JPH08117377A - ダウンスイング始動指示装置及びゴルフスイング練習装置 - Google Patents

ダウンスイング始動指示装置及びゴルフスイング練習装置

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JPH08117377A
JPH08117377A JP28448594A JP28448594A JPH08117377A JP H08117377 A JPH08117377 A JP H08117377A JP 28448594 A JP28448594 A JP 28448594A JP 28448594 A JP28448594 A JP 28448594A JP H08117377 A JPH08117377 A JP H08117377A
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downswing
player
swing
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golf swing
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JP28448594A
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Yoshikazu Nakamura
芳和 中村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ゴルフスイングにおいて最も重要なバックス
イングからダウンスイングへの切返しが下半身リードの
理想的なボディーターンをすることにより、いわゆるト
ップからの手打ちをなくして、無理なくヘッドスピード
を上げて飛距離を出し、ショットコントロールを良く
し、ハイレベルなスイングフォームを作る。 【構成】 プレーヤー18の身体上の衣服又はベルト等
の一部に取り付けられ、該身体の一部をダウンスイング
の始動方向に強制的に若干回転させる可撓性部材42
と、該可撓性部材42を該ダウンスイングの始動方向に
若干動かす駆動装置44を備えてダウンスイング始動指
示装置20を構成した。また、このダウンスイング始動
指示装置20と、ダウンスイングの始動位置を検出する
検出手段14と、該検出手段14によって検出された信
号を前記ダウンスイング始動指示装置20に伝えるコン
トローラ16とを備えてゴルフスイング練習装置10を
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダウンスイング始動指示
装置及びゴルフスイング練習装置に関し、特にハンディ
キャップ1桁台を目指す人あるいはプロゴルファーを目
指す人がマスターすべきスイング方法を体得するための
練習装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ゴルフの
スイング方法は指導者によって若干個人差があるが、ス
イング上のチェックポイントは100以上(あるいは5
00以上)あると言われている。しかし、これらのチェ
ックポイントを分類整理し、集約化すると、基本的に体
得すべきチェックポイントは数点に纏められる。それら
のチェックポイントのうち数点を挙げると、正しくグリ
ップして正しくスタンスすること、ヘッドアップをしな
いこと、頭を動かさないこと、脇を開けないこと、トッ
プから手や腕を使ってボールを打ちつけない、すなわち
背骨を中心軸にしてボディーの筋肉を使って捻転させて
スイングすること、たとえば右打ちを例にすると、右足
から左足に体重移動をすること、等々がある。
【0003】このように、ゴルフのチェックポイントは
非常に多くあるが、2〜3秒内のスイング中に全てのポ
イントをチェックしながらスイングすることはできな
い。しかし、最も重要と思われるチェックポイントをマ
スターして理想的な動きをすることによって、他のチェ
ックポイントの大部分を満たした、自然に良い動きをす
ることになるのである。
【0004】ところで、これらのチェックポイントは基
礎的技術としてマスターすべきであるが、常に目で見て
確認することができないため、スイングフォームを崩し
てしまってスコアを落としてしまうことがあった。ま
た、これらのチェックポイントをマスターしてスイング
することができるようになっても、ロングホールで充分
な飛距離がでなかったり、あるいはミスショットをして
しまったりして、スコアを良くすることができないとい
う問題があった。特に、女性を始めとして体格が小柄な
人や、筋力のあまりない人は飛距離が出なく、ゴルフ本
来のスイングをすることを忘れて、無理に飛距離を出そ
うとしてゴルフクラブをトップから腕や手で打ちつけて
しまい、ミスショットになったり、スイングフォームを
崩し、ますますゴルフを難しくしてしまうことが多かっ
た。
【0005】そこで、本発明者は体格が小柄で体力のあ
まりない人であっても、ヘッドスピードを上げて飛距離
をだすことができ、しかも安定した球筋のボールを飛ば
すことのできるハイレベルのゴルフスイングができ、更
に、安定してハンディキャップ0から1桁台を維持する
ために、自己のゴルフスイングの改善に努める傍ら、国
内外の著名なプロゴルファーのスイングフォームを比較
研究するとともに、各プロゴルファーが指摘するゴルフ
の上達法を比較検討した。
【0006】その結果、プロゴルファーが指摘するゴル
フの上達法にはノウハウとして秘密にしていると考えら
れる点があるが、プロゴルファーのスイングフォームを
写したビデオテープや連続写真を仔細に分析研究した結
果、ほぼ共通したスイングを見出した。その内容はトッ
プからの切り返しで上半身と下半身が極めて短い瞬間で
あるが同時に相反する2方向に動いていることであっ
た。そして、そのゴルフスイングを繰り返して練習し、
実践したところ、スイングフォームが安定して非常に良
い結果が得られた。
【0007】ここで、見出したゴルフスイングをより詳
しく説明すると、次の通りである。右打ちの場合を例に
説明すると、まずアドレスからバックスイングに入り、
背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じり、左肩
が顎の左側に接触した時、すなわちバックスイングが8
〜9割位の位置、換言するとトップの少し手前で意識的
にダウンスイングをするために左膝と左腰をほぼ同時に
数cm飛球方向にスライドさせ始めるのである。その結
果、時間差が生じて下半身は目標に向かって数cmスライ
ドしながら反時計方向に回転し始めるのに対し、上半身
は慣性力によりトップの位置に向かって時計方向に回転
し続けており、極めて短い一瞬、上半身と下半身は同時
に相反する2方向に動き、身体は大きく捩じられ、上半
身の時計方向への捻転が下半身のリードにより引っ張ら
れ、止まった後はボディーの筋力をバネにするととも
に、捩じりとてこの原理により反時計方向へ捻転し始め
て、ダウンスイングに入る。そして、このボディーター
ンのスイングは下半身リードのボディーの筋力によりダ
ウンスイングされ、速いヘッドスピードを得て、ボール
をインパクトするのである。その後、フォロースルーに
入って、右肩が顎の右側に接触した状態が確認できれ
ば、ヘッドアップしていない良いスイングができている
ことになるのである。
【0008】このように、ゴルフスイングは先ずアドレ
スからバックスイングに入り、トップに至ったときに下
半身すなわち腰や足をダウンスイングをする方向に捩じ
ってダウンスイングに移る、いわゆる下半身リードのダ
ウンスイングが理想的で望ましい。このような下半身リ
ードのダウンスイングをすることができれば、良いスイ
ングになり、したがって、良いショットが得られる。と
ころが、ゴルファーのミスショットの大半はトップから
の切り返しにおいて、いわゆる手打ちといわれる上半身
先行によるダウンスイングをしてしまうことにある。
【0009】下半身リードのダウンスイングはゴルファ
ー自身が意識的にプレーすることによって実現できるも
のであるが、実際は、ゴルファー自身には下半身リード
のダウンスイングになっているのか、あるいは手打ちの
状態になっているのか認識できない場合が多い。このた
め、第三者にスイングフォームを見て貰い、アドバイス
を受ける他ないが、常に第三者のアドバイスを受けるこ
とはできない。
【0010】このため、この手打ちをやり難くし安定し
た下半身リードのダウンスイングをする方法を研究した
結果、バックスイングをトップに向かって徐々に加速さ
せて、トップ付近で最速にすること、すなわちトップに
向かう慣性力が強くなればなる程、シャフトが撓り、手
や腕は使い難くなるため、手打ちしようとしている間に
下半身リードの理想的なスイングになることを見出し
た。
【0011】そこで、本発明者はかかるゴルフのスイン
グを第三者に習得させることを目的に鋭意、研究と検討
を重ねた結果、先に特願平5−51430号、特願平5
−347842号及び特願平6−201418号などを
提案した。そして、試作品をプロゴルファーやゴルフの
教習生などのモニターに装着して実験したところ、相当
の効果が得られることが認められた。ところが、ダウン
スイングの始動時期に個人差がある、すなわち音や振動
その他の外部からの刺激に対する反応の速さに個人差が
あることから、更に研究と検討を重ねた結果、本発明に
係るダウンスイング始動指示装置及びゴルフスイング練
習装置を発明するに至ったのである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダウンスイ
ング始動指示装置の要旨とするところは、プレーヤーの
身体上の衣服又はベルト等の一部に取り付けられ、該身
体の一部をダウンスイングの始動方向に強制的に若干回
転させる可撓性部材と、該可撓性部材を該ダウンスイン
グの始動方向に若干動かす駆動装置とから構成されるこ
とにある。
【0013】本発明に係るゴルフスイング練習器の要旨
とするところは、前記ダウンスイング始動指示装置と、
前記プレーヤーの身体上の一部又はゴルフクラブの一部
に取り付けられて、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段と、該検出手段によって検出された信号を前
記ダウンスイング始動指示装置に伝えるコントローラを
備えることにある。
【0014】かかるゴルフスイング練習装置において、
前記検出手段は、バックスイングにおいてトップに至る
若干手前の位置又は角度にプレーヤーの腕が達した時、
該位置又は角度を検出する手段であることにある。
【0015】また、かかるゴルフスイング練習装置にお
いて、前記検出手段は、バックスイングにおける予め設
定された位置又は角度にプレーヤーの腕が達した時、該
位置又は角度を検出する手段であることにある。
【0016】更に、かかるゴルフスイング練習装置にお
いて、前記検出手段によって検出された信号に基づき、
プレーヤーに所定の位置又は角度に達したことを知らせ
る報知手段を設けたことにある。
【0017】
【作用】本発明のダウンスイング始動指示装置は可撓性
部材と駆動装置とから構成されていて、可撓性部材の一
端はプレーヤーの身体上の衣服やベルト等の一部に取り
付けられ、可撓性部材の他の部分はプレーヤーの身体の
一部をダウンスイングの始動方向に強制的に若干回転さ
せることができるように巻着され、その他端は駆動装置
の稼動部に接続されている。一方、駆動装置はその稼動
部に接続された可撓性部材をダウンスイングの始動方向
に若干動かすように構成されている。したがって、駆動
装置によって可撓性部材が若干動かされることにより、
可撓性部材が巻き付けられたプレーヤーの身体の一部が
回転させられるようにダウンスイングの始動方向に強制
的に動かされる。これにより、プレーヤーはダウンスイ
ングの始動時期が指示されることになり、特に、可撓性
部材が腰部に巻着されることにより、可撓性部材の動き
に合わせて腰をダウンスイングの始動方向に動かすこと
ができる。
【0018】次に、本発明に係るゴルフスイング練習装
置は上記ダウンスイング始動指示装置と、ダウンスイン
グの始動位置を検出する検出手段と、この検出手段によ
って検出されたダウンスイングの始動位置を示す信号を
ダウンスイング始動指示装置に伝えるコントローラとか
ら構成されている。ダウンスイング始動指示装置はプレ
ーヤーのたとえば腰部のベルトの上に取り付けられ、プ
レーヤーが右打ちの場合、可撓性部材の一端が左前の腰
部のベルトに固定されるとともに、他の部分が左横から
左後ろにかけて巻着され、他端が腰部のベルトに固定さ
れた駆動装置に接続される。一方、ダウンスイングの始
動位置を検出するための検出手段はたとえばプレーヤー
の腕や肩などの他、ゴルフクラブの一部やプレーヤーの
親指などに取り付けられる。そして、バックスイングに
おいて、プレーヤーの腕の角度が所定の角度に達した
時、あるいはプレーヤーの肩が顎に接触又は最接近した
時、ゴルフクラブなどに取り付けた加速度センサーや圧
力検知手段などを用いて、加速度が変化したり圧力を検
知した時、バックスイングにおいてトップに至る若干手
前の位置又は角度であるダウンスイングの始動位置にあ
ることを検出する。この検出手段がダウンスイングの始
動位置を検出した時、その検出信号はコントローラを介
して上記ダウンスイング始動指示装置に伝えられ、ダウ
ンスイング始動指示装置が駆動させられる。このダウン
スイング始動指示装置によってプレーヤーの腰などがダ
ウンスイングの始動方向へ若干回転させられ、それに伴
い直ちに体重移動後に軸足となる側の腰と膝を飛球方向
に数cmスライドさせ、更に回転させ始める。
【0019】したがって、ゴルフで最も重要なトップか
らダウンスイングへの切返しが理想的なボディーターン
になり、ヘッドスピードが上がり、ダウンスイングにお
いて手や腕を却って使うことができ難くなり、いわゆる
手打ちができ難くなる。また、背骨の中心軸をブレ難く
し、ダウンスイング始動の時に自然に両脇が締まり、そ
の結果クラブが身体の近くを通ることになるので、ショ
ットコントロール(方向性)が良くなる。このため、ミ
スショットが激減する。更に、クラブがシャープに振り
抜けて、クラブの慣性により引っ張られて自然に左足に
体重が乗っていく。しかも、下半身リードのスイングが
でき、クラブヘッドが遅れるレートヒットができる。更
に、クラブヘッドがボールを速く打ち抜くので、ヘッド
アップする前にクラブが通り抜けてしまう。したがっ
て、フィニッシュが自然に決まり、そのまま打ったボー
ルを見続けていられる。
【0020】上記検出手段を、バックスイングにおいて
トップに至る若干手前の位置又は角度にプレーヤーの腕
が達した時、該位置又は角度を検出するように設定する
ことによって、上述したように理想的なボディーターン
のダウンスイングをして、安定的且つ飛距離の出るショ
ットをすることができる。しかも、かかるゴルフスイン
グ練習装置において、検出手段を、バックスイングにお
ける予め設定された位置又は角度にプレーヤーの腕が達
した時、該位置又は角度を検出するように設定する、す
なわち、バックスイングの途中であるたとえばアドレス
の位置から30度、45度、あるいは60度などの任意
の回転角度位置に設定することによって、プレーヤーは
アプローチショットをするとき、設定角度に対応した飛
距離を体得することができる。その結果、正確なアプロ
ーチが可能となる。
【0021】また、本発明のゴルフスイング練習装置
に、検出手段で検出された信号をコントローラを介して
プレーヤーに知らせる報知手段を取り付けて併用しても
良い。プレーヤーはダウンスイング始動指示装置によっ
て体感としてダウンスイングの始動時期を知るだけでな
く、報知手段によって意識的にダウンスイングの始動時
期を知ることができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明に係るダウンスイング始動指示
装置及びゴルフスイング練習装置の実施例を図面に基づ
いて詳しく説明する。なお、説明の都合上、右打ちを例
に説明する。
【0023】図2に示すように、本実施例に係るゴルフ
スイング練習装置10は左上腕部の任意の位置に取り付
けられる腕角度検出手段14と、腕角度検出手段14に
よって検出されたことをコントローラ16を介してプレ
ーヤー18に伝えるダウンスイング始動指示装置20と
から構成されている。
【0024】腕角度検出手段14は図3に示すように、
プレーヤー18の腕22の一部にバンド24によって取
り付けられて、その腕22とともにスイングさせられる
支持部材26と、その支持部材26に取り付けられてい
て、重力方向あるいは重力方向を含む平面の方向又は該
方向と一定の角度をなす方向を指示する指示体28と、
その指示体28に対し支持部材26が任意に設定された
回転角度位置にきたときその指示体28を検出する指示
体検出手段30とから構成されている。
【0025】支持部材26は円盤状のプレートから成
り、プレートの表面には円周方向に角度を示す目盛りが
10度あるいは5度などの間隔で付けられた目盛り板2
7が回動可能に配設されていて、目盛り板27はその裏
面側に設けられた回動摘み29によって回動させられる
ように構成されている。また、支持部材26を構成する
プレートの両端側にはバンド24を取り付けるための金
具32が設けられ、この金具32に取り付けられたバン
ド24によって支持部材26はプレーヤー18の腕22
に固定される。この支持部材26はプレーヤー18の腕
22の一部たとえば上腕部に伸縮可能なバンド24など
によって取り付けられることにより、バンド24の方向
と腕22の方向とはほぼ直交することになり、ほぼ同様
の条件で繰り返して取り付けることができる。更に、支
持部材26にはストッパ33が目盛り板27とともに回
動可能に設けられていて、ストッパ33は目盛り板27
から突設可能に設けられている。したがって、指示体2
8がストッパ33と係合し、たとえばダウンスイング時
などに慣性力などによって指示体28が大きく回転した
りしないように構成されている。ストッパ33は実線で
示す右打ち用と、二点鎖線で示す左打ち用とが設けられ
ているのが好ましく、いずれか一方のストッパ33が選
択的に突設されるように構成されている。
【0026】また、指示体28は支持部材26に設けら
れた軸芯34の周りを自重により円滑に回転して重力方
向を指すように構成されていて、指示体28は支持部材
26の角度に対応して、軸芯34の方向が水平方向にあ
るときは重力方向を指し、軸芯34の方向が水平方向以
外にあるときは重力方向を含む平面の方向を指すことに
なる。一方、指示体28を検出する指示体検出手段30
はリング状の回転部材36の内側に突設されていて、回
転部材36は支持部材26に対して円周方向に摺動可能
に取り付けられている。したがって、指示体検出手段3
0は回転部材36を適宜回転させることによって、支持
部材26に対して任意の位置に設定することができる。
これら指示体28と指示体検出手段30には配線38が
接続されていて、指示体28と指示体検出手段30とが
接触すると電気信号が流れるように構成されている。な
お、符号37は指示体28などを保護するための透明保
護プレートであり、ガラスや透明アクリル樹脂などによ
って形成されている。
【0027】指示体28と指示体検出手段30に接続さ
れた配線38は図2に示すように、コントローラ16に
接続されていて、指示体28と指示体検出手段30が接
触したことをプレーヤー18に知らせるため、そのコン
トローラ16を介してダウンスイング始動指示装置20
に伝えられる。なお、コントローラ16にはダウンスイ
ング始動指示装置20などを駆動させるための電源など
が内蔵されている。
【0028】ダウンスイング始動指示装置20は図1に
示すように、プレーヤー18の衣服を固定するベルト4
0に取り付けられていて、ベルト40と一体的に形成さ
れている可撓性部材42と、その可撓性部材42を若干
動かす駆動装置44とから構成されている。ベルト40
の一端はたとえば同図(c) に示すバックル46に固定さ
れ、それからプレーヤー18の腰部を1周して、他端は
ベルト40に設けられた孔とバックル46の凸部とが嵌
合させられて固定されている。ベルト40の他端は一体
的に延びだして可撓性部材42となり、同図(a) に示す
ように、プレーヤー18の左腹部から左脇腹そして左背
中部へと巻着され、その端部が背中部のベルト40に固
定された駆動装置44に接続されている。
【0029】ダウンスイング始動指示装置20の駆動装
置44は同図(b) に示すように、可動鉄心48とそれを
磁化するコイル50から成るソレノイドによって構成さ
れ、更に上記可撓性部材42の端部と可動鉄心48とを
連結する連結部材52と、可動鉄心48がコイル50か
ら抜け出ないようにするためのストッパー54を備えて
構成されている。コイル50は、腕角度検出手段14か
らの検出信号に基づいて、コントローラ16から電流が
通電されて、励磁させられる。一方、可動鉄心48はコ
イル50が励磁されることにより、瞬時にコイル50の
中心部に引き寄せられ、その結果、可動鉄心48は可撓
性部材42を連結部材52を介して引っ張る。引っ張ら
れた可撓性部材42の他端側はベルト40のバックル4
6に固定されているため、この可撓性部材42が巻着さ
れている側のプレーヤー18の腰部すなわちボディーが
若干回転させられるように動かされる。この腰部の回転
方向はダウンスイングの始動方向であるため、可撓性部
材42が動かされるのと同時に、プレーヤーはスムース
に腰を回転させることができる。
【0030】以上の構成に係るゴルフスイング練習装置
10は図2に示すように、腕角度検出手段14がプレー
ヤー18の上腕部の所定位置に取り付けられ、ダウンス
イング始動指示装置20がベルト40と一体的に腰に取
り付けられ、更にコントローラ16がそのベルト40の
非駆動部などに取り付けられる。次に、プレーヤー18
は図1に示すように、アドレスの位置で指示体28が示
す重力の方向を確認するとともに、その指示体28の方
向が目盛り板27のたとえば0(ゼロ)度になるように
目盛り板27を回動させて、基準となる角度を合わせ
る。
【0031】次いで、図4に示すように、ゴルフクラブ
を持ったプレーヤー18はまずアドレスからバックスイ
ングに入り、背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に
捩じるのにしたがい、腕角度検出手段14の指示体28
は支持部材26に対して回動させられ、たとえば図中実
線で示す腕の位置では指示体28は図5(a) に示すよう
に、ほぼ90度の角度を示す。そして、さらにボディー
を捻転させて、図4中二点鎖線で示す左上腕部の動きが
ほとんど停止するトップに至る少し手前で、図5(b) に
示すように、指示体28と指示体検出手段30とが接触
するように指示体検出手段30の位置を支持部材26に
対して回転させて予め設定する。すなわち、支持部材2
6はプレーヤー18の腕の動きに対応してあらゆる角度
方向に動くのに対して、指示体28は軸芯34を中心に
して重力方向又は重力方向を含む平面の方向を常に示す
ことになり、指示体検出手段30の位置を支持部材26
に対して回転させることによって、指示体28に指示体
検出手段30を接触させることができる。
【0032】以上のように設定した後、プレーヤー18
は通常の通りゴルフスイングの練習をすることができ、
プレーヤー18はまずアドレスからバックスイングに入
り、背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じり、
トップに至る少し手前で指示体検出手段30が指示体2
8を検出して、その検出信号によりコントローラ16か
ら電流がほぼ同時にあるいは一定の遅れ時間をもってダ
ウンスイング始動指示装置20に通電され、その駆動装
置44のコイル50が励磁させられて、瞬時に可動鉄心
48が移動させられる。これにより、可撓性部材42が
可動鉄心48に引っ張られて、プレーヤー18の腰がダ
ウンスイングの始動方向に回転させられる。そこで、プ
レーヤー18は反射神経により、意識的にダウンスイン
グをするために左膝と左腰をほぼ同時に飛球方向にスラ
イドさせるとともに反時計方向に回転させ始めるのであ
る。
【0033】その結果、下半身は目標に向かって数cmス
ライドさせられるとともに反時計方向に捻転させられ始
めるのに対し、上半身は慣性力によりトップの位置に向
かって時計方向に捻転し続けており、身体は大きく捩じ
られ、上半身の時計方向への捻転が下半身リードによっ
て引っ張られて止まった後は、ボディーの筋力をバネに
するとともに、てこの原理により反時計方向へ捻転し始
めて、ダウンスイングに入る。そして、このボディータ
ーンのスイングをすることによって、ボディーの筋力に
よりダウンスイングし、速いヘッドスピードを得て、ボ
ールをインパクトすることができるのである。
【0034】本発明に係るゴルフスイング練習装置10
は繰り返して練習してダウンスイングのタイミングを会
得したとき、ゴルフスイング練習装置10を取り外して
練習するとともにコースで実践し、また、ボディーター
ンのタイミングが狂ってきたときは再度、ゴルフスイン
グ練習装置10を取り付けて練習すれば良い。
【0035】次に、上述のゴルフスイング練習装置10
において、腕角度検出手段14における指示体検出手段
30の設定位置を支持部材26に設けた角度目盛りたと
えばアドレスの位置を0度として、その位置から30
度、45度、60度などに合わせることにより、安定し
たボディーターンによるアプローチショットをすること
が可能となる。すなわち、30度の位置からのアプロー
チショットによる飛距離、あるいは60度の位置からの
アプローチショットによる飛距離などを正確に体得する
ことができ、安定したアプローチ方法を修得することが
できる。
【0036】以上、本発明に係るゴルフスイング練習装
置の実施例を詳述したが、かかるゴルフスイング練習器
装置は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明
に係るゴルフスイング練習装置は、特に、バックスイン
グ時にゴルフクラブがトップにくる手前の所定位置で、
左腰と左膝を飛球方向に数cmスライドさせるとともに回
転させ始め、適切なボディーターンを習得することを目
的とするものであり、かかる目的を達成することができ
る装置であれば良い。
【0037】特に、ダウンスイング始動指示装置は上述
の実施例に限定されるものではなく、たとえば図6に示
すように、駆動装置56をモータ58と、そのモータ5
8によって回転させられる巻き取りドラム60とから構
成し、その巻き取りドラム60に巻き取られるロープ6
2を可撓性部材42の端部に接続して構成することがで
きる。本実施例においては、検出手段14の検出信号に
基づいて駆動装置56のモータ58が駆動させられ、ロ
ープ62が巻き取りドラム60に巻き取られることによ
り、可撓性部材42が前述同様に引っ張られることにな
る。ここで、モータ58は一定の時間だけ駆動させられ
るか、又はモータ58に一定の負荷が掛かったとき、モ
ータ58が停止するか、あるいはクラッチが外れるよう
に構成するのが好ましい。
【0038】また、図7に示すように、駆動装置64を
モータ58と、そのモータ58によって一回転させられ
る回転円盤66と、回転円盤66の回転中心に対して偏
心した位置に突設させられているピン67とから構成
し、可撓性部材42の端部に設けた孔をピン67に係合
させて構成することができる。本実施例においては、検
出手段14の検出信号に基づいて駆動装置64のモータ
58が駆動させられ、回転円盤66が半回転させられた
時、最も可撓性部材42が引っ張られ、その後、元の位
置に戻ることになる。
【0039】更に、図8に示すように、駆動装置64を
前記図7と同様に構成し、ピン67に係合させられる可
撓性部材42の端部を長孔68で形成しても良い。前記
図7の実施例では回転円盤66の回転に伴って可撓性部
材42が可撓性部材42の長手方向と直角方向に振られ
るが、本実施例においては、可撓性部材42は長手方向
にのみ移動させられることになる。
【0040】次に、図9に示すように、駆動装置70を
アーム72と、そのアーム72を一定角度だけ回動させ
るモータなどから成る回動手段74から構成しても良
い。また、図10に示すように、駆動装置76を電磁石
78と、その電磁石78に吸着される吸着板80から構
成しても良く、更に、図11に示すように、駆動装置8
2を液圧又は空圧を供給する供給源84と、供給源84
から液圧又は空圧が供給されるシリンダ86と、液圧又
は空圧によって駆動させられるピストン88から構成す
ることも可能である。これらいずれの実施例であって
も、上記実施例と同様の効果が得られるものであり、駆
動装置はその他、形状記憶合金を利用するものなど、可
撓性部材を長手方向に引っ張るものであれば、特に限定
されるものではない。なお、図示を省略したが、上述の
駆動装置の駆動部分は安全のため、保護カバーが設けら
れているのが好ましい。
【0041】これらダウンスイング始動指示装置の駆動
装置はプレーヤー18の腰部に巻着されるベルト40に
取り付けるだけでなく、プレーヤー18の衣服たとえば
ベストやズボンなどに取り付けることも可能であり、特
に限定されるものではない。また、駆動装置によってダ
ウンスイングの始動方向に若干動かされる可撓性部材
は、上述したようにベルト40と一体的に形成されてい
ても良いが、それに限定されるものではない。たとえ
ば、可撓性部材はプレーヤーの身体の一部をダウンスイ
ングの始動方向に強制的に若干回転させることができる
ように、身体の一部に巻き着けることができるものであ
れば良く、紐状、帯状のいずれでも良い。可撓性部材の
プレーヤーの衣服に取り付けられる側の端部は、衣服の
一部に縫着されていても良いが、たとえばクリップなど
によって着脱可能に取り付けられても良い。
【0042】次に、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段は上記腕角度検出手段14によって実現する
ことができるが、この腕角度検出手段は上述の実施例に
限定されるものではなく、種々の形態を採用することが
できる。たとえば、目盛り板27は支持部材26に回動
不能に固定され、目盛りの基準位置を指示体の基準方向
に合わせることができないように構成されていても良
い。この場合は、アドレスにおける指示体28の位置
(角度)を基準にして、角度を読み取れば良い。角度の
読み取りなどに若干の時間を要するが、腕角度検出手段
14の構成が簡単になる。
【0043】また、指示体は重力を利用して、常に重力
方向あるいは重力方向を含む平面の方向を指す指示手段
を用いるのがコストなどの点で最も好ましいが、その
他、たとえばジャイロスコープなどの常に一定の方向を
指す指示手段を用い、その指示手段と支持部材すなわち
腕との角度を検出するように構成することが可能であ
る。かかる実施例においても、腕がトップに至る少し手
前の位置にあることを検出してプレーヤーに報知し得る
ように構成される。
【0044】また、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段は図12に示すように、少なくともバックス
イング時にトップに入る直前の慣性の変化を検知する慣
性検知手段90で構成することができる。すなわち、本
実施例に係るゴルフスイング練習装置92は少なくとも
バックスイング時にトップに入る直前の慣性の変化を検
知する慣性検知手段90と、この慣性検知手段90によ
って検知された慣性の変化をコントローラ16を介して
プレーヤー18の腰などの身体の一部をダウンスイング
の始動方向に回転させるダウンスイング始動指示装置2
0から構成することができる。ここで、慣性の変化を検
知する慣性検知手段90は、図13に示すように、バッ
クスイング時にゴルフクラブがトップに入る直前(バッ
クスイングの約80〜90%の位置)、すなわちボディ
ーを捻転させて左肩が顎に接触した近傍部からゴルフク
ラブが止まるまでの間、大きく慣性が変化して働くこと
になり、その慣性の変化を検知するものである。慣性検
知手段90は慣性の変化を検知できれば、プレーヤー1
8の腕やゴルフクラブなどの任意の箇所に取り付けるこ
とができるが、特に、プレーヤー18の手や指の内側と
ゴルフクラブとの接触部、より好ましくは左親指の内側
に取り付けるのが良い。
【0045】かかる構成のゴルフスイング練習装置92
は図12に示すように、慣性検知手段90は左手親指の
内側に取り付けられ、ダウンスイング始動指示装置20
は左腰部に取り付けられ、更にコントローラ16はベル
トなどによって腰などに取り付けられて準備が完了す
る。次に、図13に示すように、ゴルフクラブを持った
プレーヤー18はまずアドレスからバックスイングに入
り、背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じり、
左肩が顎の左側に接触したあたり(バックスイングの約
80〜90%の位置)で、ボディーの捻転が止まるのに
対して、ゴルフクラブは回転しようとするため、左親指
の内側に配設された慣性検知手段90は大きく加圧さ
れ、ゴルフクラブの重量と慣性の変化を検知する。これ
により、慣性検知手段90はゴルフクラブがトップの位
置に近づいたことを検知し、コントローラ16を介して
ダウンスイング始動指示装置20の駆動装置に電気信号
が印加され、駆動装置が駆動させられる。その結果、可
撓性部材がダウンスイングの始動方向にプレーヤー18
の腰部を回転させるため、反射神経により、プレーヤー
18はダウンスイングをするために左膝と左腰をほぼ同
時に飛球方向にスライドさせるとともに反時計方向に回
転させ始めることができるのである。
【0046】したがって、前述と同様に、下半身は目標
に向かって数cmスライドするとともに反時計方向に捻転
し始めるのに対し、上半身は慣性力によりトップの位置
に向かって時計方向に捻転し続けており、身体は大きく
捩じられ、上半身の時計方向への捻転が下半身リードに
よって引っ張られて止まった後は、ボディーの筋力をバ
ネにするとともに、てこの原理により反時計方向へ捻転
し始めて、ダウンスイングに入る。そして、このボディ
ーターンのスイングをすることによって、ボディーの筋
力によりダウンスイングし、速いヘッドスピードを得
て、ボールをインパクトすることができるのである。
【0047】更に、ダウンスイングの始動位置を検出す
る検出手段は図14に示すように、左肩の所定位置に取
り付けられて左肩が顎の左側に接触又は最接近したこと
を検知する検知手段94で構成することができる。かか
る検知手段94を用いたゴルフスイング練習装置96は
同図に示すように、検知手段94と、たとえば右肩の所
定位置に取り付けられる第2の検知手段98と、検知手
段94又は第2の検知手段98によって検知されたこと
をコントローラ16を介してプレーヤー18に知らせる
イヤホン(報知手段)100と、ダウンスイング始動指
示装置20とから構成することができる。
【0048】検知手段94及び第2の検知手段98はプ
レーヤー18が図15に示すようにバックスイングした
とき、あるいは図16に示すようにインパクトしてフォ
ロースルーしたとき、左肩が顎の左側に、又は右肩が顎
の右側に接触又は最接近したことを検知する手段であ
る。これら検知手段94又は第2の検知手段98として
は、たとえば肩と顎との押圧力によって圧力や電流など
の変化として作動する感圧センサ,圧力センサなどや、
肩と顎との接触によって生ずる暗視野を検知する光セン
サ、体温を検知する温度センサ、その他のタッチセン
サ、あるいは肩と顎とが接触しない場合に、肩が顎に最
接近したことを検知する磁気センサなどを用いることが
でき、その他押しボタン式スイッチや圧力スイッチなど
のスイッチング素子なども用いることができ、何ら限定
されない。これら検知手段94又は第2の検知手段98
は左肩又は右肩の所定位置にそれぞれ取り付けられるだ
けでなく、顎の左側又は右側に取り付けられても良い。
【0049】これら検知手段94又は第2の検知手段9
8によって検知された接触又は最接近をプレーヤー18
に知らせるため、コントローラ16を介してイヤホン1
00及びダウンスイング始動指示装置20により伝えら
れる。すなわち、バックスイング時に検知手段94によ
って接触又は最接近が検知された時、イヤホン100を
通して接触などを示す音や、あるいは言葉でたとえば
「下半身からスタート」、「左腰」、「左膝」、あるい
は「左腰からスタート」などと動作を指示する音声が流
される。一方、それとほぼ同時に又は一定の時間差をも
って、ダウンスイング始動指示装置20によってプレー
ヤー18の身体の一部がダウンスイングの始動方向に若
干回転させられる。また、フォロースルー時に第2の検
知手段98によって接触又は最接近が検知された時、イ
ヤホン100を通して接触などを示す音や、あるいはた
とえば「スイングOK」、「グッドスイング」、「O
K」、「完璧」などとスイングフォームが良いことを示
す音声が流されるのである。
【0050】以上の構成に係るゴルフスイング練習装置
96は図14に示すように、検知手段94及び第2の検
知手段98はそれぞれ肩の所定位置に取り付けられ、イ
ヤホン100は耳に、またダウンスイング始動指示装置
20は左腰部側に取り付けられ、更にコントローラ16
はベルトなどによって腰などに取り付けられて準備が完
了する。次に、図15に示すように、ゴルフクラブを持
ったプレーヤー18はまずアドレスからバックスイング
に入り、背骨を中心軸にしてボディーを時計方向に捩じ
った時、左肩が顎の左側に接触する。この時、検知手段
94により左肩が顎に接触したことを検知し、イヤホン
100を通してプレーヤー18に音又は音声により接触
を知らせるとともに、ダウンスイング始動指示装置20
により腰に動作の始動を伝達する。これにより、一定の
時間差をもって反射神経により、プレーヤー18は意識
的にダウンスイングをするために左膝と左腰をほぼ同時
に飛球方向にスライドさせるとともに反時計方向に回転
させ始めるのである。
【0051】次に、図16に示すように、フォロースル
ーに入って、右肩が顎の右側に接触した状態で良いスイ
ングが確認され、その後はクラブの慣性により引っ張ら
れ体重は左足に自然に乗って行き、フィニッシュも決ま
ることになる。この時、第2の検知手段98によって右
肩が顎に接触したことを検知して、イヤホン100を通
して正しいスイングフォームであったことが知らされる
ことになる。
【0052】ここで、検知手段94及び第2の検知手段
98の取付け位置を個々のプレーヤー18に応じて適切
に設定することにより、バックスイング時に検知手段9
4によって左肩と顎との接触又は最接近が検知されず、
音がならなかったとき、バックスイングが不充分であっ
たり、顎が上がっているなど、スイングフォームの悪い
点が確認できる。また、同様にフォロースルー時に第2
の検知手段98によって右肩と顎との接触又は最接近が
検知されず、音がならなかったとき、ヘッドアップして
いるなど、スイングフォームの悪い点が確認できること
になる。
【0053】本発明に係るゴルフスイング練習装置96
は検知手段94、第2の検知手段98、コントローラ1
6、イヤホン100、ダウンスイング始動指示装置20
の全てを使用する必要は必ずしもなく、練習の結果、そ
の習熟度に応じて順次取り外すのが好ましい。たとえ
ば、腰と膝を同時に動かすことができるようになれば、
ダウンスイング始動指示装置20又はイヤホン100の
いずれか一方を取り外しても良い。また、フォロースル
ー時のヘッドアップがなくなれば、第2の検知手段98
は必要なく、取り外すのが好ましい。そして、繰り返し
て練習してタイミングを会得したとき、ゴルフスイング
練習装置96を取り外して練習するとともにコースで実
践し、また、タイミングが狂ってきたときは再度、ゴル
フスイング練習装置96を取り付けて練習すれば良い。
【0054】なお、上述の実施例では報知手段をイヤホ
ン100により構成したが、イヤホン100に代えてヘ
ッドホンなどであっても良いのは言うまでもない。ま
た、検出手段94あるいはコントローラ16に小型のス
ピーカーなどを内蔵し、そのスピーカーから音声を発生
させるように構成することも可能である。更に、これら
報知手段は上述のゴルフスイング練習装置96に限定さ
れず、他の構成のゴルフスイング練習装置についても併
用し得るのは言うまでもない。
【0055】以上、本発明に係るゴルフスイング練習装
置について種々説明したが、本発明は上述の基本的な構
成以外に更に、ゴルフクラブの速度あるいは加速度など
を検出する手段や、プレーヤーの体重移動を検出する手
段、あるいはこれらの検出手段との組み合わせにおい
て、スイングフォームなどの良否を判定する判別手段な
どを備えて構成することも可能である。
【0056】更に、上述の実施例において、腕角度検出
手段14などの検出手段と、イヤホン20などの報知手
段、ダウンスイング始動指示装置はいずれも配線によっ
て伝達し得るように構成しても良いが、その他、電波な
どによって伝達し得るように構成することも可能であ
る。また、特に腕角度検出手段14の取り付け位置はプ
レーヤー18の上腕部に限らず、たとえば手首などの箇
所であっても良く、限定されるものではない。
【0057】以上、本発明に係るゴルフスイング練習器
は左打ちにも適用し得るのは当然であり、この場合、上
述の説明において、左右を逆にすれば良いのは言うまで
もない。
【0058】その他、コントローラ16はバッテリーや
増幅器などを備えて上述の作動をし得るように構成され
ていて、各構成要素は公知の技術によって達成し得るも
のである。また、上述の実施例を適宜組み合わせて実施
することも可能であるなど、本発明はその趣旨を逸脱し
ない範囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修
正、変形を加えた態様で実施し得るものである。
【0059】
【発明の効果】本発明に係るダウンスイング始動指示装
置はプレーヤーの身体上の衣服やベルトなどの一部に取
り付けられ、その部位の身体の一部をダウンスイングの
始動方向に若干動かすように構成しているため、プレー
ヤーはスムースにダウンスイングを開始することができ
る。そして、繰り返して練習することによって、ダウン
スイングの始動時期を身体で覚えることが可能となる。
【0060】また、本発明に係るゴルフスイング練習装
置は少なくともアドレスからバックスイングに入り、プ
レーヤーの腕などに取り付けた検出手段がトップに至る
若干手前の位置角度などの所定の腕角度あるいは位置に
達したことを検出した時、その検出をコントローラを介
してダウンスイング始動指示装置によりプレーヤーの身
体の一部をスイング方向に若干動かして伝達するように
構成しているため、プレーヤーはバックスイング時に腕
がトップに至る少し手前にきたことを身体の動きにより
知り、それに基づき意識的に直ちに体重移動後に軸足と
なる側の腰と膝を飛球方向に若干スライドさせるととも
に回転させ始めることができる。したがって、ゴルフで
最も重要なトップからダウンスイングへの切返しが下半
身リードで理想的なボディーターンになり、ダウンスイ
ングにおいて手や腕を却って使うことができ難くなり、
いわゆる手打ちができ難くなる。
【0061】したがって、いずれにおいてもダウンスイ
ング始動の時に自然に両脇が締まり、その結果クラブが
身体の近くを通ることになるので、ショットコントロー
ル(方向性)が良くなる。このため、ミスショットが激
減する。更に、クラブがシャープに振り抜けて、クラブ
の慣性により引っ張られ自然に左足に体重が乗ってい
く。しかも、下半身リードのスイングができ、クラブヘ
ッドが遅れるレートヒットができる。更に、クラブヘッ
ドがボールを速く打ち抜くので、ヘッドアップする前に
クラブが通り抜けてしまう。したがって、フィニッシュ
が自然に決まり、そのまま打ったボールを見続けていら
れる。また、ゴルフクラブのヘッドスピードが上がり、
飛距離が出る。更に、ボールのライが少々悪くても、ク
ラブヘッドが遅れて下りてくるので、良くつかまること
になる。
【0062】更に、本発明に係るゴルフスイング練習装
置によれば、検出手段のうち腕角度検出手段を用いるこ
とによって検出する腕の角度を任意に設定することがで
き、任意に設定された角度から常に安定したアプローチ
ショットを練習することができる。このように、アプロ
ーチからドライバーまで、どのクラブでも同じ意識でス
イングすることができ、用いるクラブに応じてスイング
フォームを変える必要がなく、フォームが安定すること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダウンスイング始動指示装置の構
成を示す説明図であり、図(a)は平面図、図(b) は駆動
装置部の要部説明図、図(c) はベルトの固定部を示す要
部説明図である。
【図2】図1に示すダウンスイング始動指示装置を用い
たゴルフスイング練習装置の構成を示す説明図である。
【図3】図2に示す検出手段の一例を示す説明図であ
り、図(a) は要部正面図、図(b)は側面断面図である。
【図4】図2に示すゴルフスイング練習装置の作動を説
明するための図である。
【図5】同図(a) 及び(b) は、図3に示すゴルフスイン
グ練習装置における腕角度検出手段の作動を説明するた
めの平面図である。
【図6】本発明に係るダウンスイング始動指示装置にお
ける駆動装置の他の実施例を示す説明図であり、図(a)
は要部平面図、図(b) は要部正面図である。
【図7】本発明に係るダウンスイング始動指示装置にお
ける駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図で
ある。
【図8】本発明に係るダウンスイング始動指示装置にお
ける駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図で
ある。
【図9】本発明に係るダウンスイング始動指示装置にお
ける駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図で
ある。
【図10】本発明に係るダウンスイング始動指示装置に
おける駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図
である。
【図11】本発明に係るダウンスイング始動指示装置に
おける駆動装置の更に他の実施例を示す要部正面説明図
である。
【図12】本発明に係るダウンスイング始動指示装置を
用いたゴルフスイング練習装置の他の構成を示す説明図
である。
【図13】図12に示すゴルフスイング練習装置の作動
を説明するための図である。
【図14】本発明に係るダウンスイング始動指示装置を
用いたゴルフスイング練習装置の更に他の構成を示す説
明図である。
【図15】図14に示すゴルフスイング練習装置の作動
を説明するための図である。
【図16】図14に示すゴルフスイング練習装置の作動
の続きを説明するための図である。
【符号の説明】
10,92,96;ゴルフスイング練習装置 14;腕角度検出手段(検出手段) 16;コントローラ 18;プレーヤー 20;ダウンスイング始動指示装置 40;ベルト 42;可撓性部材 44,56,64,70,76,82;駆動装置 90;慣性検知手段(検出手段) 94;検知手段(検出手段) 100;イヤホン(報知手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレーヤーの身体上の衣服又はベルト等
    の一部に取り付けられ、該身体の一部をダウンスイング
    の始動方向に強制的に若干回転させる可撓性部材と、該
    可撓性部材を該ダウンスイングの始動方向に若干動かす
    駆動装置とから構成されることを特徴とするダウンスイ
    ング始動指示装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載するダウンスイング
    始動指示装置と、前記プレーヤーの身体上の一部又はゴ
    ルフクラブの一部に取り付けられて、ダウンスイングの
    始動位置を検出する検出手段と、該検出手段によって検
    出された信号を前記ダウンスイング始動指示装置に伝え
    るコントローラを備えることを特徴とするゴルフスイン
    グ練習装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、バックスイングにおい
    てトップに至る若干手前の位置又は角度にプレーヤーの
    腕が達した時、該位置又は角度を検出する手段であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載するゴルフスイング練習
    装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、バックスイングにおけ
    る予め設定された位置又は角度にプレーヤーの腕が達し
    た時、該位置又は角度を検出する手段であることを特徴
    とする請求項2に記載するゴルフスイング練習装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段によって検出された信号に
    基づき、プレーヤーに所定の位置又は角度に達したこと
    を知らせる報知手段を設けたことを特徴とする請求項2
    乃至請求項4のいずれかに記載するゴルフスイング練習
    装置。
JP28448594A 1994-08-02 1994-10-23 ダウンスイング始動指示装置及びゴルフスイング練習装置 Withdrawn JPH08117377A (ja)

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KR1019950019878A KR960006960A (ko) 1994-08-02 1995-07-07 골프스윙 연습장치
US08/503,242 US5588919A (en) 1994-08-02 1995-07-17 Golf swing training device
AU25028/95A AU688508B2 (en) 1994-08-02 1995-07-17 Golf swing training device
EP95111184A EP0695565A1 (en) 1994-08-02 1995-07-17 Golf swing training device

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008080098A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Kunihiro Tamura 打球運動に於ける上肢と下肢の運動機能効果助勢装置
JP2017029665A (ja) * 2015-07-28 2017-02-09 株式会社ユピテル 装置およびプログラム

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