JPS5810417B2 - センイゲンリヨウヨウノボラツクレジンノセイゾウホウ - Google Patents

センイゲンリヨウヨウノボラツクレジンノセイゾウホウ

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JPS5810417B2
JPS5810417B2 JP11852075A JP11852075A JPS5810417B2 JP S5810417 B2 JPS5810417 B2 JP S5810417B2 JP 11852075 A JP11852075 A JP 11852075A JP 11852075 A JP11852075 A JP 11852075A JP S5810417 B2 JPS5810417 B2 JP S5810417B2
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JP
Japan
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resin
reaction
reaction system
novolac resin
temperature
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Expired
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JP11852075A
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JPS5242595A (en
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岡本忠義
加藤日出夫
池山孝一
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Gun Ei Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Gun Ei Chemical Industry Co Ltd
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  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は繊維原料用ノボラックレジンの製造法に関する
ものであり、詳しくは、フェノール類とアルデヒド類と
を加熱還流下に反応させる方法の改良に関するものであ
る。
ノボラックレジンを原料として各種の用途に使用される
繊維を製造することは知られている。
たとえば、ノボラックレジンを溶融紡糸して繊維化し、
ついでキユアリングすることにより耐熱性、耐炎性およ
び低温特性にすぐれたフェノール樹脂繊維が得られる。
かかる繊維原料として用いられるノボラックレジンは、
一般成形材料などに用いられるノボラックレジンとは異
なり、その物性には厳密な制限がある。
たとえば、通常のノボラックレジンは加熱により次第に
硬化がすすみ粘度が上昇するなど物性が変化するが、繊
維用原料の場合にはなるべく熱的に安定なレジンが望ま
しい。
またレジン中に異物を含まないことが要求されるし、レ
ジンの溶融粘度もなるべく一定であることが必要である
さらに溶融紡糸しただけの繊維は非常にもろく、実用的
な繊維として使用できないから、この繊維を酸−ホルマ
リン水溶液などで架橋、硬化、すなわちキユアリングさ
せ不溶不融性の繊維とするが、このキユアリングが円滑
に進行するものでなければならない。
なかでも、繊維原料用として、もつとも重要なことは、
そのレジンの熱安定性が良いことであって溶融粘度が変
化しないことである。
一般的にノボラックレジンを使用して繊維を製造するに
は、たとえば常法に従ってこのノボラックレジンを10
0 mmHy以下の減圧下に150〜210℃に加熱し
て、フェノール、水分およびその他の不純物を除き、又
、異物等をフィルターなどでろ過、除去するなどの精製
処理を行った後溶融紡糸し、ついで塩酸−ホルマリン溶
液中で架橋、硬化させて不溶不融性のノボラック繊維と
する。
この繊維の製造過程において重縮合反応で得られたノボ
ラックレジンは精製処理工程および溶融紡糸工程におい
て熱安定性にすぐれ、溶融粘度が変化しないことが、紡
糸性、糸質、および歩留等の面からしてもつとも要望さ
れるものである。
特に高温で操作される精製処理に耐えうる熱安定性が良
好で溶融粘度の変化しないノボラックレジンが望まれる
本発明者らは繊維原料に適するとくに精製処理において
熱安定性の良いノボラックレジンを得るため種々研究を
行った結果フェノール類とアルデヒド類とを加熱還流下
に反応させるに際して、冷却、還流の温度条件が重要で
あることを知得した。
すなわち、従来、一般的にフェノール類とアルデヒド類
とを反応させてノボラックレジンを製造する場合、反応
温度は反応系から主として水が蒸発されるような温度条
件下で反応が行なわれ、たとえば常圧反応においては1
00℃近辺において、単なる加熱−全還流下で実施され
、蒸発成分の冷却、還流機構には十分なる注意が払われ
ていなかったのが実情である。
しかしながら、フェノール類とアルデヒド類を原料とす
る重縮合反応においては、主反応以外に種々の副反応が
予想される。
特にアルデヒド類としてホルマリンを使用する場合、ホ
ルマリン中には安定剤としてメタノールが5〜10%含
有されており、これが微妙な悪影響を及ぼすこと、ある
いはホルムアルデヒドの酸化によるギ酸、ギ酸エステル
等の生成があることは重要である。
それらの副反応物を反応系より除去することが、厳しい
品質管理の要求される繊維原料用ノボラックレジンを製
造するうえに重要であり、かかる知見をもとに、上記反
応系における蒸発成分の冷却−還流機構について鋭意研
究を重ねた結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明はフェノール類とアルデヒド類とを酸
性触媒の存在下に反応させてノボラックレジンを製造す
る方法において、反応系からの蒸発成分を50〜90℃
に冷却して凝縮成分を反応系に還流させ、非凝縮成分を
反応系外に除去することを特徴とする繊維原料用ノボラ
ックレジンの製造法にある。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において使用されるフェノール類としては、フェ
ノール、クレゾール、キシレノール、フェニルフェノー
ル、ビスフェノールおよびそれらの混合物があげられる
またアルデヒド類としては、ホルムアルデヒド、パラホ
ルムアルデヒド、フルフラールなどがあげられる。
ホルムアルデヒドは種々の濃度の水溶液、とくに工業的
には濃度37〜48%の水溶液(ホルマリン)として使
用するのが簡便である。
フェノール類とアルデヒド類との反応にあたっては、酸
性触媒が使用される。
たとえば、硫酸、塩酸等の無機酸、シュウ酸、酢酸など
の有機酸が使用される。
しかしながらノボラックレジン製造後、レジン中に残存
する触媒を失活させるにあたり、単に加熱することによ
り処理し得るという点において、シュウ酸は適当である
シュウ酸を含有するノボラックレジンを140〜160
℃に加熱すれば、シュウ酸は容易に炭酸ガスに分解する
からである。
なお、硫酸、塩酸等を使用した場合は、アルカリを加え
て中和、水洗することとなるが、この場合は生成する塩
類をフィルターで除去したのち溶融紡糸に供することが
望ましい。
酸性触媒の使用量、フェノール類とアルデヒド類とのモ
ル比その他の反応条件は公知の方法に従って実施すれば
充分である。
特に好ましい方法の一つを例示すれば、蓚酸等の酸性触
媒の使用量は、フェノール類に対して0.1〜1.5重
量%、フェノール類/アルデヒド類のモル比は1.12
〜1.30である。
アルデヒド類の添加方法は、反応系への一括仕込、ある
いは一定時間内における連続仕込または間隔仕込のいず
れの方法でもよい。
反応温度は60〜150℃、反応に要する全所要時間は
2〜8時間がよい。
反応圧力は常圧〜10kg程度の加圧下に実施できるが
、通常は常圧下に行なわれる。
そして反応は水性媒体中で実施するのがよい。
本発明の最も大きな特徴は、フェノール類とアルデヒド
類とを反応させるに際しての加熱、冷却および還流の温
度を所定の条件に制御することにある。
すなわち、反応系からの蒸発成分を50〜90°Cに冷
却された還流冷却器に導き、そこでの凝縮成分を反応系
に還流させ、非凝縮成分をガス状で反応系外に除去する
ことが必要である。
かくすることにより、反応系から蒸発成分を全縮するこ
となく分縮することができ、繊維原料用ノボラックレジ
ンの品質に悪影響を及ぼす不純物を反応系外に効率的に
除去することができる。
従来の成形品用ノボラックレジンの製造にあっては、冷
却器には20〜30℃の冷水を通すことにより反応器か
らの蒸発成分をもっばら全縮・全還流させていたのと対
照的である。
本発明での冷却温度は50〜90℃であり、常圧の反応
系においては好ましくは60〜80℃である。
なお、反応系をやや加圧で操作するときには70〜90
℃が好ましい。
冷却温度が低すぎては不純物の除去が充分でなく、)一
方冷却器の温度を90°Cを越えて高く保持すると蒸発
成分の凝縮が不充分となり反応原料のフェノール類とア
ルデヒド類までが反応系外に除去されてしまい両者の反
応を充分に行なうことができない。
以上詳述したように本発明方法によれば、還流冷却器の
温度を単に50〜90°Cに保持するという極めて簡単
な操作で、熱安定性に優れた繊維原料用ノボラックレジ
ンを工業的有利に製造することができる。
以下実施例および比較例をあげて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨をこえない限り以下の実
施例と限定されるものではない。
実施例 1 反応容器にフェノール100部(重量部、以下同じ)を
仕込み、ついで10%蓚酸水溶液5部を加え、100°
Cに保った。
これに37%ホルマリン71部を1.0時間かけて連続
的に一定流量で添加し、さらに添加終了後、3時間をか
けて常圧の還流下で反応を行なった。
ただしこの間、冷却器において凝縮液の温度を60℃に
維持するよう制御した。
これにより冷却器を通して非凝縮成分をガス状で60〜
65°Cで反応系外に除去した。
このガスを30°Cに保持した全縮器に通過させ副反応
による不純物1部を液状物として得た。
その後常圧脱水を行なわせた後、反応生成物であるノボ
ラックレジンを160°Cまで昇温しで反応を完結させ
た。
このようにして得られたノボラックレジンを40mmH
gの減圧下、200°Cの温度に加熱して脱水、脱フェ
ノールを行なわせ、かつフィルターで濾過させて計10
時間の滞留時間を要して精製処理を行なった。
この精製処理において、処理前のノボラックレジンの固
有粘度に対して得られた精製処理品の固有粘度の上昇率
は1%と充分小さく、精製処理における熱安定性の優れ
たノボラソレジンであった。
比較例 1 実施例1において、冷却器からの凝縮成分の温度が30
℃になるように、すなわち、冷却器からの非凝縮ガスの
温度を30℃に維持するよう制御し、蒸発成分の全量が
還流するように全縮条件下に反応を行なった。
ちなみに冷却器から排出された非凝縮成分をさらに20
°Cに冷却された冷却器に通過させたが凝縮物は全く得
られなかった。
その後、常圧脱水を行なわせた後、レジンを160℃ま
で昇温しで反応を完結させた。
このようにして得られたノボラックレジンを実施例1と
同様に精製処理を行なったところ、精製処理前のノボラ
ックレジンの固有粘度に対して、得られた精製処理品の
固有粘度の上昇率は1.5%と大きく精製処理における
熱安定性の悪いノボラックレジンであった。
実施例 2 実施例1において、冷却器から排出される非凝縮ガス温
度60℃の代りに、これを50℃、75℃または90℃
に制御した。
これらの場合、さらに非凝縮ガスを30℃に保持させた
全縮器に通過させ反応系外に除去される副反応による不
純物を含む溝山液量を測定したところ、50℃において
は0.5部、75℃においては1.5部さらに90°C
においては2.5部であり、非凝縮ガス温度を高くする
につれ反応系外に除去される液量は増加した。
上記により得られたノボラックレジンをそれぞれ実施例
1と同様に減圧、高温下で、脱水、脱フェノールの精製
処理を行なったところ、精製処理による固有粘度の上昇
率は非凝縮ガス温度が50℃のとき2.0%、75°C
のとき0.5%また90℃のとき3.0%であり精製処
理における熱安定性は充分良好であった。
比較例 2 実施例1において、冷却器からの凝縮成分の温度が97
°Cになるように、すなわち、冷却器からの非凝縮ガス
の温度が97°Cになるように冷却器の温度制御を行な
った以外は実施例1と同様の方法でノボラックレジンを
製造しようとした。
しかしながら本比較例においては、冷却器の温度が高か
ったのでホルムアルデヒドを含有する多量の留出液が反
応系外にガス状で除去されてしまい重縮合反応が充分に
進まず所望のノボラックレジンは得られなかった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フェノール類とアルデヒド類とを酸性触媒の存在下
    に反応させてノボラックレジンを製造する方法において
    、反応系からの蒸発成分を50〜90℃に冷却して凝縮
    成分を反応系に還流させ、非凝縮成分を反応系外に除去
    することを特徴とする繊維原料用ノボラックレジンの製
    造法。
JP11852075A 1975-10-01 1975-10-01 センイゲンリヨウヨウノボラツクレジンノセイゾウホウ Expired JPS5810417B2 (ja)

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JP11852075A JPS5810417B2 (ja) 1975-10-01 1975-10-01 センイゲンリヨウヨウノボラツクレジンノセイゾウホウ

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JP11852075A Expired JPS5810417B2 (ja) 1975-10-01 1975-10-01 センイゲンリヨウヨウノボラツクレジンノセイゾウホウ

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