JPH11985A - ネガ型画像記録材料 - Google Patents

ネガ型画像記録材料

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JPH11985A
JPH11985A JP9157143A JP15714397A JPH11985A JP H11985 A JPH11985 A JP H11985A JP 9157143 A JP9157143 A JP 9157143A JP 15714397 A JP15714397 A JP 15714397A JP H11985 A JPH11985 A JP H11985A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルデータから直接製版可能であり、さ
らに記録時の感度に優れたネガ型画像記録材料を提供す
る。 【解決手段】 (A)酸により架橋する化合物と、
(B)バインダーポリマーと、(C)熱により酸を発生
する化合物と、(D)赤外線吸収剤とからなり、該
(A)酸により架橋する化合物が、下記一般式(I)で
表される複素環化合誘導体の少なくとも一種であること
を特徴とする。 【化1】 式中、Ar1 は、環内に不飽和結合を有する芳香族複素
環を示す。R1 、R2は、それぞれ独立に、水素原子ま
たは炭素数12個以下の炭化水素基を示す。R 3 は水素
原子または−(R4 O)m −R5 を示し、ここでR4
炭素数12個以下の2価の炭化水素基を示し、R5 は水
素原子または炭素数12個以下の炭化水素基を示す。n
は、2〜4の整数を示す。mは、0〜3の整数を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷用版材やカ
ラープルーフ、フォトレジスト及びカラーフィルターと
して使用できる画像記録材料に関するものである。特に
コンピュータ等のデジタル信号に基づいて赤外線レーザ
を走査することにより直接製版できる、いわゆるダイレ
クト製版可能な平版印刷用版材として使用可能な画像記
録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータのデジタルデータか
ら直接製版するシステムとしては、電子写真法による
もの、青色又は緑色を発光するレーザを用い露光する
光重合系によるもの、銀塩を感光性樹脂上に積層した
もの、銀塩拡散転写法によるもの等が提案されてい
る。
【0003】しかしながら、の電子写真法を用いるも
のは、帯電、露光、現像等画像形成のプロセスが煩雑で
あり、装置が複雑で大がかりなものになる。また、の
光重合系によるものでは、青色や緑色の光に対して高感
度な版材を使用するため、明室での取扱いが難しくな
る。、の方法では銀塩を使用するため現像等の処理
が煩雑になる、処理廃液中に銀が含まれる等の欠点があ
る。
【0004】一方、近年におけるレーザの発展は目ざま
しく、特に波長760nmから1200nmの赤外線を
放射する固体レーザ及び半導体レーザは、高出力かつ小
型のものが容易に入手できるようになっている。コンピ
ュータ等のデジタルデータから直接製版する際の記録光
源として、これらのレーザは非常に有用である。しか
し、実用上有用な多くの感光性記録材料は、感光波長が
760nm以下の可視光域であるため、これらの赤外線
レーザでは画像記録できない。このため、赤外線レーザ
で記録可能な材料が望まれている。
【0005】このような赤外線レーザにて記録可能な画
像記録材料として、米国特許第4,708,925号に
記載されている、オニウム塩、フェノール樹脂及び分光
増感剤より成る記録材料がある。しかしながら、この画
像記録材料は、オニウム塩とフェノール樹脂により発現
する、現像液に対する溶解抑止効果を利用したポジ型で
あり、本発明のようなネガ型ではない。一方、ネガ型の
画像記録材料としては特開平8−276558号に記載
されている、光を吸収し熱を発生する物質、アルカリ可
溶性樹脂、分子内に4〜8個のベンゼン核を有する特定
のフェノール誘導体より成る記録材料がある。しかしな
がら、この画像記録材料は、レーザ露光時の感度が不十
分であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、赤外線を放射する固体レーザ及び半導体レーザを用
いて記録することにより、コンピューター等のデジタル
データから直接製版可能であり、さらにレーザに対して
高感度なネガ型画像記録材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ネガ型画像
記録材料の構成成分に着目し、鋭意検討の結果、複素環
化合物誘導体を架橋剤として用いることにより、上記目
的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は、(A)酸により架橋する化合物
と、(B)バインダーポリマーと、(C)熱により酸を
発生する化合物と、(D)赤外線吸収剤とからなり、該
(A)酸により架橋する化合物が、下記一般式(I)で
表される複素環化合物誘導体の少なくとも一種であるこ
とを特徴とするネガ型画像記録材料である。
【0008】
【化2】
【0009】式中、Ar1 は、環内に不飽和結合を有す
る芳香族複素環を示す。R1 、R2はそれぞれ独立に、
水素原子または炭素数12個以下の炭化水素基を示す。
3は水素原子または−(R4 O)m −R5 を示し、こ
こでR4 は炭素数12個以下の2価の炭化水素基を示
し、R5 は水素原子または炭素数12個以下の炭化水素
基を示す。nは、2〜4の整数を示す。mは、0〜3の
整数を示す。
【0010】本発明のネガ型画像記録材料は、上記のよ
うな構成としたので、赤外線を放射する固体レーザー及
び半導体レーザーを用いて記録することにより、(D)
赤外線吸収剤が発熱を促進させ、(C)熱により酸を発
生する化合物が分解して酸が発生し、この酸により、
(A)環内に不飽和結合を有する芳香族複素環を有する
酸架橋剤の働きが促進され、(B)バインダーポリマー
と架橋反応が起こり、画像記録即ち記録材料へのダイレ
クト製版が行われる。このとき、分子内に複素環を有す
る架橋剤を用いることにより、製版後の現像液への溶解
性を低下させることなく、下記ュ反応の効率が飛躍的に
向上し、記録時のレーザーに対する高感度化を実現する
ものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。 [(A)一般式(I)で表される複素環化合物誘導体
(酸により架橋する化合物)]本発明では、前記一般式
(I)で表される芳香族複素環化合物誘導体を架橋剤と
して使用する。一般式(I)中、Ar1 は、環内に不飽
和結合を有する芳香族複素環を示す。本発明において複
素環とは、環を構成する原子の中に、炭素以外のヘテロ
原子を1個以上含むものを指す。環内のヘテロ原子とし
ては、窒素原子、酸素原子、硫黄原子、ケイ素原子等が
挙げられ、2価以上の原子、例えば窒素原子等は水素原
子、炭素数12個以下のアルキル基等の置換基を有して
いてもよい。この複素環は、環内に不飽和結合を有する
ものであればどのようなものでもよく、2個の共役結合
をもつ5員環、3個の共役結合をもつ6員環、及びこれ
らの複素環が縮環した複素環等が例示される。これらの
複素環は芳香族性を示すため芳香族複素環と呼ばれる。
好ましい複素環として、上記の複素環にさらにベンゼン
環やナフタレン環等の芳香族炭化水素が縮合した複素環
が挙げられる。一般式(I)におけるAr1 の複素環と
しては、具体的には、例えば、ピロール、フラン、チオ
フェン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾー
ル、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、フラ
ザン、オキサジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリ
ミジン、ピラジン、トリアジン、シラベンゼン等の単環
式複素環、インドール、イソインドール、ベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェン、インドリジン、キノリン、イソ
キノリン、プリン、インダゾール、ベンゾイミダゾー
ル、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、キナゾリ
ン、シンノリン、キノキサリン、フタラジン、プテリジ
ン、カルバゾール、アクリジン、フェナントリジン、キ
サンテン、フェナジン、フェノチアジン等の縮合複素環
が挙げられる。これらのうち、感度の観点から、ヘテロ
原子を中心として対称位置に2つの不飽和結合を有する
5員環及びこの5員環にベンゼン環が縮環した複素環が
好ましい。R1 、R2 はそれぞれ独立に、水素原子また
は炭素数12個以下の炭化水素基を示す。合成が容易で
あるという理由から、R1 およびR2 は、水素原子また
はメチル基であることが特に好ましい。R3 は水素原子
または−(R4 O)m −R5 を示し、ここでR4 は炭素
数12個以下の2価の炭化水素基を示し、R5 は水素原
子または炭素数12個以下の炭化水素基を示す。R5
炭化水素基である場合、この炭化水素基は直鎖状炭化水
素基であっても、分岐を有していてもよい。入手の容易
性の観点から、R3 が水素原子、あるいは、−(R
4 O)m −R5 であって、mが0であり、R5 が水素原
子であることが特に特に好ましい。nは2〜4の整数を
示し、nが2または4のとき、−[(R1 )(R2 )C
−O−R3 ]はそれぞれヘテロ原子を中心として対称位
置に配置されることが好ましい。
【0012】本発明において好適に用いられる一般式
(I)で表される複素環化合物誘導体の具体例(架橋剤
[KZ−1]〜[KZ−5])を以下に示すが、これに
制限されるものではない。
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】これらの芳香族複素環化合物は、従来公知
の方法により合成できる。例えば[KZ−1]は、下記
反応式(1)に示すように、フランを出発原料とし、水
酸化カリウム等のアルカリ存在下、水溶液中でホルマリ
ン又はパラホルムアルデヒドと反応させることにより、
合成できる。また、別の方法としては、例えば[KZ−
4]は、下記反応式(2)に示すように、N−エチルカ
ルバゾールを出発原料とし、ビルスマイヤー反応により
ジホルミル化し、さらに、金属水素化物等によって還元
することにより、合成できる。また、[KZ−5]は、
下記反応式(3)に示すように、[KZ−1]を硫酸等
の酸存在下、大過剰の1−メトキシ−2−プロパノール
と反応させることにより、合成できる。
【0016】
【化5】
【0017】これらの複素環化合物誘導体は単独で使用
してもよく、また2種類以上を組み合わせて使用しても
よい。また、これらの複素環化合物誘導体を合成した
際、複素環化合物同士が縮合して、2量体や3量体等の
不純物が副生成する場合があるが、これらの不純物を含
有したまま用いても良い。尚、この不純物は30%以下
であることが好ましく、20%以下であることがさらに
好ましい。
【0018】本発明において、これら複素環化合物誘導
体は全画像記録材料固形分中、5〜70重量%、好まし
くは10〜50重量%の添加量で用いられる。この複素
環化合物誘導体(熱架橋剤)の添加量が5重量%未満で
あると画像記録した際の画像部の膜強度が悪化し、ま
た、70重量%を越えると保存時の安定性の点で好まし
くない。
【0019】なお、これらの複素環化合物誘導体を用い
ることにより、画像記録材料の感度が向上する理由とし
ては、このような複素環はローンペアを有するので、化
学構造的に反応し易くなり、ポリマーとの架橋効率が向
上するためではないかと考えられる。
【0020】[(B)バインダーポリマー]本発明で
は、バインダーポリマーとして、種々のアルカリ可溶性
ポリマーを用いることができる。具体的には、例えばフ
ェノールノボラック、クレゾールノボラック等のノボラ
ック樹脂、ビスフェノールAレゾール樹脂等のレゾール
樹脂、ポリ(p−ヒドロキシスチレン)等のスチレン系
ポリマー、およびカルボキシル基含有ポリウレタン等が
挙げられる。
【0021】本発明において好適に用いられるバインダ
ーポリマーとしては、ヒドロキシ基またはアルコキシ基
が直接結合した芳香族炭化水素環を、主鎖または側鎖に
有するポリマーが挙げられる。アルコキシ基としては、
感度の観点から、炭素数20個以下のものが好ましい。
また、芳香族炭化水素環としては、原料の入手性から、
ベンゼン環、ナフタレン環またはアントラセン環が好ま
しい。これらの芳香族炭化水素環は、置換基を有してい
ても良いが、感度の点で好ましくは、ヒドロキシ基また
はアルコキシ基以外の置換基を有さない方が好ましい。
【0022】本発明において、特に好適に用いることが
できるバインダーポリマーは、ノボラック樹脂または、
下記一般式(II)で表される構成単位を有するポリマ
ーである。
【0023】
【化6】
【0024】式中、Ar2 は、ベンゼン環、ナフタレン
環またはアントラセン環を示す。R 8 は、水素原子また
はメチル基を示す。R9 は、水素原子または炭素数20
個以下のアルコキシ基を示す。X1 は、単結合または、
C、H、N、O、Sより選ばれた1種以上の原子を含
み、かつ炭素数0〜20個の2価の連結基を示す。j
は、1〜4の整数を示す。
【0025】本発明において、好適に用いられる一般式
(II)で表される構成単位の例([BP−1]〜[B
P−4])を以下に挙げる。
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】これらの構成単位を有するポリマーは、対
応するモノマーを用い従来公知の方法によりラジカル重
合することにより得られる。
【0029】本発明では、バインダーポリマーとして、
一般式(II)で表される構成単位のみから成るホモポ
リマーを用いても良いが、他の公知のモノマーより誘導
される構成単位も有するコポリマーを用いても良い。こ
の際用いられる他の公知のモノマーとしては、例えば、
メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルア
クリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシル
アクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、ベンジルアクリレート等の
アクリル酸エステル類、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シク
ロヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ベンジルメタクリレート等のメタクリル酸
エステル類、スチレン、アクリロニトリル、および、ア
クリル酸、メタクリル酸等の酸性基を有するモノマー、
さらにp−スチレンスルホン酸のナトリウム塩、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸のアルカ
リ金属塩、テトラアルキルアンモニウム塩、3−スルホ
プロピルアクリレートのカリウム塩等の強酸の塩を含有
するモノマー等が挙げられる。
【0030】これらを用いたコポリマー中に含まれる一
般式(II)で表される構成単位の割合は、50〜10
0重量%であることが好ましく、さらに好ましくは60
〜100重量%である。また、本発明で使用されるポリ
マーの重量平均分子量は好ましくは5000以上であ
り、さらに好ましくは1万〜30万の範囲であり、数平
均分子量は好ましくは1000以上であり、さらに好ま
しくは2000〜25万の範囲である。多分散度(重量
平均分子量/数平均分子量)は1以上が好ましく、さら
に好ましくは1.1〜10の範囲である。
【0031】これらのコポリマーは、ランダムコポリマ
ー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー等いずれ
でもよいが、ランダムコポリマーであることが好まし
い。
【0032】本発明で使用されるポリマーを合成する際
に用いられる溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラ
ン、エチレンジクロリド、シクロヘキサノン、メチルエ
チルケトン、アセトン、メタノール、エタノール、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテー
ト、ジエチレングリコールジメチルエーテル、1−メト
キシ−2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロピル
アセテート、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、トルエン、酢酸エチル、乳酸メ
チル、乳酸エチル、ジメチルスルホキシド、水等が挙げ
られる。これらの溶媒は単独で又は2種以上混合して用
いられる。
【0033】本発明で使用されるポリマーを合成する際
に用いられるラジカル重合開始剤としては、例えばアゾ
系開始剤、過酸化物開始剤等公知の化合物が使用でき
る。
【0034】本発明で使用されるバインダーポリマーは
単独で用いても混合して用いてもよい。これらポリマー
は、画像記録材料全固形分に対し20〜95重量%、好
ましくは40〜90重量%の割合で画像記録材料中に添
加される。添加量が20重量%未満の場合は、画像形成
した際、画像部の強度が不足する。また添加量が95重
量%を越える場合は、画像形成されない。
【0035】[(C)熱により酸を発生する化合物]本
発明において熱により酸を発生する化合物(以下、単に
酸発生剤と言う)とは、例えば100℃以上の加熱によ
り分解し、酸を発生する化合物である。発生する酸とし
ては、スルホン酸、塩酸等のpKaが2以下の強酸であ
ることが好ましい。本発明において好適に用いられる酸
発生剤としては、例えばヨードニウム塩、スルホニウム
塩、ホスホニウム塩、ジアゾニウム塩等のオニウム塩が
挙げられる。具体的には、米国特許第4,708,92
5号や特開平7−20629号に記載されている化合物
を挙げることができる。特に、スルホン酸イオンを対イ
オンとするヨードニウム塩、スルホニウム塩、ジアゾニ
ウム塩が好ましい。ジアゾニウム塩としては、米国特許
第3,867,147号記載のジアゾニウム化合物、米
国特許第2,632,703号記載のジアゾニウム化合
物や特開平1−102456号及び特開平1−1024
57号の各公報に記載されているジアゾ樹脂も好まし
い。また、米国特許第5,135,838号や米国特許
第5,200,544号に記載されているベンジルスル
ホナート類も好ましい。さらに、特開平2−10005
4号、特開平2−100055号及び特願平8−944
4号に記載されている活性スルホン酸エステルやジスル
ホニル化合物類も好ましい。他にも、特開平7−271
029号に記載されている、ハロアルキル置換されたS
−トリアジン類も好ましい。
【0036】これらの化合物は、画像記録材料全固形分
に対し0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜40
重量%、より好ましくは0.5〜30重量%の割合で画
像記録材料中に添加される。添加量が0.01重量%未
満の場合は、画像が得られない。また添加量が50重量
%を越える場合は、印刷時非画像部に汚れを発生する。
【0037】これらの化合物は単独で使用してもよく、
また2種以上を組み合わせて使用してもよい。尚、これ
らの酸発生剤は、紫外線照射によっても分解できるた
め、本発明の画像記録材料は、赤外線だけではなく紫外
線によっても画像記録可能である。
【0038】[(D)赤外線吸収剤]本発明の主な目的
は、赤外線を発するレーザで画像記録することである。
このためには、赤外線吸収剤を併用することが必要であ
る。赤外線吸収剤は、吸収した赤外線を熱に変換する機
能を有している。この際、発生した熱により、酸発生剤
が分解し、酸を発生する。本発明において使用される赤
外線吸収剤は、波長760nmから1200nmの赤外
線を有効に吸収する染料又は顔料である。好ましくは、
波長760nmから1200nmに吸収極大を有する染
料又は顔料である。
【0039】染料としては、市販の染料及び例えば「染
料便覧」(有機合成化学協会編集、昭和45年刊)等の
文献に記載されている公知のものが利用できる。具体的
には、例えばアゾ染料、金属錯塩アゾ染料、ピラゾロン
アゾ染料、ナフトキノン染料、アントラキノン染料、フ
タロシアニン染料、カルボニウム染料、キノンイミン染
料、メチン染料、シアニン染料、スクワリリウム色素、
ピリリウム塩、例えばニッケルチオレート錯体のような
金属チオレート錯体等の染料が挙げられる。
【0040】好ましい染料としては、例えば、特開昭5
8−125246号、特開昭59−84356号、特開
昭59−202829号、特開昭60−78787号等
に記載されているシアニン染料、特開昭58−1736
96号、特開昭58−181690号、特開昭58−1
94595号等に記載されているメチン染料、特開昭5
8−112793号、特開昭58−224793号、特
開昭59−48187号、特開昭59−73996号、
特開昭60−52940号、特開昭60−63744号
等に記載されているナフトキノン染料、特開昭58−1
12792号等に記載されているスクワリリウム色素、
英国特許第434,875号記載のシアニン染料等を挙
げることができる。
【0041】また、米国特許第5,156,938号記
載の近赤外吸収増感剤も好適に用いられ、また、米国特
許第3,881,924号記載の置換されたアリールベ
ンゾ(チオ)ピリリウム塩、特開昭57−142645
号(米国特許第4,327,169号)記載のトリメチ
ンチアピリリウム塩、特開昭58−181051号、同
58−220143号、同59−41363号、同59
−84248号、同59−84249号、同59−14
6063号、同59−146061号に記載されている
ピリリウム系化合物、特開昭59−216146号記載
のシアニン色素、米国特許第4,283,475号に記
載のペンタメチンチオピリリウム塩等や特公平5−13
514号、同5−19702号に開示されているピリリ
ウム化合物も好ましく用いられる。
【0042】また、染料として好ましい別の例として米
国特許第4,756,993号中に式(I)、(II)と
して記載されている近赤外吸収染料を挙げることができ
る。
【0043】これらの染料のうち特に好ましいものとし
ては、例えばシアニン色素、スクワリリウム色素、ピリ
リウム塩、ニッケルチオレート錯体が挙げられる。
【0044】本発明において使用される顔料としては、
市販の顔料及びカラーインデックス(C.I.)便覧、
「最新顔料便覧」(日本顔料技術協会編、1977年
刊)、「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年
刊)、「印刷インキ技術」CMC出版、1984年刊)
に記載されている顔料が利用できる。
【0045】顔料の種類としては、例えば黒色顔料、黄
色顔料、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、紫色顔
料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、金属粉顔料、その
他、ポリマー結合色素が挙げられる。具体的には、例え
ば不溶性アゾ顔料、アゾレーキ顔料、縮合アゾ顔料、キ
レートアゾ顔料、フタロシアニン系顔料、アントラキノ
ン系顔料、ペリレン及びペリノン系顔料、チオインジゴ
系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、イ
ソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、染付けレ
ーキ顔料、アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、天
然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブラック等が使
用できる。これらの顔料のうち好ましいものはカーボン
ブラックである。
【0046】これら顔料は表面処理をせずに用いてもよ
く、表面処理を施して用いてもよい。表面処理の方法に
は、樹脂やワックスを表面コートする方法、界面活性剤
を付着させる方法、反応性物質(例えば、シランカップ
リング剤、エポキシ化合物、ポリイソシアネート等)を
顔料表面に結合させる方法等が挙げられる。上記の表面
処理方法は、「金属石鹸の性質と応用」(幸書房)、
「印刷インキ技術」(CMC出版、1984年刊)及び
「最新顔料応用技術」(CMC出版、1986年刊)に
記載されている。
【0047】顔料の粒径は0.01μm〜10μmの範
囲にあることが好ましく、0.05μm〜1μmの範囲
にあることがさらに好ましく、特に0.1μm〜1μm
の範囲にあることが好ましい。顔料の粒径が0.01μ
m未満のときは分散物の画像記録層塗布液中での安定性
の点で好ましくなく、また、10μmを越えると画像記
録層の均一性の点で好ましくない。
【0048】顔料を分散する方法としては、インク製造
やトナー製造等に用いられる公知の分散技術が使用でき
る。分散機としては、例えば超音波分散器、サンドミ
ル、アトライター、パールミル、スーパーミル、ボール
ミル、インペラー、デスパーザー、KDミル、コロイド
ミル、ダイナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等
が挙げられる。詳細は、「最新顔料応用技術」(CMC
出版、1986年刊)に記載されている。
【0049】これらの染料又は顔料は、画像記録材料全
固形分に対し0.01〜50重量%、好ましくは0.1
〜10重量%、染料の場合特に好ましくは0.5〜10
重量%、顔料の場合特に好ましくは1.0〜10重量%
の割合で画像記録材料中に添加することができる。顔料
又は染料の添加量が0.01重量%未満であると感度が
低くなり、また50重量%を越えると印刷時非画像部に
汚れが発生する。
【0050】これらの染料又は顔料は他の成分と同一の
層に添加してもよいし、別の層を設けそこへ添加しても
よい。
【0051】[その他の成分]本発明では、さらに必要
に応じてこれら以外に種々の化合物を添加してもよい。
例えば、可視光域に大きな吸収を持つ染料を画像の着色
剤として使用することができる。具体的には、例えばオ
イルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイ
ルピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルー
BOS、オイルブルー#603、オイルブラックBY、
オイルブラックBS、オイルブラックT−505(以上
オリエント化学工業(株)製)、ビクトリアピュアブル
ー、クリスタルバイオレット(CI42555)、メチ
ルバイオレット(CI42535)、エチルバイオレッ
ト、ローダミンB(CI145170B)、マラカイト
グリーン(CI42000)、メチレンブルー(CI5
2015)等、及び特開昭62−293247号に記載
されている染料を挙げることができる。
【0052】これらの染料は、画像形成後、画像部と非
画像部の区別がつきやすいので、添加する方が好まし
い。なお、添加量は、画像記録材料全固形分に対し、
0.01〜10重量%の割合である。
【0053】また、本発明における画像記録材料中に
は、現像条件に対する処理の安定性を広げるため、特開
昭62−251740号や特開平3−208514号に
記載されているような非イオン界面活性剤、特開昭59
−121044号、特開平4−13149号に記載され
ているような両性界面活性剤を添加することができる。
【0054】非イオン界面活性剤の具体例としては、例
えばソルビタントリステアレート、ソルビタンモノパル
ミテート、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノ
グリセリド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル等が挙げられる。
【0055】両性界面活性剤の具体例としては、例えば
アルキルジ(アミノエチル)グリシン、アルキルポリア
ミノエチルグリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カルボ
キシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン、N−テトラデシル−N,N−ベタイン型(例え
ば、商品名アモーゲンK、第一工業(株)製)等が挙げ
られる。
【0056】上記非イオン界面活性剤及び両性界面活性
剤の画像記録材料中に占める割合は、0.05〜15重
量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5重量%であ
る。
【0057】さらに、本発明の画像記録材料中には、必
要に応じ、塗膜の柔軟性等を付与するために可塑剤が加
えられる。例えば、ポリエチレングリコール、クエン酸
トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、リン酸トリク
レジル、リン酸トリブチル、リン酸トリオクチル、オレ
イン酸テトラヒドロフルフリル等が用いられる。
【0058】本発明の画像記録材料では、通常上記各成
分を溶媒に溶かして、適当な支持体上に塗布する。ここ
で使用する溶媒としては、例えばエチレンジクロライ
ド、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、
2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プ
ロピルアセテート、ジメトキシエタン、乳酸メチル、乳
酸エチル、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、テトラメチルウレア、N−メチル
ピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、γ−
ブチルラクトン、トルエン、水等を挙げることができる
がこれに限定されるものではない。これらの溶媒は単独
又は混合して使用される。溶媒中の上記成分(添加剤を
含む全固形分)の濃度は、好ましくは1〜50重量%で
ある。また塗布、乾燥後に得られる支持体上の塗布量
(固形分)は、用途によって異なるが、平版印刷用版材
についていえば一般的に0.5〜5.0g/m2 が好ま
しい。塗布する方法としては、種々の方法を用いること
ができるが、例えば、バーコーター塗布、回転塗布、ス
プレー塗布、カーテン塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、ブレード塗布、ロール塗布等を挙げることがで
きる。塗布量が少なくなるにつれて、見かけの感度は大
になるが、画像記録膜の皮膜特性は低下する。
【0059】本発明における画像記録材料には、塗布性
を良化するための界面活性剤、例えば、特開昭62−1
70950号に記載されているようなフッ素系界面活性
剤を添加することができる。好ましい添加量は、全画像
記録材料固形分中0.01〜1重量%、さらに好ましく
は0.05〜0.5重量%である。
【0060】[支持体]本発明の画像記録材料を塗布可
能な支持体としては、寸度的に安定な板状物であり、例
えば、紙、プラスチック(例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン等)がラミネートされた紙、
金属板(例えば、アルミニウム、亜鉛、銅等)、プラス
チックフィルム(例えば、二酢酸セルロース、三酢酸セ
ルロース、プロピオン酸セルロース、酪酸セルロース、
酢酸酪酸セルロース、硝酸セルロース、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール
等)、上記の如き金属がラミネート若しくは蒸着された
紙又はプラスチックフィルム等が挙げられる。
【0061】好ましい支持体としては、ポリエステルフ
ィルム又はアルミニウム板が挙げられ、その中でも寸法
安定性がよく、比較的安価であるアルミニウム板は特に
好ましい。好適なアルミニウム板は、純アルミニウム
板、及びアルミニウムを主成分とし、微量の異元素を含
む合金板であり、さらにアルミニウムがラミネート又は
蒸着されたプラスチックフィルムでもよい。アルミニウ
ム合金に含まれる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、
銅、マグネシウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケ
ル、チタン等がある。合金中の異元素の含有量は総量で
10重量%以下である。本発明において特に好適なアル
ミニウムは、純アルミニウムであるが、完全に純粋なア
ルミニウムは精錬技術上製造が困難であるので、僅かに
異元素を含有するものでもよい。このように本発明に適
用されるアルミニウム板は、その組成が特定されるもの
ではなく、従来より公知公用の素材のアルミニウム板を
適宜に利用することができる。本発明で用いられるアル
ミニウム板の厚みはおよそ0.1mm〜0.6mm程
度、好ましくは0.15mm〜0.4mm、特に好まし
くは0.2mm〜0.3mmである。
【0062】アルミニウム板を粗面化するに先立ち、所
望により、表面の圧延油を除去するための、例えば、界
面活性剤、有機溶剤又はアルカリ性水溶液等による脱脂
処理が行われる。
【0063】アルミニウム板の表面の粗面化処理は、種
々の方法により行われるが、例えば、機械的に粗面化す
る方法、電気化学的に表面を溶解粗面化する方法及び化
学的に表面を選択溶解させる方法により行われる。機械
的方法としては、ボール研磨法、ブラシ研磨法、ブラス
ト研磨法、バフ研磨法等の公知の方法を用いることがで
きる。また、電気化学的な粗面化法としては塩酸若しく
は硝酸電解液中で交流又は直流により行う方法がある。
また、特開昭54−63902号に開示されているよう
に両者を組み合わせた方法も利用することができる。
【0064】このように粗面化されたアルミニウム板
は、必要に応じてアルカリエッチング処理及び中和処理
された後、所望により表面の保水性や耐摩耗性を高める
ために陽極酸化処理が施される。アルミニウム板の陽極
酸化処理に用いられる電解質としては、多孔質酸化皮膜
を形成する種々の電解質の使用が可能で、一般的には硫
酸、リン酸、蓚酸、クロム酸又はそれらの混酸が用いら
れる。それらの電解質の濃度は電解質の種類によって適
宜決められる。
【0065】陽極酸化の処理条件は用いる電解質により
種々変わるので一概に特定し得ないが、一般的には、電
解質の濃度が1〜80重量%溶液、液温は5〜70℃、
電流密度5〜60A/dm2 、電圧1〜100V、電解
時間10秒〜5分の範囲であれば適当である。
【0066】陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2 より少
ないと耐刷性が不十分であったり、平版印刷版の非画像
部に傷が付き易くなって、印刷時に傷の部分にインキが
付着するいわゆる「傷汚れ」が生じ易くなる。
【0067】陽極酸化処理を施された後、アルミニウム
表面は必要により親水化処理が施される。本発明で使用
可能な親水化処理としては、米国特許第2,714,0
66号、同第3,181,461号、同第3,280,
734号及び同第3,902,734号に開示されてい
るようなアルカリ金属シリケート(例えば、ケイ酸ナト
リウム水溶液)法がある。この方法においては、支持体
がケイ酸ナトリウム水溶液で浸漬処理されるか又は電解
処理される。他に、特公昭36−22063号に開示さ
れているフッ化ジルコン酸カリウム、米国特許第3,2
76,868号、同第4,153,461号、同第4,
689,272号に開示されているようなポリビニルホ
スホン酸で処理する方法等が用いられる。
【0068】[その他]本発明の画像記録材料を塗布す
る前に、必要に応じて支持体上に下塗層を設けることが
できる。
【0069】下塗層成分としては種々の有機化合物が用
いられ、例えば、カルボキシメチルセルロース、デキス
トリン、アラビアガム、2−アミノエチルホスホン酸等
のアミノ基を有するホスホン酸類;置換基を有してもよ
いフェニルホスホン酸、ナフチルホスホン酸、アルキル
ホスホン酸、グリセロホスホン酸、メチレンジホスホン
酸及びエチレンジホスホン酸等の有機ホスホン酸;置換
基を有してもよいフェニルリン酸、ナフチルリン酸、ア
ルキルリン酸及びグリセロリン酸等の有機リン酸;置換
基を有してもよいフェニルホスフィン酸、ナフチルホス
フィン酸、アルキルホスフィン酸及びグリセロホスフィ
ン酸等の有機ホスフィン酸;グリシンやβ−アラニン等
のアミノ酸類;及びトリエタノールアミンの塩酸塩等の
ヒドロキシル基を有するアミンの塩酸塩等から選ばれる
が、2種以上混合して用いてもよい。また、前述したジ
アゾニウム化合物を下塗りすることも好ましい。
【0070】有機下塗層の被覆量は、2〜200mg/
2 が適当である。
【0071】以上のようにして、本発明の画像記録材料
を用いた平版印刷用版材を作成することができる。この
平版印刷用版材は、赤外線レーザで記録できる。また、
紫外線ランプやサーマルヘッドによる熱的な記録も可能
である。本発明においては、波長760nmから120
0nmの赤外線を放射する固体レーザ及び半導体レーザ
により画像露光されることが好ましい。本発明において
は、露光後すぐに現像処理を行ってもよいが、露光工程
と現像工程の間に加熱処理を行ってもよい。加熱処理を
する場合その条件は、60℃〜150℃の範囲内で5秒
〜5分間行うことが好ましい。加熱方法としては、従来
公知の種々の方法を用いることができる。例えば、パネ
ルヒーターやセラミックヒーターによる加熱、及びラン
プによる方法等が挙げられる。具体的には、特願平8−
94197号に記載の方法が挙げられる。この加熱処理
により、レーザ照射時、記録に必要なレーザエネルギー
を減少させることができる。
【0072】必要に応じて加熱処理を行った後、本発明
の画像記録材料は、好ましくは、水又はアルカリ性水溶
液にて現像される。
【0073】アルカリ性水溶液を用いる場合、本発明の
画像記録材料の現像液及び補充液としては従来より知ら
れているアルカリ水溶液が使用できる。例えば、ケイ酸
ナトリウム、ケイ酸カリウム、第3リン酸ナトリウム、
第3リン酸カリウム、第3リン酸アンモニウム、第2リ
ン酸ナトリウム、第2リン酸カリウム、第2リン酸アン
モニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモ
ニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
水素アンモニウム、ほう酸ナトリウム、ほう酸カリウ
ム、ほう酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化ア
ンモニウム、水酸化カリウム及び水酸化リチウム等の無
機アルカリ塩が挙げられる。また、モノメチルアミン、
ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミ
ン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノイソプロ
ピルアミン、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピル
アミン、n−ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプ
ロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エチレ
ンイミン、エチレンジアミン、ピリジン等の有機アルカ
リ剤も用いられる。
【0074】これらのアルカリ剤は単独又は2種以上を
組み合わせて用いられる。これらのアルカリ剤の中で特
に好ましい現像液の一例は、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸
カリウム等のケイ酸塩水溶液である。その理由はケイ酸
塩の成分である酸化ケイ素SiO2 とアルカリ金属酸化
物M2 Oの比率と濃度によって現像性の調節が可能とな
るためであり、例えば、特開昭54−62004号、特
公昭57−7427号に記載されているようなアルカリ
金属ケイ酸塩が有効に用いられる。
【0075】さらに、自動現像機を用いて現像する場合
には、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶液(補充
液)を現像液に加えることによって、長時間現像タンク
中の現像液を交換することなく、多量の平版印刷用版材
を処理できることが知られている。本発明においてもこ
の補充方式が好ましく適用される。
【0076】現像液及び補充液には現像性の促進や抑
制、現像カスの分散及び印刷版画像部の親インキ性を高
める目的で必要に応じて種々の界面活性剤や有機溶剤等
を添加できる。好ましい界面活性剤としては、アニオン
系、カチオン系、ノニオン系及び両性界面活性剤が挙げ
られる。好ましい有機溶剤としてはベンジルアルコール
等が挙げられる。また、ポリエチレングリコール若しく
はその誘導体、又はポリプロピレングリコール若しくは
その誘導体等の添加も好ましい。
【0077】さらに、現像液及び補充液には必要に応じ
て、ハイドロキノン、レゾルシン、亜硫酸または亜硫酸
水素酸のナトリウム塩およびカリウム塩等の無機塩系還
元剤、さらに有機カルボン酸、消泡剤、硬水軟化剤を加
えることもできる。
【0078】このような界面活性剤、有機溶剤及び還元
剤等を含有する現像液としては、例えば、特開昭51−
77401号に記載されている、ベンジルアルコール、
アニオン性界面活性剤、アルカリ剤及び水からなる現像
液組成物、特開昭53−44202号に記載されてい
る、ベンジルアルコール、アニオン性界面活性剤、及び
水溶性亜硫酸塩を含む水性溶液からなる現像液組成物、
特開昭55ー155355号に記載されている、水に対
する溶解度が常温において10重量%以下である有機溶
剤、アルカリ剤、及び水を含有する現像液組成物等が挙
げられ、本発明においても好適に使用される。
【0079】以上記述した現像液及び補充液を用いて現
像処理された印刷版は、水洗水、界面活性剤等を含有す
るリンス液、アラビアガムや澱粉誘導体を含む不感脂化
液で後処理される。本発明の画像記録材料を印刷用版材
として使用する場合の後処理としては、これらの処理を
種々組み合わせて用いることができる。
【0080】近年、製版・印刷業界では製版作業の合理
化及び標準化のため、印刷用版材用の自動現像機が広く
用いられている。この自動現像機は、一般に現像部と後
処理部からなり、印刷用版材を搬送する装置と各処理液
槽とスプレー装置とからなり、露光済みの印刷版を水平
に搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液をスプレ
ーノズルから吹き付けて現像処理するものである。ま
た、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中ガイド
ロール等によって印刷用版材を浸漬搬送させて処理する
方法も知られている。このような自動処理においては、
各処理液に処理量や稼働時間等に応じて補充液を補充し
ながら処理することができる。
【0081】また、実質的に未使用の処理液で処理す
る、いわゆる使い捨て処理方式も適用できる。
【0082】以上のようにして得られた平版印刷版は所
望により不感脂化ガムを塗布したのち、印刷工程に供す
ることができるが、より一層の高耐刷力の平版印刷版と
したい場合にはバーニング処理が施される。
【0083】平版印刷版をバーニングする場合には、バ
ーニング前に特公昭61−2518号、同55−280
62号、特開昭62−31859号、同61−1596
55号の各公報に記載されているような整面液で処理す
ることが好ましい。
【0084】その方法としては、該整面液を浸み込ませ
たスポンジや脱脂綿にて、平版印刷版上に塗布するか、
整面液を満たしたバット中に印刷版を浸漬して塗布する
方法や、自動コーターによる塗布等が適用される。ま
た、塗布した後でスキージ又はスキージローラーで、そ
の塗布量を均一にすることは、より好ましい結果を与え
る。
【0085】整面液の塗布量は一般に0.03〜0.8
g/m2 (乾燥重量)が適当である。
【0086】整面液が塗布された平版印刷版は必要であ
れば乾燥された後、バーニングプロセッサー(例えば、
富士写真フイルム(株)より販売されているバーニング
プロセッサー:BP−1300)等で高温に加熱され
る。この場合の加熱温度及び時間は、画像を形成してい
る成分の種類にもよるが、180〜300℃の範囲で1
〜20分の範囲が好ましい。
【0087】バーニング処理された平版印刷版は、必要
に応じて適宜、水洗、ガム引き等の従来より行なわれて
いる処理を施こすことができるが、水溶性高分子化合物
等を含有する整面液が使用された場合にはガム引きなど
のいわゆる不感脂化処理を省略することができる。
【0088】このような処理によって得られた平版印刷
版はオフセット印刷機等にかけられ、多数枚の印刷に用
いられる。
【0089】
【実施例】以下、実施例により、本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。架橋剤[KZ−1]の入手 2、5−フランジメタノールを、アルドリッチ社より入
手し、[KZ−1]とした。
【0090】架橋剤[KZ−2]の合成 冷却管、加熱装置、および攪拌装置を備えたフラスコ
に、ピロール24.8g、パラホルムアルデヒド22.
2gおよび、1N水酸化ナトリウム水溶液0.36ml
を加え、60℃に加熱しながら5時間攪拌した。反応終
了後、クロロホルム50mlを加え、析出した結晶をろ
集した。十分に乾燥することにより、下記構造の架橋剤
[KZ−2]17.2gを得た。
【0091】架橋剤[KZ−2]
【化9】
【0092】架橋剤[KZ−3]の合成 ピロールの代わりにチオフェンを用い、[KZ−2]の
合成と同様にして、下記構造の架橋剤[KZ−3]を得
た。
【0093】架橋剤[KZ−3]
【化10】
【0094】架橋剤[KZ−4]の合成 9−エチルカルバゾールを出発原料とし、オキシ塩化リ
ンとN、N−ジメチルホルムアミドを用いたホルミル化
反応(ビルスマイヤー反応)により、9−エチル−3、
6−ジホルミルカルバゾールを合成した。引き続き、水
素化ホウ素ナトリウムを用いて還元し、下記構造の架橋
剤[KZ−4]を得た。
【0095】架橋剤[KZ−4]
【化11】
【0096】バインダーポリマー[BP−1]の入手 丸善石油化学(株)製のポリ(p−ヒドロキシスチレ
ン)、マルカ リンカーM S−4P(商品名)を入手
し、[BP−1]とした。
【0097】バインダーポリマー[BP−2]の合成 m−クレゾールとホルマリンを、酸触媒下縮重合し、重
量平均分子量3千のノボラック樹脂を得、[BP−2]
とした。
【0098】バインダーポリマー[BP−3]の合成 2−(p−ヒドロキシフェニル)エタノールとメタクリ
ル酸を、酸触媒下で脱水反応させ、2−(p−ヒドロキ
シフェニル)エチルメタクリレートを合成した。さら
に、2−メトキシエタノールを溶媒とし、アゾ系重合開
始剤V−601(和光純薬工業(株)製))を用いラジ
カル重合し、水再沈して、ポリマー[BP−3]を得
た。重量平均分子量は、5.6万(ポリヒドロキシスチ
レン標準)であった。[BP−3]の構造を以下に示
す。
【0099】バインダーポリマー[BP−3]
【化12】
【0100】バインダーポリマー[BP−4]の合成 p−スチレンスルホン酸のナトリウム塩を、塩化チオニ
ルと反応させ、p−スチレンスルホニルクロリドとし、
引き続き、ピリジン存在下3、5−ジメトキシアニリン
と反応させ、p−(N−(3、5−ジメトキシフェニ
ル)アミノスルホニル)スチレンを合成した。さらに、
さらに、2−メトキシエタノールを溶媒とし、アゾ系重
合開始剤V−601(和光純薬工業(株)製))を用い
ラジカル重合し、水再沈して、ポリマー[BP−4]を
得た。重量平均分子量は、7.2万(ポリヒドロキシス
チレン標準)であった。[BP−4]の構造を以下に示
す。
【0101】バインダーポリマー[BP−4]
【化13】
【0102】(実施例1〜7)厚さ0.30mmのアル
ミニウム板(材質1050)をトリクロロエチレン洗浄
して脱脂した後、ナイロンブラシと400メッシュのパ
ミストン−水懸濁液を用いその表面を砂目立てし、よく
水で洗浄した。この板を45℃の25%水酸化ナトリウ
ム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い水洗後、さ
らに2%HNO 3 に20秒間浸漬して水洗した。この時
の砂目立て表面のエッチング量は約3g/m2 であっ
た。次にこの板を7%H2 SO4 を電解液として電流密
度15A/dm2 で3g/m2 の直流陽極酸化皮膜を設
けた後、水洗乾燥した。次にこのアルミニウム板に下記
下塗り液を塗布し、80℃で30秒間乾燥した。乾燥後
の被覆量は10mg/m2 であった。下塗り液 β−アラニン 0.1g フェニルホスホン酸 0.05g メタノール 40g 純水 60g
【0103】次に、下記溶液[P]において、本発明の
架橋剤およびバインダーポリマーの種類を変えて、7種
類の溶液[P−1]〜[P−7]を調整した。この溶液
を、上記の下塗り済みのアルミニウム板に塗布し、10
0℃で1分間乾燥してネガ型平版印刷用版材[P−1]
〜[P−7]を得た。乾燥後の重量は1.4g/m2
あった。
【0104】溶液[P] 架橋剤 0.5g バインダーポリマー 1.5g 酸発生剤[SH−1] 0.3g 赤外線吸収剤[IK−1] 0.1g 着色剤[AIZEN SPILON BLUE C−RH 保土ヶ谷化学(株)製] 0.035g フッ素系界面活性剤[メガファックF−177、 大日本インキ化学工業(株)製] 0.01g メチルエチルケトン 14g メチルアルコール 4g 1−メトキシ−2−プロパノール 10g
【0105】溶液[P−1]〜[P−7]に用いた架橋
剤およびバインダーポリマーを表1に示す。また、用い
た酸発生剤[SH−1]および赤外線吸収剤[IK−
1]の構造を以下に示す。
【0106】
【化14】
【0107】
【化15】
【0108】得られたネガ型平版印刷用版材[P−1]
〜[P−7]を、波長830〜850nm程度の赤外線
を発する半導体レーザで走査露光した。露光後、パネル
ヒーターにて、110℃で15秒間加熱処理した後、富
士写真フイルム(株)製現像液、DP−4(1:8の水
希釈液)にて現像した。この際得られた画像の線幅とレ
ーザ出力、光学系でのロスおよび走査速度を基に、記録
に必要なエネルギー量を算出した。結果を表1に示す。
いずれも200mJ/cm2 以下のエネルギー量で記録
可能であった。
【0109】
【表1】
【0110】(比較例1)実施例1〜7で用いた溶液
[P]において、本発明のフェノール誘導体の代わり
に、下記の構造を有する化合物[HR−1]を用い、溶
液[Q−1]を調整した。この溶液を、実施例1〜7で
用いた下塗り済みのアルミニウム板に塗布し、100℃
で1分間乾燥してネガ型平版印刷用版材[Q−1]を得
た。乾燥後の重量は1.4g/m2 であった。得られた
平版印刷用版材[Q−1]を、実施例1〜5と同様に画
像形成した。この際の記録に必要なエネルギー量を算出
したところ、220mJ/cm2 のエネルギーが必要で
あった。
【0111】
【化16】
【0112】実施例1〜7及び比較例1より、本発明の
ネガ型画像記録材料は、レーザ記録するために必要なエ
ネルギー量が低く、感度が高いことがわかる。
【発明の効果】本発明は、赤外線を放射する固体レーザ
及び半導体レーザを用いて記録することにより、コンピ
ューター等のデジタルデータから直接製版可能であり、
さらに記録時の感度に優れたネガ型画像記録材料を提供
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/038 G03F 7/038

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)酸により架橋する化合物と、
    (B)バインダーポリマーと、(C)熱により酸を発生
    する化合物と、(D)赤外線吸収剤とからなり、該
    (A)酸により架橋する化合物が、下記一般式(I)で
    表される複素環化合物誘導体の少なくとも一種であるこ
    とを特徴とするネガ型画像記録材料。 【化1】 式中、Ar1 は、環内に不飽和結合を有する芳香族複素
    環を示す。R1 、R2は、それぞれ独立に、水素原子ま
    たは炭素数12個以下の炭化水素基を示す。R 3 は水素
    原子または−(R4 O)m −R5 を示し、ここでR4
    炭素数12個以下の2価の炭化水素基を示し、R5 は水
    素原子または炭素数12個以下の炭化水素基を示す。n
    は、2〜4の整数を示す。mは、0〜3の整数を示す。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007528922A (ja) * 2004-03-12 2007-10-18 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 組成物、及び柔軟な基体を処理するための組成物の使用法

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