JPH1196815A - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JPH1196815A
JPH1196815A JP9272073A JP27207397A JPH1196815A JP H1196815 A JPH1196815 A JP H1196815A JP 9272073 A JP9272073 A JP 9272073A JP 27207397 A JP27207397 A JP 27207397A JP H1196815 A JPH1196815 A JP H1196815A
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JP
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light source
light
cross
discharge lamp
parabolic
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JP9272073A
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English (en)
Inventor
Satoru Osawa
哲 大沢
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電ランプから放射される光を高い割合で集
めて利用することができ、しかも拡がり角を小さく抑え
ることができる光源装置を提供する。 【解決手段】 一端に比較的小口径の放射口24が形成
されて断面が楕円形状の断面楕円反射ミラー22と、前
記楕円形状の第1焦点f1と第2焦点f2の内、少なく
ともいずれか一方に設けられて、放電により実質的に断
面直径が点光源とみなせる輝点20或いは輝線を形成す
る放電ランプ16とを備えるように構成する。これによ
り、放電ランプより放射された光を高い割合で集めて利
用し、しかも、拡がり角を小さく抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギー密度の
高い光線を作ることができる光源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ランプから放射された光を集光
して対象物に照射する方法は、対象物を加熱する用途に
使われている。この場合、ランプと楕円ミラー或いは放
物線ミラーとを組み合わせてなる光源装置が用いられて
いる。従来のこの種の光源装置は、加熱対象の部位が大
きく、低いエネルギー密度の光線での加熱で十分な場合
には、それなりに良好な性能を発揮するが、レーザ光と
同等の、或いはこれに準ずる高いエネルギー密度を要求
する場合には、これに対応することができない。
【0003】この理由は、ランプから放出される光の一
部しか利用できず、また、ランプから放射される光が拡
い拡がり角度を持っているので別のミラーを用いて集光
させても十分に捉えきれないからである。このような現
象を図面を参照して詳しく説明する。図29は複数のラ
ンプからの光を集光して高いエネルギー密度の光を得る
コンセプトを示す説明図である。図示するように複数、
図示例では3つのランプ2を配置し、それぞれに例えば
断面が放物線形状の反射ミラー4を設けている。そし
て、各放物線の焦点上に設置した各ランプ2からの光を
反射して平行光6を得、この平行光6を断面が放物線形
状の最終段の反射ミラー8で反射させて焦点上に設置し
た対象物10上の一点に集光させて高いエネルギー密度
を実現しようとするものである。
【0004】この場合、最終段の反射ミラー8に入射す
る光の拡散角度は、ランプ2からの光を平行光に変換す
る反射ミラー4とランプ2の輝部の大きさ及びこれらの
位置関係によって決まる。しかるに、このような構成例
では、いくらランプ2の数を増加させてエネルギー量を
増加しても反射ミラー8の焦点、すなわち対象物10上
における拡がりが増加してしまい、結局、エネルギー密
度は十分には高くならない。尚、ここで拡散角度とは光
源の大きさ等によって発生する光の角度誤差としてい
る。
【0005】この点を更に詳しく説明する。図30は図
29に示したランプの1つを示す拡大図であり、図示例
では例えば前方に対して0度〜50度の方向に放射され
た光は反射ミラー2に入射せずに利用することができな
い。また、平行光も光線密度が反射ミラー2の周辺に行
くほど希薄になっており、最終段の反射ミラー8の大き
さを生かすことができない。また、中心付近の光線は密
度は高くなっているが、拡散角度の大きい光となってい
る。ここでこの拡散角度について光線追跡を行った結果
の図を用いて説明する。図31は有限な大きさを持つ光
源ランプの全表面から放射される光の内、90度方向の
光のみを抽出して光線追跡を行って結果を描いた図、図
32は図31に示した反射ミラーを2倍の大きさに設定
した時の光線追跡の結果の図を示す。尚、ここでは光源
ランプ2の直径を1mmに設定している。
【0006】図31から明らかなように、直径1mmの
大きさの光源ランプ2から90度方向に出た光束は、反
射ミラー4にて反射した後に一度集束し、その後拡がっ
て反射ミラー8にて反射した後に対象物10に入射して
いる。ここで、上記光束の内、中央の光線のみが焦点F
1に到達し、周辺の光線は放射された位置に応じて焦点
F1から離れた位置に到達することになり、エネルギー
を十分に集中させることができない。
【0007】このように光束が拡がる現象を拡散とす
る、また、反射ミラーの形状によってきまる数学上の正
規な軌跡との角度でのズレあるいは角度ズレの光束の中
での最大値を拡散角度とする。放物線形状のミラーの場
合は、平行光が基準となり拡散角度は光線が平行線とな
す角度となり、断面楕円のミラーの場合は、数学上の正
規な軌跡は楕円ミラーの各点と焦点を結ぶ直線になり拡
散角度は各光線と焦点に到達する光線とがなす角度とな
る。なお、ここで正規とはミラーの設計に際して意図し
ていたというだけの意味である。
【0008】図32は反射ミラー4の幅を図31に示す
反射ミラーの2倍にしているが、この場合には、拡散角
度が小さくなって焦点F1における拡がりは1/2にな
っている。このように光束が拡がって拡散角度が大きく
なる理由は、実質的に光を放出する光源が有限な大きさ
を持つためである。この点を図33を参照して説明す
る。図33は有限の大きさを持つ光源から放射される光
が角度誤差を生ずる原因を説明するための図である。図
中、12は例えば光源としてのフィラメントを示し、1
4は断面が放物線の反射ミラーである。ここでは、説明
を分かり易くするためにフィラメントの径を大きくして
記載している。
【0009】ここでは光源12の後方、45度方向に射
出された光を例にとって説明する。光源12の中心点1
01から出て反射ミラー14の点102に向けて後方4
5度方向に放出された光は、数学的に正規の光路を通っ
て反射して数学的に正規な焦点に到達するが、光源12
の端部の点104から上記光と同じ方向に出て反射ミラ
ー14の点106に向かう光は、上記光と異なった方向
に反射される。この光は数学的に正規の焦点に到達する
各光路から角度θ1の角度誤差を持つことになる。この
角度θ1は、光源12より反射ミラー14に放出される
光の角度毎に値は異なるが、発生する角度誤差は光源1
2の大きさに比例し、光源12より反射ミラー14に到
達するまでの距離に反比例する。
【0010】このように、光源が有限な大きさを持つた
めにそれに起因して角度誤差が発生して拡散角度が大き
くなり、エネルギー密度を十分に高くすることができな
い。更に、従来の発光装置では、光源から発生する光の
ほんの一部しか反射させて集光させることしかできない
ので、この点よりも、エネルギー密度を十分に高くする
ことができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、光源の実質的
に光を発する部分の直径が、例えば3mm程度のフィラ
メントを用いたランプに替え、例えば実質的に光を発す
る部分の直径が0.3mm程度であって非常に小さい放
電アークを発生する放電ランプを用いることによって、
光源の大きさに起因して発生する角度誤差を抑制して高
いエネルギー密度を得ようとすることも考えられる。こ
の時の構成例を説明する。図34は光源に放電ランプを
用いた時の光源装置を示す図、図35は図34中の光源
の部分を示す拡大図、図36は図34中の集光部分を示
す拡大図、図37は図34中の放電ランプを0.5mm
だけ正規の位置よりずらした時の状態を示す図、図38
は図37中の集光部分を示す拡大図である。
【0012】図示例において、16は例えばキセノンラ
ンプのような放電ランプであり、ランプ16内に僅かな
間隙を隔てて2本の電極18、18(図35参照)を設
けて、両電極18、18間にアークを発生させて、光を
発するようになっている。この時のアークの輝点20の
直径L0は、0.3mm程度であり、実質的に点光源と
見なすことができる。図示例では、輝点20の直径を
0.3mmとしている。尚、例えば棒状に構成されたい
わゆる蛍光灯形状のハロゲンランプのフィラメントの直
径は3mm程度であり、アークの輝点と比較してかなり
大きい。家庭で使用されている白熱電球の形状をしたハ
ロゲンランプではそのフィラメントはφ10mm長さ2
0mmぐらいが一般的でさらに大きい。フィラメントの
大きさはランプの出力つまり流す電流とフィラメントの
温度の関係できまり、小さくすることができない。この
放電ランプ16の周囲には、断面が楕円形状の断面楕円
反射ミラー22を配置し、この反射ミラー22の一方は
開放されて放射口24として形成される。上記放電ラン
プ16は、その輝点20を断面楕円反射ミラー22の第
1焦点f1に精度良く位置付けており、第2焦点に光を
集光させるようになっている。尚、断面楕円反射ミラー
22の直径はここでは200mmに設定している。
【0013】図35は図34中の中心のアーク放電部分
を拡大して示しており、輝点20の全方位に放射される
光を、直径0.3mmの輝点20の円周上の40度、5
0度、60度、70度、80度、90度、100度、1
10度、120度、130度、140度の方向の各点か
ら放出される光で代表して表わしている。輝点20が大
きさを持つために特定の方向の光を抽出すると光源の大
きさの巾をもつ光束のように見えている。図36はこの
時の集光点である第2焦点f2における拡大図を示して
いる。図36から明らかなように、集光された光は直径
L1が略1mm程度の円の範囲に到達している。このよ
うに正確に精度良く第1焦点f1上に輝点20を位置さ
せた場合には、焦光点で直径が略1mm程度の円に光の
拡がりを抑えつつ集光させることができる。
【0014】この時の放電ランプ16の電力は75W
(ワット)であり、効率を50%としてもエネルギー密
度は略4700W/cm2 にもなり、市販の炭酸ガスレ
ーザのエネルギー密度400W/cm2 と比較して格段
に良好な性能を理論上は実現することができる。尚、こ
の放電ランプ16の拡散角度を平行光として概算する
と、5.0mrad(0.28度)になる。また、比較
に用いた炭酸ガスレーザは、出力が8W、ビームの直径
が1.6mm、拡散角度は8.4mradである。この
ように、放電ランプ16と断面楕円反射ミラー22とを
組み合わせた光源装置は、例えば加熱源としてレーザよ
りも高い性能を発揮する可能性を持っている。レーザ
は、周知のように放電によってイオン化したガスから誘
導放出された光を2枚の対向ミラーによって多重に反射
・増幅してその一部、例えば1%をミラーを透過させる
ことによって取り出している。従って、構造上からもエ
ネルギー源としては、上述のように放電ランプと楕円ミ
ラー等とを組み合わせた光源装置の方が効率的であるは
ずである。
【0015】しかしながら、この種の放電ランプと断面
楕円反射ミラーよりなる光源装置の用途は限られてお
り、高いエネルギー密度を発生する加熱源として用いら
れることは少ない。この理由は、断面楕円反射ミラーの
正規の位置、すなわち第1焦点f1に放電ランプ16の
輝点20を高い精度でセットしないと、集光点、すなわ
ち第2焦点f2における光スポットの径が大きくなり、
集光性能を極端に劣化させるからである。
【0016】この点に関して、図面を参照して説明する
と、図37は先の図34の場合と比較して、輝点20を
正規の位置よりも僅かな距離L2、例えば0.5mmだ
け位置ずれさせた時の集光状態を示し、図38は図37
における集光点における拡大図を示している。この図か
ら明らかなように、輝点20が僅かに0.5mm位置ず
れしただけで光は、直径L3が略4mmの円形の範囲に
拡がってしまい、エネルギー密度が極端に低下してしま
う。すなわち、放電ランプと断面楕円ミラーとを組み合
わせた光源装置では、アーク放電の位置をその大きさに
見合うだけの精度で取り付ける必要がある。
【0017】しかしながら、上述したような位置精度
で、アーク放電の位置を位置決めすることは非常に困難
である。これは電極の温度上昇に伴なってアークの位置
が動いてしまうこと、また、アークの位置を確認するこ
とが困難であることによる。一般にアーク放電では中心
部の温度は絶対温度で6000度からそれ以上に到達
し、放電ランプの口金ででも摂氏200度になる。この
ため電極の位置は変動するし、アークの位置を確認し調
整する場合は放電ランプが温度的に安定した状態で行う
必要がある。通常の光学形では調整する場合、焦点に何
らかの対象物を置き焦点のスポットを観察しながら調整
をおこなう。この調整方法は3次元で定義される位置誤
差を対象物上のスポットという2次元データで最適化し
ようとするものであり、簡易ではあるが情報が一部不足
しているものであり、また、放電ランプによって構成さ
れている光学系に適用する場合はエネルギー密度が高い
ために対象物が溶融してしまってスポット状態を確認す
るのが困難である。
【0018】更に、上記した例えば図34に示したよう
な光源装置は、断面楕円反射ミラー22は、輝点20の
位置精度を上げれば、反射ミラー22にて反射した光を
略高い精度で一点に集光できるが、反射ミラー22に反
射することなく、輝点20より直接前方、すなわち、第
2焦点f2側へ放出された光に関してはこれを全く利用
することができないという第2の問題点が存在する。ま
た、反射ミラー22にて反射できる角度範囲の光であっ
ても先にのべた拡散誤差が大きくなり、焦点でのエネル
ギー密度が高くならない第3の問題点がある。図36に
おいて反射ミラーの先端部で反射し対象物に浅い角度で
入射する光の巾は狭くなっているが、反射ミラーの光源
ランプに近い位置で反射した光はその巾が広くなってお
り、エネルギー密度を上げる効果が少なくなっている。
【0019】図36は40度から130度の範囲を示し
ているが、90度から130度までの光は40度から9
0度までの光と比べエネルギー密度を上げる効果は半分
以下になっている。これは前述の拡散誤差が光源の大き
さに比例し、光源より反射ミラーに到達するまでの距離
に反比例することで容易に説明でき、反射ミラーの光源
ランプの近い部分はエネルギー密度を上げる観点からは
効果が少ないと言える。尚、ここでは放電ランプ16の
一点、すなわち輝点から光が放出される場合を説明した
が、アーク発生距離が線状に長い輝線を発生するような
放電ランプ、例えば紫外線硬化樹脂用のメタルハライド
ランプ等についても同様に適用される問題点である。ま
た、上記した問題点は、楕円反射ミラーだけに対応する
問題点ではなく、楕円の第2焦点が無限遠に位置するこ
とによって形成される放物線形状のミラーに対しても生
ずる問題点である。
【0020】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
は高いエネルギー密度を実現する光源装置を提供するた
めの方法を提案したものである。本発明の第1の目的
は、反射ミラーに対して放電ランプを正しい位置に取付
・調整することができる光源装置を提供することにあ
る。本発明の第2の目的は、放電ランプから放射される
光を高い割合で集めて利用することができ、しかも拡が
り角を小さく抑えることができる光源装置を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、放電ランプから放射
される光のエネルギー密度を更に高くすることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の第2の目的は、
一つの放電ランプから放射される光線を限定された角度
の範囲にその光線を重ね合わせることによって実現し、
本発明の第3の目的は、複数の放電ランプから放射され
る光線を限定された角度の範囲に重ねあわせて実現す
る。光線の重ね合わせを実現する方法について説明す
る。尚、光源としては実質的に断面直径が点光源とみな
せるキセノンランプ、水銀ランプ等の放電ランプと、棒
状に成形され輝線を形成し実質的に線光源とみなせるメ
タルハライドランプ、ロングアークキセノンランプ等の
放電ランプとがあるが、以下の説明では特に区別しな
い。光源と焦点と結ぶ中心線を含む断面において光線の
軌跡を考える場合、点光源から放射された光線も、線光
源から放射された光線も完全に同じ軌跡をたどる。点光
源と線光源とでの違いは反射ミラーを製作する段階で生
じ、光線の重ね合わせの説明では違いがない。
【0022】図5は、一端に比較的小口径の放射口が形
成されて断面が楕円形状の断面楕円反射ミラーの第2焦
点に光源を設け、光源の中心から放射される光線の軌跡
を追跡した結果を示す図である。図7(A)は図5の光
線の中の60 度方向の光線のみを示しており、図7
(B)は150度方向の光線のみを示している。図7
(A)では、放射光66がB方向へ放射された後、反射
ミラー58で2回反射し向きをA方向に変えて最終的に
放射口62から出ていっている。ここで注意されたい点
は、もともと光源からはA方向にも光線が放射されてお
り、B方向に放射された光線ともともとのA方向に放射
された光線とが全く同じ軌跡をたどることになってお
り、2本の光線を重ね合わせることができているという
点である。
【0023】図7(B)では輝線64よりE方向方向へ
放射された光が反射ミラー58で反射し向きをD方向に
変えた後、再度反射ミラー58で反射し最終的にC方向
に向きを変えて最終的に放射口62から出ていってい
る。ここではもともとのC方向、D方向に放射された光
線とE方向に放射された光線とが重なり合っている。図
5に示すよう光源から全方位360度の範囲に放射され
た光線が放射口62から開き角が略90度の範囲の光線
となってでて行っている。これによってエネルギー密度
を上げることが可能になる。この重ね合わせは光源がア
ーク放電等によって放射を行う構造のランプに限って実
現できる。タングステン等で作られたフィラメントを持
つハロゲンランプでは光線がフィラメントで遮られてし
まい重ね合わせが実現できない。
【0024】ここまでは、光源を大きさを持たない点と
して説明を行ってきたが、アーク放電によって放射を行
う構造のランプであってもアークは小さくはあるが有限
な大きさを持つ。図5に示す構造は光源が有限な大きさ
を持つことにより重ね合わせる光線の拡散角度が大きく
なる問題点がある。図8は図5の光源装置において光源
ランプから80度、120度、150度方向の光を抽出
し光源が有限な大きさを持つとして光線追跡を行った結
果を示す図である。図8において80度方向に放射され
た光線は最初は光源の大きさの巾であるが2回反射した
後、元の光源の位置を通過する際には約20倍の巾にな
っている。巾が広がる理由は、前述の拡散誤差が光源の
大きさに比例し、光源より反射ミラーに到達するまでの
距離に反比例することで説明でき、結果としてエネルギ
ー密度を上げる効果は少なくなる。図8における80度
方向に放射された光線はエネルギー密度を上げるために
はほとんど寄与していない。
【0025】図12は一端に比較的小口径の放射口が形
成されて断面が楕円形状の断面楕円反射ミラーの第2焦
点に光源を設け、第2焦点と第1焦点の中間点に放射方
向と直交するように後方平面反射ミラーを設け、第2焦
点である光源の中心から放射される光線の軌跡を追跡し
た結果を示す図である。図12においても図5と同じよ
うに光源から全方位360度の範囲に放射された光線が
放射口62から開き角が略90度の範囲の光線となって
でており、エネルギー密度を上げることが可能になる。
図14は図12の光源装置において光源ランプから80
度、120度、150度方向の光を抽出し光源が有限な
大きさを持つとして光線追跡を行った結果を示す図であ
る。図14において80度方向に放射された光線は元の
光源の位置を通過する際には約4倍の巾でおさまってい
る。エネルギー密度を上げる観点から効果が図12の構
造の方が図5の構造より効果があるといえる。但し、こ
の構造でも重ね合わせる光線の拡散角度が大きくなるこ
とは避けられない。
【0026】図20は一端に放射口が形成されて断面が
放物線形状の断面放物線反射ミラーと、前記放物線形状
の焦点を共有し、且つ対称形に放物線形状の断面放物線
反射ミラーを設け、放射方向と直交するように後方平面
反射ミラーを設け、前記放物線形状の焦点に光源を設
け、光源の中心から放射される120度方向の光線につ
いて光源の大きさを有限なものとしてその軌跡を追跡し
た結果を示す図である。図20では120度方向の光線
しか示していないが、120度方向の光線が−60度方
向の光線の軌跡に重なり合っている。図20においても
図5と同じように光源から放射された光の重ね合わせが
実現できる、但し集光できる角度の範囲は図5の約半分
になる。図20においては反射した光線が元の光源の位
置を通過する際の巾が大きくなっておらず、すべて元の
光源の範囲を通過している。これは拡散角度を増加させ
ずに光線の重ね合わせができていることを示している。
【0027】図23は図20を2段に重ねたものであ
り、後方の光源から60度方向の放射された光線につい
て光源の大きさを有限なものとしてその軌跡を追跡した
結果を示す図である。図23においては後方の光源から
放射された光線が前方の光源の位置に到達しており、且
つ通過する際の巾が元の光源の大きさから増えていな
い。このことは後方の光源からの光線と前方の光源から
の光線との加算が光学的にできることを示している。図
24は図23と同様に図20を2段に重ねたものであ
り、後方の光源から−120度方向の放射された光線に
ついて光源の大きさを有限なものとしてその軌跡を追跡
した結果を示す図である。図24においても後方の光源
から放射された光線が前方の光源の位置に到達してお
り、且つ通過する際の巾が元の光源の大きさから増えて
いない。尚、図24において平行であった光束が前方の
光源の位置を通過する際に角度がついているが、前方の
光源からは全方位にわたる放射あり通過する範囲が同じ
であるので軌跡が一致する光線が必ずあることになる。
【0028】レーザは、周知のように放電によってイオ
ン化したガスから誘導放出された光を2枚の対向ミラー
によって多重に反射・増幅してその一部、例えば1%を
ミラーを透過させることによって取り出している。レー
ザは誘導放出によって光線同士の軌跡を一致させる、つ
まり重ね合わせを行っていると解釈しても間違いではな
い。本発明によれば反射ミラーの組み合わせだけで光線
の重ね合わせが実現でき、レーザと同等なエネルギー密
度が実現できる。請求項1に規定する発明は、一端に比
較的大口径の放射口が形成されて断面が楕円形状の断面
楕円反射ミラーと、前記楕円形状の第1焦点に設けられ
て放電により実質的に断面直径が点光源とみなせる輝点
或いは輝線を形成する放電ランプとを備えるように構成
したものである。
【0029】これにより、断面直径が実質的に点光源と
みなせるアークの輝点或いは輝線から放射された光は、
断面楕円反射ミラーにより反射されて、第2焦点に集光
することになり、比較的高いエネルギー密度を達成する
ことができる。この場合、上記輝点或いは輝線の位置を
検出する位置検出手段と、放電ランプの位置調整を行な
う位置調整手段とを設けることにより、アーク放電中に
おいても輝点や輝線の位置調整を精度良く行なうことが
でき、従って、光の角度誤差、或いは拡散角度を大幅に
抑制することができる。
【0030】このような位置検出手段は、反射ミラーの
放射方向に直交する方向に少なくとも2個設けるように
して、3次元的に位置調整可能とするのが好ましい。ま
た、位置検出手段としては、半導体位置検出器を用いる
ことができ、これを反射ミラーの裏面側に設け、ピンホ
ールを介して輝点、或いは輝線からの放射光を観察して
その位置を特定する。請求項6に規定する発明は、一端
に比較的小口径の放射口が形成されて断面が楕円形状の
断面楕円反射ミラーと、前記楕円形状の第1焦点と第2
焦点の内、少なくともいずれか一方に設けられて、放電
により実質的に断面直径が点光源とみなせる輝点或いは
輝線を形成する放電ランプとを備えるように構成したも
のである。
【0031】これによれば、放電ランプから放射された
ほとんど全ての光線を集光することができ、利用するこ
とができる。また、断面楕円形状の反射ミラーの第1焦
点または第2焦点の内、少なくともいずれか一方に、断
面直径が点光源とみなせる輝点、或いは輝線を形成する
放電ランプを配置したので、この放電ランプから放射さ
れた光を高い割合で集めることができ、しかも拡がり角
を小さく抑制することができる。特に、上記放射口の外
側に、上記放射口に近い第2焦点を焦点とする放物線を
断面とする外側放物線反射ミラーを設けることにより、
集めた放射光を平行光として利用することができる。
【0032】更に、このような断面楕円反射ミラーを、
複数個直列に接続して、前方に位置する断面楕円反射ミ
ラーの第1焦点と後方に接続される断面楕円反射ミラー
の第2焦点とが同じ位置になるように設定することによ
り、各焦点上に配置した放電ランプの放射光を重ね合わ
せて放出させることができ、これにより、放射光の利用
効率をより高めることができ、しかもより高いエネルギ
ー密度を実現することができる。また、前記第2焦点に
前記放電ランプを設け、前記第2焦点と前記第1焦点の
中間点に放射方向と直交するように後方平面反射ミラー
を設けるようにした場合、上述したと同様に放電ランプ
から放射された光を高い割合で集めることができると共
に拡散角度を小さくおさえることができる。
【0033】更に、前述した位置検出手段と位置調整手
段を設けることにより、高い位置精度で輝点、或いは輝
線の位置を調整することができる。また、放電ランプが
所定の長さの棒状に形成されている場合、すなわちアー
クが輝線となっている場合には、そのランプの両端に平
板状の側部反射ミラーを設けることにより対象物の両端
におけるエネルギーの低下を防止することができる。更
には、この棒状の放電ランプ自体を円弧状に形成してお
くことにより、この円弧の中心部におけるエネルギーの
集中を一層高めることができる。
【0034】請求項13に規定する発明は、一端に放射
口が形成されて断面が放物線形状の断面放物線反射ミラ
ーと、前記放物線形状の焦点に設けられて、放電により
実質的に断面直径が点光源とみなせる輝点或いは輝線を
形成する放電ランプとを備えるように構成したものであ
る。これにより、放電ランプより放射された光の拡がり
角を抑えて効率的に利用することが可能となる。特に、
この断面放物線反射ミラーを、交互に反転させた状態で
複数個直列に接続し、前後に位置する一対毎の反射ミラ
ー同士の焦点を同じ位置に設定することにより、放電ラ
ンプから放射される光を重ね合わせて高いエネルギー密
度にすることができる。
【0035】請求項14に規定する発明は、一端に放射
口が形成されて断面が放物線形状の断面放物線反射ミラ
ーと、前記放物線形状の焦点を共有し、且つ対称形に放
物線形状の断面放物線反射ミラーを設け、放射方向と直
交するように後方平面反射ミラーを設け、前記放物線形
状の焦点に設けられて、放電により実質的に断面直径が
点光源とみなせる輝点或いは輝線を形成する放電ランプ
とを備えるように構成したものであり、光源ランプから
平行な光を得ることができる。これにより、放電ランプ
より放射された光の拡がり角を抑えて効率的に利用する
ことが可能となる。請求項15に規定する発明は、請求
項14の発明を多段に組み合わせたものとなっており請
求項14の発明によって得られる高いエネルギー密度の
光をさらに重ね合わせて高いエネルギー密度にすること
ができる。
【0036】請求項16に規定する発明は、一端に比較
的大口径の放射口が形成されて断面が楕円形状の断面楕
円反射ミラーと、前記楕円形状の第1焦点を共有し、且
つ対称形に放物線形状の断面放物線反射ミラーを設け、
放射方向と直交するように後方平面反射ミラーを設け、
前記楕円形状の第1焦点に設けられて、放電により実質
的に断面直径が点光源とみなせる輝点或いは輝線を形成
する放電ランプとを備えるように構成したものであり、
光源ランプから、前記楕円形状の第2焦点に到達する光
を得ることができる。これにより、放電ランプより放射
された光の拡がり角を抑えて効率的に利用することが可
能となる。請求項17に規定する発明は、請求項16の
発明と請求項14に規定する発明とを組み合わせたもの
となっており、請求項16の発明によって得られる高い
エネルギー密度の光と、請求項14の発明によって得ら
れる高いエネルギー密度の光をさらに重ね合わせて高い
エネルギー密度にすることができる。
【0037】また、最後部の反射ミラーに、放射方向と
直交するように後方平面反射ミラーを設けるようにして
も、上述したと同様な作用効果を発揮することができ
る。更に、前述したと同様な位置検出手段と位置調整手
段を設けることにより、高い位置精度で輝点、或いは輝
線の位置を調整することができる。また、前述と同様
に、上記放電ランプを棒状に形成して、その両端に側部
反射ミラーを設けてもよいし、この放電ランプを円弧状
に形成して、光を円弧中心に集光させるようにしてもよ
い。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光源装置の
一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1は第1の
発明の光源装置を示す断面図、図2は図1に示す光源装
置の放射方向から見た概略縮小正面図、図3は図1に示
す光源装置の概略縮小背面図、図4は位置検出手段の変
形例を示す図である。尚、先に説明した装置と同一部分
については同一符号を付して説明する。
【0039】図1乃至図3に示すように、この光源装置
26は図34乃至図36において説明したと同様な放電
ランプ16及び断面楕円反射ミラー22を有しており、
更に、この第1の発明において特徴とする位置検出手段
28と位置調整手段30を有している。具体的には、こ
の放電ランプ16は、図35においても説明したように
放電により実質的な断面直径L0が例えば0.3mm程
度の実質的に点光源とみなせるような輝点20をアーク
放電で発生する放電管、例えばキセノンランプ、メタル
ハライドランプ、水銀ランプ等が用いられる。この放電
ランプ16内に、僅かな間隙を隔てて電極18、18が
対向させて配置されており、これらの電極18、18間
にアーク放電を飛ばすことにより、上記輝点20が形成
され、これより多量の光が放射されることになる(図3
5参照)。
【0040】一方、断面楕円反射ミラー22の断面形状
は、略半楕円状態になされ、前方に比較的大口径の放射
口24が形成されている。そして、この楕円形状の第1
焦点f1に、上記輝点20が位置するように上記放電ラ
ンプ16を配置する。この放電ランプ16の位置調整を
上記位置調整手段30により行なう。この位置調整手段
30は、ミラー本体32の背面側に設けた取付板37を
有しており、この取付板34からミラー本体32の中央
に形成した開口35を介して取付ロッド36を放射方向
に向けて挿入し、この取付ロッド36の先端に上記放電
ランプ16を支持させている。
【0041】この取付ロッド36の外周には、ねじ山3
6Aが形成されており、この取付ロッド36を回転させ
ることによって、放電ランプ16を放射方向へ進退でき
るようになっている。また、この取付ロッド36には、
所定の位置で此のロッド36を固定するためのロック用
ナット38が嵌め込まれている。また、取付板34に
は、適当箇所に調整孔40が形成されており、この調整
孔40内にこの内径よりも直径が数mm程度小さな固定
ねじ42を挿通し、ねじ先端をミラー本体32にねじ込
むことによって固定ねじ42に介設したワッシャ44で
取付板34を押圧付勢し、これを固定するようになって
いる。
【0042】また、取付板34の後端には、4辺に亘っ
て調整用フレーム46が設けられており、この調整用フ
レーム46には、図3にも示すように上下及び左右方向
に4つの面内調整ねじ48を出没可能に設けて、その先
端を上記取付板34の側面に当接させている。尚、面内
調整ねじ48の数は、これに限定されない。従って、上
記固定ねじ42を緩めた状態で上記各面内調整ねじ48
を調整することにより、上記取付板34を上下、左右方
向に微小量ずつ移動させて放電ランプ16の上下、左右
方向の位置調整を行なうことができるようになってい
る。尚、このように構成された位置調整手段30は、放
電ランプ16を放射方向及び上下・左右方向に僅かに移
動調整できればよく、上述した構成に限定されないのは
勿論である。
【0043】一方、上記位置検出手段28は、本実施例
においては、図2にも示すように放射方向(図2中にお
いて紙面垂直方向)に直交する平面において、90度角
度を異ならせて2つ設けられている。具体的には、図1
にも示すようにミラー本体32から反射ミラー22に向
けて貫通する直径0.5mm程度のピンホール50を、
正規の位置である第1焦点f1の近傍を臨むように設
け、このピンホール50の基部に2次元的に最も輝く点
の位置を検出することができる例えば半導体位置検出器
52を設ける。この検出器52は、例えば10mm×1
0mmの面積をカバーでき、2次元PSD(Posit
ion Sensor Head)として市販されてお
り、高精度に輝点20の位置決めを行なうことができ
る。この場合、10mm×10mmの方形状の検出面の
対角線中心が、第1焦点f1に一致するように精度良く
位置合わせをして検出器52を取り付けておく。
【0044】尚、位置検出手段30としては、上述した
ような半導体位置検出器52に限定されず、例えば図4
に示すように4つのフォトダイオード54を10mm程
度ずつ離間させて四角形状に配置し、各フォトダイオー
ド54の出力値を比較することによって、焦点20の2
次元的な位置を決定するようにしてもよい。また、上述
した各位置検出手段28や位置調整手段30は単品とし
ての管理を行い、その精度を1/100mmに維持する
ことが十分可能であり、光源ランプの大きさ例えば0.
3mmと比べて小さい値であり、十分な性能を発揮させ
得るものである。
【0045】次に、以上のように構成された光源装置の
動作について説明する。図34及び図37にも示したよ
うに、放電ランプ16でアーク放電によって発生した断
面直径が0.1〜0.3mm程度の輝点20から放射さ
れた光の内、断面楕円反射ミラー22に入射した光は、
ここで反射されて第2焦点f2に向けて集光して行くこ
とになる。ここで、放電ランプ16の当初の取り付け精
度が高くても、放電による高温に晒される電極18等が
熱伸縮し、輝点20が、第1焦点f1からずれる傾向に
ある。このずれ量が、図37及び図38を参照して説明
したように、僅か0.5mmずれただけでも集光点にお
いては光スポットが大きな拡がりとなってしまい、十分
にエネルギー密度を上げることができない。
【0046】これに対して、第1の本発明装置では、9
0度方向に角度を異ならせて2つの位置検出手段28、
28を設けて、それぞれの位置検出器52、52により
輝点20の位置を検出しており、この輝点20が、例え
ば10mm×10mmの方形状の検出面の中心に位置す
るように位置調整手段30により放電ランプ16を微小
量動かして位置調整を行なう。具体的には、図1におい
て放電ランプ16を放射方向へ僅かに移動調整するに
は、取付ロッド36を固定するロック用ナット38を緩
め、この状態で螺合されている取付ロッド36を回転さ
せることによって、放電ランプ16を進退させ、この放
射方向への位置調整を行なう。
【0047】また、放射方向に直交する平面内における
位置調整は、まず、各固定ねじ42を緩めて取付板34
を移動可能状態とし、この状態で左右、上下に設けた各
面内調整ねじ48を適宜進退させることによって取付板
34を図3において左右、或いは上下方向に僅かずつ移
動させ、放電ランプ16の放射方向に直交する面内にお
ける位置調整を行なう。尚、これらの位置検出操作と位
置調整操作をステップモータ等を用いて自動で行なうよ
うにしてもよい。
【0048】これにより、放電ランプ16の輝点20を
図34において示したように精度良く第1焦点f1上に
位置させることができる。従って、第2焦点f2上にお
ける集光スポットは、図36に示したように輝点20の
断面直径の大きさに起因して生ずる僅かな拡がりで済
み、その角度誤差及び拡散角度を小さく抑制することが
できる。このように発光源として、輝点の断面直径が大
きくなるフィラメントではなく、輝点の断面直径が非常
に小さくなるアーク放電を用いた放電ランプを用いたの
で、レーザと同等の、或いはそれ以上の高いエネルギー
密度の集光を実現することができる。
【0049】尚、上記実施例では、点状のアーク放電か
ら光を放射する放電ランプを用いた場合を例にとって説
明したが、これに限定されず、例えば中空管状の一定の
長さを有する放電管内で線状のアークを飛ばし、いわゆ
る輝線を形成して、これより光の放射を行なう管状の放
電ランプに対しても本発明を適用することができる。こ
の場合にも、輝線の断面直径は、前述したと同様に点光
源とみなせる程に小さく、例えば直径が0.1mm〜
0.3mm程度のものである。また、この場合の断面楕
円反射ミラーは、後述されるように断面形状は図1のよ
うに半楕円形になされて、放電ランプの長さ方向に延び
たものを用いる。
【0050】次に、第2の発明について説明する。図5
は第2の発明の第1実施例の光源装置を示す概略断面
図、図6は図5に示す光源装置を示す斜視図、図7は図
5に示す装置の輝線から放出された1の光線の軌跡を示
す図、図8は図5に示す装置の輝線から放出された80
度、120度、150度方向の光線について光源が有限
な大きさをもつとして光線追跡計算を行った結果を示す
図、図9は図5に示す光源装置の放射口側に外側放物線
反射ミラーを設けた時の状態を示す図、図10は図5に
示す光源装置を複数個用いた時の第2実施例を示す図、
図11は図5に示す光源装置の具体的一構成例を示す
図、図12は図11に示す構成例の第3実施例を示す
図、図13は図12に示す光源装置の具体的一構成例を
示す図、図14は図12に示す装置の輝線から放出され
た80度、120度、150度方向の光線について光源
が有限な大きさをもつとして光線追跡計算を行った結果
を示す図、図15は図5乃至図13に示す各光源装置の
放電ランプの端部に側部平面反射ミラーを設けた第4実
施例を示す図、図16は図15に示す光源装置の放電ラ
ンプを円弧状に成形した第5実施例を示す図である。
【0051】ここでは、放電ランプとしては、第1の発
明で説明した点状の輝点を発生するランプではなく、ア
ーク放電により線状の輝線を発生するランプを例にとっ
て説明するが、勿論、第1の発明で説明したような点状
の輝点を発生するランプにも適用することができる。図
5及び図6に示すようにこの光源装置56は、第1の発
明と同様に断面楕円反射ミラー58と、放電ランプ60
を有している。この楕円反射ミラー58は、図6に示す
ように横長に形成されており、その前方には、第1発明
の場合よりも小さく開口された放射口62が形成されて
おり、楕円反射ミラー58のミラー面によって奥の第1
焦点f1のみならず、放射口62側の第2焦点f2も覆
って、両焦点f1、f2を内側に位置させている。
【0052】この放電ランプ60は、前述のように棒状
の放電管64を有しており、横方向に延びる第2焦点f
2に沿って配置されている。特に、この放電管64内に
発生するアーク放電による線状の輝線64が上記第2焦
点f2の位置と略一致するように設定されている。この
輝線64は、その断面直径が実質的に点光源とみなせる
程度、例えば0.1mm〜0.3mm程度に細いもので
ある。尚、第1の発明の場合と同様に、輝線64の位置
誤差を解消するために、第1の発明で説明したような位
置検出手段28と位置調整手段30も設けるようにして
もよい(図1参照)。
【0053】次に、このように構成された装置の作用に
ついて説明する。第2焦点f2上の放電ランプ60の輝
線64から全方位に向けて放射された光66が全て放射
口62から一定の拡がり角をもって放出されている。す
なわち、輝線64から放射口62に向かって放射された
光は、反射ミラー58に反射されることなくそのまま外
に出て行き、一方、それ以外の光は断面楕円反射ミラー
58にて複数回反射を行なって放射方向に向きを変え、
最終的に放射口62から外に出て行くことになる。
【0054】図7(A)は、放射光66が反射ミラー5
8内にて2回反射を繰り返しながら第1焦点f1を通っ
て最終的に放射口62から出て行く状態を示しており、
図7(B)は放射光66が反射ミラー58内にて4回反
射を繰り返しながら第1焦点f1及び第2焦点f2を通
って最終的に放射口62から出て行く状態を示してい
る。ここで注意されたい点は、同じ軌跡に2本以上の光
線を重ね合わせる事ができているという点である。すな
わち、図7(A)においては、輝線64よりA方向とB
方向へ放射された光が、最終的にA方向に向けて重ね合
わせて放出されている。図7(B)にいては輝線64よ
りC方向とD方向とE方向へ放射された光が最終的にC
方向に向けて重ね合わせて放出されている。
【0055】従って、これによれば、光線同士或いはア
ーク放電と光線とがお互いに影響し合わない範囲で光線
を重ね合わせることができ、光のエネルギー密度を高め
ることができる。また、第1の発明と異なり、略全方向
に向けて放射される光を一定の拡がり角内で放出して利
用することができるので、光の利用効率も高めることが
できる。図9は図5に示す装置の変形例を示しており、
放射口62の外側に、断面形状が放物線となっている外
側放物線反射ミラー68を配置している。この場合、こ
の放物線反射ミラー68の焦点f3の位置が上記断面楕
円反射ミラー68の第2焦点f2の位置と同じになるよ
うに設定する。
【0056】これにより、一定の拡がり角を持って放射
口62から放出される光66は、上記外側放物線反射ミ
ラー68にて反射されて平行光に変換することができ
る。従って、光のエネルギー密度の高い平行光を後段で
利用することができる。この場合、図30と比較して明
らかなように本変形例では同じ外側放物線反射ミラー6
8の狭い領域から2倍以上の例えば略4倍の本数の光線
が出ており、エネルギー密度を非常に高くすることがで
きる。図10は図5に示す装置の第2実施例を示してお
り、図9に示す装置で得られた平行光を一点に集光して
利用している。
【0057】ここでは、図9に示したような外側放物線
反射ミラー68を有する光源装置56を複数個、図示例
にあっては3個並列に設けてあり、各放物線反射ミラー
68からの平行反射光66の方向を同一方向に設定して
いる。尚、光源装置56を1つだけ設けてもよいのは勿
論である。そして、その反射方向に各反射光66を受け
ることができる程度の大面積の断面形状が放物線となっ
ている第2の外側放物線反射ミラー70を設けている。
これによれば、上述した放射口62の外側に設けた外側
放物線反射ミラー68における反射で得られた平行状態
の反射光66は、この第2の外側放物線反射ミラー68
にて反射され、この焦点f4上の加熱対象物72に集光
されることになる。この場合、図29と比較して明らか
なように、本実施例では略4倍の光線が略半分程度の拡
がり角内に集まっており、非常に高いエネルギー密度を
実現することができる。
【0058】図11は図9に示す概略構成図の装置例に
おいて、外側放物線反射ミラー68を装置本体と一体成
形した時の構成図を示している。この装置例では、例え
ばアルミニウム等よりなるブロック体を分割して2つの
ブロック体74A、74Bを形成し、このブロック体7
4A、74Bの接合面側をくり抜いた後、金メッキを施
す、または内面に水銀を蒸着する等の方法により断面楕
円反射ミラー58と放射口62の外側の外側放物線反射
ミラー68を一体的に成形している。また、ここでは放
電ランプ60を臨むように例えば90度程度異なる方向
から直径0.5mm程度のピンホール76を形成してお
り、各ピンホール76の外側端部に位置検出手段として
例えば2次元PSD78を設けている。これにより、輝
線64の位置を正確に検出するようになっている。
【0059】尚、放電ランプ60の位置調整を行なう位
置調整手段も設けられているが、ここではその記載を省
略する。この装置例は、当然のこととして図9において
説明した場合と同様な作用効果を発揮することができ
る。図13は第2の発明の第3実施例を示す装置例であ
る。ここでは、断面楕円反射ミラー58の奥に、第1焦
点f1と第2焦点f2との間の中央点に位置する部分
に、放射口62における放射方向と直交するように平板
状の後方平面反射ミラー78を設けている。この装置全
体は、図13にて説明したように例えばアルミニウム等
のブロック体を適当に分割して複数のブロック体80
A、80B、80Cを形成し、これらの接合面側をくり
抜いて金メッキを施したり、または水銀を蒸着する等の
方法によって形成することができる。
【0060】また、この装置例にあっては、反射方向に
向かう中心軸に沿って、冷却孔82が形成されおり、こ
の冷却孔82に沿って例えば冷却風を流すことにより、
装置内部を冷却することができる。この変形例の場合に
は、拡散角度の増加をある程度におさえた上で同一軌跡
上に光線が重なり、エネルギー密度を高めることができ
る。図示例において、外側放物線反射ミラー68には冷
却孔82を挟んで段差が生じているが、反射光66を同
一方向に平行光として導くことができるならば、問題は
生じない。図15は第2の発明の第4実施例を示す概略
平面図である。
【0061】以上の各実施例では、棒状の放電ランプ6
0の両端部では、線状の輝線64から放射される光が外
方へ逃げてしまうが、図15に示すように、棒状に延び
る光源装置56の両端に平板状の側部平面反射ミラー8
2、82を光源装置56の長さ方向に対して直交するよ
うに設ける。これによれば、光源装置56から側方へ放
射される光は、上記2つの平面反射ミラー82、82に
より反射されて加熱対象物72に向けて反射される。す
なわち、平面反射ミラー82、82により光源装置56
の虚像84が側方に形成されるので、光源を無限に長い
線光源と略同じと見なせることができる。従って、光エ
ネルギーを効率的に利用することができるのみならず、
高いエネルギー密度を実現することができる。
【0062】尚、図示例では輝線64から放射される光
を代表的に離散的に示しているが、実際には、輝線64
に沿って連続的に光が放射されているのは勿論である。
また、この平面反射ミラー82、82は、図5から図1
1において説明した全ての光源装置に設けることができ
る。図16は第2の発明の第5実施例を示す概略平面図
である。以上各実施例では、光源装置56及び放電ラン
プ60は直線的な棒状に成形した場合を例にとって説明
したが、これに限定されず、図16に示すように加熱対
象物72上の一点を焦点f5とする円弧状に屈曲成形す
るようにしてもいよい。
【0063】これによれば、焦点f5を中心とする部分
に熱エネルギーをより集中させることが可能となる。
尚、この光源装置56の両端にも、図15に示したよう
な側部平面反射ミラー82、82を設けるようにしても
よい。尚、図15及び図16において説明した側部平面
反射ミラー82や棒状の光源装置56を円弧点に成形す
る点は、以後説明する他の実施例や発明にも適用し得
る。図17は第2発明の第6実施例を示す構成図であ
る。この第6実施例は、図5にて説明した第1の発明の
第1実施例において、第1焦点f1にも放電ランプ86
を設けるようにしたものである。この放電ランプ86
は、第2焦点f2上に配置した放電ランプ56と全く同
様の構造のランプを用いることができ、すなわち、アー
ク放電により断面直径が点光源とみなせる程度に小さい
線状の輝線88を発生する。
【0064】これによれば、2つの放電ランプ56、8
6から放射された光も相互に重ね合わされることにな
り、図5において説明した場合よりも、更にエネルギー
密度が高い光を得ることができる。また、当然のことと
して、第1焦点f1上に配置した放電ランプ86からの
放射光も略全てを利用することができる。図18は第2
発明の第7実施例を示す構成図である。
【0065】以上の各実施例にあっては、断面楕円反射
ミラー58を1つ用いた場合を例にとって説明したが、
これに限定されず、図18に示すように断面楕円反射ミ
ラー58、90を複数個、図示例では2個直列に接続
し、いわゆる双楕円形状となるようにしてもよい。この
場合、放射口62に対して後方に接続される断面楕円反
射ミラー90の第2焦点f7の位置と、この前方に位置
する断面楕円反射ミラー58の第1焦点f1の位置とが
同一になるように両ミラー58、90を接続する。
【0066】そして、前方の断面楕円反射ミラー58の
第2焦点f2のみならず、後方の断面楕円反射ミラー9
0の第1焦点f6にも線状の輝線を有する放電ランプ6
0、86を配置する。これによれば、一方の放電ランプ
60或いは86から放射された光が各ミラー58、90
で反射されると他方の放電ランプ86或いは60の輝線
に元の拡がり角になって入射することになる。図示例で
は、断面直径が0.3mmのアーク輝線から70度方向
に放射された光の追跡を行なった結果を示している。光
源の断面直径の大きさによる角度誤差が相似な反射ミラ
ー58、90によって2回反射することによって相殺さ
れ、一方の焦点では元のアーク直径の大きさに戻ってい
る。この結果、2つの放電ランプ60、86はお互いに
一方のアーク放電の強度を放射光によって高める働きを
することになる。そして、前方の反射ミラー58に設け
た放射口62から前述したと同様に放射光が取り出され
ることになる。従って、非常に高いエネルギー密度の光
を実現することができる。
【0067】尚、ここでは2つの反射ミラーを直列接続
した場合を例にとって説明したが、反射ミラーの数はこ
れに限定されず、同様な反射ミラーを3つ以上直列に同
様に接続し、更に放電ランプも増やすようにしてもよ
い。図19は第2の発明の第8実施例を示す構成図であ
り、この実施例では、図18に示した装置例において、
2つの断面楕円反射ミラー58、90の接合部に位置す
る共通の焦点f1、f5上に更に先の放電ランプ60、
86と同様な構造の放電ランプ92を設けている。これ
により、3つの各放電ランプ60、86、92から放射
されたそれぞれの光を重ね合わせて放射口62から放出
させることができるので、より高いエネルギー密度の光
線を実現することができる。
【0068】以上説明した第1及び第2の発明の各実施
例では、ランプからの放射光を直接反射する反射ミラー
は、断面楕円形状のものを用いたが、これに替えて、楕
円形の一方の焦点を無限遠に設定した放物線形状を断面
に持つ断面放物線反射ミラーを用いるようにしてもよ
い。図20はこのような第3の発明の第1実施例を示す
原理図、図21は図20に示す第1実施例の具体的構成
図である。
【0069】図20に示すようにこの光源装置94は2
つの断面放物線反射ミラー96、98を用いており、両
反射ミラー96、98を互いに反転させて反対向きの状
態で接合している。この場合、一方、すなわち前方に位
置する反射ミラー96の焦点f6の位置と、他方、すな
わち後方に位置する反射ミラー98の焦点f7の位置が
同一となるように両反射ミラー96、98を直列に接続
する。そして、この焦点f6、f7上に、先の発明で説
明したと同様にアーク放電により断面直線が0.1〜
0.3mm程度に小さくして点光源とみなせるような輝
線102を発生する放電ランプ106を設ける。そし
て、前方の放射ミラー96の一端を開放して放射口10
0を形成しており、前方の放射方向に光を放出するよう
になっている。他方、後方の反射ミラー98の後方に
は、上記放射方向と直交するように平板状の後方平面反
射ミラー104を設けている。この後方平面反射ミラー
104の位置は、反射ミラーの断面形状が楕円形の場合
には焦点上に位置させる必要があるが、本発明のように
放物線形状の場合には焦点f7の後方ならばどの位置に
設けてもよい。
【0070】さて、このように構成された装置例におい
て、放電ランプ106の輝線102からは全方位に向け
て光が放射される。前方に向けて放射された光の内、前
方の断面放物線反射ミラー96で反射された光は放射方
向に略平行となって放射口102から放出されて行く。
また、放電ランプ106から後方に向けて放射された光
の内、後の断面放物線反射ミラー98で反射された光
は、更に後方に設けた後方平面反射ミラー104で反射
されて元の軌跡を略戻って行く。そして、焦点f6、f
7及びこの近傍を通過した後に、前方に設けた反射ミラ
ー96に反射し、放射口102から外方へ放出される。
この時、放電ランプ106から直接前方へ放射された光
と重なり合うことになる。
【0071】図20においては、説明を理解し易くする
ために、輝線102の直径を4mmとして大きく設定し
た時の一部の光の軌跡を代表的に示している。放電ラン
プ106より斜め前方に放射された光110は光源の断
面直径の大きさに起因してある程度の角度誤差をもって
放出されて行く。放電ランプ106より斜め後方に放射
された光108は、断面放物線反射ミラー98、後方平
面反射ミラー104及び断面放物線反射ミラー98の順
に3回反射して元の放電ランプ106の位置まで戻って
いる。この時、注意されたい点は、放射時に直径4mm
の光線束は、向きを変えて元の位置に戻ってきた時には
略元の直径の範囲に戻っており、幾何学的には角度誤差
が拡大されていない。
【0072】従って、先の発明と違って集光できる角度
は小さくなるが拡散誤差を増加させずに光線の重ね合わ
せができている。図21は図7に示す装置例の具体的装
置例の断面図を示しており、例えばアルミニウムよりな
るブロック体を適宜に分割してくり抜いて内面に金メッ
キを施す処理をした後に、再度結合することによって上
記2つの断面放物線反射ミラー96、98及び後方平面
反射ミラー104を形成している。
【0073】また、放射口100の前方には、光の放出
方向を90度変えるための平面傾斜ミラー112が放射
方向に対して45度の角度で傾斜させて設けられてい
る。また、放射方向に沿った中心軸上には、ランプ温度
を低下させるための冷却風114を流通させるための冷
却口116が設けられている。この装置の光の反射に関
しては、最終的な光の放出方向が平面傾斜ミラー112
により90度変えられた点を除き、図20に示した場合
と同じである。図22は第3の発明の第2実施例を示す
原理図、図23は図22に示す装置例における放射光の
内の一部の光の軌跡を示す図、図24は図22に示す装
置例における放射光の内の一部の光の軌跡を示す図であ
る。
【0074】先に説明した第1実施例の場合には、2つ
の断面放物線反射ミラー96、98を組み合わせた構造
を例にとって説明したが、図22に示すように図20の
光源装置を複数段積み重ねることができる。すなわち、
図22に示すように図20に示す2つの断面放物線反射
ミラー96、98に加えて更に同じ構造の一対の断面放
物線反射ミラー118、120を直列的に接続してい
る。この場合も、この2つの反射ミラー118、120
は、先の2つの反射ミラー96、98と同様に互いに逆
方向へ反転された状態で接続されている。この反射ミラ
ー110の焦点f8の位置と、反射ミラー112の焦点
f9の位置は、当然のこととして同一となるように両反
射ミラー118、120は位置決めされている。そし
て、後方平面反射ミラー104を、最後段の反射ミラ
ー、すなわち反射ミラー120の後端部に設けている。
【0075】そして、上記両反射ミラー118、120
の焦点f8、f9上に先の放電ランプ106と同じ構造
のアーク輝線を発生する放電ランプ122を設ける。こ
のような構成によれば、後方の放電ランプ112から放
射された光124は、図20にて示したと同様な軌跡を
辿って前段の反射ミラー96、98側に向かい、ここで
前段の放電ランプ106から放射された光と重ね合わさ
れた状態で方射口100から前方に放射される。前段の
放電ランプ106からの光線と後段の放電ランプ122
から放射される光線とが拡散角度を増加させずに同一軌
跡に重ね合わされて前方へ放射される。従って、この場
合にも複数の放電ランプからの光線を加算できることに
なる。従って、図20に示した第1実施例の場合よりも
高いエネルギー密度を実現することが可能となる。
【0076】図23は後方の放電ランプ122から前方
へ放射された光の一部の軌跡を示している。断面直径が
一定の大きさの輝線126から斜め前方に放射された光
128は反射ミラー120、98にて反射されて前方の
放電ランプ106の位置に到達している。この時、光の
拡がりは、元の放電ランプ122からの放射時と略同じ
である。従って、後方の放電ランプ122から放射され
た光は、角度誤差が拡大されることなく、前方の放電ラ
ンプ106に到達することになる。換言すれば、この到
達した光は、前方の放電ランプ106から斜め前方へ放
射されたことと同じことになる。
【0077】図24は後方の放電ランプ122から後方
へ放射された光の一部の軌跡を示している。この光13
0は、後段の後方の反射ミラー120、後方平面反射ミ
ラー112、後方の反射ミラー120、前段の後方の反
射ミラー198にて順次反射を繰り返した後、前方の放
電ランプ106の位置に到達している。この時、光の拡
がりは、元の放電ランプ122からの放射時と略同じで
ある。従って、後段の放電ランプ122より後方に向け
て放射された光は、前段の放電ランプ106から斜め前
方へ放射されたことと同じことになる。
【0078】従って、以上のことから両放電ランプ10
6、122から放射された光は同一軌跡に重ね合わされ
て放出されるので非常に高いエネルギー密度の光を実現
することができる。図25は図22に示す装置の具体的
構成例の断面図を示しており、例えばアルミニウムより
なるブロック体を適宜に分割してくり抜いた後に再度接
合することによって、上記4つの反射ミラー96、9
8、118、120及び後方平面反射ミラー104を形
成している。また、放射口100の前方には、光の放出
方向を90度変えるための平面傾斜ミラー132が放射
方向に対して45度の角度で傾斜させて設けられてい
る。
【0079】また、放射方向に沿った中心軸上には、ラ
ンプ温度を低下させるための冷却風134を流通させる
ために冷却口136が設けられている。この装置の光の
反射に関しては、最終的な光の放出方向が平面傾斜ミラ
ー132により90度変えられた点を除き、図22乃至
図24に示した場合と同じである。尚、ここでは4つの
断面放物線反射ミラーを連結した場合を例にとって説明
したが、更に多くの反射ミラーを一対毎に連結し、更
に、一対毎に放電ランプを設けるようにして、更に高い
エネルギー密度の光を実現するようにしてもよい。ま
た、前述したように、第2及び第3の発明にも第1の発
明で用いた位置検出手段や位置調整手段を用いて放電ラ
ンプの位置精度を上げて、放射光の拡がり角を最低限に
するようにしてもよい。また、上記した各実施例を適宜
組み合わせて、以下に示すような構成としてもよい。
【0080】図26に示す装置は、図20の光源装置の
光線を取り出す側の断面放物線形状の反射ミラーを、断
面楕円形状の反射ミラー150で構成したものであり、
光源ランプ152を点光源として示した原理図である。
図20に示す装置と同じように拡散角度の増加を招かず
に光線の重ね合わせが実現できる。図26に示す装置は
直接対象物を加熱する場合に適する。図20は集光でき
る角度が狭い欠点があるが、図20、図26に示す装置
で光源として点光源、例えばキセノンランプを用いた場
合、集光できる角度が狭いことの影響がほとんど無い。
これはランプの構造上放電のための電極があり、電極の
影になるため、元々放射する角度が狭いためである。
【0081】図27に示す装置は、先の図26に示す光
源装置と図20の光源装置とを組み合わせたものであ
る。図22に示す光源装置と原理的には同じであり、最
終的に光線を取り出す側の反射ミラーを、断面楕円形状
の反射ミラー150で構成したものであり、光源ランプ
152を点光源として示した原理図である。図27に示
す装置は直接対象物を加熱する場合に適する。ここまで
の実施例では、光源ランプのガラス管の影響について説
明していないが、ガラス管は光線の誤差を大きくし、場
合によっては過熱して破損の危険を生ずるものである。
図28に示す装置は光源ランプを光源装置に組み込んで
光源ランプのガラス管を無くする場合の構造を示す。構
造上の違いはほとんどなく、光源装置を気密に保ち、内
部にたとえば、キセノンガスを封入すれば良い。
【0082】すなわち、装置の外殻を構成する反射ミラ
ーは、図27に示す装置と同様のものを用いており、そ
の放射口を、シール部材154を介して透明なガラスカ
バー156により気密にシールし、内部に不活性ガス、
例えばキセノンガスを封入している。そして、ランプを
設定すべき位置に、装置の筐体157を貫通させて電極
フィラメント158を設けている。貫通部には、当然の
こととして、筐体157に対する絶縁性を確保するため
に絶縁部材160を介設している。これによれば、上述
のように、ランプガラス管自体をなくすことができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光源装置に
よれば、次のように優れた作用効果を発揮することがで
きる。第1の発明によれば、断面楕円反射ミラーの第1
焦点に輝点或いは輝線を形成する放電ランプを設けるよ
うにしたので、高いエネルギー密度の光を実現すること
ができる。特に、輝点や輝線の位置を検出する位置検出
手段を設けて、位置調整手段により輝点或いは輝線の位
置を正規の位置に調整することができるので、放射光の
拡散角度を最小限に抑制してレーザ光と同等の、或いは
それ以上の更に高いエネルギー密度の光を実現すること
ができる。
【0084】第2の発明によれば、比較的小口径の方射
口を備えて第1焦点と第2焦点とを覆うような断面楕円
反射ミラーの第1焦点或いは第2焦点の内の少なくとも
一方に放電ランプを設けるようにしたので、放電ランプ
からの放射光を大部分利用することができるのみなら
ず、高いエネルギー密度の光を実現することができる。
また、上記放射される光を外側放物線反射ミラーで反射
させることにより、高いエネルギー密度の平行光を形成
することができる。更に、このような断面楕円反射ミラ
ーを複数個直列に接続して複数の放電ランプを設けるこ
とにより、更に高いエネルギー密度の光を実現すること
ができる。
【0085】また、第3の発明によれば、断面が放物線
形状の断面放物線反射ミラーの焦点に放電ランプを設け
るようにしたので、高いエネルギー密度の光を実現する
ことができる。特に、複数の断面放物線反射ミラーを互
いに反転した状態で接続し、後段に後方平面反射ミラー
を設けることにより、放電ランプの前方及び後方に放出
された光を重ね合わせることができるので、より高いエ
ネルギー密度の光を実現することができる。更に、焦点
位置に対応させて複数の放電ランプを設けるようにすれ
ば、更に高いエネルギー密度の光線を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の光源装置を示す断面図である。
【図2】図1に示す光源装置の放射方向から見た概略縮
小正面図である。
【図3】図1に示す光源装置の概略縮小背面図である。
【図4】位置検出手段の変形例を示す図である。
【図5】第2の発明の第1実施例の光源装置を示す概略
断面図である。
【図6】図5に示す光源装置を示す斜視図である。
【図7】図5に示す装置の輝線から放出された1の光線
の軌跡を示す図である。
【図8】図5に示す装置の輝線から放出された80度、
120度、150度方向の光線について光源が有限な大
きさをもつものとして光線追跡計算を行った結果を示す
図である。
【図9】図5に示す光源装置の放射口側に外側放物線反
射ミラーを設けた時の状態を示す図である。
【図10】図5に示す光源装置を複数個用いた時の第2
実施例を示す図である。
【図11】図5に示す光源装置の具体的一構成例を示す
図である。
【図12】図11に示す構成の第3実施例を示す図であ
る。
【図13】図12に示す光源装置の具体的一構成例を示
す図である。
【図14】図12に示す装置の輝線から放出された80
度、120度、150度方向の光線について光源が有限
な大きさをもつものとして光線追跡計算を行った結果を
示す図である。
【図15】図5乃至図13に示す各光源装置の放電ラン
プの端部に側部平面反射ミラーを設けた第4実施例を示
す図である。
【図16】図15に示す光源装置の放電ランプを円弧状
に成形した第5実施例を示す図である。
【図17】第2発明の第6実施例を示す構成図である。
【図18】第2発明の第7実施例を示す構成図である。
【図19】第2の発明の第8実施例を示す構成図であ
る。
【図20】第3の発明の第1実施例を示す原理図であ
る。
【図21】図20に示す第1実施例の具体的構成図であ
る。
【図22】第3の発明の第2実施例を示す原理図であ
る。
【図23】図22に示す装置例における放射光の内の一
部の光の軌跡を示す図である。
【図24】図22に示す装置例における放射光の内の一
部の光の軌跡を示す図である。
【図25】図22に示す装置の具体的構成例の断面図で
ある。
【図26】第3の発明の第3実施例を示す原理図であ
る。
【図27】第3の発明の第4実施例を示す原理図であ
る。
【図28】第3の発明の第4実施例の具体的構成例の断
面図である。
【図29】複数のランプからの光を集光して高いエネル
ギー密度の光を得るコンセプトを示す説明図である。
【図30】図29に示したランプの1つを示す拡大図で
ある。
【図31】光源ランプから放射される90度方向のみを
描いた図である。
【図32】図31に示した反射ミラーを2倍の大きさに
設定した時の図である。
【図33】有限の大きさを持つ光源から放射される光が
角度誤差を生ずる原因を説明するための図である。
【図34】光源に放電ランプを用いた時の光源装置を示
す図である。
【図35】図34中の光源の部分を示す拡大図である。
【図36】図34中の集光部分を示す拡大図である。
【図37】図34中の放電ランプを0.5mmだけ正規
の位置よりずらした時の状態を示す図である。
【図38】図37中の集光部分を示す拡大図である。
【符号の説明】
16 放電ランプ 20 輝点 22 断面楕円反射ミラー 24 放射口 26 光源装置 28 位置検出手段 30 位置調整手段 34 取付板 36 取付ロッド 48 面内調整ねじ 50 ピンホール 56 光源装置 58 断面楕円反射ミラー 60 放電ランプ 62 放射口 64 輝線 68 外側放物線反射ミラー 78 後方平面反射ミラー 82 側部平面反射ミラー 86 放電ランプ 88 輝線 90 断面楕円反射ミラー 92 放電ランプ 94 光源装置 96 断面放物線反射ミラー 98 断面放物線反射ミラー 100 放射口 102 輝線 104 後方平面反射ミラー 106 放電ランプ 118 断面放物線反射ミラー 120 断面放物線反射ミラー 122 放電ランプ f1 第1焦点 f2 第2焦点

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端に比較的大口径の放射口が形成され
    て断面が楕円形状の断面楕円反射ミラーと、前記楕円形
    状の第1焦点に設けられて放電により実質的に断面直径
    が点光源とみなせる輝点或いは輝線を形成する放電ラン
    プとを備えたことを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】 前記輝点或いは輝線の位置を検出する位
    置検出手段と、前記放電ランプの位置を調整する位置調
    整手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の光源
    装置。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段は、前記断面楕円反射
    ミラーの放射方向に直交する方向に少なくとも2個設け
    られていることを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  4. 【請求項4】 前記位置検出手段は、半導体位置検出器
    であることを特徴とする請求項2または3記載の光源装
    置。
  5. 【請求項5】 前記位置検出手段は、前記断面楕円反射
    ミラーに形成したピンホールを介して前記輝点或いは輝
    線からの光を受けることを特徴とする請求項2乃至4の
    いずれかに記載の光源装置。
  6. 【請求項6】 一端に比較的小口径の放射口が形成され
    て断面が楕円形状の断面楕円反射ミラーと、前記楕円形
    状の第1焦点と第2焦点の内、少なくともいずれか一方
    に設けられて、放電により実質的に断面直径が点光源と
    みなせる輝点或いは輝線を形成する放電ランプとを備え
    たことを特徴とする光源装置。
  7. 【請求項7】 前記放射口の外側には、前記放射口に近
    い第2焦点を焦点とする放物線を断面形状とする外側放
    物線反射ミラーを設けたことを特徴とする請求項6記載
    の光源装置。
  8. 【請求項8】 前記断面楕円反射ミラーは、複数個直列
    に接続して設けられると共に、前方に位置する断面楕円
    反射ミラーの第1焦点と後方に接続される断面楕円反射
    ミラーの第2焦点とが同じ位置になるように設定したこ
    とを特徴とする請求項6または7記載の光源装置。
  9. 【請求項9】 前記第2焦点に前記放電ランプを設け、
    前記第2焦点と前記第1焦点の中間点に放射方向と直交
    するように後方平面反射ミラーを設けたことを特徴とす
    る請求項6乃至8のいずれかに記載の光源装置。
  10. 【請求項10】 前記輝点或いは輝線の位置を検出する
    位置検出手段と、前記放電ランプの位置を調整する位置
    調整手段とを備えたことを特徴とする請求項6乃至9の
    いずれかに記載の光源装置。
  11. 【請求項11】 前記放電ランプは、所定の長さを有し
    て棒状に形成されており、このランプの両端に側部平面
    反射ミラーを設けたことを特徴とする請求項6乃至10
    のいずれかに記載の光源装置。
  12. 【請求項12】 前記放電ランプは、所定の長さを有し
    て円弧状に形成されていることを特徴とする請求項6乃
    至11のいずれかに記載の光源装置。
  13. 【請求項13】 一端に放射口が形成されて断面が放物
    線形状の断面放物線反射ミラーと、前記放物線形状の焦
    点に設けられて、放電により実質的に断面直径が点光源
    とみなせる輝点或いは輝線を形成する放電ランプとを備
    えたことを特徴とする光源装置。
  14. 【請求項14】 一端に放射口が形成されて断面が放物
    線形状の断面放物線反射ミラーと、前記放物線形状の焦
    点を共有し、且つ対称形に放物線形状の断面放物線反射
    ミラーを設け、放射方向と直交するように後方平面反射
    ミラーを設け、前記放物線形状の焦点に設けられて、放
    電により実質的に断面直径が点光源とみなせる輝点或い
    は輝線を形成する放電ランプとを備えたことを特徴とす
    る光源装置。
  15. 【請求項15】 一端に放射口が形成されて断面が放物
    線形状の断面放物線反射ミラーと、前記放物線形状の焦
    点を共有し、且つ対称形に放物線形状の断面放物線反射
    ミラーを設け、前記放物線形状の焦点に設けられて、放
    電により実質的に断面直径が点光源とみなせる輝点或い
    は輝線を形成する放電ランプとを備え、一端の放射口に
    請求項14に記載の光源装置をその放射口を重ねて設け
    たことを特徴とする光源装置。
  16. 【請求項16】 一端に比較的大口径の放射口が形成さ
    れて断面が楕円形状の断面楕円反射ミラーと、前記楕円
    形状の第1焦点を共有し、且つ対称形に放物線形状の断
    面放物線反射ミラーを設け、放射方向と直交するように
    後方平面反射ミラーを設け、前記楕円形状の第1焦点に
    設けられて、放電により実質的に断面直径が点光源とみ
    なせる輝点或いは輝線を形成する放電ランプとを備えた
    ことを特徴とする光源装置。
  17. 【請求項17】 一端に比較的大口径の放射口が形成さ
    れて断面が楕円形状の断面楕円反射ミラーと、前記楕円
    形状の第1焦点を共有し、且つ対称形に放物線形状の断
    面放物線反射ミラーを設け、前記楕円形状の第1焦点に
    設けられて、放電により実質的に断面直径が点光源とみ
    なせる輝点或いは輝線を形成する放電ランプとを備え、
    一端の放射口に請求項14に記載の光源装置をその放射
    口を重ねて設けたことを特徴とする光源装置。
  18. 【請求項18】 前記断面放物線反射ミラーは、交互に
    反転された状態で複数個直列に接続して設けられると共
    に前後に位置する一対毎の断面放物線反射ミラー同士の
    焦点は同じ位置に設定されていることを特徴とする請求
    項13乃至19のいずれかに記載の光源装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の断面放物線反射ミラーの
    内、最後部の反射ミラーには前記放射方向と直交するよ
    うに後方平面反射ミラーを設けたことを特徴とする請求
    項18記載の光源装置。
  20. 【請求項20】 前記放電ランプは、所定の長さを有し
    て棒状に形成されており、このランプの両端に側部平面
    反射ミラーを設けたことを特徴とする請求項13乃至1
    9のいずれかに記載の光源装置。
  21. 【請求項21】 前記放電ランプは、所定の長さを有し
    て円弧状に形成されていることを特徴とする請求項13
    乃至20のいずれかに記載の光源装置。
  22. 【請求項22】 前記輝点或いは輝線の位置を検出する
    位置検出手段と、前記放電ランプの位置を調整する位置
    調整手段とを備えたことを特徴とする請求項13乃至2
    1のいずれかに記載の光源装置。
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