JPH1191852A - 包装用フィルム - Google Patents

包装用フィルム

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JPH1191852A
JPH1191852A JP9253621A JP25362197A JPH1191852A JP H1191852 A JPH1191852 A JP H1191852A JP 9253621 A JP9253621 A JP 9253621A JP 25362197 A JP25362197 A JP 25362197A JP H1191852 A JPH1191852 A JP H1191852A
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packaging film
bar
bar code
packaged
packaging
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JP9253621A
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Inventor
Yukinori Oikawa
幸憲 及川
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカセットの包装形態の数だけマルチ包
装用フィルムの品種を用意しておく必要があったため、
装飾模様やバーコード等の必要なものは単品包装用フィ
ルムに設け、マルチ包装用フィルムを1品種に統合す
る。 【解決手段】 個別包装のための単品包装用フィルム1
1に、被包装物品の個別包装された状態の商品コードを
表す単品用バーコードと、被包装物品のマルチ包装され
た状態の商品コードを表すマルチ用バーコード16の黒
バー16Bとを設け、マルチ包装用フィルム15に単品
用バーコードに対応するバーコード遮蔽部18と、マル
チ用バーコード16の黒バー16Bに重ね合わされ白バ
ー16Wとなる所要の光線透過率を有する光反射面部1
9とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テープカ
セット等の被包装物品を1個ずつ単品で個別包装すると
共に、この個別包装された被包装物品を適宜個数をまと
めてマルチ包装するための包装用フィルムに関し、特
に、被包装物品の商品コードを表すバーコードが設けら
れた包装用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、例えば、オーディオカセ
ットやビデオカセット等のテープカセットは、商品とし
て市場に出荷されるときには、それぞれ保護ケースに収
容された状態で1巻ずつ包装用フィルム1によって個別
包装されている。そして、販売上の都合等によって複数
巻をまとめて一括販売する場合には、個別包装されたテ
ープカセットの複数巻を重ね合わせて一まとめにし、こ
れらの上から更に包装用フィルムで全体を包装して、こ
のマルチ包装された状態で店頭等に出されて販売されて
いる。
【0003】図6に示すように、このようなテープカセ
ットの単品包装用フィルム1には、商品管理等の観点か
ら被包装物品であるテープカセット単品に関する商品類
別、型式、価格、生産者等の情報を商品コードで表した
単品用バーコード2が設けられている。この単品包装用
フィルム1は、一般に、図6において反対側の面である
表面には、商品としてのテープカセットに華やかさ等を
与えて需要者に購買意欲を喚起させるための装飾模様が
施されている。この単品包装用フィルム1の装飾模様
は、表面の主装飾面から4つの側面を経て裏面まで達し
ているが、裏面の多くの部分は無色透明とされていて、
この透明部3から内部の被包装物品が透かして見えるよ
うになされている。
【0004】この単品包装用フィルム1の裏面の透明部
3には、上述した単品用バーコード2が設けられている
他、このテープカセットの品質、等級、特徴等を表した
特性表示欄4が設けられている。一般に、単品包装用フ
ィルム1の特性表示欄4は、2〜3色の印刷インクによ
って印刷されているが、主装飾面の装飾模様には多数の
印刷インクが用いられ、多色印刷によって華やかさ等が
与えられている。
【0005】また、図7に示すように、個別包装された
テープカセットが、例えば2巻まとめて更にマルチ包装
されたマルチ包装用フィルム5には、同じく商品管理等
の観点から、1まとめにされているテープカセット群全
体に関する商品類別、型式、個数、価格等の情報を商品
コードで表したマルチ用バーコード6が設けられてい
る。
【0006】このマルチ包装用フィルム5の図7におい
て反対側の面である表面には、単品包装用フィルム1と
同様に、商品としてのテープカセットに華やかさ等を与
えて需要者に購買意欲を喚起させるための同じ絵柄の装
飾模様が施されている。このマルチ包装用フィルム5の
装飾模様は、表面の主装飾面から4つの側面を経て裏面
まで達しており、この裏面の多くの部分は装飾模様の周
縁部の色と同系色とされている。そして、このマルチ包
装用フィルム5の裏面には、単品包装用フィルム1に包
装された被包装物品の一部が透かして見えるように透明
窓7が設けられている。
【0007】更に、このマルチ包装用フィルム5の裏面
には、上述したマルチ用バーコード6が設けられている
他、単品包装用フィルム1と同様に、まとめられている
テープカセットの品質、等級、特徴等を表す特性表示欄
4が設けられている。このマルチ包装用フィルム5の装
飾模様は、単品包装用フィルム1の装飾模様と同柄とさ
れていて、この装飾模様の同一性によってマルチ包装と
単品包装との間の被包装物品としてのテープカセットの
同一性を保証するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の包装用フィルムにおいては、テープカセ
ットの販売形態には1巻毎に単品で販売される場合と2
〜5巻を1まとめにしてマルチ販売される場合とがあ
り、マルチ販売のものは二重包装とされていて、単品包
装用フィルム1の上から更にマルチ包装用フィルム5で
包装される構造となっていた。そして、商品管理等の観
点から、単品包装用フィルム1には単品用バーコード2
が付与されている一方、マルチ包装用フィルム5にはマ
ルチ用バーコード6が付与されており、しかも、両包装
用フィルム1,5には、同柄の装飾模様や特性表示欄4
が印刷形成されていた。
【0009】そのため、マルチ包装用フィルム5の場合
には、まとめられるテープカセットの数(例えば、2巻
パック、3巻パック等)によってマルチ用バーコード6
の記載内容が変わることから、まとめられるテープカセ
ットの形態の数だけ予めマルチ用バーコード6の記載内
容を変えたマルチ包装用フィルム5を用意しておく必要
がある。しかも、単品包装用フィルム1の装飾模様とマ
ルチ包装用フィルム5の装飾模様とは実質的に同一であ
って同一の絵柄や色彩が施され、更に全く同一の特性表
示欄4が双方に印刷形成されていた。
【0010】その結果、まとめられるテープカセットの
形態の数だけマルチ包装用フィルム5の種類が多数必要
となり、この種包装用フィルムの品種の統合を行うこと
ができず、包装用フィルムの品種が多くて不経済である
という課題があった。しかも、二重包装された包装用フ
ィルム1,5の装飾模様及び特性表示欄4は実質同一で
あるため、一方の装飾模様等が無駄になると共に、これ
を印刷する工数や使用される印刷インク等も無駄になる
という課題もあった。
【0011】また、単品包装用フィルムを現在の状態の
ままとして、マルチ包装用フィルムを透明体に統合しよ
うとすると、バーコードが単品用とマルチ用とで異なる
ため、マルチ包装用フィルムにもその内容に応じたバー
コードを入れる必要があり、結局マルチ包装用フィルム
の品種統合を行うことができない。
【0012】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
で、被包装物品の単品包装用フィルムに単品包装及びマ
ルチ包装に必要な表示事項欄等を設け、被包装物品の単
品包装状態では単品包装の必要表示事項のみを読み取
り、マルチ包装用フィルムによるマルチ包装状態ではマ
ルチ包装の必要表示事項のみを読み取ることができるよ
うに構成することにより、上記課題を解決することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被包装物品を単品にて個別に包装すると共
に、個別包装された被包装物品を複数個まとめてマルチ
包装する包装用フィルムにおいて、個別包装のための単
品包装用フィルムに、被包装物品の個別包装された状態
の商品コードを表わす単品用バーコードと、被包装物品
のマルチ包装された状態の商品コードを表わすマルチ用
バーコードの光吸収バーを設け、マルチ包装のためのマ
ルチ包装用フィルムに、単品包装用フィルムの単品用バ
ーコードを覆うバーコード遮蔽部とマルチ用バーコード
の光吸収バーに重ね合わされて、この光吸収バーを所要
透過率をもって透過する光反射面部を設けて構成したも
のである。
【0014】このように構成される本発明による包装用
フィルムは、被包装物品を単品包装用フィルムで包装し
た単品包装状態では、マルチ用バーコードは単品包装用
フィルムには光吸収バーのみがもうけられているだけで
あるから、バーコードリーダにより読み取ることはでき
ず、単品用バーコードのみを読み取り、被包装物品の単
品包装の商品コードが検出される。また、単品包装した
被包装物品のマルチ包装用フィルムによるマルチ包装状
態では、単品包装用フィルムに設けた単品用バーコード
はバーコード遮蔽部により覆われてバーコードリーダに
より読み取り不可能になる。一方、マルチ用バーコード
の光吸収バーには光反射面部が重ね合わされるが、この
光反射面部は光吸収バーを透過すると共に光反射面部は
透過する光吸収バーの間隔部において見掛け上マルチ用
バーコードの光反射バーとなり、マルチ用バーコードと
してバーコードリーダにより読み取ることができて被包
装物品のマルチ包装の商品コードが検出される。これに
より、マルチ包装用フィルムの品種を統合し、1種類の
マルチ包装用フィルムで多種類のマルチ包装を行うこと
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は本発明の実施の形態
を示すもので、図1は単品包装用フィルムの斜視図、図
2はマルチ包装用フィルムの斜視図、図3は単品包装用
フィルムとマルチ包装用フィルムとを重ね合わせた状態
の斜視図である。
【0016】この実施の形態は、保護ケースに収容され
たオーディオカセットを被包装物品の一具体例として適
用したものであるが、被包装物品としてはこの実施例の
他にも、ビデオカセットや8ミリビデオカセット等の各
種のテープカセットを適用することができることは勿論
のこと、フロッピーディスクやミニディスク等のディス
ク状記録媒体を用いるディスクカセット、その他の各種
物品を被包装物品として適用することができる。
【0017】図1に示すように、この被包装物品は、開
閉可能な保護ケースに1個のオーディオカセットが収容
されたもので、この被包装物品が単品にて包装用フィル
ム11に包装されている。この単品包装用フィルム11
は、例えば、包装前は四角形のフィルム体からなり、次
のようにして被包装物品の包装に供される。即ち、広げ
られたフィルム体の中途部に被包装物品を置き、その後
面側においてフィルム体の両端縁面を重ね合わせてヒー
トシール或いは接着剤で接着すると共に、両側面側にお
いて両端縁面を折り畳み接着することにより、この被包
装物品の包装が行われる。
【0018】このように被包装物品の包装に供された単
品包装用フィルム11の、図1の反対側の面である図に
表れない表面には、商品としての被包装物品に華やかさ
等を与えて需要者に購買意欲を喚起させるための装飾模
様が施されている。この単品包装用フィルム11の装飾
模様は、表面の主装飾面から四側面を経て裏面まで達
し、この裏面の四辺を囲うようになされている。この単
品包装用フィルム11の裏面は、多くの部分が無色透明
とされていて、この透明部13からは、包装された内部
の被包装物品の一部が透かして見えるようになされてい
る。
【0019】そして、この実施の形態における単品包装
用フィルム11の裏面の透明部13には、商品管理等の
観点から2種類のバーコード12,16が商品コードと
して設けられている。ちなみに、バーコードは、光吸収
バーとしての黒バーと光反射バーとしての白バー(白ス
ペース)から黒と白の縞模様として形成されるもので、
実際は、所定表面積の横長長方形の白色面に所要太さの
黒線を所要間隔で印刷することにより、情報を記録して
いる。このバーコードをバーコードリーダにより、バー
コード内での光の変化している反射率を検知し処理する
ことにより、黒バー、白バーの形の中に印刷記録された
情報を読み取るようになっている。すなわち、バーコー
ドは、光吸収バーである黒バーで光を吸収し、光反射バ
ーである白バー(白スペース)で光を反射するように構
成され、バーコードリーダはバーコードに光(レーザ
光)を照射し、白バー(白スペース)で反射する反射光
を光電変換させてマイコン(マイクロコンピュータ)で
デコードしている。
【0020】上述の一方のバーコード12は単品用バー
コードとして、1個の被包装物品の商品類別、型式、価
格、生産者等の情報を光吸収バーとしての黒バー12B
と光反射バーとしての白バー12Wによる商品コードで
表したものであり、透明部13の右下隅に配置されてい
る。また、他方のバーコード16はマルチ用バーコード
として、複数個の被包装物品の集合からなる商品として
の被包装物品群の商品類別、型式、個数、価格等の情報
を商品コードで表するものであるが、この実施の形態に
おいては、バーコード16の光吸収バーとしての黒バー
16Bのみがこれと対応する記号、数字と共に透明部1
3の右上隅に配置されている。
【0021】更に、この単品包装用フィルム11の裏面
の透明部13には、2種類のバーコード12,16の他
に、このテープカセットの品質、等級、特徴等を表す特
性表示欄14が設けられている。この特性表示欄14の
内容は、図4に示した従来の単品包装用フィルム1と同
様である。
【0022】このように形成した単品包装用フィルム1
1は、被包装物品を単品にて個別に包装するもので、こ
の被包装物品としての例えばオーディオコンパクトカセ
ットは、保護のために使用されている収納ケースのほと
んどが透明かスモーク(半透明)のスチレン系樹脂で形
成されている。従って、この単品包装用フィルム11に
設けられるマルチ用バーコード16としては、透明部1
3に光吸収バーである黒バー16Bのみを設けただけで
あるから、この黒バー16Bの間隔部及び周囲は、透明
状となり、このためこのマルチ用バーコード16は、バ
ーコードリーダには反射光が入射されずバーコードリー
ダではバーコードと認識することができず、単品包装状
態でバーコードリーダによりバーコードを読み取る際
に、マルチ用バーコード16を誤って読み取るおそれが
なく、確実に単品用バーコード12のみを読み取ること
ができる。
【0023】図2は、上述した図1に示すような単品包
装用フィルム11によって包装された複数個の被包装物
品を1つにまとめて包装するためのマルチ包装用フィル
ムを示すもので、このマルチ包装用フィルム15は、2
個の被包装物品をマルチ包装するものである。このマル
チ包装用フィルム15は、無色又は有色の透明なフィル
ムからなり、このマルチ包装用フィルム15には、単品
包装用フィルム11により個別に包装した被包装物品を
2個重ねたときに、単品包装用フィルム11の裏面側に
表れる単品用バーコード12に対応して覆い隠すことが
できるバーコード遮蔽部18が所定の1箇所に設けられ
ている。このバーコード遮蔽部18は、単品用バーコー
ド12と略同一か又は若干大きく形成されていて、単品
用バーコード12のコードを覆い隠して光学的に読み取
ることができないようにするためのもので、印刷インク
によって印刷形成、すなわち、グラビア印刷により単品
用バーコード12が透視できない程度のいわゆるベタ印
刷により形成されている。
【0024】このバーコード隠蔽部18のグラビア印刷
によるベタ印刷は、黒色もしくは青色インクにより、光
線透過率1〜5%程度により行うことが好ましい。これ
は、バーコード隠蔽部18の光線透過率が6%以上にな
ると、単品用バーコード12は前述のように黒バー12
Bと白バー12Wとから成る縞模様に形成、すなわち、
白色面に黒色バーを表示したものであるため、白色面が
透視可能状態になって、バーコードスキャナーにより読
み取られることになり、誤検出が行われる不具合が生じ
る。
【0025】そして、この実施の形態においては、マル
チ包装用フィルム15には、単品包装用フィルム11の
マルチ用バーコード16を形成した部面、すなわち、マ
ルチ用バーコード16の黒バー16Bを形成した部面に
対応して、所要の光線透過率、すなわち、黒バー16B
が透視可能な光線透過率の光反射面部19が形成されて
いる。このマルチ包装用フィルム15に形成した光反射
面部19は白塗り面として形成され、単品包装用フィル
ム12の光吸収バーとしての黒バー12Bの形成部面に
重ね合わせることにより、光反射面部19は、光反射バ
ーとしての白バー16Wとなって、マルチ用バーコード
16が形成される。
【0026】この光反射面部19は、グラビア印刷によ
り、単品包装用フィルム11側のマルチ用バーコード1
6の黒バー16Bが透視できる程度の光線透過率を保有
するように、グラビア印刷により、いわゆるベタ印刷を
する。この光反射面部19のグラビア印刷は、白色イン
クによる白塗り(ベタ印刷)により光線透過率40〜9
0%程度で行うことが好ましい。この光反射面部19の
光線透過率が40%以下の場合は、黒バー16Bの透視
が低減されて、バーコードリーダによる読み取りが不安
定になり、また、光線透過率が90%以上の場合は、光
がほとんど透過して反射が低減され、光反射バーとして
の白バー(白スペース)16Wのバーコードリーダによ
る検出が不可能になって、マルチ用バーコード16の読
み取りが行えなくなることになる。
【0027】この場合の光反射面部19、すなわち白塗
り面の光線透過率の測定は、波長650nmの可視光線
により分光光度計を使用して行ったものである。
【0028】また、このマルチ包装用フィルム15に形
成する光反射面部19は、全面白塗り(ベタ印刷)に限
ることなく、図4及び図5に示すように透明部を網点
状、ストライプ状等の所要形状間隔で残した白塗り状に
形成することができ、この場合も、前述のように光線透
過率40〜90%程度のグラビア印刷等により形成す
る。
【0029】例えば、図4のAに示す光反射面部29
は、Bに一部拡大して示すように透明部29aを網点状
に残して白インクによりグラビア印刷で形成したもので
あり、また、図5のAに示す光反射面部39はBに一部
拡大して示すように透明部39aを所要間隔、例えば、
0.3〜1mm程度の間隔を置いてストライプ状に残し
て白インクによりグラビア印刷で形成したものである。
【0030】このように形成したマルチ包装用フィルム
15は、例えば、次のようにして複数個の被包装物品の
包装に供される。すなわち、広げられたマルチ包装用フ
ィルム15の中間部に、個別に単品包装用フィルム11
により包装されて重ね合わされた複数個(本実施例では
2個)の被包装物品を置き、その後面側においてフィル
ムの両端縁面を重ね合わせてヒートシール或いは接着剤
で接着すると共に、両側面側において両端縁面を折り畳
み接着する。これにより、図3に示すように、単品包装
用フィルム11で包装された2個の被包装物品のマルチ
包装用フィルム15によるマルチ包装が行われる。
【0031】かくして、この実施の形態は、単品包装用
フィルム11で包装された2巻のテープカセットを、更
にマルチ包装用フィルム15で包装することにより、図
3に示すような包装状態のものが得られる。この場合、
マルチ包装用フィルム15は、バーコード遮蔽部18を
除いた他の部分の全体が透明であるため、単品包装用フ
ィルム11のバーコード遮蔽部18によって遮蔽される
単品用バーコード12を除いた他の部分が透かし見える
ことになる。また、単品包装用フィルム11に設けられ
たマルチ用バーコード16の黒バー16Bは、マルチ包
装用フィルム15の白塗り光反射面部19に重ね合わさ
れて透かして見えることになる。
【0032】その結果、マルチ包装用フィルム15の図
3の反対側の面である表面には、単品包装用フィルム1
1の表面の装飾模様がそのまま現出され、この装飾模様
によって需要者の購買意欲が喚起される。一方、図3に
示すように、マルチ包装用フィルム15の裏面には、単
品包装用フィルム11の裏面に表された模様のうち、単
品用バーコード12を除いた部分が現出されると共に、
マルチ包装用フィルム15の裏面側には、白塗り光反射
面部19から黒バー16Bが透視されることによって黒
バー16Bと白バー16Wからなるマルチ用バーコード
16が表示されることになる。
【0033】従って、このマルチ包装用フィルム15に
よるマルチ包装状態でバーコードリーダでバーコードを
読み取る際に、誤って単品用バーコード12を読み取る
おそれがなく、確実にマルチ用バーコード16を読み取
ることができる。そのため、売上計算や在庫管理その他
の商品管理においてバーコードの読み誤りを生じること
がない。しかも、マルチ包装用フィルム15にはバーコ
ード遮蔽部18と光反射面部19が設けられているのみ
で、まとめて包装される被包装物品の数の如何に係わら
ずマルチ包装用フィルムとして用いることができる。従
って、まとめて包装される被包装物品の数に応じてマル
チ包装用フィルム15を予め複数種類用意する必要がな
く、マルチ包装用フィルムを1品種に統合して使用する
ことができる。
【0034】更に、マルチ包装用フィルム15には、単
品包装用フィルム11と同様の装飾模様を施す必要がな
く、バーコード遮蔽部18と所要の光線透過率を有する
光反射面部19を除いた他の部分全体を透明状態のまま
で使用することができる。従って、装飾模様や特性表示
欄を重複して印刷する必要がなく、これらを印刷する工
数を削減することができると共に、印刷インクの無駄な
使用を防止することができる。
【0035】また、マルチ包装されている物品を単品に
して販売するときには、マルチ包装用フィルム15を破
り取るだけでよい。これにより、単品包装用フィルム1
1に包装された被包装物品が表れるため、そのまま被包
装物品を単品として販売することができる。この単品包
装用フィルム11には単品用バーコード12とマルチ用
バーコード16が設けられているが、前述のようにバー
コードリーダで単品用バーコード12のみが読み取られ
て商品管理を継続することができる。
【0036】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、例
えば、上記実施の形態においては単品包装用フィルム1
1に単品用バーコード12とマルチ用バーコード16の
黒バー16Bを印刷により形成して一体に設ける例につ
いて説明したが、これらバーコード12と16の黒バー
16Bをラベルによって別部材で貼付可能に形成し、包
装後に所定位置に貼付する構成とすることもできる。ま
た、マルチ包装用フィルム15に形成するバーコード遮
蔽部18と所要の光線透過率を有する光反射面部19に
ついても同様であり、このバーコード遮蔽部18と光反
射面部19をラベルによって別部材で貼付可能に形成
し、包装後に所定位置に貼付する構成とすることもでき
る。また、各実施の形態において、バーコードは、光吸
収バーを黒バー、光反射バーを白バー(白スペース)に
より形成しているが、このバーコードの形成色は黒色と
白色に限ることなく、光吸収機能と光反射機能を有する
色であれば使用できるものである。このように、本発明
は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもので
ある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単品包装用フィルムに単品用バーコードとマルチ用バー
コードを設けるようにしたため、包装される被包装物品
の数に応じてマルチ包装用フィルムを予め複数種類用意
する必要がなく、マルチ包装用フィルムを1品種に統合
して使用することができるという効果が得られる。しか
も、マルチ包装用フィルムに使用される色数を削減し若
しくは不要とすることができ、従って、装飾模様や特性
表示欄を単品包装用フィルムとマルチ包装用フィルムと
で重複して印刷等して設ける必要がないため、これらを
印刷する工数を削減できると共に、印刷インクの無駄な
使用を防止することができるという効果も得られる。
【0038】そして、単品包装用フィルムに設けた単品
用バーコードは、単品包装状態でのみ読み取ることがで
き、またマルチ用バーコードはマルチ包装用フィルムに
よるマルチ包装状態でのみ読み取ることができるように
構成したことにより、売上計算や在庫管理その他の商品
管理においてバーコードの読み誤りが生じることなく、
確実に被包装物品数に応じたバーコードの読み取りがで
きて信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用フィルムに係る単品包装用フィ
ルムの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の包装用フィルムに係るマルチ包装用フ
ィルムの一例を示す斜視図である。
【図3】本発明の単品包装用フィルムとマルチ包装用フ
ィルムとを重ね合わせて包装した状態の斜視図である。
【図4】図2に示すマルチ包装用フィルムに形成する光
反射面部の他例の説明図である。
【図5】図2に示すマルチ包装用フィルムに形成する光
反射面部のさらに他例の説明図である。
【図6】従来の包装用フィルムに係る単品包装用フィル
ムの斜視図である。
【図7】従来の包装用フィルムに係るマルチ包装用フィ
ルムの斜視図である。
【符号の説明】
11‥‥単品包装用フィルム、 12‥‥単品用バーコ
ード、 12B‥‥黒バー、 12W‥‥白バー、 1
3‥‥透明部、 14‥‥特性表示欄、 15‥‥マル
チ包装用フィルム、 16‥‥マルチ用バーコード、
16B‥‥黒バー、 16W‥‥白バー、 18‥‥バ
ーコード遮蔽部、 19‥‥光反射面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物品を単品にて個別に包装すると
    共に、個別包装された上記被包装物品を複数個まとめて
    マルチ包装する包装用フィルムにおいて、 上記個別包装のための単品包装用フィルムに、上記被包
    装物品の個別包装された状態の商品コードを表す単品用
    バーコードと、上記被包装物品のマルチ包装された状態
    の商品コードを表すマルチ用バーコードの光吸収バーを
    設け、 上記マルチ包装のためのマルチ包装用フィルムに、上記
    単品包装用フィルムの上記単品用バーコードを覆うバー
    コード遮蔽部と、上記マルチ用バーコードの光吸収バー
    に重ね合わされて、この光吸収バーを所要透過率をもっ
    て透過する光反射面部を設けたことを特徴とする包装用
    フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の包装用フィルムにおい
    て、 上記マルチ用バーコードの光吸収バーは、上記単品包装
    用フィルムの透明部に設けられ、上記マルチ包装用フィ
    ルムは、上記単品包装用フィルムの表面を透視可能な透
    明フィルムからなり、この透明フィルムに上記単品包装
    用フィルムに設けられた上記単品用バーコードを覆い隠
    すバーコード遮蔽部と上記マルチ用バーコードの光吸収
    バーに重ね合わされる上記光反射面部を設けたことを特
    徴とする包装用フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の包装用フィルムに
    おいて、 上記単品包装用フィルムの透明部に設けられる上記マル
    チ用バーコードの光吸収バーを黒バーにより形成し、上
    記マルチ包装用フィルムに設けられる光反射面部を透過
    率がほぼ40〜90%の白塗り面により形成したことを
    特徴とする包装用フィルム。
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