JPH1196698A - ピックアップ送り機構 - Google Patents

ピックアップ送り機構

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JPH1196698A
JPH1196698A JP26150897A JP26150897A JPH1196698A JP H1196698 A JPH1196698 A JP H1196698A JP 26150897 A JP26150897 A JP 26150897A JP 26150897 A JP26150897 A JP 26150897A JP H1196698 A JPH1196698 A JP H1196698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、ピックアップ送り機構の
送り精度が高くするとともに対物レンズ可動範囲を少な
くして、対物レンズ駆動装置やピックアップ送り機構の
低消費電力化や、光の利用効率の向上を実現できるピッ
クアップの送り機構を提供する。 【解決手段】 回転モーター7はトラッキングサーボ電
流の低周波成分に基づき駆動される。減速機構8は、回
転モーター7の回転を減速して送りネジ9に伝える。送
りネジ9は、その回転によりピックアップ5を直線的に
移動させる。エンコーダー14は、送りネジの回転状況
を検知して、その検知結果を回転モーター7にフィード
バックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体にアク
セスすることで、光記録媒体に情報を記録または再生す
るピックアップの送り機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置においては、ピックアッ
プをディスクの半径方向に移動させるピックアップ送り
機構が用いられる。
【0003】図10は、従来より一般に広く用いられて
いるピックアップ送り機構の一例を示す概略構成斜視図
である。以下、この図に基づいて、従来のピックアップ
送り機構を説明する。
【0004】2は光ディスクであり、スパイラル状また
は同心円状にトラックが形成されている。4は光ディス
ク2を回転駆動するスピンドルモータであり、シャーシ
3に取り付けられている。5は光ピックアップであり、
図示しない光源からの光ビームを対物レンズ1を介して
光ディスク2の所望のトラック上に照射するとともに、
光ディスク2からの反射光を図示しない光検出器で受光
する。以上の構成により、光ディスク4に対する情報の
記録または再生が行われる。
【0005】対物レンズ1は、ディスク2の偏心等に起
因する光ビーム照射位置の変動に追従できるように対物
レンズ駆動装置6に搭載されており、トラッキングエラ
ー信号に基づき、トラックの変動方向(以下トラッキン
グ方向)に微動される。
【0006】しかしながら、ディスク2上のトラックは
一般的にスパイラル状に配置されているため、連続的に
情報の読み出しや書き込みをおこなってゆくと、それに
追従する対物レンズ1は対物レンズ駆動装置6のトラッ
キング方向の可動範囲の限界(一般的には±200〜4
00μm)にまで行き着き動けなくなってしまう。
【0007】そこで、通常の光ディスク装置では、上記
シャーシ3に、ピックアップ1を光ディスク2の半径方
向に移動させる、いわゆるピックアップ送り機構が設け
られている。図10では、このピックアップ送り機構と
して送りネジ方式を採用している。以下にこの送りネジ
方式について説明する。
【0008】図10においてピックアップ送り機構は、
回転モーター7,減速機構8,送りネジ9,ガイドレー
ル12等からなっている。そして、回転モーター7への
通電により、送りネジ9を回転させ、上記ピックアップ
5をガイドレール12に沿って、ディスク2の半径方向
に移動させる。また、送り機構によるピックアップの移
動方向は、上記のトラッキング方向と平行の関係にあ
る。
【0009】なお、ピックアップ送り機構としては、送
りネジ方式の他にラック&ピニオン機構やリニアモータ
ーを用いる方式が知られている。
【0010】以上説明した通り、光ディスク装置では、
ピックアップ送り機構によるピックアップ5の移動及び
対物レンズ駆動装置6による対物レンズ1の移動の両方
によって、対物レンズ1をトラッキング方向に移動させ
る。そして、これにより、対物レンズ1を光ディスク2
の可動範囲内全体を移動可能にすることができ、所望の
トラックに追従させることが可能となる。
【0011】対物レンズ駆動装置6とピックアップ送り
機構との組み合わせによる光ピックアップのサーボ方式
としては、いくつか知られているが、低価格化の要求に
合致するため、以下の方法がCDプレーヤなどの光ディ
スク装置で広く使用されている。つまり、トラッキング
エラー信号によって対物レンズ駆動装置6のみを駆動
し、ピックアップ送り機構は対物レンズ駆動装置6のト
ラッキングコイルに供給されるサーボ電流に基づいて駆
動する方法である。
【0012】この方法では、ピックアップ送り機構にそ
れほどの性能を要求せず、しかも対物レンズ移動量検出
器を必要としないという利点を有している。
【0013】以下、このピックアップ送り機構の制御方
法を具体的に説明する。ここでは、対物レンズ1を移動
させる対物レンズ駆動装置6のトラッキングコイルに供
給されるサーボ電流の低周波成分に比例した電流が、ピ
ックアップ送り機構の回転モーター7に供給される。
【0014】そして、連続的な情報の読み出し動作など
で集光位置が移動すると、対物レンズ1のピックアップ
5に対するトラッキング方向の必要移動量が増加するの
で、対物レンズ駆動装置6に供給されるサーボ電流の低
周波成分が増加する。すると、回転モーター7に供給さ
れる電流も大きくなる。回転モーター7に供給される電
流がピックアップ送り機構が有する摩擦力などに打ち勝
つ位大きくなると、回転モーター7は送りネジ9を回転
させ、ピックアップ5を対物レンズ1が対物レンズ駆動
装置6に対し相対的にトラッキング方向に移動している
方向と同じ方向に移動させる。
【0015】このピックアップ5のトラッキング方向の
移動によってピックアップ5に対する対物レンズ1のト
ラッキング方向の必要移動量が減少する。
【0016】対物レンズ1のトラッキング方向の必要移
動量が減少すると、対物レンズ駆動装置6に供給される
サーボ電流の低周波成分が減少するので、回転モーター
7に供給される電流も減少し、従って送りネジ9の回転
が停止してピックアップ5の移動も停止する。
【0017】このように、この方法では、対物レンズ1
のピックアップ5に対するトラッキング方向の移動量が
少なくなるようにピックアップ5が移動するため、対物
レンズ1の移動量を少なめにすることができ、対物レン
ズ駆動装置の可動範囲を抑えることができる。
【0018】以上のごとく、従来の光ディスク装置で
は、対物レンズ駆動装置とピックアップ送り機構によ
り、ディスクの全域にわたって集光位置を移動できるよ
うに構成されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、回転モーターが摩擦などで回転できないときで
あっても、回転モーターの起動電流以下の電流を流し続
けるため、電力が無駄になっている。
【0020】また、対物レンズの必要移動量が大きくな
りトラッキングサーボ電流の低周波成分が大きくならな
いと、ピックアップ送り機構が動作しない(回転モータ
ーが起動電流値以下では動作しない)ため、この送り機
構が動作しない範囲内において対物レンズを所望の位置
に移動させるために、対物レンズの可動範囲を大きくし
ておかなければばならない。ところが、対物レンズの可
動範囲が大きいと、対物レンズが可動範囲のどの位置に
あっても十分な光が対物レンズに入射するように大きな
径の光束を用いる必要があり、光源消費電力の増加や、
光の利用効率の低下といった問題が発生する。
【0021】さらに、対物レンズが対物レンズ駆動装置
の中立位置からずれている状態では対物レンズ駆動装置
は、その位置を維持するために電力を消費しているた
め、消費電力が増加する。
【0022】また、磁界変調オーバーライト方式を採用
する光ディスク装置においては、ディスクを挟んで対物
レンズに対向する位置に磁気ヘッドを配置する必要があ
るが、対物レンズの可動範囲が広いと磁気ヘッドの発生
する磁界中心と対物レンズの作り出す光スポットの位置
がずれてしまうという問題が発生する。
【0023】このような問題を解決するために、ピック
アップ送り機構を駆動する回転モーター自体にエンコー
ダーを搭載し、回転サーボ制御を行うことによってピッ
クアップ送り機構の性能を向上する方法が考えられる。
しかしながら、この方法では、回転モーターのトルク不
足を補うために設ける減速機構や、回転ー直線運動変換
機構において発生するバックラッシュなどの問題を解決
することはできない。
【0024】また、回転ー直線運動変換機構がラック&
ピニオン機構である場合に、ラックギヤを工夫すること
によってこの部分で発生するバックラッシュを少なくす
る方法が知られている(実開昭61−203470号公
報)が、この方法は、減速機構が有するバックラッシュ
などの問題を解決するものではない。
【0025】さらに、ピックアップの移動そのものを測
定し、位置サーボ制御を行う方法が知られており(特開
平03−249519号公報)、この方法によれば、回
転モーターからピックアップ移動に至る運動伝達経路上
に存在するすべての外乱に対し抑制効果を期待できる
が、ピックアップの位置を直接検出する位置センサーは
ピックアップの移動範囲全体をカバーする必要があるた
め大型になり、寸法及びコストが大きくなるという問題
を有している。
【0026】本発明は以上の課題を解決するためになさ
れたものであって、簡単な構成によりピックアップ送り
機構の送り精度が高くして、対物レンズ可動範囲を少な
くすることで、対物レンズ駆動装置やピックアップ送り
機構の低消費電力化や、光の利用効率の向上を実現でき
るピックアップの送り機構を提供することを目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のピック
アップ送り機構は、光ディスクに対して情報を記録また
は再生するピックアップを、ディスクの半径方向に移動
させるピックアップ送り機構において、回転モーター
と、該回転モータの回転力を減速して伝える、少なくと
も一段の回転減速器と、該回転減速器の回転運動を直線
運動に変換して、前記ピックアップを直線的に移動させ
る運動変換器と、前記回転減速器の駆動状態を検出する
検出器と、該検出器の検出結果に基づき、前記回転モー
ターの回転を制御する制御器と、を有するものである。
【0028】請求項2に記載のピックアップ送り機構
は、請求項1に記載のピックアップ送り機構において、
前記運動変換器は、前記ピックアップとネジ係合する送
りネジからなり、前記検出器は、前記送りネジの回転状
態を検出するセンサーからなるものである。
【0029】請求項3に記載のピックアップ送り機構
は、請求項1に記載のピックアップ送り機構において、
前記運動変換器は、前記ピックアップに固定されたラッ
クギヤと前記回転モーターに直接または間接的に係合す
るピニオンギヤとからなり、前記検出器は、前記ピニオ
ンギヤの回転状態または前記ラックギヤの移動状態を検
出するセンサーとからなるものである。
【0030】請求項4に記載のピックアップ送り機構
は、請求項2または請求項3に記載のピックアップ送り
機構において、前記検出器は、ネジ表面あるいはギヤ表
面の状態を計測する少なくとも2つのセンサーからな
り、該2つのセンサーが検知するネジ表面あるいはギヤ
表面の間隔が、ネジあるいはギヤのピッチをpとしたと
きに、p×(n±1/4)(ただしnは任意の数)とな
るよう配置されてなるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を、図
1を用いて説明する。
【0032】図1は、本発明の第1の実施の形態におけ
るピックアップ送り機構の概要構成図である。図1にお
いて、ピックアップ5には対物レンズ1を移動させる対
物レンズ駆動装置6が搭載されている。そして、回転モ
ーター7と、減速機構8と、送りネジ9とからピックア
ップ送り機構が構成されている。減速機構8は、回転モ
ーター7に取り付けられたギヤ8aと、それに係合する
径の大きなギヤ8bからなり、回転モーター7の回転運
動を送りネジ9に減速し伝達してそのトルクを増大させ
る。送りネジ9は、ピックアップ5とネジ係合して回転
することによりピックアップを直線移動させる。また、
送りネジ9近傍には、送りネジ9の回転状態を検出する
エンコーダー14が配置されている。
【0033】図2はエンコーダー14の構成を示す図で
ある。エンコーダー14は2個の光検出器15と発光器
16とから構成され、発光器16から発せられた光線が
送りネジ9の表面で反射した戻り光17を光検出器15
が検出するように構成されている。
【0034】送りネジ9の表面は螺旋状に溝が切られて
いるため、送りネジ9の回転によって発光器16の発す
る光17に対する反射状態が変化し、光検出器15の受
光する戻り光の量が変化する。
【0035】2個の光検出器15が検出する反射光17
は、送りネジ9の表面における反射位置が相互に異なっ
ており、光検出器15の出力に位相差を生ずるように配
置してある。そして、2個の光検出器15が検出する光
17の、送りネジ9表面の反射位置が、送りネジ9のネ
ジピッチaに対しa×(n±1/4)(ただしnは任意
の数)の距離だけ離れているように2個の光検出器15
を配置し、両者の出力に90度の位相差を生ずるように
すると最も効率がよい。
【0036】図3は、2個の光検出器15の出力波形の
一例を示す図である。この出力波形において、2個の光
検出器15の出力A,B(図3(a),(b))の位相
差を検出することにより送りネジ9の回転方向と回転量
の情報を得ることができる。例えば、カウンタにより、
出力Aの立ち上がり時に出力Bが0のときカウントアッ
プ、1のときカウントダウンして、そのカウント値によ
って送りネジの回転方向と回転量を検出する。図3
(c)にそのカウント値を示す。
【0037】図4は、上記のエンコーダー14を用いた
ピックアップ送り機構の制御回路を示す概略図である。
【0038】本制御回路には対物レンズ駆動装置6のト
ラッキングコイルサーボ電流が入力される。ローパスフ
ィルタ141はそのトラッキングコイルサーボ電流の低
周波成分に対応する低周波サーボ信号を比較回路142
に出力する。エンコーダー14は、送りネジ9の回転方
向,回転量の検出結果に対応する移動量信号を比較回路
142に出力する。比較回路142は、低周波サーボ信
号と上記移動量信号とを比較して、モーター駆動回路1
43に出力する。モーター駆動回路143はその比較結
果に基づき回転モーター7を回転させる。なお、ここ
で、通常の回転モーター7は高周波信号に追従できない
ためローパスフィルタ141は無くても構わない。ま
た、移動量信号としては速度信号等が使用できる。
【0039】このように構成した制御回路によれば、連
続的に情報を読み出すあるいは書き込むことによって集
光位置が移動し、対物レンズ1もそれに追従して移動し
ていった場合、対物レンズ駆動装置6のトラッキングコ
イルサーボ電流の低周波成分の増加にともない回転モー
ター7への供給電流が増加するため、ピックアップを適
切に送ることができる。
【0040】また、ここでは、エンコーダー14による
検出結果をモータ駆動回路143にフィードバックして
いるため、トラッキングコイルサーボ電流の低周波成分
が回転モーター7を回転させるだけの値に達していない
場合でも、エンコーダー14による送りネジ9の回転状
態の検出結果に基づき、回転モーター7を回転させるこ
とができる。つまり、対物レンズ1の可動量が少ないう
ちからピックアップ5を移動させることができる。この
ように、ピックアップ5がトラッキングコイルサーボ電
流に基づき確実に移動するため、対物レンズ駆動装置6
による対物レンズ1の移動可能量(対物レンズ1の可動
範囲)を小さくすることができる。よって、対物レンズ
駆動装置6の低消費電力化や、光の利用効率の向上が実
現でき、光ディスク装置の小型化、低コスト化、消費電
力の低減が可能となる。
【0041】さらに、本実施の形態の送り機構では、エ
ンコーダー14が回転モータ7ではなく、送りネジ9の
回転を検出してフィードバックするため、減速機構8の
有するバックラッシュや摩擦などの外乱要因を圧縮する
ことができ、より正確なピックアップの送り動作を実現
できる。
【0042】なお、本実施の形態では、小型で安価な2
個の光検出器と発光器から成るエンコーダー14を用い
ているが、送りネジの回転状態を検出できれば、どのよ
うなエンコーダーを用いても良いことは明白である。
【0043】また、本実施の形態では、送りネジのネジ
面の光の反射状態不均一性を利用して送りネジの回転を
検出しているが、送りネジのネジを切っていない部分に
回転状態検出専用の模様や形状を形成して、これを用い
て送りネジの回転を検出する方法でもよい。図5はエン
コーダー板18を用いる例を示す図である。ここでは、
放射状にパターンがもうけられたエンコーダー板18を
送りネジ9に取り付け、このエンコーダー板18の回転
を光学的に検出する。
【0044】また、回転状態の検出方法としては、磁気
的な変化や、静電容量の変化を検出するような他の方法
を用いても構わない。
【0045】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を、図6を用いて説明する。
【0046】図6は、本発明の第2の実施の形態におけ
るピックアップ送り機構の概要構成図である。図6にお
いてピックアップ5には対物レンズ1を移動させる対物
レンズ駆動装置6が搭載されている。回転モーター7
と、減速機構8と、ラックギヤ10及びピニオンギヤ1
1からピックアップ送り機構が構成されている。減速機
構8は、回転モーター7の回転運動を減速伝達してその
トルクを補う。ピニオンギヤ11は上記減速機構8とと
もに回転する。ラックギヤ10は、ピニオンギヤ11と
係合してピニオンギヤ11の回転運動を直線運動に変換
して、ピックアップを移動させる。ピニオンギヤ11近
傍には、ピニオンギヤ11の回転状態を検出するエンコ
ーダー14’が配置されている。
【0047】図7は、エンコーダー14’の構成を示す
図である。エンコーダー14’は、2個の光検出器15
と発光器16とから構成されており、発光器16から発
せられピニオンギヤ11の表面で反射した光17を光検
出器が検出するように構成されている。ピニオンギヤ1
1の表面にはギヤ歯が形成されているため、ピニオンギ
ヤ11の回転によって発光器16の発する光17の反射
状態が変化し、光検出器15の受光する光17の量が変
化する。
【0048】2個の光検出器15は、検出する光17の
ピニオンギヤ11表面における反射位置が異なり、光検
出器15の出力に位相差を生ずるように配置している。
【0049】具体的には、ピニオンギヤ11のギヤピッ
チaに対しa×(n±1/4)(ただしnは任意の数)
に対応する距離だけ2個の光検出器15の検出する光1
7のピニオンギヤ11表面の反射位置が離れているよう
に2個の光検出器15を配置し、両者の出力に90度の
位相差を生ずるようにすると最も効率がよい。
【0050】このように、エンコーダー14’を構成す
る2個の光検出器15の出力に位相差を生ずるように配
置されているため、上述した図7に示すようなエンコー
ダー14’の出力から、ピニオンギヤ11の回転方向と
回転量の情報を得ることができる。
【0051】以上のような構成の送り機構では、トラッ
キングコイルサーボ電流の低周波成分に対応する信号と
エンコーダー14’の出力を用いて、例えば上述した
(第1の実施の形態の)図4の制御回路によりピックア
ップを移動させる。
【0052】このため、連続的に情報を読み出すあるい
は書き込むことによって集光位置が移動し、対物レンズ
1もそれに追従して移動していった場合、トラッキング
コイルサーボ電流の低周波成分の増加にともない回転モ
ーター7への供給電流が増加するため、ピックアップを
適切に送ることができる。
【0053】また、ここでは、エンコーダー14’によ
る検出結果をフィードバックしているため、トラッキン
グコイルサーボ電流の低周波成分が回転モーター7を回
転させるだけの値に達していない場合でも、エンコーダ
ー14’によるピニオンギア11の回転状態の検出結果
に基づき、回転モーター7を回転させることができる。
つまり、対物レンズ1の可動量が少ないうちからピック
アップ5を移動させることができる。このように、ピッ
クアップ5がトラッキングコイルサーボ電流に基づき確
実に移動するため、対物レンズ駆動装置6による対物レ
ンズ1の移動可能量(対物レンズ1の可動範囲)を小さ
くすることができる。よって、対物レンズ駆動装置6の
低消費電力化や、光の利用効率の向上が実現でき、光デ
ィスク装置の小型化、低コスト化、消費電力の低減が可
能となる。
【0054】さらに、本実施の形態の送り機構では、エ
ンコーダー14’が減速機構8の回転を検出してフィー
ドバックするため、バックラッシュや摩擦などの外乱要
因を圧縮することができ、より正確なピックアップの送
り動作を実現できる。
【0055】なお、本実施の形態では、小型で安価な2
個の光検出器と発光器から成るエンコーダーを用いてい
るが、ピニオンギヤの回転状態を検出できれば、どのよ
うなエンコーダーを用いても良いことは明白である。
【0056】例えば、本実施の形態では、ピニオンギヤ
のギヤ歯が有する光の反射状態不均一性を利用してピニ
オンギヤ回転を検出しているが、ピニオンギヤ表面に回
転状態検出専用の模様や形状を形成して、これを用いて
ピニオンギヤの回転を検出する方法も考えられる。
【0057】また、磁気的な変化や、静電容量の変化を
検出する方法も考えられる。
【0058】第1の実施の形態例で説明した図5に示し
たエンコーダー板18をピニオンギヤ11に取り付ける
方法もある。
【0059】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を、図8を用いて説明する。
【0060】図8は、本発明の第3の実施の形態におけ
るピックアップ送り機構の概略構成図である。ピックア
ップ5には対物レンズ1を移動させる対物レンズ駆動装
置6が搭載されている。回転モーター7と、減速機構8
と、ラックギヤ10及びピニオンギヤ10からピックア
ップ送り機構が構成されている。減速機構8は、回転モ
ーター7の回転運動を減速伝達してそのトルクを補う。
ピニオンギヤ11は上記減速機構8とともに回転する。
ラックギヤ10は、ピニオンギヤ11と係合してピニオ
ンギヤ11の回転運動を直線運動に変換して、ピックア
ップを移動させる。そして、ラックギヤ10近傍には、
ラックギヤ10の移動状態を検出するエンコーダー1
4”が配置されている。
【0061】図9はエンコーダ14”の構成を示す図で
ある。エンコーダー14”は、2個の光検出器15と発
光器16とから構成されており、発光器16から発せら
れラックギヤ10の表面で反射した光17を光検出器1
5が検出するように構成されている。ラックギヤ10の
表面にはギヤ歯が形成されているため、ラックギヤ10
の移動によって発光器16の発する光17の反射状態が
変化し、光検出器15の受光する光17の量が変化す
る。
【0062】2個の光検出器15は、検出する光17の
ラックギヤ10表面における反射位置が異なり、光検出
器15の出力に位相差を生ずるように配置している。具
体的には、ラックギヤ10のギヤピッチaに対しa×
(n±1/4)(ただしnは任意の数)の距離だけ2個
の光検出器15の検出する光のラックギヤ10表面の反
射位置が離れているように2個の光検出器15を配置
し、両者の出力に90度の位相差を生ずるようにすると
最も効率がよい。
【0063】エンコーダー14”を構成する2個の光検
出器15の出力に位相差を生ずるように配置しているた
め、エンコーダー14”の出力から、ラックギヤ10の
移動方向と移動量の情報を得ることができる。
【0064】このように、エンコーダー14”を構成す
る2個の光検出器15の出力に位相差を生ずるように配
置しているため、上述した図3に示すようなエンコーダ
ー14”の出力から、ラックギヤ10の移動方向と移動
量の情報を得ることができる。
【0065】以上のような構成の送り機構では、トラッ
キングコイルサーボ電流の低周波成分に対応する信号と
エンコーダー14”の出力を用いて、例えば上述した図
4の制御回路によりピックアップを移動させる。
【0066】このため、連続的に情報を読み出すあるい
は書き込むことによって集光位置が移動し、対物レンズ
1もそれに追従して移動していった場合、対物レンズ駆
動装置6におけるトラッキングコイルサーボ電流の低周
波成分の増加にともない、回転モーター7への供給電流
が増加し、ピックアップを適切に送ることができる。
【0067】また、ここでは、エンコーダー14”によ
る検出結果をフィードバックしているため、トラッキン
グコイルサーボ電流の低周波成分が回転モーター7を回
転させるだけの値に達していない場合でも、エンコーダ
ー14”によるラックギア10の移動状態の検出結果に
基づき、回転モーター7を回転させることができる。つ
まり、対物レンズ1の可動量が少ないうちからピックア
ップ5を移動させることができる。このように、ピック
アップ5がトラッキングコイルサーボ電流に基づき確実
に移動するため、対物レンズ駆動装置6による対物レン
ズ1の移動可能量(対物レンズ1の可動範囲)を小さく
することができる。よって、対物レンズ駆動装置6の低
消費電力化や、光の利用効率の向上が実現でき、光ディ
スク装置の小型化、低コスト化、消費電力の低減が可能
となる。
【0068】さらに、本実施の形態の送り機構では、エ
ンコーダー14”がラックギア10の移動を検出してフ
ィードバックするため、ピックアップ5の移動に伴う減
速機構8の有するバックラッシュや摩擦などの外乱要因
を圧縮することができ、より正確なピックアップの送り
動作を実現できる。
【0069】なお、本実施の形態では、小型で安価な2
個の光検出器と発光器から成るエンコーダーを用いてい
るが、ラックギヤの移動状態を検出できれば、どのよう
なエンコーダーを用いても良いことは明白である。
【0070】例えば、本実施の形態では、ラックギヤの
ギヤ歯が有する光の反射状態不均一性を利用してラック
ギヤ移動を検出しているが、ラックギヤ表面に移動状態
検出専用の模様や形状を形成して、これを用いてラック
ギヤの移動を検出する方法も考えられる。
【0071】また、磁気的な変化や、静電容量の変化を
検出する方法も考えられる。
【0072】
【発明の効果】このように、本発明のピックアップ送り
機構では、回転運動が直線運動に変換される前段の回転
運動状態を検出し、この検出結果を基に回転モーターの
回転を制御する。このため、比較的小型の検出器が使用
可能で、ピックアップ送り機構の送り精度が高くなり、
対物レンズ可動範囲を少なくすることができる。その結
果、対物レンズ駆動装置やピックアップ送り機構の低消
費電力化や、光の利用効率の向上を図ることができる。
【0073】また、運動変換器としてピックアップとネ
ジ係合する送りネジ機構を用いることにより、ピックア
ップ送り機構の送り精度が高くなり、対物レンズ可動範
囲を少なくすることが可能となる。その結果、対物レン
ズ駆動装置やピックアップ送り機構の低消費電力化や、
光の利用効率の向上を図ることができる。
【0074】また、運動変換器としてラック&ピニオン
機構を用いることにより、ピックアップ送り機構の送り
精度が高くなり、対物レンズ可動範囲を少なくすること
が可能となる。その結果、対物レンズ駆動装置やピック
アップ送り機構の低消費電力化や、光の利用効率の向上
を図ることができる。
【0075】さらに、検出器として、ネジ表面あるいは
ギヤ表面の状態を計測する少なくとも2つのセンサーを
有し、少なくとも2つのセンサーが、それぞれが監視す
るネジ表面あるいはギヤ表面がネジあるいはギヤのピッ
チをpとしたときに、p×(n±1/4)(ただしnは
任意の数)だけ離れるように配置することにより、小型
かつ低コストで、ネジあるいはギヤの回転あるいは移動
の方向と量を効率的に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を説明する概
略図である。
【図2】図1におけるエンコーダー14を説明する図で
ある。
【図3】エンコーダーの出力波形の一例を説明する図で
ある。
【図4】本発明のピックアップ送り機構における制御回
路を説明する説明図である。
【図5】エンコーダー板の一構成例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の構成を説明する概
略図である。
【図7】図6におけるエンコーダー14’を説明する図
である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の構成を説明する概
略図である。
【図9】図8におけるエンコーダー14”を説明する図
である。
【図10】従来の光ディスク装置を説明する概略構成図
である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 5 ピックアップ 6 対物レンズ駆動装置 7 回転モーター 8 減速機構 9 送りねじ 10 ラックギヤ 11 ピニオンギヤ 13 制御回路 14,14’,14” エンコーダー 15 光検出器 16 発光器 18 エンコーダー板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに対して情報を記録または再
    生するピックアップを、ディスクの半径方向に移動させ
    るピックアップ送り機構において、 回転モーターと、 該回転モータの回転力を減速して伝える、少なくとも一
    段の回転減速器と、 該回転減速器の回転運動を直線運動に変換して、前記ピ
    ックアップを直線的に移動させる運動変換器と、 前記回転減速器または前記運動変換器の駆動状態を検出
    する検出器と、 該検出器の検出結果に基づき、前記回転モーターの回転
    を制御する制御器と、を有することを特徴とするピック
    アップ送り機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のピックアップ送り機構
    において、 前記運動変換器は、前記ピックアップとネジ係合する送
    りネジからなり、 前記検出器は、前記送りネジの回転状態を検出するセン
    サーからなることを特徴とするピックアップ送り機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のピックアップ送り機構
    において、 前記運動変換器は、前記ピックアップに搭載されたラッ
    クギヤと前記回転モーターに直接または間接的に係合す
    るピニオンギヤとからなり、 前記検出器は、前記ピニオンギヤの回転状態または前記
    ラックギヤの移動状態を検出するセンサーとからなるこ
    とを特徴とするピックアップ送り機構。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載のピック
    アップ送り機構において、 前記検出器は、ネジ表面あるいはギヤ表面の状態を計測
    する少なくとも2つのセンサーからなり、 該2つのセンサーが検知するネジ表面あるいはギヤ表面
    の間隔が、ネジあるいはギヤのピッチをpとしたとき
    に、 p×(n±1/4)(ただしnは任意の数) となるよう配置されてなることを特徴とするピックアッ
    プ送り機構。
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