS5810565B2 JP52152551A JP15255177A JPS5810565B2 JP S5810565 B2 JPS5810565 B2 JP S5810565B2 JP 52152551 A JP52152551 A JP 52152551A JP 15255177 A JP15255177 A JP 15255177A JP S5810565 B2 JPS5810565 B2 JP S5810565B2
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JP
Japan
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air
intake
swirl
intake passage
engine
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江藤幸寛
中井明朗児
中川泰彦
中島良二
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は独立した2系統の吸気路をもち、低速域では積
極的にスワールを生起させて燃焼を改善し、高速域では
スワールを消去して吸入効率を高めるようにした内燃機
関に関する。
内燃機関の排気対策として、希薄混合気による燃焼や排
気還流(EGR)システムが知られているが、これらに
伴って生じる燃焼の悪化を防止するために、機関吸入行
程でシリンダ内に流入する混合気にスワールを生じさせ
、あるいはこのスワールを圧縮行程まで持続させ、燃焼
速度を早めて安定燃焼を実現しようとする手段が採られ
ている。
スワールを生起させるために、吸気弁を小さくして吸入
流速を高めたり、吸気ポートの軸線をひねったり、ある
いは吸気弁にシュラウドを取付けるなどしているが、燃
焼状態が良好となる高速域、高負荷域では、これらスワ
ール発生手段によって増大した吸気抵抗にもとづき、吸
入効率が悪化して全開出力特性が低下するという問題を
ひき起こすのであった。
一方、機関低速域での燃焼を改善するために、吸気通路
を2系統に分離し、一方を気化器のプライマリ、他方を
セカンダリの通路に接続し、低、中速域で混合気をプラ
イマリ側に連通する小径の吸気通路からのみ供給し、流
速を高めて混合気の霧化を促進するとともに、高速域で
は大径のセカンダリ側の吸気通路からも混合気を供給す
るようにした機関が、実公昭50−42256号として
本出願人から提案されている。
この場合、高速域での吸入効率が良好で全開出力が向上
する利点がある反面、高率EGRあるいは燃焼の希薄化
傾向を強めると、低速、低負荷での燃焼特性が必らずし
も十分でなくなる。
そこで本発明は、吸気通路を2系統に分割して低速側吸
気ポートからは強スワールを生じるように混合気を流入
させ、高速側吸気ポートからは吸入効率を低下させずに
かつ前記スワールを消去するように混合気を供給し、も
って低速域での燃焼特性と高速域での全開出力特性を改
善し、混合気の希薄化または高率EGR化しても、全て
の運転領域で安定した燃焼が得られるようにした内燃機
関を提供するものである。
以下、実施例を図面にもとづいて説明する。
第1図、第2図において、図中1はシリンダヘッド、2
はシリンダブロック、3はピストン、4は燃焼室を示す
燃焼室4には2つの吸気ポート5,6と排気ポート7が
開口し、各ポートは吸気弁8,9と排気弁10によって
開開される。
第1図において、吸気弁8,9に対して排気弁10はシ
リンダ列中心線Mを境に互に反対サイドに配置され、か
つ常時混合気の供給されるプライマリ吸気ポート5は、
平面的にみてシリンダ内周壁に沿って混合気を流入させ
るように、本実施例ではポート軸線が湾曲形成され、し
かも垂直断面上の流入角をできるだけ水平に近づけるよ
うに傾斜角が小さく設定され、いわゆるスワールポート
を構成する。
スワールを生成させるためには、スワールポートに形成
する他、スワールベーンをプライマリ吸気弁に装着した
り、燃焼室に土手を形成したりしても良い。
他方、高速域、高負荷域で混合気を効率よく供給するセ
カンダリ吸気ポート6は、前記プライマリ吸気ポート5
からの混合気スワールを打ち消すように、シリンダボア
軸線方向の流入角を混合気流に附与すべく、前記プライ
マリ吸気ポート5に比べて垂直断面上のポート軸線の傾
斜角を大きく設定した出力ポートに構成される。
吸入混合気のスワールは機関低速域、低負荷域で最大と
するが、高速域、高負荷域ではむしろスワールを消去し
て吸入効率や熱効率を向上させる。
このため、第3図において、混合気流の水平接線方向速
度分力をv、シリンダボア軸線方向の速度分力をuとし
てスワール比をv/uとするならば、プライマリ吸気ポ
ート5のみから混合気が供給されているときの低、中速
域のスワール比がv/u≒1.5〜6程度であり、セカ
ンダリ吸気ポート6からも混合気が吸入され、プライマ
リスワールを打ち消すように作用したときの高速域のス
ワール比がv/u=0.5〜1となるように設定した場
合(第4図参照)、最も良好な結果が得られ、すくなく
とも低速域に比べ高速域のスワール比が約1/2以下と
なるように設定することが好ましい。
なお、スワール比が、例えば6〜10というように大き
くなると、吸入抵抗が過大となる弊害の他に、燃焼ガス
流動速度が大きすぎてラフネスが激しくなったり、火炎
の吹き消え現象を生じる。
このスワール比に対しては前述したような吸気ポート形
状とともに、吸気流入速度に影響を与える吸気弁8,9
の有効径並びにリフトもその決定要因として大きな比重
を占める。
例えば、プライマリ吸気弁8の有効開弁面積(Ap)(
弁径と弁リフトにもとづく)が、通常の単一吸気弁の1
/4であるとするならば、吸入流速はほぼ4倍に増速さ
れる。
したがって、プライマリ吸気弁8とセカンダリ吸気弁9
との合計有効開弁面積(At)は、単一吸気弁と同一程
度に設定されるのであるが、このうちプライマリとセカ
ンダリとの比率は、プライマリ吸気弁8とセカンダリ吸
気弁9との偵径比が1:1〜1:2の範囲に含まれる程
度が好ましく、これによってプライマリ側の流入速度を
所定のスワールを得るに十分なまで増大できる。
プライマリ吸気弁8とセカンダリ吸気弁9との直径比を
上述の様にとると、有効開弁面積Ap。
Atの比Ap/Atは0.2≦Ap/At≦0.5とな
り、スワール比、HC排出量、抵抗係数Cuとの関係は
第5図に示すように、前記範囲内においてHCの排出量
と抵抗係数Cvが少い値となり好ましいものとなる。
なお、プライマリ側の流速をさらに上げるためには、バ
ルブリフトをセカンダリ側に比べて小さくするほど有効
である。
この流速のアップは、スワールの持続性を高めるのに必
要な条件で、とくに圧縮行程の終了附近でもスワールを
存在させるためには、上記の直径比に設定することが重
要となる。
次に、吸気ポート5と6に対しては、互に独立した吸気
通路12,13がそれぞれ連通し、さらに吸気通路12
と13は気化器14のプライマリ通路15、セカンダリ
通路16にそれぞれ接続される。
そして、気化器14のプライマリ(絞り弁)17とセカ
ンダリ(絞り弁)18は、アクセルペダルにリンクを介
して連動するプライマリ(絞り弁)17が十分に開いて
から、セカンダリ(絞り弁)18がダイヤフラム装置1
9を介して開き始めるようになっている。
ダイヤフラム装置19はプライマリベンチュリ20とセ
カンダリベンチュリ21との合成ベンチュリ負圧に応動
するように、負圧取出通路22を介して取出した上記合
成負圧がダイヤフラム23で画成された負圧作動室24
に導かれ、ダイヤフラム23に連結した作動ロッド25
がセカンダリ(絞り弁)18のシャフトレバー26に連
系し、合成ベンチュリ負圧が一定以上に増大する高速域
、高負荷域にセカンダリ(絞り弁)18が開き出す。
27.28はプライマリとセカンダリの燃料ノズルで、
気化器フロート室30に接続している。
プライマリ(絞り弁)17のみが開く低速、低負荷域か
ら中速、中負荷域にかけて、混合気の空燃比A/Fは、
A/F=13〜22と比較的希薄混合気が得られ燃費が
良好となるように設定し、後述する排気還流率との関係
も含めて、理論空燃比(A/F≒14.7)よりも若干
薄いA/F≒15程度を最も好ましい値とする。
プライマリとセカンダリの合成混合気となる高速、高負
荷域では、出力が充分得られるようにA/F=12〜1
8となるように設定し、また最も好ましい範囲はA/F
=13〜14で、プライマリ側のみに比べて相対的に濃
くする。
プライマリ側のみの場合は、強力スワールによって高E
GRガスを含む希薄混合気を安定燃焼させることで、燃
費を損わずに排気性能の大幅な改善をはたし、セカンダ
リ側が開き始める高負荷域では混合気を相対的に濃化し
て、吸入抵抗の減少と相俟って全開出力を十分に高める
のである。
第6図にセカンダリ絞り弁18の開き始める領域と全開
出力特性を含めた作動特性を、機関トルクと回転数をパ
ラメータとして示す。
このような混合気の空燃比制御とともに、排気還流(E
GR)を一例として第6図に示すような制御パターンに
もとづいて制御する。
排気通路31に設けた触媒装置(酸化触媒)32の上流
に排気還流通路33が接続し、この通路33の途中には
排気還流制御弁34が介装され、さらに通路33の他端
はプライマリ吸気通路12に接続し、前記制御弁34の
開度にもとづいて排気の一部を吸気中に還流する。
排気還流率は機関の低、中速、中負荷域を中心として最
大値(例えばEGR,率25%)をとり、以下周囲に同
心円的に領域を拡大するに伴って値を減少するような制
御が好ましく、このために、例えば排気還流制御弁34
の作動信号負圧を、排圧とベンチュリ負圧との比較に応
じて制御する負圧制御バルブ35が備えられる。
負圧制御バルブ35は、本出願人によって既に提案され
たもので、前記制御弁34の上流の排圧を導く補正圧力
室36と、気化器ベンチュリ20に発生する負圧を導く
入力負圧室37とを、それぞれ互に連結したダイヤフラ
ム38,39,40で画成し、ダイヤフラム40がプラ
イマリ吸気通路12に接続した負圧取出通路41の大気
導入口42を開閉し、制御弁34の負圧作動室43に導
く作動負圧をコントロールする。
作動負圧は原理としてベンチュリ負圧に応じて増大し、
したがって制御弁34の開度もこの作動負圧に応動する
ダイヤフラム45によって拡大し、通路33のオリフィ
ス46の下流圧力を結局吸入空気量に応じて減少させる
排気還流量はオリフィス46の前後差圧に比例し、その
上流圧力が排圧に等しいから、流量は吸入空気量に応じ
たものとなる。
そして、この排気還流量が制御弁34の下流に作用する
機関吸入負圧の変動によって変化するのを補正するため
に、前記制御弁上流圧力が補正圧力室36に導かれてい
る。
例えば吸入負圧が増大して排気還流が過剰に行われよう
とすると、補正圧力室36のダイヤフラム38が下動し
、制御弁34の作動負圧を弱めて制御弁開度を縮少する
なお、吸入空気量が少ない領域(低速低負荷)では、制
御弁34の設定スプリング47で弁開度が小さく抑えら
れるのでEGR率は小さくなり、吸入空気量の大きい領
域(高速高負荷)ではオリフィス46の通過流速が音速
に達して流量が頭打ちとなるので、EGR率としては減
少する。
このようにして第6図のような制御を行う。
ところで、還流排気をプライマリ吸気通路12に導入す
ると、その分だけ通路12の内部流速が増大するため、
スワールの発生を強めることができ燃焼の安定に寄与す
る。
なお、セカンダリ吸気通路13に還流すると、セカンダ
リ吸気ポート6の吸入負圧が緩和され、混合気のプライ
マリポート5から燃焼室をへてセカンダリポート6への
流れ込みを抑制する効果を生じる。
ただし、この場合、プライマリとセカンダリの吸入空気
(ガス)の衝突によりスワールが減衰する。
なお、EGR率とA/F値との関係はこの機関搭載車の
用途によって異なるのであるが例えばNOxの規制の厳
しい市街地用ではEGR率約20%A/F13〜17と
し、NOxのそれほど厳しくない郊外用ではEGR率約
10%でA/F16〜18程度とする。
次に、前記第1図において、点火栓48の配置は、プラ
イマリの吸気ポート5からのスワール流が点火部分に衝
突するように、燃焼室壁の吸気弁8のほぼ対向壁面に増
付ける。
吸入混合気流によって点火栓48の近辺の残留ガスを除
去し、点火点を清浄して常に良好な着火性能を維持する
ためである。
なお、燃焼室4の形状は、圧縮行程においてのスワール
の減衰をできるだけ防ぐように、シリンダボア中心に対
して軸対称、つまり回転体形状に形成するのが好ましい
具体的には半球型燃焼室やフラットヘッドとボウル状ピ
ストンの組合せなどが好ましく、滑らかな壁面形状によ
って混合気流の接触抵抗を減じてやる。
燃焼初期の混合気流動をさらに高めるために、第7図あ
るいは第8図に示すように、スキッシュエリア50,5
1を形成し、圧縮行程でシリンダボア内周壁附近の混合
気を中心に押し出すようにする。
第7図は半球型燃焼室4aの場合で、ピストン52の頂
面形状を、その外周部分を環状に燃焼室上壁と一致させ
、中央部分をフラットにしてスキッシュエリア50を形
成したもので、また、第8図はフラットヘッドとボウル
状ピストンとの組合せ燃焼室4bの場合で、ピストン5
2の頂面中央に凹部53を形成し、周囲はやはり環状の
フラットな面として、スキッシュエリア51を形成しで
ある。
なお、スキッシュエリア50,51では混合気の燃え残
り(消炎)を生じやすいので、混合気流動にもとづく効
果との兼ね合わせにもとづいてスキッシュエリアの大き
さを設定する必要がある。
以上のような構成において、機関の低、中速運転域では
、プライマリ(絞り弁)17のみ開弁するので、プライ
マリ通路12、プライマリ吸気ポート5からだけ混合気
が供給される。
吸気ポート5はスワールポートとして燃焼室4に流入す
る混合気流に、シリンダボアの接線方向へのひねりを与
えるため、開弁有効面積を小さくとった吸気弁8によっ
て流速を高められた混合気流は、吸気行程から圧縮行程
にかけて十分にスワールを持続し、その間に混合気の霧
化を促進する一方、燃焼行程の初期においてもガス流動
により火炎の伝播に乱れを与え燃焼速度を高め、これら
が相俟って燃焼状態を著しく良好にする。
したがって、混合気の空燃比を前記したように希薄な条
件に設定しても、あるいはA/F≒15前後とした高E
GRを行っても安定して燃焼する領域が拡大され、この
結果、最も使用頻度の高い中速中負荷域を始めとして低
速、低負荷域で運転性能燃費を損うことなく排気中の有
害成分(主としてN0x)を大幅に低減することが可能
となる。
そして、機関の高速高負荷域でセカンダリ(絞り弁)1
8が開き出すと、混合気はセカンダリ吸気ポート6から
も供給され、このセカンダリ側の混合気流は、プライマ
リ側のスワールに対向するように燃焼室4に流入するた
め、燃焼室4内におけるスワールは大幅に減衰する。
(即ち、セカンダリ側が作用する高速域ではスワール比
が小さい値となる。
)セカンダリ吸気ポート6は吸入抵抗をできるだけ小さ
くするように、ピストン3の作動方向、つまりシリンダ
ボア中心線方向に流入角を近づけであるため、前記プラ
イマリ側に比べて効率よく混合気が吸入されるセカンダ
リ側の、供給流量はプライマリ側に比べて大きいため、
全開出力附近での混合気の吸入効率はプライマリ側のみ
のときよりも著しく改善される。
機関高速高負荷域では燃焼状態が相対的に良好となるた
め、低速時と同じようにスワールを生じさせると、燃焼
が過剰に速くなって機関本体に対する熱伝達率が増大し
冷却損失をいたずらに大きくする結果を招わくのである
この点に関して、本発明ではセカンダリ側の吸入混合気
流は上記の通りスワールを減衰させるように作用するた
め、機関の冷却損失を減じて熱効率を向上させることが
できる。
したがって、上記吸入効率の改善と相俟って全開出力附
近で、所定の出力を十分に確保することが可能となる。
なお、上記吸入効率の向上のために、セカンダリ側の吸
気弁9のバルブタイミングは、排気弁とのオーバラップ
を大きくすることが好ましく、これに対してプライマリ
側の吸気弁8は低速低負荷時の燃焼安定の意味で、シリ
ンダ内残留ガスをできるだけ減らすように、オーバラッ
プを少なくするかまたは皆無にすることが好ましい。
ただしこの場合は、吸気弁8,9に対してそれぞれ独立
した動弁機構(カム、ロッカーアーム)を必要とする。
したがって機構の煩雑化を避けたいときは、バルブタイ
ミングを両者の要求時期の中間附近として、ロッカーア
ームを二股状に形成して同時駆動とする。
ところで上記のようにして、EGRもしくは希薄混合気
燃焼により中速中負荷域を中心にNOxの低減をはかる
のであるが、排気中のHC2COに関しては、燃焼の改
善にもとづき大幅に減少させた上で、さらに触媒装置3
2で酸化処理する。
この場合高EGRとともに混合気の空燃比を理論空燃比
よりも濃く設定したときに、排気中に二次空気を導入す
るため、排気通路31に二次空気導入路54を接続し、
この導入路54に排気圧力脈動に応動するリード弁55
を設ける。
なお、リード弁55は圧力脈動によって大気を排気中に
吸引導入させる。
次に、第9図、第10図に燃料供給装置として気化器1
4の代わりに電子制御燃料噴射装置を備える場合を示す
プライマリ吸気通路12´とセカンダリ吸気通路13′
に燃料噴射弁65,66を設け、図示しない燃料噴射制
御回路からの信号によって噴射弁65.66を作動し、
吸入空気に対応した燃料噴射を行う。
プライマリ側の燃料噴射弁65は常時噴射作用を継続す
るが、セカンダリ側の噴射弁66はセカンダリ絞り弁1
8′が開弁してから作動する。
プライマリ絞り弁17′とセカンダリ絞り弁18′の作
動は前記気化器14の場合と同じであり、さらにこれら
の上流に位置して全吸入空気量を測定するためのエアフ
ローセンサ56が備えられる。
なお、セカンダリ側の燃料噴射弁66を場合によっては
除去し、プライマリ側の噴射弁65からのみ燃料を供給
するようにしてもよい。
このようにすると、吸入空気量に応じての噴射量の制御
が単純となる(2個の噴射弁のときは合計噴射量を吸入
空気量に対応させるような分配制御が必要となる)。
ところで、上記各実施例において、セカンダリ側からの
混合気の供給開始時期は、排気性能と出力性能との要求
に応じて適正にコントロールされなければならず、この
ために、セカンダリバルブの開き始めを、車速、機関回
転数あるいは変速機のギヤ位置などを検出して、これら
にもとづいて制御することも考えられる。
ただし、セカンダリ側の開き始めは、最大吸入空気量の
30〜40%程度となるように設定することが好ましい
吸気通路12,13を2系統にしたが、吸気弁8.9は
常に開閉作動しているので、吸入負圧は両通路12,1
3にほぼ均等に発生し、したがってディストリビュータ
の負圧進角装置やブレーキマスターバックなどに導入す
る負圧は、吸気通路12.13のいずれから取出しても
よい。
以上説明したように本発明によれば、機関低速低負荷域
あるいは中速中負荷域にかけて、プライマリポートから
混合気を供給して積極的にスワールを生起させ燃焼の安
定を促進する結果、混合気の希薄限界あるいは排気還流
の高率限界を伸ばして、NOxを効果的に低減すること
を可能とする一方、機関高速高負荷域では吸気抵抗の少
ないセカンダリポートから大部分の混合気を吸入してト
ータルの吸入効率を改善し、全開出力を含めて機関出力
の向上をはかれる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図は第1実施例
の横断Y面図、第2図は縦断正面図、第3図はスワール
比の説明図、第4図はスワール比を吸入空気量との関係
にもとづいて示す特性図、第5図は吸気弁面積比とスワ
ール比にもとづくHC1抵抗係数の特性線図、第6図は
排気還流制御パターンを機関回転数とトルクをパラメー
タとして示す特性図、第7図、第8図はスキッシュ型燃
焼室の実施例をそれぞれ示す断面図、第9図は第2実施
例の縦断面図、第10図は第9図のA−A線断面図であ
る。 3・・・・・・ピストン、4・・・・・・燃焼室、5,
5′・・・・・・プライマリ吸気ポート、6,6′・・
・・・・セカンダリ吸気ポート、8・・・・・・プライ
マリ吸気弁、9・・・・・・セカンダリ吸気弁、12,
13・・・・・・吸気通路、14・・・・・・気化器、
17・・・・・・プライマリ絞り弁、18・・・・・・
セカンダリ絞り弁、19・・・・・・ダイヤフラム装置
、33・・・・・・排気還流通路、34・・・・・・排
気還流制御弁、35・・・・・・負圧制御バルブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 機関の全運転域にわたって混合気が供給されるプラ
    イマリ側吸気通路と、機関の高速域でのみ混合気が供給
    されるセカンダリ側吸気通路とを互いに独立した2系統
    の吸気通路として形成すると共に、この両吸気通路を夫
    々独立した吸気弁で開閉し、プライマリ側吸気通路をほ
    ぼシリンダボア接線方向に混合気流を指向させるスワー
    ルポートとなす一方、セカンダリ側吸気通路をほぼシリ
    ンダボア軸線方向に混合気流を指向させる出力ポートと
    なし、セカンダリ側吸気通路の開領域において、シリン
    ダボア接線方向の混合気流を消去するように、機関低速
    域のスワール比を高速域のスワール比より大とすると共
    に、機関低速域で希薄混合気を、高速域で出力混合比付
    近の混合気を供給する一方、排気の一部を吸気中に還流
    する排気還流装置を併設し、排気還流率を低速域に比べ
    て高速域で減少させるようにしたことを特徴とする複吸
    気路式内燃機関。
JP52152551A 1977-12-19 1977-12-19 複吸気路式内燃機関 Expired JPS5810565B2 (ja)

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AU42127/78A AU511290B2 (en) 1977-12-19 1978-12-01 Dual induction system fori. C. engine
US05/966,372 US4270500A (en) 1977-12-19 1978-12-04 Internal combustion engine with dual induction system
DE19782854332 DE2854332A1 (de) 1977-12-19 1978-12-15 Verbrennungsmotor
CA318,081A CA1104893A (en) 1977-12-19 1978-12-18 Internal combustion engine with dual induction system

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