JPH1199236A - スイング練習用ベルト及びこれを用いたスイング練習装置 - Google Patents

スイング練習用ベルト及びこれを用いたスイング練習装置

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JPH1199236A
JPH1199236A JP5756798A JP5756798A JPH1199236A JP H1199236 A JPH1199236 A JP H1199236A JP 5756798 A JP5756798 A JP 5756798A JP 5756798 A JP5756798 A JP 5756798A JP H1199236 A JPH1199236 A JP H1199236A
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belt
swing
player
waist
swing training
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JP5756798A
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Yoshikazu Nakamura
芳和 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフや野球等における正しいスイングを体
得するための、スイング練習用ベルトを提供することで
ある。 【解決手段】 プレーヤーの腰部に装着されるベルト8
であって、ベルト部材16の一部に、プレーヤーの腰部
を左方向に収縮回転させる付勢手段13を設けてスイン
グ練習用ベルト8を構成した。特に、スイング練習用ベ
ルト8の付勢手段13を、ベルト部材16の一部に設け
られたアーム部29を備えた当て部材11と、アーム部
29の先端とベルト部材16との間に張設された伸縮性
の弾性体からなる引っ張り部材23とを備えて構成し
た。また、当て部材11は左腰部33をホールドするよ
うに設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴルフや野球等に有
効な練習用ベルト及びこれを用いた練習装置に関し、よ
り詳しくは、ベルトに取り付けた弾性部材の反発力や駆
動装置による動力を利用して、腰部をスムーズに始動回
転させることのできるスイング練習用ベルト及びこれを
用いたスイング練習装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、ゴルフのスイ
ングにおいて守らなければならない基本的なことは、正
しくグリップして正しくスタンスすること、ヘッドアッ
プをしないこと、頭を動かさないこと、脇を開けないこ
と、スイングプレーンに沿ってスイングすること、背骨
を中心軸にしてボディーを捻転させ、ダウンスイングの
始動は腰を鋭く返転させること等である。中でも、ボデ
ィーの捻転と腰を中心とした下半身リードでダウンスイ
ングすることは初心者にとって非常に難しく、手や腕だ
けで打つ、いわゆる手打ちという悪い打ち方になってし
まいやすい。
【0003】正しいスイングを身につけるには、まず正
しいスイングを体験し、反復練習して体得しなければな
らないが、これはなかなか難しいことである。例えば、
レッスンプロから幾度かのレッスンを受けたとしても、
その時はよいが直ぐに忘れてしまうことが多い。したが
って、自分一人で、何時でも何度でも正しいスイングを
反復体験できる練習方法が望ましく、そのための練習装
置の開発が期待されている。
【0004】ゴルフにおいては球を打つタイミングは自
由に選べるが、野球においては投球に合わせなければな
らない。しかしながら、野球においてもスイングの基本
はボディーの捻転、腰の鋭い切れでスイング、打球方向
への体重移動等々にありゴルフとの共通点が多く見られ
る。そして、ゴルフにおけるのと同じく、バッティング
における正しいスイングを経験し、反復練習して体得す
るための練習装置が望まれている。
【0005】本発明者は、ゴルフの正しいスイングを第
三者に習得させることを目的に、特願平5−51430
号、特願平5−347842号及び特願平6ー2014
18号などを提案した。いずれも相当の効果が確認され
ているが、さらに効果を高め、野球のバット等のスイン
グ練習にも使え、比較的低コストのスイング練習装置に
関し鋭意検討した結果、本発明に至ったのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため次の手段を取るものである。すなわち、本発
明に係わるスイング練習用ベルトの要旨とするところ
は、プレーヤーの腰部に装着されるベルトであって、該
ベルト部材の一部にプレーヤーの腰部の一部を周方向に
収縮回転させる付勢手段が設けられていることにある。
【0007】かかるスイング練習用ベルトにおいて、前
記付勢手段が、ベルト部材の一部に設けられたアーム部
を備えた当て部材と、該アーム部の先端とベルト部材と
の間に張設された伸縮性の弾性体からなる引っ張り部材
とを備えて構成されたことにある。
【0008】また、このスイング練習用ベルトにおい
て、前記引っ張り部材が、ゴム状弾性体又はコイルスプ
リングから構成されることにある。
【0009】更に、かかるスイング練習用ベルトにおい
て、前記付勢手段が、ベルト部材の一部に設けられた板
バネ部材からなるアーム部を備えた当て部材と、該アー
ム部の先端とベルト部材との間に張設された引っ張り部
材とを備えて構成されたことにある。
【0010】また、本発明に係るスイング練習用ベルト
の要旨とするところは、プレーヤーの腰部に装着され
て、該プレーヤーの腰部の一部を周方向に強制回転させ
るベルトであって、該ベルト部材の一部に設けられたア
ーム部を備えた当て部材と、該アーム部の先端に取り付
けて該アーム部を牽引する牽引部材と、該牽引部材を動
力を用いて該周方向に動かす駆動装置とを備えて構成さ
れたことにある。
【0011】また、本発明に係るスイング練習用ベルト
の要旨とするところは、プレーヤーの腰部に装着される
ベルトであって、上述したプレーヤーの腰部の一部を周
方向に収縮回転させる付勢手段と、上述したプレーヤー
の腰部の一部を周方向に強制回転させる牽引部材及び駆
動装置とを備えて構成されたことにある。
【0012】また、本発明に係るスイング練習器の要旨
とするところは、少なくとも前記牽引部材及び駆動装置
を備えたスイング練習用ベルトと、前記プレーヤーの身
体上の一部又は打球具の一部に取り付けられて、スイン
グの始動位置を検出する検出手段と、該検出手段によっ
て検出された信号を前記スイング練習用ベルトに伝える
コントローラを備えることにある。
【0013】かかるスイング練習装置において、前記検
出手段は、バックスイングにおいてトップあるいはトッ
プに至る若干手前の位置又は角度にプレーヤーの腕が達
した時、該位置又は角度を検出する手段であることにあ
る。
【0014】また、かかるスイング練習装置において、
前記検出手段は、バックスイングにおける予め設定され
た位置又は角度にプレーヤーの腕が達した時、該位置又
は角度を検出する手段であることにある。
【0015】また、かかるスイング練習装置において、
前記検出手段が、バックスイングにおける所要の位置又
は角度にプレーヤーの腕が達した際の、該プレーヤーの
身体の一部との接触又は接近を検出する手段であること
にある。
【0016】更に、かかるスイング練習装置において、
前記検出手段によって検出された信号に基づき、プレー
ヤーに所定の位置又は角度に達したことを知らせる報知
手段を設けたことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係わるスイング練
習用ベルトの実施の形態をゴルフを例にして図面に基づ
いて詳しく説明する。
【0018】図1は、本発明に係わるスイング練習用ベ
ルト8の構成例を模式的に示すものであって、右利きの
利用者用である。このスイング練習用ベルト8は、ゴル
ファーの腰部に装着されるベルトであって、ベルト部材
16の一部にゴルファーの左腰部33の部分を左方向に
収縮回転させる付勢手段13が設けられている。本例に
おける付勢手段13は、ベルト部材16の一部に設けら
れたアーム部29を備えた当て部材11と、アーム部2
9の先端とベルト部材16との間に張設された伸縮性の
弾性体からなる引っ張り部材23とを備えて構成されて
いる。
【0019】ここで、当て部材11はゴルファーの飛球
側の左腰部33をホールドする形で固定され、引っ張り
部材23によって引っ張られる力で変形しないだけの剛
性を備えて構成されている。当て部材11は鋼板、プラ
スチック板、合成樹脂等々が用いられ、標準的な数種類
の体格に適合させて、複数の湾曲形状で形成されてい
る。また、この当て部材11は分割されたベルト部材1
6の一端部に固定されていて、当て部材11の一端から
はアーム部29が身体から離れる方向に設けられてい
る。一種のテコの原理を利用するためである。アーム部
29は、異なる材料で形成されていても良く特に限定さ
れないが、当て部材11と同一の材料にて一体的に形成
されるのが好ましい。そして、アーム部29の先端部と
分割された他のベルト部材16の一端部とが引っ張り部
材23によって接続されている。同図に示されるよう
に、当て部材11の裏側にクッション31を設ければ、
身体への当たりを和らげることができる。
【0020】引っ張り部材23は、天然ゴム、合成ゴ
ム、各種合成エラストマー等々のゴム弾性有機材料や、
コイルスプリング等の金属材料を使うこともできる。こ
れらの材料では、反発回復力はフックの法則に従って変
形率に比例し、長さには直接関係しないのであるが、反
発回復力が作用する範囲を広くするという目的のために
はある程度以上の長さが必要である。また、その形状
は、コイルスプリングにおけるように断面円形の紐状で
もよいが、偏平状にしたり帯状にすれば、回転の自由度
を減らして操作性を向上させられる効果がある。コイル
スプリングを2本以上並べて実質的に偏平上の弾性体と
して機能させ、同様の効果を得ることもできる。
【0021】ベルト部材16は、皮革、繊維製品、プラ
スチックシート等々、通常ベルトに使用される材料でよ
く特に限定されないが、これらを単独に用いてもよいし
複合して用いてもよい。また、本発明のスイング練習用
ベルト8はプレーヤーの腰部に装着されて使用される
が、バックルやフック等の係止具39を用いたり、紐結
びする等の方法によって腰部に固定される。
【0022】次に、本発明に係わるスイング練習用ベル
トの作用を、ゴルフのスイングを例にとって説明する。
図2は、スイング練習用ベルト8が装着された腰部の断
面を模式的に示すものである。ベルト8が装着される
と、当て部材11は引っ張り部材23によって左腰部3
3の方へ引きつけられるが、当て部材11は左腰部33
の周りに沿って回転させられる、すなわち左腰部33の
一部を左方向に収縮回転させるように作用させられる。
その結果、左腰部33が矢印で示されるように左方向に
引っ張られ、全体として、背骨部を中心にして腰部が左
方向に回転させられた形になる。また、当て部材11が
引っ張り部材23によって左腰部33の方へ引きつけら
れる動きは、アーム部29の立ち上がり点21を支点と
する梃子の動作によって、左腰部33を左方向に捻るよ
うにも作用する。
【0023】図3はバックスイングを開始する前のアド
レスの姿勢で、全身の力を抜いて自然体で立っている
が、腰部はやや左回転しようとしている。現在のゴルフ
理論では、下半身(腰を含む)はバックスイング時でき
るだけ動かさず、アドレス時の位置を保持するように言
われているので、この点に関しても必要以上の腰の回転
を抑制してくれることになる。バックスイングを開始し
て、図4に示される姿勢になると、両腕が右上方に引き
上げられ腰が右方向に回転させられるので、腹部付近の
筋肉が緊張し、引っ張り部材23の力に抗して図1に示
される状態に戻ろうとする。すなわち、本発明のスイン
グ練習用ベルト8を装着すると、左に回転しようとする
力に抵抗しながら、右方向にバックスイングする。そし
て次に、トップ位置からダウンスイングに転じると、左
に回転しようとする力をより受けることになるので、腰
を中心としたダウンスイングの始動が容易になり、理想
的なスイングが誘導されるのである。
【0024】上述したように、フックの法則に基づく弾
性体からなる引っ張り部材23を用いれば、バックスイ
ングのトップ位置においてプレーヤーは最も大きな左回
転の力を受けることになり、ゴルフで一番重要なトップ
からの切り返しが容易にでき、理想的なスイングを行う
ことができるのである。
【0025】以上、本発明に係るスイング練習用ベルト
の一実施の形態を詳述したが、本発明は上述の形態に限
定されるものではない。
【0026】例えば、付勢手段の形態として、図5
(a)に示されるように、当て部材11とアーム部29
とを連続的にS字型に形成し、左腰全体をホールドする
のがベストであるが、あるいは同図(b)に示されるよ
うな形状に形成してもよく、特に限定されない。
【0027】また、図1においては、当て部材11と引
っ張り部材23と分割されたベルト部材16とが縦に連
がれてスイング練習用ベルト8を形成していたが、図6
に示されるように、連続した1つのベルト部材16の途
中に当て部材11と引っ張り部材23とを重ねて配設し
てもよい。このとき、全ての構成要素が一体的に配設さ
れたベルトとしてもよいし、あるいは、当て部材11と
引っ張り部材23だけを一体的に構成し、ベルト部材1
6としては、プレーヤーが着用してる通常のベルトを利
用してもよい。すなわち、当て部材11と引っ張り部材
23とを、通常のベルトに装着自在とし、使用時だけ装
着して練習するようにしてもよい。
【0028】次に、本発明の別な実施形態においては、
図7に例示されるように、板バネ部材からなるアーム部
41を備えた当て部材47とベルト部材16とからスイ
ング練習用ベルト48を構成することができる。本例に
おいては、図8に示されるように、アーム部41の先端
部にベルト部材16の一端が固定されていて、アーム部
41のバネ力によってプレーヤーの左腰部33の一部を
左方向に収縮回転させるようにしている。したがって、
前述の図2を用いて説明したのと同様に、ダウンスイン
グ時には左回りの回転力に加速されて、ボデーをスムー
ズに捻転させることができる。
【0029】また、図6と同様にして、ベルト部材16
の上にアーム部41を備えた当て部材47を重ねて構成
することもできる。図9は、引っ張り部材23を用いて
板バネ部材からなるアーム部41の一端を引っ張る例を
示している。引っ張る力の調整は、引っ張り部材23を
一定の長さでベルト部材16に固定し、係止具39によ
ってベルト部材16の長さを調節することによってもよ
いし、ベルト部材16との連結点57において長さ調節
することによってもよい。又は、アーム部41の長さを
調節することによってもよい。引っ張り部材23には、
非伸長性の材料又は伸長性の弾性体を用いることができ
る。伸長性の弾性体を用いれば、板バネ部材からなるア
ーム部41の弾性と相まって、より大きな反発回復力が
得られるので、ダウンスイングの始動をより強め、シャ
ープなスイングが誘導される。
【0030】以上、本発明に係るスイング練習用ベルト
を図面に基づいて種々説明したが、図示した例示に限定
されるものではない。例えば、アーム部と当て部材とは
一体的に構成する必要はなく、個別に製造して一体にし
ても良い。また、板バネ部材からなるアーム部又は伸縮
性の弾性体からなる引っ張り部材のバネ特性を適宜調整
し得るようにすることも好ましい。
【0031】また、本発明に係わるスイング練習用ベル
トは、ゴルフクラブのスイング練習や野球バットのスイ
ング練習等に有効である。野球ではスイングのタイミン
グを投球に合わせなければならないが、ゴルフでは自分
の好きな時に何時でもダウンスイングを開始してもよ
い。しかしながら、何時でもよいということは、逆に、
何時ダウンスイングを開始するかという選択の難しさが
ある。腰を中心とした下半身リードのダウンスイング始
動は、クラブがトップにくる少し手前がよいといわれて
いるが、本人にはなかなかその位置やタイミングを見出
すことが難しく遅れ気味になりやすい。
【0032】そこで、ダウンスイングの始動を、腰を中
心とした下半身リードで強制的に行わせる手段を備える
ことによって、腰を中心とした下半身リードのダウンス
イング始動を正しいタイミングで練習することができ
る。
【0033】以下に、プレーヤーの腰部の一部を動力に
より周方向に強制的に若干回転させるスイング練習用ベ
ルトと、このスイング練習用ベルトを用いた、バックス
イングが適切な位置になるとスイングの始動を強制的に
行わせるスイング練習用装置の実施の形態について、ゴ
ルフを例にして図面に基づいて詳しく説明する。
【0034】図10は、本発明に係るスイング練習装置
10であり、スイング練習用ベルト20と、プレーヤー
18の身体上の一部又は打球具(ゴルフクラブ)の一部
に取り付けられて、スイングの始動位置を検出する検出
手段14と、検出手段14によって検出された信号をス
イング練習用ベルト20に伝えるコントローラ17とか
ら構成されている。
【0035】スイング練習用ベルト20は図11に示す
ように、上述した実施例の引っ張り部材23の代わり
に、プレーヤー18の腰部の一部を周方向に強制的に若
干回転させる非伸縮性の牽引部材42と、牽引部材42
を周方向に若干動かす駆動装置44とを備えて構成され
ている。また、当て部材11は剛性を有し、牽引部材4
2に引かれても変形しにくくなっている。そして、ベル
ト40の一端はたとえば図12(b)に示すバックル4
6に固定され、他端はベルト40に設けられた孔とバッ
クル46の凸部とが嵌合させられて固定されている。
【0036】なお、牽引部材42は当て部材11の端
部、駆動装置44はベルト40の端部に取り付けられて
いるが、これとは反対に、牽引部材42をベルト40の
端部、駆動装置44を当て部材11の端部に取り付ける
こともできる。また、図10において、スイング練習用
ベルト20は、通常の一般的なベルト状に簡略して図示
されている。
【0037】また、スイング練習用ベルト20の駆動装
置44は図12(a)に示すように、可動鉄心49とそ
れを磁化するコイル50から成るソレノイドによって構
成され、更に上記牽引部材42の端部と可動鉄心49と
を連結する連結部材52と、可動鉄心49がコイル50
から抜け出ないようにするためのストッパー54を備え
て構成されている。コイル50は、腕角度検出手段14
からの検出信号に基づいて、コントローラ17から電流
が通電されて、励磁させられる。一方、可動鉄心49は
コイル50が励磁されることにより、瞬時にコイル50
の中心部に引き寄せられ、その結果、可動鉄心49は牽
引部材42を連結部材52を介して引っ張る。これによ
り、上述した実施例と同様に、左腰部33が矢印で示さ
れるように左方向に引っ張られ、全体として、背骨部を
中心にして腰部が左方向に回転させられた形になる。ま
た、当て部材11が引っ張り部材23によって左腰部3
3の方へ引きつけられる動きは、アーム部29の立ち上
がり点21を支点とする梃子の動作によって、左腰部3
3を左方向に捻るようにも作用する。そして、この腰部
の回転方向はダウンスイングの始動方向であるため、牽
引部材42が動かされるのと同時に、プレーヤーはスム
ースに腰を回転させることができる。
【0038】腕角度検出手段14は図13に示すよう
に、プレーヤー18の腕22の一部にバンド24によっ
て取り付けられて、その腕22とともに運動(スイン
グ)させられる支持部材26と、その支持部材26に取
り付けられていて、重力方向あるいは重力方向を含む平
面の方向又は該方向と一定の角度をなす方向を指示する
指示体28と、その指示体28に対し支持部材26が任
意に設定された回転角度位置にきたときその指示体28
を検出する指示体検出手段30とから構成されている。
【0039】
【****】支持部材26にはリング状の回転部材36
が回転可能に取り付けられていて、その回転部材36に
は指示体28などを保護するための透明保護プレート3
7が取り付けられている。この透明保護プレート37は
強化ガラスや透明アクリル樹脂などの割れに対して強度
の高いものが好ましい。回転部材36の表面には円周方
向に角度を示す目盛りが10度、5度あるいは3度など
の間隔で付けられ、回転部材36を回動させることによ
って、目盛りが所定の位置に合わせられるように構成さ
れている。
【0040】
【****】また、支持部材26の両端側にはバンド1
4を取り付けるための取付け部32が形成され、この取
付け部32に取り付けられたバンド14によって支持部
材26はプレーヤー18の身体に固定される。この支持
部材26はプレーヤー18の腕の一部たとえば左上腕に
伸縮可能なバンド14などによって取り付けられること
により、バンド14の方向と腕の方向とはほぼ直交する
ことになり、ほぼ同様の条件で繰り返して取り付けるこ
とができる。なお、支持部材26の指示体28の配設面
側にはストッパ33が突設させられていて、指示体28
がストッパ33と係合し、たとえばスイング時などに慣
性力などによって指示体28が大きく回転したりしない
ように構成されている。
【0041】
【****】また、指示体28は支持部材26に設けら
れた軸芯34の周りを自重により円滑に回転して重力方
向を指すように構成されていて、指示体28は支持部材
26の角度に対応して、軸芯34の方向が鉛直方向に対
して少しでも傾いた方向にあるときは重力方向を含む平
面の方向を指すことになる。一方、指示体28を検出す
る指示体検出手段30はリング状の回転部材36の内側
に突設されている。したがって、指示体検出手段30は
回転部材36を適宜回転させることによって、支持部材
26に対して任意の角度位置に設定することができる。
そして、これら指示体28と指示体検出手段30には配
線38が接続されていて、指示体28と指示体検出手段
30とが接触すると電気信号が流れるように構成されて
いる。
【0042】指示体28と指示体検出手段30とはそれ
ぞれ図10に示すように、コントローラ17に電気的に
接続されていて、指示体28と指示体検出手段30が接
触したことをプレーヤー18に知らせるため、そのコン
トローラ17を介して信号がスイング練習用ベルト20
に伝えられる。なお、コントローラ17にはスイング練
習用ベルト20などを駆動させるための電源などが内蔵
されている。
【0043】以上の構成に係るゴルフスイング練習装置
10は図10に示すように、腕角度検出手段14がプレ
ーヤー18の上腕部の所定位置に取り付けられ、スイン
グ練習用ベルト20がベルト40と一体的に腰に取り付
けられ、更にコントローラ17がそのベルト40の非駆
動部などに取り付けられる。次に、プレーヤー18は図
10に示すように、アドレスの位置で指示体28が示す
重力の方向を確認するとともに、その指示体28の方向
が目盛り板27のたとえば0(ゼロ)度になるように目
盛り板27を回動させて、基準となる角度を合わせる。
【0044】次いで、図14に示すように、ゴルフクラ
ブ(打球具)を持ったプレーヤー18はまずアドレスか
らバックスイングに入り、背骨を中心軸にしてボディー
を時計方向に捩じるのにしたがい、腕角度検出手段14
の指示体28は支持部材26に対して回動させられ、た
とえば図中実線で示す腕の位置では指示体28は図15
(a) に示すように、ほぼ90度の角度を示す。そして、
さらにボディーを捻転させて、図14中二点鎖線で示す
左上腕部の動きがほとんど停止するトップあるいはトッ
プに至る少し手前で、図15(b) に示すように、指示体
28と指示体検出手段30とが接触するように指示体検
出手段30の位置を支持部材26に対して回転させて予
め設定する。すなわち、支持部材26はプレーヤー18
の腕の動きに対応してあらゆる角度方向に動くのに対し
て、指示体28は軸芯34を中心にして重力方向又は重
力方向を含む平面の方向を常に示すことになり、指示体
検出手段30の位置を支持部材26に対して回転させる
ことによって、指示体28に指示体検出手段30を接触
させることができる。
【0045】以上のように設定した後、プレーヤー18
は通常の通りゴルフスイングの練習をすることができ、
プレーヤー18はまずアドレスからバックスイングに入
り、背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じり、
トップあるいはトップに至る少し手前で指示体検出手段
30が指示体28を検出して、その検出信号によりコン
トローラ17から電流がほぼ同時にあるいは一定の遅れ
時間をもってスイング練習用ベルト20に通電され、そ
の駆動装置44のコイル50が励磁させられて、瞬時に
可動鉄心49が移動させられる。これにより、牽引部材
42が可動鉄心49に引っ張られて、先に説明した引っ
張り部材23を備えたスイング練習用ベルトと同様に、
プレーヤー18の腰がダウンスイングの始動方向に回転
させられる。そこで、プレーヤー18は反射神経によ
り、意識的にダウンスイングをするために左膝と左腰を
ほぼ同時に飛球方向にスライドさせるとともに反時計方
向に回転させ始めるのである。
【0046】その結果、下半身は目標に向かって数cmス
ライドさせられるとともに反時計方向に捻転させられ始
めるのに対し、上半身は慣性力によりトップの位置に向
かって時計方向に捻転し続けており、身体は大きく捩じ
られ、上半身の時計方向への捻転が下半身リードによっ
て引っ張られて止まった後は、ボディーの筋力をバネに
するとともに、てこの原理により反時計方向へ捻転し始
めて、ダウンスイングに入る。そして、このボディータ
ーンのスイングをすることによって、ボディーの筋力に
よりダウンスイングし、速いヘッドスピードを得て、ボ
ールをインパクトすることができるのである。
【0047】本発明に係るゴルフスイング練習装置10
は繰り返して練習してダウンスイングのタイミングを会
得したとき、ゴルフスイング練習装置10を取り外して
練習するとともにコースで実践し、また、ボディーター
ンのタイミングが狂ってフォームがくずれてきたときは
再度、ゴルフスイング練習装置10を取り付けて練習す
れば良い。
【0048】次に、上述のゴルフスイング練習装置10
において、腕角度検出手段14における指示体検出手段
30の設定位置を支持部材26に設けた角度目盛りたと
えばアドレスの位置を0度として、その位置から30
度、45度、60度などに合わせることにより、安定し
たボディーターンによるアプローチショットをすること
が可能となる。すなわち、30度の位置からのアプロー
チショットによる飛距離、あるいは60度の位置からの
アプローチショットによる飛距離などを正確に体得する
ことができ、安定したアプローチ方法を修得することが
できる。
【0049】以上、本発明に係るスイング練習装置の実
施例を詳述したが、かかるスイング練習器装置は上述の
実施例に限定されるものではなく、本発明に係るスイン
グ練習装置は、特に、バックスイング時に打球具(ゴル
フクラブ)がトップあるいはトップにくる少し手前の所
定位置で、左腰と左膝を飛球方向に数cmスライドさせる
とともに回転させ始め、適切なボディーターンを習得す
ることを目的とするものであり、かかる目的を達成する
ことができる装置であれば良い。
【0050】特に、スイング練習用ベルトは上述の実施
例に限定されるものではなく、たとえば図16に示すよ
うに、駆動装置56をモータ58と、そのモータ58に
よって回転させられる巻き取りドラム60とから構成
し、その巻き取りドラム60に巻き取られるロープ62
を牽引部材42の端部に接続して構成することができ
る。本実施例においては、検出手段14の検出信号に基
づいて駆動装置56のモータ58が駆動させられ、ロー
プ62が巻き取りドラム60に巻き取られることによ
り、牽引部材42が前述同様に引っ張られることにな
る。ここで、モータ58は一定の時間だけ駆動させられ
るか、又はモータ58に一定の負荷が掛かったとき、モ
ータ58が停止するか、あるいはクラッチが外れるよう
に構成するのが好ましい。
【0051】また、図17に示すように、駆動装置64
をモータ58と、そのモータ58によって一回転させら
れる回転円盤66と、回転円盤66の回転中心に対して
偏心した位置に突設させられているピン67とから構成
し、牽引部材42の端部に設けた孔をピン67に係合さ
せて構成することができる。本実施例においては、検出
手段14の検出信号に基づいて駆動装置64のモータ5
8が駆動させられ、回転円盤66が半回転させられた
時、最も牽引部材42が引っ張られ、その後、元の位置
に戻ることになる。
【0052】更に、図18に示すように、駆動装置64
を前記図17と同様に構成し、ピン67に係合させられ
る牽引部材42の端部を長孔68で形成しても良い。前
記図17の実施例では回転円盤66の回転に伴って牽引
部材42が牽引部材42の長手方向と直角方向に振られ
るが、本実施例においては、牽引部材42は長手方向に
のみ移動させられることになる。
【0053】次に、図19に示すように、駆動装置70
をアーム72と、そのアーム72を一定角度だけ回動さ
せるモータなどから成る回動手段74から構成しても良
い。また、図20に示すように、駆動装置76を電磁石
78と、その電磁石78に吸着される吸着板80から構
成しても良く、更に、図21に示すように、駆動装置8
2を液圧又は空圧を供給する供給源84と、供給源84
から液圧又は空圧が供給されるシリンダ86と、液圧又
は空圧によって駆動させられるピストン88から構成す
ることも可能である。これらいずれの実施例であって
も、上記実施例と同様の効果が得られるものであり、駆
動装置はその他、形状記憶合金を利用するものなど、牽
引部材を長手方向に引っ張るものであれば、特に限定さ
れるものではない。なお、図示を省略したが、上述の駆
動装置の駆動部分は安全のため、保護カバーが設けられ
ているのが好ましい。
【0054】また、これらスイング練習用ベルトは、上
述した駆動装置と先に説明した実施例に用いられている
付勢手段(引っ張り部材23)とを両方備えて構成する
こともできる。すなわち、図11に示したスイング練習
用ベルトを例にして説明すると、牽引部材42を弾性体
等で構成することにより、牽引部材42に引っ張り部材
と同様の機能を持たせることもできる。また、図22に
示すように、駆動装置43及び牽引部材53(非伸縮
性)と付勢手段51(引っ張り部材45)とを併設して
スイング練習用ベルト9を構成することもできる。
【0055】次に、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段は上記腕角度検出手段14によって実現する
ことができるが、この腕角度検出手段は上述の実施例に
限定されるものではなく、種々の形態を採用することが
できる。たとえば、目盛り板27は支持部材26に回動
不能に固定され、目盛りの基準位置を指示体の基準方向
に合わせることができないように構成されていても良
い。この場合は、アドレスにおける指示体28の位置
(角度)を基準にして、角度を読み取れば良い。角度の
読み取りなどに若干の時間を要するが、腕角度検出手段
14の構成が簡単になる。
【0056】また、指示体は重力を利用して、常に重力
方向あるいは重力方向を含む平面の方向を指す指示手段
を用いるのがコストなどの点で最も好ましいが、その
他、たとえばジャイロスコープなどの常に一定の方向を
指す指示手段を用い、その指示手段と支持部材すなわち
腕との角度を検出するように構成することが可能であ
る。かかる実施例においても、腕がトップに至る少し手
前の位置にあることを検出してプレーヤーに報知し得る
ように構成される。
【0057】また、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段は図23に示すように、少なくともバックス
イング時にトップに入る直前の慣性の変化を検知する慣
性検知手段90で構成することができる。すなわち、本
実施例に係るゴルフスイング練習装置92は少なくとも
バックスイング時にトップに入る直前の慣性の変化を検
知する慣性検知手段90と、この慣性検知手段90によ
って検知された慣性の変化をコントローラ17を介して
プレーヤー18の腰などの身体の一部をダウンスイング
の始動方向に回転させるスイング練習用ベルト20から
構成することができる。ここで、慣性の変化を検知する
慣性検知手段90は、図24に示すように、バックスイ
ング時にゴルフクラブがトップに入る直前(バックスイ
ングの約80〜90%の位置)、すなわちボディーを捻
転させて左肩が顎に接触した近傍部からゴルフクラブが
止まるまでの間、大きく慣性が変化して働くことにな
り、その慣性の変化を検知するものである。慣性検知手
段90は慣性の変化を検知できれば、プレーヤー18の
腕やゴルフクラブ(打球具)などの任意の箇所に取り付
けることができるが、特に、プレーヤー18の手や指の
内側とゴルフクラブ(打球具)との接触部、より好まし
くは左親指の内側に取り付けるのが良い。
【0058】かかる構成のゴルフスイング練習装置92
は図23に示すように、慣性検知手段90は左手親指の
内側に取り付けられ、スイング練習用ベルト20は左腰
部に取り付けられ、更にコントローラ17はベルトなど
によって腰などに取り付けられて準備が完了する。次
に、図24に示すように、ゴルフクラブを持ったプレー
ヤー18はまずアドレスからバックスイングに入り、背
骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じり、左肩が
顎の左側に接触したあたり(バックスイングの約80〜
90%の位置)で、ボディーの捻転が止まるのに対し
て、ゴルフクラブは回転しようとするため、左親指の内
側に配設された慣性検知手段90は大きく加圧され、ゴ
ルフクラブの重量と慣性の変化を検知する。これによ
り、慣性検知手段90はゴルフクラブがトップの位置に
近づいたことを検知し、コントローラ17を介してダウ
ンスイング始動指示装置20の駆動装置に電気信号が印
加され、駆動装置が駆動させられる。その結果、牽引部
材がダウンスイングの始動方向にプレーヤー18の腰部
を回転させるため、反射神経により、プレーヤー18は
ダウンスイングをするために左膝と左腰をほぼ同時に飛
球方向にスライドさせるとともに反時計方向に回転させ
始めることができるのである。
【0059】したがって、前述と同様に、下半身は目標
に向かって数cmスライドするとともに反時計方向に捻転
し始めるのに対し、上半身は慣性力によりトップの位置
に向かって時計方向に捻転し続けており、身体は大きく
捩じられ、上半身の時計方向への捻転が下半身リードに
よって引っ張られて止まった後は、ボディーの筋力をバ
ネにするとともに、てこの原理により反時計方向へ捻転
し始めて、ダウンスイングに入る。そして、このボディ
ーターンのスイングをすることによって、ボディーの筋
力によりダウンスイングし、速いヘッドスピードを得
て、ボールをインパクトすることができるのである。
【0060】更に、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段は図25に示すように、左肩の所定位置に取
り付けられて左肩が顎の左側に接触又は最接近したこと
を検知する検知手段94で構成することができる。かか
る検知手段94を用いたゴルフスイング練習装置96は
同図に示すように、検知手段94と、たとえば右肩の所
定位置に取り付けられる第2の検知手段98と、検知手
段94又は第2の検知手段98によって検知されたこと
をコントローラ17を介してプレーヤー18に知らせる
イヤホン(報知手段)100と、スイング練習用ベルト
20とから構成することができる。
【0061】検知手段94及び第2の検知手段98はプ
レーヤー18が図26に示すようにバックスイングした
とき、あるいは図27に示すようにインパクトしてフォ
ロースルーしたとき、左肩が顎の左側に、又は右肩が顎
の右側に接触又は最接近したことを検知する手段であ
る。これら検知手段94又は第2の検知手段98として
は、たとえば肩と顎との押圧力によって圧力や電流など
の変化として作動する感圧センサ,圧力センサなどや、
肩と顎との接触によって生ずる暗視野を検知する光セン
サ、体温を検知する温度センサ、その他のタッチセン
サ、あるいは肩と顎とが接触しない場合に、肩が顎に最
接近したことを検知する磁気センサなどを用いることが
でき、その他押しボタン式スイッチや圧力スイッチなど
のスイッチング素子なども用いることができ、何ら限定
されない。これら検知手段94又は第2の検知手段98
は左肩又は右肩の所定位置にそれぞれ取り付けられるだ
けでなく、顎の左側又は右側に取り付けられても良い。
【0062】これら検知手段94又は第2の検知手段9
8によって検知された接触又は最接近をプレーヤー18
に知らせるため、コントローラ17を介してイヤホン1
00及びスイング練習用ベルト20により伝えられる。
すなわち、バックスイング時に検知手段94によって接
触又は最接近が検知された時、イヤホン100を通して
接触などを示す音や、あるいは言葉でたとえば「下半身
からスタート」、「左腰」、「左膝」、あるいは「左腰
からスタート」などと動作を指示する音声が流される。
一方、それとほぼ同時に又は一定の時間差をもって、ス
イング練習用ベルト20によってプレーヤー18の身体
の一部がダウンスイングの始動方向に若干回転させられ
る。また、フォロースルー時に第2の検知手段98によ
って接触又は最接近が検知された時、イヤホン100を
通して接触などを示す音や、あるいはたとえば「スイン
グOK」、「グッドスイング」、「OK」、「完璧」な
どとスイングフォームが良いことを示す音声が流される
のである。
【0063】以上の構成に係るゴルフスイング練習装置
96は図25に示すように、検知手段94及び第2の検
知手段98はそれぞれ肩の所定位置に取り付けられ、イ
ヤホン100は耳に、またスイング練習用ベルト20は
左腰部側に取り付けられ、更にコントローラ17はベル
トなどによって腰などに取り付けられて準備が完了す
る。次に、図26に示すように、ゴルフクラブを持った
プレーヤー18はまずアドレスからバックスイングに入
り、背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じった
時、左肩が顎の左側に接触する。この時、検知手段94
により左肩が顎に接触したことを検知し、イヤホン10
0を通してプレーヤー18に音又は音声により接触を知
らせるとともに、スイング練習用ベルト20により腰に
動作の始動を伝達する。これにより、一定の時間差をも
って反射神経により、プレーヤー18は意識的にダウン
スイングをするために左膝と左腰をほぼ同時に飛球方向
にスライドさせるとともに反時計方向に回転させ始める
のである。
【0064】次に、図27に示すように、フォロースル
ーに入って、右肩が顎の右側に接触した状態で良いスイ
ングが確認され、その後はクラブの慣性により引っ張ら
れ体重は左足に自然に乗って行き、フィニッシュも決ま
ることになる。この時、第2の検知手段98によって右
肩が顎に接触したことを検知して、イヤホン100を通
して正しいスイングフォームであったことが知らされる
ことになる。
【0065】ここで、検知手段94及び第2の検知手段
98の取付け位置を個々のプレーヤー18に応じて適切
に設定することにより、バックスイング時に検知手段9
4によって左肩と顎との接触又は最接近が検知されず、
音がならなかったとき、バックスイングが不充分であっ
たり、顎が上がっているなど、スイングフォームの悪い
点が確認できる。また、同様にフォロースルー時に第2
の検知手段98によって右肩と顎との接触又は最接近が
検知されず、音がならなかったとき、ヘッドアップして
いるなど、スイングフォームの悪い点が確認できること
になる。
【0066】本発明に係るゴルフスイング練習装置96
は検知手段94、第2の検知手段98、コントローラ1
7、イヤホン100、スイング練習用ベルト20の全て
を使用する必要は必ずしもなく、練習の結果、その習熟
度に応じて順次取り外すのが好ましい。たとえば、腰と
膝を同時に動かすことができるようになれば、スイング
練習用ベルト20又はイヤホン100のいずれか一方を
取り外しても良い。また、フォロースルー時のヘッドア
ップがなくなれば、第2の検知手段98は必要なく、取
り外すのが好ましい。そして、繰り返して練習してタイ
ミングを会得したとき、ゴルフスイング練習装置96を
取り外して練習するとともにコースで実践し、また、タ
イミングが狂ってきたときは再度、ゴルフスイング練習
装置96を取り付けて練習すれば良い。
【0067】なお、上述の実施例では報知手段をイヤホ
ン100により構成したが、イヤホン100に代えてヘ
ッドホンなどであっても良いのは言うまでもない。ま
た、検出手段94あるいはコントローラ17に小型のス
ピーカーなどを内蔵し、そのスピーカーから音声を発生
させるように構成することも可能である。更に、これら
報知手段は上述のゴルフスイング練習装置96に限定さ
れず、他の構成のゴルフスイング練習装置についても併
用し得るのは言うまでもない。
【0068】以上、本発明に係るスイング練習装置につ
いてゴルフを例にして種々説明したが、本発明は上述の
基本的な構成以外に更に、ゴルフクラブ(打球具)の速
度あるいは加速度などを検出する手段や、プレーヤーの
体重移動を検出する手段、あるいはこれらの検出手段と
の組み合わせにおいて、スイングフォームなどの良否を
判定する判別手段などを備えて構成することも可能であ
る。
【0069】更に、上述の実施例において、腕角度検出
手段14などの検出手段と、イヤホン20などの報知手
段、スイング練習用ベルトはいずれも配線によって伝達
し得るように構成しても良いが、その他、電波などによ
って伝達し得るように構成することも可能である。ま
た、特に腕角度検出手段14の取り付け位置はプレーヤ
ー18の上腕部に限らず、たとえば手首などの箇所であ
っても良く、限定されるものではない。
【0070】その他、コントローラ17はバッテリーや
増幅器などを備えて上述の作動をし得るように構成され
ていて、各構成要素は公知の技術によって達成し得るも
のであり、さらに、上述の実施例を適宜組み合わせて実
施することも可能である。また、先に示した付勢手段
(引っ張り部材)を用いたスイング練習用ベルトと報知
手段とを備えてスイング練習用装置を構成することもで
きる。この場合は、スイングの始動タイミングを報知手
段によりプレイヤーに知らせる
【0071】以上、本発明に係るスイング練習装置は左
打ちにも適用し得るのは当然であり、この場合、上述の
説明において、左右を逆にすれば良いのは言うまでもな
い。その他、本発明のスイング練習用ベルト及びこれを
用いたスイング練習装置はその趣旨を逸脱しない範囲内
で、当て部材や引っ張り部材やベルト部材や牽引部材の
材質や形状、駆動装置やスイング練習用ベルト及びスイ
ング練習装置の構成等々につき、当業者の知識に基づき
種々なる改良、改正、変形を加えた態様で実施し得るも
のである。
【0072】本発明の実施例を、以下に詳しく説明す
る。
【0073】第1の実施例 図1に示されるのと同様のスイング練習用ベルト8を製
作した。当て部材11は厚さ3mm、幅50mm、長さ
200mmの鋼板からなり、当て部材11と一体にアー
ム部29を形成した。アーム部29の長さは100mm
であり、その端部は腰部37から約60mm離れてい
た。引っ張り部材23は厚さ1mm、幅35mmのゴム
シートであり、5kgの荷重を掛けたところ20%伸長
し、荷重を除去したら完全に元の長さに回復した。また
ベルト部材16は厚さ5mm、幅50mmの革製で市販
のベルトを切断して用いた。
【0074】本例のスイング練習用ベルトを腰部に装着
してボールを打ったところ、バックスイングにおける腰
の右回転に若干の抵抗を感じ、ダウンスイングに転じて
からは、ボデーのターンが加速されフィニッシュが決ま
った。また、特に力むことなく、従来より打球の飛距離
を伸ばすことができた。
【0075】第2の実施例 図7に示されるのと同様のスイング練習用ベルト48を
製作した。ベルト部材16の材質は第1の実施例に用い
たものと同じであった。板バネ部材からなるアーム部4
1は厚さ2mm、幅50mm、長さ150mmであっ
た。また、図8に示されるように、アーム部41の先端
が約20mm身体のほうに引っ張らて、撓んだ状態で左
腰部33に装着されるようにベルト部材16の長さを調
節した。
【0076】
【発明の効果】本発明のスイング練習用ベルトによれ
ば、その一部に設けられた弾性部材の反発回復力又は駆
動装置の動力によって、スイングにおける身体の捻転が
加速されるので、ゴルフクラブや野球バット等の正しい
スイングを経験することができ、何時でも何処ででも自
由に反復練習できるので、速やかに正しいスイングを体
得することができるようになる。
【0077】また、本発明に係るスイング練習装置は少
なくとも駆動装置の動力により身体の一部をダウンスイ
ングの始動方向に強制的に若干動かすスイング練習用ベ
ルトを備え、アドレスからバックスイングに入り、プレ
ーヤーの腕などに取り付けた検出手段がトップに至る若
干手前の位置角度などの所定の腕角度あるいは位置に達
したことを検出した時、その検出をコントローラを介し
てスイング練習用ベルトによりプレーヤーの身体の一部
をスイング方向に若干動かして伝達するように構成して
いる。そのため、プレーヤーはバックスイング時に腕が
トップに至る少し手前にきたことを身体の動きにより知
り、それに基づき意識的に直ちに体重移動後に軸足とな
る側の腰と膝を飛球方向に若干スライドさせるとともに
回転させ始めることができる。したがって、ゴルフの場
合、最も重要なトップからダウンスイングへの切返しが
下半身リードで理想的なボディーターンになり、ダウン
スイングにおいて手や腕を却って使うことができ難くな
り、いわゆる手打ちができ難くなり、正しいスイングを
習得することができる。
【0078】更に、本発明に係るスイング練習装置によ
れば、検出手段のうち腕角度検出手段を用いることによ
って検出する腕の角度を任意に設定することができ、任
意に設定された角度から常に安定したスイング練習を行
うことができ、正しいスイングを習得することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるスイング練習用ベルトの一例を
説明する断面図である。
【図2】図1に示すスイング練習用ベルトが装着された
状態の一例を模式的に説明する断面図である。
【図3】本発明に係わり、バックスイング前のアドレス
における姿勢を示す説明図である。
【図4】本発明に係わり、バックスイングにおける姿勢
を示す説明図である。
【図5】本発明に係わり、スイング練習用ベルトの他の
付勢手段を示す断面図であり、同図(a)はS字型、同
図(b)はJ字型の例である。
【図6】本発明に係わるスイング練習用ベルトの他の一
例を示す断面図である。
【図7】本発明に係わるスイング練習用ベルトの更に他
の一例を示す断面図である。
【図8】本発明に係わり、スイング練習用ベルトが装着
された状態の他の一例を模式的に説明する断面図であ
る。
【図9】本発明に係わるスイング練習用ベルトの更に他
の一例を示す断面図である。
【図10】本発明に係わるスイング練習用ベルト及びそ
れを用いたスイング練習装置の構成を示す説明図であ
る。
【図11】図10に示すスイング練習用ベルトの一例を
示す断面図である。
【図12】図11に示すスイング練習用ベルトの説明図
であり、同図(a)は駆動装置部の要部説明図、同図
(c)はベルトの固定部を示す要部説明図である。
【図13】図10に示す検出手段の一例を示す説明図で
あり、図(a) は要部正面図、図(b) は左方向から見た側
面断面図、同図(c)は前方向から見た側面図である。
【図14】図10に示すスイング練習装置の作動を説明
するための図である。
【図15】図13に示すスイング練習装置における腕角
度検出手段の作動を説明するための平面図である。
【図16】本発明に係るスイング練習用ベルトにおける
駆動装置の他の実施例を示す説明図であり、図(a) は要
部平面図、図(b) は要部正面図である。
【図17】本発明に係るスイング練習用ベルトにおける
駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図であ
る。
【図18】本発明に係るスイング練習用ベルトにおける
駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図であ
る。
【図19】本発明に係るスイング練習用ベルトにおける
駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図であ
る。
【図20】本発明に係るスイング練習用ベルトにおける
駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図であ
る。
【図21】本発明に係るスイング練習用ベルトにおける
駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図であ
る。
【図22】本発明に係わるスイング練習用ベルトの更に
他の一例を示す断面図である。
【図23】本発明に係るスイング練習用ベルトを用いた
スイング練習装置の他の構成を示す説明図である。
【図24】図23に示すスイング練習装置の作動を説明
するための図である。
【図25】本発明に係るスイング練習用ベルトを用いた
スイング練習装置の更に他の構成を示す説明図である。
【図26】図25に示すスイング練習装置の作動を説明
するための図である。
【図27】図25に示すスイング練習装置の作動の続き
を説明するための図である。
【符号の説明】
8,48:スイング練習用ベルト(張力) 9:スイング練習用ベルト(張力及び動力) 10,92,96:スイング練習装置 11,47,55:当て部材 13,51:付勢手段 14:腕角度検出手段(検出手段) 16:ベルト部材 17:コントローラ 18:プレーヤー 20:スイング練習用ベルト(動力) 23,45:引っ張り部材 29,41:アーム部 31:クッション 33:左腰部 40:ベルト 42,53:牽引部材 44,43,56,64,70,76,82:駆動装置 90:慣性検知手段(検出手段) 94:検知手段(検出手段) 100:イヤホン(報知手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレーヤーの腰部に装着されるベルトで
    あって、該ベルト部材の一部にプレーヤーの腰部の一部
    を周方向に収縮回転させる付勢手段が設けられているこ
    とを特徴とするスイング練習用ベルト。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段が、ベルト部材の一部に設
    けられたアーム部を備えた当て部材と、該アーム部の先
    端とベルト部材との間に張設された伸縮性の弾性体から
    なる引っ張り部材とを備えて構成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載するスイング練習用ベルト。
  3. 【請求項3】 前記引っ張り部材が、ゴム状弾性体又は
    コイルスプリングから構成されることを特徴とする前記
    請求項2に記載のスイング練習用ベルト。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段が、ベルト部材の一部に設
    けられた板バネ部材からなるアーム部を備えた当て部材
    と、該アーム部の先端とベルト部材との間に張設された
    引っ張り部材とを備えて構成されたことを特徴とする請
    求項1に記載するスイング練習用ベルト。
  5. 【請求項5】 プレーヤーの腰部に装着されて、該プレ
    ーヤーの腰部の一部を周方向に強制回転させるベルトで
    あって、該ベルト部材の一部に設けられたアーム部を備
    えた当て部材と、該アーム部の先端に取り付けて該アー
    ム部を牽引する牽引部材と、該牽引部材を動力を用いて
    該周方向に動かす駆動装置とを備えて構成されたことを
    特徴とするスイング練習用ベルト。
  6. 【請求項6】 プレーヤーの腰部に装着されるベルトで
    あって、前記請求項1乃至4に記載するプレーヤーの腰
    部の一部を周方向に収縮回転させる付勢手段と、前記請
    求項5に記載するプレーヤーの腰部の一部を周方向に強
    制回転させる牽引部材及び駆動装置とを備えて構成され
    たことを特徴とするスイング練習用ベルト。
  7. 【請求項7】 前記請求項5又は請求項6に記載するス
    イング練習用ベルトと、前記プレーヤーの身体上の一部
    又は打球具の一部に取り付けられて、スイングの始動位
    置を検出する検出手段と、該検出手段によって検出され
    た信号を前記スイング練習用ベルトの駆動装置に伝える
    コントローラを備えることを特徴とするスイング練習装
    置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、バックスイングにおい
    てトップあるいはトップに至る若干手前の位置又は角度
    にプレーヤーの腕が達した時、該位置又は角度を検出す
    る手段であることを特徴とする請求項7に記載するスイ
    ング練習装置。
  9. 【請求項9】 前記検出手段は、バックスイングにおけ
    る予め設定された位置又は角度にプレーヤーの腕が達し
    た時、該位置又は角度を検出する手段であることを特徴
    とする請求項7に記載するスイング練習装置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段が、バックスイングにお
    ける所要の位置又は角度にプレーヤーの腕が達した際
    の、該プレーヤーの身体の一部との接触又は接近を検出
    する手段であることを特徴とする請求項7に記載するス
    イング練習装置。
  11. 【請求項11】 前記検出手段によって検出された信号
    に基づき、プレーヤーに所定の位置又は角度に達したこ
    とを知らせる報知手段を設けたことを特徴とする請求項
    7乃至請求項10のいずれかに記載するスイング練習装
    置。
JP5756798A 1997-07-29 1998-02-22 スイング練習用ベルト及びこれを用いたスイング練習装置 Withdrawn JPH1199236A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080098A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Kunihiro Tamura 打球運動に於ける上肢と下肢の運動機能効果助勢装置
US7758436B2 (en) 2008-03-07 2010-07-20 Launch Pad 39A, Llc Training device for swinging and hitting activities

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