JPH1194460A - 熱風乾燥装置および該熱風乾燥装置を備えた廃棄物固形化燃料の製造装置 - Google Patents

熱風乾燥装置および該熱風乾燥装置を備えた廃棄物固形化燃料の製造装置

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JPH1194460A
JPH1194460A JP27972797A JP27972797A JPH1194460A JP H1194460 A JPH1194460 A JP H1194460A JP 27972797 A JP27972797 A JP 27972797A JP 27972797 A JP27972797 A JP 27972797A JP H1194460 A JPH1194460 A JP H1194460A
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dryer
combustion furnace
hot air
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Minoru Sugiura
実 杉浦
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Tsukishima Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼炉11で発生する高温負圧の排気によ
り、乾燥機12において被処理物Cを加熱乾燥する熱風
乾燥装置において、高価で複雑な間接熱交換器を用いる
ことなく、燃焼炉11の排気熱によって効率的に被処理
物Cを加熱乾燥しうる熱風乾燥装置を提供する。 【解決手段】 燃焼炉11で発生する高温負圧の排気
を、ガスエジェクタ17により正圧の熱風として乾燥機
12に供給して被処理物Cを加熱乾燥する。また、ガス
エジェクタ17の作動ガスとして乾燥機12からの排気
を供給し、乾燥機12の排気の一部は燃焼炉11に供給
する。さらに、このような熱風乾燥装置を備え、被処理
物Cとして廃棄物を加熱乾燥する廃棄物固形化燃料の製
造装置において、燃焼炉11で発生する排気の一部から
熱交換された流体により、この製造装置の周辺装置を直
接的に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば汚泥や都市
ゴミ等の廃棄物から廃棄物固形化燃料(RefuseDerived
Fuel.以下、RDFと称する。)を製造する際の廃棄物
の乾燥に用いられる熱風乾燥装置および該熱風乾燥装置
を備えたRDFの製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱風乾燥装置としては、
主として廃棄物を焼却する燃焼炉の排熱を利用する乾燥
装置として、例えば図5に示すようなものが提案されて
いる。この図5において符号1で示すのは、供給された
燃料Aを燃焼させて高温の排気を発生する燃焼炉であっ
て、燃焼効率を上げるために流動床炉が用いられてお
り、この燃焼炉1で発生した排気は、サイクロン2によ
ってダストが回収された後、熱交換器3を経て冷却され
て排気ファン4から排ガスBとして排出される。一方、
図5において符号5で示すのは、供給された上記廃棄物
等の被処理物Cを加熱して乾燥する乾燥機であって、一
般的には熱風回転乾燥機が用いられており、吸気ファン
6から吸引された大気が、上記熱交換器3により加熱さ
れて高温の熱風としてこの乾燥機5内に吹き込まれ、上
記被処理物Cを加熱して乾燥する。そして、こうして乾
燥された被処理物Cは、冷却機7によって冷却されて乾
燥品Dとして排出され、その一部は燃料Aとして燃焼炉
1に供給される一方、乾燥機5から排出された排気は、
サイクロン8によってダスト回収された後、図示の例で
は排気ブロア9を経て上記燃焼炉1に供給されている。
【0003】ここで、上記燃焼炉1においては、800
℃以上の高温の排気が発生するため、正圧で運転操作さ
れるのは安全上好ましくなく、通常は大気圧よりも低い
負圧側で操作されている。一方、上記乾燥機5として用
いられる回転乾燥機には、回転部にシール構造が要求さ
れ、その構造上の制約から乾燥機内部は大気圧前後で運
転操作されるのが望ましい。従って、このような高温負
圧の燃焼炉1からの排気を、正圧で運転される乾燥機5
にそのまま供給するのは不可能であり、また例えば燃焼
炉1の排気をブロアにより昇圧して乾燥機5に直接供給
しようとしても、高温の排気によってブロアに機械的な
問題が発生するおそれがあって困難であるため、図5に
示した乾燥装置では、熱交換器3により燃焼炉1からの
排気と乾燥機5に供給される大気との間で熱交換を行
い、大気を加熱して熱風として乾燥機5に供給するよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに燃焼炉1から排出される負圧の排気から効率的に熱
回収して乾燥機5に供給される熱風に確実に熱交換する
のは容易ではない。特に、図5に示した燃焼炉1のよう
に燃料Aとして上記乾燥品Dのような固形燃料を使用
し、しかも燃焼効率を上げるために流動床炉を用いた場
合には、排気中のダストを回収するためにサイクロン2
を設置しなければならず、こうしてサイクロン2から排
出された排気の圧力は−150mmH2O程度と極めて低い
圧力とされるため、このような低圧の排気から熱回収を
行なうには、熱交換器3として高価な間接熱交換器を使
用せざるを得ない。このため、上記従来の熱風乾燥装置
では、設備コストの増大を招くとともに、構造が複雑で
あるので腐食や摩耗が発生しやすく、メインテナンスも
煩雑となるといった問題があった。また、図5に示した
熱風乾燥装置では、吸気ファン6から吸引された大気が
熱交換器3によって加熱されて乾燥機5に供給されるた
め、引火しやすいものなどは被処理物Cとして乾燥させ
ることが難しいといった問題もある。
【0005】一方、このような熱風乾燥装置を備えたR
DFの製造装置としては、例えば特開昭59−2153
93号公報に記載されたものが知られているが、この公
報記載されたRDFの製造装置では、熱風乾燥装置の乾
燥機から排出された排気はサイクロンを経てそのまま大
気中に排出されており、例えば排気が悪臭を発する有機
系廃棄物を被処理物として、その乾燥品からRDFを製
造する場合には、周囲の環境への悪影響が懸念される。
しかるに、このように乾燥機からの排気に脱臭処理が必
要な場合には、別途に脱臭炉を設置するのが一般的であ
るが、燃焼炉の外に脱臭のためだけに新たな炉を設ける
のは効率的ではない。また、廃棄物を乾燥させる装置と
しては、例えば特公昭63−54970号公報に、熱風
乾燥装置ではないものの間接加熱乾燥機を用いた乾燥装
置が記載されており、この乾燥装置では、燃焼炉の排熱
や乾燥機からの排気熱によって過熱蒸気を発生させ、こ
れをタービンに導入して発電を行うようにしている。し
かしながら、このような蒸気発電による排熱回収では、
RDFの製造装置のような比較的小規模な設備において
は、排熱量が限られてしまうため経済的ではない。
【0006】本発明は、このような背景の下になされた
もので、燃焼炉で発生する高温負圧の排気により、乾燥
機において被処理物を加熱乾燥する熱風乾燥装置におい
て、高価で複雑な間接熱交換器を用いることなく、燃焼
炉の排気熱によって効率的に被処理物を加熱乾燥しうる
熱風乾燥装置を提供し、加えて、被処理物が引火しやす
いものであっても乾燥可能であり、また悪臭を発するも
のであっても脱臭炉を要することなく脱臭処理が可能な
熱風乾燥装置を提供し、さらには、かかる熱風乾燥装置
を備えて効率的なRDFの製造が可能であり、特に排熱
の有効利用を図ることができるRDFの製造装置を提供
することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、ま
ず第1の目的を達成するために、本発明の熱風乾燥装置
は、燃焼炉で発生する高温負圧の排気を、ガスエジェク
タにより正圧の熱風として乾燥機に供給して被処理物を
加熱乾燥することを特徴とする。しかるに、このガスエ
ジェクタは、高圧の作動ガスを噴射することにより、低
圧のガスをエジェクタ内に引き込んで噴出させるもので
あり、ブロアのように機械的作動部分がないため、燃焼
炉からの高温の排気を供給しても損傷が生じたりするお
それがなく、しかも構造が簡単であって比較的廉価であ
り、またメインテナンスも容易である。そして、燃焼炉
で発生する高温の排気を直接的に利用して被処理物の乾
燥を行うことができるため、熱的損失の少ない効率的な
加熱乾燥を図ることができる。
【0008】ここで、上記ガスエジェクタの作動ガスと
しては、ボイラや他の乾燥機等の設備からの排気や、あ
るいは燃焼炉からの排気の一部を熱回収した後の温度が
低下した排ガスを、駆動用ブロアによって加圧して使用
したりすることも可能であるが、当該熱風乾燥装置にお
ける上記乾燥機からの排気を、ブロア等によって加圧し
たりして、作動ガスとしてガスエジェクタに供給するよ
うにすれば、ガスエジェクタから乾燥機に供給される熱
風の酸素濃度を低く抑えることができ、可燃性の被処理
物の乾燥をも安全に行うことができる。また、上記乾燥
機の排気を、上記燃焼炉に供給することにより、この乾
燥機からの排気が臭気を有するものであっても、燃焼炉
において高温で燃焼酸化されて脱臭されるので、別途に
脱臭炉等を設置する必要がなくなる。
【0009】一方、本発明のRDFの製造装置は、この
ような構成の熱風乾燥装置を備え、上記被処理物として
廃棄物を加熱乾燥するものであり、従って製造装置自体
の設備コストを抑えつつ、効率的なRDFの製造を図る
ことが可能となる。そして、このようなRDFの製造装
置において、乾燥装置の上記燃焼炉で発生する排気の一
部から熱交換された流体により、廃棄物の粉砕機や乾燥
品の成形機、あるいは乾燥装置のブロア等の当該製造装
置の周辺装置を直接的に駆動することにより、従来のよ
うに排気熱により過熱蒸気を発生させてタービンにより
発電を行い、その電力によって周辺装置を駆動する場合
に比べ、発電機やその制御のための装置が不要となると
ともに排気エネルギーの回収・利用が容易となり、一層
の設備コストの低減と効率的なRDFの製造とを促すこ
とが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の熱風乾燥装置の
第1の実施形態を示すものである。本実施形態の熱風乾
燥装置は、図5に示した従来の熱風乾燥装置と同様、供
給された燃料Aを燃焼させて高温の排気を発生する流動
床炉等の燃焼炉11と、供給された廃棄物等の被処理物
Cを熱風により加熱して乾燥する熱風回転乾燥機等の乾
燥機12とを備えており、これら燃焼炉11および乾燥
機12には、それぞれの排気からダストを回収する集塵
機としてサイクロン13,14が付設されていて、サイ
クロン13により回収されたダストは燃焼炉11に戻さ
れる一方、サイクロン14により回収されたダストは、
乾燥機12によって乾燥されて冷却機15により冷却さ
れた被処理物Cとともに、乾燥品Dとして排出される。
【0011】そして、上記燃焼炉11は負圧で運転され
る一方、上記乾燥機12は大気圧前後で運転されてお
り、この乾燥機12に付設されたサイクロン14から排
出された比較的低温の排気は排気ブロア16によって加
圧され、その一部がガスエジェクタ17に作動ガスとし
て供給されるとともに、残りは本実施形態では熱交換器
18により熱回収されて冷却された後、排ガスBとして
排出される。一方、上記ガスエジェクタ17には、上記
サイクロン13においてダストが回収された燃焼炉11
の高温負圧の排気が供給され、この燃焼炉11からの排
気は、ガスエジェクタ17において上記作動ガスにより
昇圧され、熱風として乾燥機12に供給される。なお、
上記熱交換器18には吸気ファン19によって吸引され
た大気が導入されていて、乾燥機12からの排気の残り
から回収された熱によって加熱され、燃焼炉11に燃焼
ガスとして供給される。また、本実施形態では、燃焼炉
11のサイクロン13と上記排気ブロア16との間が開
閉弁20Aを介して接続されるとともに、サイクロン1
3とガスエジェクタ17との間にも開閉弁20Bが設け
られており、燃焼炉11の運転開始、停止時には、開閉
弁20Bを閉じるとともに開閉弁20Aを開くことによ
り、燃焼炉11のサイクロン13からの排気を乾燥機1
2に通さずに、直接的に排気ブロア16によって吸引で
きるようになされている。
【0012】ここで、上記ガスエジェクタ17は、例え
ば図2にその断面を示すように、上記燃焼炉11からの
排気が導入される導入管17Aの周りに、乾燥機12か
ら排出されて排気ブロア16により加圧された排気の一
部(作動ガス)が供給される加圧室17Bが環状に形成
された構成とされており、この加圧室17Bからノズル
17Cを介して噴出される上記作動ガスにより、導入管
17Aに導入された上記排気が吸引されて該作動ガスと
混合され、これによって大気圧近くの正圧に昇圧された
600〜800℃程度の扱いやすい温度の熱風が生成さ
れて、上記乾燥機12に供給されるようになされてい
る。なお、図示の例では燃焼炉11からの排気をガスエ
ジェクタ17の中心の導入管17Aに導くとともに、そ
の周りに作動ガスが供給される加圧室17Bを設けてい
るが、これとは逆に、ガスエジェクタ17の中心に上記
作動ガスが供給される供給管を配するとともに、この供
給管の周りに燃焼炉11からの排気を導入する吸引室を
環状に設け、上記供給管先端のノズルから作動ガスを噴
出して吸引室の排気を吸引し、乾燥機12に供給するよ
うにしてもよい。
【0013】このように、上記構成の熱風乾燥装置で
は、燃焼炉11で発生した高温負圧の排気を、上記ガス
エジェクタ17によって大気圧近くにまで昇圧させて熱
風として乾燥機12に供給し、被処理物Cの加熱乾燥を
行うことができる。しかるに、かかるガスエジェクタ1
7は、ブロアのように機械的作動部分を有することがな
く、従って燃焼炉11からの高温排気によって損傷する
おそれがないとともに、構造が簡単であって従来の間接
熱交換器などに比べて比較的廉価であり、またメインテ
ナンスも容易で保守・点検等に要するコストを抑えるこ
とができる。しかも、燃焼炉11において発生した高温
の排気が、作動ガスと混合されて直接的に乾燥機12に
供給されるため、熱的損失が生じるのを抑えことができ
るので、上記構成の熱風乾燥装置によれば、その設備コ
ストおよびランニングコストを抑えつつ、被処理物Cの
効率的な加熱乾燥を図ることが可能となる。
【0014】また、本実施形態では、上記ガスエジェク
タ17に供給される作動ガスとして、上記乾燥機12か
らサイクロン14を経て排出された排気の一部が、排気
ブロア16によって加圧されて使用されており、すなわ
ち乾燥排ガスを循環させる高湿度乾燥(水蒸気乾燥)方
式となるので、乾燥効率の向上を図ることができる。し
かも、上述のように、この作動ガスによってガスエジェ
クタ17から乾燥機12に供給される熱風は、該作動ガ
スと燃料Aを大気によって燃焼させた燃焼炉11からの
排気とが混合されたものであるので、その酸素濃度は低
い。このため、上記構成の熱風乾燥装置によれば、被処
理物Cが可燃性で引火しやすいものであっても、加熱乾
燥時に被処理物Cが発火してしまうような事態を防止す
ることができ、安全かつ確実な乾燥処理を図ることが可
能となる。
【0015】さらに本実施形態では、乾燥機12からサ
イクロン14を経て排出された排気のうち、上記ガスエ
ジェクタ17に供給される分を除いた残りが熱交換器1
8によって熱回収される一方、この熱交換器18には吸
気ファン19によって大気が送られて加熱され、こうし
て加熱された大気が上記燃焼炉11に供給されて燃料A
の燃焼に使用されている。従って、本実施形態によれ
ば、当該熱風乾燥装置で発生する排熱をできる限り有効
に利用することが可能となり、一層の熱的効率の向上を
図ることができる。ちなみに、図5に示した従来の熱風
乾燥装置において排ガスBとして排出される燃焼炉1の
排気の温度が350℃であったのに対し、図1に示した
実施形態における排ガスB(乾燥機12の排気)の温度
は、乾燥機12に供給される熱風の温度を従来と同じと
した場合に80℃であった。
【0016】なお、燃焼炉11において発生する排気の
温度は800〜1200℃程度と高温であるのに対し、
乾燥機12から排気ブロア16によって加圧されてガス
エジェクタ17に作動ガスとして供給される排気は15
0℃程度と比較的低温であり、これらの排気がガスエジ
ェクタ17において混合されることにより、本実施形態
では、600〜800℃と乾燥機12において扱いやす
い温度の熱風が生成されて該乾燥機12に供給されるこ
ととなる。そして、この熱風の温度や圧力は、燃焼炉1
1からの排気の温度や圧力、あるいはガスエジェクタ1
7の性能等に応じて、乾燥機12から排気ブロア16を
介して供給される作動ガスの圧力や供給量を調節するこ
とにより、所定の温度や圧力に安定させたり、また被処
理物Cの含水量や処理量に対して最適な温度・圧力に変
動させたりすることができるので、上記構成の熱風乾燥
装置によれば、燃焼炉11の運転状態や被処理物Cの性
状等に関わらず、適正かつ安定した被処理物Cの乾燥を
促すことができるという利点を得ることもできる。
【0017】次に、図3は、本発明の熱風乾燥装置の第
2の実施形態を示すものであり、図1に示した第1の実
施形態と共通する部分には、同一の符号を配して説明を
省略する。すなわち、この第2の実施形態は、第1の実
施形態において熱交換器18を経て排ガスBとして排出
されていた乾燥機12からの残りの排気を、上記燃焼炉
11に供給して高温酸化させることを特徴としている。
また、この第2の実施形態では、燃焼炉11で発生して
サイクロン13を経た高温負圧の排気は、その一部がガ
スエジェクタ17によって昇圧されて乾燥機12に供給
される一方、残りは排気ファン21によって吸引されつ
つ熱交換器22,23を経て熱回収されて排ガスBとし
て排出され、上記熱交換器22においては、乾燥機12
から燃焼炉11に供給される上記残りの排気が加熱され
るとともに、上記熱交換器23においては、吸気ファン
19によって導入された大気が加熱されて、燃焼炉11
に燃焼ガスとして供給されるようになされている。
【0018】しかるに、このように構成された第2の実
施形態の熱風乾燥装置では、上記第1の実施形態と同様
の効果が得られるのは勿論のこと、乾燥機12から排出
された排気は、その一部が作動ガスとしてガスエジェク
タ17に供給されて乾燥機12に循環される一方、残り
は燃焼炉11に供給されて高温酸化されることにより脱
臭されるので、この乾燥機12からの排気が排ガスBと
して直接大気に排出されることはない。従って、この第
2の実施形態によれば、被処理物Cが有機系廃棄物など
の悪臭を放つものであっても、これを乾燥した際の臭気
が排出されて周囲の環境に悪影響を及ぼすような事態を
防止することができ、またこのような臭気を防ぐために
別途に脱臭炉等を設けたりする必要もないので、設備コ
ストの一層の削減を図ることができる。
【0019】次に、図4は、この第2の実施形態の熱風
乾燥装置を備えた本発明のRDFの製造装置の一実施形
態を示すものであり、上記第1、第2の実施形態と共通
する部分には同一の符号を配して説明を省略する。この
図4に示す実施形態において符号31で示すのは排熱ボ
イラであり、この排熱ボイラ31においては、上記燃焼
炉11からサイクロン13を経て排出された排気のう
ち、上記ガスエジェクタ17に供給される分を除いた残
りが供給されて熱回収され、この残りの高温の排気から
回収された熱によって過熱蒸気が発生させられる。そし
て、本実施形態では、この過熱蒸気は、蒸気タービン3
2に供給されて該蒸気タービン32に連結された破砕機
33を直接駆動するのに利用され、次いで、燃焼炉11
に供給される空気を加熱するエアヒータ34またはコン
デンサ35を経て脱気器36により復水された後、ボイ
ラ給水ポンプ37によって上記排熱ボイラ31へと循環
させられる。
【0020】ここで、上記破砕機33は、当該RDFの
製造装置の周辺装置の一つであって、熱風乾燥装置の乾
燥機11に被処理物Cとして供給される廃棄物原料を細
かく粉砕するためのものであり、当該破砕機33のミル
の主軸等が上記蒸気タービン32の出力軸に減速機等を
介して連結されることにより、モータ等の電動機などを
要することなく、直接的に駆動される。また、この廃棄
物原料を破砕する際に生じる粉塵は、該破砕機33に設
けられたフード38から周囲の大気とともに燃焼空気ブ
ロア39によって吸引され、上記エアヒータ34によっ
て加熱された後、燃焼空気として上記燃焼炉11に供給
される。なお、上記脱気器36には、過熱蒸気の復水用
の冷却水Eが供給される。
【0021】このように構成されたRDFの製造装置に
おいて、RDFの原料とされる廃棄物は、上記破砕機3
3によって細かく破砕されて乾燥され易くされた後、熱
風乾燥装置の上記乾燥機12に投入されて、ガスエジェ
クタ17から供給される熱風により加熱乾燥される。そ
して、こうして乾燥された廃棄物の乾燥品Dは、上記破
砕機33と同じく当該RDFの製造装置の周辺装置であ
る図示しない成形機によって所定の形状寸法に成形さ
れ、その一部は上記燃焼炉11の燃料Aとして使用され
るとともに、残りは製品RDFとして利用される。な
お、燃焼炉11に燃料Aとして供給されて燃焼したRD
Fは、焼却灰Fとして該燃焼炉11から排出される。
【0022】従って、このように構成されたRDFの製
造装置では、上記第2の実施形態の熱風乾燥装置が備え
られることにより、設備コストおよびランニングコスト
の低減が図られるとともに、可燃性の被処理物Cである
廃棄物に対しても安全に乾燥を行うことができ、さらに
かかる廃棄物が有する臭気に対しても、別途に脱臭炉等
を設けることなく、その脱臭を行うことが可能となる。
そして、本実施形態の製造装置では、上記熱風乾燥装置
の燃焼炉11で発生する排気の一部(ガスエジェクタ1
7に供給された残り)により、当該製造装置の周辺装置
である上記破砕機33を駆動しているので、このような
周辺装置の駆動を外部からの電力供給に頼る場合に比
べ、必要とされる電力を低減してランニングコストの一
層の削減を促すことができる。ちなみに、1トンのRD
Fを製造するのに要する電力は一般に80〜100kW
とされているが、このように周辺装置の駆動を当該製造
装置の排熱利用によってまかなうことにより、化石燃料
消費等に由来する電力の購入を大幅に削減することが可
能となる。
【0023】しかも、本実施形態では、燃焼炉11の排
気の一部から排熱ボイラ31によって熱交換された過熱
蒸気により蒸気タービン32を回転させ、その回転動力
によって直接破砕機33を駆動しているので、例えばこ
の蒸気タービン32の回転力を一旦電力に変換して破砕
機33を駆動する場合などに比べ、電力変換に伴う発電
器や電力制御装置等の多大な設備を不要とし、設備コス
トの一層の低減を図ることができるとともに、特に廃棄
物を原料とするRDFを燃料Aとして使用した場合の燃
焼炉11の運転に起因する変換電力の不安定や、これに
伴う発電管理障害などを回避することができる。なお、
本実施形態では、熱風乾燥装置の燃焼炉11からの排熱
利用によって直接的に駆動される周辺装置の一例とし
て、上述のように乾燥される廃棄物の破砕機33を挙げ
ているが、これ以外にも、例えば上記乾燥品Dの成形機
や、あるいは熱風乾燥装置等の各ブロアやファンなど、
他の周辺装置をこの燃焼炉11からの廃熱を利用して駆
動することが可能である。
【0024】また、上記熱風乾燥装置の第1、第2の実
施形態およびRDF製造装置の実施形態では、上記ガス
エジェクタ17の作動ガスとして上述のように乾燥機1
2からの排気の一部を供給するようにしているが、かか
る作動ガスとしては、ガスエジェクタ17や配管等に対
する腐食性や摩耗性等を鑑みて、その組成や湿度、ある
いはダスト量などの問題に注意する必要はあるものの、
このような乾燥機12からの排気以外に、容易に加圧で
きる程度の温度(一般的に300℃以下)のガスであれ
ば利用することが可能であり、もともと圧力を有するも
のであればさらに好ましい。従って、このような作動ガ
スとしては、上記乾燥機12からの排気以外に、例え
ば、排熱ボイラや排熱交換、加湿冷却等によって温度が
低下した燃焼炉11自体の排ガスや、当該熱風乾燥装置
が備えられるRDFの製造装置またはこれ以外の装置の
他のボイラや乾燥機等の他の設備からの排気を使用する
ことが可能である。また、上述のように乾燥機12から
の排気の一部だけでなく、この乾燥機12からの排気の
全部を加圧して作動ガスとしてガスエジェクタ17に供
給するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱風乾燥
装置および該乾燥装置を備えたRDFの製造装置によれ
ば、高価で構造が複雑な間接熱交換機を用いることな
く、燃焼炉で発生する高温負圧の排気によって、廃棄物
等の被処理物を効率的に加熱乾燥することが可能とな
り、これにより設備コストやランニングコストの低減を
図りつつ、効率的なRDFの製造を行うことができる。
また、ガスエジェクタの作動ガスとして乾燥機からの排
気を供給することにより、引火しやすい被処理物に対し
ても安全に加熱乾燥することが可能となり、さらに、乾
燥機からの排気を燃焼炉に供給することによって、別途
に脱臭炉を設けたりすることなく、乾燥排気の脱臭を行
うことができる。さらにまた、RDFの製造装置におけ
る周辺装置を、燃焼炉で発生する排気の一部から熱交換
された流体によって直接的に駆動することにより、かか
る流体により発電された電力によって周辺装置を駆動す
る場合に比べ、排熱の有効利用を図って一層効率的なR
DFの製造を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱風乾燥装置の第1の実施形態を示
す図である。
【図2】 図1に示す実施形態のガスエジェクタ17の
断面図である。
【図3】 本発明の熱風乾燥装置の第2の実施形態を示
す図である。
【図4】 図3に示す熱風乾燥装置を備えた本発明のR
DFの製造装置の一実施形態を示す図である。
【図5】 従来の熱風乾燥装置を示す図である。
【符号の説明】
11 燃焼炉 12 乾燥機 13,14 サイクロン 16 排気ブロア 17 ガスエジェクタ 18,22,23 熱交換器 31 排熱ボイラ 33 破砕機(RDFの製造装置の周辺装置) A 燃料 B 排ガス C 被処理物 D 乾燥品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼炉で発生する高温負圧の排気を、ガ
    スエジェクタにより正圧の熱風として乾燥機に供給して
    被処理物を加熱乾燥することを特徴とする熱風乾燥装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ガスエジェクタの作動ガスとして、
    上記乾燥機からの排気を供給することを特徴とする請求
    項1記載の熱風乾燥装置。
  3. 【請求項3】 上記乾燥機の排気の一部を、上記燃焼炉
    に供給することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の熱風乾燥装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の熱風乾燥装置を備え、上記被処理物として廃棄物を
    加熱乾燥することを特徴とする廃棄物固形化燃料の製造
    装置。
  5. 【請求項5】 上記燃焼炉で発生する排気の一部から熱
    交換された流体により、当該製造装置の周辺装置を直接
    的に駆動することを特徴とする請求項4に記載の廃棄物
    固形化燃料の製造装置。
JP27972797A 1997-09-25 1997-09-25 熱風乾燥装置および該熱風乾燥装置を備えた廃棄物固形化燃料の製造装置 Pending JPH1194460A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6725566B1 (en) 1999-10-27 2004-04-27 Viktor Georgievich Skrotsky Drying plant and method for drying wood
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