JPS5810409B2 - 耐衝撃性塩化ビニル系樹脂の製造方法 - Google Patents

耐衝撃性塩化ビニル系樹脂の製造方法

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JPS5810409B2
JPS5810409B2 JP50104699A JP10469975A JPS5810409B2 JP S5810409 B2 JPS5810409 B2 JP S5810409B2 JP 50104699 A JP50104699 A JP 50104699A JP 10469975 A JP10469975 A JP 10469975A JP S5810409 B2 JPS5810409 B2 JP S5810409B2
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、巾広い成形条件下でとくに耐衝撃性の改良
された良好な外観を有する成形品を与える塩化ビニル系
樹脂の製造方法に関するものである。
従来、塩化ビニル樹脂については、その耐衝撃性を改良
する目的において、ポリ塩化ビニルに改質材として種々
のゴム状物質を混合する方法あるいはゴム状物質の存在
下に塩化ビニル単量体を重合させてグラフト重合体とす
る方法などが知られており、このゴム状物質としては、
一般に塩化ビニル樹脂と比較的相溶性の良好なもの、た
とえばジエン系ゴムからなるいわゆるABS樹脂、MB
S樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体または塩素化ポ
リエチレンなどの塩素化ポリオレフィン、さらには特殊
なゴムとして、エピクロルヒドリンゴム、クロルスルホ
ン化ポリエチレンゴム、ホリエーテルゴムなどがある。
しかしながら、これらの改質材にはその分子構造にもと
づく欠点がそれぞれに認められ、たとえば、ABS樹脂
やMBS樹脂などのジエン系ゴムを用いた場合は、得ら
れる塩化ビニル樹脂は比較的加工性にすぐれているが、
分子中に含まれる二重結合が光、紫外線あるいは熱に対
して活性であるため、この樹脂から得た製品が耐候性や
耐衝撃性に著しく劣るということで使用分野が限定され
るという不利がもたらされる。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチ
レン、あるいは上記した特殊ゴムを用いた場合はいずれ
も耐候性および耐衝撃強度は改善されるが、他方引張強
さや軟化温度が低下するという欠点があり、さらに、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の場合にはその分子中に含
有される酢酸エステル基のために吸水劣化を起しやすい
という欠点がある。
一方、またこれらの改質材を含有する塩化ビニル樹脂に
はこのものを加工する場合、その加工条件によって製品
の機械的性質が変化しやすく巾広い加工条件で安定な性
質を有する製品を得ることが困難であるほか、これらの
改質材は一部を除いては比較的高価であるため、安価な
大量消費材としての塩化ビニル樹脂用改質材としては必
らずしも適当ではないという難点をもっている。
他方、ある種のオレフィン系ゴムに対して特別な方法で
塩化ビニル単量体のグラフト重合を行わせ、耐候性のす
ぐれた耐衝撃性塩化ビニル樹脂を製造する試みもあるが
、実際には塩化ビニル単量体とオレフィン系ゴムとの相
溶性が悪いために均一な重合体もしくは組成物が得られ
難く、いろいろな加工条件下で安定な物性を有する製品
を得ることが非常に困難である。
さらにゴム状物質に塩化ビニル単量体をグラフト共重合
させ耐衝撃強度を向上させる方法においては、ガラス相
である塩化ビニル樹脂内におけるゴム粒子の分散性が最
も大きな問題であり、「海−島理論」といわれ、連続し
たガラス相の中でゴム相があたかも海に島が点在するよ
うに数μmの粒子径をもってたがいに独立して存在する
ことが必要とされるが、従来公知のエチレン−酢酸ビニ
ル−塩化ビニルグラフト共重合体、塩素化ポリエチレン
−塩化ビニルグラフト共重合体あるいは(エチレン−プ
ロピレン−第三モノマー共重合体)(EPT)−塩化ビ
ニルグラフト共重合体などでは、ゴム粒子の分散が加工
条件、とくに加工温度によって著しく影響を受け、加工
混成が低くすぎる場4合には、点在するゴム粒子が非常
に大きく、その結果衝撃強度が増大しないばかりか、引
張強さ、伸び、および軟化温度が著しく低下し、加工温
度が高すぎる場合には、ゴム粒子が塩化ビニル樹脂相内
で完全に均一に分散し、衝撃エネルギーを吸収できるゴ
ム粒子として独立に存在せず、その結果耐衝撃強度は全
く向上しない。
このように従来公知のエチレン−酢酸ビニル共重合体、
塩素化ポリエチレン、EPTなどと塩化ビニル単量体と
のグラフト共重合体は非常に限られた加工条件下でのみ
耐衝撃強度の向上が認められるが、巾広い加工条件下で
安定して耐衝撃強度を向上することは不可能であった。
このように、耐候性、加工性、耐水性、機械的強度など
の緒特性がよくバランスした十分に満足できるすぐれた
塩化ビニル系樹脂はいまだ見出されていない。
本発明は上記したような従来の欠点を解決した耐衝撃性
にすぐれた塩化ビニル系樹脂の製造方法を提供しようと
するもので、これはビニル系樹脂用添加剤の存在下に、
α−オレフィン含有合成ゴム状物質に塩化ビニルまたは
塩化ビニルを主体とする単量体混合物をグラフト重合さ
せることを特徴とするもので、本発明者らはこの方法に
よれば(1)巾広い加工条件下で耐衝撃性、耐候性など
諸性質にすぐれ、しかも良好な外観を有する成形品を得
ることができる、(2)従来、加工用安定剤、滑剤、充
填剤などのビニル系樹脂用添加剤は重合して得られた塩
化ビニル系樹脂に混合していたが、本発明においては該
ビニル系樹脂用添加剤を重合系に添加するため、あらた
にそれらを添加混合する工程が省略され、また添加剤の
量を従来に比較して減量することができる、(3)従来
の耐衝撃性塩化ビニル樹脂は、ゴム成分のもつ特性によ
り加工時の溶融粘度が上昇し、このため加工時の混練ト
ルクが増大し混練エネルギーによる発熱が著しく、得ら
れる製品の外観や熱安定性を阻害し、また流動性が低下
し加工性に悪影響を及ぼすが、本発明においては安定剤
、滑剤などのビニル系樹脂用添加剤が重合系に添加され
るため、ゲル化速度が増大し、かつ混練トルクが低下す
るので加工性、したがって生産性が著しく向上する、(
4)最近、衛生面の規制に対応して塩化ビニル樹脂加工
用安定剤は鉛系の安定剤からカルシウム−亜鉛系、カル
シウム−すず系などの無毒配合安定剤への転換が進んで
いるが、従来の耐衝撃性塩化ビニル樹脂において無毒配
合安定剤を使用した場合には鉛系配合に比較して熱安定
性の低下などの加工条件が厳しいものとなり、高度な物
性を有する成形品を安定して得ることは困難であったが
、本発明によればその加工性の向上により無毒配合安定
剤を使用しても安定して耐衝撃強度、耐候性、引張強さ
などにすぐれた成形品を得ることができることを確認し
て本発明を完成したものである。
これをさらに詳細に説明すると、本発明の方法に使用さ
れるα−オレフィン含有合成ゴム状物質としては、たと
えばエチレン−α−オレフィン系ゴム(EPR)、エチ
レン−α−オレフィン−非共役ジエン系ゴム(EPT)
、ブチルゴムなどがあげられ、α−オレフィンとしては
P″で示されるプロピレンのほかに炭素数3〜16、好
ましくは炭素数3〜8の種々のα−オレフィン類が使用
される。
またT″で示されるターモノマー(第三)モノマー)と
しては1,4−ヘキサジエン、2−メチル−1,4−ペ
ンクジエンなどの直鎖非共役ジエン類、1,4−シクロ
ペンタジェン、1,5−シクロオフクジエンなどの単環
ジエン類、4,7゜8.9−テトラヒドロインデンなど
の二環ジエン類、5−メチレン−2−ノルボーネン、5
−ブテン−2−ノルボーネン、5−エチリデン−2−ノ
ルボーネンなどのノルボーネンジエン類などの一般にE
PTのT成分として使用される非共役ジエン化合物をあ
げることができる。
エチレン、α−オレフィンおよび非共役ジエンの組成比
については特に限定はないが、好ましくはエチレン30
〜95モル%、α−オレフィン70〜5モル%、非共役
ジエン0〜65モル%の範囲のものが適当である。
また、ブチルゴムとしては従来公知のものでよく、たと
えばイソブチレンと1〜3モル%のイソプレンの共重合
によって得られるゴムなどがある。
これらのゴム類の分子量もまた本発明により得られる塩
化ビニル系樹脂の緒特性に影響を与え、たとえばムーニ
ー粘度(〔ML1+4(100℃)〕JIS K630
0による)が10〜200の範囲のものがよい。
このゴムの使用量は最終的に得られる重合体中に1〜2
0重量%の割合で含有されるように添加混合することが
必要とされる。
これは1重量%以下では得られる塩化ビニル系樹脂の耐
衝撃性を充分改良することができず、他方20重量%以
上使用しても耐衝撃性の向上がそれほど期待できず、重
合反応に悪影響を及ぼし、また経済的に不利となるから
である。
つぎに本発明に使用されるビニル系樹脂用添加剤には、
塩化ビニル樹脂加工用安定剤、滑剤、充填剤、着色剤、
紫外線吸収剤、抗酸化剤、可塑剤、帯電防止剤などの一
般に塩化ビニル樹脂を加工する際に使用されるものが包
含され、具体的には下記のようなものが例示される。
すなわち、安定剤としてはジブチルすずマレート、ジブ
チルすずラウレート、オクチルすずメルカプチド、オク
チルすずラウレート、オクチルすずマレートポリマーな
どの有機すず化合物、ステアリン酸カルシウム、ステア
リン酸亜鉛、ラウリン酸バリウムなどの金属石けん類、
カルシウム−亜鉛系、カルシウム−亜鉛−すず系などの
液状もしくは粉末状の無毒複合安定剤、エポキシ系安定
剤、有機能りん酸エステル、アミノクロトン酸エステル
、フェニルインドール、ペンタエリスリトールおよびフ
ォスファイト系キレータ−などの上記主安定剤と併用す
ることにより効果を発揮する各種の塩化ビニル樹脂加工
用補助安定剤、さらには三塩基性硫酸鉛などの無機塩類
などが例示される。
滑剤としては流動パラフィン、天然パラフィン、ポリエ
チレンワックスなどの炭化水素系滑剤、ステアリン酸な
どの脂肪酸系滑剤、ステアリン酸アミドなどの脂肪酸ア
ミド系滑剤、ブチルステアレート、エチレングリコール
モノステアレートなどのエステル系滑剤、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール系滑
剤、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸カルシウムなど
の金属石けん類などが例示される。
充填剤としては炭酸カルシウム、微粉末シリカ、粘土な
どの無機化合物が例示され、着色剤としてはカーボンブ
ラック、二酸化チタン、硫酸バリウムなどの顔料および
各種の染料などが例示される。
紫外線吸収剤トしては、2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系、2−(2′−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベ
ンゾトリアゾール系、サリチル酸フェニルなどのサリチ
ル酸エステル系などのものが例示され、抗酸化剤として
は2,2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−ター
シャリ−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビ
ス−(6−α−メチル−ベンジル−p−クレゾール)な
どのビスフェノール系、1−ヒドロキシ−3−メチル−
4−イソプロピルベンゼン、2,6−ジターシャリ−ブ
チルフェノールなどのモノフェノール系、2,5−ジタ
ーシャリ−ブチルヒドロキノンなどのヒドロキノン誘導
体などが例示される。
可塑剤としてはフタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル
などのフタル酸エステル、アジピン酸ジオクチルなどの
脂肪族二塩基酸エステル、ジエチレングリコールジベン
ゾエートなどの多価アルコールのエステル、オレイン酸
ブチルなどの高級−側腹肪酸エステル、りん酸トリクレ
ジルなどのりん酸エステル、エポキシ大豆油、エポキシ
アマニ油などのエポキシ系可塑剤などが例示される。
帯電防止剤としては脂肪酸塩類、高級アルコールの硫酸
エステル類などのアニオン界面活性剤、脂肪族アミン類
、第4級アンモニウム塩などのカチオン界面活性剤、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアル
キルエステル類などのノニオン界面活性剤などが例示さ
れる。
本発明の方法は、ビニル系樹脂用添加剤およびα−オレ
フィン含有合成ゴム状物質を使用するほかは従来の塩化
ビニルもしくは塩化ビニルを主体とする単量体混合物を
水性媒体中でグラフト重合させる方法と同様にして行え
ばよい。
上記したビニル系樹脂用添加剤の添加時期については重
合反応終了前、好ましくは重合開始前に重合系に添加す
ることがよい。
また、本発明方法は上述したように塩化ビニルの単独重
合のみならず、塩化ビニルを主体とするビニル系単量体
混合物の共重合にも適用することができ、この塩化ビニ
ルと共重合し得る単量体としては各種のアクリル酸誘導
体、メタクリル酸誘導体、アクリロニトリル、ビニルエ
ーテル、酢酸ビニル、フッ化ビニル、芳香族ビニル化合
物などのビニル系単量体および塩化ビニリデンなどのビ
ニリデン化合物をあげることができる。
本発明の方法を実施するにあたって重合方法としては、
水性媒体中で行うことが必要とされるが、これには従来
公知の遊離ラジカル重合開始剤を用いる乳化重合または
懸濁重合が適用され、これを。
懸濁重合法で行なう場合の懸濁安定剤としては例えばポ
リビニルアルコール、不完全けん化ポリビニルアルコー
ル、水溶性セルロースエーテル類、酢酸ビニル−無水マ
レイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体
などの水溶性高分子を。
用いることが好しい。
この重合操作は一般に行われている温度、圧力、重合時
間などを採用すればよいが、得られる重合体の分子量が
小さすぎると、すぐれた物性および加工性を有する製品
を得ることが困難となるため、この重合温度は20〜8
0℃の範囲とすることがよい。
なお、本発明を実施するにあたり、使用するα−オレフ
ィン含有合成ゴム状物質の種類および量によっては、塩
化ビニルまたは塩化ビニルを主体とする単量体混合物に
均一に溶解することができないかもしくは著しく困難に
なるものがあり、このような場合には使用する合成ゴム
の良溶媒であって、かつ重合反応を阻害しない溶剤を加
えることが好ましい。
この溶剤としては溶解度パラメーターが6.0〜9・O
〔cal/ml〕1/2の範囲から選択されるゴムの良
溶媒で重合反応を阻害せずかつ連鎖移動定数が小さく比
較的低沸点であるものが重合操作上きわめて好ましく、
これにはノルマルペンタン、ノルマルヘキサン、ノルマ
ルヘプタン、ノルマルオクタン、イソペンタン、イソオ
クタンなどの脂肪族炭化水素系溶剤キンレン、トルエン
などの芳香族炭化水素系溶剤、メチルクロロホルム、塩
化メチレンなどの塩素化炭化水素系溶剤ケトン、エーテ
ル、アルコール類などが例示される。
これらの使用量はゴムを溶解するために必要な量であれ
ば良く、一般に合成ゴムに対して115〜5倍(重量比
)であるが、乾燥、排液処理、重合度調整などの操業面
からできるだけ少ない方が好ましい。
さらにこの重合系には必要に応じて重合反応速度あるい
は重合体の分子量、分子量分布、粒子径などを調節する
目的でpH調節剤などを添加してもよい。
本発明の方法は重合反応終了後得られた重合体を脱水乾
燥すればよく、こうすることにより耐衝撃性、耐候性、
引張強さ、針入温度などの諸性質にすぐれた塩化ビニル
系樹脂を容易に得ることができる。
また、本発明方法により製造された塩化ビニル系樹脂は
その使用目的に応じて、そのまま単独で成形加工しても
よく、また該塩化ビニル系樹脂中のゴム含有量が多い場
合にはゴム成分を含まない一般の塩化ビニル樹脂と混合
して使用してもよいが、この場合には混合後の最終混合
物中のゴム含量が1〜10重量係景気るように配合する
ことが望ましい。
実施例 1〜4 下記の第1表に示すような種類のα−オレフィン含有合
成ゴム状物質1.2Kgを細分化し、2.4Kgのノル
マルヘキサンで膨潤させたものを純水60Kgとともに
1001ステンレス製オートクレーブに仕込み、さらに
不完全けん化ポリビニルアルコール30g、メチルセル
ロース10g、ステアリン酸カルシウム240g、ポリ
エチレンワックスAO−629(商品名、アライトケミ
カル社製)240g、ワックスOP(商品名、ヘキスト
社製)72g、酸化チタン120g、炭酸カルシウム7
20gを仕込み器内の空気を減圧排気した後、塩化ビニ
ル単量体30Kgを加えて52℃に昇温して5時間予備
かくはんし、ついでこれにイソプロピルパーオキシジカ
ーボネート8gを注入し重合を開始し、重合開始から7
時間後にビスフエノールA9g、TVS−8831(有
機すず系安定剤商品名、日本化成社製)96gを注入し
、直ちに未反応単量体を回収し、脱水乾燥したところ、
塩化ビニル樹脂25.5Kgが得られ、塩化ビニル単量
体の重合率は80%であった。
つぎに上記で得た塩化ビニル樹脂を単軸型25罷押出機
にてスクリュー圧縮比3.0、スクリュー回転数3Or
pmで加工温度を種々変更して10mm×5mmの断面
を有する角棒に成形した。
この時の加工性および角棒の物性を下記の第1表に示し
た。
また、上記で得た塩化ビニル樹脂についてブラベンダー
社製ブラストグラフにてジャケット温度190℃、ロー
ター回転数3Orpm、サンプルチャージ量67gでゲ
ル化特性を測定した結果を同表に併記した。
比較例 1〜4 下記の第2表に示すような種類のα−オレフィン含有合
成ゴム状物質1.2kgを細分化し2.4 kgのノル
マルヘキサンで膨潤させたものを純水60kgとともに
1001ステンレス製オートクレーブに仕込み、さらに
不完全けん化ポリビニルアルコール30g、メチルセル
ロース10gを仕込み、器内を減圧排気してから塩化ビ
ニル単量体30kgを加えて52°Cに昇温して5時間
予備かくはんしたのち、イソプロピルパーオキシジカー
ボネート8gを注入し重合を開始し、重合反応終了後未
反応単量体を回収し、脱水、乾燥し塩化ビニル樹脂を得
た。
上記で得た塩化ビニル樹脂24kgに対してステアリン
酸カルシウム240g、ポリエチレンワックスAC−6
29(商品名、アライドケミカル社製)240g、ワッ
クスOP(商品名、ヘキスト社製)72g、二酸化チタ
ン120g、炭酸カルシウム720g、ビスフェノール
A9gおよびTVS−8831(有機すず系安定剤、商
品名、日東化成社製)96gをヘンシェルミキサーを使
用して均一に混合した。
この混合物を実施例1と同様の方法で角棒に成形し、こ
の時の加工性および角棒の物性を下記の第2表に示した
また、上記混合物についてゲル化特性を実施例1と同様
の試験方法で測定し同表に示した。
実施例 5 EP−82(商品名、日本EPラバー社製、プロピレン
含量40重量%、ヨウ素価10、ムーニー粘度40ML
1+4(100℃))500g、純水60Ky、不完全
けん化ポリビニルアルコール45gを1001ステンレ
ス製オートクレーブに仕込み、さらにマーク33(商品
名、アデカアーガス社製)240g、マークQED(カ
ルシウム−亜鉛系安定剤、商品名、アデカアーガス社製
)240g、マークEP−5(エポキシ系安定剤、商品
名、アデカアーガス社製)240g、ポリエチレンワッ
クスPA−520(商品名、ヘキスト社製)120g、
ステアリン酸72gを仕込んで器内を減圧排気した後、
塩化ビニル単量体30Kgを加えて57℃に昇温して5
時間予備かくはんし、ついでジメチルバレロニトリル6
g、2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート9g
を注入し重合を開始した。
重合開始から8時間後にヒドロキノン9gを添加し直ち
に未反応単量体を回収し脱水、乾燥したところ、塩化ビ
ニル樹脂25Kgが得られ塩化ビニル単量体の重合率は
80%であった。
つぎに上記で得た塩化ビニル樹脂を150〜190℃の
ロールで10分間混練し、さらにロール温度と同一温度
で50Kg/cm2の圧力で5分間加圧して厚さ5mm
のシートを作成し、このものの物性を測定し、下記の第
3表に示した。
また、上記のシートを使用して高化式フローテスターに
て200Kp/dの圧力下で6℃/分の昇温速度で昇温
し、直径1mm、長さ10mmのノズルから流出させ、
流動性を測定し、結果を同表に示した。
流動温度 前記の条件で流出温度と流出速度の相関性を測定し、流
出速度が2×10−3cm3/秒となる温度をもって流
動温度とした。
比較例 5 EP−82(商品名、日本EPラバー社製、プロピレン
含量40重量%、ヨウ素価10、ムーニー粘度40ML
1+4(100°C))500g、純水60g、不完全
けん化ポリビニルアルコール45gを1001ステンレ
ス製オートクレーブに仕込み、器内を減圧排気した後、
塩化ビニル単量体30Kgを加えて57°Cに昇温して
5時間予備かくはんし、ついでジメチルバレロニトリル
6g、2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート9
gを注入し重合を開始した。
重合開始から8時間後にヒドロキノン9gを添加し直ち
に未反応単量体を回収し脱水、乾燥し塩化ビニル樹脂を
得た。
つぎに上記で得た塩化ビニル樹脂24Kpに対してマー
ク33(商品名、アデカアーガス社製)240g、マー
クQED(商品名、アデカアーガス社製)240g、マ
ークEP−5(エポキシ系安定剤、商品名、アデカアー
ガス社製)240g、ポリエチレンワックスPA−52
0(商品名、ヘキスト社製)120gおよびステアリン
酸72gをヘンシェルミキサーを使用して均一に混合し
た。
上記で得た混合物を使用して上記実施例5と同様の方法
によりシートを作成しこのものの物性を測定し、下記の
第4表に示した。
また、実施例5と同様の方法で流動性を測定し同表に示
した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ビニル系樹脂用添加剤の存在下に、α−オレフィン
    含有合成ゴム状物質に塩化ビニルまたは塩化ビニルを主
    体とする単量体混合物をグラフト重合させることを特徴
    とする耐衝撃性塩化ビニル系樹脂の製造方法。
JP50104699A 1975-08-29 1975-08-29 耐衝撃性塩化ビニル系樹脂の製造方法 Expired JPS5810409B2 (ja)

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