JPH1197968A - チップ型弾性表面波デバイス - Google Patents

チップ型弾性表面波デバイス

Info

Publication number
JPH1197968A
JPH1197968A JP27346397A JP27346397A JPH1197968A JP H1197968 A JPH1197968 A JP H1197968A JP 27346397 A JP27346397 A JP 27346397A JP 27346397 A JP27346397 A JP 27346397A JP H1197968 A JPH1197968 A JP H1197968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acoustic wave
surface acoustic
piezoelectric substrate
dielectric film
piezoelectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27346397A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Matsumoto
憲明 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daishinku Corp
Original Assignee
Daishinku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daishinku Corp filed Critical Daishinku Corp
Priority to JP27346397A priority Critical patent/JPH1197968A/ja
Publication of JPH1197968A publication Critical patent/JPH1197968A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケースをなくして、より小型化を実現できる
弾性表面波デバイスを提供する。 【解決手段】 圧電基板1の表面に電極パターン21,
22とこれら電極パターンを引き出すリード電極31,
32が形成された弾性表面波デバイスであって、当該圧
電基板の表面上に、前記圧電基板と音響インピーダンス
の異なる非圧電性誘電膜4を、弾性表面波波長の2倍以
上の厚みにて形成し、かつ、前記非圧電性誘電膜により
被覆されないリード電極部分を外部導出部51,52と
して回路基板上の導通パッドと電気的機械的に接続し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電基板上を伝搬
する弾性表面波を利用した弾性表面波共振子、弾性表面
波フィルタ等の弾性表面波デバイスのパッケージ構造に
関し、特に回路基板に表面実装できるチップ型弾性表面
波デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のチップ型弾性表面波デバイスは、
ケースを介して回路基板に搭載するのが一般的な形態で
あった。この搭載形態は、外部回路とのケース内部とを
導通するための接続電極が形成されたケースが有り、こ
のケースにインターデジタルトランスジューサ(以下、
IDTと称する)、並びにリード電極が形成された弾性
表面波素子を収容し、前記弾性表面波素子とケースを電
気的機械的に接続した後、ケース内部を不活性ガスある
いは真空状態にしてキャップを被せ、気密封止してい
た。そして、前記ケースの接続電極と回路基板とを導電
性接合材により電気的機械的に接合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成で
は、ケースに収容する圧電基板の寸法、あるいは逆に、
圧電基板を収容するケースの寸法を考慮する必要があ
り、設計上の制限が生じることが否めなかった。また、
ケースに収容することにより弾性表面波デバイスを構成
することからより一層の小型化、薄型化にも限界があっ
た。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、ケースをなくして、より小型化を実現でき
る弾性表面波デバイスを提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明によるチップ型弾性表面波デバイスは、圧
電基板の表面に電極パターンとこれら電極パターンを引
き出すリード電極が形成された弾性表面波デバイスであ
って、当該圧電基板の表面上に、前記圧電基板と音響イ
ンピーダンスの異なる非圧電性誘電膜を、弾性表面波波
長の2倍以上の厚みにて形成し、かつ、前記非圧電性誘
電膜により被覆されないリード電極部分を外部導出部と
して回路基板上の導通パッドと電気的機械的に接続され
てなることを特徴とする。
【0006】上記構成により、ケースの寸法に制限され
ることなく、電極パターン、リード電極、外部導出部、
非圧電性誘電膜が形成された圧電基板単体による寸法を
もってチップ型弾性表面波デバイスを構成することか
ら、弾性表面波デバイスとして、より一層の小型化、薄
型化を実現し、回路基板表面へのマウント方法の自由度
も向上する。
【0007】そして、電極パターンは弾性表面波波長の
2倍以上の厚みで形成された前記圧電基板と音響インピ
ーダンスの異なる非圧電性誘電膜により被覆されている
ことから、弾性表面波デバイスの電極パターンが経時変
化に伴って酸化するのを防止したり、回路基板上におけ
る他の電子部品、導体と短絡しない。さらに、弾性表面
波素子の表面に伝搬する弾性表面波に前記非圧電誘電膜
の外部から悪影響を与えず、励起を阻害することがほと
んどない。図3は、弾性表面波素子の弾性表面波波長の
厚み方向におけるエネルギー分布を示したグラフであ
り、弾性表面波の伝搬する表面部分を1としたものであ
る。このグラフからもわかるように、弾性表面波波長の
2倍以上でエネルギー損失の影響がほとんどなくなって
おり、前記圧電基板と音響インピーダンスの異なる非圧
電性誘電膜との境界で発生した弾性表面波は、前記非圧
電性誘電膜の外表面での影響を受けることなく伝搬する
ことができる。
【0008】また、前記非圧電性誘電膜として、低融点
ガラスを用いたことを特徴とする。
【0009】上記構成により、圧電基板と非圧電性誘電
膜との境界で発生した弾性表面波エネルギーを吸収する
ことなく、かつ外部からの影響を受けることのない外装
膜として機能するとともに、ガラス粉末をペースト状に
したものをスクリーン印刷することにより、弾性表面波
波長の2倍以上の膜厚に対しても厚膜形成することがで
きる。
【0010】
【実施例】本発明のチップ型弾性表面波の実施例につ
き、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施例を
示す斜視図、図2は図1のX−X線に沿う断面図であ
る。
【0011】図1、図2に示すように、圧電基板1は、
ニオブ酸リチウムの単結晶板、タンタル酸リチウムの単
結晶板、あるいは水晶板からなり、矩形形状に加工され
ている。この圧電基板1の表面には、フォトエッチング
技術により、電極パターンとしての入出力のIDT2
1,22とリード電極31,32が形成されている。前
記IDT21は前記リード電極31と接続され、前記I
DT22は前記リード電極32と接続されている。これ
ら各電極に用いられる電極材料は、アルミニウムにより
構成される。
【0012】そして、前記圧電基板のIDT、リード電
極の一部を含んだ上面に低融点ガラスからなる誘電膜4
が形成され、また、前記圧電基板1の端面に形成された
リード電極31,32の一部を前記誘電膜4で被覆しな
いことにより、外部導出部51,52を構成する。低融
点ガラスの誘電膜を形成するには、前記圧電基板表面に
ガラス粉末をペースト状にしたものをスクリーン印刷に
より塗布し、その後焼結することにより成膜する。
【0013】このように低融点ガラスを用いた成膜の利
点として、同系列の酸化シリコン膜に比べて、厚膜成形
しやすい点にある。酸化シリコン膜では、スパッタリン
グ法、真空蒸着法などにより成膜するため、厚膜成形が
困難になることが考えられる。
【0014】また、前記誘電膜により被覆されないリー
ド電極の外部導出部51,52については、アルミニウ
ム電極のままで露出されれば、比較的酸化しやすいた
め、アルミニウムの電極上面に、銀、金等の公知の電極
材料をスパッタリング法、真空蒸着法によりを構成する
ことが実施するうえで好ましい。
【0015】尚、本発明の実施例では、圧電基板とし
て、ニオブ酸リチウムの単結晶板、タンタル酸リチウム
の単結晶板、あるいは水晶板を用いたが、ホウ酸リチウ
ム、リン酸アルミ、ランガサイト、PZT等を用いても
よい。しかし、これらの圧電基板を用いた場合、これら
の圧電基板に硬度が近接した非圧電性誘電膜を用いるこ
とにより、圧電基板と非圧電性誘電膜との境界で発生し
た弾性表面波エネルギーを吸収することのない低損失
で、外部からの影響を受けることのない外装膜とする必
要がある。
【0016】
【発明の効果】本発明により、ケースの寸法に制限され
ることなく、IDT、リード電極、外部導出部、誘電膜
が形成された圧電基板単体による寸法をもってチップ型
弾性表面波デバイスを構成し、より一層の小型化、薄型
化を実現できるとともに、回路基板表面へのマウント方
法の自由度も向上する。さらに、弾性表面波素子の表面
に伝搬する弾性表面波は、前記非圧電性誘電膜の外表面
での悪影響を受けることないチップ型弾性表面波デバイ
スを提供することができる。
【0017】本発明の特許請求項2により、圧電基板と
非圧電性誘電膜との境界で発生した弾性表面波エネルギ
ーを吸収することなく、かつ外部からの影響を受けるこ
とのない外装膜として機能するとともに、ガラス粉末を
ペースト状にしたものをスクリーン印刷することによ
り、弾性表面波波長の2倍以上の膜厚に対しても厚膜形
成することができるため製造性の高いチップ型弾性表面
波デバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】弾性表面波素子の弾性表面波波長の厚み方向に
おけるのエネルギー分布を示したグラフである。
【符号の説明】
1・・・圧電基板 21,22・・・IDT 31,32・・・リード電極 4・・・誘電膜 51,52・・・外部導出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板の表面に電極パターンとこれら
    電極パターンを引き出すリード電極が形成された弾性表
    面波デバイスであって、当該圧電基板の表面上に、前記
    圧電基板と音響インピーダンスの異なる非圧電性誘電膜
    を、弾性表面波波長の2倍以上の厚みにて形成し、か
    つ、前記非圧電性誘電膜により被覆されないリード電極
    部分を外部導出部として回路基板上の導通パッドと電気
    的機械的に接続されてなることを特徴とするチップ型弾
    性表面波デバイス。
  2. 【請求項2】 前記非圧電性誘電膜として、低融点ガラ
    スを用いたことを特徴とする特許請求項1記載のチップ
    型弾性表面波デバイス。
JP27346397A 1997-09-19 1997-09-19 チップ型弾性表面波デバイス Pending JPH1197968A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27346397A JPH1197968A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 チップ型弾性表面波デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27346397A JPH1197968A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 チップ型弾性表面波デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1197968A true JPH1197968A (ja) 1999-04-09

Family

ID=17528282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27346397A Pending JPH1197968A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 チップ型弾性表面波デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1197968A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075391B2 (en) * 2001-10-29 2006-07-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave filter element, surface acoustic wave filter and communication device using the same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075391B2 (en) * 2001-10-29 2006-07-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave filter element, surface acoustic wave filter and communication device using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4212137B2 (ja) 保護音響ミラーを含む頂部を有するバルク型音波(baw)フィルタ
JPH08242026A (ja) 圧電振動子及びこれを具備する圧電振動子デバイス並びに該デバイスを具備する回路装置
JP3913700B2 (ja) 弾性表面波デバイス及びその製造方法
JPH09326667A (ja) 圧電振動子素片
JP4467154B2 (ja) 弾性表面波装置
JP2000196400A (ja) 弾性表面波装置の実装構造
JP2002152001A (ja) 弾性表面波フィルタおよび弾性表面波フィルタ装置
JP3389530B2 (ja) 半導体装置
JPH1197968A (ja) チップ型弾性表面波デバイス
JPH09162691A (ja) 弾性表面波素子を有する半導体装置およびその製造方法
JP2006279777A (ja) 弾性表面波デバイス及び電子デバイス
JP2000236230A (ja) 弾性表面波フィルタ
JP2005020547A (ja) 弾性表面波装置
JPH0946164A (ja) 弾性表面波装置
JP2000232333A (ja) 表面波装置
JPH02299311A (ja) 弾性表面波デバイス
JP2006303932A (ja) 弾性表面波素子および弾性表面波装置
JPH10200363A (ja) 弾性表面波装置及びその製造方法
JP2002324864A (ja) 電子部品装置
JP3736226B2 (ja) Sawデバイス
JP2000022488A (ja) 弾性表面波ムーブメント
JP2008211283A (ja) 圧電デバイス
JPH0590873A (ja) 弾性表面波装置
JP2006013681A (ja) 圧電発振器および圧電発振器用パッケージ
JP2002176335A (ja) 弾性表面波装置