JPH1197697A - 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ - Google Patents
絶縁ゲート型電界効果トランジスタInfo
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- JPH1197697A JPH1197697A JP25802697A JP25802697A JPH1197697A JP H1197697 A JPH1197697 A JP H1197697A JP 25802697 A JP25802697 A JP 25802697A JP 25802697 A JP25802697 A JP 25802697A JP H1197697 A JPH1197697 A JP H1197697A
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Abstract
となく、高電圧が印加されても絶縁破壊が起こり難く
し、十分に耐圧を高くすることが可能な絶縁ゲート型電
界効果トランジスタを提供する。 【解決手段】 ソース領域11の外周とドレイン領域1
2の内周とは同一の中心点を持って円弧状に形成されて
いる。ソース領域11の外周の半径aとドレイン領域1
2の内周の半径bとの間にはa<bなる関係が成立して
いる。ゲート電極用配線23とドレイン領域用配線22
とソース領域用配線21とは同一平面上または絶縁層を
介して複数の平面上に形成され、かつ互いに交差しない
ように構成されている。
Description
果トランジスタに関し、特に高耐圧の絶縁ゲート型電界
効果トランジスタに関する。
ランジスタとしては、半導体基板上に形成する高耐圧の
絶縁ゲート型電界効果トランジスタ[以下、MOSFE
T(Metal Oxied Semiconduct
or Field Effect Transisto
r)とする]が知られている。このMOSFETについ
ては、特開昭56−4281号公報(以下、参考文献1
とする)に開示されている。
ある。図において、p型の半導体基板621の表面に高
濃度のn型ドレイン領域622が円状に形成されてい
る。また、低濃度のn型領域623がドレイン領域62
2を囲むようにその外周に接して浅くリング状に形成さ
れている。
625及びゲート絶縁膜626が、その外側にソース領
域624が夫々リング状に形成されている。さらにま
た、上記以外のp型基板621の表面には高濃度のp型
領域627と酸化膜628とが形成されている。
ンジスタ効果を防ぐ目的で導入された高濃度のp型領域
とドレイン領域とが接する領域の高電界がブレークダウ
ンの原因となっている。そこで、図8に示すように、ド
レイン領域を内側に配置することによって、高濃度のp
型領域627とドレイン領域622とを完全に分離して
いる。
のn型半導体領域623はLDD(Lightly D
oped Drain)領域であり、電界強度を低減す
る効果がある。したがって、矩形のMOSFETに比べ
て高耐圧化されている。
基板上に薄膜半導体で形成する円形のMOSFETが知
られている。このMOSFETについては、“An a
morphous silicon TFT with
annular−shaped channel a
nd reduced gate−source ca
pacitance”(Y.H.Byun et a
l.,IEEE Trans.Electron De
vices Vol.43,No.5,1996)(以
下、参考文献2とする)に開示されている。
断面図である。このMOSFETは絶縁性基板731の
上に、ゲート電極732と、第一層間絶縁膜733と、
アモルファスシリコン等の薄膜半導体734とを順に積
層し、図9に示すように、ドレイン領域735とソース
領域736とを同心円状に形成し、最後に第二層間絶縁
膜737を介してソース電極用配線738を接続して構
成されている。
ドレイン電極用配線739とソース電極用配線738と
によって外部に接続され、液晶ディスプレイやイメージ
センサの画素用のアナログスイッチや薄膜半導体集積回
路等の応用装置に組み入れられている。
FETでは、ソース−ドレイン間の耐圧をさらに高くす
るために、幾何学的な電界緩和の効果を利用してドレイ
ン端の電界を弱めることが望ましい。
成ではドレイン領域を必ずソース領域の内側に形成する
必要があり、幾何学的な電界緩和の効果を利用すること
ができない。また、夫々の領域に絶縁膜とコンタクトホ
ールとを介して導電性材料を用いて配線する時、これら
の配線材料によって発生する寄生容量でトランジスタ性
能の劣化が発生することに対する対策については何ら記
載されていない。
ート電極とドレイン電極用配線とソース電極用配線とが
互いに絶縁膜を介して交差しており、これらの配線間に
静電容量が発生するため、トランジスタ性能が劣化する
という問題がある。
は高電圧による絶縁膜の破壊の危険があり、特に集積回
路や液晶ディスプレイの画素スイッチのように非常に多
数のトランジスタを要する応用装置においては、これら
の装置の歩留まりや信頼性を劣化させる原因となる。
SFETとを夫々一定面積の領域に形成した時、どちら
のMOSFETの方がドレイン電流を多く流せるかとい
う観点からの性能比較については何ら記載がない。
SFETでは、寄生容量によるトランジスタ性能の劣化
に対する対策がなく、また一定面積の領域に矩形のMO
SFETと円形のMOSFETとを形成した時、円形の
MOSFETの方が矩形のMOSFETに対してドレイ
ン電流が多いかどうか明らかでない。
は、幾何学的な電界緩和の効果を利用することができ
ず、参考文献2のMOSFETでは配線が交差する場所
で絶縁破壊の危険があるという問題もある。
消し、寄生容量によるトランジスタの劣化を招くことな
く、高電圧が印加されても絶縁破壊が起こり難くするこ
とができ、十分に耐圧を高くすることができるMOSF
ETを提供することにある。
型電界効果トランジスタは、絶縁性基板上に薄膜半導体
で形成されかつ同一の中心点を持って円弧状に形成され
た第一及び第二の端部を含むチャネル領域と、前記第一
の端部に高濃度の不純物を導入して形成したドレイン領
域と、前記第二の端部に高濃度の不純物を導入して形成
したソース領域と、前記チャネル領域の上部及び下部の
いずれか一方に絶縁層を介して形成したゲート電極とを
備え、前記ソース領域の外周の半径が前記ドレイン領域
の内周の半径より小なる関係を持ちかつ前記ゲート電極
用の配線パターンと前記ドレイン領域に接続される配線
用の電極パターンと前記ソース領域に接続される配線用
の電極パターンとが互いに交差しないよう構成してい
る。
界効果トランジスタは、ソース領域の外周とドレイン領
域の内周とが同一の中心点を持って円弧状に形成され、
ソース領域の外周の半径aとドレイン領域の内周の半径
bとの間にa<bなる関係が成立し、ゲート電極用の配
線パターンとドレイン領域に接続される配線用の電極パ
ターンとソース領域に接続される配線用の電極パターン
とが同一平面上または絶縁層を介して複数の平面上に形
成され、それらの電極パターンが互いに交差しないよう
構成している。
ンジスタはドレイン領域とチャネル領域との間に、ドレ
イン領域の不純物濃度よりも低濃度の不純物を含む円弧
状の領域を備えるよう構成している。
ンジスタはドレイン領域とチャネル領域との間に、第一
の絶縁層を介してその上部または下部にゲート電極が存
在しない円弧状の領域を備えるよう構成している。
ンジスタはゲート電極が存在しない円弧状の領域の上部
または下部に、第一の絶縁層よりも厚い第二の絶縁層を
介して第二のゲート電極を備えるよう構成している。
ンジスタはソース領域の外周の半径aとドレイン領域の
内周の半径bとの間に、b2 /(b−a)<2π(b−
a)/ln(b/a)なる関係が成立するよう構成して
いる。
域の内周では電界が幾何学的に緩和されるので、十分に
耐圧を高くすることが可能となる。また、MOSFET
の三端子に接続された配線が同一平面上に形成されるの
で、寄生トランジスタ効果が生じない。この場合、これ
らの配線は絶縁層を介して交差しないため、高電圧が印
加されても絶縁破壊が起こり難い。
いため、このMOSFETで構成した電子回路の性能劣
化を低減することが可能となり、高速の回路動作が可能
になる。さらにまた、MOSFETの製造工程で配線材
料の成膜工程とパターニング工程とが夫々一回で済み、
製造コストの低減を図ることが可能となる。
面を参照して説明する。図1(a)は本発明の第一の実
施例の構成を示す平面図であり、図1(b)は図1
(a)のAA断面図である。
例による絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下、M
OSFETとする)は、絶縁性基板10の上にアモルフ
ァスシリコンあるいは多結晶シリコン等の薄膜半導体2
0を用いて、同心円状に内側からソース領域11、チャ
ネル領域14、ドレイン領域12が順に形成されてい
る。
で示す領域に島状に形成され、図示せぬ隣接するMOS
FET等の素子の薄膜半導体とは分離されている。チャ
ネル領域14はゲート電極用配線23を通じてゲート電
極13に電圧を印加することによって、第一層間絶縁膜
16を介してゲート電極13に対応する場所の薄膜半導
体20を反転して形成される。
ース領域用コンタクト31及びドレイン電極用コンタク
ト32を介して夫々ソース領域用配線21及びドレイン
電極用配線22に接続され、これらの配線によってMO
SFETの各端子が外部に接続される。ゲート電極用配
線23を含むこれらの配線は、図1(b)に示すよう
に、第一層間絶縁膜16の上の同一平面上で互いに交差
しないように形成されている。
によるMOSFETの動作について説明する。このMO
SFETがトランジスタとして機能する動作原理は従来
と同様である。但し、本発明の第一の実施例によるMO
SFETには以下のような特徴がある。
FETにおける電界緩和の効果について説明する。図1
において、aは夫々ソース領域11の外周の半径を、b
はドレイン領域12の内周の半径を夫々表している。ソ
ース領域11の外周での電界強度Eaとドレイン領域1
2の内周での電界強度Ebとの比は、 Eb/Ea=a/b ……(1) という式で与えられる。
域11の外側よりも電界強度が低くなることを示してお
り、幾何学的に電界が緩和されていることがわかる。ド
レイン端での電界が緩和されると、ドレイン−ソース間
によって高い電圧を印加することができ、このようなM
OSFETを高耐圧の応用装置に利用することができる
ようになる。
SFETの三端子に接続された配線が同一平面状に形成
されることの利点について説明する。これらの配線は図
示せぬ隣接するMOSFET等の素子と接続されること
があるが、薄膜半導体20を島状に形成しているので、
これらの配線の下部または上部に半導体層は存在しな
い。したがって、本発明の第一の実施例によるMOSF
ETでは寄生トランジスタ効果は生じない。
していないため、高電圧が印加されても絶縁破壊が起こ
り難くなる。さらに、これらの配線間の静電容量は小さ
いため、このMOSFETで構成した電子回路の性能劣
化を低減することができる。つまり、高速の回路動作が
可能になる。さらにまた、MOSFETの製造工程で配
線材料の成膜工程とパターニング工程とが夫々一回で済
み、製造コストが低減される。
を示す平面図であり、図2(b)は図2(a)のBB断
面図である。これらの図において、本発明の第二の実施
例によるMOSFETは、絶縁性基板110の上にアモ
ルファスシリコンあるいは多結晶シリコン等の薄膜半導
体120を用いて、同心円状に内側からソース領域11
1、チャネル領域114、LDD領域115、ドレイン
領域112が順に形成されている。
点線で示す領域に島状に形成され、図示せぬ隣接するM
OSFET等の素子の薄膜半導体とは分離されている。
チャネル領域114はゲート電極用配線123を通じて
ゲート電極113に電圧を印加することによって、第一
層間絶縁膜116を介してゲート電極113に対応する
場所の薄膜半導体120を反転して形成される。
はソース領域用コンタクト131及びドレイン電極用コ
ンタクト132を介して夫々ソース領域用配線121及
びドレイン電極用配線122に接続され、これらの配線
によってMOSFETの各端子が外部に接続される。ゲ
ート電極用配線123を含むこれらの配線は、図2
(b)に示すように、第一層間絶縁膜116の上の同一
平面上で互いに交差しないように形成されている。
チャネル領域114との境界に設けられており、このL
DD領域115は、例えばゲート電極113をマスクと
して低濃度の不純物をイオン注入する工程によって形成
することができる。
の領域で空乏層が広がり易くなり、さらにドレイン端で
の電界が緩和される。したがって、上述した幾何学的な
電界緩和の効果と合わせて、さらにソース−ドレイン耐
圧を高めることができる。
を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)のCC断
面図である。これらの図において、本発明の第三の実施
例によるMOSFETは、絶縁性基板210の上にアモ
ルファスシリコンあるいは多結晶シリコン等の薄膜半導
体220を用いて、同心円状に内側からソース領域21
1、チャネル領域214、オフセット領域218、ドレ
イン領域212が順に形成されている。
点線で示す領域に島状に形成され、図示せぬ隣接するM
OSFET等の素子の薄膜半導体とは分離されている。
チャネル領域214はゲート電極用配線223を通じて
ゲート電極213に電圧を印加することによって、第一
層間絶縁膜216を介してゲート電極213に対応する
場所の薄膜半導体220を反転して形成される。
はソース領域用コンタクト231及びドレイン電極用コ
ンタクト232を介して夫々ソース領域用配線221及
びドレイン電極用配線222に接続され、これらの配線
によってMOSFETの各端子が外部に接続される。ゲ
ート電極用配線223を含むこれらの配線は、図3
(b)に示すように、第一層間絶縁膜216の上の同一
平面上で互いに交差しないように形成されている。
2とチャネル領域214との境界に設けられており、こ
のオフセット領域218はチャネル領域214と同時に
形成され、チャネル領域214との違いは上部にゲート
電極213が存在するか否かのみである。
と、この領域で空乏層が広がり易くなり、ドレイン端で
の電界が緩和される。したがって、上述した幾何学的な
電界緩和の効果と合わせて、さらにソース−ドレイン耐
圧を高めることができる。但し、本発明の第三の実施例
ではオフセット領域218によって本発明の第一の実施
例に比べてオン電流が減少するという不利な点がある。
つまり、応用装置の要求性能に応じて、耐圧を優先する
かオン電流を優先するかで、本発明の第一の実施例によ
るMOSFETを選択するか、あるいは本発明の第三の
実施例によるMOSFETを選択すればよい。
を示す平面図であり、図4(b)は図4(a)のDD断
面図である。これらの図において、本発明の第四の実施
例によるMOSFETは、絶縁性基板310の上にアモ
ルファスシリコンあるいは多結晶シリコン等の薄膜半導
体320を用いて、同心円状に内側からソース領域31
1、チャネル領域314、オフセット領域318、ドレ
イン領域312が順に形成されている。
点線で示す領域に島状に形成され、図示せぬ隣接するM
OSFET等の素子の薄膜半導体とは分離されている。
チャネル領域314はゲート電極用配線323を通じて
ゲート電極313に電圧を印加することによって、第一
層間絶縁膜316を介してゲート電極313に対応する
場所の薄膜半導体320を反転して形成される。
はソース領域用コンタクト331及びドレイン電極用コ
ンタクト332を介して夫々ソース領域用配線321及
びドレイン電極用配線322に接続され、これらの配線
によってMOSFETの各端子が外部に接続される。ゲ
ート電極用配線323を含むこれらの配線は、図4
(b)に示すように、第一層間絶縁膜316の上の同一
平面上で互いに交差しないように形成されている。
317を介してオフセット領域318の上部に設けられ
ており、サブゲート電極319に十分高い電圧を印加す
ると、第三の実施例ではオフセット領域218だった領
域318がチャネル領域314の一部と同等になり、サ
ブゲート電極319に印加する電圧が低い場合にはその
領域318が第三の実施例のオフセット領域218と同
等になる。つまり、サブゲート電極319の電位を制御
することによって、オフ時の耐圧を高め、オン時のドレ
イン電流の低減を防ぐことができる。
OSFETに関するものであるが、本発明のMOSFE
Tはこれに限るものではない。即ち、順スタガ型、逆ス
タガ型のMOSFETに本発明を適応しても同様の効果
が得られる。
を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)のEE断
面図である。これらの図において、本発明の第五の実施
例は順スタガ型MOSFETに上述した本発明の構成を
適用した例を示している。
例によるMOSFETは、絶縁性基板410の上にアモ
ルファスシリコンあるいは多結晶シリコン等の薄膜半導
体420を用いて、同心円状に内側からソース領域41
1、チャネル領域414、ドレイン領域412が順に形
成されている。
点線で示す領域に島状に形成され、図示せぬ隣接するM
OSFET等の素子の薄膜半導体とは分離されている。
チャネル領域414はゲート電極用配線423を通じて
ゲート電極413に電圧を印加することによって、第一
層間絶縁膜416を介してゲート電極413に対応する
場所の薄膜半導体420を反転して形成される。
には夫々ソース領域用配線421及びドレイン電極用配
線422が直接接続され、これらの配線によってMOS
FETの各端子が外部に接続される。ゲート電極用配線
423を含むこれらの配線は、図5(b)に示すよう
に、第一層間絶縁膜416を介して複数の平面上で互い
に交差しないように形成されている。
を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)のFF断
面図である。これらの図において、本発明の第六の実施
例は逆スタガ型MOSFETに上述した本発明の構成を
適用した例を示している。
例によるMOSFETは、絶縁性基板510の上にアモ
ルファスシリコンあるいは多結晶シリコン等の薄膜半導
体520を用いて、同心円状に内側からソース領域51
1、チャネル領域514、ドレイン領域512が順に形
成されている。
点線で示す領域に島状に形成され、図示せぬ隣接するM
OSFET等の素子の薄膜半導体とは分離されている。
チャネル領域514はゲート電極用配線523を通じて
ゲート電極513に電圧を印加することによって、第一
層間絶縁膜516を介してゲート電極13に対応する場
所の薄膜半導体520を反転して形成される。
は夫々ソース領域用配線521及びドレイン電極用配線
522に直接接続され、これらの配線によってMOSF
ETの各端子が外部に接続される。ゲート電極用配線5
23を含むこれらの配線は、図6(b)に示すように、
第一層間絶縁膜516を介して複数の平面上で互いに交
差しないように形成されている。
五の実施例及び本発明の第六の実施例はソース領域用配
線及びドレイン領域用配線が層間絶縁膜を挟んでゲート
電極の反対側にある以外は図1に示す本発明の一実施例
と同様の構成となっている。
実施例ではソース領域用配線及びドレイン領域用配線を
層間絶縁膜を挟んでゲート電極の反対側に設けており、
ゲート電極413,513と半導体層420,520と
の位置関係はゲート電極413,513が図5では上側
に、図6では下側に夫々形成されている。
実施例によるMOSFETの動作及びその効果は本発明
の第一の実施例によるMOSFETと同様である。但
し、第五の実施例及び本発明の第六の実施例ではソース
領域用配線とドレイン領域用配線とが層間絶縁膜を挟ん
でゲート電極と交差するようにすることもできる。
路の高速動作に不利となるので、回路の高速動作とって
は望ましくない。しかしながら、仮にこうして生じる静
電容量を積極的に利用したい場合には、配線が交差する
領域の形状と層間絶縁膜の厚さとを調整することによっ
て、所望の静電容量を形成することも可能である。
積の領域に形成した時のドレイン電流について考察し、
一般の矩形のMOSFETと比較することとする。第一
に、円形のMOSFETの飽和領域でのドレイン電流I
dは、簡単な解析の結果、次式で与えられる。すなわ
ち、Coをゲート容量、μをキャリア移動度、VG をゲ
ート電圧、VT をしきい値電圧とすると、 Id=1/2[Co・μ・2π/ln(b/a)](VG −VT )2 ……(2) という式が得られる。
円形のMOSFETのドレイン電流は一般の矩形のMO
SFETと全く同じ数式で表わされる。すなわち、 Weq=2π(b−a)/ln(b/a) ……(3) Leq=b−a ……(4) と表され、Weq,Leqは夫々矩形のMOSFETのチャ
ネル幅及びチャネル長と等価であることがわかる。
ル長Leqの円形、矩形のMOSFETを夫々形成するも
のとする。円形のMOSFETの場合、正方形の中心と
円の中心とを合わることで、チャネル巾WeqのMOSF
ETを1個形成することができる。
b、チャネル長LeqのMOSFETをb/Leq個形成す
ることができるので、並列に接続した場合のチャネル幅
の総和Wsum は、 Wsum =b・b/Leq=b2 /(b−a) ……(5) という式で与えられる。
FETと矩形のMOSFETとを夫々一辺bの正方形の
領域に形成した時、夫々のMOSFETのドレイン電流
の比は(3)式及び(5)式で与えられる。つまり、 b2 /(b−a)<2π(b−a)/ln(b/a) a<b ……(6) という式が得られる。したがって、(6)式を満足する
ようにa,bを選択することによって、円形のMOSF
ETの方からより多くの電流を取出すことができる。
トランジスタの電流値との比較を示す図である。図7に
おいてはa=10μmと固定し、bを変化させた場合、
上式の両辺がどのように変化するかを示したグラフであ
る。
き、また、図示していないが、bがaに比べて極端に大
きい範囲を除き、(6)式が成立する。例えば、a=1
0μm,b=2a,3aの時の円形のMOSFETのド
レイン電流は、図7に示すように、同様の矩形のMOS
FETの2.26倍、2.54倍となる。
11,311,411,511の外周とドレイン領域1
2,112,212,312,412,512の内周と
を同一の中心点を持って円弧状に形成し、ソース領域1
1,111,211,311,411,511の外周の
半径aとドレイン領域12,112,212,312,
412,512の内周の半径bとの間にa<bなる関係
が成立し、ゲート電極用配線23,123,223,3
23,423,523とドレイン領域用配線22,12
2,222,322,422,522とソース領域用配
線21,121,221,321,421,521とを
同一平面上または絶縁層を介して複数の平面上に形成し
かつ互いに交差しないように構成することによって、ド
レイン領域12,112,212,312,412,5
12の内周では電界が幾何学的に緩和されるので、十分
に耐圧を高くできるという効果がある。
同一平面上に形成されるので、寄生トランジスタ効果が
生じない。また、これらの配線は絶縁層を介して交差し
ないため、高電圧が印加されても絶縁破壊が起こり難
い。
いため、このMOSFETで構成した電子回路の性能劣
化が低減され、高速の回路動作が可能になる。さらにま
た、MOSFETの製造工程で配線材料の成膜工程とパ
ターニング工程とが夫々一回で済み、製造コストを低減
することができる。
縁性基板上に薄膜半導体で形成されかつ同一の中心点を
持って円弧状に形成された第一及び第二の端部を含むチ
ャネル領域と、第一の端部に高濃度の不純物を導入して
形成されるドレイン領域と、第二の端部に高濃度の不純
物を導入して形成されるソース領域と、チャネル領域の
上部及び下部のいずれか一方に絶縁層を介して形成され
るゲート電極とを備え、ソース領域の外周の半径がドレ
イン領域の内周の半径より小なる関係を持ちかつゲート
電極用の配線パターンとドレイン領域に接続される配線
用の電極パターンとソース領域に接続される配線用の電
極パターンとが互いに交差しないよう構成することによ
って、寄生容量によるトランジスタの劣化を招くことな
く、高電圧が印加されても絶縁破壊が起こり難くするこ
とができ、十分に耐圧を高くすることができるという効
果がある。
面図、(b)は(a)のAA断面図である。
面図、(b)は(a)のBB断面図である。
面図、(b)は(a)のCC断面図である。
面図、(b)は(a)のDD断面図である。
面図、(b)は(a)のEE断面図である。
面図、(b)は(a)のFF断面図である。
タの電流値との比較を示す図である。
(a)のGG断面図である。
従来例の構成を示す断面図である。
性基板 11,111,211,311,411,511 ソー
ス領域 12,112,212,312,412,512 ドレ
イン領域 13,113,213,313,413,513 ゲー
ト電極 14,114,214,314,413,513 チャ
ネル領域 16,116,216,316,416,516 第一
層間絶縁膜 21,121,221,321,421,521 ソー
ス領域用配線 22,122,222,322,422,522 ドレ
イン領域用配線 23,123,223,323,423,523 ゲー
ト電極用配線 31,131,231,331 ソース領域用コンタク
ト 32,132,232,332 ドレイン領域用コンタ
クト 115 LDD領域 218 オフセット領域 317 第二層間絶縁膜 319 サブゲート電極
Claims (8)
- 【請求項1】 絶縁性基板上に薄膜半導体で形成されか
つ同一の中心点を持って円弧状に形成された第一及び第
二の端部を含むチャネル領域と、前記第一の端部に高濃
度の不純物を導入して形成されるドレイン領域と、前記
第二の端部に高濃度の不純物を導入して形成されるソー
ス領域と、前記チャネル領域の上部及び下部のいずれか
一方に絶縁層を介して形成されるゲート電極とを有し、
前記ソース領域の外周の半径が前記ドレイン領域の内周
の半径より小なる関係を持ちかつ前記ゲート電極用の配
線パターンと前記ドレイン領域に接続される配線用の電
極パターンと前記ソース領域に接続される配線用の電極
パターンとが互いに交差しないよう構成したことを特徴
とする絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。 - 【請求項2】 前記ゲート電極用の配線パターンと前記
ドレイン領域に接続される配線用の電極パターンと前記
ソース領域に接続される配線用の電極パターンとは、同
一平面上及び絶縁層を介して複数の平面上のうちの一方
に互いに交差しないよう形成したことを特徴とする請求
項1記載の絶縁ゲート型電界効果トランジスタ。 - 【請求項3】 前記ドレイン領域と前記チャネル領域と
の間に、前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低濃度の
不純物を含む円弧状の領域を形成したことを特徴とする
請求項1または請求項2記載の絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ。 - 【請求項4】 前記ドレイン領域と前記チャネル領域と
の間に、前記絶縁層を介してその上部及び下部の一方に
前記ゲート電極が存在しない円弧状の領域を形成したこ
とを特徴とする請求項1または請求項2記載の絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタ。 - 【請求項5】 前記ゲート電極が存在しない前記円弧状
の領域の上部及び下部の一方に前記絶縁層よりも厚い第
二の絶縁層を介して第二のゲート電極を形成したことを
特徴とする請求項4記載の絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタ。 - 【請求項6】 前記ソース領域の外周の半径aと前記ド
レイン領域の内周の半径bとの間に、b2 /(b−a)
<2π(b−a)/ln(b/a)なる関係を持つこと
を特徴とする請求項1または請求項2記載の絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ。 - 【請求項7】 前記ゲート電極が前記ドレイン領域及び
前記ソース領域の上部に形成される順スタガ型であるこ
とを特徴とする請求項1から請求項6記載の絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ。 - 【請求項8】 前記ゲート電極が前記ドレイン領域及び
前記ソース領域の下部に形成される逆スタガ型であるこ
とを特徴とする請求項1から請求項6記載の絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09258026A JP3092553B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1197697A true JPH1197697A (ja) | 1999-04-09 |
JP3092553B2 JP3092553B2 (ja) | 2000-09-25 |
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Family Applications (1)
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JP09258026A Expired - Fee Related JP3092553B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 絶縁ゲート型電界効果トランジスタ |
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JP (1) | JP3092553B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004087682A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Chi Mei Electronics Corp | 薄膜トランジスタ、画像表示素子および画像表示装置 |
US7309900B2 (en) | 2004-03-23 | 2007-12-18 | Advanced Lcd Technologies Development Center Co., Ltd. | Thin-film transistor formed on insulating substrate |
US7671366B2 (en) | 2007-03-21 | 2010-03-02 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Thin film transistor and organic light emitting device including thin film transistor |
JP2017157857A (ja) * | 2012-02-03 | 2017-09-07 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP09258026A patent/JP3092553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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