JPH1190466A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JPH1190466A
JPH1190466A JP9262067A JP26206797A JPH1190466A JP H1190466 A JPH1190466 A JP H1190466A JP 9262067 A JP9262067 A JP 9262067A JP 26206797 A JP26206797 A JP 26206797A JP H1190466 A JPH1190466 A JP H1190466A
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JP
Japan
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activated sludge
tank
sewage
sludge tank
treatment apparatus
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JP9262067A
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Koji Yamamoto
康次 山本
Masaki Moriizumi
雅貴 森泉
Akihiro Fukumoto
明広 福本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
  • Activated Sludge Processes (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)
  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 活性汚泥を用いて汚水処理を行う際に安定し
たリン酸の除去を行うことができる汚水処理装置を提供
する。 【解決手段】 汚水処理装置1は活性汚泥槽2とイオン
溶出部3とを備えてなる。活性汚泥槽2には活性汚泥が
入れられている。この活性汚泥は流入してきた汚水と混
ざり合って活性汚泥混合液になる。活性汚泥槽2の内部
には活性汚泥混合液濾過用の濾過部材9が配されてい
る。イオン溶出部3は、濾過部材9の上方に配された少
なくとも一対の長方形板状の電極13・14と、これら
に電流を供給する直流電源15とを備えてなる。電極1
3・14は陽極も陰極もともに鉄が用いられており、電
気分解により、活性汚泥槽2における汚水中のリン酸を
除去するための鉄イオンを溶出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚水処理装置に関
し、さらに詳しくは、屎尿廃水と生活廃水との混合した
汚水からリン酸を除去する機能を備え、単独であるいは
合併処理浄化槽などに組み込まれて用いられる汚水処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集合住宅用合併処理浄化槽などの大規模
〜中規模廃水処理施設では、従来、処理の効率化を図る
ために、活性汚泥を用いて汚水処理を行う方法が一般に
用いられているが、汚水中のリン酸の除去には、凝集剤
としてのFeCl3 などを注入装置により汚水中へ注入
添加して、リン酸との間に凝集反応を起こさせる方法が
使われている。
【0003】また、一般家庭用合併処理浄化槽などの小
規模廃水処理施設において、活性汚泥を用いる汚水処理
方法は現在、廃水処理装置メーカーの各社が開発中であ
るが、その大部分は活性汚泥と汚水との混合液を濾過に
より固液分離するための濾過膜処理を併用したものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】大規模〜中規模廃水処
理施設において凝集剤を添加する方法は、注入装置が詰
まるおそれがあるために安定したリン酸の除去ができな
い、という問題がある。
【0005】また、小規模廃水処理施設における活性汚
泥を用いる汚水処理方法では、リン酸の除去については
未だ検討されていないのが実情である。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その課題は、活性汚泥を用いて汚水処理
を行う際に安定したリン酸の除去を行うことができる汚
水処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、汚水に
活性汚泥処理を施すための活性汚泥槽と、この活性汚泥
槽における汚水中のリン酸を除去するための鉄イオンま
たはアルミニウムイオンを溶出させるイオン溶出部とを
備えてなることを特徴とする汚水処理装置が提供され
る。
【0008】活性汚泥槽は汚水に活性汚泥処理を施すた
めのものである。すなわち、槽内に入れられた活性汚泥
の作用によって汚水中に有機物や窒素分を除去するため
のものである。
【0009】イオン溶出部は、汚水処理装置の所定箇所
に配され、活性汚泥槽における汚水中のリン酸を除去す
るための鉄イオンまたはアルミニウムイオンを溶出させ
る。イオン溶出部としては例えば、活性汚泥槽内に配さ
れた少なくとも一対の溶出性電極と、これらの電極に電
流を供給する電源とを備えてなるものや、活性汚泥槽と
は独立して設けられた溶出槽と、この溶出槽内に配され
た少なくとも一対の溶出性電極と、これらの電極に電流
を供給する電源とを備えてなるものなどが用いられる。
【0010】鉄イオンまたはアルミニウムイオンは例え
ば、汚水中に入れられた鉄またはアルミニウムの溶解に
より、あるいは溶出性電極を用いて汚水を電気分解する
ことなどにより、汚水中に溶出する。これらのイオンの
溶出量は例えば、汚水中に入れる鉄またはアルミニウム
の重量を調整することや、電源から供給される電流の制
御を行うことなどにより制御される。
【0011】溶出した鉄イオンまたはアルミニウムイオ
ンは、汚水中のリン酸(オルトリン酸)と反応して、難
溶性リン化合物(Fe(OH)x (PO4 y またはA
l(OH)x (PO4 y )となって凝集し沈殿する。
【0012】一対の溶出性電極は例えば、両方とも鉄及
びアルミニウムのうちの1つから、または一方が鉄及び
アルミニウムのうちの1つから他方が不溶性金属から構
成される。前者の場合は、所望により電極の極性反転を
行うことで、電極からのイオン溶出が起こらなくなる電
極の不動態化を防止することができる。また、後者の場
合は、鉄及びアルミニウムのうちの1つから構成された
電極を陽極とし、不溶性金属から構成された電極を陰極
とする。ここで、不溶性金属から構成された電極として
は、例えば銀や白金などの電極がある。
【0013】本発明の汚水処理装置は、イオン溶出部
が、活性汚泥槽とは別に設けられた溶出槽と、この溶出
槽内に配された少なくとも一対の溶出性電極とを備えて
なる場合において、活性汚泥槽からの処理水が溶出槽へ
流入した後に再び前記活性汚泥槽へ流出するようにされ
ているのが、いっそう好ましい。
【0014】本発明の汚水処理装置は、単独で用いられ
てもよく、合併処理浄化槽などに組み込まれて用いられ
てもよい。
【0015】後者の場合、浄化槽が、第1嫌気濾床槽、
第2嫌気濾床槽及び前記活性汚泥槽をこの順に配置した
ものであり、イオン溶出部が、活性汚泥槽内に配された
少なくとも一対の溶出性電極と、これらの電極に電流を
供給する電源とを備えてなり、活性汚泥槽内の汚水が第
1嫌気濾床槽へ返送されるようにされているものが、好
ましく用いられる。
【0016】本発明の汚水処理装置は好ましくは、さら
に、活性汚泥槽の内部に活性汚泥と汚水との混合液を濾
過するための濾過部材が配されているものが用いられ
る。この場合、濾過部材の濾過作用により、いっそう短
時間で汚水処理を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の3つの実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、これらによって本発
明が限定されるものではない。
【0018】実施の形態1 図1に示すように、本発明の1つの実施の形態に係る汚
水処理装置1は、活性汚泥槽2とイオン溶出部3とを備
えている。
【0019】活性汚泥槽2は、流入管4から流入する、
屎尿廃水と生活廃水との混合した汚水に活性汚泥処理を
施すためのものであり、曝気装置5を備えている。曝気
装置5は、槽外に設けられたブロア6と、ブロア6に連
なって槽内へ延びる給気管7と、給気管7に連なって槽
底部に配された曝気管8とから構成されている。
【0020】活性汚泥槽2には活性汚泥が入れられてい
る。この活性汚泥は流入してきた汚水と混ざり合って活
性汚泥混合液になる。
【0021】活性汚泥槽2の内部には、活性汚泥混合液
濾過用の濾過部材9が配されている。この濾過部材9
は、1つの吸引ヘッダ10と、吸引ヘッダ10に並列状
に吊り下げ配置された複数の濾過膜板11と、吸引ヘッ
ダ10に接続された流出管12とを備えてなる。
【0022】それぞれの濾過膜板11は、平膜または中
空糸膜からなっており、活性汚泥槽2における活性汚泥
混合液を活性汚泥と濾液とに固液分離する。濾過膜板1
1の膜の孔径は約0.05〜1.0μmにされている。
濾過膜板11を通過した濾液は、吸引ヘッダ10に集ま
り、流出管12を経て活性汚泥槽2の外部へ流出され
る。なお、このような濾液の流出は、重力を利用した重
力濾過方式によっているが、これに限らず、所望により
流出管12に接続された吸引ポンプなどによってもよ
い。
【0023】曝気装置5における曝気管8は、ブロア6
の作動により給気管7を通して活性汚泥槽2の内部へ曝
気用空気を供給する。この曝気用空気は、活性汚泥混合
液に曝気を施すとともに、濾過膜板11に触れてその膜
面の洗浄を行う。
【0024】イオン溶出部3は、活性汚泥槽2内の濾過
部材9の上方に配された少なくとも一対の長方形板状の
電極13・14と、電極13・14間に電流を供給する
直流電源15とを備えてなる。電極13・14は陽極も
陰極もともに鉄が用いられており、電気分解により、活
性汚泥槽2における汚水中のリン酸を除去するための鉄
イオンを溶出させる。
【0025】このように構成された汚水処理装置1を作
動させると、活性汚泥混合液がある活性汚泥槽2では、
電極13・14から鉄イオンFe2+が溶解するととも
に、曝気管8により酸素が同混合液中に供給される。
【0026】Fe2+は、溶存酸素を利用して酸化処理さ
れてFe3+になり、オルトリン酸PO4 3-と反応して難
溶性のリン酸鉄塩Fe(OH)x (PO4 y となる。
このリン酸鉄塩Fe(OH)x (PO4 y は、同混合
液中に存在するSS分を核にして凝集し、大きなフロッ
クになる。
【0027】このフロック及び活性汚泥槽2における活
性汚泥混合液は、濾過膜板11により固液分離される。
濾過膜板11を通過してFe(OH)x (PO4 y
大部分除去された濾液は、吸引ヘッダ10に集まり、流
出管12を経て活性汚泥槽2の外部へ流出される。この
ときのリン除去率は90%であることが確認された。
【0028】実施の形態2 図2に示すように、本発明の他の1つの実施の形態に係
る汚水処理装置21は、前記の汚水処理装置1における
ものと同じ活性汚泥槽2と、イオン溶出部23とを備え
てなる。
【0029】活性汚泥槽2には、汚水処理装置1におけ
るものと同じ曝気装置5及び濾過部材9が配されている
とともに、活性汚泥が入れられている。
【0030】イオン溶出部23は、活性汚泥槽2とは別
に、その上方に設けられた溶出槽24と、溶出槽24内
に配された少なくとも一対の電極13・14と、電極1
3・14間に電流を供給する直流電源15とを備えてな
る。電極13・14は前記の汚水処理装置1におけるも
のと同じである。
【0031】溶出槽24は、活性汚泥槽2における活性
汚泥混合液を汲み上げるための汲上管24aと汲上ポン
プ25、汲み上げた同混合液を再び活性汚泥槽2へ戻す
ための返送管24bを備えている。
【0032】溶出槽24は曝気装置26を備えている。
曝気装置26は、槽外に設けられたブロア6と、ブロア
6に連なって槽内へ延びる給気管27と、給気管27に
連なって槽底部に配された曝気管28とから構成されて
いる。
【0033】このように構成された汚水処理装置21を
作動させると、活性汚泥槽2における活性汚泥混合液
は、一部が濾過膜板11により固液分離されるととも
に、一部が汲上ポンプ25により汲上管24aを通して
溶出槽24へ汲み上げられる。
【0034】溶出槽24へ汲み上げられた活性汚泥混合
液は、電極13・14及び電源15により電気分解を受
ける。すなわち、同混合液中のリン酸イオンは酸化処理
されたFe3+と反応して前記と同様にFe(OH)
x (PO4 y となる。
【0035】このFe(OH)x (PO4 y は、同混
合液とともに返送管24bを通して再び活性汚泥槽2へ
戻される。このとき、電極13・14間に活性汚泥が流
れるが、曝気管28による曝気効果と、カソード側から
発生する水素ガスの洗浄効果とにより、電極13・14
の表面は常に洗浄されるので、Fe2+の溶出が妨げられ
ることはない。
【0036】Fe(OH)x (PO4 y は、同混合液
中に存在するSS分を核にして凝集し、大きなフロック
になる。このフロック及び活性汚泥槽2における同混合
液は、濾過膜板11により固液分離される。濾過膜板1
1を通過してFe(OH)x(PO4 y が大部分除去
された濾液は、吸引ヘッダ10に集まり、流出管12を
経て活性汚泥槽2の外部へ流出される。このときのリン
除去率は90%であることが確認された。
【0037】実施の形態3 図3に示すように、本発明のさらに他の1つの実施の形
態に係る汚水処理装置31は小型合併処理浄化槽101
に組み込まれている。汚水処理装置31は後記の活性汚
泥槽110とイオン溶出部125とを備えてなる。
【0038】浄化槽101の内部は、屎尿廃水と生活廃
水との混合した汚水が流入する流入管102の側から、
汚水処理ずみの水を外部へ放流する放流管103の側に
かけて、汚水浄化処理の工程順に応じて複数の槽が区画
形成された槽構造にされている。
【0039】104は流入管102側の最前部に区画形
成された第1嫌気濾床槽である。この第1嫌気濾床槽1
04では、屎尿廃水や生活廃水の中に混入していて浄化
処理できない夾雑物を沈澱分離させて除去する。
【0040】第1嫌気濾床槽104の流入管102側に
は流入ガイド105が区画形成されている。この流入ガ
イド105と流入管102との間には、流入水を第1嫌
気濾床槽104の下方へ向かって案内する角筒状あるい
は円筒状の降流通路106が形成されている。
【0041】また、第1嫌気濾床槽104には嫌気性微
生物の濾床である嫌気濾液107が設けられており、そ
の嫌気濾床107に微生物を棲息させることで嫌気処理
を行うようにされている。嫌気濾床107は、流入水や
逆洗廃水が一時的に流入した際の水流によって沈澱物が
巻き上げられて浮遊物質となって次の槽へ流出するのを
抑えて、次の槽の負荷を下げることができる。
【0042】108は第1嫌気濾床槽104に隣接して
区画形成された次の第2嫌気濾床槽である。この第2嫌
気濾床槽108では、嫌気濾床109に嫌気性微生物を
棲息させることで嫌気処理を行うようにされている。
【0043】110は第2嫌気濾床槽108に隣接して
区画形成された次の活性汚泥槽である。
【0044】第1嫌気濾床槽104と第2嫌気濾床槽1
08とは垂直な隔壁111で仕切られている。この隔壁
111の上部には、隔壁111を貫通する移流口112
が開口形成されている。そして、この移流口112に角
筒状あるいは円筒状の移流管113が嵌められている。
この移流管113は、その下端が第1嫌気濾床槽104
の嫌気濾床107の下部に位置しており、清掃口を兼ね
ている。
【0045】第2嫌気濾床槽108と次の活性汚泥槽1
10とは中間隔壁114で仕切られている。この中間隔
壁114の第2嫌気濾床槽108側には上昇流通路11
5が固定状に設けられている。第1嫌気濾床槽104か
ら移流管113を通って第2嫌気濾床槽108へ移流し
てきた汚水は、嫌気濾床109を下降流で通過した後、
上昇流通路115を通って上昇する。
【0046】上昇流通路115の上部には間欠ポンプ1
16の取水口117が設けられている。間欠ポンプ11
6は第2嫌気濾床槽108から活性汚泥槽110へ一定
量の汚水を移送する。すなわち、汚水は取水口117か
ら間欠ポンプ116内に取り込まれて次の活性汚泥槽1
10へ一定量送り込まれる。
【0047】第2嫌気濾床槽108における嫌気濾床1
09で、ある程度の浮遊物質(SS)が捕捉される。捕
捉されたSSは、徐々に嫌気分解されて溶解性のものに
なっていったり、第2嫌気濾床槽108の底に汚泥とし
て貯留されたりする。また、嫌気濾床109では有機性
の窒素がアンモニア性の窒素に嫌気分解される。
【0048】活性汚泥槽110は、取水口117から流
入する、屎尿廃水と生活廃水との混合した汚水に活性汚
泥処理を施すためのものであり、曝気装置を備えてい
る。この曝気装置は、槽外に設けられたブロア(図示
略)と、このブロアに連なって槽内へ延びる給気管(図
示略)と、この給気管(図示略)に連なって槽底部に配
された曝気管118とから構成されている。
【0049】活性汚泥槽110には活性汚泥が入れられ
ている。この活性汚泥は流入してきた汚水と混ざり合っ
て活性汚泥混合液になる。
【0050】活性汚泥槽110の内部には、活性汚泥混
合液濾過用の濾過部材119が配されている。この濾過
部材119は、1つの吸引ヘッダ120と、吸引ヘッダ
120に並列状に吊り下げ配置された複数の濾過膜板1
21と、吸引ヘッダ120に接続された吸引管122
と、吸引管122に接続された吸引ポンプ123とを備
えてなる。
【0051】それぞれの濾過膜板121は、平膜または
中空糸膜からなっており、活性汚泥槽110における活
性汚泥混合液を活性汚泥と濾液とに固液分離する。濾過
膜板121の膜の孔径は約0.05〜1.0μmにされ
ている。濾過膜板121を通過した濾液は、吸引ヘッダ
120に集まり、吸引管122を経て活性汚泥槽110
の外部に設けられた消毒槽124へ流出する。消毒槽1
24は、活性汚泥槽110で処理された後の上澄み水を
消毒処理して、放流管103から外部へ排出するように
されている。
【0052】曝気管118は、ブロアの作動により給気
管を通して活性汚泥槽110の内部へ曝気用空気を供給
する。この曝気用空気は、活性汚泥混合液に曝気を施す
とともに、濾過膜板121に触れてその膜面の洗浄を行
う。
【0053】イオン溶出部125は、活性汚泥槽110
内の濾過部材119の上方に配された少なくとも一対の
長方形板状の電極126・127と、電極126・12
7間に電流を供給する直流電源128とを備えてなる。
電極126・127は陽極も陰極もともに鉄が用いられ
ており、電気分解により、活性汚泥槽110における汚
水中のリン酸を除去するための鉄イオンを溶出させる。
【0054】活性汚泥槽110にはさらに、活性汚泥槽
110内の汚水を第1嫌気濾床槽104へ返送するため
の諸部材が設けられている。すなわち、活性汚泥槽11
0にはエアーリフト管129が垂直に配されている。エ
アーリフト管129の上端はエアーリフトポンプ130
に接続されている。そして、活性汚泥槽110の上部か
ら第1嫌気濾床槽104の上部にかけて、ほぼ水平に返
送管131が設けられている。
【0055】このように構成された浄化槽101を作動
させると、活性汚泥混合液がある活性汚泥槽110で
は、電極126・127から鉄イオンFe2+が溶解する
とともに、曝気管118により酸素が同混合液中に供給
される。
【0056】Fe2+は、溶存酸素を利用して酸化処理さ
れてFe3+になり、オルトリン酸PO4 3-と反応して難
溶性のリン酸鉄塩Fe(OH)x (PO4 y となる。
このリン酸鉄塩Fe(OH)x (PO4 y は、同混合
液中に存在するSS分を核にして凝集し、大きなフロッ
クになる。
【0057】このフロック及び活性汚泥槽110におけ
る活性汚泥混合液は、濾過膜板121により固液分離さ
れる。濾過膜板121を通過してFe(OH)x (PO
4 y が大部分除去された濾液は、吸引ヘッダ120に
集まり、吸引管122を経て活性汚泥槽2の外部へ流出
される。このときのリン除去率は90%であることが確
認された。
【0058】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、汚水に活性汚
泥処理を施すための活性汚泥槽と、この活性汚泥槽にお
ける汚水中のリン酸を除去するための鉄イオンまたはア
ルミニウムイオンを溶出させるイオン溶出部とを備えて
なるので、活性汚泥を用いて汚水処理を行う際に安定し
たリン酸の除去を行うことができる。
【0059】請求項2の発明によれば、イオン溶出部
が、活性汚泥槽内に配された少なくとも一対の溶出性電
極と、これらの電極に電流を供給する電源とを備えてな
るものである。したがって、簡単な構成で、請求項1記
載の発明が奏する前記効果をイオン溶出部における電気
分解により確保することができる。
【0060】請求項3の発明によれば、イオン溶出部
が、活性汚泥槽とは別に設けられた溶出槽と、この溶出
槽内に配された少なくとも一対の溶出性電極と、これら
の電極に電流を供給する電源とを備えてなり、活性汚泥
槽からの処理水が溶出槽へ流入した後に再び前記活性汚
泥槽へ流出するようにされている。したがって、溶出槽
の大きさをできるだけ小さくすることで、小さい電解電
圧であっても、請求項1記載の発明が奏する前記効果を
確保することができる。
【0061】請求項4の発明によれば、汚水処理装置
が、第1嫌気濾床槽、第2嫌気濾床槽及び前記活性汚泥
槽をこの順に配置したものであり、イオン溶出部が、活
性汚泥槽内に配された少なくとも一対の溶出性電極と、
これらの電極に電流を供給する電源とを備えてなり、活
性汚泥槽内の汚水が第1嫌気濾床槽へ返送されるように
されている。したがって、浄化槽などに組み込まれた場
合において、請求項1記載の発明が奏する前記効果に加
えて、第1嫌気濾床槽の次の第2嫌気濾床槽で有機性の
窒素がアンモニア性の窒素に嫌気分解されることで、汚
水中の窒素分をいっそう確実に除去することができる。
【0062】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれか1つに記載の汚水処理装置における活性汚泥槽
の内部に活性汚泥と汚水との混合液を濾過するための濾
過部材が配されている。したがって、請求項1〜4のい
ずれか1つに記載の発明が奏する前記効果に加えて、濾
過部材の濾過作用により、一層短時間で汚水処理を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る汚水処理装置
の垂直縦断面図である。
【図2】本発明の他の1つの実施の形態に係る汚水処理
装置の垂直断面図である。
【図3】本発明のさらに他の1つの実施の形態に係る汚
水処理装置が組み込まれた小型合併処理浄化槽の垂直横
断面図である。
【符号の説明】
2 活性汚泥槽 3 イオン溶出部 5 曝気装置 9 濾過部材 13 電極 14 電極 15 電極 23 イオン溶出部 24 溶出槽 104 第1嫌気濾床槽 108 第2嫌気濾床槽 110 活性汚泥槽 119 濾過部材 126 電極 127 電極 128 電極 129 エアーリフト管 130 エアーリフトポンプ 131 返送管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 3/12 C02F 1/46 102 3/30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水に活性汚泥処理を施すための活性汚
    泥槽と、この活性汚泥槽における汚水中のリン酸を除去
    するための鉄イオンまたはアルミニウムイオンを溶出さ
    せるイオン溶出部とを備えてなることを特徴とする汚水
    処理装置。
  2. 【請求項2】 イオン溶出部が、活性汚泥槽内に配され
    た少なくとも一対の溶出性電極と、これらの電極に電流
    を供給する電源とを備えてなる請求項1記載の汚水処理
    装置。
  3. 【請求項3】 イオン溶出部が、活性汚泥槽とは別に設
    けられた溶出槽と、この溶出槽内に配された少なくとも
    一対の溶出性電極と、これらの電極に電流を供給する電
    源とを備えてなり、活性汚泥槽からの処理水が溶出槽へ
    流入した後に再び前記活性汚泥槽へ流出するようにされ
    ている請求項1記載の汚水処理装置。
  4. 【請求項4】 汚水処理装置が、第1嫌気濾床槽、第2
    嫌気濾床槽及び前記活性汚泥槽をこの順に配置したもの
    であり、イオン溶出部が、活性汚泥槽内に配された少な
    くとも一対の溶出性電極と、これらの電極に電流を供給
    する電源とを備えてなり、活性汚泥槽内の汚水が第1嫌
    気濾床槽へ返送されるようにされている請求項1記載の
    汚水処理装置。
  5. 【請求項5】 さらに、活性汚泥槽の内部に活性汚泥と
    汚水との混合液を濾過するための濾過部材が配されてい
    る請求項1〜4のいずれか1つに記載の汚水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119985A (ja) * 2000-10-12 2002-04-23 Fuji Clean Kogyo Kk 排水処理装置および排水処理方法
US7157012B2 (en) 2003-03-26 2007-01-02 Sanyo Electric Co., Ltd. Water treatment device and water treatment method using the same

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