JPH1193441A - 現地組立て工場 - Google Patents
現地組立て工場Info
- Publication number
- JPH1193441A JPH1193441A JP25328897A JP25328897A JPH1193441A JP H1193441 A JPH1193441 A JP H1193441A JP 25328897 A JP25328897 A JP 25328897A JP 25328897 A JP25328897 A JP 25328897A JP H1193441 A JPH1193441 A JP H1193441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side wall
- roof
- plate member
- assembly plant
- factory
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Tents Or Canopies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 設置・撤去が容易でありながら、高い気密性
を備え、且つ、上方に向かって開口させることができる
内部空間を備えた現地組立て工場を提供すること。 【解決手段】 上方に向かって開口する開口部を備えた
内部空間を形成する側壁部(12)と、開口部を開閉可
能に覆う屋根部(14)と、側壁部(12)と屋根部
(14)との間の間隙を閉鎖する閉鎖装置(16)とを
備えていることを特徴とする。
を備え、且つ、上方に向かって開口させることができる
内部空間を備えた現地組立て工場を提供すること。 【解決手段】 上方に向かって開口する開口部を備えた
内部空間を形成する側壁部(12)と、開口部を開閉可
能に覆う屋根部(14)と、側壁部(12)と屋根部
(14)との間の間隙を閉鎖する閉鎖装置(16)とを
備えていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組立て分解を繰
り返し場所を変えて使用される、所謂現地組立て工場に
関し、詳細には、内部を密閉でき、内部環境を一定に維
持することが可能な現地組立て工場に関する。
り返し場所を変えて使用される、所謂現地組立て工場に
関し、詳細には、内部を密閉でき、内部環境を一定に維
持することが可能な現地組立て工場に関する。
【0002】
【従来の技術】変電所用大型トランスなどの大型の装置
は、組立てた状態で設置場所に輸送することが困難であ
るため、変電所あるいは変電所建設予定地などの装置設
置場所に仮設の工場を現地で建設し、この仮設工場(現
地組立て工場)内で装置の組立てが行われる。
は、組立てた状態で設置場所に輸送することが困難であ
るため、変電所あるいは変電所建設予定地などの装置設
置場所に仮設の工場を現地で建設し、この仮設工場(現
地組立て工場)内で装置の組立てが行われる。
【0003】したがって、このような用途に用いられる
現地組立て工場には、運搬・設置・撤去が容易に行える
ことが求められる。
現地組立て工場には、運搬・設置・撤去が容易に行える
ことが求められる。
【0004】また、上述したような大型の装置の組立て
にあたっては、大きな部品をクレーンなどで工場内に搬
入する必要がある。したがって、このような現地組立て
工場には、必要に応じて、上方に向かって大きく開口す
る開口部または側方に向かって一側面を開口する開口部
が必要である。
にあたっては、大きな部品をクレーンなどで工場内に搬
入する必要がある。したがって、このような現地組立て
工場には、必要に応じて、上方に向かって大きく開口す
る開口部または側方に向かって一側面を開口する開口部
が必要である。
【0005】上述の要請から、このような現地組立て工
場として、移動可能な複数の門型フレームに幕体を取付
けた所謂ジャバラ式ハウスが用いられていた。このジャ
バラ式ハウスは、フレームを互いに隣接する方向に寄せ
ることにより、幕体を蛇腹状に収縮させて、幕体に覆わ
れていた内部空間の上方および側方を同時に開口させる
ものである。
場として、移動可能な複数の門型フレームに幕体を取付
けた所謂ジャバラ式ハウスが用いられていた。このジャ
バラ式ハウスは、フレームを互いに隣接する方向に寄せ
ることにより、幕体を蛇腹状に収縮させて、幕体に覆わ
れていた内部空間の上方および側方を同時に開口させる
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような大型の
装置の中には、例えばトランスのように、その組立て作
業を、温度、湿度、清浄度などが厳しく管理された環境
下で行わなければならないものがある。
装置の中には、例えばトランスのように、その組立て作
業を、温度、湿度、清浄度などが厳しく管理された環境
下で行わなければならないものがある。
【0007】しかしながら、上述したジャバラ式ハウス
は、フレームの移動に伴って幕体が移動する構造である
ため、幕体の下端部とジャバラ式ハウスの設置面との間
に隙間が生じ易い。このため、内部空間の気密性がな
く、内部の環境を、管理することが困難であるという問
題を有していた。
は、フレームの移動に伴って幕体が移動する構造である
ため、幕体の下端部とジャバラ式ハウスの設置面との間
に隙間が生じ易い。このため、内部空間の気密性がな
く、内部の環境を、管理することが困難であるという問
題を有していた。
【0008】また、上述したジャバラ式ハウスは、1本
の門型フレームが、両側壁部から天井部にかけて延びる
構造であるため、門型フレームが大型になる。したがっ
て、幕体をフレームに取付けた状態では輸送できず、フ
レームと幕体とを分離した状態で搬送して、現地で、フ
レームに幕体を取付ける作業が必要となる。したがっ
て、設置または撤去に多くの時間および労力を要してい
た。
の門型フレームが、両側壁部から天井部にかけて延びる
構造であるため、門型フレームが大型になる。したがっ
て、幕体をフレームに取付けた状態では輸送できず、フ
レームと幕体とを分離した状態で搬送して、現地で、フ
レームに幕体を取付ける作業が必要となる。したがっ
て、設置または撤去に多くの時間および労力を要してい
た。
【0009】この発明は、上述した問題点に鑑みなされ
たものであり、設置・撤去が容易でありながら、高い気
密性を備え、且つ、上方に向かって開口させることがで
きる内部空間を備えた現地組立て工場を提供することを
目的とする。
たものであり、設置・撤去が容易でありながら、高い気
密性を備え、且つ、上方に向かって開口させることがで
きる内部空間を備えた現地組立て工場を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の現地組立て工
場は、上方に向かって開口する開口部を備えた内部空間
を形成する側壁と、開口部を開閉可能に覆う屋根部と、
側壁部と屋根部との間の間隙を閉鎖する閉鎖装置とを備
えている。
場は、上方に向かって開口する開口部を備えた内部空間
を形成する側壁と、開口部を開閉可能に覆う屋根部と、
側壁部と屋根部との間の間隙を閉鎖する閉鎖装置とを備
えている。
【0011】このような構成とすると、内部空間を形成
する側壁部と屋根部との間の間隙が、閉鎖装置によって
閉鎖されるので、内部空間の環境を管理することが容易
になる。また、側壁部と屋根部が別体であるので、搬送
・設置・撤去が容易である。
する側壁部と屋根部との間の間隙が、閉鎖装置によって
閉鎖されるので、内部空間の環境を管理することが容易
になる。また、側壁部と屋根部が別体であるので、搬送
・設置・撤去が容易である。
【0012】この発明の実施にあたって、閉鎖装置を側
壁部の上端部に設けてもよい。
壁部の上端部に設けてもよい。
【0013】この発明の実施にあたって、屋根部が、側
壁部に対して移動可能な複数のフレームと、所定間隔で
配置されたフレームに対して展張状態となるように取付
けられた幕体とを備えるように構成してもよい。
壁部に対して移動可能な複数のフレームと、所定間隔で
配置されたフレームに対して展張状態となるように取付
けられた幕体とを備えるように構成してもよい。
【0014】このような構成とすると、フレームを側壁
部に対して移動させることにより、開口部が開閉され、
内部空間の開閉が行われる。詳細には、フレームを互い
に近づける方向に移動させることにより、幕体が蛇腹状
に折り畳まれて収縮し、開口部が開き、側壁部によって
形成された内部空間が上方に向かって開く。また、フレ
ームと幕体によって構成された屋根部が、側壁部と別体
であるので、フレームに幕体を取付けて屋根部を構成し
た状態で、屋根部を取り扱うこと(すなわちプレハブ化
すること)が可能となり、現地での工場の設置(組立
て)・撤去作業が容易になる。
部に対して移動させることにより、開口部が開閉され、
内部空間の開閉が行われる。詳細には、フレームを互い
に近づける方向に移動させることにより、幕体が蛇腹状
に折り畳まれて収縮し、開口部が開き、側壁部によって
形成された内部空間が上方に向かって開く。また、フレ
ームと幕体によって構成された屋根部が、側壁部と別体
であるので、フレームに幕体を取付けて屋根部を構成し
た状態で、屋根部を取り扱うこと(すなわちプレハブ化
すること)が可能となり、現地での工場の設置(組立
て)・撤去作業が容易になる。
【0015】この発明の実施にあたって、側壁部の上部
にレールを設け、フレームの各々を、このレールに沿っ
て移動可能とし、屋根部が、フレームの各々がレールに
沿って移動することにより、内部空間を開閉するように
構成してもよい。
にレールを設け、フレームの各々を、このレールに沿っ
て移動可能とし、屋根部が、フレームの各々がレールに
沿って移動することにより、内部空間を開閉するように
構成してもよい。
【0016】このような構成とすると、フレームの各々
がレールに沿って移動可能であるので、折り畳まれて収
縮した幕体をレール上のいずれの位置にも配置すること
ができる。
がレールに沿って移動可能であるので、折り畳まれて収
縮した幕体をレール上のいずれの位置にも配置すること
ができる。
【0017】従来のジャバラ式の屋根では、幕体が取付
けられたフレームを一方に寄せて蛇腹状に縮んだ幕体を
屋根の一方の側に配置させて、内部空間を開口させてい
た。したがって、この屋根の一方の側の下方部分は、上
方に向かって開口させることができないという問題を有
していた。すなわち、開口可能な部分が、限定されてい
た。
けられたフレームを一方に寄せて蛇腹状に縮んだ幕体を
屋根の一方の側に配置させて、内部空間を開口させてい
た。したがって、この屋根の一方の側の下方部分は、上
方に向かって開口させることができないという問題を有
していた。すなわち、開口可能な部分が、限定されてい
た。
【0018】しかしながら、フレームの各々がレールに
沿って移動する構成を取ることにより、折り畳まれて収
縮した幕体をレール上のいずれの位置にも配置すること
ができ、従来の蛇腹式の屋根の有する問題が解決され
る。
沿って移動する構成を取ることにより、折り畳まれて収
縮した幕体をレール上のいずれの位置にも配置すること
ができ、従来の蛇腹式の屋根の有する問題が解決され
る。
【0019】この発明の実施にあたって、複数のフレー
ムのうちの両端に位置するフレームの各々に、フレーム
の走行移動用モータを取付けてもよい。
ムのうちの両端に位置するフレームの各々に、フレーム
の走行移動用モータを取付けてもよい。
【0020】このような構成とすると、モータによっ
て、折り畳まれて収縮した幕体をレール上のいずれの位
置にも配置することができる。
て、折り畳まれて収縮した幕体をレール上のいずれの位
置にも配置することができる。
【0021】この発明の実施にあたって、閉鎖装置が、
複数の板部材を備えた構成としてもよい。
複数の板部材を備えた構成としてもよい。
【0022】また、この発明の実施にあたって、板部材
が、屋根部に当接して屋根部と側壁部との間の間隙を閉
鎖する閉鎖位置と、屋根部と接触せず屋根部の開閉を許
容する解放位置との間で移動可能な可動板部材を含む構
成としてもよい。
が、屋根部に当接して屋根部と側壁部との間の間隙を閉
鎖する閉鎖位置と、屋根部と接触せず屋根部の開閉を許
容する解放位置との間で移動可能な可動板部材を含む構
成としてもよい。
【0023】このような構成とすると、屋根を開閉させ
る際には可動板部材を解放位置に配置することにより、
屋根の開閉を円滑に行うことが可能となる。
る際には可動板部材を解放位置に配置することにより、
屋根の開閉を円滑に行うことが可能となる。
【0024】さらに、この発明の実施にあたって、可動
板部材が、その下端を中心に揺動可能に、前記側壁部の
上端部に取付けられている構成としてもよい。
板部材が、その下端を中心に揺動可能に、前記側壁部の
上端部に取付けられている構成としてもよい。
【0025】このような構成とすると、可動板部材は、
揺動により閉鎖位置と解放位置との間を移動することに
なる。
揺動により閉鎖位置と解放位置との間を移動することに
なる。
【0026】この発明の実施にあたって、可動板部材を
閉鎖位置に維持する係止装置を設けてもよい。
閉鎖位置に維持する係止装置を設けてもよい。
【0027】このような構成とすると、可動板部材を閉
鎖位置に確実に保持して、内部空間の閉鎖を確実に行う
ことが可能となる。
鎖位置に確実に保持して、内部空間の閉鎖を確実に行う
ことが可能となる。
【0028】この発明の実施にあたって、側壁部を、順
次、直角に連結された4面の側壁から構成して、側壁の
少なくとも1面が側方に向かって開口可能な構成として
もよい。
次、直角に連結された4面の側壁から構成して、側壁の
少なくとも1面が側方に向かって開口可能な構成として
もよい。
【0029】このような構成とすると、必要に応じて、
内部空間を側方に向けて開口することが可能となる。
内部空間を側方に向けて開口することが可能となる。
【0030】この発明の実施にあたって、開口可能な側
壁に連結された側壁に隣接して、開口可能な側壁を構成
する側壁部材を収容する収容部を設け、開口可能な側壁
を構成する側壁部材を、収容部に収容して、側壁が側方
に向かって開口される構成としてもよい。
壁に連結された側壁に隣接して、開口可能な側壁を構成
する側壁部材を収容する収容部を設け、開口可能な側壁
を構成する側壁部材を、収容部に収容して、側壁が側方
に向かって開口される構成としてもよい。
【0031】また、この発明の実施にあたって、開口可
能な側壁を構成する側壁部材を受け入れることができる
戸袋部材を設け、この戸袋部材が、側壁部材を受け入れ
可能な第1位置と、側壁部材を収容部に送り込み可能な
第2位置との間で、旋回可能な構成としてもよい。
能な側壁を構成する側壁部材を受け入れることができる
戸袋部材を設け、この戸袋部材が、側壁部材を受け入れ
可能な第1位置と、側壁部材を収容部に送り込み可能な
第2位置との間で、旋回可能な構成としてもよい。
【0032】このような構成とすると、開口可能な側壁
を構成する側壁部材を、第1位置にある戸袋部材に収容
して、次いで、戸袋部材を第2位置に揺動させ、収容さ
れている側壁部材を、収容部材に送り出すという作業に
よって、側壁を開口させることができる。
を構成する側壁部材を、第1位置にある戸袋部材に収容
して、次いで、戸袋部材を第2位置に揺動させ、収容さ
れている側壁部材を、収容部材に送り出すという作業に
よって、側壁を開口させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、この発明の
第1の実施の形態を説明する。尚、図面は、各構成要素
の大きさ、形状、及び、配置関係を、この発明が理解で
きる程度に概略的に示しているにすぎない。
第1の実施の形態を説明する。尚、図面は、各構成要素
の大きさ、形状、及び、配置関係を、この発明が理解で
きる程度に概略的に示しているにすぎない。
【0034】図1は、この発明の第1の実施の形態にか
かる現地組立て工場が、屋根部を閉じた状態を示す概略
的な斜視図である。また、図2は、図1の現地組立て工
場が、屋根部を開いた状態を示す概略的な斜視図であ
る。
かる現地組立て工場が、屋根部を閉じた状態を示す概略
的な斜視図である。また、図2は、図1の現地組立て工
場が、屋根部を開いた状態を示す概略的な斜視図であ
る。
【0035】図1および図2から理解できるように、現
地組立て工場10は、上方に向かって開口する開口部を
備えた内部空間を形成する側壁部12と、この開口部を
開閉可能に覆う屋根部14と、側壁部12の上端部に設
けられ側壁部12と屋根部14との間の間隙を閉鎖する
閉鎖装置16とを備えている。
地組立て工場10は、上方に向かって開口する開口部を
備えた内部空間を形成する側壁部12と、この開口部を
開閉可能に覆う屋根部14と、側壁部12の上端部に設
けられ側壁部12と屋根部14との間の間隙を閉鎖する
閉鎖装置16とを備えている。
【0036】この現地組立て工場10は、変電所用大型
トランスなどの大型装置を組立てるときに用いられるも
のであり、例えば変電所などの大型装置の設置場所に仮
設され、その内部で大型装置の組立てが行われる。
トランスなどの大型装置を組立てるときに用いられるも
のであり、例えば変電所などの大型装置の設置場所に仮
設され、その内部で大型装置の組立てが行われる。
【0037】側壁部12は、現地組立て工場10の設置
面から略垂直に立ち上がるように配置されており、順
次、直角に連結された4面の側壁18、20、22、2
4から構成されている。これらの側壁18、20、2
2、24は、全て、同じ高さを有している。また、側壁
18と22とが同じ長さ(幅)を有し、かつ側壁20と
24とが同じ長さ(幅)を有している。側壁18、22
の長さ(幅)は、側壁20、24の長さ(幅)より短く
設定されている。したがって、現地組立て工場10で
は、側壁部12によって、略直方体形状の上方に向かっ
て開口する内部空間が構成されている。そして、側壁1
8、22が、略直方体形状の内部空間の短辺側の側面を
構成し、側壁20、24が、略直方体形状の内部空間の
長辺側の側面を構成している。各側壁18、20、2
2、24の下端と、現地組立て工場10の設置面との間
は、気密的にシールされている。
面から略垂直に立ち上がるように配置されており、順
次、直角に連結された4面の側壁18、20、22、2
4から構成されている。これらの側壁18、20、2
2、24は、全て、同じ高さを有している。また、側壁
18と22とが同じ長さ(幅)を有し、かつ側壁20と
24とが同じ長さ(幅)を有している。側壁18、22
の長さ(幅)は、側壁20、24の長さ(幅)より短く
設定されている。したがって、現地組立て工場10で
は、側壁部12によって、略直方体形状の上方に向かっ
て開口する内部空間が構成されている。そして、側壁1
8、22が、略直方体形状の内部空間の短辺側の側面を
構成し、側壁20、24が、略直方体形状の内部空間の
長辺側の側面を構成している。各側壁18、20、2
2、24の下端と、現地組立て工場10の設置面との間
は、気密的にシールされている。
【0038】各側壁18、20、22、24は、断熱材
の両側を金属板で挟んだパネルによって形成されてい
る。側壁の材質は、これに限定されるものではなく、現
地組立て工場の用途、使用状況に応じて適宜選択され
る。この側壁18、20、22、24には、必要に応じ
て適宜、窓または入り口などが設けられる。
の両側を金属板で挟んだパネルによって形成されてい
る。側壁の材質は、これに限定されるものではなく、現
地組立て工場の用途、使用状況に応じて適宜選択され
る。この側壁18、20、22、24には、必要に応じ
て適宜、窓または入り口などが設けられる。
【0039】側壁18、20、22、24同士は、柱2
5を介して連結されている。また、側壁18、20、2
2、24の上端および下端には、必要に応じて、梁など
の補強用部材が配置される。各側壁18、20、22、
24と、柱25あるいは補強用部材との間には、これら
の間から、空気がもれないようにパッキンが配置され
る。パッキンは、ゴムなどの材料で形成されるのが好ま
しい。
5を介して連結されている。また、側壁18、20、2
2、24の上端および下端には、必要に応じて、梁など
の補強用部材が配置される。各側壁18、20、22、
24と、柱25あるいは補強用部材との間には、これら
の間から、空気がもれないようにパッキンが配置され
る。パッキンは、ゴムなどの材料で形成されるのが好ま
しい。
【0040】また、各側壁18、20、22、24は、
それぞれ、上記パネルからなる複数の側壁部材から構成
されている。各側壁部材の間には、これら側壁部材間か
ら、空気がもれないように、パッキンが設けられてい
る。現地組立て工場10では、パッキンは、ゴムで形成
される。しかしながら、パッキンを他の材料で形成して
もよい。また、各側壁18、20、22、24を、それ
ぞれ、1枚の側壁部材で構成してもよい。
それぞれ、上記パネルからなる複数の側壁部材から構成
されている。各側壁部材の間には、これら側壁部材間か
ら、空気がもれないように、パッキンが設けられてい
る。現地組立て工場10では、パッキンは、ゴムで形成
される。しかしながら、パッキンを他の材料で形成して
もよい。また、各側壁18、20、22、24を、それ
ぞれ、1枚の側壁部材で構成してもよい。
【0041】したがって、側壁部12によって構成され
る内部空間は、上方に向かって開口する開口部以外は、
気密的にシールされていることになる。
る内部空間は、上方に向かって開口する開口部以外は、
気密的にシールされていることになる。
【0042】長辺側の両側壁20、24の上端には、屋
根部14を開閉させるためのレール26、26が取付け
られている。レール26、26は、両側壁20、24の
全長にわたって延びている。このレール26は、現地組
立て工場10では、スチールで形成されている。しかし
ながら、レールは、他の材料、例えば、アルミニウムあ
るいは合成樹脂などで形成されていてもよい。
根部14を開閉させるためのレール26、26が取付け
られている。レール26、26は、両側壁20、24の
全長にわたって延びている。このレール26は、現地組
立て工場10では、スチールで形成されている。しかし
ながら、レールは、他の材料、例えば、アルミニウムあ
るいは合成樹脂などで形成されていてもよい。
【0043】屋根部14は、互いに平行に配置された9
本のフレーム28を備えている。9本のフレーム28、
すなわち、両端の2本のフレーム28aおよび他の7本
のフレーム28bは、両端から一旦上方に向かって延
び、次いで、折れ曲がって互いに近づく方向に斜め上方
に延び、最後に鈍角をなして接合されている(五角形
の)屋根型形状を有している。フレーム28a、28b
は、その各端が、長辺側の側壁20、24の上端に取付
けられたレール26、26に連結されている。
本のフレーム28を備えている。9本のフレーム28、
すなわち、両端の2本のフレーム28aおよび他の7本
のフレーム28bは、両端から一旦上方に向かって延
び、次いで、折れ曲がって互いに近づく方向に斜め上方
に延び、最後に鈍角をなして接合されている(五角形
の)屋根型形状を有している。フレーム28a、28b
は、その各端が、長辺側の側壁20、24の上端に取付
けられたレール26、26に連結されている。
【0044】現地組立て工場10では、各フレーム28
a、28bは、スチールで形成されている。しかしなが
ら、フレームは、他の材料、例えば、アルミニウムある
いは合成樹脂で形成されていてもよい。現地組立て工場
10では、(五角形の)略家型の9本のフレーム28
a、28bが用いられているが、フレームの形状・数
は、これに限定されるものではなく、現地組立て工場の
使用状態などの種々の条件に応じて、適宜、選択され
る。
a、28bは、スチールで形成されている。しかしなが
ら、フレームは、他の材料、例えば、アルミニウムある
いは合成樹脂で形成されていてもよい。現地組立て工場
10では、(五角形の)略家型の9本のフレーム28
a、28bが用いられているが、フレームの形状・数
は、これに限定されるものではなく、現地組立て工場の
使用状態などの種々の条件に応じて、適宜、選択され
る。
【0045】各フレーム28(28a、28b)の両端
にはローラが取付けられている。このローラがレール2
6に沿って転がることにより、各フレーム28は、長辺
側の側壁20、24に沿って移動可能に構成されてい
る。
にはローラが取付けられている。このローラがレール2
6に沿って転がることにより、各フレーム28は、長辺
側の側壁20、24に沿って移動可能に構成されてい
る。
【0046】各フレーム28の上側には、幕体30が取
付けられている。幕体30は、フレーム28に取付けら
れたとき、側壁によって形成された内部空間の開口部を
覆う寸法の略長方形の形状を有している。幕体30は、
各フレーム28がレール26上に、ほぼ等間隔で配置さ
れた図1の状態で、展張状態となり、側壁によって形成
された内部空間の開口部の上方を覆うようにフレーム2
8に取付けられている。また、幕体30は、その両端部
が、両端のフレーム28aの外方で、下方に向かって折
れ曲がり、これらの五角形のフレーム28aの上方に位
置する三角形部分の底辺部分に接続され、屋根部14の
長手方向両端に位置する略三角形の側面部(長手方向側
面部)14aを形成している。
付けられている。幕体30は、フレーム28に取付けら
れたとき、側壁によって形成された内部空間の開口部を
覆う寸法の略長方形の形状を有している。幕体30は、
各フレーム28がレール26上に、ほぼ等間隔で配置さ
れた図1の状態で、展張状態となり、側壁によって形成
された内部空間の開口部の上方を覆うようにフレーム2
8に取付けられている。また、幕体30は、その両端部
が、両端のフレーム28aの外方で、下方に向かって折
れ曲がり、これらの五角形のフレーム28aの上方に位
置する三角形部分の底辺部分に接続され、屋根部14の
長手方向両端に位置する略三角形の側面部(長手方向側
面部)14aを形成している。
【0047】したがって、屋根部14は、図1に示され
た展張状態にあるときに、側壁によって形成された内部
空間の開口部を覆うように構成されている。
た展張状態にあるときに、側壁によって形成された内部
空間の開口部を覆うように構成されている。
【0048】このような構成を有する屋根部14は、フ
レーム28を互いに近づける方向に移動させると、幕体
30は下方に向かって垂み、屋根部14は蛇腹状に折り
畳まれて収縮する。その結果、内部空間の上方に向かっ
て開口する開口部の一部が開く、すなわち、屋根部14
が開く。例えば図2に示されるような、9本のフレーム
28を最も近づけた状態にしたとき、開口部は最も大き
く開く、すなわち、屋根部14が最も大きく開く。一
方、フレーム28を互いに離間する方向に移動させる
と、幕体30は展張される。その結果、内部空間の上方
の向かって開口する開口部が、幕体30で覆われ、すな
わち、図1に示されるように屋根部14が閉じる。しか
しながら、図1の状態にあっても、側壁18、20、2
2、24の上端とフレーム28に取付けられた幕体30
の下端との間には隙間が生じている。
レーム28を互いに近づける方向に移動させると、幕体
30は下方に向かって垂み、屋根部14は蛇腹状に折り
畳まれて収縮する。その結果、内部空間の上方に向かっ
て開口する開口部の一部が開く、すなわち、屋根部14
が開く。例えば図2に示されるような、9本のフレーム
28を最も近づけた状態にしたとき、開口部は最も大き
く開く、すなわち、屋根部14が最も大きく開く。一
方、フレーム28を互いに離間する方向に移動させる
と、幕体30は展張される。その結果、内部空間の上方
の向かって開口する開口部が、幕体30で覆われ、すな
わち、図1に示されるように屋根部14が閉じる。しか
しながら、図1の状態にあっても、側壁18、20、2
2、24の上端とフレーム28に取付けられた幕体30
の下端との間には隙間が生じている。
【0049】現地組立て工場10では、フレーム28の
各々がレールに沿って移動可能であるので、蛇腹状に縮
んだ幕体30を、レール28上のいずれの位置にも、配
置することができる。すなわち、側壁によって形成され
た内部空間の開口部の全ての部分を、上方に向かって開
くことが可能となる。
各々がレールに沿って移動可能であるので、蛇腹状に縮
んだ幕体30を、レール28上のいずれの位置にも、配
置することができる。すなわち、側壁によって形成され
た内部空間の開口部の全ての部分を、上方に向かって開
くことが可能となる。
【0050】この現地組立て工場10では、幕体30
は、コーティングが施されたポリエステル系の帆布で構
成されている。しかしながら、幕体は、他の帆布、フィ
ルムなどで形成されていてもよい。
は、コーティングが施されたポリエステル系の帆布で構
成されている。しかしながら、幕体は、他の帆布、フィ
ルムなどで形成されていてもよい。
【0051】また、9本のフレーム28の両端に位置す
るフレーム28aには、これらのフレーム28aをレー
ル26に沿って移動させるモータ32が、それぞれ、取
付けられている。したがって、モータ32によって、フ
レーム28aを移動させ、屋根部14を開閉させ、ま
た、蛇腹状に折り畳まれて収縮した幕体30を、レール
26上で自由に移動させることができる。
るフレーム28aには、これらのフレーム28aをレー
ル26に沿って移動させるモータ32が、それぞれ、取
付けられている。したがって、モータ32によって、フ
レーム28aを移動させ、屋根部14を開閉させ、ま
た、蛇腹状に折り畳まれて収縮した幕体30を、レール
26上で自由に移動させることができる。
【0052】閉鎖装置16は、側壁部12の上端部に設
けられている。閉鎖装置16は、揺動板部材34と短辺
側板部材36とを備えている。揺動板部材34は、長辺
側の側壁20、24の上端部に設けられ、これらの側壁
20、24と屋根部14の両側端側下端部との間の間隙
を閉鎖する。また、短辺側板部材36は、短辺側の側壁
18、22の上端部に設けられ、これらの側壁18、2
2と屋根部12の側面部14aとの間の間隙を閉鎖す
る。したがって、現地組立て工場10は、閉鎖装置16
によって、側壁部12と屋根部14との間の間隙が閉鎖
され、側壁部12によって形成された内部空間が、密閉
される。
けられている。閉鎖装置16は、揺動板部材34と短辺
側板部材36とを備えている。揺動板部材34は、長辺
側の側壁20、24の上端部に設けられ、これらの側壁
20、24と屋根部14の両側端側下端部との間の間隙
を閉鎖する。また、短辺側板部材36は、短辺側の側壁
18、22の上端部に設けられ、これらの側壁18、2
2と屋根部12の側面部14aとの間の間隙を閉鎖す
る。したがって、現地組立て工場10は、閉鎖装置16
によって、側壁部12と屋根部14との間の間隙が閉鎖
され、側壁部12によって形成された内部空間が、密閉
される。
【0053】次に、図3および図4に沿って、揺動板部
材34について詳細に説明する。
材34について詳細に説明する。
【0054】図3は、揺動板部材34と長辺側の側壁2
0と屋根部14との位置関係を示す断面図である。図4
は、揺動板部材34と長辺側の側壁20との取付け構造
を説明するための分解斜視図である。
0と屋根部14との位置関係を示す断面図である。図4
は、揺動板部材34と長辺側の側壁20との取付け構造
を説明するための分解斜視図である。
【0055】揺動板部材34は、可動の板部材であり、
長方形の形状を有している。現地組立て工場10では、
複数枚の揺動板部材34が、それぞれ、長辺側の側壁2
0、24の上端部に、これらの側壁20、24に沿って
互いに隙間なく隣接して取付けられている。揺動板部材
34は、側壁と同様に、断熱材の両側を金属板で挟んだ
パネルによって形成されている。しかしながら、揺動板
部材34の材質は、これに限定されるものではなく、例
えば単層材などが、現地組立て工場の用途、使用状況に
応じて適宜選択される。
長方形の形状を有している。現地組立て工場10では、
複数枚の揺動板部材34が、それぞれ、長辺側の側壁2
0、24の上端部に、これらの側壁20、24に沿って
互いに隙間なく隣接して取付けられている。揺動板部材
34は、側壁と同様に、断熱材の両側を金属板で挟んだ
パネルによって形成されている。しかしながら、揺動板
部材34の材質は、これに限定されるものではなく、例
えば単層材などが、現地組立て工場の用途、使用状況に
応じて適宜選択される。
【0056】図3に示されるように、概略的には、各揺
動板部材34は、その一端(下端)部分が、長辺側の側
壁20、24の上端部外側に取付けられた軸38に、揺
動可能に取付けられている。軸38は、長辺側の側壁2
0、24に沿って延びている。したがって、各揺動板部
材34は、その他端(上端)側部分が、長辺側の側壁2
0、24の上方に位置する屋根部14に対して、離間あ
るいは接近するように揺動可能に構成されている。
動板部材34は、その一端(下端)部分が、長辺側の側
壁20、24の上端部外側に取付けられた軸38に、揺
動可能に取付けられている。軸38は、長辺側の側壁2
0、24に沿って延びている。したがって、各揺動板部
材34は、その他端(上端)側部分が、長辺側の側壁2
0、24の上方に位置する屋根部14に対して、離間あ
るいは接近するように揺動可能に構成されている。
【0057】また、各揺動板部材34は、屋根部14に
接近する方向に揺動して屋根部14に最も接近したと
き、その他端(上端)部分が、屋根部14に当接する長
さを有している。したがって、各揺動板部材34は、屋
根部14に最も接近したとき、その上端部分が屋根部1
4を構成する幕体30の両側部に当接され、長辺側の側
壁20、24の上端部分と屋根部14の両側部との間の
空間を外方側から閉鎖する、図3に実線で示される閉鎖
位置をとる。各揺動板部材34の両側部には、適当なパ
ッキンが設けられ、隣接する揺動板部材34との間で、
気密状態が維持されるように構成されている。
接近する方向に揺動して屋根部14に最も接近したと
き、その他端(上端)部分が、屋根部14に当接する長
さを有している。したがって、各揺動板部材34は、屋
根部14に最も接近したとき、その上端部分が屋根部1
4を構成する幕体30の両側部に当接され、長辺側の側
壁20、24の上端部分と屋根部14の両側部との間の
空間を外方側から閉鎖する、図3に実線で示される閉鎖
位置をとる。各揺動板部材34の両側部には、適当なパ
ッキンが設けられ、隣接する揺動板部材34との間で、
気密状態が維持されるように構成されている。
【0058】図3および図4を参照して、各揺動板部材
34の取付け構造を詳細に説明する。図3および図4に
示されるように、長辺側の側壁20の上端には、第1連
結部材202が、設けられている。第1連結部材202
は、断面L字型の形状を有し、長辺側の側壁20の上端
外方位置から外方に向かって水平に所定距離延びた後、
上方に向かって略直角に立ち上がるように、側壁20
に、取付けられている。第1連結部材202は、長辺側
の側壁20とほぼ等しい長さを有し、長辺側の側壁20
の全長にわたって延びるように、側壁20に取付けられ
ている。さらに、第1連結部材202の上方に向かって
立ち上がる立ち上がり部202aの外方側全面には、パ
ッキン部材204が取付けられている。
34の取付け構造を詳細に説明する。図3および図4に
示されるように、長辺側の側壁20の上端には、第1連
結部材202が、設けられている。第1連結部材202
は、断面L字型の形状を有し、長辺側の側壁20の上端
外方位置から外方に向かって水平に所定距離延びた後、
上方に向かって略直角に立ち上がるように、側壁20
に、取付けられている。第1連結部材202は、長辺側
の側壁20とほぼ等しい長さを有し、長辺側の側壁20
の全長にわたって延びるように、側壁20に取付けられ
ている。さらに、第1連結部材202の上方に向かって
立ち上がる立ち上がり部202aの外方側全面には、パ
ッキン部材204が取付けられている。
【0059】また、第1連結部材202の外方に向かっ
て水平に延びる水平部202bの下側面には、所定間隔
をおいて対となった耳部206が、設けられている。耳
部206は、軸38が挿通可能な寸法の穴206aが穿
設されている。耳部206は、側壁20に沿って取付け
られた、複数枚の揺動板部材34の各々に対応する位置
に、それぞれ、設けられている。すなわち、耳部206
は、複数枚の揺動板部材34のそれぞれに対して、1つ
づつ、設けられている。第1連結部材202および耳部
206は、スチールで構成されているが、アルミニウム
などの他の金属または合成樹脂などの他の材料で構成し
てもよい。なお、他方の長辺側の側壁24側も、側壁2
0側と同様の構成を備えている。
て水平に延びる水平部202bの下側面には、所定間隔
をおいて対となった耳部206が、設けられている。耳
部206は、軸38が挿通可能な寸法の穴206aが穿
設されている。耳部206は、側壁20に沿って取付け
られた、複数枚の揺動板部材34の各々に対応する位置
に、それぞれ、設けられている。すなわち、耳部206
は、複数枚の揺動板部材34のそれぞれに対して、1つ
づつ、設けられている。第1連結部材202および耳部
206は、スチールで構成されているが、アルミニウム
などの他の金属または合成樹脂などの他の材料で構成し
てもよい。なお、他方の長辺側の側壁24側も、側壁2
0側と同様の構成を備えている。
【0060】また、各揺動板部材34の下側位置には、
第2連結部材340が設けられている。第2連結部材3
40は、J字型の板状部材であり、揺動板部材34の一
方の面から立ち上がるように取付けられている。詳細に
は、第2連結部材340は、J字の折れ曲がり部が、揺
動板部材34の下端に引っかかるように、揺動板部材3
4に取付けられている。また、第2連結部材340は、
一対の耳部206の間隔とほぼ等しい板厚を有してい
る。さらに、第2連結部材340のJ字の折れ曲がり部
には、軸38が挿通可能な寸法の穴340aが穿設され
ている。
第2連結部材340が設けられている。第2連結部材3
40は、J字型の板状部材であり、揺動板部材34の一
方の面から立ち上がるように取付けられている。詳細に
は、第2連結部材340は、J字の折れ曲がり部が、揺
動板部材34の下端に引っかかるように、揺動板部材3
4に取付けられている。また、第2連結部材340は、
一対の耳部206の間隔とほぼ等しい板厚を有してい
る。さらに、第2連結部材340のJ字の折れ曲がり部
には、軸38が挿通可能な寸法の穴340aが穿設され
ている。
【0061】揺動板部材34は、第2連結部材340の
J字の折れ曲がり部を、第1連結部材204の一対の耳
部206の間に挿入し、耳部206の穴206aと第2
連結部材340の穴340aとを整合させた状態で、軸
38をこれらの穴206a、340aに挿通することに
よって、長辺側の側壁20の上端部に、揺動自在に取付
けられる。
J字の折れ曲がり部を、第1連結部材204の一対の耳
部206の間に挿入し、耳部206の穴206aと第2
連結部材340の穴340aとを整合させた状態で、軸
38をこれらの穴206a、340aに挿通することに
よって、長辺側の側壁20の上端部に、揺動自在に取付
けられる。
【0062】揺動板部材34は、屋根部14に接近する
方向に揺動させられて、閉鎖位置をとったとき、その下
端部分が、第1連結部材202の立ち上がり部202a
に取付けられたパッキン204に当接する。この結果、
揺動板部材34の下端側では、現地組立て工場10の外
部との空気の流通が遮断される。
方向に揺動させられて、閉鎖位置をとったとき、その下
端部分が、第1連結部材202の立ち上がり部202a
に取付けられたパッキン204に当接する。この結果、
揺動板部材34の下端側では、現地組立て工場10の外
部との空気の流通が遮断される。
【0063】また、各揺動板部材34の上端には、パッ
キン40が取付けられている。このパッキン40は、揺
動板部材34が、閉鎖位置をとったとき、屋根部14の
幕体30に当接・密着して、揺動板部材34と屋根部1
4との間をシールする。その結果、揺動板部材34の上
端側でも、現地組立て工場10の外部との空気の流通が
遮断される。
キン40が取付けられている。このパッキン40は、揺
動板部材34が、閉鎖位置をとったとき、屋根部14の
幕体30に当接・密着して、揺動板部材34と屋根部1
4との間をシールする。その結果、揺動板部材34の上
端側でも、現地組立て工場10の外部との空気の流通が
遮断される。
【0064】上述したように、現地組立て工場10で
は、複数枚の揺動板部材34が、それぞれ、長辺側の側
壁20、24の上端部に、これらの側壁20、24に沿
って互いに隙間なく隣接して取付けられているので、全
ての揺動板部材34を屋根部14に接近する方向に揺動
させて閉鎖位置におくと、長辺側の側壁20、24の上
端部分と屋根部14の両側端との間の空間は、揺動板部
材34によって、外方から、完全に閉鎖される。
は、複数枚の揺動板部材34が、それぞれ、長辺側の側
壁20、24の上端部に、これらの側壁20、24に沿
って互いに隙間なく隣接して取付けられているので、全
ての揺動板部材34を屋根部14に接近する方向に揺動
させて閉鎖位置におくと、長辺側の側壁20、24の上
端部分と屋根部14の両側端との間の空間は、揺動板部
材34によって、外方から、完全に閉鎖される。
【0065】また、各揺動板部材34は、屋根部14か
ら離間する方向に揺動して、その上端部分が、屋根部1
4から離れた、図3に二点鎖線で示される解放位置をと
ることができるように構成されている。この解放位置で
は、揺動板部材34の上端部分が、屋根部14から離れ
ているので、屋根部14の開閉が許容される。したがっ
て、各揺動板部材34は、屋根部材14を開閉する際に
は、屋根部14から離間する方向に揺動させられ、その
上端部分が、屋根部14から離される。尚、現地組立て
工場10では、揺動板部材34の揺動は、人手によって
行われる。
ら離間する方向に揺動して、その上端部分が、屋根部1
4から離れた、図3に二点鎖線で示される解放位置をと
ることができるように構成されている。この解放位置で
は、揺動板部材34の上端部分が、屋根部14から離れ
ているので、屋根部14の開閉が許容される。したがっ
て、各揺動板部材34は、屋根部材14を開閉する際に
は、屋根部14から離間する方向に揺動させられ、その
上端部分が、屋根部14から離される。尚、現地組立て
工場10では、揺動板部材34の揺動は、人手によって
行われる。
【0066】このような構成とすると、屋根を開閉させ
る際には、揺動板部材34を解放位置に配置でき、屋根
の開閉を円滑に行うことが可能となる。
る際には、揺動板部材34を解放位置に配置でき、屋根
の開閉を円滑に行うことが可能となる。
【0067】さらに、各揺動板部材34には、揺動板部
材34を閉鎖位置に維持する係止装置が設けられてい
る。現地組立て工場10では、係止装置は、一端が揺動
板部材34の外側面に固定され、他端にフック42が取
付けられたゴム紐44である。
材34を閉鎖位置に維持する係止装置が設けられてい
る。現地組立て工場10では、係止装置は、一端が揺動
板部材34の外側面に固定され、他端にフック42が取
付けられたゴム紐44である。
【0068】現地組立て工場10では、揺動板部材34
を、閉鎖位置に揺動させた後、フック42を屋根部14
に設けられた引っかけ部46に係合させ、ゴム紐44の
張り(テンション)によって揺動板部材34を屋根部1
4に向けて付勢し、揺動板部材34を閉鎖位置に確実に
保持する。このようにして、内部空間の閉鎖を確実に行
うことが可能となる。この引っかけ部46は、幕体30
の側端部に設けられたハトメで補強された孔部である。
を、閉鎖位置に揺動させた後、フック42を屋根部14
に設けられた引っかけ部46に係合させ、ゴム紐44の
張り(テンション)によって揺動板部材34を屋根部1
4に向けて付勢し、揺動板部材34を閉鎖位置に確実に
保持する。このようにして、内部空間の閉鎖を確実に行
うことが可能となる。この引っかけ部46は、幕体30
の側端部に設けられたハトメで補強された孔部である。
【0069】尚、幕体30の側端は、フレーム28に固
定されておらず、且つ、揺動板部34が閉鎖位置に配置
されたときパッキン40を覆ってパッキン40の外方に
垂れ下がるように構成されている。さらに、引っかけ部
46である孔部は、この垂れ下がる部分に形成されてい
る。したがって、揺動板部材34を閉鎖位置に揺動させ
た後、幕体30の側端を、パッキン40の外方側に引き
出し、この側端部に設けられた孔部に、フック42を係
合させることになる。この係合により、揺動板部材34
が閉鎖位置に維持されるとともに、幕体30が外方に引
っ張られ、パッキン40に押し付けられ、この部分での
空気の流通が遮断される。なお、このパッキン40のか
わりに、パイプを配置してもよい。
定されておらず、且つ、揺動板部34が閉鎖位置に配置
されたときパッキン40を覆ってパッキン40の外方に
垂れ下がるように構成されている。さらに、引っかけ部
46である孔部は、この垂れ下がる部分に形成されてい
る。したがって、揺動板部材34を閉鎖位置に揺動させ
た後、幕体30の側端を、パッキン40の外方側に引き
出し、この側端部に設けられた孔部に、フック42を係
合させることになる。この係合により、揺動板部材34
が閉鎖位置に維持されるとともに、幕体30が外方に引
っ張られ、パッキン40に押し付けられ、この部分での
空気の流通が遮断される。なお、このパッキン40のか
わりに、パイプを配置してもよい。
【0070】短辺側板部材36は、短辺側の側壁18、
22とほぼ同じ幅を有する板状の部材である。現地組立
て工場10では、短辺側の側壁18、22の上端に、そ
れぞれ、1枚づつ取付けられている。短辺側板部材36
は、極めて小さな範囲のみで揺動するように側壁18、
22に取付けられており、したがって、ほぼ固定された
状態で、側壁18、22に取付けられている。
22とほぼ同じ幅を有する板状の部材である。現地組立
て工場10では、短辺側の側壁18、22の上端に、そ
れぞれ、1枚づつ取付けられている。短辺側板部材36
は、極めて小さな範囲のみで揺動するように側壁18、
22に取付けられており、したがって、ほぼ固定された
状態で、側壁18、22に取付けられている。
【0071】短辺側板部材36は、側壁と同様に、断熱
材の両側を金属板で挟んだパネルによって形成されてい
る。しかしながら、短辺側板部材36の材質は、これに
限定されるものではなく、現地組立て工場の用途、使用
状況などに応じて適宜選択される。
材の両側を金属板で挟んだパネルによって形成されてい
る。しかしながら、短辺側板部材36の材質は、これに
限定されるものではなく、現地組立て工場の用途、使用
状況などに応じて適宜選択される。
【0072】次に、図5および図6に沿って、短辺側板
部材36について詳細に説明する。
部材36について詳細に説明する。
【0073】図5は、短辺側板部材36と短辺側の側壁
18(22)と屋根部14の側面部14aとの関係を示
す断面図である。また、図6は、揺動板部材34が、閉
鎖位置をとったときの、揺動板部材34と短辺側板部材
36の関係を示す横断面図である。
18(22)と屋根部14の側面部14aとの関係を示
す断面図である。また、図6は、揺動板部材34が、閉
鎖位置をとったときの、揺動板部材34と短辺側板部材
36の関係を示す横断面図である。
【0074】図5に示されるように、短辺側板部材36
は、その一端(下端)部分が、短辺側の側壁18、22
の上端に設けられた軸48に、揺動可能に、取付けられ
ている。軸48は、短辺側の側壁18、22に沿って延
びている。したがって、各短辺側板部材36は、その他
端(上方)側部分が、短辺側の側壁18、22の上方に
位置する屋根部14の側面部14aに対して、離間ある
いは接近する方向に揺動可能に構成されている。
は、その一端(下端)部分が、短辺側の側壁18、22
の上端に設けられた軸48に、揺動可能に、取付けられ
ている。軸48は、短辺側の側壁18、22に沿って延
びている。したがって、各短辺側板部材36は、その他
端(上方)側部分が、短辺側の側壁18、22の上方に
位置する屋根部14の側面部14aに対して、離間ある
いは接近する方向に揺動可能に構成されている。
【0075】また、現地組立て工場10では、短辺側の
側壁18、22の上端面の、短辺側板部材36より外方
側の位置に、上方に向かって延びる突出部50が設けら
れている。この突出部50には、短辺側板部材36に向
かって延びるボルト52が取付けられている。ボルト5
2には、圧縮バネ54が外装されている。したがって、
圧縮バネ54は、突出部50と短辺側板部材36との間
に介装され、短辺側板部材36を、屋根部14方向に押
圧付勢している。
側壁18、22の上端面の、短辺側板部材36より外方
側の位置に、上方に向かって延びる突出部50が設けら
れている。この突出部50には、短辺側板部材36に向
かって延びるボルト52が取付けられている。ボルト5
2には、圧縮バネ54が外装されている。したがって、
圧縮バネ54は、突出部50と短辺側板部材36との間
に介装され、短辺側板部材36を、屋根部14方向に押
圧付勢している。
【0076】一方、図5に示されているように、短辺側
の側壁18、22の上端には、断面がL字状のストッパ
56が取付けられている。ストッパ56は、その立ち上
がり部分が、軸48より下方の位置で、外方側から、短
辺側板部材36の下端部に、当接することにより、屋根
部14に近接する方向への短辺側板部材36の揺動を規
制している。また、この立ち上がり部分の内方側すなわ
ち短辺側板部材36の下端部と当接する側には、短辺側
板部材36の下端部と当接したときに、この部分での空
気の流通を遮断するように、ストッパ56の全長にわた
って、パッキン57が取付けられている。
の側壁18、22の上端には、断面がL字状のストッパ
56が取付けられている。ストッパ56は、その立ち上
がり部分が、軸48より下方の位置で、外方側から、短
辺側板部材36の下端部に、当接することにより、屋根
部14に近接する方向への短辺側板部材36の揺動を規
制している。また、この立ち上がり部分の内方側すなわ
ち短辺側板部材36の下端部と当接する側には、短辺側
板部材36の下端部と当接したときに、この部分での空
気の流通を遮断するように、ストッパ56の全長にわた
って、パッキン57が取付けられている。
【0077】したがって、短辺側板部材36は、圧縮バ
ネ54による押圧付勢と、ストッパ56による規制によ
り、通常は、図5に二点鎖線で示される位置に配置され
る。
ネ54による押圧付勢と、ストッパ56による規制によ
り、通常は、図5に二点鎖線で示される位置に配置され
る。
【0078】図5に示されるように、短辺側板部材36
の上端には、断面L字状の受け部材58が取付けられて
いる。受け部材58は、短辺側板部材36の幅とほぼ等
しい長さを有している。また、受け部材58の屋根部1
4側の面には、パッキン60が取付けられている。
の上端には、断面L字状の受け部材58が取付けられて
いる。受け部材58は、短辺側板部材36の幅とほぼ等
しい長さを有している。また、受け部材58の屋根部1
4側の面には、パッキン60が取付けられている。
【0079】また、短辺側板部材36は、屋根部14が
閉じられた(展張状態にされた)とき、先端に設けられ
た受け部材58が、屋根部14の側面部14aの下端に
当接する(上下方向の)長さを有している。
閉じられた(展張状態にされた)とき、先端に設けられ
た受け部材58が、屋根部14の側面部14aの下端に
当接する(上下方向の)長さを有している。
【0080】したがって、屋根部14が閉じられ(展張
状態にされ)ていくときには、屋根部14の側面部14
aの下端が、受け部材58に当接して、圧縮バネ54の
付勢力に抗しながら、短辺側板部材36を、図5に二点
鎖線で示す位置から、実線で示す位置まで揺動させる。
状態にされ)ていくときには、屋根部14の側面部14
aの下端が、受け部材58に当接して、圧縮バネ54の
付勢力に抗しながら、短辺側板部材36を、図5に二点
鎖線で示す位置から、実線で示す位置まで揺動させる。
【0081】この結果、屋根部14が完全に閉じられた
図5に実線で示される状態では、短辺側板部材36の先
端のパッキン60が、屋根部14の側面部14aの下端
に押圧され、固体板部材36と側面部14aが、気密的
に、接続される。
図5に実線で示される状態では、短辺側板部材36の先
端のパッキン60が、屋根部14の側面部14aの下端
に押圧され、固体板部材36と側面部14aが、気密的
に、接続される。
【0082】さらに、図6に示されるように、短辺側板
部材36の両側端には、長辺側の側壁20と平行に、す
なわち、閉鎖状態にある揺動板部材34と平行に延びる
屈曲部36aが設けられている。この屈曲部36aは、
短辺側板部材36の(上下方向の)全長にわたって設け
られている。さらに、この屈曲部36aの外方側、すな
わち、閉鎖状態にある揺動板部材34側には、パッキン
360が設けられている。これら屈曲部36aおよびパ
ッキン360は、長辺方向両端に位置する揺動板部材3
4が閉鎖位置にあるとき、この揺動板部材34の端に当
接して、この部分での空気の流通を遮断するように構成
されている。
部材36の両側端には、長辺側の側壁20と平行に、す
なわち、閉鎖状態にある揺動板部材34と平行に延びる
屈曲部36aが設けられている。この屈曲部36aは、
短辺側板部材36の(上下方向の)全長にわたって設け
られている。さらに、この屈曲部36aの外方側、すな
わち、閉鎖状態にある揺動板部材34側には、パッキン
360が設けられている。これら屈曲部36aおよびパ
ッキン360は、長辺方向両端に位置する揺動板部材3
4が閉鎖位置にあるとき、この揺動板部材34の端に当
接して、この部分での空気の流通を遮断するように構成
されている。
【0083】以上のような構成を有する現地組立て工場
10では、屋根部14の両側面部14aの下端を短辺側
板部材36のパッキン60に当接させ、さらに、揺動板
部材34を閉鎖位置に維持することにより、側壁18、
20、22、24によって構成された内部空間を密閉す
ることが可能となる。内部空間は、エアコン、集塵装置
などにより、その環境が管理される。さらに、工場内を
ファンなどにより昇圧(加圧)することにより、外部か
らの埃等の侵入を防止することもできる。
10では、屋根部14の両側面部14aの下端を短辺側
板部材36のパッキン60に当接させ、さらに、揺動板
部材34を閉鎖位置に維持することにより、側壁18、
20、22、24によって構成された内部空間を密閉す
ることが可能となる。内部空間は、エアコン、集塵装置
などにより、その環境が管理される。さらに、工場内を
ファンなどにより昇圧(加圧)することにより、外部か
らの埃等の侵入を防止することもできる。
【0084】また、必要に応じて、屋根部14を蛇腹状
に折り畳んで収縮させて、側壁18、20、22、24
によって形成された内部空間を、上方に向かって開口さ
せることができる。
に折り畳んで収縮させて、側壁18、20、22、24
によって形成された内部空間を、上方に向かって開口さ
せることができる。
【0085】次に、この発明の第2の実施の形態の現地
組立て工場を説明する。第2の実施の形態の現地組立て
工場100は、側壁部を構成する側壁のうちの1面が、
側方に向かって開口可能である点で、第1の実施の形態
の現地組立て工場10と相違する。以下、この相違点に
ついてのみ説明する。
組立て工場を説明する。第2の実施の形態の現地組立て
工場100は、側壁部を構成する側壁のうちの1面が、
側方に向かって開口可能である点で、第1の実施の形態
の現地組立て工場10と相違する。以下、この相違点に
ついてのみ説明する。
【0086】図7は、この発明の第2の実施の形態の現
地組立て工場100が、その短辺側の1つの側壁を開口
させられている途中の状態を示す概略的な斜視図であ
る。
地組立て工場100が、その短辺側の1つの側壁を開口
させられている途中の状態を示す概略的な斜視図であ
る。
【0087】なお、図7では、閉鎖装置16は省略して
いる。
いる。
【0088】図7に示されるように、現地組立て工場1
00では、短辺側の側壁180が、側方に向かって開口
可能に構成されている。側壁180は、側壁180とほ
ぼ等しい高さを有する6枚の走行パネル(側壁部材)1
82を、並べることにより構成されている。各走行パネ
ル182は、側壁180の上下に配置された上下一対の
走行レール184上を移動可能に構成されている。ま
た、短辺側の側壁180に隣接する長辺側の側壁186
の外方位置には、側壁186に隣接し且つこれと平行に
延びる上下一対の収納レール188が設けられている。
収納レール188は、少なくとも6枚の走行パネル18
2を収納する寸法を備えている。
00では、短辺側の側壁180が、側方に向かって開口
可能に構成されている。側壁180は、側壁180とほ
ぼ等しい高さを有する6枚の走行パネル(側壁部材)1
82を、並べることにより構成されている。各走行パネ
ル182は、側壁180の上下に配置された上下一対の
走行レール184上を移動可能に構成されている。ま
た、短辺側の側壁180に隣接する長辺側の側壁186
の外方位置には、側壁186に隣接し且つこれと平行に
延びる上下一対の収納レール188が設けられている。
収納レール188は、少なくとも6枚の走行パネル18
2を収納する寸法を備えている。
【0089】また、走行レール184の一端側、すなわ
ち、隣接する長辺側の側壁186側は、旋回戸袋190
によって構成されている。旋回戸袋190は、1枚の走
行パネル182を収容できる寸法形状を有している。さ
らに、旋回戸袋190は、長辺側の側壁186側に設け
られた上下一対のピン192を中心に旋回可能に、現地
組立て工場100に取付けられている。詳細には、旋回
戸袋190は、走行レール184の延長線上に位置して
走行レール184に沿って走行してきた走行パネル18
2を収容する第1位置と、収納レール188の延長線上
に位置して収容している走行パネル182を収容レール
188上に送り出すことができる第2位置の間で、図7
に矢印Aで示すように、約90°、旋回可能に構成され
ている。
ち、隣接する長辺側の側壁186側は、旋回戸袋190
によって構成されている。旋回戸袋190は、1枚の走
行パネル182を収容できる寸法形状を有している。さ
らに、旋回戸袋190は、長辺側の側壁186側に設け
られた上下一対のピン192を中心に旋回可能に、現地
組立て工場100に取付けられている。詳細には、旋回
戸袋190は、走行レール184の延長線上に位置して
走行レール184に沿って走行してきた走行パネル18
2を収容する第1位置と、収納レール188の延長線上
に位置して収容している走行パネル182を収容レール
188上に送り出すことができる第2位置の間で、図7
に矢印Aで示すように、約90°、旋回可能に構成され
ている。
【0090】通常、現地組立て工場100は、旋回戸袋
190を第1位置に配置して、走行レール184および
旋回戸袋190に、走行パネル182を配置して、側壁
180を閉鎖しておく。なお、この時、走行パネル18
2相互間および走行パネルと走行レール184または旋
回戸袋190との間は、適当なパッキンを配置すること
により、シールされている。旋回戸袋190は、適当な
ロック装置により、第1位置から旋回しないように、ロ
ックされている。
190を第1位置に配置して、走行レール184および
旋回戸袋190に、走行パネル182を配置して、側壁
180を閉鎖しておく。なお、この時、走行パネル18
2相互間および走行パネルと走行レール184または旋
回戸袋190との間は、適当なパッキンを配置すること
により、シールされている。旋回戸袋190は、適当な
ロック装置により、第1位置から旋回しないように、ロ
ックされている。
【0091】側壁180を側方に向かって開口するとき
には、旋回戸袋190のロック、および、走行パネル1
82相互間および走行パネル182と走行レール184
または旋回戸袋190との間のシールを解除する。次い
で、旋回戸袋190を第2位置に旋回させ、旋回戸袋1
90内に配置されていた走行パネル182を、収納レー
ル188に送り出す。次いで、旋回戸袋190を第1位
置に戻し、次の走行パネル182を、旋回戸袋190に
向けて走行レール184に沿って走行させ、旋回戸袋1
90に収容する。次いで、旋回戸袋190を第2位置に
旋回させ、旋回戸袋190内に収容した走行パネル18
2を、収納レール188に送り出す。この作業を繰り返
すことにより、全ての走行パネル182を収納レール1
88に収納して、側壁180を側方に向かって開口す
る。
には、旋回戸袋190のロック、および、走行パネル1
82相互間および走行パネル182と走行レール184
または旋回戸袋190との間のシールを解除する。次い
で、旋回戸袋190を第2位置に旋回させ、旋回戸袋1
90内に配置されていた走行パネル182を、収納レー
ル188に送り出す。次いで、旋回戸袋190を第1位
置に戻し、次の走行パネル182を、旋回戸袋190に
向けて走行レール184に沿って走行させ、旋回戸袋1
90に収容する。次いで、旋回戸袋190を第2位置に
旋回させ、旋回戸袋190内に収容した走行パネル18
2を、収納レール188に送り出す。この作業を繰り返
すことにより、全ての走行パネル182を収納レール1
88に収納して、側壁180を側方に向かって開口す
る。
【0092】この現地組立て工場100では、開口可能
な側壁180を構成する走行パネル182を、第1位置
にある旋回戸袋190に収容して、次いで、旋回戸袋1
90を第2位置に旋回させ、収容されている走行パネル
182を、収納レール188に送り出すという、簡単な
作業によって、側壁180を開口させることができる。
な側壁180を構成する走行パネル182を、第1位置
にある旋回戸袋190に収容して、次いで、旋回戸袋1
90を第2位置に旋回させ、収容されている走行パネル
182を、収納レール188に送り出すという、簡単な
作業によって、側壁180を開口させることができる。
【0093】この発明は、上述した実施の形態に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の
範囲内で種々の変更、変形が可能である。
れるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の
範囲内で種々の変更、変形が可能である。
【0094】例えば、上述した実施の形態では、幕体は
フレームの上側のみに取付けられている。しかしなが
ら、幕体を、フレームの下側にも取付ける構成としても
よい。このような構成とすると、外気との温度差によっ
て、フレームの上側に取付けられた幕体の内側面が結露
しても、水滴が、フレームの下側に取付けられた幕体に
受けられて、現地組立て工場内に落下することがない。
フレームの上側のみに取付けられている。しかしなが
ら、幕体を、フレームの下側にも取付ける構成としても
よい。このような構成とすると、外気との温度差によっ
て、フレームの上側に取付けられた幕体の内側面が結露
しても、水滴が、フレームの下側に取付けられた幕体に
受けられて、現地組立て工場内に落下することがない。
【0095】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、高い
気密性を備えつつ、上方に向かって開口させることがで
きる内部空間を備えた、短時間で組立て可能な現地組立
て工場が提供される。
気密性を備えつつ、上方に向かって開口させることがで
きる内部空間を備えた、短時間で組立て可能な現地組立
て工場が提供される。
【図1】 この発明の第1の実施の形態にかかる現地組
立て工場が、屋根部を閉じた状態を示す概略的な斜視図
である。
立て工場が、屋根部を閉じた状態を示す概略的な斜視図
である。
【図2】 図1の現地組立て工場が、屋根部を開いた状
態を示す概略的な斜視図である。
態を示す概略的な斜視図である。
【図3】 揺動板部材と長辺側の側壁と屋根部との位置
関係を示す断面図である。
関係を示す断面図である。
【図4】 揺動板部材と長辺側の側壁との取付け構造を
説明するための分解斜視図である。
説明するための分解斜視図である。
【図5】 短辺側板部材と短辺側の側壁と屋根部の側面
部との関係を示す断面図である。
部との関係を示す断面図である。
【図6】 揺動板部材が閉鎖位置をとったときの、揺動
板部材と短辺側板部材の関係を示す横断面図である。
板部材と短辺側板部材の関係を示す横断面図である。
【図7】 この発明の第2の実施の形態の現地組立て工
場が、短辺側の1つの側壁を開口させられている途中の
状態を示す概略的な斜視図である。
場が、短辺側の1つの側壁を開口させられている途中の
状態を示す概略的な斜視図である。
10:現地組立て工場 12:側壁部 14:屋根部 14a:側面部 16:閉鎖装置 18、20、22、24:側壁 26:レール 28:フレーム 30:幕体 32:モータ 34:揺動板部材 36:短辺側板部材 38:軸 40:パッキン 42:フック 44:ゴム紐 46:引っかけ部 182:走行パネル 184:走行レール 186:側壁 188:収納レール 190:旋回戸袋
Claims (12)
- 【請求項1】 上方に向かって開口する開口部を備えた
内部空間を形成する側壁部と、 前記開口部を開閉可能に覆う屋根部と、 前記側壁部と前記屋根部との間の間隙を閉鎖する閉鎖装
置とを備えていることを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項2】 請求項1に記載に現地組立て工場であっ
て、 前記閉鎖装置が前記側壁部の上端部に設けられているこ
とを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれか1項
に記載の現地組立て工場であって、 前記屋根部が、前記側壁部に対して移動可能な複数のフ
レームと、所定間隔で配置された前記フレームに対して
展張状態となるように取付けられた幕体を備えているこ
とを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項4】 請求項3に記載の現地組立て工場であっ
て、 前記側壁部の上部に設けられたレールを備え、 前記フレームの各々が、該レールに沿って移動可能であ
り、 前記フレームの各々が該レールに沿って移動することに
より、前記屋根部は、前記開口部を開閉させることを特
徴とする現地組立て工場。 - 【請求項5】 請求項4に記載の現地組立て工場であっ
て、 前記複数のフレームのうちの両端に位置するフレームの
各々に、フレームの走行移動用モータが取付けられてい
ることを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
に記載の現地組立て工場であって、 前記閉鎖装置が、複数の板部材を備えていることを特徴
とする現地組立て工場。 - 【請求項7】 請求項6に記載の現地組立て工場であっ
て、 前記板部材が、前記屋根部に当接して該屋根部と前記側
壁部との間の間隙を閉鎖する閉鎖位置と、前記屋根部と
接触せず前記屋根部の開閉を許容する解放位置との間で
移動可能な可動板部材を含むことを特徴とする現地組立
て工場。 - 【請求項8】 請求項6に記載の現地組立て工場であっ
て、 前記可動板部材が、その下端を中心に揺動可能に、前記
側壁部の上端部に取付けられていることを特徴とする現
地組立て工場。 - 【請求項9】 請求項7または請求項8のいずれか1項
に記載の現地組立て工場であって、 前記可動板部材を前記閉鎖位置に維持する係止装置が設
けられていることを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれか1
項に記載の現地組立て工場であって、 前記側壁部が、順次、直角に連結された4面の側壁から
構成され、 前記側壁の少なくとも1面が側方に向かって開口可能で
あることを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項11】 請求項10に記載の現地組立て工場で
あって、 前記開口可能な側壁に連結された側壁に隣接して、前記
開口可能な側壁を構成する側壁部材を収容する収容部が
設けられ、 前記開口可能な側壁を構成する側壁部材が、前記収容部
に収容されることにより、前記側壁が側方に向かって開
口することを特徴とする現地組立て工場。 - 【請求項12】 請求項11に記載の現地組立て工場で
あって、 前記開口可能な側壁は、該側壁を構成する側壁部材を受
け入れることができるとともに、該側壁部材を受け入れ
可能な第1位置と、該側壁部材を前記収容部に送り込み
可能な第2位置との間で、旋回可能な戸袋部材を備えて
いることを特徴とする現地組立て工場。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25328897A JPH1193441A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 現地組立て工場 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25328897A JPH1193441A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 現地組立て工場 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1193441A true JPH1193441A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17249208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25328897A Pending JPH1193441A (ja) | 1997-09-18 | 1997-09-18 | 現地組立て工場 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1193441A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102110519A (zh) * | 2010-12-13 | 2011-06-29 | 国家电网公司 | 变压器现场组装方法 |
-
1997
- 1997-09-18 JP JP25328897A patent/JPH1193441A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102110519A (zh) * | 2010-12-13 | 2011-06-29 | 国家电网公司 | 变压器现场组装方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2083772C1 (ru) | Транспортабельная трансформируемая строительная конструкция | |
JP2009228358A (ja) | 養生装置付きゴンドラ | |
JPH1193441A (ja) | 現地組立て工場 | |
JP4285692B2 (ja) | 開閉体装置 | |
JP2007170150A (ja) | 切妻屋根を備えた折畳み構造物 | |
JPH01503397A (ja) | 通路閉鎖用のカーテンドアー | |
WO1996021078A1 (en) | Gastight folding door and method for the installation thereof | |
JP2012193525A (ja) | 雨戸 | |
JPH0633518A (ja) | 組立家屋 | |
JP3362736B2 (ja) | 改良型クロージャーシステム | |
JP2500373Y2 (ja) | クリ―ンル―ム用間仕切 | |
JPH0547719B2 (ja) | ||
JP2010090660A (ja) | 建物 | |
CN219667015U (zh) | 一种混凝土生产用降噪装置 | |
JP2630982B2 (ja) | エアドーム開口部におけるパネルシャッターの気密構造 | |
JPH0513238B2 (ja) | ||
JPH02132015A (ja) | 防火扉 | |
KR102699762B1 (ko) | 공장용 설비 커버 장치 및 그 시공방법 | |
JPH1122340A (ja) | シートシャッター用シート及びシートシャッター装置 | |
JP6735612B2 (ja) | 消火栓装置 | |
JP5336871B2 (ja) | 建具 | |
JP2021188375A (ja) | オーバードア | |
JP5777505B2 (ja) | 電気機器の現地組立ハウス | |
JP3340360B2 (ja) | マンホール用可搬式防塵室 | |
JPH11131869A (ja) | ローラユニット配置構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000606 |