JPH11932A - 射出成形機用昇降装置 - Google Patents

射出成形機用昇降装置

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JPH11932A
JPH11932A JP15703397A JP15703397A JPH11932A JP H11932 A JPH11932 A JP H11932A JP 15703397 A JP15703397 A JP 15703397A JP 15703397 A JP15703397 A JP 15703397A JP H11932 A JPH11932 A JP H11932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、射出成形機用昇降装置に関し、射
出ユニット本体の高さ変更作業時の安全性を高めるとと
もに、作業が簡単に行なえるようにする。 【解決手段】 射出ユニット本体56を通常の作業高さ
に設定する場合には、射出ユニット本体56の下部に吊
設された複数のブラケット71は基台59に形成された
穴部を挿通して基台59内に格納され、この状態で射出
ユニット本体56がマウント70上に固定されるように
構成し、一方、射出ユニット本体56を通常の作業時よ
りも高い位置に設定する場合には、昇降手段75により
射出ユニット本体56を上昇させ、各穴部と各ブラケッ
ト71との間にそれぞれスペーサ72を挿入して射出ユ
ニット本体の高さが変更されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機又は射
出ユニット本体の成形作業高さを必要に応じて変更可能
な、射出成形機用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な射出成形機用昇降装置に
ついて図7〜図10を用いて説明すると、図7はその概
略構成を示す正面図、図8は図7におけるA矢視図であ
る。図7及び図8において、1及び2はそれぞれ射出成
形機の型締装置及び射出装置、12aは型締装置1の基
台としてのクランプベース、3はクランプベース12a
上に固設された型締装置1の固定側ダイヘッド、4はダ
イヘッド3の中央部に設けられた金型芯出し穴、12b
は射出装置2の基台であるインジェクションベース、5
はインジェクションベース12bの上面に形成された摺
動面、6は射出装置2の射出ユニット本体、8は射出ユ
ニット本体6のノズル、13は射出ユニット本体6の基
部、23は基部13の下面の前後にそれぞれ設けられ摺
動面5上を摺動可能なシュー、24はシュー23の取付
用の固定ボルト、22は固定ボルト24を挟んで両側に
設けられた基部13の高さ調整用の押しボルト、19は
インジェクションベース12bの上面(摺動面5)に設
けられシュー23を両側から挟んでガイドするギブ、2
0はギブ19を固定するギブ押さえ、21はギブ押さえ
20に螺合し先端が射出ユニット本体6の基部13の側
面と当接する水平方向調整ボルト、7aはクランプベー
ス12a及びインジェクションベース12bと床との間
に設けられた座板、9a,10a及び11はそれぞれ座
板7aの高さを調整するための調整ボルト,ロックナッ
ト及びアンカーボルトである。
【0003】この射出成形機用昇降装置は、型締装置1
の下面から金型芯出し穴4までの基準高さ(センターハ
イト)HCL1と射出装置2の下面からノズル8の軸心ま
での高さHinj 1とが基本的に同じ高さになるように構
成されているが、金型芯出し穴4とノズル8との微小な
ずれを解消して正確な芯出しができるように、射出ユニ
ット本体6が調整可能に構成されている。
【0004】すなわち、ノズル8の軸芯を上下方向に調
整する時は、射出ユニット本体6の基部13の4隅全て
の固定ボルト24を緩めた後、ノズル8を回転させ射出
ユニット本体6を上昇又は下降させる。また、水平方向
に調整する時は、固定ボルト24を仮締めの状態とし、
水平方向調節ボルト21を回して射出ユニット本体6の
基部13を図8中左右方向から押して、シュー23の上
を移動させる。
【0005】そして、上下方向、左右方向の芯出し(微
調整)が終了したら固定ボルト24により射出ユニット
本体6の基部13をシュー23に確実に固定する。な
お、図7は射出ユニット本体6が前進(図中左側が前
方)してノズル8が金型芯出し穴4の中に入り、ノズル
8の先端が図示しない金型に当接した位置にあり樹脂の
射出が行なえる状態を示している。
【0006】ところで、金型芯出し穴4は通常ダイヘッ
ド3の中央部に設けられ、樹脂はこの位置から図示しな
いダイの中に射出され、ダイの中の樹脂通路を通ってキ
ャビティ(成形品用の穴)に注入されるが、例えば大形
の鏡やレンズのように面積が広く、かつ成形品の品質の
点からキャビティの中央部からの樹脂の注入が禁じられ
る成形品(以下、レンズ等という)もある。このような
場合は、キャビティの周辺から樹脂の注入を行なう必要
があるが、中央部に設けられた金型芯出し穴4から樹脂
を注入するとダイの内部を通る通路が長くなり、品質上
好ましくない。
【0007】このため、通常の成形品とレンズ等とを一
つの射出成形機で成形する場合は、ダイヘッド3の中央
部から上方に外れた位置に別途金型芯出し穴を設け、射
出ユニット本体6の下にスペーサ(間座)を入れて嵩上
げし、ノズル8を上記の別途設けた金型芯出し穴に合わ
せて射出する手法が用いられている(以下、このような
射出装置をオフセットタイプの射出装置と称する)。
【0008】図9はレンズ等の成形のために射出ユニッ
ト本体6を通常作業時よりも高く設定した場合(即ち、
嵩上げした場合)の正面図であって図7に対応する図、
図10はその側面図であって図8に対応する図である。
また、図9,図10中において、4′はダイヘッド3の
中央より上方に設けられた金型芯出し穴であって、型締
装置1の下面からの高さがHCL2となるように設定され
ている。また、12cは射出ユニット本体6の基部13
とインジェクションベース12bの間に挿入された高さ
ΔHスペーサであり、ノズル8の高さHinj 2は金型芯
出し穴4′の高さHCL2に合致しており、Hinj 2=H
CL2=Hinj 1+ΔHの関係になっている。
【0009】なお、スペーサ12cはボルト24′によ
りインジェクションベース12bの上面に固定され、ま
たスペーサ12cの上面は、摺動面5と同様の摺動面
5′が形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の射出成形機用昇降装置では、レンズ等の成形品を
成形するためには、上述のように射出ユニット本体とイ
ンジェクションベースの間にスペーサを挿入して射出ユ
ニット本体の高さを通常の成形作業時よりも高く設定す
る必要があるが、射出ユニット本体の重量は非常に重
く、嵩上げするためのスペーサもまた相当重い構造部材
となるので、このような射出ユニット本体の高さ変更の
作業に関しては、十分な安全性が要求されている。
【0011】また、上述のようなスペーサの挿入や取外
し作業は複数の作業員で行なうか、又は特殊なジグを備
えたクレーンを用いて行なう必要があり、作業に手間と
時間とを要するという課題があった。また、スペーサを
用いない通常の成形作業の時に取外したスペーサの収納
場所を確保する必要があるという課題もある。本発明
は、このような要望や課題に鑑み創案されたもので、射
出ユニット本体の高さを変更するときの作業の安全性を
高めるとともに、作業が簡単に行なえるようにした、射
出成形機用昇降装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の射出成形機用昇降装置は、ノズルから溶融樹
脂を射出する射出ユニット本体と、該射出ユニット本体
の下方に設けられ該射出ユニット本体を垂直方向に昇降
させる昇降手段を有する基台とをそなえた射出成形機用
昇降装置において、該射出ユニット本体の下部に吊設さ
れた複数のブラケットと、該基台の該複数のブラケット
と対向する位置に形成され該ブラケットが挿通可能な穴
部と、該基台上に配設され該射出ユニット本体を載置可
能な複数のマウントと、該マウントよりも低い高さに形
成されるとともに該ブラケットの該穴部への進入を阻止
可能な複数のスペーサとをそなえ、通常の作業時には、
該ブラケットが該穴部を挿通して該基台内に格納される
とともに、該射出ユニット本体が該マウント上に固定さ
れ、該通常の作業時よりも該射出ユニット本体を高い位
置に設定する場合には、該昇降手段により該射出ユニッ
ト本体を上昇させ、該穴部と該ブラケットとの間に該ス
ペーサを挿入することにより該射出ユニット本体の高さ
が変更されるように構成されていることを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項2記載の本発明の射出成形機
用昇降装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、該複
数のスペーサが、連結部材により連結されるとともに、
該連結部材の一部が該射出ユニット本体の昇降範囲の外
側に突出する突出部として構成され、該射出ユニット本
体の設定高さを変更するときには、該突出部を操作する
ことにより該スペーサを移動させることを特徴としてい
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
形態としての射出成形機用昇降装置について説明する。
まず、本発明の第1実施形態について説明すると、図1
〜図4はいずれもいわゆるオフセットタイプの射出装置
に本発明を適用したものを示す図であり、図1はその全
体構成を示す模式的な正面図、図2は図1の中央部を拡
大して示す部分断面図、図3は図2におけるB−B矢視
断面図、図4は図3の要部構成を示す模式的な斜視図で
ある。
【0015】図1において、51は型締装置、52は射
出装置、53は型締装置51の固定側ダイヘッド、54
はダイヘッド53の中央部に設けられた金型芯出し穴、
54′はレンズ等の成形のために金型芯出し穴54の上
側に設けられた金型芯出し穴、55は型締装置51のク
ランプベース、56は射出装置52の射出ユニット本
体、57は射出ユニット本体56のノズル、56aは射
出ユニット本体56の基部、58は上部に摺動面58a
を有し射出ユニット本体56を摺動自在に載置するアッ
パプレート、59は射出装置52のインジェクションベ
ース(基台)、60はクランプベース55及びインジェ
クションベース59と床との間に設けられた座板、61
は射出ユニット本体56を軸方向に摺動させるシリン
ダ、62はシリンダ61のロッドの先端をダイヘッド5
3に結合する二又継手である。
【0016】また、70はインジェクションベース59
の上面に固設された複数(本実施形態では5個)のマウ
ント、71及び72は射出ユニット本体56の位置を通
常の成形作業時よりも高く設定するための複数(本実施
形態ではそれぞれ4個)のブラケット及びスペーサであ
る。また、図2及び図3に示す59aはインジェクショ
ンベース59の上面に設けられた複数の穴部、73はア
ッパプレート58に下向きに突設された複数のガイドロ
ッド、74はガイドロッド73に外嵌されたガイドブッ
シュ、75はアッパプレート58を昇降させるための油
圧シリンダ機構(昇降手段)、72a,72a′はスペ
ーサ72に固定された把手である。なお、穴部59a,
ガイドロッド73,ガイドブッシュ74及び油圧シリン
ダ機構75は本実施形態ではそれぞれ4個ずつ設けられ
ている。
【0017】油圧シリンダ機構75には、図示しない油
圧回路を介して所定圧力の作動油が給排されるようにな
っており、この油圧シリンダ機構75に作動油を供給す
ることにより射出ユニット本体56を上昇させ、油圧シ
リンダ機構75から作動油を排出することにより射出ユ
ニット本体56を下降させるようになっている。また、
ガイドロッド73は、射出ユニット本体56の上昇時や
下降時にアッパプレート58を確実に水平状態を保持し
ながらアッパプレート58の昇降を案内するためのもの
である。
【0018】ところで、図4に示すように、ブラケット
71は上部の水平なフランジ部71aと、このフランジ
部71aより小さい下部の水平なフランジ部71cと、
これらを連結するウェブ71bとにより形成されてお
り、ウェブ71bには補強のためのリブ71b′が形成
されている。また、インジェクションベース59の穴部
59aは、下側のフランジ部71cよりも僅かに大きく
形成されており、フランジ部71cが穴部59aと干渉
することなく通過できるように構成されている。
【0019】一方、スペーサ72の両端に設けられた把
手72a,72a′は、作業者がスペーサ72を容易に
移動させることができるようにするために設けられたも
のであり、射出ユニット本体56の昇降範囲外に突出す
るように設けられている。また、図4において、58
a,71d,71e及び72bはそれぞれアッパプレー
ト58,ブラケット71のフランジ部71a,フランジ
部71c及びスペーサ72に設けられたボルト穴、70
aはマウント70に設けられた深ざぐり付きボルト穴、
59b,70b及び72cはそれぞれインジェクション
ベース59,マウント70及びスペーサ72に設けられ
た雌ねじである。
【0020】なお、スペーサ72の幅方向端面をマウン
ト70に当接させるとボルト穴72bと雌ねじ59bと
の摺動方向の位置が一致するように設定されている。そ
して、図2に示すように、六角穴付きボルト90を深ざ
ぐり付きボルト穴70aに通してインジェクションベー
ス59に螺合させることにより、マウント70がインジ
ェクションベース59に固定されるようになっており、
また、ボルト91を上部フランジ部71aのボルト穴7
1dに通してアッパプレート58に螺合させることによ
り、ブラケット71がアッパプレート58の裏面に吊設
されるようになっている。
【0021】本発明の第1実施形態としての射出成形機
用昇降装置は、上述のように構成されているので、通常
の状態では、アッパプレート58はマウント70上に載
置され、ボルト穴58aを通り雌ねじ70bに螺合する
ボルト(図示省略)により、マウント70及びインジェ
クションベース59に取り付けられている(図2中の2
点鎖線参照)。
【0022】この状態では、ノズル57の軸芯は金型芯
出し穴54(基準高さ=HCL1)に略一致しており一般
の成形品の成形を行なうことができる。また、このとき
はスペーサ72をインジェクションベース59上の穴部
59aの横の隙間に移動させて、アッパプレート58と
インジェクションベース59との間にスペーサ72を収
納する。さらに、ブラケット71の下部は穴部59aを
通ってインジェクションベース59の中に格納されてい
る(図2中の2点鎖線参照)。なお、図示はしないがこ
の状態での芯出し微調整は、アッパプレート58の上側
に設けたられた従来技術と同様の調整手段により行なわ
れる。
【0023】一方、レンズ等の成形を行なうときは、ア
ッパプレート58とマウント70とを締結するボルト及
びシリンダ61の二又継手62を取外した後、油圧シリ
ンダ機構75を作動させて射出ユニット本体56を一旦
上限位置まで上昇させる。このとき、アッパプレート5
8のインジェクションベース59に対する水平方向の位
置は、アッパプレート58に固定されたガイドロッド7
3(前方2個、後方2個)とガイドブッシュ74とによ
り規制されており、ガイドロッド73及びガイドブッシ
ュ74に案内されながらアッパプレート58が上昇す
る。
【0024】そして、スペーサ72を図4に示す矢印方
向に移動させて、インジェクションベース59の上面と
ブラケット71の下面との間の隙間内にスペーサ72を
移動する。この場合、作業者は主としてスペーサ72の
把手72a,72a′を掴んでスペーサ72を移動させ
るので、容易にスペーサ72を移動させることができ
る。そして、スペーサ72の横端面がマウント70に当
接するとスペーサ72により穴部59aが覆われて穴部
59aが閉塞される。
【0025】また、このとき、ボルト穴72bと雌ねじ
59bとの摺動方向の位置が一致するので、作業者は、
把手72a,72a′を掴んでスペーサ72の幅方向位
置を調整して、ボルト穴72bと雌ねじ59bとの位置
を一致させる。その後、図示しないボルトをボルト穴7
2bを通し雌ねじ59bに螺合させてスペーサ72をイ
ンジェクションベース59に固定する。
【0026】なお、図4に示す4個の雌ねじ72cのう
ち余った2個の雌ねじ72cは、スペーサ72の向きを
逆転させた場合、つまり、把手72a,72a′の位置
を逆転させてスペーサ72を配設した場合でも、スペー
サ72をインジェクションベース59に固定することが
できるようにするために設けられた逆勝手取付け用雌ね
じである。
【0027】次に、油圧シリンダ機構75を作動させて
射出ユニット本体56を下降させ、ブラケット71の下
面(フランジ部71eの下面)をスペーサ72の上面に
当接させる。そして、やはり図示しないボルトをボルト
穴71eに通し雌ねじ72cに螺合させて、ブラケット
71とスペーサ72とを固定する。また、二又継手62
も所定の位置に取付ける。これにより、ノズル57の軸
芯が金型芯出し穴54′(基準高さ=HCL2)に略一致
する。また、芯出し微調整は上述と同様にアッパプレー
ト58の上側に設けられた図示省略の調整手段により行
なわれる。なお、図1及び図2は、このように射出ユニ
ット本体56を通常の成形作業時よりも高い位置に設定
した状態(嵩上げした状態)を示している。
【0028】したがって、本発明の第1実施形態として
の射出成形機用昇降装置によれば、射出ユニット本体5
6の高さを通常時よりも高く設定する場合には、作業者
はインジェクションベース59上の軽量のスペーサ72
を摺動させてブラケット71とインジェクションベース
59とをボルトで固定するだけでよいので、作業者一人
でも容易に射出ユニット本体56の高さ変更を行なうこ
とができ、作業者の負担を大幅に低減することができる
という利点がある。
【0029】また、射出ユニット本体56を通常時の高
さに戻す場合は、上述の逆の手順で作業を行なえばよい
ので、やはり作業者の負担を大幅に低減することができ
る利点がある。また、従来のスペーサ(図9,図10の
符号12c参照)に相当するブラケット71を射出ユニ
ット本体56に固定して、通常の成形作業時にはブラケ
ット71をインジェクションベース59内に格納するよ
うに構成されているので、省スペースを実現することが
できる利点がある。
【0030】また、スペーサ72をマウント70の高さ
よりも低く形成することにより、通常の成形作業のとき
は不使用のスペーサ72をインジェクションベース59
と射出ユニット本体56との間に収納しておくことがで
きるので、あらためてスペーサ72の収納場所を確保す
る必要もなく、やはり省スペースを実現することができ
る利点がある。
【0031】また、作業者は、把手72a,72a′を
掴んでスペーサ72を移動させればよいので、射出ユニ
ット本体56が持ち上げられた状態で、射出ユニット本
体56の下での作業を低減することができ、安全性が大
幅に向上する利点がある。次に、本発明の第2実施形態
について説明すると、本実施形態は、スペーサ72の取
り付け作業や取り外し作業をさらに安全に且つ容易に行
なえるようにしたものである。
【0032】ここで、図5及び図6はいずれもその要部
構成を説明するための図であって、図5はインジェクシ
ョンベース59の上部の全体構成を図4と同じ方向から
見た斜視図、図6は図5におけるC−C矢視断面図であ
る。なお、以下、主に図5及び図6を用いて説明する
が、一部図1〜図4の符号を引用して説明する。図5及
び図6において、72d,72d′及び72e,72
e′は、前側(図5中左側)の2個及び後側の2個のス
ペーサ72のそれぞれの左右両端に外側に向けて突設さ
れたブラケットプレート、81,82はスペーサ72の
移動用ハンドル(連結部材)、83はガイド穴を有しブ
ラケットプレート72e,72e′の上に固設されたガ
イドスタッドである。また、84はスペーサ72の両端
を挟みインジェクションベース59の上面に固設された
ガイドプレート、85はインジェクションベース59に
固設されたストッパ(ボルト)である。
【0033】ここで、スペーサ72は、ガイドプレート
84によって幅方向の位置が規制されるようになってお
り、このガイドプレート84に案内されながらインジェ
クションベース59の上面を移動するようになってい
る。また、スペーサ72がマウント70に当接した位置
でボルト穴71eと雌ねじ72cとの位置が一致するよ
うに構成されている。
【0034】移動用ハンドル81,82は、ともにパイ
プ材により略コ字形状に形成されており、移動用ハンド
ル81は移動用ハンドル82より若干高い位置に配設さ
れている(図6参照)。図5に示すように、移動用ハン
ドル81の開放側(前側)は、ブラケットプレート72
d,72d′を介して2個のスペーサ72の両端に連結
されており、途中2箇所でガイドスタッド83のガイド
穴に挿通されている。また、移動用ハンドル82は、ブ
ラケットプレート72d,72d′より若干長いブラケ
ットプレート72e,72e′を介して後側(図5中右
側)の2個のスペーサ72の両端に連結されている。
【0035】また、各移動用ハンドル81,82の上記
開放側と逆側には、グリップ(握り部)81a,82a
が形成されている。このグリップ81a,82aは、射
出ユニット本体56の昇降範囲外に突出するような突出
部として構成されており、作業者が掴みやすいようにや
や大径に形成されている。また、グリップ81a,82
aは、それぞれの間隔が広がるように上下方向に曲げら
れて形成されており(図5参照)、やはり作業者が手で
扱い易いようになっている。
【0036】なお、上記以外の全体構成は、上述した第
1実施形態と同様のものであり、詳細な説明は省略す
る。本発明の第2実施形態としての射出成形機用昇降装
置は、上述のように構成されているので、通常の成形品
の成形作業(ノズル57の低い位置)からレンズ等の成
形品の成形作業(ノズル57の高い位置)に切り換える
場合には、第1実施形態と同様の手順で油圧シリンダ機
構75を作動させて射出ユニット本体56を上昇させた
後、移動用ハンドル81のグリップ81aを前方(図
1,図5中の左側)に押すとともに、移動用ハンドル8
2のグリップ82aを後方に引き、それぞれのスペーサ
72をマウント70に当接させる。
【0037】このとき、スペーサ72は、ガイドプレー
ト84によって幅方向の位置が規制されているので、こ
のガイドプレート84に案内されて移動する。また、ス
ペーサ72がマウント70に当接するとボルト穴71e
と雌ねじ72cとの位置が一致する。その後、油圧シリ
ンダ機構75を作動させて射出ユニット本体56を下降
させ、ブラケット71の下面をスペーサ72の上面に当
接させる。そして、この状態で作業者は図示しないボル
トをボルト穴71eを通して雌ねじ72cに螺合させス
ペーサ72とブラケット71とを固定する。
【0038】一方、これとは逆に、レンズ等の成形品の
成形作業(ノズル57の高い位置)から通常の成形作業
(ノズル57の低い位置)に戻すときは、上記の手順を
逆に行なえばよく、このとき作業者は、スペーサ72が
ストッパ85に当接して止まるまで移動用ハンドル8
1,82を操作すればよい。したがって、上記のいずれ
の場合においても、射出ユニット本体56が持ち上げら
れた状態で、射出ユニット本体56の下での作業を低減
することができ、安全性が大幅に向上する利点がある。
【0039】また、上述のような構成により、作業者
は、スペーサ72とブラケット71とを固定するボルト
の取り付け作業や取り外し作業を行なう以外は、移動用
ハンドル81,82のグリップ81a,82aを操作す
るだけでよいので、作業が容易なものとなり、作業者の
負担も大幅に低減されるという利点がある。なお、本発
明の実施形態としては、上述のものに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変形して
もよい。例えば、上述の第2実施形態では、4個のスペ
ーサ72を2個ずつ移動用ハンドル81,82に連結し
て、互いに反対方向に移動させるように構成されている
が、連結個数は人手による作業に適する適度な重量とな
るように設定すればよく、また移動方向も任意に設定す
ることができる。また、ガイドスタッド83及び移動用
ハンドル81をスペーサ72に設けた溝とレールとの組
合せとしたり、あるいは移動用ハンドル81をレールと
一体にする等の任意の構成にしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の射出成形機用昇降装置によれば、射出ユニット本
体を通常の作業高さに設定する場合には、射出ユニット
本体の下部に吊設された複数のブラケットは基台に形成
された穴部を挿通して基台内に格納され、この状態で射
出ユニット本体がマウント上に固定される。一方、射出
ユニット本体を通常の作業時よりも高い位置に設定する
場合には、昇降手段により射出ユニット本体を上昇さ
せ、各穴部と各ブラケットとの間にそれぞれスペーサを
挿入して射出ユニット本体の高さが変更される。
【0041】したがって、射出ユニット本体の高さ変更
する場合には、作業者は比較的軽量のスペーサを射出ユ
ニット本体と基台との間に挿入したり、射出ユニット本
体と基台との間から取り外したりするだけでよく、一人
で容易に高さ変更の作業を行なうことができるという利
点がある。また、射出ユニット本体が持ち上げられた状
態で、射出ユニット本体の下での作業を低減することが
でき、安全性が大幅に向上するという利点がある。
【0042】また、スペーサをマウントの高さよりも低
く設定することにより、通常の成形作業のときは不使用
のスペーサを基台と射出ユニット本体との間に収納して
おくことができるので、スペーサ用にあらためて収納場
所を確保する必要がなく省スペースを実現することがで
きる利点がある。これと同様に、通常の成形作業時に
は、ブラケットは基台に形成された穴部に挿通して基台
内に格納されのでやはり省スペースを実現することがで
きる利点がある。
【0043】また、請求項2記載の本発明の射出成形機
用昇降装置によれば、射出ユニット本体の設定高さを変
更するときには、射出成形機用昇降装置の外側に突出し
た連結部材の突出部を操作して、連結部材に連結された
複数のスペーサを移動させればよいので、射出ユニット
本体の高さを変更作業が容易なものとなり、作業者の負
担も大幅に低減されるという利点がある。また、射出ユ
ニット本体が持ち上げられた状態で、射出ユニット本体
の下での作業を低減することかでき、安全性が大幅に向
上するという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての射出成形機用昇
降装置における全体構成を示す模式的な正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての射出成形機用昇
降装置における要部構成を示す図であって図1における
中央部を拡大して示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての射出成形機用昇
降装置における模式的な断面図であって、図2における
B−B矢視断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態としての射出成形機用昇
降装置における要部構成を示す模式的な斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての射出成形機用昇
降装置における要部構成を示す模式的な斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての射出成形機用昇
降装置における要部構成を示す模式的な断面図であっ
て、図5におけるC−C矢視断面図である。
【図7】従来の射出成形機用昇降装置の全体構成を示す
模式的な正面図である。
【図8】従来の射出成形機用昇降装置を示す模式図であ
って、図7におけるA矢視図である。
【図9】従来の射出成形機用昇降装置の全体構成を示す
模式的な正面図であって、射出ユニットの高さを通常作
業時よりも高く設定した場合の模式図である。
【図10】従来の射出成形機用昇降装置において射出ユ
ニットの高さを通常作業時よりも高く設定した場合の模
式図であって、図8に対応する図である。
【符号の説明】
56 射出ユニット本体 57 ノズル 59 インジェクションベース(基台) 59a 穴部 70 マウント 71 ブラケット 72 スペーサ 75 油圧シリンダ機構(昇降手段) 81,82 移動用ハンドル(連結部材) 81a,81b グリップ(突出部)
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】図1において、51は型締装置、52は射
出装置、53は型締装置51の固定側ダイヘッド、54
はダイヘッド53の中央部に設けられた金型芯出し穴、
54′はレンズ等の成形のために金型芯出し穴54の上
側に設けられた金型芯出し穴、55は型締装置51のク
ランプベース、56は射出装置52の射出ユニット本
体、57は射出ユニット本体56のノズル、56aは射
出ユニット本体56の基部、58は上部に摺動面58a
を有し射出ユニット本体56を摺動自在に載置するアッ
パプレート、59は射出装置52の基台としてのインジ
ェクションベース、60はクランプベース55及びイン
ジェクションベース59と床との間に設けられた座板、
61は射出ユニット本体56を軸方向に摺動させるシリ
ンダ、62はシリンダ61のロッドの先端をダイヘッド
53に結合する二又継手である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】また、70はインジェクションベース59
の上面に固設された複数(本実施形態では5個)のマウ
ント、71及び72は射出ユニット本体56の位置を通
常の成形作業時よりも高く設定するための複数(本実施
形態ではそれぞれ4個)のブラケット及びスペーサであ
る。また、図2及び図3に示す59aはインジェクショ
ンベース59の上面に設けられた複数の穴部、73はア
ッパプレート58に下向きに突設された複数のガイドロ
ッド、74はガイドロッド73に外嵌されたガイドブッ
シュ、75はアッパプレート58を昇降させるための油
圧シリンダ機構(昇降手段)、72a,72a′はスペ
ーサ72に固定された把手である。なお、穴部59a,
ガイドロッド73及びガイドブッシュ74は本実施形態
は4個ずつ設けられ、油圧シリンダ機構75は本実施
形態では3個(前方2個,後方1個)設けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】一方、スペーサ72の両端に設けられた把
手72a,72a′は、作業者がスペーサ72を容易に
移動させることができるようにするために設けられたも
のであり、射出ユニット本体56の昇降範囲外に突出す
るように設けられている。また、図4において、58
a,71d,71e及び72bはそれぞれアッパプレー
ト58,ブラケット71のフランジ部71a,フランジ
部71c及びスペーサ72に設けられたボルト穴、70
aはマウント70に設けられた深ざぐり付きボルト穴、
59b,70b及び72cはそれぞれインジェクション
ベース59,マウント70及びスペーサ72に設けられ
ねじ穴である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお、スペーサ72の幅方向端面をマウン
ト70に当接させるとボルト穴72bとねじ穴59bと
の摺動方向の位置が一致するように設定されている。そ
して、図2に示すように、六角穴付きボルト90を深ざ
ぐり付きボルト穴70aに通してインジェクションベー
ス59に螺合させることにより、マウント70がインジ
ェクションベース59に固定されるようになっており、
また、ボルト91を上部フランジ部71aのボルト穴7
1dに通してアッパプレート58に螺合させることによ
り、ブラケット71がアッパプレート58の裏面に吊設
されるようになっている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】本発明の第1実施形態としての射出成形機
用昇降装置は、上述のように構成されているので、通常
の状態では、アッパプレート58はマウント70上に載
置され、ボルト穴58aを通りねじ穴70bに螺合する
ボルト(図示省略)により、インジェクションベース5
9に固定されたマウント70に取り付けられている(図
2中の2点鎖線参照)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】一方、レンズ等の成形を行なうときは、ア
ッパプレート58とマウント70とを固定するボルト及
びシリンダ61の二又継手62を固定側ダイヘッド53
より取外した後、油圧シリンダ機構75を作動させて射
出ユニット本体56を一旦上限位置まで上昇させる。こ
のとき、アッパプレート58のインジェクションベース
59に対する水平方向の位置は、アッパプレート58に
固定されたガイドロッド73(前方2個、後方2個)と
ガイドブッシュ74とにより規制されており、ガイドロ
ッド73及びガイドブッシュ74に案内されながらアッ
パプレート58が上昇する。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】そして、スペーサ72を図4に示す矢印方
向に移動させて、インジェクションベース59の上面と
ブラケット71の下面との間の隙間内にスペーサ72を
移動する。この場合、作業者は主としてスペーサ72の
把手72a,72a′を掴んでスペーサ72を移動させ
るので、容易にスペーサ72を移動させることができ
る。そして、スペーサ72の横端面がマウント70の側
に当接するとスペーサ72により穴部59aが覆われ
て穴部59aが閉塞される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】また、このとき、ボルト穴72bとねじ穴
59bとの摺動方向の位置が一致するので、作業者は、
把手72a,72a′を掴んでスペーサ72の幅方向位
置を調整して、ボルト穴72bとねじ穴59bとの位置
を一致させる。その後、図示しないボルトをボルト穴7
2bを通しねじ穴59bに螺合させてスペーサ72をイ
ンジェクションベース59に固定する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】なお、4つのねじ穴72cのうち前側2個
のねじ穴72cと、後側2個のねじ穴72cとは、スペ
ーサ72の幅方向中心位置を挟んで対称となるように設
けられており、これによりスペーサ72の向きを確認す
ることなく装着してもボルト穴71eと前側2個又は後
側2個のねじ穴72cとが合致する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】次に、油圧シリンダ機構75を作動させて
射出ユニット本体56を下降させ、ブラケット71の下
面(フランジ部71の下面)をスペーサ72の上面に
当接させる。そして、やはり図示しないボルトをボルト
穴71eに通しねじ穴72cに螺合させて、ブラケット
71とスペーサ72とを固定する。また、二又継手62
固定側ダイヘッド53の所定の位置に取付ける。これ
により、ノズル57の軸芯が金型芯出し穴54′(基準
高さ=HCL2)に略一致する。また、芯出し微調整は上
述と同様にアッパプレート58の上側に設けられた図示
省略の調整手段により行なわれる。なお、図1及び図2
は、このように射出ユニット本体56を通常の成形作業
時よりも高い位置に設定した状態(嵩上げした状態)を
示している。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】したがって、本発明の第1実施形態として
の射出成形機用昇降装置によれば、射出ユニット本体5
6の高さを通常時よりも高く設定する場合には、作業者
はインジェクションベース59上の軽量のスペーサ72
を摺動させてインジェクションベース59とスペーサ7
2とをボルトで固定しブラケット71とスペーサ72
をボルトで固定するだけでよいので、作業者一人でも容
易に射出ユニット本体56の高さ変更を行なうことがで
き、作業者の負担を大幅に低減することができるという
利点がある。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、把手72a,72a′を含んだスペ
ーサ72の高さをマウント70の高さよりも低く形成す
ることにより、通常の成形作業のときは不使用のスペー
サ72をインジェクションベース59と射出ユニット本
体56との間に収納しておくことができるので、あらた
めてスペーサ72の収納場所を確保する必要もなく、や
はり省スペースを実現することができる利点がある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、作業者は、把手72a,72a′を
掴んでスペーサ72を移動させればよいので、射出ユニ
ット本体56が持ち上げられた状態で、射出ユニット本
体56の下での作業を減少させることができ、安全性が
大幅に向上する利点がある。次に、本発明の第2実施形
態について説明すると、本実施形態は、スペーサ72の
取り付け作業や取り外し作業をさらに安全に且つ容易に
行なえるようにしたものである。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】ここで、スペーサ72は、ガイドプレート
84によって幅方向の位置が規制されるようになってお
り、このガイドプレート84に案内されながらインジェ
クションベース59の上面を移動するようになってい
る。また、スペーサ72がマウント70に当接した位置
でボルト穴71eとねじ穴72cとの位置が一致するよ
うに構成されている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】このとき、スペーサ72は、ガイドプレー
ト84によって幅方向の位置が規制されているので、こ
のガイドプレート84に案内されて移動する。また、ス
ペーサ72がマウント70に当接するとボルト穴71e
ねじ穴72cとの位置が一致するので、図示しないボ
ルトをボルト穴71eに通しねじ穴72cに螺合させて
スペーサ72をインジェクションベース59に固定す
る。その後、油圧シリンダ機構75を作動させて射出ユ
ニット本体56を下降させ、ブラケット71の下面をス
ペーサ72の上面に当接させる。そして、この状態で作
業者は図示しないボルトをボルト穴71e通してねじ
72cに螺合させスペーサ72とブラケット71とを
固定する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】一方、これとは逆に、レンズ等の成形品の
成形作業(ノズル57の高い位置)から通常の成形作業
(ノズル57の低い位置)に戻すときは、上記の手順を
逆に行なえばよく、このとき作業者は、スペーサ72が
ストッパ85に当接して止まるまで移動用ハンドル8
1,82を操作すればよい。したがって、上記のいずれ
の場合においても、射出ユニット本体56が持ち上げら
れた状態で、射出ユニット本体56の下での作業を減少
させることができ、安全性が大幅に向上する利点があ
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】また、上述のような構成により、作業者
は、インジェクションベース59とスペーサ72とを固
定するボルトやスペーサ72とブラケット71とを固定
するボルトの取り付け作業や取り外し作業を行なう以外
は、移動用ハンドル81,82のグリップ81a,82
aを操作するだけでよいので、作業が容易なものとな
り、作業者の負担も大幅に低減されるという利点があ
る。なお、本発明の実施形態としては、上述のものに限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で適宜変形してもよい。例えば、上述の第2実施形態で
は、4個のスペーサ72を2個ずつ移動用ハンドル8
1,82に連結して、互いに反対方向に移動させるよう
に構成されているが、連結個数は人手による作業に適す
る適度な重量となるように設定すればよく、また移動方
向も任意に設定することができる。また、ガイドスタッ
ド83及び移動用ハンドル81をスペーサ72に設けた
溝とレールとの組合せとしたり、あるいは移動用ハンド
ル81をレールと一体にする等の任意の構成にしてもよ
い。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】したがって、射出ユニット本体の高さ変更
する場合には、作業者は比較的軽量のスペーサを射出ユ
ニット本体と基台との間に挿入したり、射出ユニット本
体と基台との間から取り外したりするだけでよく、一人
で容易に高さ変更の作業を行なうことができるという利
点がある。また、射出ユニット本体が持ち上げられた状
態で、射出ユニット本体の下での作業を減少させること
ができ、安全性が大幅に向上するという利点がある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 56 射出ユニット本体 57 ノズル 59 基台(インジェクションベース) 59a 穴部 70 マウント 71 ブラケット 72 スペーサ 75 油圧シリンダ機構(昇降手段) 81,82 移動用ハンドル(連結部材) 81a,81b グリップ(突出部)
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから溶融樹脂を射出する射出ユニ
    ット本体と、該射出ユニット本体の下方に設けられ該射
    出ユニット本体を垂直方向に昇降させる昇降手段を有す
    る基台とをそなえた射出成形機用昇降装置において、 該射出ユニット本体の下部に吊設された複数のブラケッ
    トと、 該基台の該複数のブラケットと対向する位置に形成され
    該ブラケットが挿通可能な穴部と、 該基台上に配設され該射出ユニット本体を載置可能な複
    数のマウントと、 該マウントよりも低い高さに形成されるとともに該ブラ
    ケットの該穴部への進入を阻止可能な複数のスペーサと
    をそなえ、 通常の作業時には、該ブラケットが該穴部を挿通して該
    基台内に格納されるとともに、該射出ユニット本体が該
    マウント上に固定され、 該通常の作業時よりも該射出ユニット本体を高い位置に
    設定する場合には、該昇降手段により該射出ユニット本
    体を上昇させ、該穴部と該ブラケットとの間に該スペー
    サを挿入することにより該射出ユニット本体の高さが変
    更されるように構成されていることを特徴とする、射出
    成形機用昇降装置。
  2. 【請求項2】 該複数のスペーサが、連結部材により連
    結されるとともに、該連結部材の一部が該射出ユニット
    本体の昇降範囲の外側に突出する突出部として構成さ
    れ、 該射出ユニット本体の設定高さを変更するときには、該
    突出部を操作することにより該スペーサを移動させるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の射出成形機用昇降装
    置。
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