JPS5810328B2 - センカブツノハンソウソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はたとえばミカンを作汁機に供給するに適応し
た選果物の搬送装置に関する発明である。

ミカンの作汁を能率的に行なうためにはミカン内部の袋
の装輪芯をその中央部分で横断するようにミカンを切断
しなければならない。

上述のミカンの切断は作汁機によって自動的に行なわれ
、かつ自動的に絞って作汁されるが、との作汁機へのミ
カン供給は前述のようにミカンの装輪芯を横断させなけ
ればならないので、装輪芯が横断し得るように作業員の
手動によって人為的に行なわれていた。

そこでこの発明は上述のミカンの場合のように装輪芯を
一定方向に揃えて搬送させて人為的な供給を機械的に行
なうことのできる選果物の搬送装置の提供を目的とする
。

そしてこの発明による選果物の搬送装置によれば、前述
の目的を達成するために、同一方向に回転する一対の整
列ローラを傾斜状に対設してこれら整列ローラの対向凹
溝を選果物の移送面としたので、ホッパから選果物がバ
ラバラな乱流状態で供給されても、この選果物が整列ロ
ーラに至ると、その移送面より回転が与えられ、この回
転によシ生じる遠心力によって選果物が傾斜下方へ急速
に流下することを制御されて徐々に流下するため、この
整列ローラで選果物は列状に整列される。

さらにこの整列ローラに連続してベルトコンベアを斜設
し、この移送面を傾斜上方に回動すべく構成したので、
このベルトコンベアを流下する選果物は流下時間が長く
な為と共に、流下に伴なう自転によって遠心力が作用し
選果物の最大径部分が移送面にして流下するため、選果
物の向きを揃えることができる。

したがって選果物がミカンである場合、ミカンの最大径
部分は装輪芯上にあるため、ミカンは装輪芯を横力向に
なして流下し、作汁機の円板カッタをこの装輪芯を横断
すべく対向させることによってミカンの自動供給ができ
、今まで人為的にミカン供給されていた作業が機械で自
動的に行な得、著しい省力化が得られる。

このような特徴を有するこの発明の一実施例を以下図面
に基づいて詳述する。

図面はミカンを整列搬送して作汁機に供給するだめのミ
カン搬送装置を示す。

ホッパ１は機枠２の上部位置に形成されていて、このホ
ッパ１の底部は若干流下方向に傾斜し、ローラコンベア
３を架設している。

なお上述のローラコンベア３は第１モータ４より減速機
５を介して駆動される。

前述のホッパ１の底部−側には上端を軸６で枢着し下端
が前述のローラコンベア３の上面に接近する制御板７を
設けている。

上述のローラコンベア３の流下下端には一対の整列ロー
ラ８ａ、８ｂが流下方向と交差する状態で、かつ一方端
が傾斜する状態に位置させて機枠２に架設されている。

上述の整列ローラ８ａ、８ｂの外側８ａは内側８ｂより
若干上部に位置してミカンが外側の整列ローラ８ａより
乗越えることを防止すると共に、その上部には乗越え防
止板９が設けられている。

そしてこれら整列ローラ８ａ、８ｂの対向凹溝部をミカ
ンの移送面１０として、両整列ローラ８ａ、８ｂが矢印
方向の同一方向に回転するように第２モータ１１によっ
て駆動される。

整列ローラ８ａ、８ｂの傾斜下端部には連続してミカン
を移送するベルトコンベア１２の傾斜上端が位置し、こ
のベルトコンベア１２は機枠２に架設されている。

ソシて上述のベルトコンベア１２の移送面は傾斜上方に
回動するように第３モータ１３より減速機１４を介して
駆動される。

上述のベルトコンベア１２上には左右一対のガイド板１
５が下方が左右に可動すべく枢着され、このガイド板１
５，１５は下方が幅狭まになるように設けられ、スプリ
ング１６．１６によって常時内方に付勢されている。

なお、図中１７は作汁機、１８は円板カッタである。

ミカンがホッパ１に収納されると、底部のローラコンベ
ア３はこれを流下方向に繰出し、制御板７は繰出し量を
制御する。

ローラコンベア３によって繰出されたミカンはバラバラ
の配置状態であって、その状態のまま整列ローラｇａ、
８ｂの移送面１０に流下される。

ミカンが移送面１０に接すると整列ローラ８ａ８ｂの回
転によって自転し、そして自転により生じる遠心力によ
り、第４図に示すようにミカンの装輪芯上の最大径が移
送面１０に接し、装輪芯が整列ローラ８ａ、８ｂの軸芯
方向に揃えられた状態で列状に整列されて、上述の移送
面１０を自転しながら徐々に流下される。

ついでベルトコンベア１２上に移送されると、このベル
トコンベア１２が傾斜上方に回動しているため、ミカン
を押しもどす状態に作用するも、ミカンの流下が勝り、
自転しながら徐々に流下し流下時間が長くなる。

そして自転による遠心力の作用によってミカンは装輪芯
を横にして最大径部分で自転しながら流下し、左右のガ
イド板１５，１５に案内されて下端部に流下する。

流下下端においてはミカンの装輪芯が横になった状態で
ガイド板１５．１５の先端部で挾持され、その挾持され
たミカンを円板カッタ１８によってミカンの装輪芯を横
断するように切断されて作汁される。

なお、上述の実施例では整列ローラ８ａ、８ｂとベルト
コンベア１２との流下方向を同一方向にしたが、ベルト
コンベア１２を直角横方向にして整列ローラ８ａ、８ｂ
におけるミカンの自転方向をベルトコンベア１２で継続
するように設けることもできる。

また上述の実施例ではミカンの搬送装置として説明した
が、この発明は前述の実施例に限定されるものではない
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例であるミカンの搬送装置を示
し、第１図は平面図、第２図は側面図、第３図は第１図
中のＡ−Ａ線断面図、第４図は作用状態を示す要部の斜
視図である。 ８ａ、８ｂ…整列ローラ、１０…移送面、１２…ベルト
コンベア、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 同一方向に回転する一対の整列ローラを傾斜状に対
   設してこれら整列ローラの対向凹溝を選果物の移送面と
   し、上記整列ローラの傾斜下端部に連続して傾斜上端部
   が位置すべくベルトコンベアを斜設し、このベルトコン
   ベアの移送面の回動方向を傾斜上方にして構成した選果
   物の搬送装置。