JPH1191835A - 電子レンジで加熱可能な食品容器 - Google Patents
電子レンジで加熱可能な食品容器Info
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- JPH1191835A JPH1191835A JP9248402A JP24840297A JPH1191835A JP H1191835 A JPH1191835 A JP H1191835A JP 9248402 A JP9248402 A JP 9248402A JP 24840297 A JP24840297 A JP 24840297A JP H1191835 A JPH1191835 A JP H1191835A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子レンジによる加熱は、マイクロ波を照射
して主に食品の水分を誘電発熱させるため、水の沸点で
ある１００℃以上に加熱できないため、食品にサクッと
した歯切れ良さ感が得られず、かつ、焦げ目が付きにく
いといった問題があった。 【解決手段】 角筒状に形成可能な樹脂、厚紙、クラフ
ト紙等の基材物質４１と、該基材物質の表面に形成され
た導電性元素金属層４２と、該金属層の表面に形成され
た食品と接触するポリエステル等の保護層４３とからな
るシート材４と、該シート材を角筒状に形成した内部に
食品を収容した状態で、孔を含む略三角形状の無接着部
２１を除いて接着剤３が塗布されたセバレータ２で塞い
だ食品包装袋１内に密封収容したことを特徴とする電子
レンジで加熱可能な食品容器である。
して主に食品の水分を誘電発熱させるため、水の沸点で
ある１００℃以上に加熱できないため、食品にサクッと
した歯切れ良さ感が得られず、かつ、焦げ目が付きにく
いといった問題があった。 【解決手段】 角筒状に形成可能な樹脂、厚紙、クラフ
ト紙等の基材物質４１と、該基材物質の表面に形成され
た導電性元素金属層４２と、該金属層の表面に形成され
た食品と接触するポリエステル等の保護層４３とからな
るシート材４と、該シート材を角筒状に形成した内部に
食品を収容した状態で、孔を含む略三角形状の無接着部
２１を除いて接着剤３が塗布されたセバレータ２で塞い
だ食品包装袋１内に密封収容したことを特徴とする電子
レンジで加熱可能な食品容器である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は電子レンジで食品を
包装袋内に収納したままで加熱調理する場合、内部の汁
や空気が膨張して前記包装体が破裂するのを防止すると
共に、内部に収容された食品の表面に焦げ目を付けるこ
とができる電子レンジで加熱可能な食品容器に関する。
包装袋内に収納したままで加熱調理する場合、内部の汁
や空気が膨張して前記包装体が破裂するのを防止すると
共に、内部に収容された食品の表面に焦げ目を付けるこ
とができる電子レンジで加熱可能な食品容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より電子レンジで加熱した時に、食
品包装袋が破裂しないように構成したものは公知であ
る。例えば、実開昭６２−６９４６６号公報に開示され
たものがある。この出願の技術は、包装袋に孔を開口
し、この孔を塞ぐように円状の密封片前面に接着剤を塗
布して接着したものである。
品包装袋が破裂しないように構成したものは公知であ
る。例えば、実開昭６２−６９４６６号公報に開示され
たものがある。この出願の技術は、包装袋に孔を開口
し、この孔を塞ぐように円状の密封片前面に接着剤を塗
布して接着したものである。
【０００３】また、たの公知例として、実開昭６３−１
５６９７８号公報に開示されたものがある。この出願の
技術は、前記公知例と同様に包装袋に孔を開口し、この
孔を塞ぐように接着剤を利用してバルブシートを接着す
るものであるが、この接着剤の種類および接着方法に工
夫を凝らしたものである。
５６９７８号公報に開示されたものがある。この出願の
技術は、前記公知例と同様に包装袋に孔を開口し、この
孔を塞ぐように接着剤を利用してバルブシートを接着す
るものであるが、この接着剤の種類および接着方法に工
夫を凝らしたものである。
【０００４】すなわち、前記孔の周囲からバルブシート
の端に至るまでを、食品を加熱しようとする温度に応じ
た低融点の接着剤で接着するとともに、この低融点の接
着剤の両側を食品の加熱温度で剥離することのない接着
剤で接着したものである。
の端に至るまでを、食品を加熱しようとする温度に応じ
た低融点の接着剤で接着するとともに、この低融点の接
着剤の両側を食品の加熱温度で剥離することのない接着
剤で接着したものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ことろで、電子レンジ
による調理にあっては、食品が十分に加熱され、かつ、
水蒸気が発生してもそれを直ちに逃さず、ある時間貯え
た状態で前記密封片が剥がれることが望ましいが、前記
した前者の公知例にあっては、包装袋の孔と密封片とが
同心円的に形成され、かつ、接着剤が密封片の全面に塗
布されていることから、このような時間的な調整が非常
に難しく製品化が困難なものであった。
による調理にあっては、食品が十分に加熱され、かつ、
水蒸気が発生してもそれを直ちに逃さず、ある時間貯え
た状態で前記密封片が剥がれることが望ましいが、前記
した前者の公知例にあっては、包装袋の孔と密封片とが
同心円的に形成され、かつ、接着剤が密封片の全面に塗
布されていることから、このような時間的な調整が非常
に難しく製品化が困難なものであった。
【０００６】また、前記した後者の公知例にあっては、
低融点の接着剤によって孔の周囲からバルブシートの端
に至るまで接着されていることから、前記した前者の公
知例のものに比して、水蒸気をある程度貯えておいて内
部の温度を上昇させることは可能であるが、２種類の接
着剤を使用することから製品のコストが上昇するといっ
た問題があった。
低融点の接着剤によって孔の周囲からバルブシートの端
に至るまで接着されていることから、前記した前者の公
知例のものに比して、水蒸気をある程度貯えておいて内
部の温度を上昇させることは可能であるが、２種類の接
着剤を使用することから製品のコストが上昇するといっ
た問題があった。
【０００７】さらに、前記した２つの従来例の何れにあ
っても、包装袋に形成した孔に対応する密封片およびバ
ルブシートの部分にも、接着剤を塗布することから、食
品が接着剤と接触して非衛生的であるといった問題もあ
った。
っても、包装袋に形成した孔に対応する密封片およびバ
ルブシートの部分にも、接着剤を塗布することから、食
品が接着剤と接触して非衛生的であるといった問題もあ
った。
【０００８】また、電子レンジによる加熱は、マイクロ
波を照射して主に食品の水分を誘電発熱させるため、水
の沸点である１００℃以上に加熱できないため、食品に
サクッとした歯切れ良さ感が得られず、かつ、焦げ目が
付きにくいといった問題があった。
波を照射して主に食品の水分を誘電発熱させるため、水
の沸点である１００℃以上に加熱できないため、食品に
サクッとした歯切れ良さ感が得られず、かつ、焦げ目が
付きにくいといった問題があった。
【０００９】本発明は前記した問題点を解決せんとする
もので、その目的とするところは、水蒸気をある程度貯
えておいて内部の温度を上昇させた後、バルブシートの
一部が剥離して内部の蒸気を逃がすので、食品の調理が
最適な状態で加熱でき、さらに、接着剤が孔と対応する
部分には塗布されていないので、食品が接着剤と触れる
ことがなく衛生的であると共に、食品に焦げ目を付ける
ことができる電子レンジで加熱可能な食品容器を提供せ
んとするにある。
もので、その目的とするところは、水蒸気をある程度貯
えておいて内部の温度を上昇させた後、バルブシートの
一部が剥離して内部の蒸気を逃がすので、食品の調理が
最適な状態で加熱でき、さらに、接着剤が孔と対応する
部分には塗布されていないので、食品が接着剤と触れる
ことがなく衛生的であると共に、食品に焦げ目を付ける
ことができる電子レンジで加熱可能な食品容器を提供せ
んとするにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の電子レンジで加
熱可能な食品容器は前記した目的を達成せんとするもの
で、その手段は、角筒状に形成可能な樹脂、厚紙、クラ
フト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成された
導電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食品
と接触するポリエステル等の保護層とからなるシート材
と、該シート材を角筒状に形成した内部に食品を収容し
た状態で、孔を含む略三角形状の無接着部を除いて接着
剤が塗布されたセバレータで塞いだ食品包装袋内に密封
収容したものである。
熱可能な食品容器は前記した目的を達成せんとするもの
で、その手段は、角筒状に形成可能な樹脂、厚紙、クラ
フト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成された
導電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食品
と接触するポリエステル等の保護層とからなるシート材
と、該シート材を角筒状に形成した内部に食品を収容し
た状態で、孔を含む略三角形状の無接着部を除いて接着
剤が塗布されたセバレータで塞いだ食品包装袋内に密封
収容したものである。
【００１１】また、円筒状に形成可能な樹脂、厚紙、ク
ラフト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成され
た導電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食
品と接触するポリエステル等の保護層とからなるシート
材と、該シート材を円筒状に形成した内部に食品を収容
した状態で、孔を含む略三角形状の無接着部を除いて接
着剤が塗布されたセバレータで塞いだ食品包装袋内に密
封収容したものである。
ラフト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成され
た導電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食
品と接触するポリエステル等の保護層とからなるシート
材と、該シート材を円筒状に形成した内部に食品を収容
した状態で、孔を含む略三角形状の無接着部を除いて接
着剤が塗布されたセバレータで塞いだ食品包装袋内に密
封収容したものである。
【００１２】さらに、平板状に形成した樹脂、厚紙、ク
ラフト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成され
た導電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食
品と接触するポリエステル等の樹脂製保護層とからなる
シート材と、箱型容器に収容された食品の上面に前記シ
ート材を載置した前記容器の開口部を、孔を含む略三角
形状の無接着部を除いて接着剤が塗布されたセバレータ
で塞いだ密封シートによって封止したものである。
ラフト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成され
た導電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食
品と接触するポリエステル等の樹脂製保護層とからなる
シート材と、箱型容器に収容された食品の上面に前記シ
ート材を載置した前記容器の開口部を、孔を含む略三角
形状の無接着部を除いて接着剤が塗布されたセバレータ
で塞いだ密封シートによって封止したものである。
【００１３】また、食品を収容する樹脂、厚紙、クラフ
ト紙によって形成した箱型容器に形成した基材物質と、
該基材物質の表面に形成された導電性元素金属層と、該
金属層の表面に形成された食品と接触するポリエステル
等の樹脂製保護層とからなるシート材と、孔を含む略三
角形状の無接着部を除いて接着剤が塗布されたセバレー
タで塞いだ密封シートとからなり、前記容器の開口部を
前記密封シートで封止したものである。
ト紙によって形成した箱型容器に形成した基材物質と、
該基材物質の表面に形成された導電性元素金属層と、該
金属層の表面に形成された食品と接触するポリエステル
等の樹脂製保護層とからなるシート材と、孔を含む略三
角形状の無接着部を除いて接着剤が塗布されたセバレー
タで塞いだ密封シートとからなり、前記容器の開口部を
前記密封シートで封止したものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電子レンジで
加熱可能な食品容器の第１の実施の形態を図１〜図３と
共に説明する。１は食品（図示せず）を収容する包装袋
にして、周囲が高周波溶着によって封止されている。こ
の包装袋１の片面における略中央には内部の蒸気や空気
を放出するための孔１１が形成されている。
加熱可能な食品容器の第１の実施の形態を図１〜図３と
共に説明する。１は食品（図示せず）を収容する包装袋
にして、周囲が高周波溶着によって封止されている。こ
の包装袋１の片面における略中央には内部の蒸気や空気
を放出するための孔１１が形成されている。
【００１５】２は前記包装袋１における前記孔１１を塞
ぐセパレータにして、裏面には前記孔１１を含んだ略三
角形状の無接着部２１（図２におけるハッチング部分）
を除いて接着剤３が塗布されている。
ぐセパレータにして、裏面には前記孔１１を含んだ略三
角形状の無接着部２１（図２におけるハッチング部分）
を除いて接着剤３が塗布されている。
【００１６】このように接着剤３が塗布されたセパレー
タ２を包装袋１における孔１１の部分に接着することに
より、三角形の頂角部分を除くほとんどの面積が接着剤
３によって孔１１の周囲は覆われる。
タ２を包装袋１における孔１１の部分に接着することに
より、三角形の頂角部分を除くほとんどの面積が接着剤
３によって孔１１の周囲は覆われる。
【００１７】従って、食品を収納した本発明の食品包装
袋を電子レンジ内に入れて加熱すると、蒸気や空気が膨
張され包装袋１は膨らむ。そして、十分に食品が加熱さ
れ蒸気量や空気量が増大した状態において、三角形の頂
角部分の接着剤３の量が少ない部分におけるセパレータ
２が包装袋１より剥離して蒸気が放出される。
袋を電子レンジ内に入れて加熱すると、蒸気や空気が膨
張され包装袋１は膨らむ。そして、十分に食品が加熱さ
れ蒸気量や空気量が増大した状態において、三角形の頂
角部分の接着剤３の量が少ない部分におけるセパレータ
２が包装袋１より剥離して蒸気が放出される。
【００１８】なお、食品の大きさや種類によって内部に
含まれる蒸気量や空気量が異なり、かつ、加熱時間も異
なるので三角形の頂角部分が剥離を開始する時間を変更
する必要がある。このような場合には、接着面積が小さ
い三角形の頂角部分とセパレータ２の周囲までの長さを
変更することにより、剥離開始時間を調整することがで
きる。
含まれる蒸気量や空気量が異なり、かつ、加熱時間も異
なるので三角形の頂角部分が剥離を開始する時間を変更
する必要がある。このような場合には、接着面積が小さ
い三角形の頂角部分とセパレータ２の周囲までの長さを
変更することにより、剥離開始時間を調整することがで
きる。
【００１９】このように構成した包装袋１内に食品を収
容して電子レンジで加熱しても、内部の食品は誘電発熱
によって食品内の水分が１００℃までしか加熱されない
ために、焦げ目が付きにくい。従って、焦げ目が付いた
方が見た目によく、かつ、美味しく食べることができる
食品（例えば、焼魚、トウモロコシ、さつま芋、ノンオ
イル用豚カツ、ステーキ、ドリア、グラタン等）を加熱
するには余り適さないものであった。
容して電子レンジで加熱しても、内部の食品は誘電発熱
によって食品内の水分が１００℃までしか加熱されない
ために、焦げ目が付きにくい。従って、焦げ目が付いた
方が見た目によく、かつ、美味しく食べることができる
食品（例えば、焼魚、トウモロコシ、さつま芋、ノンオ
イル用豚カツ、ステーキ、ドリア、グラタン等）を加熱
するには余り適さないものであった。
【００２０】そこで、本発明にあっては、電子レンジの
加熱によって焦げ目を付けることができるシート材４を
利用した。すなわち、樹脂、厚紙、クラフト紙からなる
基材物質４１の表面に、導電性元素金属の真空蒸着によ
って形成した金属フィルム４２を形成し、あるいは、蒸
着によって形成した金属フィルム４２を接着剤で接着
し、さらに、この金属フィルム４２の表面にポリエチレ
ン等の樹脂フィルムである保護層４３を接着したもので
ある（図４参照）。
加熱によって焦げ目を付けることができるシート材４を
利用した。すなわち、樹脂、厚紙、クラフト紙からなる
基材物質４１の表面に、導電性元素金属の真空蒸着によ
って形成した金属フィルム４２を形成し、あるいは、蒸
着によって形成した金属フィルム４２を接着剤で接着
し、さらに、この金属フィルム４２の表面にポリエチレ
ン等の樹脂フィルムである保護層４３を接着したもので
ある（図４参照）。
【００２１】このように構成したシート材４にあって
は、電子レンジ内に入れて金属フィルム４２にマイクロ
波を照射すると、該金属フィルム４２に電界が通過して
電流が発生するが、層の厚みが適度に薄い場合には電子
レンジ内でスパークすることなく、誘電加熱によって電
熱器のように安定して２００℃まで発熱する。従って、
このシート材４における保護層４３に接している食品
は、電子レンジ内において２００℃まで加熱されて、接
触面に焦げ目が形成されることとなる。
は、電子レンジ内に入れて金属フィルム４２にマイクロ
波を照射すると、該金属フィルム４２に電界が通過して
電流が発生するが、層の厚みが適度に薄い場合には電子
レンジ内でスパークすることなく、誘電加熱によって電
熱器のように安定して２００℃まで発熱する。従って、
このシート材４における保護層４３に接している食品
は、電子レンジ内において２００℃まで加熱されて、接
触面に焦げ目が形成されることとなる。
【００２２】次に、図５に示す魚の切り身や、ステー
キ、ノンオイル用豚カツ等の食品Ａを電子レンジで加熱
調理する場合について説明する。この場合におけるシー
ト材４は、角筒状に折曲され、この中に前記食品Ａを入
れる。次いで、前記した包装袋１内に入れて、該包装袋
１の開口されている側を封止（できれば真空パックが望
ましい）した状態で販売する。
キ、ノンオイル用豚カツ等の食品Ａを電子レンジで加熱
調理する場合について説明する。この場合におけるシー
ト材４は、角筒状に折曲され、この中に前記食品Ａを入
れる。次いで、前記した包装袋１内に入れて、該包装袋
１の開口されている側を封止（できれば真空パックが望
ましい）した状態で販売する。
【００２３】また、図６は他の実施の形態を示し、トウ
モロコシやさつま芋等の断面が丸状の食品Ｂの場合に
は、シート材４を円筒状に形成し、この中に前記食品Ｂ
を入れ、次いで、包装袋１内に入れて封止し販売する。
モロコシやさつま芋等の断面が丸状の食品Ｂの場合に
は、シート材４を円筒状に形成し、この中に前記食品Ｂ
を入れ、次いで、包装袋１内に入れて封止し販売する。
【００２４】このような食品Ａ，Ｂを電子レンジで加熱
すると、前記したように食品Ａ，Ｂは２００℃まで加熱
されるので、保護層３１と接触している面に焦げ目が形
成されると共にマイクロ波によって内部まで加熱され、
従って、食品にサクッとした歯切れ良さ感が得られるよ
うになる。
すると、前記したように食品Ａ，Ｂは２００℃まで加熱
されるので、保護層３１と接触している面に焦げ目が形
成されると共にマイクロ波によって内部まで加熱され、
従って、食品にサクッとした歯切れ良さ感が得られるよ
うになる。
【００２５】また、加熱時において、蒸気や空気が膨張
され包装袋１は膨らんで、十分に食品が加熱され蒸気量
や空気量が増大した状態において、三角形の頂角部分の
接着剤３の量が少ない部分におけるセパレータ２が包装
袋１より剥離して蒸気が放出されることは前記した通り
である。
され包装袋１は膨らんで、十分に食品が加熱され蒸気量
や空気量が増大した状態において、三角形の頂角部分の
接着剤３の量が少ない部分におけるセパレータ２が包装
袋１より剥離して蒸気が放出されることは前記した通り
である。
【００２６】次に、図７に示す包装容器の場合について
説明する。５は開口部周縁に鍔部５１が形成された耐熱
製の箱型容器にして、内部に冷凍食品（例えば、グラタ
ンやドリア）が収容されている。そして、食品の上面に
はシート材４が載置され、かつ、前記鍔部５１に樹脂製
のフィルム６が熱溶着等によって固定されている。そし
て、フィルム６の略中央には孔６１が形成されており、
前記した実施の形態と同様に略三角形状に塗布された接
着剤３によってセパレータ２が接着されている。
説明する。５は開口部周縁に鍔部５１が形成された耐熱
製の箱型容器にして、内部に冷凍食品（例えば、グラタ
ンやドリア）が収容されている。そして、食品の上面に
はシート材４が載置され、かつ、前記鍔部５１に樹脂製
のフィルム６が熱溶着等によって固定されている。そし
て、フィルム６の略中央には孔６１が形成されており、
前記した実施の形態と同様に略三角形状に塗布された接
着剤３によってセパレータ２が接着されている。
【００２７】この実施の形態にあっても、電子レンジに
よって内部が加熱され、所定の圧力が発生ても、容器５
とフィルム６とは密閉状態で固定されているので、接着
剤３における三角形状の頂部からセパレータ２が剥離さ
れ、従って、蒸気や空気が孔６１から排出され容器５が
破裂することなく、内部の冷凍食品は最適な加熱状態と
なり、しかも、シート材４が食品の上面に載置されてい
ることから、該食品の表面に焦げ目ができて、オーブン
レンジで調理したのと同じ状態となる。
よって内部が加熱され、所定の圧力が発生ても、容器５
とフィルム６とは密閉状態で固定されているので、接着
剤３における三角形状の頂部からセパレータ２が剥離さ
れ、従って、蒸気や空気が孔６１から排出され容器５が
破裂することなく、内部の冷凍食品は最適な加熱状態と
なり、しかも、シート材４が食品の上面に載置されてい
ることから、該食品の表面に焦げ目ができて、オーブン
レンジで調理したのと同じ状態となる。
【００２８】なお、前記した箱型容器５を前記したシー
ト材４で構成すれば、内部に入れられた食品（例えば、
冷凍ご飯）は、前記容器５と接触している部分に焦げ目
ができて、お釜で炊いたご飯と同じようにお焦げができ
るものである。
ト材４で構成すれば、内部に入れられた食品（例えば、
冷凍ご飯）は、前記容器５と接触している部分に焦げ目
ができて、お釜で炊いたご飯と同じようにお焦げができ
るものである。
【００２９】この実施の形態にあっても、電子レンジに
よって内部が加熱され、所定の圧力が発生しても、図７
の実施の形態と同様に接着剤３における三角形状の頂部
からセパレータ２が剥離され、従って、蒸気や空気が孔
６１から排出され容器５が破裂することなく、内部の冷
凍食品は最適な加熱状態となるものである。
よって内部が加熱され、所定の圧力が発生しても、図７
の実施の形態と同様に接着剤３における三角形状の頂部
からセパレータ２が剥離され、従って、蒸気や空気が孔
６１から排出され容器５が破裂することなく、内部の冷
凍食品は最適な加熱状態となるものである。
【００３０】
【発明の効果】本発明は前記したように、孔を含む略三
角形状の無接着部を除いて塗布された接着剤によってセ
バレータを包装袋や箱状容器を密閉するフィルムあるい
は蓋板に形成した孔の上面に接着したことにより、包装
袋や容器内の食品が十分加熱された状態で、三角形の頂
角部分から剥離して蒸気や空気を排出し、従って、内部
の食品における最適加熱時間をもって加熱され、誰でも
上手に調理を行なうことができ、かつ、接着剤が食品と
触れることがないので衛生的である。
角形状の無接着部を除いて塗布された接着剤によってセ
バレータを包装袋や箱状容器を密閉するフィルムあるい
は蓋板に形成した孔の上面に接着したことにより、包装
袋や容器内の食品が十分加熱された状態で、三角形の頂
角部分から剥離して蒸気や空気を排出し、従って、内部
の食品における最適加熱時間をもって加熱され、誰でも
上手に調理を行なうことができ、かつ、接着剤が食品と
触れることがないので衛生的である。
【００３１】しかも、シート材によって食品を包み、あ
るいは、箱型容器を形成し、あるいは、箱型容器に収容
された食品の上面に載置することにより、該シート材と
接触している部分の食品に焦げ目が形成され、従って、
食品にサクッとした歯切れ良さ感が得られるといった効
果を有するものである。
るいは、箱型容器を形成し、あるいは、箱型容器に収容
された食品の上面に載置することにより、該シート材と
接触している部分の食品に焦げ目が形成され、従って、
食品にサクッとした歯切れ良さ感が得られるといった効
果を有するものである。
【図１】本発明に係る電子レンジで加熱可能な食品容器
の平面図である。
の平面図である。
【図２】同上の要部を拡大した平面図である。
【図３】同上のＡ−Ａ線断面図である。
【図４】シート材の断面図である。
【図５】シート材を使用して食品を包んだ状態の斜視図
である。
である。
【図６】シート材を使用して食品を包んだ状態の他の実
施の形態を示す斜視図である。
施の形態を示す斜視図である。
【図７】箱型容器内にシート材を入れた状態の斜視図で
ある。
ある。
１ 包装袋 １１，６１ 孔 ２ セパレータ ２１ 無接着部 ３ 接着剤 ４ シート材 ４１ 基材物質 ４２ 金属フィルム ４３ 保護層 ５ 箱型容器 ６ フィルム
Claims (4)
- 【請求項１】 角筒状に形成可能な樹脂、厚紙、クラフ
ト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成された導
電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食品と
接触するポリエステル等の保護層とからなるシート材
と、該シート材を角筒状に形成した内部に食品を収容し
た状態で、孔を含む略三角形状の無接着部を除いて接着
剤が塗布されたセバレータで塞いだ食品包装袋内に密封
収容したことを特徴とする電子レンジで加熱可能な食品
容器。 - 【請求項２】 円筒状に形成可能な樹脂、厚紙、クラフ
ト紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成された導
電性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食品と
接触するポリエステル等の保護層とからなるシート材
と、該シート材を円筒状に形成した内部に食品を収容し
た状態で、孔を含む略三角形状の無接着部を除いて接着
剤が塗布されたセバレータで塞いだ食品包装袋内に密封
収容したことを特徴とする電子レンジで加熱可能な食品
容器。 - 【請求項３】 平板状に形成した樹脂、厚紙、クラフト
紙等の基材物質と、該基材物質の表面に形成された導電
性元素金属層と、該金属層の表面に形成された食品と接
触するポリエステル等の樹脂製保護層とからなるシート
材と、箱型容器に収容された食品の上面に前記シート材
を載置した前記容器の開口部を、孔を含む略三角形状の
無接着部を除いて接着剤が塗布されたセバレータで塞い
だ密封シートによって封止したことを特徴とする電子レ
ンジで加熱可能な食品容器。 - 【請求項４】 食品を収容する樹脂、厚紙、クラフト紙
によって形成した箱型容器に形成した基材物質と、該基
材物質の表面に形成された導電性元素金属層と、該金属
層の表面に形成された食品と接触するポリエステル等の
樹脂製保護層とからなるシート材と、孔を含む略三角形
状の無接着部を除いて接着剤が塗布されたセバレータで
塞いだ密封シートとからなり、前記容器の開口部を前記
密封シートで封止したことを特徴とする電子レンジで加
熱可能な食品容器。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248402A JPH1191835A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 電子レンジで加熱可能な食品容器 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248402A JPH1191835A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 電子レンジで加熱可能な食品容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1191835A true JPH1191835A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17177583
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9248402A Pending JPH1191835A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 電子レンジで加熱可能な食品容器 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1191835A (ja) |
| CN (1) | CN2374501Y (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003041544A1 (fr) * | 2001-11-12 | 2003-05-22 | Meiwa Pax Co., Ltd. | Contenant de chauffage pour four micro-ondes, corps d'emballage pour four micro-ondes de chauffage, et procede de reutilisation de ce corps d'emballage |
| JP2015020782A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | 凸版印刷株式会社 | 蓋材 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4872237B2 (ja) * | 2005-05-02 | 2012-02-08 | 東洋製罐株式会社 | 電子レンジ用包装袋 |
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1997
- 1997-09-12 JP JP9248402A patent/JPH1191835A/ja active Pending
-
1998
- 1998-09-12 CN CN 98241708 patent/CN2374501Y/zh not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003041544A1 (fr) * | 2001-11-12 | 2003-05-22 | Meiwa Pax Co., Ltd. | Contenant de chauffage pour four micro-ondes, corps d'emballage pour four micro-ondes de chauffage, et procede de reutilisation de ce corps d'emballage |
| JP2015020782A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-02 | 凸版印刷株式会社 | 蓋材 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN2374501Y (zh) | 2000-04-19 |
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