JPH11974A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
積層ポリエステルフィルムInfo
- Publication number
- JPH11974A JPH11974A JP9153632A JP15363297A JPH11974A JP H11974 A JPH11974 A JP H11974A JP 9153632 A JP9153632 A JP 9153632A JP 15363297 A JP15363297 A JP 15363297A JP H11974 A JPH11974 A JP H11974A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- acid
- laminated
- laminated film
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
面に、スルホン化ポリアニリンが4重量%以上含まれて
なる積層膜を有し、かつ、該積層膜表面の水との接触角
が60度以上85度以下であることを特徴とする積層ポ
リエステルフィルム。 【効果】本発明によって作成される積層ポリエステルフ
ィルムは、ポリエステルフィルム基材の少なくとも片面
に、スルホン化ポリアニリンを特定量含んだ積層膜を形
成し、かつ、該積層膜表面の水との接触角を60度以
上、85度以下とすることにより、各種塗料やインキと
の接着性や低湿度下での帯電防止性に優れると同時に、
湿熱環境下でも接着性に優れた効果を発現する。
Description
ィルムに関し、更に詳しくは、各種塗料やインキとの接
着性や低湿度下での帯電防止性に優れると同時に、湿熱
環境下においても優れた接着性を示す積層ポリエステル
フィルムに関するものである。
安定性、機械的性質、耐熱性、透明性、電気的性質など
に優れた性質を有することから、磁気記録材料、包装材
料、電気絶縁材料、各種写真材料、グラフィックアーツ
材料などの多くの用途の基材フィルムとして広く使用さ
れている。
表面が高度に結晶配向しているため、各種塗料、インキ
との接着性に乏しいという欠点を有している。このた
め、従来から、ポリエステルフィルム表面に種々の方法
で接着性を与えるための検討がなされてきた。
ポリエステルフィルム表面のコロナ放電処理、紫外線照
射処理、プラズマ処理などを行う表面活性化法、酸、ア
ルカリ、アミン水溶液などの薬剤による表面エッチング
法、フィルム表面にアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂などの各種樹脂をプライマー層として
設ける方法(特開昭55−15825号公報、特開昭5
8−29626号公報、特開昭60−168652号公
報、特開昭60−19522号公報、特開昭60−14
9442号公報など)などが知られている。中でも、特
に、塗布によって上記プライマー層を設け接着性を付与
する方法として、結晶配向が完了する前のポリエステル
フィルムに上記樹脂成分を含有する塗液を塗布し、乾燥
して後、延伸、熱処理を施して結晶配向を完了させる方
法(インラインコート法)が、工程簡略化や製造コスト
の点で有力視され、当業界で行われている。
エステル樹脂に帯電防止剤を添加し、塗布する方法(特
開昭60−141525号公報)、スチレンスルホン酸
共重合体を塗布する方法(特開昭61−204240号
公報)、リン酸塩基を含有する塗布層を有する積層ポリ
エステルフィルム(特開平7−81015号公報)、ス
ルホン酸基を含有したポリアニリンを積層する方法(特
開平7−101016号公報)などが提案されている。
の技術では、接着性と帯電防止性を両立させることは困
難であった。すなわち、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、有機スルホン酸塩基含有ポリエステル、あるい
はアクリル樹脂を用いたものは、所望の接着性が得られ
たとしても帯電防止効果がなく、例えば、積層ポリエス
テルフィルム上へ被覆層を設ける過程において、工程中
のゴミが付着し、精度のよい被覆層が得られないといっ
た問題や、被覆層を設ける後加工工程で、各種ロールな
どとの摩擦による摩擦帯電や巻き出し時の剥離帯電など
により、ハンドリング性が悪くなるだけでなく、電撃に
よる人体への影響や爆発などの危険性がある。。
してアルキルベンゼンスルホン酸塩基やアルキルリン酸
塩基などの低分子量化合物を基材フィルムに練り込んだ
り、塗剤中に配合して塗布させたりする方法は、その添
加量が少ないと帯電防止性に劣り、また良好な帯電防止
性を得るために添加量を多くすると、逆に低分子量化合
物が表面や界面にブリードアウトしたりして接着性が悪
くなる現象が発生する。
用いる方法は、帯電防止性を高レベルに付与するため添
加量を多くすると接着性が不足したり、インラインコー
ト法に適用した場合には塗膜の亀裂が発生し、接着性の
みならず帯電防止性も低下するなどの欠点がある。
めリン酸塩基含有共重合体を用いる方法も開示されてい
る。この方法は、積層膜表層にリン酸塩基が多く存在
し、水分を吸着しやすいため、帯電防止性は優れるもの
の、局所的な応力、例えば、削れに弱く、接着性の点で
不十分な場合が多くあり、また、イオン伝導性のため、
低湿度下で帯電防止性が低下する欠点がある。
るポリアニリン、ポリピロール、酸化錫アンチモンドー
プ系などは、一般的には低湿度下でも帯電防止性に優れ
るものの、上記したインラインコート法に適用した場
合、該化合物に延伸追従性がないため、延伸時に亀裂を
生じ、帯電防止性が得られないという問題がある。ま
た、ポリアニリンをスルホン化などで水溶性化したもの
は同様に帯電防止性には優れるものの、塗膜表面の親水
性が強くなり、特に、湿熱環境下における接着性が悪く
なる欠点がある。
塗料やインキとの接着性や低湿度下での帯電防止性に優
れると同時に、湿熱環境下においても優れた接着性を示
す積層ポリエステルフィルムを提供することを目的とす
るものである。
発明の積層ポリエステルフィルムは、ポリエステルフィ
ルムの少なくとも片面に、スルホン化ポリアニリンが4
重量%以上含まれてなる積層膜を有し、かつ、該積層膜
表面の水との接触角が60度以上85度以下であること
を特徴とするものである。
ムに係るポリエステルフィルムにおいて、ポリエステル
とは、エステル結合を主鎖の主要な結合とする高分子の
総称であって、好ましいポリエステルとしては、エチレ
ンテレフタレート、エチレン−2,6−ナフタレート、
ブチレンテレフタレート、エチレン−α,β−ビス(2
−クロロフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボキシ
レートなどから選ばれた少なくとも1種の構成成分を主
要構成成分とするものを用いることができる。これら構
成成分は1種のみ用いても、2種以上併用してもよい
が、中でも品質、経済性などを総合的に判断するとエチ
レンテレフタレートを主要構成成分とするポリエステル
を用いることが特に好ましい。また、基材に熱が作用す
る用途や、被覆物として紫外線硬化型樹脂など硬化時に
樹脂の収縮を伴う用途においては、耐熱性や剛性に優れ
たポリエチレン−2,6−ナフタレートが更に好まし
い。
ジカルボン酸成分やジオール成分が一部、好ましくは2
0モル%以下共重合されていてもよい。
剤、例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫
外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無
機の微粒子、充填剤、帯電防止剤、核剤などがその特性
を悪化させない程度に添加されていてもよい。
のo−クロロフェノール中で測定)は、0.4〜1.2
dl/gが好ましく、より好ましくは0.5〜0.8d
l/gの範囲にあるものが本発明を実施する上で好適で
ある。
フィルムは、積層膜が設けられた状態においては二軸配
向されたものであるのが好ましい。二軸配向ポリエステ
ルフィルムとは、一般に、未延伸状態のポリエステルシ
ートまたはフィルムを長手方向および幅方向に各々2.
5〜5倍程度延伸され、その後、熱処理が施されて、結
晶配向が完了されたものであり、広角X線回折で二軸配
向のパターンを示すものをいう。
れるものではなく、用途に応じて適宜選択されるが、機
械的強度、ハンドリング性などの点から、通常1〜50
0μm、好ましくは5〜300μmである。例えば、プ
リペイドカード用やICカード用などのカード用途では
10〜500μm、ラベル用途では10〜250μm、
各種印刷用リボン用途では1〜50μmなどである。ま
た、得られたフィルムを各種の方法で貼り合わせて用い
ることもできる。
の受像シート用途、プリペイドカード用やICカード用
などのカード用途、あるいはラベル用途などにおいて
は、基材フィルムとして透明タイプのポリエステルフィ
ルムの他に、白色ポリエステルフィルムも好適に用いら
れる。この白色ポリエステルフィルムは、白色に着色さ
れたポリエステルフィルムであれば特に限定されるもの
ではなく、好ましくは白色度が85〜150%、より好
ましくは90〜130%であり、光学濃度が好ましくは
0.5〜5、より好ましくは1.2〜3の場合である。
例えば、白色度が小さい基材フィルムを使用した場合、
反対面の模様や着色が透過し表面の印刷層の美観が損な
われやすく、一方、光学濃度が小さい場合、十分な光線
反射が得られず、肉眼で見た場合白さが減少する、反対
面の影響を受けるなど好ましくない。
は、特に限定されないが、通常は無機粒子あるいはポリ
エステルと非相溶の樹脂の添加により得ることができ
る。添加する量は特に限定されないが、無機粒子の場
合、好ましくは5〜35重量%、より好ましくは8〜2
5重量%である。一方、非相溶性の樹脂を添加する場合
は、好ましくは5〜35体積%、より好ましくは8〜2
5体積%である。
くは平均粒径0.1〜4μm、より好ましくは0.3〜
1.5μmの無機粒子などをその代表的なものとして用
いることができる。具体的には、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、アル
ミナ、タルク、クレーなどあるいはこれらの混合物を使
用でき、これらの無機粒子は他の無機化合物、例えば、
リン酸カルシウム、酸化チタン、雲母、ジルコニア、酸
化タングステン、フッ化リチウム、フッ化カルシウムな
どと併用されてもよい。また、上述した無機粒子の中で
もモース硬度が5以下、好ましくは4以下のものを使用
する場合、白色度が更に増すためより好ましい。
は、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフ
タレートやポリエチレン−2,6−ナフタレートと混合
する場合についていえば、アクリル樹脂、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、変性オレフィン樹脂、ポリブチレ
ンテレフタレート系樹脂、フェノキシ樹脂、ポリフェニ
レンオキシドなどを用いることができ、当然、上述した
無機粒子と併用してもよい。例えば、特に、無機粒子や
ポリエステルと非相溶の樹脂を混合して2軸延伸し、内
部に空洞を有する、比重が0.5〜1.3の白色ポリエ
ステルフィルムは印刷特性が良好になるので好ましい。
ホン化ポリアニリンは、該ポリアニリン分子中にスルホ
ン酸基および/またはその塩を含んでいるものであれば
特に限定されるものではない。
ンの中でも、特に、下記の一般式で表される、スルホン
酸基および/またはその塩が該スルホン化ポリアニリン
を構成するベンゼン環に共有結合しているものが好まし
い。
1〜4のアルキル基、繰り返し単位nは50〜2000
の整数を表す) 本発明に好適に用いることのできる上記した一般式で表
されるスルホン化ポリアニリンは、「Yue,J.;E
pstein,A.J.,J.Am.Chem.So
c.,1990,112,2800−2801」、「Y
ue,J.;Wang,Z.H.;Cromack,
K.R.;Epstein,A.J.;MacDiar
mid,A.G.,J.Am.Chem.Soc.,1
991,113,2665−2671」、「Yue,
J.;Epstein,A.J.;MacDiarmi
d,A.G.,Mol.Cryst.Liq.Crys
t.,1990,Vol.189,255−261」な
どに記載の方法に従い製造することができる。中でも、
本発明に用いることのできるスルホン化ポリアニリン
は、芳香族環に対して、スルホン酸基および/またはそ
の塩がモル比で1/10〜6/10が好ましく、より好
ましくは4/10〜6/10である。
ポリアニリンが、4重量%以上含まれなければならない
が、該積層膜中においては、その他の積層膜の構成成分
として、下記に示すような樹脂を用いることができる。
積層膜形成塗液が得られるものであれば特に限定され
ず、その形態は、例えば、水溶性塗液、水分散性塗液、
乳化塗液(いわゆる、エマルジョン塗液)、懸濁塗液
(いわゆる、サスペンション塗液)などとして得られる
ものである。
しては、ポリビニルアルコール樹脂、アセタール化ポリ
ビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポ
リビニルピロリドン、ポリアミド樹脂、ゼラチン、エポ
キシ樹脂、ポリカーボネート樹脂などである。中でも、
基材フィルムとして、ポリエステルフィルムを用いる場
合は、積層膜との接着性の点で、ポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリウレタン樹脂を好ましく用いることが
できる。
として好ましく用いることのできるポリエステル樹脂
は、主鎖あるいは側鎖にエステル結合を有するものであ
り、このようなポリエステル樹脂は、ジカルボン酸とジ
オールから重縮合して得ることができるものである。
分としては、芳香族、脂肪族、脂環族のジカルボン酸や
3価以上の多価カルボン酸が使用できる。芳香族ジカル
ボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソ
フタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボ
ン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス
フェノキシエタン−p,p’−ジカルボン酸、フェニル
インダンジカルボン酸などを用いることができる。これ
らの芳香族ジカルボン酸は、積層膜の強度や耐熱性の点
で、好ましくは全ジカルボン酸成分の30モル%以上、
より好ましくは35モル%以上、最も好ましくは40モ
ル%以上のものを用いるのがよい。脂肪族および脂環族
のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、アゼライン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー
酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジ
カルボン酸などおよびそれらのエステル形成性誘導体を
用いることができる。
る場合、ポリエステル樹脂の各種塗料やインキ接着性を
向上させるため、あるいはポリエステル樹脂の水溶性化
を容易にするため、スルホン酸塩基を含む化合物や、カ
ルボン酸塩基を含む化合物を共重合することが好まし
い。
えばスルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4
−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、スルホ−p−キシリレングリコール、
2−スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベン
ゼンなどのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アン
モニウム塩などを用いることができるが、これに限定さ
れるものではない。
えば、トリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリ
ット酸、無水ピロメリット酸、4−メチルシクロヘキセ
ン−1,2,3−トリカルボン酸、トリメシン酸、1,
2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4
−ペンタンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、5−(2,5−ジオキ
ソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸、5−(2,5−ジオ
キソテトラヒドロフルフリル)−3−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン
酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、
1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、エチレ
ングリコールビストリメリテート、2,2’,3,3’
−ジフェニルテトラカルボン酸、チオフェン−2,3,
4,5−テトラカルボン酸、エチレンテトラカルボン酸
などのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニ
ウム塩などを用いることができるが、これに限定される
ものではない。
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,
4−ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオー
ル、ネオペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル
−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブ
チル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6
−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラ
メチル−1,3−シクロブタンジオール、4,4’−チ
オジフェノール、ビスフェノールA、4,4’−メチレ
ンジフェノール、4,4’−(2−ノルボルニリデン)
ジフェノール、4,4’−ジヒドロキシビフェノール、
o−,m−,およびp−ジヒドロキシベンゼン、4,
4’−イソプロピリデンフェノール、4,4’−イソプ
ロピリデンビンジオール、シクロペンタン−1,2−ジ
オール、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘ
キサン−1,4−ジオール、ビスフェノールAなどを用
いることができる。
テルは、酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、フェニルインダンジ
カルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、トリ
メリット酸、ピロメリット酸、5−(2,5−ジオキソ
テトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸、セバシン酸、アジピン
酸、ジオール成分としてエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、ビスフェノールA、ポリエチレングリコー
ルから選ばれる共重合体などである。
ては、変性ポリエステル共重合体、例えば、アクリル、
ウレタン、エポキシなどで変性したブロック共重合体、
グラフト共重合体などを用いることも可能である。
テル樹脂は、以下の製造法によって製造することができ
る。例えば、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸、
イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ジ
オール成分として、エチレングリコール、ネオペンチル
グリコールからなるポリエステル樹脂について説明する
と、テレフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸とエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタル
酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
およびエチレングリコール、ネオペンチルグリコールと
をエステル交換反応させる第一段階と、この第一段階の
反応生成物を重縮合反応させる第二段階とによって製造
する方法などにより製造することができる。
リ金属、アルカリ土類金属、マンガン、コバルト、亜
鉛、アンチモン、ゲルマニウム、チタン化合物などが用
いられる。
鎖に多く有するポリエステル樹脂を得る方法としては、
特開昭54−46294号公報、特開昭60−2090
73号公報、特開昭62−240318号公報、特開昭
53−26828号公報、特開昭53−26829号公
報、特開昭53−98336号公報、特開昭56−11
6718号公報、特開昭61−124684号公報、特
開昭62−240318号公報などに記載の3価以上の
多価カルボン酸を共重合した樹脂により製造することが
できるが、むろんこれら以外の方法であってもよい。
樹脂の固有粘度は特に限定されないが、接着性の点で
0.3dl/g以上であることが好ましく、より好まし
くは0.35dl/g以上、最も好ましくは0.4dl
/g以上であることである。
ラス転移点(以下、「Tg」と略称する)は、−10℃
以上110℃以下とすることが好ましく、より好ましく
は0℃以上100℃以下、最も好ましくは15℃以上9
0℃以下である。Tgが−10℃より低くなると、積層
膜同士の重ね合わせによるブロッキングや積層膜と基材
ポリエステルフィルムとのブロッキングなどが発生しや
すくなり、110℃を超える場合は、基材フィルムへの
塗布性が悪くなる傾向がある。
として好ましく用いることのできるアクリル樹脂は、該
アクリル樹脂を構成するモノマー成分としては、例え
ば、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート
(アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基、ス
テアリル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ベンジル
基、フェニルエチル基など)、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルメタクリレートなどのヒドロキシル基含有モノマ
ー、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチルア
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メチ
ロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミ
ド、N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−メトキ
シメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリ
ルアミド、N−フェニルアクリルアミドなどのアミド基
含有モノマー、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレ
ート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレートな
どのアミノ基含有モノマー、グリシジルアクリレート、
グリシジルメタクリレートなどのエポキシ基含有モノマ
ー、アクリル酸、メタクリル酸およびそれらの塩(アル
カリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩な
ど)などのカルボキシル基またはその塩を含有するモノ
マーなどを用いることができ、これらは1種もしくは2
種以上を用いて共重合される。さらに、これらは他種の
モノマーと併用することができる。
グリシジルエーテルなどのエポキシ基含有モノマー、ス
チレンスルホン酸、ビニルスルホン酸およびそれらの塩
(リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウ
ム塩など)などのスルホン酸基またはその塩を含有する
モノマー、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマ
ール酸およびそれらの塩(リチウム塩、ナトリウム塩、
カリウム塩、アンモニウム塩など)などのカルボキシル
基またはその塩を含有するモノマー、無水マレイン酸、
無水イタコン酸などの酸無水物を含有するモノマー、ビ
ニルイソシアネート、アリルイソシアネート、スチレ
ン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルトリスアルコキシシラン、アルキルマレイン酸モノ
エステル、アルキルフマール酸モノエステル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、アルキルイタコン酸モ
ノエステル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、塩化ビニル
などを用いることができる。
しては、変性ポリエステル共重合体、例えば、アクリ
ル、ウレタン、エポキシなどで変性したブロック共重合
体、グラフト共重合体なども可能である。
Tgは、特に限定されるものではないが、好ましくは0
℃以上70℃以下、より好ましくは10℃以上60℃以
下である。Tgが低いアクリル樹脂を用いる場合はブロ
ッキングしやすい傾向があり、高すぎる場合は、横延伸
時に亀裂を生じることがあり好ましくない。
上が好ましく、より好ましくは30万以上とするのが各
種塗料やインキとの接着性の点で望ましい。
ル樹脂としては、メチルメタクリレート、エチルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、アクリルアミド、N−メチロールアク
リルアミド、グリシジルメタクリレート、アクリル酸か
ら選ばれる共重合体などである。
するに際しては、結晶配向が完了する前のポリエステル
フィルムに積層膜形成塗液を塗布し、延伸、熱処理を施
すことにより得るものであるが、該方法をとることによ
り、高温での熱処理が可能になり、また、より均一で薄
膜の積層膜を得ることができる。上記方法によって積層
膜を形成する場合には、アクリル樹脂は水に溶解、乳
化、あるいは懸濁し得る水系のものが環境汚染や防爆性
の点で好ましい。このような水系アクリル樹脂は、親水
性基を有するモノマー(アクリル酸、メタクリル酸、ア
クリルアミド、ビニルスルホン酸およびその塩など)と
の共重合や反応性乳化剤や界面活性剤を用いた乳化重
合、懸濁重合、ソープフリー重合などの方法によって作
成することができる。
として好ましく用いることのできるポリウレタン樹脂
は、分子構造中にウレタン結合を有するものであれば特
に限定されるものではなく、ポリオール化合物とポリイ
ソシアネート化合物より得られる反応生成物をその基本
骨格とするものであり、必要に応じて鎖延長剤や架橋剤
などを用いることができる。
リエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリアセ
タールジオールなどであり、それらの中でもポリエステ
ルポリオール、ポリエーテルポリオールが好ましい。
ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなど、あるいはこれら
の混合物と有機ジカルボン酸、例えば、飽和脂肪酸(ア
ジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸など)、不飽和脂
肪酸(マレイン酸、フマル酸など)、芳香族酸(テレフ
タル酸、イソフタル酸、フタル酸など)、脂環族ジカル
ボン酸およびこれらの混合物、無水物などを反応させて
得られた両末端に水酸基を有する線状ポリエステル、更
にはカプロラクタム、メチルカプロラクトンなどのラク
トン類をジオール類で開環重合させて得られるポリエス
テルなども用いることができる。
ば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピ
クロルヒドリン、オキサシクロブタン、置換オキサシク
ロブタンあるいはテトラヒドロフランなどの開環重合も
しくは共重合によって得られる末端に水酸基を有する重
合体もしくは共重合体またはこれらの混合物などを用い
ることができる。ジヒドロキシ化合物の分子量は適宜選
択できるが、通常、700〜5000の範囲が好まし
い。
イソシアネートとしては、1,4−テトラメチレンジイ
ソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、1,8−オクタメチレンジイソシアネート、1,1
0−デカメチレンジイソシアネート、1,4−シクロヘ
キシレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネー
ト、1,3−フェニレンジイソシアネート、4,4’−
メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ートなど、あるいはこれらの混合物を用いることができ
る。
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、トリメチロールプロパン、ヒドラジン、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミンなどを用いることが
できる。
ポリアニリンが、4重量%以上含まれている必要があ
る。その理由は、4重量%未満では帯電防止性が発現し
ないからである。更に、本発明者らの知見によれば、ス
ルホン化ポリアニリンが30重量%より多く含まれてな
る積層膜を形成しようとした場合、塗布層の延伸追従性
が不足し、塗布層に亀裂が発生し、帯電防止性が発現し
にくくなる傾向がある。以上のことから、該積層膜にお
いては、スルホン化ポリアニリンと樹脂の固形分重量比
は5/95〜30/70が好ましく、より好ましくは1
0/90〜25/75、最も好ましくは10/90〜2
0/80であり、上記範囲とすることで、所望の帯電防
止性が得られ、かつ、接着性も満足することができるも
のである。
ィルムの少なくとも片面に帯電防止性を有する積層膜が
設けられるが、ここで帯電防止性とは、表面比抵抗が、
23℃、相対湿度30%において、5×1012Ω/□以
下であることを意味するものであり、好ましくは1×1
012Ω/□以下、より好ましくは5×1011Ω/□以下
を意味するものである。すなわち、本発明者らの知見に
よれば、帯電防止性は、5×1011Ω/□以下とするこ
と、また、その下限は1×103 Ω/□程度までとする
のが最も好ましい。
層膜表面の水との接触角が60度以上、85度以下でな
ければならい。その理由は、水との接触角が60度未満
の場合には、積層膜の親水性が強すぎ、各種塗料やイン
キとの接着性が得られず、また、85度より大きいとき
は積層膜の疎水性が強すぎ、同様に各種塗料やインキと
の接着性が得られないからである。更に、本発明者らの
知見によれば、水との接触角は、好ましくは65度以
上、80度以下、より好ましくは70度以上75度以下
のものが、各種塗料やインキとの接着性をより向上させ
ると同時に、湿熱下での接着性を良好なものとすること
ができ、好適である。
スルホン化ポリアニリンと樹脂に、架橋剤を添加するこ
とにより、各種塗料やインキとの接着性を向上させるこ
とができるので好適である。
るものではないが、メチロール化あるいはアルキロール
化した尿素系、メラミン系、アクリルアミド系、ポリア
ミド系樹脂、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、
オキサゾリン系化合物、アジリジン化合物、各種シラン
カップリング剤、各種チタネート系カップリング剤など
を用いることができる。中でも、メラミン系架橋剤、オ
キサゾリン系架橋剤の添加が接着性向上の点で好まし
く、特に、メラミン系架橋剤の添加により、湿熱下での
接着性が飛躍的に向上することも見出したものである。
されないが、メラミン、メラミンとホルムアルデヒドを
縮合して得られるメチロール化メラミン誘導体、メチロ
ール化メラミンに低級アルコールを反応させて部分的あ
るいは完全にエーテル化した化合物、およびこれらの混
合物などを用いることができる。また、メラミン系架橋
剤としては単量体、2量体以上の多量体からなる縮合
物、あるいはこれらの混合物などを用いることができ
る。エーテル化に使用する低級アルコールとしては、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブタノール、イソブタノールなどを用いる
ことができる。官能基としては、イミノ基、メチロール
基、あるいはメトキシメチル基やブトキシメチル基など
のアルコキシメチル基を1分子中に有するもので、イミ
ノ基型メチル化メラミン樹脂、メチロール基型メラミン
樹脂、メチロール基型メチル化メラミン樹脂、完全アル
キル型メチル化メラミン樹脂などである。その中でもメ
チロール化メラミン樹脂が最も好ましい。更に、メラミ
ン系架橋剤の熱硬化を促進するため、例えば、p−トル
エンスルホン酸などの酸性触媒を用いてもよい。
アニリンと樹脂の合計100重量部に対し、0.5〜2
0重量部が好ましく、より好ましくは1〜15重量部、
最も好ましくは2〜10重量部である。
ない範囲内で、他の樹脂、例えば、本発明に用いられる
上述したポリエステル樹脂以外のポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂などが配合されていて
もよい。
われない範囲内で各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、
耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑
剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤、帯
電防止剤、核剤などが配合されていてもよい。
は、易滑性や耐ブロッキング性が向上するのでさらに好
ましい。
リカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カ
オリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウムなどを用いる
ことができる。用いられる無機粒子は、平均粒径0.0
1〜5μmが好ましく、より好ましくは0.05〜3μ
m、最も好ましくは0.08〜2μmであり、積層膜中
の樹脂に対する混合比は特に限定されないが、固形分重
量比で0.05〜8重量部が好ましく、より好ましくは
0.1〜3重量部である。
は0.02〜5μmの範囲が好ましく、より好ましくは
0.03〜2μm、最も好ましくは0.05μm〜0.
5μmである。積層膜の厚みが薄すぎると各種塗料やイ
ンキとの接着性不良や帯電防止性不良となる場合があ
る。
するに際しては、ポリエステルフィルムの少なくとも片
面に、スルホン化ポリアニリンを4重量%以上含まれて
なる積層膜が形成され、かつ、該積層膜表面の水との接
触角が60度以上85度以下であれば特に限定されるも
のではないが、積層膜を設けるのに好ましい方法として
は、ポリエステルフィルムの製造工程中の縦延伸行程と
横延伸行程の間で、積層膜形成塗液を塗布し、基材フィ
ルムと共に延伸、熱処理する方法が最も好適である。例
えば、溶融押し出しされた結晶配向前のポリエステルフ
ィルムを長手方向に2.5〜5倍程度延伸し、一軸延伸
されたフィルムに連続的に塗液を塗布する。塗布された
フィルムは段階的に加熱されたゾーンを通過しつつ乾燥
され、幅方向に2.5〜5倍程度延伸される。更に、連
続的に150〜250℃の加熱ゾーンに導かれ結晶配向
を完了させる方法(インラインコート法)によって得る
ことができる。この場合に用いる塗布液は環境汚染や防
爆性の点で水系のものが好ましい。
基材フィルムの表面(上記例の場合、一軸延伸フィル
ム)にコロナ放電処理などを施し、該表面の濡れ張力
を、好ましくは47mN/m以上、より好ましくは50
mN/m以上とするのが、積層膜のポリエステルフィル
ムとの接着性を向上させることができるので好ましく用
いることができる。
液の塗布方法は各種の塗布方法、例えば、リバースコー
ト法、グラビアコート法、ロッドコート法、バーコート
法、ダイコート法などを用いることができるが、特に、
バーコート法が広幅塗布に対応しやすい点で好適に用い
られる。
膜、特に乾燥する前の積層膜に、静電印加法により電荷
をかけておくことが好ましい。特に、直流電圧の印加、
本発明においては正電荷を積層膜にかけておくと帯電防
止性と水との接触角、すなわち、帯電防止性と接着性と
のバランスがよくなる。これは、積層膜中で、アニオン
樹脂であるスルホン化ポリアニリンが正電荷により表面
側に偏在化するためではないかと考えている。
るものではないが、例えば、正電荷をかけたワイヤーを
積層膜上に設ける方法、バーコート法での塗布時のバー
に正電荷をかける方法、あるいは上記両者の組み合わせ
などを用いることが可能である。
の製造方法について、ポリエチレンテレフタレート(以
下、「PET」と略称する)を基材フィルムとした例に
ついて説明するが、これに限定されるものではない。
着性や低湿度下での帯電防止性に優れると同時に、湿熱
環境下での接着性にも優れた積層ポリエステルフィルム
は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、スルホ
ン化ポリアニリンを含む積層膜を設けることにより製造
することができる。
〜0.8dl/gのPETペレットを真空乾燥した後、
押し出し機に供給し、260〜300℃で溶融し、T字
型口金よりシート状に押し出し、静電印加キャスト法を
用いて表面温度10〜60℃の鏡面キャスティングドラ
ムに巻き付けて、冷却固化せしめて未延伸PETフィル
ムを作成した。この未延伸フィルムを70〜120℃に
加熱されたロール間で縦方向(フィルムの進行方向)に
2.5〜5倍延伸する。このフィルムの少なくとも片面
にコロナ放電処理を施してあるポリエステルの該表面の
濡れ張力を47mN/m以上とし、その処理面に本発明
に係る積層膜形成塗液を塗布し、静電印加法により電荷
をかけた。塗布されたフィルムをクリップで把持して7
0〜150℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥した
後、幅方向に2.5〜5倍延伸し、引き続き160〜2
50℃の熱処理ゾーンに導き、1〜30秒間の熱処理を
行い、結晶配向を完了させた。この熱処理工程中で必要
に応じて幅方向あるいは長手方向に3〜12%の弛緩処
理を施してもよい。二軸延伸は、縦、横逐次延伸あるい
は同時二軸延伸のいずれでもよく、また縦、横延伸後、
縦、横いずれかの方向に再延伸してもよい。また、ポリ
エステルフィルムの厚みは特に限定されるものではない
が、1〜500μmが好ましく用いられる。この場合に
用いられる塗液は環境汚染や防爆性の点で水系が好まし
い。
る基材フィルムにもスルホン化ポリアニリンを含有させ
ることができる。この場合は、積層膜と基材フィルムと
の接着性が向上する、積層ポリエステルフィルムの易滑
性が向上するなどの効果がある。スルホン化ポリアニリ
ンを含有させる場合には、その添加量が5重量%以上2
0重量%未満であるのが、接着性、易滑性の点で好まし
い。もちろん、スルホン化ポリアニリンは、基材フィル
ム上に設ける積層膜形成組成物(本発明の積層ポリエス
テルフィルムの再生ペレットなどを含む)であってもよ
い。
フィルムは、各種塗料やインキとの接着性や低湿度下で
の帯電防止性に優れると同時に、湿熱環境下での接着性
にも優れたものとなり、各種の帯電防止易接着機能を必
要とする用途、例えば、磁気記録媒体用途、ICカード
用途、プリペイドカード用途、OHP用途、グラフィッ
ク用途、ラベル用途、リボン用途、包装用途など、広範
な用途に適用可能である。
る特性の測定方法および効果の評価方法は次の通りであ
る。
い、積層膜を設けた積層ポリエステルフィルムの断面を
観察した写真から求めた。厚みは測定視野内の30個の
平均値とした。
(株)製)100重量部に“スミジュール”N−75
(住友バイエル(株)製)1重量部を加え、バーコータ
を用いて塗布し、100℃で5分間乾燥し、積層膜上に
8μm厚みとした。
00個入れ、日東電工(株)製ポリエステル粘着テープ
をその上に貼り付け、ゴムローラーを用いて、荷重1
9.6Nで3往復させ、押し付けた後、90度方向に剥
離し、塗料乾燥膜の残存した個数により4段階評価
(◎:100、○:80〜99、△:50〜79、×:
0〜49)した。(◎)、(○)を接着性良好とした。
D−OL墨)(東洋インキ製造(株)製)を用い、ロー
ルコート法で積層膜上に2μm厚みに塗布した。その
後、照射強度80W/cmの紫外線ランプを用い、照射
距離(ランプとインキ面の距離)9cmで5秒間照射
し、紫外線硬化型インキを硬化させた。接着性評価は以
下の方法で行った。
100個入れ、ニチバン(株)製セロハンテープをその
上に貼り付け、ゴムローラーを用いて、荷重19.6N
で3往復させ、押し付けた後、90度方向に剥離し、イ
ンキ硬化膜の残存した個数により4段階評価(◎:10
0、○:80〜99、△:50〜79、×:0〜49)
した。(◎)、(○)を接着性良好とした。
ポリエステルフィルムを、60℃、相対湿度80%の恒
温恒湿槽中に24時間放置し、取り出した後のインキ硬
化膜の接着性を上記(3)と同様の評価を行った。
た後、その環境下においてデジタル超高抵抗/微小電流
計R8340A(アドバンテスト(株)製)を用いて、
印加電圧100V、10秒間印加後、積層膜の表面比抵
抗を測定した。5×1012Ω/□以下を帯電防止性良好
とした。
触角計CA−D型(協和界面化学(株)製)を用いて、
純水1.0×10-3cm3 を滴下し、積層膜表面の水滴
との接触角を測定し、10回測定した平均値を測定値と
した。
が、必ずしもこれに限定されるものではない。
量%、および平均粒径1.5μmのコロイダルシリカを
0.005重量%含有するPETペレット(極限粘度
0.63dl/g)を充分に真空乾燥した後、押し出し
機に供給し285℃で溶融し、T字型口金よりシート状
に押し出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度25
℃の鏡面キャスティングドラムに巻き付けて冷却固化せ
しめた。この未延伸フィルムを95℃に加熱して長手方
向に3.5倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。このフ
ィルムに空気中でコロナ放電処理を施し、基材フィルム
の濡れ張力を52mN/mとし、その処理面に下記の積
層膜形成塗液を塗布し、静電印加法により正電荷(10
kV)をかけた。塗布された一軸延伸フィルムをクリッ
プで把持しながら予熱ゾーンに導き、110℃で乾燥
後、引き続き連続的に125℃の加熱ゾーンで幅方向に
3.5倍延伸し、更に225℃の加熱ゾーンで熱処理を
施し、結晶配向の完了した積層PETフィルムを得た。
このとき、基材PETフィルム厚みが100μm、積層
膜の厚みが0.08μmであった。結果は表1に示すと
おり、帯電防止性とインキとの接着性が良好であった。
溶解し、重合原液とする。また、酸化剤として過硫酸ア
ンモニウムを上記アニリンと同モル程度溶解した酸化剤
水溶液を調製し、これを上記重合原液中に徐々に滴下し
よく撹拌し、スルホン化ポリアニリン前駆体を合成す
る。
に溶解し、常態下で2時間攪拌し、スルホン化反応を行
う。この液を、200mlのメタノール溶液に、10〜
20℃の範囲で温度をコントロールしながら、約20分
間かけて滴下し、その後、100mlのアセトンを滴下
する。得られた緑色の沈殿物をメタノール溶液を用い
て、その洗浄液がpH=7を示すまでよく洗浄する。こ
れを24時間真空乾燥する。更に、これを0.1Mの水
酸化アンモニウム水溶液に溶解し、スルホン化ポリアニ
リンの水系塗液を得た。
(ガラス転移点:36℃)の水系塗液。
系塗液とポリエステル樹脂(B)の水系塗液を、(A)
/(B)=10/90(固形分重量比)で混合し、積層
膜形成塗液とした。
=20/80(固形分重量比)とした以外は、実施例1
と同様にして積層PETフィルムを得た。結果を表1に
示す。
(A)を添加せずに用いた以外は、実施例1と同様にし
て積層PETフィルムを得た。結果は表1に示す通り帯
電防止性が悪い。
合アクリル樹脂とした以外は、実施例1と同様にして積
層PETフィルムを得た。結果を表1に示す。 (B):樹脂 ・メチルメタクリレート 62重量% ・エチルアクリレート 35重量% ・アクリル酸 2重量% ・N−メチロールアクリルアミド 1重量% 上記モノマー成分からなる共重合アクリル樹脂(ガラス
転移点:42℃)の水系エマルジョン。
=5/95(固形分重量比)とした以外は、実施例3と
同様にして積層PETフィルムを得た。結果を表1に示
す。
=20/80(固形分重量比)とした以外は、実施例3
と同様にして積層PETフィルムを得た。結果を表1に
示す。
=30/70(固形分重量比)とした以外は、実施例3
と同様にして積層PETフィルムを得た。結果を表1に
示す。
=3/97(固形分重量比)とした以外は、実施例3と
同様にして積層PETフィルムを得た。結果は表1に示
す通り帯電防止性が悪い。
=40/60(固形分重量比)とした以外は、実施例3
と同様にして積層PETフィルムを得た。結果は表1に
示すとおり、帯電防止性は良好であるが、接着性が悪
い。
用いた以外は、実施例3と同様にして積層PETフィル
ムを得た。結果は表1に示す通り、水との接触角が小さ
く、その結果接着性が悪い。
(A)の代わりに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを用いた以外は、実施例3と同様にして積層PET
フィルムを得た。結果は表1に示す通り、帯電防止性が
悪い。
化メラミン系架橋剤を、(A)と(B)の合計100重
量部に対して、固形分重量比で2重量部添加して用いた
以外は、実施例3と同様にして積層PETフィルムを得
た。結果を表2に示す。
ン系架橋剤を、(A)と(B)の合計100重量部に対
して、固形分重量比で5重量部添加して用いた以外は、
実施例3と同様にして積層PETフィルムを得た。結果
を表2に示す。
した以外は、実施例5と同様にして積層PETフィルム
を得た。結果を表2に示す。
した以外は、実施例4と同様にして積層PETフィルム
を得た。結果を表2に示す。
例1で用いたポリエステル樹脂30重量部と実施例3で
用いた共重合アクリル樹脂50重量部からなる混合物を
用いた以外は、実施例5と同様にして積層PETフィル
ムを得た。結果を表2に示す。
ンテレフタレートフィルムからポリエチレン−2,6−
ナフタレート(以下、「PEN」と略称する)フィルム
に変えた以外は実施例1と同様にして積層PENフィル
ムを得た。結果を表2に示す。
ィルムを粉砕しペレット化したものを、ポリエチレンテ
レフタレートに20重量%添加し、溶融押し出しした以
外は、実施例3と同様にして積層PETフィルムを得
た。結果を表2に示す。
び平均粒径1μmのシリカを0.5重量%含有するPE
Tペレット(極限粘度0.63dl/g)を充分に真空
乾燥した後、押し出し機に供給し285℃で溶融し、T
字型口金よりシート状に押し出し、静電印加キャスト法
を用いて表面温度25℃の鏡面キャスティングドラムに
巻き付けて冷却固化せしめた。この未延伸フィルムを9
5℃に加熱して長手方向に3.2倍延伸し、一軸延伸フ
ィルムとした。このフィルムに空気中でコロナ放電処理
を施し、基材フィルムの濡れ張力を52mN/mとし、
その処理面に実施例3と同様の積層膜形成塗液を塗布
し、静電印加法により正電荷(10kV)をかけた。塗
布された一軸延伸フィルムをクリップで把持しながら予
熱ゾーンに導き、110℃で乾燥後、引き続き連続的に
125℃の加熱ゾーンで幅方向に3.2倍延伸し、更に
230℃の加熱ゾーンで熱処理を施し、結晶配向の完了
した積層膜を設けた白色積層PETフィルムを得た。こ
のとき、基材白色PETフィルムの厚みが100μm、
光学濃度が1.5、白色度が85%、積層膜の厚みが
0.08μmであった。結果を表2に示す。
グリコール(分子量4000)との重量比が1対1とな
るように、ポリブチレンテレフタレートの重合時にポリ
テトラメチレングリコールを添加することによって製造
したポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレン
グリコール共重合体を1重量%、およびポリメチルペン
テン(三井石油化学(株)製、“TPX”DX820)
5重量%を含有するPETペレット(極限粘度0.63
dl/g)を充分に真空乾燥した後、285℃に加熱さ
れた押し出し機Aに供給する。また、上記と同じPET
ペレットを充分に真空乾燥した後、285℃に加熱され
た押し出し機Bに供給する。押し出し機A、Bより押し
出されたポリマをB/A/Bの3層構成となるように共
押し出しにより積層し、T字型口金よりシート状に押し
出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度25℃の鏡
面キャスティングドラムに巻き付けて冷却固化せしめ
た。この未延伸フィルムを95℃に加熱して長手方向に
3.2倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。このフィル
ムに空気中でコロナ放電処理を施し、基材フィルムの濡
れ張力を52mN/mとし、その処理面に実施例3と同
様の積層膜形成塗液を塗布し、静電印加法により正電荷
(10kV)をかけた。塗布された一軸延伸フィルムを
クリップで把持しながら予熱ゾーンに導き、110℃で
乾燥後、引き続き連続的に125℃の加熱ゾーンで幅方
向に3.2倍延伸し、更に230℃の加熱ゾーンで熱処
理を施し、結晶配向の完了した積層膜を設けた白色積層
PETフィルムを得た。このとき、基材白色PETフィ
ルム厚みが50μm(厚み比はB/A/B=5/90/
5)、光学濃度が1.2、白色度が70%、積層膜の厚
みが0.08μmであった。結果を表2に示す。
ポリエステルフィルム基材の少なくとも片面に、スルホ
ン化ポリアニリンを特定量含んだ積層膜を形成し、該積
層膜表面の水との接触角を60度以上85度以下とする
ことにより、各種塗料やインキとの接着性や低湿度下で
の帯電防止性に優れると同時に、湿熱環境下でも接着性
に優れた効果を発現するものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、スルホン化ポリアニリンが4重量%以上含まれてな
る積層膜を有し、かつ、該積層膜表面の水との接触角が
60度以上85度以下であることを特徴とする積層ポリ
エステルフィルム。 - 【請求項2】 積層膜中に、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂から選ばれる少なくとも1種
の樹脂が含まれてなることを特徴とする請求項1に記載
の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 積層膜中にスルホン化ポリアニリンが、
4重量%以上30重量%以下含まれてなることを特徴と
する請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィル
ム。 - 【請求項4】 ポリエステルフィルムが、ポリエチレン
テレフタレートフィルムまたはポリエチレン−2,6−
ナフタレートフィルムであることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15363297A JP3951361B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 積層ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15363297A JP3951361B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 積層ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11974A true JPH11974A (ja) | 1999-01-06 |
JP3951361B2 JP3951361B2 (ja) | 2007-08-01 |
Family
ID=15566759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15363297A Expired - Fee Related JP3951361B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 積層ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3951361B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4904172A (en) * | 1988-06-20 | 1990-02-27 | Eastman Kodak Company | Apparatus for data acquisition and application in an injection molding process |
JP2008111076A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステルおよび被覆ポリエステルフィルム |
JP2021017490A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 株式会社Snt | ポリエステル樹脂、撥水剤組成物、及び撥水性物品 |
JP2021050515A (ja) * | 2019-09-25 | 2021-04-01 | 株式会社エフコンサルタント | 被膜積層体 |
-
1997
- 1997-06-11 JP JP15363297A patent/JP3951361B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4904172A (en) * | 1988-06-20 | 1990-02-27 | Eastman Kodak Company | Apparatus for data acquisition and application in an injection molding process |
JP2008111076A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Toyobo Co Ltd | 共重合ポリエステルおよび被覆ポリエステルフィルム |
JP2021017490A (ja) * | 2019-07-19 | 2021-02-15 | 株式会社Snt | ポリエステル樹脂、撥水剤組成物、及び撥水性物品 |
JP2021050515A (ja) * | 2019-09-25 | 2021-04-01 | 株式会社エフコンサルタント | 被膜積層体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3951361B2 (ja) | 2007-08-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11286092A (ja) | 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
US6165602A (en) | Laminated polyester film | |
EP0731130B1 (en) | Film having a good adhesive property and process for producing it | |
JP4934894B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
JP2003292655A (ja) | 帯電防止性積層ポリエステルフィルム | |
JP3395493B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルムおよび積層ポリエステルフィルムの製造法 | |
JP4134286B2 (ja) | レンズシート用フィルム | |
JP3687218B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP3271688B2 (ja) | 昇華型感熱転写材 | |
JP3951361B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP4769990B2 (ja) | レンズシート用フィルム | |
JP3433592B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JPH11296089A (ja) | 粘着ラベル | |
JP4742470B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP3712298B2 (ja) | 積層フイルム及びインクジェット記録シート | |
JPH11300918A (ja) | 易接着性ポリエステルフィルム | |
JP2001341241A (ja) | 積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2003080651A (ja) | 積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2006016505A (ja) | 転写箔用ポリエステルフィルム | |
JP3711655B2 (ja) | 粘着ラベル | |
JP3341512B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム及び積層体 | |
JP2003246033A (ja) | 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
JP4403479B2 (ja) | 積層ポリエステル系フィルム | |
JP2002273834A (ja) | 積層フィルム | |
JP2000272070A (ja) | 積層ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070403 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070416 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |