JPH1194253A - グロープラグ及びその製造方法 - Google Patents

グロープラグ及びその製造方法

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JPH1194253A
JPH1194253A JP27355397A JP27355397A JPH1194253A JP H1194253 A JPH1194253 A JP H1194253A JP 27355397 A JP27355397 A JP 27355397A JP 27355397 A JP27355397 A JP 27355397A JP H1194253 A JPH1194253 A JP H1194253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジングとヒータとの仮組み時の芯出しを
容易に行うことができ,かつ,品質の安定化を図ること
ができるグロープラグ及びその製造方法を提供。 【解決手段】 ヒータ10をハウジング5に圧入固定す
る圧入工程を行う前には,予め,ヒータ10の挿入側端
部と圧入部15との間に切削又は研削を施し,嵌合部5
5の内径よりも小さい外径を有するガイド部17と,ガ
イド部17と圧入部15とを結ぶテーパ面を有する挿入
テーパ部16を設けるガイド部形成工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,ディーゼルエンジンの予熱に用
いるグロープラグ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ディーゼルエンジン予熱用のグロープラグ
としては,図8に示すごとく,シーズ型のグロープラグ
9がある。グロープラグ9は,同図に示すごとく,先端
を閉止した断面U字状の金属チューブ91内に絶縁粉末
2を充填するとともに,発熱用のヒートコイル3を収納
したヒータ90を有している。また,ヒータ90には,
金属チューブ91の開口端から通電用の中軸4の先端を
絶縁粉末2内に埋設してこれを一体的に連結してある。
【0003】また上記ヒートコイル3は,同図に示すご
とく,その一端31を金属チューブ91の先端内面に接
合してあると共に,他端32を中軸4の先端に接続して
ある。そして,ヒータ90とハウジング5とは,ヒータ
90の圧入部95をハウジング5の嵌合部55に圧入嵌
合させて固定してある。なお,図8における符号71は
ナット,72は樹脂製ブッシュ,73は絶縁弾性材料か
らなるOリング,74は樹脂性ワッシャーである。
【0004】このグロープラグ9を製造するに当たって
は,図9に示すごとく,まず上記金属チューブ91への
ヒートコイル3及び中軸4の挿入工程,絶縁粉末の充填
工程,金属チューブ91全体を外周から加圧縮径させる
スエージング加工工程を経て,中軸4を一体的に接合し
たヒータ90を作製する。このとき,金属チューブ91
の開口端912には,自然な感じで滑らかに形成された
曲面部(自然R部)が形成される。その後,ヒータ90
とハウジング5との圧入固定を行う。
【0005】ヒータ90とハウジング5との圧入工程を
行うに当たっては,図10に示すごとく,まずハウジン
グ5のヒータ挿入口51を上方に向けてハウジング固定
治具85に強固にセットする。次いで,ハウジング5の
ヒータ挿入口51から中軸4及びヒータ90の一体品を
挿入する。
【0006】次いで,ヒータ90の先端部をヒータ押圧
治具81により押圧し,自然Rが形成された開口端91
2から圧入部95をハウジング5の嵌合部55に圧入嵌
合させ,両者を固定する。尚,従来の圧入固定方法とし
ては,例えば特開昭52−107446号公報に示され
た方法等もある。
【0007】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のグ
ロープラグ及びその製造方法には,次の問題がある。即
ち,ヒータ90とハウジング5とは,単に仮組みしただ
けではこれらの軸芯を一致させることが困難である。そ
のため,これらの軸芯を一致させるためにはヒータ押圧
治具81とハウジング固定治具85とを用いる。そし
て,これらの治具の位置関係を極めて正確に設定するこ
とが必要となる。これらの治具の位置関係の精度向上と
調整には,ある程度の時間が必要であり,製造工程合理
化の妨げになっている。
【0008】また,ヒータ90とハウジング5と軸芯が
ずれた状態で仮組された場合に,そのまま圧入固定を行
った場合には,ヒータ90とハウジング5とが芯ずれし
た状態のグロープラグができあがってしまう。また,上
記ヒータ90の製造過程においては上記のごとくスエー
ジングを行うので,金属チューブ91は縮径に伴ってそ
の長さが伸びる。しかしながら,伸びる長さは必ずしも
一定ではなく,ある程度のばらつきが発生する。そのた
め,ヒータ90とハウジング5とを圧入固定した場合
に,ハウジング5のヒータ挿入口51から突出するヒー
タ90の長さを一定とする場合,圧入部長さのばらつき
が圧入荷重のばらつきになってしまうため,圧入荷重の
過不足による不具合も発生しうる。
【0009】さらに,ヒータ90をハウジング5に圧入
するとヒータ90の圧入部95,即ち金属チューブ91
の開口端部近傍が圧縮,縮径される。このとき,均等な
縮径が行われずに中軸4の位置が偏芯した場合には,金
属チューブ91の開口端と中軸4とが非常に近づいて両
者の絶縁性が低下するという不具合も発生しうる。
【0010】このような芯ずれしたグロープラグ,ヒー
タの圧入荷重がばらついたグロープラグ,絶縁性の低下
したグロープラグは,いずれも不良品となりうる。即
ち,従来の製造方法は,品質面でのばらつきも発生させ
ていた。
【0011】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,ハウジングとヒータとの仮組み時の芯出
しを容易に行うことができ,かつ,品質の安定化を図る
ことができるグロープラグ及びその製造方法を提供しよ
うとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,内孔を設けたハ
ウジングと,該ハウジングの上記内孔内に圧入固定した
ヒータと,該ヒータへの通電を行うための中軸とを有
し,かつ,上記ハウジングと上記ヒータとの圧入固定
は,上記ハウジングの内孔内に設けた嵌合部と上記ヒー
タの外周に設けた圧入部とを圧入嵌合させて行っている
グロープラグを製造する方法において,上記ヒータを上
記ハウジングに圧入固定する圧入工程を行う前には,予
め,上記ヒータの挿入側端部と上記圧入部との間に切削
又は研削を施し,上記嵌合部の内径よりも小さい外径を
有するガイド部と,該ガイド部と上記圧入部とを結ぶテ
ーパ面を有する挿入テーパ部を設けるガイド部形成工程
を行うことを特徴とするグロープラグの製造方法にあ
る。
【0013】本発明において最も注目すべきことは,上
記圧入工程の前には予め上記ガイド部形成工程を行うこ
とである。即ち,ヒータには,予め上記ガイド部と上記
挿入テーパ部とを設けることである。
【0014】上記ガイド部形成工程においては,ヒータ
の挿入側端部近傍を切削又は研削加工する。そしてその
切削量又は研削量を調整することにより,上記ガイド部
と挿入テーパ部とを隣接配置させて形成する。これによ
り,ヒータには,その挿入側端部から,ガイド部,挿入
テーパ部,圧入部が形成される。また,上記圧入工程に
おいては,ヒータをハウジングの内孔内に挿入して仮組
みした後に,両者を押圧して圧入固定する。
【0015】次に,本発明の作用効果につき説明する。
本発明のグロープラグの製造方法においては,上記ガイ
ド部形成工程を行う。そのため,圧入工程時において
は,ハウジングとヒータとの仮組の段階において容易に
両者の軸芯合わせを行うことができる。
【0016】即ち,ガイド部形成工程を行うことによ
り,上記ヒータには,上記のごとく,挿入側端部からガ
イド部,挿入テーパ部,圧入部が形成される。そのた
め,ヒータとハウジングとを仮組みした場合には,まず
ガイド部がハウジングの嵌合部に挿入され,ヒータの軸
芯とハウジングの軸芯とが一致する方向に導かれる。そ
して,嵌合部の先端にヒータの挿入テーパ部が当接する
ことによって,テーパ面のセンターリング効果によって
さらにヒータとハウジングとの軸芯が一致する方向に導
かれる。即ち,ヒータとハウジングとは,これらを単に
仮組みするだけで容易に両者の軸芯合わせを行うことが
できる。
【0017】また,圧入工程は,上記のごとくヒータと
ハウジングとが精度よく軸芯合わせされた状態で行われ
る。そのため,得られるグロープラグにおいては,ヒー
タとハウジングとの軸芯が精度よく一致したものとな
る。
【0018】また,ヒータにおける圧入部は,上記ガイ
ド部形成工程において上記ガイド部及び挿入テーパ部を
設けることにより位置決めされる。そのため,ヒータの
製造過程においてヒータの長さにばらつきが生じた場合
においても,ガイド部形成工程においてガイド部及び挿
入テーパ部の形成位置を調整することにより,ヒータ先
端から圧入部までの距離を常に一定に調整することがで
きる。それ故,得られるグロープラグにおいては,ヒー
タの圧入荷重の均一化を図ることができる。
【0019】このように,本発明の製造方法によれば,
ヒータとハウジングとの軸芯合わせを非常に短時間でか
つ容易に行うことができ,さらに,芯ずれしたグロープ
ラグ,ヒータの圧入荷重がばらついて荷重過大によるヒ
ータ曲がり等の不良品の発生を防止することができる。
【0020】それ故,本発明によれば,ハウジングとヒ
ータとの仮組み時の芯出しを容易に行うことができ,か
つ,品質の安定化を図ることができるグロープラグの製
造方法を提供することができる。
【0021】次に,請求項2の発明のように,上記ガイ
ド部形成工程においては,上記圧入部にも切削又は研削
を施して該圧入部を所定の外径寸法に加工することが好
ましい。この場合には,圧入部の外径寸法及び真円度を
非常に精度よく仕上げることができる。それ故,寸法精
度又は真円度に起因する圧入条件(必要荷重等)の悪化
を抑制することができ,常に安定した圧入固定を行うこ
とができる。
【0022】また,請求項3の発明のように,上記ガイ
ド部の長さは3mm以上であることが好ましい。3mm
未満の場合にはハウジングとヒータとの仮組み時の芯出
しが十分に行えないという問題がある。
【0023】また,請求項4の発明のように,上記ハウ
ジングの上記嵌合部の先端部には,上記ヒータにおける
挿入テーパ部の軸方向に対する傾斜角度よりも大きい傾
斜角度を有する嵌合テーパ部を予め設けることが好まし
い。これにより,圧入工程における圧入作業をスムーズ
かつ容易にすることができる。ここに,上記嵌合部の先
端部とは,ハウジングのヒータ挿入口寄りの端部,即
ち,ヒータをハウジング内に挿入した際にヒータの挿入
テーパ部と当接する端部をいう。
【0024】次に,上記優れた製造方法により得られた
グロープラグとしては,次の発明がある。即ち,請求項
5の発明のように,内孔を設けたハウジングと,該ハウ
ジングの上記内孔内に圧入固定したヒータと,該ヒータ
への通電を行うための中軸とを有し,かつ,上記ハウジ
ングと上記ヒータとの圧入固定は,上記ハウジングの内
孔内に設けた嵌合部と上記ヒータの外周に設けた圧入部
とを圧入嵌合させて行っているグロープラグにおいて,
上記ヒータの挿入側端部と上記圧入部との間には,上記
嵌合部の内径よりも小さい外径を有するガイド部と,該
ガイド部と上記圧入部とを結ぶテーパ面を有する挿入テ
ーパ部とを設けてあることを特徴とするグロープラグが
ある。
【0025】本発明のグロープラグにおいて注目すべき
ことは,上記ヒータには,上記ガイド部と上記挿入テー
パ部とを設けてあることである。これにより,本発明の
グロープラグは,上述した優れた製造方法により容易に
製造することができ,寸法精度が高く,高品質の特性を
得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本発明の実施形態例にかかるグロープラグ及びその製造
方法につき,図1〜図7を用いて説明する。本例のグロ
ープラグ1は,図1に示すごとく,内孔50を設けたハ
ウジング5と,ハウジング5の内孔50内に圧入固定し
たヒータ10と,該ヒータ10への通電を行うための中
軸4とを有している。
【0027】また,図1に示すごとく,ハウジング5と
ヒータ10との圧入固定は,ハウジング5の内孔50に
設けた嵌合部55とヒータ10の外周に設けた圧入部1
5とを圧入嵌合させて行っている。そして,ヒータ10
の挿入側端部112と圧入部15との間には,ハウジン
グ5の嵌合部55の内径よりも小さい外径を有するガイ
ド部17と,ガイド部17と圧入部15とを結ぶテーパ
面を有する挿入テーパ部16を設けてある。
【0028】また,ヒータ10は,図1に示すごとく,
先端111を閉止した断面U字状の金属チューブ11
と,金属チューブ11内に充填した絶縁粉末2を介して
収納したヒートコイル3とよりなる。また,中軸4はそ
の先端41をヒータ10の挿入側端部(金属チューブ1
1の開口端)112から絶縁粉末2内に埋設させてあ
る。また,ヒートコイル3は,その一端31を金属チュ
ーブ11の先端内面に,他端32を中軸4の先端にそれ
ぞれ溶接してある。その他は,従来例と同様である。
【0029】次に,このグロープラグ1の製造方法につ
き説明する。本例においては,まず,ヒータ10用の金
属チューブ11を準備すると共に,予めヒートコイル3
の一端を溶接した中軸4を準備する。次いで,ヒートコ
イル3を金属チューブ11内に挿入すると共にヒートコ
イル3の他端と金属チューブ11の先端111の内面を
溶接する。
【0030】次いで,金属チューブ11内に,上記ヒー
トコイル3及び中軸4の先端を埋めるように絶縁粉末2
としてのマグネシア(MgO)粉末を充填する。次い
で,金属チューブ11の外周面からスエージング加工を
おこない,金属チューブ11を圧縮し,縮径させる。こ
れにより,金属チューブ11内の絶縁粉末2の充填密度
が向上すると共に,中軸4とヒータ10とが一体化す
る。
【0031】次に,ヒータ10に対してガイド部形成工
程を行う。具体的には,図2に示すごとく,金属チュー
ブ11における圧入部15となるべき部分から開口端1
12まで(点線部分)を研削又は切削加工し,圧入部1
5,挿入テーパ部16,ガイド部17を形成する。この
とき,圧入部15の位置は,ヒータ10の先端111か
らの距離が常に一定の距離L(図2)となるよう設け
る。そして,上記スエージング加工に伴う金属チューブ
11の長さばらつきは,ガイド部の長さ変動によって吸
収する。本例においては,ガイド部の長さを3mm以上
の範囲で変動させることによって圧入部15の位置を一
定の位置に調整した。
【0032】次に,図3に示すごとく,ハウジング5を
準備し,ヒータ10をハウジング5に圧入固定する圧入
工程を行う。ハウジング5は,図3に示すごとく,その
軸芯方向に貫通する内孔50を有すると共に,ヒータ挿
入口51から内部へ少し入った所に嵌合部55を有して
いる。また,嵌合部55の先端部,即ちヒータ挿入口5
1寄りの端部には,拡開したテーパ面を有する嵌合テー
パ部56を設けてある。なお,嵌合テーパ部56の軸芯
方向に対する傾斜角度βは,図4に示すごとく,ヒータ
10における挿入テーパ部16の傾斜角度αよりも大き
くしてある。
【0033】そして,圧入工程を行うに当たっては,図
3に示すごとく,ヒータ挿入口51を上方に向けてハウ
ジング5をハウジング保治具86上に載置する。ハウジ
ング保治具86は,従来のものと異なり,ハウジング5
を水平方向に拘束するものではなく,ハウジング5の内
孔50と同軸線上に中軸4の外径よりも十分大きくかつ
ハウジング5の外径よりも小さい貫通穴860を有する
ものである。
【0034】次いで,図5に示すごとく,ヒータ10
を,中軸4を先頭にしてハウジング5の内孔内に挿入
し,仮組みする。このとき,ヒータ10とハウジング5
との軸芯がずれている場合には,ヒータ10のガイド部
17がハウジング5の嵌合部55に挿入された時点で修
正される。また,ヒータ10の挿入テーパ部16とハウ
ジング5の嵌合テーパ部56とが当接した時点において
も,さらに両者の軸芯のずれが修正される。
【0035】次に,図6に示すごとく,ヒータ10とハ
ウジング5との仮組が完了した時点で,ヒータ固定治具
81によりヒータ10を強く押圧し,その圧入部15を
ハウジング5の嵌合部55に圧 嵌合させる。これによ
り,同図に示すごとく,ヒータ10とハウジング5とが
強固に一体化されたグロープラグ1が得られる。なお,
図1に示すごとく,ハウジング5の中軸突出側には,従
来と同様に,ナット71,樹脂性ブッシュ72,絶縁弾
性材料からなるOリング73,樹脂性ワッシャー74を
配設する。
【0036】このようにして得られたグロープラグ1
は,従来のグロープラグに比べて非常に品質的に安定
し,かつ高い能率で製造することができる。即ち,上記
のごとくヒータ10に対して予めガイド部形成工程を行
うことによって,ヒータ10とハウジング5とを仮組み
するだけで容易に両者の軸芯を一致させることができ
る。それ故,圧入工程において軸芯合わせに必要な時間
を従来よりも格段に短くすることができ,グロープラグ
の製造を高能率化することができる。
【0037】また,上記軸芯合わせを確実に行うことが
できるため,ヒータ10とハウジング5とが芯ずれした
グロープラグの発生を防止することができる。また,ヒ
ータ10の製造過程におけるスエージング加工に伴う長
さばらつきの影響を容易に回避することができ,ヒータ
10の突出長さを常に一定にした圧入を安定して容易に
行うことができる。
【0038】また,金属チューブ11の開口端(ヒータ
10の挿入側端部)112と圧入部15とは,上記ガイ
ド部17及び挿入テーパ部16の存在により一定距離離
れて配置されている。そのため,圧入固定によって圧入
部15が縮径された場合においても,金属チューブ11
の開口端112はほとんど縮径されることがない。それ
故,金属チューブ11と中軸4との絶縁性を維持するこ
とができる。
【0039】さらに,本例においては,圧入部15につ
いても切削加工を施している。そのため,圧入部は高い
真円度を有している。また,図4に示すごとく,ヒータ
10の挿入テーパ部16の傾斜角度αとハウジング5の
嵌合テーパ部56の傾斜角度βを,α<β<45°の関
係に設定してある。それ故,圧入工程時における,圧入
条件は安定し,そのため,常に安定した圧入固定部を得
ることができる。
【0040】なお,圧入部15の真円度等がスエージン
グ加工後に十分な精度で得られる場合には,圧入部の切
削加工を省略することができることは言うまでもない。
即ち,図7に示すごとく,ヒータ10の形状を2段形
状,即ち,圧入部15をヒータ10の本体部と同じ外径
とし,ガイド部17を一段小径化した形状とすることが
できる。そして,この場合も上記と同様の効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例にかかるグロープラグの一部切り欠
き断面図。
【図2】実施形態例における,ヒータと中軸の一体品を
示す説明図。
【図3】実施形態例における,ハウジングをハウジング
保治具に載置した状態を示す説明図。
【図4】実施形態例における,ヒータの挿入テーパ部と
ハウジングの嵌合テーパ部との傾斜角度の関係を示す説
明図。
【図5】実施形態例における,ヒータとハウジングとの
仮組状態を示す説明図。
【図6】実施形態例における,ヒータとハウジングとの
圧入固定時を示す説明図。
【図7】実施形態例における,ヒータ形状の別例を示す
説明図。
【図8】従来例にかかるグロープラグの一部切り欠き断
面図。
【図9】従来例における,ヒータと中軸の一体品を示す
説明図。
【図10】従来例における,ヒータとハウジングとの圧
入固定時を示す説明図。
【符号の説明】
1...グロープラグ, 10...ヒータ, 11...金属チューブ, 15...圧入部, 16...挿入テーパ部, 17...ガイド部, 2...絶縁粉末, 3...ヒートコイル, 4...中軸, 5...ハウジング, 50...内孔, 55...嵌合部, 56...嵌合テーパ部,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内孔を設けたハウジングと,該ハウジン
    グの上記内孔内に圧入固定したヒータと,該ヒータへの
    通電を行うための中軸とを有し,かつ,上記ハウジング
    と上記ヒータとの圧入固定は,上記ハウジングの内孔内
    に設けた嵌合部と上記ヒータの外周に設けた圧入部とを
    圧入嵌合させて行っているグロープラグを製造する方法
    において,上記ヒータを上記ハウジングに圧入固定する
    圧入工程を行う前には,予め,上記ヒータの挿入側端部
    と上記圧入部との間に切削又は研削を施し,上記嵌合部
    の内径よりも小さい外径を有するガイド部と,該ガイド
    部と上記圧入部とを結ぶテーパ面を有する挿入テーパ部
    を設けるガイド部形成工程を行うことを特徴とするグロ
    ープラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ガイド部形成工
    程においては,上記圧入部にも切削又は研削を施して該
    圧入部を所定の外径寸法に加工することを特徴とするグ
    ロープラグの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記ガイド部
    の長さは3mm以上であることを特徴とするグロープラ
    グの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記ハウジングの上記嵌合部の先端部には,上記ヒータ
    における挿入テーパ部の軸方向に対する傾斜角度よりも
    大きい傾斜角度を有する嵌合テーパ部を予め設けること
    を特徴とするグロープラグの製造方法。
  5. 【請求項5】 内孔を設けたハウジングと,該ハウジン
    グの上記内孔内に圧入固定したヒータと,該ヒータへの
    通電を行うための中軸とを有し,かつ,上記ハウジング
    と上記ヒータとの圧入固定は,上記ハウジングの内孔内
    に設けた嵌合部と上記ヒータの外周に設けた圧入部とを
    圧入嵌合させて行っているグロープラグにおいて,上記
    ヒータの挿入側端部と上記圧入部との間には,上記嵌合
    部の内径よりも小さい外径を有するガイド部と,該ガイ
    ド部と上記圧入部とを結ぶテーパ面を有する挿入テーパ
    部とを設けてあることを特徴とするグロープラグ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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