JPH1197776A - レーザ加工機におけるレーザ出力検出方法およびその装置、並びに前記レーザ出力検出方法およびその装置を用いたレーザ出力方法およびその装置 - Google Patents

レーザ加工機におけるレーザ出力検出方法およびその装置、並びに前記レーザ出力検出方法およびその装置を用いたレーザ出力方法およびその装置

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JPH1197776A
JPH1197776A JP9253826A JP25382697A JPH1197776A JP H1197776 A JPH1197776 A JP H1197776A JP 9253826 A JP9253826 A JP 9253826A JP 25382697 A JP25382697 A JP 25382697A JP H1197776 A JPH1197776 A JP H1197776A
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laser
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laser output
laser beam
laser processing
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JP9253826A
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Masahiro Suzuki
正弘 鈴木
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ加工点でのレーザ出力を適正に検出し
てレーザ発振器にフィードバックし安定したレーザ出力
を得る。 【解決手段】 レーザ加工機はレーザ発振器3から発振
されたレーザビームをベンドミラー13を介して変向
し、このレーザビームをレーザ加工ヘッド9内に備えた
集光レンズ13により集光せしめて前記レーザ加工ヘッ
ド9の先端に備えられているノズル21からワークWに
照射してレーザ加工を行う。レーザ加工ヘッド9内に設
けた積分球状の凹面鏡25により集光レンズ13の反射
光が多重反射されるので、この反射光を第1光検出装置
29で検出することによりレーザ加工点に近いレーザ出
力が第1測定値として検出される。制御装置33では予
め設定されたレーザ出力指令値と第1測定値との差を補
充すべくレーザ発振器3でレーザ出力を増幅するので、
レーザ加工点でのレーザ出力が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ加工機にお
けるレーザ出力検出方法およびその装置、並びに前記レ
ーザ出力検出方法およびその装置を用いたレーザ出力方
法およびその装置に関し、特にレーザ加工点でのレーザ
出力を適正に検出するためのレーザ出力検出方法および
その装置、並びに前記レーザ出力検出方法およびその装
置を用いて、ベンドミラーで吸収されるレーザビームの
ロス分をレーザ発振器にフィードバックしてレーザ出力
を安定させるためにレーザ出力方法およびその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザ加工機においては、レーザ
発振器がレーザ加工機に搭載されると、CO2 レーザの
場合などは図3に示されているように、レーザ発振器
(図示省略)から出力されたレーザビームLBがベンド
ミラー101で変向されて伝搬され、レーザ加工ヘッド
内に備えられた集光レンズ103に導かれ、この集光レ
ンズ103を用いて集束される。この集光されたレーザ
ビームLBの高密度エネルギがワークに照射されて切
断、穿孔、溶接等のレーザ加工が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のレー
ザ加工機においてはベンドミラー101が複数枚使用さ
れる場合があり、ベンドミラー101は新品でも1%程
度のレーザビームが吸収されるためにベンドミラー10
1の枚数が多くなるほど吸収される割合が増加し、集光
レンズの手前でのレーザ出力はレーザ発振器の出口のレ
ーザ出力と比較すると、その差が大きくなる。
【0004】しかも、ベンドミラー101の汚れが多く
なるとレーザビームの吸収率は極端に上昇し、1枚当た
り3〜4%程度になるという問題点があった。したがっ
て、3枚のベンドミラー101が使用された場合はレー
ザ加工点でのレーザ出力はレーザ発振器の出口のレーザ
出力と比較して減少率が10%ほどになる。
【0005】上記の理由で、設定したレーザ加工条件の
通りにレーザ加工ができなくなるのでレーザ加工が不安
定になるという問題点があった。
【0006】また、従来では図3に示されているように
ベンドミラー101の後方に光検出器105が設けら
れ、ベンドミラー101の後方に漏れるレーザ出力が検
出され、この検出したレーザ出力がレーザ発振器にフィ
ードバックされてレーザ発振器のレーザ出力が修正され
るという方法がなされているが、99%の反射率を有す
るベンドミラー101は高価格であることと、99%の
反射率のベンドミラー101の後方でのレーザ出力は測
定不能であるという問題点があった。
【0007】本発明は叙上の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、レーザ加工点でのレーザ出力
を適正に検出するためのレーザ出力検出方法およびその
装置、並びに前記レーザ出力検出方法およびその装置を
用いて、ベンドミラーで吸収されるレーザビームのロス
分をレーザ発振器にフィードバックしてレーザ出力を安
定させるためのレーザ出力方法およびその装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のレーザ加工機におけるレー
ザ出力検出方法は、レーザ発振器から発振されたレーザ
ビームをベンドミラーを介して変向し、このレーザビー
ムをレーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズにより集光
せしめて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられている
ノズルからワークに照射してレーザ加工を行うレーザ加
工機におけるレーザ出力検出方法において、前記レーザ
加工ヘッド内に設けた積分球状の凹面鏡により集光レン
ズの反射光を多重反射せしめ、この多重反射された反射
光を第1光検出装置で検出することによりレーザ加工点
でのレーザ出力を検出してなることを特徴とするもので
ある。
【0009】したがって、レーザビームが集光レンズに
入射される時に、集光レンズに反射された微少なレーザ
ビームは積分球状の凹面鏡で多重反射される。この多重
反射された反射光が第1光検出装置で検出されることに
より、レーザ加工点におけるレーザ出力に近いレーザ出
力が容易にモニターされる。
【0010】請求項2によるこの発明のレーザ加工機に
おけるレーザ出力方法は、レーザ発振器から発振された
レーザビームをベンドミラーを介して変向し、このレー
ザビームをレーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズによ
り集光せしめて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられ
ているノズルからワークに照射してレーザ加工を行うレ
ーザ加工機におけるレーザ出力方法において、前記レー
ザ加工ヘッド内に設けた積分球状の凹面鏡により集光レ
ンズの反射光を多重反射せしめ、この多重反射された反
射光を第1光検出装置で検出し、検出されたレーザ出力
の第1測定値と予め設定したレーザ出力指令値とを比較
判断し、このレーザ出力指令値と前記第1測定値との差
を補充するようレーザ発振器の出力を増加せしめてレー
ザ出力を安定せしめてなることを特徴とするものであ
る。
【0011】したがって、レーザビームが集光レンズに
入射される時に、集光レンズに反射された微少なレーザ
ビームは積分球状の凹面鏡で多重反射される。この多重
反射された反射光が第1光検出装置で検出されることに
より、レーザ加工点におけるレーザ出力に近いレーザ出
力が容易にモニターされる。このモニターされた第1測
定値は制御装置によりレーザ出力指令値と比較判断さ
れ、このレーザ出力指令値と前記第1測定値との差、換
言すれば複数枚のベンドミラーにより吸収されて減少し
たレーザ出力のロス分だけレーザ発振器の出力を増加せ
しめる指令が発生されるので、集光レンズのレーザ出力
が常時レーザ出力指令値と同じになるようにレーザ発振
器では増幅されて出力される。
【0012】請求項3によるこの発明のレーザ加工機に
おけるレーザ出力方法は、請求項2記載のレーザ加工機
におけるレーザ出力方法において、前記レーザ発振器か
ら出力されたレーザ出力を第2光検出装置で検出し、こ
の検出された第2測定値を前記制御装置により前記第1
測定値と比較判断し、この第1測定値と第2測定値との
差により前記ベンドミラーの劣化を警告表示せしめてな
ることを特徴とするものである。
【0013】したがって、前記第1光検出装置で検出さ
れた第1測定値は制御装置により前記第2光検出装置で
検出されたレーザ発振器のレーザ出力の第2測定値と比
較され、第1測定値と第2測定値との差によりベンドミ
ラーの劣化状態が予想されてベンドミラーの劣化を警告
表示する指令が発生されるので、作業者はベンドミラー
の汚れを落としたり、新しいベンドミラーと交換するな
どしてレーザ出力のロスを少なくする。
【0014】請求項4によるこの発明のレーザ加工機に
おけるレーザ出力検出装置は、レーザ発振器から発振さ
れたレーザビームをベンドミラーを介して変向し、この
レーザビームをレーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズ
により集光せしめて前記レーザ加工ヘッドの先端に備え
られているノズルからワークに照射してレーザ加工を行
うレーザ加工機におけるレーザ出力検出装置において、
前記集光レンズの反射光を多重反射せしめる積分球状の
凹面鏡をレーザ加工ヘッド内に設け、この凹面鏡により
多重反射された反射光を検出してレーザ加工点でのレー
ザ出力をモニターする第1光検出装置を設けてなること
を特徴とするものである。
【0015】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、レーザビームが集光レンズに入射される時に、集
光レンズに反射された微少なレーザビームは積分球状の
凹面鏡で多重反射される。この多重反射された反射光が
第1光検出装置で検出されることにより、レーザ加工点
におけるレーザ出力に近いレーザ出力が容易にモニター
される。
【0016】請求項5によるこの発明のレーザ加工機に
おけるレーザ出力装置は、レーザ発振器から発振された
レーザビームをベンドミラーを介して変向し、このレー
ザビームをレーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズによ
り集光せしめて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられ
ているノズルからワークに照射してレーザ加工を行うレ
ーザ加工機におけるレーザ出力装置において、前記集光
レンズの反射光を多重反射せしめる積分球状の凹面鏡を
レーザ加工ヘッド内に設け、この凹面鏡により多重反射
された反射光を検出してレーザ加工点でのレーザ出力を
モニターする第1光検出装置を設け、この第1光検出装
置で検出されたレーザ出力の第1測定値と予め設定した
レーザ出力指令値とを比較判断し、このレーザ出力指令
値と前記第1測定値との差を補充するようレーザ発振器
の出力を増加せしめる指令を発生する制御装置を設けて
なることを特徴とするものである。
【0017】したがって、請求項2記載の作用と同様で
あり、レーザビームが集光レンズに入射される時に、集
光レンズに反射された微少なレーザビームは積分球状の
凹面鏡で多重反射される。この多重反射された反射光が
第1光検出装置で検出されることにより、レーザ加工点
におけるレーザ出力に近いレーザ出力が容易にモニター
される。このモニターされた第1測定値は制御装置によ
りレーザ出力指令値と比較判断され、レーザ出力指令値
と前記第1測定値との差、換言すれば複数枚のベンドミ
ラーにより吸収されて減少したレーザ出力のロス分だけ
レーザ発振器の出力を増加せしめる指令が発生されるの
で、集光レンズのレーザ出力が常時レーザ出力指令値と
同じになるようにレーザ発振器では増幅されて出力さ
れ、レーザ加工が安定する。
【0018】請求項6によるこの発明のレーザ加工機に
おけるレーザ出力装置は、請求項5記載のレーザ加工機
におけるレーザ出力装置において、前記レーザ発振器か
ら出力されたレーザ出力を検出する第2光検出装置を設
けると共に前記ベンドミラーの劣化を警告表示するミラ
ー警告表示装置を設け、前記制御装置が前記第2光検出
装置で検出された第2測定値と前記第1光検出装置で検
出された第1測定値とを比較判断し、この第1測定値と
前記第2測定値との差により前記警告表示装置にベンド
ミラーの劣化を警告表示する指令を発生する比較判断装
置を備えてなることを特徴とするものである。
【0019】したがって、請求項3記載の作用と同様で
あり、前記第1光検出装置で検出された第1測定値は制
御装置により前記第2光検出装置で検出されたレーザ発
振器のレーザ出力の第2測定値と比較され、第1測定値
と第2測定値との差によりベンドミラーの劣化状態が予
想されてベンドミラーの劣化を警告表示する指令が発生
されるので、この警告表示を受けて、作業者はベンドミ
ラーの汚れを落としたり、新しいベンドミラーと交換す
るなどしてレーザ出力のロスを少なくする。
【0020】請求項7によるこの発明のレーザ加工機に
おけるレーザ出力装置は、請求項5又は6記載のレーザ
加工機におけるレーザ出力装置において、前記凹面鏡の
周囲にこの凹面鏡と集光レンズとを冷却する冷却装置を
設けてなることを特徴とするものである。
【0021】したがって、冷却装置は凹面鏡と集光レン
ズから発生する熱を冷却するので、凹面鏡と集光レンズ
の熱による歪みから生じる反射光の乱れが極力抑えられ
るため、第1光検出装置で検出されるレーザ出力の測定
値の信頼性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザ加工機にお
けるレーザ出力検出方法およびその装置、並びに前記レ
ーザ出力検出方法およびその装置を用いたレーザ出力方
法およびその装置の実施の形態について、図面を参照し
て説明する。
【0023】図2を参照するに、本実施の形態の例に係
わる例えばレーザ加工機1はレーザビームLBを発振す
るレーザ発振器3を内蔵し、このレーザ発振器3で発振
されたレーザビームLBは強度調整装置5を経てレーザ
ビーム案内照射部7の先端部に備えられたレーザ加工ヘ
ッド9の部分においてベンドミラー11を介して垂直下
方向へ反射される。このレーザビームLBはレーザ加工
ヘッド9の内部に設けられた焦光レンズ13で集光され
る。この集光されたレーザビームLBの照射光軸軸心1
5に対して、例えば数値制御のワーク移送位置決め装置
17(ワーク搬送装置)で移送位置決めされたワークW
上に、レーザビームLBの焦点を結ばせて、所望の形状
に切断するなどのレーザ加工を行なう。
【0024】次に、本実施の形態の主要部であるレーザ
出力装置19について図面を参照してより詳しく説明す
る。
【0025】図1を参照するに、レーザ加工ヘッド9の
先端部には集光レンズ13の前方側(図1において下方
側)にノズル21が設けられ、集光レンズ13で集光さ
れたレーザビームLBは前記ノズル21の先端のノズル
穴23から下方のワークWに向けて照射される。
【0026】また、レーザ加工ヘッド9の内部には集光
レンズ13の後方側(図1において上方側)に集光レン
ズ13の反射光を多重反射せしめる積分球状の凹面鏡2
5が下方に向けて設けられている。この凹面鏡25の鏡
面に貫通するピンホール27がレーザ加工ヘッド9の内
部に設けられており、このピンホール27の出口にはレ
ーザ加工点でのレーザ出力をモニターするための第1光
検出装置29が設けられている。
【0027】ベンドミラー11を経て伝搬されてきたレ
ーザビームLBが集光レンズ13に入射されると、微少
ではあるが集光レンズ13に反射されて上方の凹面鏡2
5へ当たり、この積分球状の凹面鏡25で多重反射され
る。この多重反射された反射光の一部がピンホール27
内を通過し、第1光検出装置29で検出される。このよ
うに集光レンズ13と積分球状の凹面鏡25との組み合
わせによる集光レンズ13からの反射光を測定すること
によりレーザ加工点におけるレーザ出力により一層近い
レーザ出力が測定される。
【0028】なお、前記積分球状の凹面鏡25の周囲に
は冷却水が常時流れている冷却管路31(冷却装置)が
設けられており、前記凹面鏡25と集光レンズ13との
冷却を兼用している。凹面鏡25と集光レンズ13は熱
を発生するために歪みが生じ、この歪みがあると上記の
反射光に乱れが生じることになるので、第1光検出装置
29で検出されるレーザ出力の測定値の信頼性を向上す
るために上記の冷却管路31のごとき冷却装置を設ける
ことが望ましい。
【0029】また、前記第1光検出装置29は図1に示
されているように制御装置33に電気的に接続されてい
るので、第1光検出装置29で検出されたレーザ出力の
第1測定値M1 は検出信号で制御装置33に送られる。
【0030】制御装置33のCPU34には予め設定し
たレーザ出力指令値Sが入力装置35と表示装置37に
よりメモリ39に入力されており、比較判断装置41に
よりレーザ出力指令値Sと第1測定値M1 が比較判断さ
れ、レーザ出力指令値Sと前記第1測定値M1 との差、
換言すれば複数枚のベンドミラー11により吸収されて
減少したレーザ出力のロス分を補充するために、前記ロ
ス分だけレーザ発振器3の出力を増加させる指令が発生
される。
【0031】つまり、制御装置33では第1光検出装置
29で検出されたレーザ出力の第1測定値M1 をレーザ
発振器3にフィードバックしてレーザ発振器3のレーザ
出力を増加することによりレーザ加工点でのレーザ出力
を安定せしめる指令が発生されるのである。
【0032】上記構成により、レーザ発振器3からは集
光レンズ13のレーザ出力が予め設定した所望のレーザ
出力指令値Sと同じになるように増幅され修正されて出
力されるので、常時安定したレーザ加工がなされる。
【0033】しかし、レーザ加工が行われるにつれてベ
ンドミラー11の汚れが増加するので、上記のようにレ
ーザ発振器3でレーザ出力が増幅され修正されることに
は限界がある。そこで、図1に示されているようにレー
ザ加工機1にはベンドミラー11の劣化を警告表示する
ミラー警告表示装置43が設けられ、制御装置33に電
気的に接続されている。一方、レーザ発振器3には当該
レーザ発振器3から出力されたレーザ出力を検出する第
2光検出装置45が設けられ、制御装置33に電気的に
接続されている。
【0034】制御装置33では比較判断装置41によ
り、前記第2光検出装置45で検出されたレーザ発振器
3のレーザ出力の第2測定値M2 と第1光検出装置29
で検出されたレーザ出力の第1測定値M1 とが比較さ
れ、この第1測定値M1 と第2測定値M2 との差が予め
設定した許容ロス範囲と比較判断されてベンドミラー1
1の劣化状態が予想される。例えば前記第1測定値M1
と第2測定値M2 との差が前記許容ロス範囲を越えたと
きに前記ミラー警告表示装置43にベンドミラー11の
劣化を警告表示する指令が発生される。
【0035】このミラー警告表示装置43から警告表示
されると、作業者はベンドミラー11の汚れを落とした
り、新しいベンドミラー11と交換するなどしてレーザ
出力のロス分を少なくするようにできる。
【0036】なお、この発明は前述した実施の形態の例
に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりそ
の他の態様で実施し得るものである。
【0037】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態から理解
されるように、請求項1の発明によれば、レーザビーム
が集光レンズに入射される時に、集光レンズに反射され
た微少なレーザビームは積分球状の凹面鏡で多重反射さ
れる。この多重反射された反射光を第1光検出装置で検
出できるので、レーザ加工点におけるレーザ出力に近い
レーザ出力をモニターできる。
【0038】請求項2の発明によれば、レーザビームが
集光レンズに入射される時に、集光レンズに反射された
微少なレーザビームは積分球状の凹面鏡で多重反射され
る。この多重反射された反射光を第1光検出装置で検出
できるので、レーザ加工点におけるレーザ出力に近いレ
ーザ出力を容易にモニターできる。このモニターされた
第1測定値は制御装置によりレーザ出力指令値と比較判
断され、このレーザ出力指令値と前記第1測定値との
差、換言すれば複数枚のベンドミラーにより吸収されて
減少したレーザ出力のロス分だけレーザ発振器の出力を
増加せしめる指令が発生されるので、レーザ発振器では
集光レンズのレーザ出力が常時レーザ出力指令値と同じ
になるように増幅して出力でき、安定したレーザ加工を
行なえる。
【0039】請求項3の発明によれば、前記第1光検出
装置で検出された第1測定値は制御装置により前記第2
光検出装置で検出されたレーザ発振器のレーザ出力の第
2測定値と比較され、第1測定値と第2測定値との差に
よりベンドミラーの劣化状態が予想されてベンドミラー
の劣化を警告表示する指令を発生するので、作業者はベ
ンドミラーの汚れを落としたり、新しいベンドミラーと
交換するなどしてレーザ出力のロスを少なくできる。
【0040】請求項4の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、レーザビームが集光レンズに入射さ
れる時に、集光レンズに反射された微少なレーザビーム
は積分球状の凹面鏡で多重反射される。この多重反射さ
れた反射光を第1光検出装置で検出できるので、レーザ
加工点におけるレーザ出力に近いレーザ出力を容易にモ
ニターできる。
【0041】請求項5の発明によれば、請求項2記載の
効果と同様であり、レーザビームが集光レンズに入射さ
れる時に、集光レンズに反射された微少なレーザビーム
は積分球状の凹面鏡で多重反射される。この多重反射さ
れた反射光が第1光検出装置で検出されることにより、
レーザ加工点におけるレーザ出力に近いレーザ出力を容
易にモニターできる。このモニターされた第1測定値は
制御装置によりレーザ出力指令値と比較判断され、レー
ザ出力指令値と前記第1測定値との差、換言すれば複数
枚のベンドミラーにより吸収されて減少したレーザ出力
のロス分だけレーザ発振器の出力を増加せしめる指令が
発生されるので、集光レンズのレーザ出力が常時レーザ
出力指令値と同じになるようにレーザ発振器で増幅して
出力でき、レーザ加工を安定せしめることができる。
【0042】請求項6の発明によれば、請求項3記載の
効果と同様であり、制御装置の比較判断装置により前記
第1光検出装置で検出された第1測定値と前記第2光検
出装置で検出されたレーザ発振器のレーザ出力の第2測
定値が比較判断され、第1測定値と第2測定値との差に
よりベンドミラーの劣化状態を予想してベンドミラーの
劣化を警告表示する指令がミラー警告表示装置へ発生さ
れるので、この警告表示を受けて、作業者はベンドミラ
ーの汚れを落としたり、新しいベンドミラーと交換する
などしてレーザ出力のロスを少なくできる。
【0043】請求項7の発明によれば、冷却装置は凹面
鏡と集光レンズから発生する熱を冷却するので、凹面鏡
と集光レンズの熱による歪みから生じる反射光の乱れを
極力抑えることができ、第1光検出装置で検出されるレ
ーザ出力の測定値の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、レーザ出力
装置の全体を概略的に説明する説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の例に係わるレーザ加工機
の全体正面図である。
【図3】従来のベンドミラーにおける光検出器を示すも
のである。
【符号の説明】
3 レーザ発振器 9 レーザ加工ヘッド 11 ベンドミラー 13 焦光レンズ 19 レーザ出力装置 25 凹面鏡 27 ピンホール 29 第1光検出装置 31 冷却管路(冷却装置) 33 制御装置 41 比較判断装置 43 ミラー警告表示装置 45 第2光検出装置 S レーザ出力指令値 M1 第1測定値 M2 第1測定値

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から発振されたレーザビー
    ムをベンドミラーを介して変向し、このレーザビームを
    レーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズにより集光せし
    めて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられているノズ
    ルからワークに照射してレーザ加工を行うレーザ加工機
    におけるレーザ出力検出方法において、 前記レーザ加工ヘッド内に設けた積分球状の凹面鏡によ
    り集光レンズの反射光を多重反射せしめ、この多重反射
    された反射光を第1光検出装置で検出することによりレ
    ーザ加工点でのレーザ出力を検出することを特徴とする
    レーザ加工機におけるレーザ出力検出方法。
  2. 【請求項2】 レーザ発振器から発振されたレーザビー
    ムをベンドミラーを介して変向し、このレーザビームを
    レーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズにより集光せし
    めて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられているノズ
    ルからワークに照射してレーザ加工を行うレーザ加工機
    におけるレーザ出力方法において、 前記レーザ加工ヘッド内に設けた積分球状の凹面鏡によ
    り集光レンズの反射光を多重反射せしめ、この多重反射
    された反射光を第1光検出装置で検出し、検出されたレ
    ーザ出力の第1測定値と予め設定したレーザ出力指令値
    とを比較判断し、このレーザ出力指令値と前記第1測定
    値との差を補充するようレーザ発振器の出力を増加せし
    めてレーザ出力を安定せしめることを特徴とするレーザ
    加工機におけるレーザ出力方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザ発振器から出力されたレーザ
    出力を第2光検出装置で検出し、この検出された第2測
    定値を前記制御装置により前記第1測定値と比較判断
    し、この第1測定値と第2測定値との差により前記ベン
    ドミラーの劣化を警告表示せしめてなることを特徴とす
    る請求項2記載のレーザ加工機におけるレーザ出力方
    法。
  4. 【請求項4】 レーザ発振器から発振されたレーザビー
    ムをベンドミラーを介して変向し、このレーザビームを
    レーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズにより集光せし
    めて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられているノズ
    ルからワークに照射してレーザ加工を行うレーザ加工機
    におけるレーザ出力検出装置において、 前記集光レンズの反射光を多重反射せしめる積分球状の
    凹面鏡をレーザ加工ヘッド内に設け、この凹面鏡により
    多重反射された反射光を検出してレーザ加工点でのレー
    ザ出力をモニターする第1光検出装置を設けてなること
    を特徴とするレーザ加工機におけるレーザ出力検出装
    置。
  5. 【請求項5】 レーザ発振器から発振されたレーザビー
    ムをベンドミラーを介して変向し、このレーザビームを
    レーザ加工ヘッド内に備えた集光レンズにより集光せし
    めて前記レーザ加工ヘッドの先端に備えられているノズ
    ルからワークに照射してレーザ加工を行うレーザ加工機
    におけるレーザ出力装置において、 前記集光レンズの反射光を多重反射せしめる積分球状の
    凹面鏡をレーザ加工ヘッド内に設け、この凹面鏡により
    多重反射された反射光を検出してレーザ加工点でのレー
    ザ出力をモニターする第1光検出装置を設け、この第1
    光検出装置で検出されたレーザ出力の第1測定値と予め
    設定したレーザ出力指令値とを比較判断し、このレーザ
    出力指令値と前記第1測定値との差を補充するようレー
    ザ発振器の出力を増加せしめる指令を発生する制御装置
    を設けてなることを特徴とするレーザ加工機におけるレ
    ーザ出力装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ発振器から出力されたレーザ
    出力を検出する第2光検出装置を設けると共に前記ベン
    ドミラーの劣化を警告表示するミラー警告表示装置を設
    け、前記制御装置が前記第2光検出装置で検出された第
    2測定値と前記第1光検出装置で検出された第1測定値
    とを比較判断し、この第1測定値と前記第2測定値との
    差により前記警告表示装置にベンドミラーの劣化を警告
    表示する指令を発生する比較判断装置を備えてなること
    を特徴とする請求項5記載のレーザ加工機におけるレー
    ザ出力装置。
  7. 【請求項7】 前記凹面鏡の周囲にこの凹面鏡と集光レ
    ンズとを冷却する冷却装置を設けてなることを特徴とす
    る請求項5又は6記載のレーザ加工機におけるレーザ出
    力装置。
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