JPH1192187A - 着色粒材及びその製造方法 - Google Patents

着色粒材及びその製造方法

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JPH1192187A
JPH1192187A JP26516297A JP26516297A JPH1192187A JP H1192187 A JPH1192187 A JP H1192187A JP 26516297 A JP26516297 A JP 26516297A JP 26516297 A JP26516297 A JP 26516297A JP H1192187 A JPH1192187 A JP H1192187A
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JP
Japan
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powder
silica sand
surface layer
water glass
oxide
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Pending
Application number
JP26516297A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kokubu
伸幸 国分
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Maeta Concrete Industry Ltd
Original Assignee
Maeta Concrete Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐薬品性,耐候性,耐摩耗性,耐火性に優
れ、且つ機械的強度も大きな着色粒材及びその製造方法
を提供することにある。 【解決手段】 珪砂粒の表面に、水ガラスの表層と、該
表層の表面に、無機顔料粉体及びフリット粉体からなる
混合体粉体の加熱焼成によって固化した表面層を夫々備
えたことを特徴とする着色粒材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪砂粒に着色を施
した着色粒材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】砂粒に着色を施した着色粒材は、これを
建築などの塗装材に混合するなどして装飾効果を向上せ
しめるために利用しているが、この着色粒材は一般に、
石英鉱物が主体である砂に対し、エポキシ系,ポリエス
テル系又はアクリル系等の合成樹脂材料からなるバイン
ダーに粉体の顔料を分散せしめて形成した液体材料を砂
粒の全表面に付着させ、これを乾燥することにより製造
していた。
【0003】そして、この着色粒材を利用した塗装材に
よる塗装方法には、結合材としてエポキシ系,ポリエス
テル系,アクリル系等の合成樹脂或いはセメントを主成
分とするものや、合成樹脂及びセメントとポリマーエマ
ルジョンの複合体などを主成分とするものを使用し、こ
の結合材に対し予め前記着色粒材を混合してなる塗装材
で塗装するか、若しくは前記結合材を主成分とする塗装
材で塗装した後、この塗装面に対し塗装材が硬化する前
に前記着色粒材を吹き付ける方法などがあり、これによ
り景観性のある装飾を施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の着色粒材は、合成樹脂材料をパインダーとして形
成したものであるため、耐薬品性,耐候性を向上せしめ
た粒材を得ることができるが、耐摩耗性や耐火性につい
ては不十分であり、更に機械的強度についても問題があ
る。また、合成樹脂材料からなるバインダーに粉体の顔
料を分散せしめて形成した液体材料を核体となる砂粒に
付着せしめるものであるから、粉体顔料のバインダーに
対する分散性を制御するのが難しく、全表面が不均一な
色彩で着色された状態の着色粒材が製造されたり、更に
着色粒材同士が付着してしまうといった問題点もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の諸問題点を解決するために成されたもので、耐薬
品性,耐候性,耐摩耗性,耐火性に優れ、且つ機械的強
度も大きな着色粒材を製造する方法を提供することを目
的としてものであり、その要旨は、珪砂粒の表面に、水
ガラスの表層と、該表層の表面に、無機顔料粉体及びフ
リット粉体からなる混合体粉体の加熱焼成によって固化
した表面層を夫々備えたことを特徴とする着色粒材及び
その製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により詳細
に説明するに、本発明における着色粒材の核体なる材料
としては、コンクリート製造の際に細骨材として通常使
用される珪砂粒を使用する。この珪砂粒は、後述するよ
うな高温での焼成に耐え得ることができ、且つ硬度も良
好であるため望ましく、本実施例においては、珪砂4号
(粒径0.6mm〜1.2mm程度)と5号(粒径0.
6mm〜0.3mm)との二種の珪砂粒について夫々検
討した。
【0007】まず、撹拌機に前述した珪砂粒を約3Kg
投入し、珪砂粒の撹拌速度を調整する。つぎに、撹拌機
の撹拌速度が所望の速さに落ち着いたところで、水で希
釈した水ガラス水溶液を、撹拌機によって撹拌中の前記
珪砂粒に対し霧吹きなどにより噴霧し、前記珪砂粒の全
表面を湿潤せしめる。水ガラス水溶液は粘性を有する液
体であって水分により希釈されたものであるから、噴霧
した水ガラス水溶液は珪砂粒の表層部に速やかに浸透
し、その表面には粘性を有する水ガラス水溶液による表
層が形成され、この粘性を有する表層を後述する混合粉
体を付着せしめる部分として利用するものである。
【0008】そこで、白色の着色粒材を得る場合には、
200メッシュ程度の酸化チタン粉体及び石英粉体又は
その何れか一つの無機顔料粉体と、ホウ砂,石英,長
石,石灰石,硝酸ナトリウム,ジルコニア等からなるフ
リット粉体とを、重量比で前記無機顔料粉体4に対し前
記フリット粉体1の割合で混合した混合粉体を、撹拌機
内に投入する。この撹拌機内では、粘性を有する表層を
備えた珪砂粒が撹拌されているため、前記混合粉体はこ
の珪砂粒の表層に付着し、珪砂粒の全表面にはこの混合
粉体からなる所望する白色の表面層が形成される。
【0009】この混合粉体の投入と水ガラス水溶液の噴
霧は、珪砂粒の表面層の厚さが所望する程度のもので且
つ均一な厚さとなるまで繰り返し行い、また混合粉体の
投入及び噴霧の程度は、珪砂粒同士が付着しないように
配慮しながら、且つ混合粉体の付着具合をみながら調整
するが、本実施例では、所望する白色の表面層を形成す
るまでに、珪砂粒が約3Kgに対し、水ガラス水溶液の
噴霧量が約76g、混合粉体1.5Kg程度を使用して
いる。また本実施例で使用した前記フリット粉体の組成
は、配合比で、ホウ砂51.98、石英14.43、長
石14.34、石灰石4.28、硝酸ナトリウム0.7
1、ジルコニア14.26である。
【0010】特にこの混合粉体の付着工程で重要となる
のは、水ガラス水溶液の粘性率であり、表1に示したよ
うに、粘性率が4.6〜11.3mPa・s程度の範囲
であれば、混合粉体を珪砂粒の表層に良好に付着せしめ
ることができる。すなわち、水ガラス水溶液の粘性率が
前記下限より著しく低くなる場合、粘性率の低下と共に
混合粉体の付着力も弱まり、期待した厚みの表面層が得
られない。
【0011】
【表1】
【0012】また逆に、水ガラス水溶液の粘性率が前記
上限より著しく高い場合には、水ガラス水溶液は珪砂粒
の表層部に浸透しにくくなり、珪砂粒の表面には厚さが
不均一で且つ厚い水ガラス水溶液の表層が形成され易く
なる。その結果、この表層のには一定厚さの混合粉体の
表面層を形成しにくく、更にはこの表面層で珪砂粒同士
が付着して塊状となり、所望する品質の着色粒材を得ら
れなくなる。
【0013】次いで、珪砂粒の全表面に混合粉体からな
る白色の表面層を形成した前記粒体を加熱炉に搬入し、
約780度前後の温度にて加熱焼成する。この焼成によ
り、前記混合粉体中のフリット粉体は珪砂粒の全表面を
被覆した状態で熔融し、混合粉体中の着色材を固着せし
める。焼成を1時間程度行なった後、着色粒材を得るこ
とかできたが、この得られた着色粒材は、無機顔料の付
着性もよく、また粒材同士が相互に付着するといった不
良製品の発生もほとんどなかった。
【0014】このようにして得られた着色粒材は、焼成
による溶融フリットで構成された堅固な無機質のもので
あり、その形状も鋭角部がない丸い粒状体となる。した
がって、塗装における着色材料のほか、公園等の表示目
印等にも広く利用できる。例えば、上記の白色に着色し
た着色粒材を人口芝場の白線として利用した場合、珪砂
4号及び珪砂5号の製品では共に比重が2.50程度あ
り、雨風などがあった際にも簡単には散乱,変質,崩壊
等が生じない。したがって、一般に使用されている石灰
粉末と違って使用後には回収も可能であるため、廃棄す
ることなく再利用が可能となる。
【0015】なお、本発明で使用する無機顔料として
は、白色を現出するために使用する前記したもののほ
か、酸化鉄,酸化クローム,酸化コバルト,酸化コバル
ト,酸化マンガン,酸化スズ,酸化銅等、更にこれらの
組み合わせのものを使用することにより、多種に渡る色
彩の着色が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明は上記のような構成であるから、
珪砂粒相互の付着による不良製品の発生が抑えられ、一
定品質の着色粒材を得ることができる。また本発明に係
る着色粒材は、全体が無機質材で形成されているため、
耐薬品性,耐候性,耐摩耗性,耐火性に優れているとゝ
もに、珪砂粒の全表面は加熱焼成によって溶融した混合
粉体の固化物で被覆されているため機械的強度も大き
く、崩壊しにくいため回収による再利用も可能である。
また、その形状も鋭角部のない丸みを帯びた粒状体とな
るので、建築用壁の模様装飾のための着色材料として利
用できるほか、運動場又は公園等の屋内外の施設に備え
た天然芝場や人口芝場等に施設する模様標示や競技ライ
ン等にも利用することができ、この場合には、雨水など
があっても変質することがなく、回収も容易であって且
つ人体を傷つけにくい、といった諸効果がある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪砂粒の表面に、水ガラスの表層と、該
    表層の表面に、無機顔料粉体及びフリット粉体からなる
    混合体粉体の加熱焼成によって固化した表面層を夫々備
    えたことを特徴とする着色粒材。
  2. 【請求項2】 珪砂粒を撹拌機で撹拌しつつ、これに水
    ガラス水溶液を噴霧して前記珪砂の表面を湿潤せしめた
    後、撹拌を続けながら前記撹拌機内に無機顔料粉体及び
    フリット粉体からなる混合粉体を投入して前記珪砂の表
    面全体を前記混合粉体により被覆し、その後加熱炉によ
    り加熱焼成することを特徴とする着色粒材の製造方法。
  3. 【請求項3】 水ガラス水溶液の噴霧と混合粉体の投入
    とを繰り返すことを特徴とする請求項1記載の着色粒材
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 750℃〜850℃の温度で焼成するこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の着色粒材の製造方
    法。
JP26516297A 1997-09-12 1997-09-12 着色粒材及びその製造方法 Pending JPH1192187A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072242A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Kmew Co Ltd 着色粒状物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012072242A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Kmew Co Ltd 着色粒状物

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