JPH1191942A - 電子線滅菌用クリーン搬送コンベア装置 - Google Patents

電子線滅菌用クリーン搬送コンベア装置

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JPH1191942A
JPH1191942A JP9260350A JP26035097A JPH1191942A JP H1191942 A JPH1191942 A JP H1191942A JP 9260350 A JP9260350 A JP 9260350A JP 26035097 A JP26035097 A JP 26035097A JP H1191942 A JPH1191942 A JP H1191942A
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JP
Japan
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clean
electron beam
tunnel
conveyor
clean tunnel
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JP9260350A
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Inventor
Keiichi Hori
恵一 堀
Masahiko Ikeshita
匡彦 池下
Ikuo Wakamoto
郁夫 若元
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、クリーントンネルを用いて、低い電
子線の出力範囲で容器類の滅菌処理に必要な吸収線量が
得られる電子線滅菌用クリーン搬送コンベア装置装置を
提供する。 【解決手段】本発明は、容器7を裸状態で連続的に供給
する搬送コンベア5が内部に収められ、かつ上部側から
クリーンエアを供給し、下側より吸引する清浄構造を有
するクリーントンネル25を有し、このクリーントンネ
ル25内に電子線照射部50から照射された電子線を導
くためのチタン又はアルミの薄板状をなした窓部54を
形成して、少ない清浄化空間で高いレベルに清浄度を保
つと同時に、クリーントンネル25の外壁の強度を確保
しつつ電子線が貫通しやすい特性をもつチタン又はアル
ミ材の窓部54にて、電子線の減衰作用を著しく減少さ
せて、容器類の滅菌処理に必要な吸収線量を容易に確保
されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬品容器等の容器
類を電子線で滅菌するために用いられる電子線滅菌用ク
リーン搬送コンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】知られているように薬品容器や食品容器
は微生物による汚染を防止するために殺菌される。とこ
ろで、薬品容器は直接人命に関わるために、通常、事前
に滅菌が行われる。
【0003】この点をさらに述べれば、薬品は品質の変
化が起きないように、通常、室温以下で容器に充填され
る。このため、充填工程は高度に無菌化された環境で行
われる。つまり、薬品容器は充填に先立って滅菌されて
いる必要がある。
【0004】近年、これら容器類の滅菌(又は殺菌)を
行う手段として、電子線(電子ビーム)の照射を用いた
処理が広く実用化される傾向にある。こうした電子線に
よる滅菌の実施は、滅菌後の再汚染を防止するため、従
来、搬送コンベア上に処理対象となる薬品容器を多数個
のパック包装した状態で並べて載せて搬送し、これを電
子線が照射する電子線照射部を通過させることによって
滅菌処理を行い、つぎの充填工程においてクリーンルー
ム内でパック包装を解梱して、薬品を充填する充填機へ
容器を供給するというシステムを採用していた。
【0005】ところが、容器のパック密封のまま搬送し
て電子滅菌するシステムは、確かに滅菌後の再汚染の点
には優れるものの、充填工程のクリーンルーム内でパッ
ク包装を解梱するので、作業が複雑となる上、連続的に
処理が進まないために、コスト増となる。
【0006】そこで、容器を裸状態のまま搬送すること
が考えられる。この実現のためには、電子線を照射する
照射室全体を高度な無菌空間(クリーンルーム)にする
ことになる。しかし、無菌空間が大空間となるために、
クリーン度の維持が技術的に難しい。しかも、かなりコ
スト増を伴うので実現は困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図10に示さ
れるように搬送コンベアaをクリーントンネルb内に配
置して、清浄化空間が少なくすることが提案されてい
る。ところで、クリーントンネルbは、耐放射線、耐オ
ゾン(電子線の照射に伴い発生)の観点から、SUS材
を用いてクローズな空間に保つことが求められる。
【0008】ところが、電子線発生装置の電子照射部か
ら電子線を、クリーントンネルb内、すなわちクリーン
トンネルbのSUS材の壁を通して内部へ照射すると、
電子線はSUS材の壁に吸収されて熱エネルギーに転換
され、内部まで通過しにくい。つまり、電子線が減衰し
て容器に対して滅菌に必要な電子線量が得られにくく、
殺菌効果が減少する問題がある。
【0009】そこで、電子線発生装置の出力を上げるこ
とが考えられるが、これだと装置が超大型化してしま
い、現実的でない。また電子線照射のためにクリーント
ンネルbの上面部を開放すると、クリーントンネルb内
の清浄度を維持することが不可能となってしまう。
【0010】このため、これらの点を改善した技術が要
望されている。本発明は上記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、クリーントンネルを用
い、低い電子線の出力範囲で容器類の滅菌処理に必要な
吸収線量を得ることが可能な電子線滅菌用クリーン搬送
コンベア装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、クリーントンネル内に配置
され、容器類を裸状態で連続的に供給する搬送コンベア
と、クリーントンネルの上部側および下部側にそれぞれ
形成されクリーントンネル内部にクローズな空間を形成
するべく上部側からクリーンエアを供給し、下部側より
吸引するための通気部と、クリーントンネルの一部にチ
タン又はアルミの薄板状の窓部を形成し電子線照射部か
ら照射された電子線をクリーントンネル内へ導く電子線
受入部とを有した電子線滅菌用クリーン搬送コンベア装
置を採用することによって、少ない清浄化空間で高いレ
ベルに清浄度を保ち、さらにクリーントンネルの外壁の
強度を確保しつつ電子線が貫通しやすい特性をもつチタ
ン又はアルミ材の窓部にて、電子線の減衰作用を著しく
減少させ、容器類の滅菌処理に必要な吸収線量を容易に
確保して、電子線による滅菌効果を高めるようにしたこ
とにある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1乃至図9に示
す一実施形態にもとづいて説明する。図1は、本発明を
適用した電子線滅菌用処理ラインの全体構成の平面図、
図3は同コンベアの全体斜視図、図9は同処理ラインの
クリーン設備の概念的な配置図をそれぞれ示していて、
図中1は例えば全体が方形に作られた建造物、2は同建
造物内に形成された電子線滅菌用の照射室である。
【0013】照射室2は、電子線照射に伴って発生する
放射線(X線)を遮蔽するために蛇行するように配置さ
れた放射線遮蔽壁2aで囲まれて構成してある。図2に
は同照射室2の一部の断面図(図1中のII〜II線に沿う
断面図)を示してある。但し、3は照射室2の入口、4
は照射室2の出口である。
【0014】この照射室2内には、入口3から出口4へ
連続して搬送コンベアライン5(電子線滅菌用クリーン
搬送コンベア装置に相当)が配設されている。搬送コン
ベアライン5は、照射室2の入口3側から出口4側へ、
始めにカーブコンベア10を途中に介装してローラコン
ベア11,12,13,14を据付け、続いて直角払出
装置15を介装してチェーンコンベア16,17,18
を据付けて接続し、続いてカーブコンベア19を介装し
てローラコンベア20,21,22を据付けて接続し、
照射室2にならって蛇行したラインを構成してなる。但
し、図9では照射室2は単一の角形の枠で示し、搬送コ
ンベアライン5は一部を省略し、入口3側と出口4側の
ローラコンベア11,12,21,22と中間のチェー
ンコンベア16〜18だけを縦断面で示してある。
【0015】なお、カーブコンベア10,19は90°
カーブのコーナローラを配置したコンベア、直角払出装
置15は昇降式のローラコンベアである。この搬送コン
ベアライン5にて、入口3側から連続的に、図4に示さ
れるように裸状態で容器類、例えば薬品容器7(滅菌処
理対象物:容器類)を収めたトレイ8が供給できるよう
にしてある。なお、トレイ8には、床面にクリーンエア
を通気を保つための通気孔9が形成され、外形が一定数
量の薬品容器7を並べておける角形の構造を用いてあ
る。
【0016】入口3および出口4を除く各コンベア11
〜22の周囲には、同コンベア11〜22の周囲を密閉
して覆う、例えば板厚3mm程度のSUS板を組み合わせ
てコンベア機構部の全体を内部に収容するSUS板製の
クリーントンネル25が設けてあり、内部にクリーンエ
アが流通するトンネル状の無菌空間を形成している。つ
まり、清浄化空間が少なてすむ構成にしてある。
【0017】具体的には、クリーントンネル25は、例
えば各ローラ/チェーンコンベア毎に図5(図3中のV
〜V線に沿う断面図)および図6(図5中のVI〜VI線に
沿う断面図)に示されるようにSUS材のトンネル壁2
5aが上下に分割されていて、下半分のトンネル部25
bを脚部26を介して照射室2の床面に固定して取り付
け、同下半分のトンネル部25b内にローラコンベアを
固定設置した後、上半分のトンネル部25cを気密にな
るようフランジで接合して、内部に搬送コンベアライン
5の各コンベア機構を収容させたトンネルを構成してな
る。なお、図5および図6にはローラコンベア側のクリ
ーントンネル構造が示され、図7および図8にはチェー
ンコンベア側のクリーントンネル構造が示されてある。
【0018】また各ローラコンベア10〜14,19〜
22を覆うローラコンベア専用のクリーントンネル部分
25xの上面(上部側)には、図5、図6および図9に
示されるようにクリーンエア供給ユニット30が取り付
けてあり、同クリーントンネル部分25xの上面各部に
形成したクリーンエア給気口31a(通気部に相当)か
ら、すなわちクリーントンネル25の上部側からクリー
ンエアをトンネル内部へ供給できるようにしてある。ま
た同クリーントンネル部分25xの下面(下部側)各部
にはクリーンエア排気口31b(通気部に相当)が形成
してある。これらクリーンエア排気口31bは、排気ダ
クト32を介して、吸引排気ファン33に接続されてい
て、クリーンエア排気口31bより、すなわちクリーン
トンネル25の下側より吸引できるようにしている。
【0019】なお、クリーンエア供給ユニット30は、
ローラコンベア用のクリーントンネル部分25xの一定
長さを単位として同クリーントンネル部分25x上に所
定の間隔をおいて設置され、ローラコンベア用のクリー
ントンネル部分25xの給気口31bおよび排気ダクト
32は給気したクリーンエアがクリーントンネル25内
を均等に流れ得る配置で適当数、配備してある。
【0020】但し、図5および図6中、35はクリーン
トンネル部分25x内に据え付けたコンベアフレーム、
36はローラコンベア11〜14,20〜22を構成す
るコンベアローラ、37は同コンベアローラ11〜1
4,20〜22を構成する駆動装置、38はコンベアフ
レーム35上に設けられたトレイ誘導用のガイドレー
ル、39はクリーントンネル部分25xの上半部分内の
全体に渡り設けたクリーンエアの分散を助けるパンチン
グメタルを示す。
【0021】またチェーンコンベア16〜18を覆うチ
ェーンコンベア専用のクリーントンネル部分25yの上
面(上部側)には、図7〜図9に示されるようにチェー
ンコンベア毎にクリーンエア給気口40(通気部に相
当)が複数形成してある。
【0022】これらクリーンエア給気口40は、専用の
複数台のクリーンエア供給ユニット41に接続されてい
て、ローラコンベア用のクリーントンネル部分25xと
同様、クリーントンネル25の上部側からクリーンエア
をトンネル内部へ供給できるようにしてある。
【0023】チェーンコンベア用のクリーントンネル部
分25yの下面(上部側)には、チェーンコンベア毎に
クリーンエア排気口42(通気部に相当)が複数形成し
てある。
【0024】このうちチェーンコンベア用のクリーント
ンネル部分25yの両側に形成してあるクリーンエア排
気口42は、ローラコンベア用のときと同様、排気ダク
ト43を介して、吸引排気ファン44に接続されてい
て、クリーンエア排気口42により、すなわちクリーン
トンネル25の下側より吸引できるようにしてある。ま
た残る中間のクリーントンネル部分25yのクリーンエ
ア排気口42は、排気ダクト43aを介して、オゾン排
気ユニット42aに接続されていて、電子線照射に伴い
発生するオゾンガスをクリーントンネル25の下側より
吸引し、オゾン処理装置(図示しない)介して屋外へ排
出するようにしてある。
【0025】なお、このチェーンコンベア用のクリーン
トンネル部分25yのクリーンエア給気口40およびク
リーンエア排気口42も、ローラコンベア用のクリーン
トンネル部分25xのときと同様、給気したクリーンエ
アがクリーントンネル25内を均等に流れ得る配置で適
当数、配備してある。
【0026】但し、図7および図8中、45はクリーン
トンネル部分25y内に据え付けたコンベアフレーム、
46aは同コンベアフレームに設けたスプロケットギ
ア、46bは同スプロケットギヤ46aに噛合うコンベ
アチェーン、47はコンベアチェーン46bを駆動する
駆動装置、48はコンベアフレーム45上に設けられた
トレイ誘導用のガイドレール、49はクリーントンネル
部分25yの上半部分内の全体に渡り設けたクリーンエ
アの分散を助けるパンチングメタルを示す。
【0027】一方、チェーンコンベア18の中間位置を
なすクリーントンネル部分25yの上方には、図7およ
び図8に示されるように例えば建造物の2階部分に据え
付けた電子線発生装置(図示しない)の電子線照射部5
0が設置してあり、この電子照射部50から電子線がク
リーントンネル25に向け照射されるようにしてある。
なお、51は電子線照射部50からクリーントンネル部
分25内のコンベア上の一定水平面区域へ照射される電
子ビームを示す。
【0028】電子線照射部50と対向するクリーントン
ネル部分25y(クリーントンネル25)の上面区域部
分には、電子線受入部53が形成してある。電子線受入
部53は、電子線が比重の小さい材質ほど貫通しやい特
性があること、また板厚が小さくともクリーントンネル
25の外壁をなす部材の強度が確保されることに着目し
て、チタン又はアルミ材を用いて構成してある。
【0029】具体的には、電子線受入部53は、クリー
ントンネル部分25yの上面区域部分に例えば厚さ0.
3mm程度のチタン又はアルミ製の薄板で気密性を有する
窓部54を形成してなり、この窓部54を通じてクリー
ントンネル25内へ電子線が照射されるようにしてあ
る。
【0030】なお、図9において60は照射室2内に必
要なクリーンエアを給気する複数台のクリーンエア供給
ユニット、61は照射室2内において電子線照射部50
のまわりに電子線照射によって発生するオゾンガスをオ
ゾン処理装置(図示しない)を介して屋外へ排出するオ
ゾン排気ユニットを示す。
【0031】つぎに作用について説明する。まず、トン
ネル形の照射室2は、複数台のクリーンエア供給ユニッ
ト60によりクリーンエアを供給して、クラス10,0
00程度の清浄度に保つ。
【0032】同時に搬送コンベアライン5の全体を覆う
クリーントンネル25内は、複数台のクリーンエア供給
ユニット30、41によりクリーンエアを供給して、照
射室2内よりも高いレベルのクラス100程度の清浄度
に保つ。
【0033】このとき、クリーントンネル25内へのク
リーンエアの全体供給量は、トンネル下部から行われる
吸引排気およびトンネル入口、トンネル出口からの排気
量より僅かに大きくし、クリーントンネル25内を常に
陽圧となるように制御させる。
【0034】これにより、クリーントンネル25の内部
空間には、クリーントンネル25の上部からのクリーン
エアの供給、下部からの吸引排気により、常に上から下
への気流が形成される。
【0035】この気流により、各コンベアおよび各駆動
装置より発生する塵埃をコンベア搬送面に舞い上がらせ
ることなしに、高度な清浄度が得られる。こうした少な
い清浄化空間でかつ高いレベルに清浄度を保たれた状態
において、入口3側より搬送コンベアライン5へ図4に
示されるように薬品容器7を並べたトレイ8を連続して
供給すると、薬品容器7入りのトレイ8は、搬送コンベ
アライン5の送り駆動により高レベルに清浄化されたク
リーントンネル25内を搬送されていく。
【0036】この薬品容器7入りのトレイ8が、電子ビ
ーム51を照射している電子線照射部50の窓部54を
通過するときに電子線滅菌が行われていく。すなわち、
電子線は比重が小さいほど貫通しやすい特性がある。つ
まり、比重が小さい材料で板厚を小さくすれば十分な強
度の電子線を通過させることが可能となる。
【0037】そこで、この点に着目して窓部54は、板
厚を小さくしてもクリーントンネル25の外壁を構成す
るための部材の強度を確保できる材質としてチタン又は
アルミ材で構成してある。
【0038】このことにより、全体がSUS板製のクリ
ーントンネル25へ、チタン又はアルミの薄板製の気密
性を有する窓部54を通して、電子ビーム51の照射を
行うことによって、クリーントンネル25のSUS材の
壁を通過する場合に比べ、電子線の減衰が大幅に減少さ
れる。
【0039】つまり、低い出力の電子ビームで容易に薬
品容器7の滅菌処理に必要な吸収線量が得られる。それ
故、薬品容器7は必要量の電子線が吸収され、同容器7
に付着した雑菌を完全に死滅させるという滅菌処理がな
される。
【0040】この結果、高レベルの清浄度を保ちつつ裸
状態の薬品容器7が出口4側へ払出され、つぎの充填ラ
イン等へ送られ、つぎの充填工程が連続的に容易に進め
られる。
【0041】しかも、窓部54をクリーントンネル25
の上面に設けることによって、クリンーントンネル25
の構造強度部材として考える必要がなく、十分に薄板と
することができ、滅菌処理に大きく貢献できる。具体的
には1mm以下、望ましくは0.1〜0.3mmの窓部54
とすることができる、また清浄化された照射室2内にク
リーントンネル式の搬送コンベアライン5を設置したこ
とにより、クリーントンネル25内の清浄化が容易に行
える。特に照射室2内をクラス10,000程度に清浄
化し、さらにクリーントンネル25内の環境の清浄化を
行うことで、クリーントンネル25内の清浄化は、小規
模のクリーンエア供給ユニット30,41を用いて容易
かつ精度よく行える。なお、一実施形態では薬品容器を
滅菌した例を挙げたが、これに限らず、他の容器、容器
類を滅菌(殺菌)するシステムに採用してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子線滅菌
用クリーン搬送コンベア装置によれば、少ない清浄化空
間で高いレベルに清浄度が保たれるだけでなく、SUS
板構造のクリーントンネルの壁により生じる電子線の減
衰作用を大幅に減少させることができる。
【0043】この結果、クリーントンネルを用い、電子
ビームの低い出力範囲で、容易に容器類の滅菌処理に必
要な吸収線量を得ることができる。しかも、チタン又は
アルミ製の薄板状の窓部を電子線受入部に用いるだけ
で、電子線による滅菌効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる電子線滅菌処理ラ
インの全体平面図。
【図2】図1中のII〜II線に沿う照射室および搬送コン
ベアの断面図。
【図3】図1中の搬送コンベアラインの全体の概略を示
す斜視図。
【図4】図3中のIV部の薬品容器入りトレイを拡大して
示す斜視図。
【図5】図3中のV〜V線に沿う搬送コンベアの断面
図。
【図6】図6中のVI〜VI線に沿う断面図。
【図7】図3中のVII 〜VII 線に沿う搬送コンベアの断
面図。
【図8】図7中のVIII〜VIII線に沿う断面図。
【図9】電子線滅菌処理ラインにおけるクリーン設備に
おける各機器の配置を示す図。
【図10】従来の電子線滅菌用コンベアを説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
2…照射室 5…搬送コンベアライン(搬送コンベア装置) 25…クリーントンネル 30,41,60…クリーンエア供給ユニット 31a,31b…クリーンエア給気口,クリーンエア排
気口(通気部) 40,42…クリーンエア給気口,クリーンエア排気口
(通気部) 42a,61…オゾン排気ユニット 33,44…吸引排気ファン 50…電子線照射部 53…電子受入部 54…窓部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリーントンネル内に配置され、容器類
    を裸状態で連続的に供給する搬送コンベアと、 前記クリーントンネルの上部側および下部側にそれぞれ
    形成され、クリーントンネル内部にクローズな空間を形
    成するべく上部側からクリーンエアを供給し、下部側よ
    り吸引するための通気部と、 クリーントンネルの一部にチタン又はアルミの薄板状の
    窓部を形成してなり、電子線照射部から照射された電子
    線を前記クリーントンネル内へ導く電子線受入部とを具
    備したことを特徴とする電子線滅菌用クリーン搬送コン
    ベア装置。
JP9260350A 1997-09-25 1997-09-25 電子線滅菌用クリーン搬送コンベア装置 Withdrawn JPH1191942A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002104658A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Shikoku Kakoki Co Ltd 容器供給装置
JP2006518689A (ja) * 2003-02-25 2006-08-17 グラクソスミスクライン バイオロジカルズ ソシエテ アノニム 容器に薬剤を充填するための装置及び方法
JP4626040B2 (ja) * 2000-09-28 2011-02-02 四国化工機株式会社 容器供給装置
JP2018108836A (ja) * 2016-12-28 2018-07-12 澁谷工業株式会社 果菜用容器および殺菌装置

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