JPH1199067A - 電気保温ポット - Google Patents

電気保温ポット

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JPH1199067A
JPH1199067A JP26425997A JP26425997A JPH1199067A JP H1199067 A JPH1199067 A JP H1199067A JP 26425997 A JP26425997 A JP 26425997A JP 26425997 A JP26425997 A JP 26425997A JP H1199067 A JPH1199067 A JP H1199067A
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JP
Japan
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display
display unit
led lamp
pot
electric
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JP26425997A
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English (en)
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Satoru Kitazawa
悟 北澤
Shunei Sugizaki
俊英 杉崎
Kazuhiro Sekikawa
一宏 関川
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな強調したい行程や操作状況の表示を、
見やすい位置に配置できるようにする。 【解決手段】 一般的な行程や操作状況を表示する第1
の表示部54と、強調したい行程や操作状況を表示する第
2の表示部55とから表示部53を構成する。第2の表示部
55は、既存の第1の表示部54と表示の目視角度が各々異
なる。よって、双方の表示部54,55が雑然とした印象に
見えない。また、第1の表示部54と第2の表示部55は別
な位置に設けられる。このため、第1の表示部54に新た
なスペースを確保することなく、制約を受けずに第2の
表示部55を配置できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LEDランプやL
CDなどの表示部により、行程や操作状況を表示する電
気保温ポットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の、いわゆるマイ
コン(マイクロコンピュータ)制御方式の電気保温ポッ
トの構成を、図6に示す。同図において、101 は容器10
2 を囲うようにして設けたケース、103 はケース10 の
上部に設けられた枠部材であり、この枠部材103の開口
部を塞ぐようにして、容器102 の上部開口部を覆う蓋部
104 が枠部材103の後部一端に軸支される。枠部材103
の前側には嘴状の突出部105 が形成されると共に、この
突出部105 の下側には、出湯口部106 が下向きに開口し
て設けられる。容器102 の底部には加熱手段たるヒータ
107 が設けられており、容器102 の温度に応じてヒータ
107 の通段電を制御し、湯沸かしまたは保温などの各行
程を行なうようになっている。そして、突出部105 の上
面部に設けた各種の操作キー108 の中で、出湯キーを押
動操作すると、図示しない電動ポンプが作動して、容器
102 から出湯口部106 を通過して外部に湯が吐出され
る。
【0003】上記構成の電気保温ポットは、行程や操作
状況を表示するためのLEDランプからなる表示部109
が、操作キー108 を備えた操作部110 と同一面に設けら
れており、これらの表示部109 や操作部110 は、いずれ
も枠部材103 の上面部に設けられ、ポリエステルフィル
ムなどのシート部材111 で覆われているのが一般的であ
る。ところが、従来から有る表示部109 に対し、新たな
強調したい行程表示などを設けようとしても、操作部11
0 により表示部109 の面積に制約を受けて、配置する場
所がなかったり、あるいは無理に配置すると、表示が雑
然として見にくくなる問題があった。
【0004】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、新たな強調したい表示を、見やすい位置に配置する
ことが可能な電気保温ポットを提供することをその目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電気保温ポットは、前記目的を達成するために、行程や
操作状況を表示部により表示する電気保温ポットにおい
て、前記表示部は、一般的な行程や操作状況を表示する
第1の表示部と、強調したい行程や操作状況を表示する
第2の表示部とからなり、前記第2の表示部を前記第1
の表示部とは表示の目視角度を変えて別の位置に設けた
ものである。
【0006】この請求項1の構成によれば、新たに強調
したい行程や操作状況を示す第2の表示部は、既存の第
1の表示部と表示の目視角度が各々異なるため、双方の
表示部が雑然とした印象に見えず、強調したい行程や操
作状況の表示を遠くからも簡単に確認できる。また、第
1の表示部と第2の表示部は別な位置に設けられるの
で、第1の表示部に新たなスペースを確保することな
く、制約を受けずに第2の表示部を配置できる。
【0007】また、本発明の請求項2記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項1の構成において、前記第1の表示
部と前記第2の表示部は、目視方向が異なる面に設けて
あることを特徴とする。
【0008】この請求項2の構成によれば、第1の表示
部と第2の表示部は、表示の目視角度だけでなく、目視
される表示面も異なっているため、強調したい行程や操
作状況の表示を遠くからより簡単に確認できる。
【0009】また、本発明の請求項3記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項2の構成において、前記第2の表示
部の表面を覆うシート部材と、このシート部材の表面を
覆う透明カバーとをさらに備えたものである。
【0010】この請求項3の構成によれば、第2の表示
部は、第1の表示部と異なる位置の異なる面に設けられ
ているものの、その表面はシート部材で覆われ、さら
に、シート部材の表面も透明カバーで覆われているの
で、外観上違和感のない印象を使用者に与えることがで
きる。
【0011】また、本発明の請求項4記載の電気保温ポ
ットは、前記目的を達成するために、行程や操作状況を
LEDランプにより表示する電気保温ポットにおいて、
複数個有る前記LEDランプの一部を他のLEDランプ
と異なる目視方向の角度に設けたものである。
【0012】この請求項4の構成によれば、行程や操作
状況を表示するLEDランプのなかで、一部のLEDラ
ンプの目視方向の角度が、他のLEDランプの目視方向
の角度と異なっているため、双方のLEDランプによる
表示が雑然とした印象に見えず、強調したい行程や操作
状況の表示を遠くからも簡単に確認できる。
【0013】また、本発明の請求項5記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項4の構成において、前記目視方向の
異なるLEDランプも、前記他のLEDランプと同一の
基板に取付けられていることを特徴とする。
【0014】この請求項5の構成によれば、目視方向の
異なる各々のLEDランプに対応して複数の基板を用意
しなくてもよく、また、単一の基板により取り扱いが楽
にできる。
【0015】また、本発明の請求項6記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項4の構成において、前記目視方向の
異なるLEDランプは、湯沸かしなどを操作する操作部
と独立して設けられていることを特徴とする。
【0016】この請求項6の構成によれば、既存の操作
部に新たなスペースを確保することなく、制約を受けず
に目視方向の異なるLEDランプを配置することが可能
になる。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の電気保温ポットの一
実施例について、図1〜図5を参照しながら説明する。
先ず、図3および図4を参照して、電気保温ポットの全
体構成を説明すると、1は水を入れて湯を沸かすための
容器であり、この有底筒状の容器1の側部を囲うように
して、鋼板製のケース2が設けられる。ケース2は角筒
形状で、その角部は丸みを有し、後述する出湯口部21の
下側のスペースを十分確保できるように、ケース2の前
面部は、緩やかに凹んだ凹部3が形成される。また、容
器1の外郭上方には、容器1を保持する枠4が設けられ
ている。枠4は容器1の上部開口に連通する開口部5が
形成してあり、この枠4の外周側の下端部6が前記ケー
ス2の上端部7に嵌合するようになっている。8は容器
1の底部に取付け固定された加熱手段たるヒータで、こ
れは容器1に収容された水を加熱する湯沸かしと、湯を
所定温度に維持する保温などに利用される。容器1の底
部には、その他に、容器1の温度を検出するサーミスタ
などの温度検知素子9が設けられる。そして、この温度
検知素子9からの温度情報に基づき、枠4の下部に設け
たマイコン(図示せず)を備えた制御回路10が、ヒータ
8の通断電を制御する構成となっている。
【0018】11は、ケース2の底部開口を塞ぐ脚部であ
る。この脚部11は、ケース2の下端を上方に押し上げる
形で固定されている。また、図5に示すように、ケース
2の凹部3は、その下端の一部を切り起こした爪形状部
12が形成されており、この爪形状部12の垂下部が、脚部
11の外周に設けた位置決め用の溝13に挿入する。一方、
前記枠4の前方部14は嘴状に突出しており、前方部14の
下部を覆うように、操作部保護カバー15が取付け固定さ
れる。この操作部保護カバー15の製品中央側に形成され
た内端部16は、ケース2の前方部に位置する凹部3に当
接している。
【0019】操作部保護カバー15の下側には、湯を吐出
する出湯口部21が下向きに開口して設けられる。また、
この出湯口部21と前記容器1の底部に設けた流出部22の
間には、容器1から出湯口部21に通じる導水路23が設け
られる。導水路23は、容器1の下方に設けた電動ポンプ
24と、この電動ポンプ24の出口に継手25を介して連結さ
れた水位パイプに相当する透明性のガラスパイプ26と、
ガラスパイプ26の出口から出湯口部21に通じる逆流止め
ケース27とにより構成される。そして、前記前方部14の
上面側に設けた操作部28の操作キー29のうち、出湯キー
を押動操作すると、電動ポンプ24が作動し、容器1内の
湯が導水路23を通して出湯口部21から外部に流出するよ
うになっている。なお、30は電気保温ポットを持ち運ぶ
ための回動自在なハンドル、31は、図示しない電源コー
ドを着脱できるプラグである。
【0020】35は、前記容器1の上部開口および枠4の
開口部5を覆う蓋部である。この蓋部35は、枠4の後部
一端に設けられたヒンジ部36に回動自在に支持される。
蓋部35の前部には、蓋部35を閉状態に固定する蓋開閉レ
バー37が設けられており、この蓋開閉レバー37を操作す
ると、蓋部35と枠4との係合が解除され、蓋部35を開け
ることができるようになる。また、蓋部35の後部には、
容器1の内外を連通する蒸気孔38が設けられる。蓋部35
は、例えばポリプロピレン等の樹脂材料からなり、蓋部
35の上部外観面を形成する上蓋41と、容器1内の湯に直
接臨む位置に設けられ、蓋部35の下面を覆うステンレス
製の蓋部カバー42と、これらの上蓋41と蓋部カバー42と
の間に設けられたポリプロピレンなどの樹脂材料からな
る下板43とにより構成される。そして、蓋部カバー42は
抗菌作用を有するCuを多量に含み、表面に微細な粒子
として析出させたステンレスを使用している。
【0021】次に、図1および図2も同時に参照しなが
ら、操作部28周辺の構成を説明する。操作部28は、枠4
の前方部14の上面側すなわち第1表示面51に対向してに
設けられており、各種の操作キー29の他に、操作キー29
を構成する出湯キーを押動不能にするロックキー52がス
ライド可能に設けられている。また、枠4の前方部14に
は、行程や操作状況を表示する表示部53が設けられてい
る。この表示部53は、操作部28と同じ前方部14の第1表
示面51に対向して設けられ、一般的な行程や操作状況を
表示する第1の表示部54と、この第1の表示部54とは表
示の目視角度が異なっており、強調したい行程や操作状
況を表示する第2の表示部55とにより構成される。そし
て、第2の表示部55は、使用者が目視しやすい角度であ
る枠4の前方部14の先端面側に位置しており、前記第1
の表示面51よりも直立した別の第2の表示面56に対向し
て設けられている。このように、第1の表示部54と第2
の表示部55は、同じ枠4の前方部14ではあるものの、前
者が前方部14の上面後方側に設けられているのに対し、
後者は操作部28を挟んで別の位置にある前方部14の先端
面側に設けられている。加えて、第1の表示部54と第2
の表示部55は、同じ面上ではなく、目視方向が異なる第
1の表示面51および第2の表示面56に各々設けられてい
る。第2の表示部55の表面は、シート部材たる表示部シ
ート57で覆われていると共に、表示部シート57の表面
は、透明なカバーたる成型部材58で覆われている。ま
た、第1の表示部54の表面も、操作部28と共に別な表示
部シート59により覆われている。表示用シート57および
成型部材58を取付けることにより、第2の表示部55は外
観上違和感のないものとなり、さらに、成型部材58を取
付けた状態では、第2の表示部55の外面が前方部14の先
端外面と同一面上になることで、外観上凹凸のない望ま
しい形状にできる。第1の表示部54や第2の表示部55の
ベースとなる枠4の前方部14には、複数の孔60が設けら
れており、この孔60に対応した表示部シート57,59の各
部位は、光が透過し得るように透明に形成されている。
【0022】表示部53は、複数個のLEDランプ61,62
から構成される。これらのLEDランプ61,62は前記孔
60に各々臨んでおり、第2の表示部55を構成する一部の
LEDランプ62が、第1の表示部54を構成する他のLE
Dランプ61と異なる目視角度に設けられる。そして、こ
の目視方向の異なるLEDランプ62は、湯沸かしなどを
操作する操作部28とは別の位置に独立して設けられてい
る。一方、前方部14の内部には、第1の表示部54と空間
を形成しつつほぼ平行に位置して、基板たる制御基板65
が配設される。この制御基板65には、第1の表示部54の
LEDランプ61や操作部28のスイッチ類(図示せず)が
取付けられる他に、第2の表示部55のLEDランプ62も
取付けられる。制御基板65は、その上部開口部を透明な
蓋体66で覆ったユニットケース67に収容されている。
【0023】LEDランプ61,62は、円盤状をなす首部
71の上部に、ドーム状に外形を形成した発光部72が設け
られると共に、発光部72とは反対側の首部71の下部か
ら、導電性部材からなる一対のリード部73が延出してい
る。そして、LEDランプ61のリード部73は、途中で屈
曲することなくそのまま制御基板65に下端部が半田付け
接続される。このように、制御基板65に対しLEDラン
プ61を直立して取付けると、制御基板65は前記第1の表
示面51とほぼ平行に設けられているため、LEDランプ
61の発光部72からの点灯方向は、第1の表示面51にほぼ
直交する。
【0024】一方、第2の表示部55を構成するLEDラ
ンプ62には、このLEDランプ62を制御基板65に対し所
定の角度に傾斜保持するLEDホルダー74が設けられ
る。LEDランプ62は、リード部73の途中に屈曲部75が
形成されており、制御基板65に半田付け接続されるリー
ド部73の下端から屈曲部75までは、制御基板65に対し直
立しているが、屈曲部75から上部は、異なる角度で制御
基板65に対して位置している。LEDホルダー74は、L
EDランプ62の首部71を保持する凹部76と、この凹部76
の下方に形成され、リード部73が挿通可能な孔77と、孔
77の下端面より下方に突出し、孔77の下端部を支点とし
てリード部73を折り曲げたときに、折り曲げたリード部
73の下部が当接する位置出し部78とを有している。
【0025】なお、本実施例の制御回路10は、夜就寝す
る前に容器1内の湯の保温温度を低めの例えば60℃に設
定して、夜間の消費電力を少なく抑える機能を備えてお
り、操作部28の保温設定キー(図示せず)を押動操作し
て、この機能を働かせると、第2の表示部55をなすLE
Dランプ62が点灯して、操作状況を表示する構成になっ
ている。但し、LEDランプ62による表示は、こうした
特定の機能に限定されるものではない。
【0026】次に、上記構成につき、その作用を説明す
る。湯を沸かすには、先ず、蓋開閉レバー37に手を差し
入れて、蓋部35と枠4との係合を解除し、蓋部35を開け
る。そして、容器1内に水を入れ、図示しない電源コー
ドをプラグ31に装着して、電源を投入すると、容器1内
の水はヒータ8により加熱されて沸騰する。その後、制
御回路10は沸騰状態を温度検知素子9により検知しなが
ら、制御回路10によりヒータ8を通断電制御して保温を
行なう。この一般的な沸騰および保温の各行程は、操作
部28と同一面上に設けられた第1の表示部54が、該当す
るLEDランプ61を点灯することにより、表示を行なう
ようになっている。
【0027】また、夜寝る前に操作部28に設けた保温温
度を60℃に設定する保温設定キーを押動操作すると、L
EDランプ61や操作部28の各種スイッチ類と共に制御基
板65に設けられており、LEDホルダー74により点灯方
向が変えられた第2の表示部55のLEDランプ62が点灯
し、枠4に形成した孔60から、表示部シート57と透明な
成型部材58を介して、60℃の保温設定が行なわれた旨の
点灯を外部から確認できる。このLEDランプ62の点灯
位置は、出湯口部21を覆う枠4の前方部14先端に位置し
ており、電気保温ポットを正面から見たときに目視し得
やすい角度になっている。
【0028】なお、容器1内の湯を使い切って再度湯沸
かしを行なうのに、蓋部35を開けて水を継ぎ足すと、空
気中を漂う雑菌が、蓋部35を開くことにより上を向いた
格好になっている蓋部カバー42に付着する。しかし、蓋
部カバー42は抗菌作用を有しているため、そのまま蓋部
35を閉じて放置しても、雑菌が増殖することはない。ま
た、蓋部35を洗ったまま、不意に雑菌の増殖に適した温
度と水分の有る例えば流し台に放置しても、蓋部カバー
42の抗菌作用により、この蓋部カバー42に付着した空気
中の雑菌が、そのまま増殖することはない。蓋部カバー
42を構成するステンレス材料の抗菌処理は、後加工でコ
ーティング処理を施したものではなく、材料自体が抗菌
性を有しているので、蓋部カバー42を洗浄しても剥れる
ことはなく、また、蒸気に晒されても剥げたり劣化する
こともない。したがって、耐久性に優れ、長期間に亘り
抗菌作用を維持できる。
【0029】また、製造に際し、LEDランプ61とは目
視方向に異なるLEDランプ62を制御基板65に装着する
には、LEDホルダー74の孔77にLEDランプ62のリー
ド部73を挿通し、LEDランプ62の首部71をLEDホル
ダー74の位置決め部たる凹部76に突き当てる。そして、
首部71より下方に延びたリード部73の途中に位置するL
EDホルダー74の位置出し部78をガイドにして、この位
置出し部78にリード部73が当接するまで、リード部73を
折り曲げると、孔77の下端部に位置して、リード部73に
屈曲部75が形成される。この作業を行なったLEDラン
プ62をLEDホルダー74に装着したまま制御基板65に半
田付け接続すると、板状の制御基板65の表面に対して、
孔77の下端部の位置までリード部73は直立し、そこから
上部は屈曲部75により所定の角度に異なって位置するこ
とになり、LEDランプ62は第2の表示部55として、こ
の第2の表示部55の外面を形成する成型部材58に臨ませ
ることができる。
【0030】また、予めケース2や脚部11以外の各構成
部品を組み立てた状態で、ケース2の上端部7を枠4の
嵌合部である下端部6に嵌合させ、容器1を囲うように
ケース2を位置させる。すると、ケース2の前方部にあ
る凹部3の上部は、操作部保護カバー15の内端部16に当
接して押えられ、前方に飛び出さないように固定され
る。その後、ケース2の下端を、脚部11によって上方に
押し上げるように固定すると、ケース2の下端を凹形状
に切り起こして形成した爪形状部12が、脚部11に設けら
れた位置決め用の溝13に挿入嵌合する。これにより、ケ
ース2の凹部3は、その上部と下部で位置決めされ、枠
4と脚部11間の所定の位置に固定される。
【0031】以上のように、本実施例では、行程や操作
状況を表示部53により表示する電気保温ポットにおい
て、この表示部53は、一般的な行程や操作状況を表示す
る第1の表示部54と、強調したい行程や操作状況を表示
する第2の表示部55とからなり、第2の表示部55を第1
の表示部54とは表示の目視角度を変えて別の位置に設け
ている。このようにすると、新たに強調したい行程や操
作状況を示す第2の表示部55は、既存の第1の表示部54
と表示の目視角度が各々異なるため、双方の表示部54,
55が雑然とした印象に見えず、強調したい行程や操作状
況の表示を遠くからも簡単に確認できる。また、第1の
表示部54と第2の表示部55は別な位置に設けられるの
で、第1の表示部54に新たなスペースを確保することな
く、制約を受けずに第2の表示部55を配置できる。な
お、ここでいう第1の表示部54および第2の表示部55
は、本実施例のようなLEDランプ61,62に限定される
ものではなく、LCDなどの表示素子を用いてもよい。
【0032】また、このような構成において、本実施例
では、第1の表示部54と第2の表示部55の目視角度(L
EDランプ61,62の点灯方向の角度)のみならず、目視
方向が異なる第1の表示面51および第2の表示面56に設
けられているので、目視される表示面も異なることにな
り、強調したい行程や操作状況の表示を遠くからより簡
単に確認できる。さらに、本実施例では、第2の表示部
55の表面を覆うシート部材たる表示部シート57と、この
表示部シート57の表面を覆う透明カバーたる成型部材58
とをさらに備えている。このようにすると、第2の表示
部55は、第1の表示部54と異なる位置の異なる面に設け
られているものの、その表面である第2の表示面55は表
示部シート57で覆われ、さらに、表示部シート57の表面
も透明な成型部材58で覆われているので、外観上違和感
のない印象を使用者に与えることができる。
【0033】本実施例では、行程や操作状況をLEDラ
ンプ61,62により表示する電気保温ポットにおいて、複
数個有るLEDランプ62の一部を他のLEDランプ61と
異なる目視方向の角度に設けている。このようにする
と、行程や操作状況を表示するLEDランプ61,62のな
かで、一部のLEDランプ62の目視方向の角度が、他の
LEDランプ61の目視方向の角度と異なっているため、
双方のLEDランプ61,62による表示が雑然とした印象
に見えず、強調したい行程や操作状況の表示を遠くから
も簡単に確認できる。
【0034】また、このような構成において、本実施例
では、目視方向の異なるLEDランプ62も、他のLED
ランプ61と同一の基板たる制御基板65に取付けられてい
る。したがって、目視方向の異なる各々のLEDランプ
61,62に対応して複数の基板を用意しなくてもよく、ま
た、単一の制御基板65により取り扱いが楽にできる。特
に本実施例では、LEDランプ62の首部71を保持し、L
EDランプ62のリード部73を所定の角度に折り曲げ可能
なLEDホルダー74を備えているので、このLEDホル
ダー74にLEDランプ62を組み込んで、リード部73を所
定の角度に折り曲げれば、他のLEDランプ61と共にL
EDランプ62のリード部を共通の制御基板65に簡単に取
り付けることが可能になる。
【0035】また、目視方向の異なるLEDランプ62
は、湯沸かしなどを操作する操作部28と独立して設けら
れているので、既存の操作部28に新たなスペースを確保
することなく、制約を受けずに目視方向の異なるLED
ランプ62を配置することが可能になる。
【0036】次に、実施例上の効果を列記する。出湯口
部下部のスペースを広く確保するために、ケースの前面
部に凹部を形成したものが従来から知られているが、こ
れはケースの一部を凹状に形成しているために、円筒形
のものとは異なって、ケースの加工行程において凹部の
加工が安定せず、形状のバラツキに起因して、組み立て
の際に凹部が本来の位置から前方に飛び出し気味にな
る。したがって、ケースの凹部を前方より押すと、この
飛び出した分だけ凹部が凹んでぺコ付くことになり、製
品としての品位に欠けるという問題があった。
【0037】そこで、本実施例では、水を入れて湯を沸
かす容器1と、この容器1を保持する枠4と、前方部に
凹部3を有し、枠4の下端部6に上端部7が嵌合すると
共に、下端を脚部11により上方に押し上げられる形で固
定された容器1の外側を覆うケース2とからなる電気保
温ポットにおいて、凹部3の下端の一部を切り起こして
爪形状部12を形成し、この爪形状部12が挿入可能な位置
決め用の溝13を脚部11に形成している。このようにする
と、ケース2の爪形状部12を脚部11の溝13に挿入しなが
ら、ケース2の下端に脚部11を固定すると、溝13により
凹部3が外方に飛び出さない位置に固定される。したが
って、ケース2の加工精度を厳しくしなくても、ケース
2の凹部3のぺコつきを防止して、製品としての品位を
向上させることができる。また、凹部3の位置決めは、
脚部11に溝13を形成するだけで達成できるので、別部品
を追加する必要もない。
【0038】また、従来は、湯沸かしの際に蓋部を開け
ると、蓋部カバーに付着した空気中の雑菌が増殖した
り、あるいは、蓋部を洗浄する際に、蓋部カバーに水滴
が付着したまま、暫く流し台に放置されると、そこから
雑菌が増殖することがあり、このような状態の蓋部をそ
のまま本体に装着すると、湯の入った容器の上面に蓋部
カバーが直接臨むこととなり、衛生上好ましくない。
【0039】この点に関し、本実施例では、蓋部カバー
42の表面に抗菌処理を施した蓋部カバー42を使用してい
るので、蓋部カバー42に付着した雑菌が増殖せず、容器
1内の湯面に直接臨む蓋部カバー42を常に衛生的に維持
できる。また、この蓋部カバー42は、抗菌作用を有する
Cuを多量に含み、表面に微細な粒子として析出させた
ステンレスからなるので、材料自体が抗菌性を有してお
り、後加工でのコーティング処理とは違い、耐久性に優
れたものとなる。
【0040】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実
施が可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電気保温ポット
は、行程や操作状況を表示部により表示する電気保温ポ
ットにおいて、前記表示部は、一般的な行程や操作状況
を表示する第1の表示部と、強調したい行程や操作状況
を表示する第2の表示部とからなり、前記第2の表示部
を前記第1の表示部とは表示の目視角度を変えて別の位
置に設けたものであり、スペース的な制約を受けること
なく、新たな強調したい表示を、見やすい位置に配置す
ることが可能になる。
【0042】また、本発明の請求項2記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項1の構成において、前記第1の表示
部と前記第2の表示部は、目視方向が異なる面に設けて
あることを特徴とし、請求項1の作用,効果のみなら
ず、強調したい行程や操作状況の表示を遠くからより簡
単に確認できる。
【0043】また、本発明の請求項3記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項2の構成において、前記第2の表示
部の表面を覆うシート部材と、このシート部材の表面を
覆う透明カバーとをさらに備えたものであり、外観上違
和感のない印象を使用者に与えることができる。
【0044】また、本発明の請求項4記載の電気保温ポ
ットは、行程や操作状況をLEDランプにより表示する
電気保温ポットにおいて、複数個有る前記LEDランプ
の一部を他のLEDランプと異なる目視方向の角度に設
けたものであり、新たな強調したい表示を、見やすい位
置に配置することが可能になる。
【0045】また、本発明の請求項5記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項4の構成において、前記目視方向の
異なるLEDランプも、前記他のLEDランプと同一の
基板に取付けられていることを特徴とし、請求項4の作
用,効果のみならず、複数の基板を用意することなく、
単一の基板により取り扱いが楽にできる。
【0046】また、本発明の請求項6記載の電気保温ポ
ットは、前記請求項4の構成において、前記目視方向の
異なるLEDランプは、湯沸かしなどを操作する操作部
と独立して設けられていることを特徴とし、請求項4の
作用,効果のみならず、操作部に対しスペース的な制約
を受けることなく、新たな強調したい表示を、見やすい
位置に配置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の断面図である。
【図2】同上LEDランプおよびLEDホルダーの拡大
断面図である。
【図3】同上電気保温ポットの全体断面図である。
【図4】同上電気保温ポットの全体斜視図である。
【図5】同上カバーの前方部下端周辺の拡大断面図であ
る。
【図6】従来例を示す電気保温ポットの全体斜視図であ
る。
【符号の説明】
28 操作部 51 第1の表示面(目視方向が異なる面) 53 表示部 54 第1の表示部 55 第2の表示部 56 第2の表示面(目視方向が異なる面) 57 表示部シート(シート部材) 58 成型部材(透明カバー) 61 LEDランプ(他のLEDランプ) 62 LEDランプ(目視方向の異なるLEDランプ) 65 制御基板(基板)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行程や操作状況を表示部により表示する
    電気保温ポットにおいて、前記表示部は、一般的な行程
    や操作状況を表示する第1の表示部と、強調したい行程
    や操作状況を表示する第2の表示部とからなり、前記第
    2の表示部を前記第1の表示部とは表示の目視角度を変
    えて別の位置に設けたことを特徴とする電気保温ポッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記第1の表示部と前記第2の表示部
    は、目視方向が異なる面に設けてあることを特徴とする
    請求項1記載の電気保温ポット。
  3. 【請求項3】 前記第2の表示部の表面を覆うシート部
    材と、このシート部材の表面を覆う透明カバーとをさら
    に備えたことを特徴とする請求項2記載の電気保温ポッ
    ト。
  4. 【請求項4】 行程や操作状況をLEDランプにより表
    示する電気保温ポットにおいて、複数個有る前記LED
    ランプの一部を他のLEDランプと異なる目視方向の角
    度に設けたことを特徴とする電気保温ポット。
  5. 【請求項5】 前記目視方向の異なるLEDランプも、
    前記他のLEDランプと同一の基板に取付けられること
    を特徴とする請求項4記載の電気保温ポット。
  6. 【請求項6】 前記目視方向の異なるLEDランプは、
    湯沸かしなどを操作する操作部と独立して設けられてい
    ることを特徴とする請求項4記載の電気保温ポット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114732287A (zh) * 2022-04-07 2022-07-12 浙江尚厨家居科技股份有限公司 一种锅盖和锅具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114732287A (zh) * 2022-04-07 2022-07-12 浙江尚厨家居科技股份有限公司 一种锅盖和锅具
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