JPH118993A - リラクタンスモータのトルク制御装置 - Google Patents
リラクタンスモータのトルク制御装置Info
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- JPH118993A JPH118993A JP9158645A JP15864597A JPH118993A JP H118993 A JPH118993 A JP H118993A JP 9158645 A JP9158645 A JP 9158645A JP 15864597 A JP15864597 A JP 15864597A JP H118993 A JPH118993 A JP H118993A
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Abstract
子位置の検出誤差にかかわらず、トルクの制御性を向上
する。 【解決手段】 リラクタンスモータ3の回転子位置を検
出する回転子位置手段4と、トルク指令値及び回転子位
置に応じてリラクタンスモータ3の各励磁相への電流指
令値を演算する電流指令値演算手段1と、リラクタンス
モータ3の各励磁相の電流を電流指令値に一致させる電
流制御手段2とを備える。ここで、電流指令値演算手段
1は、自己インダクタンスの回転角に対する微分値の符
号が切り換わる回転角近傍の所定角度範囲においては、
その励磁相ヘの電流指令値を0もしくはモータの発生ト
ルクへの影響が著しく小さい値とするものとする。
Description
出力するリラクタンスモータに関し、特に、リラクタン
スモータの回転子及び固定子の突極の製造誤差あるいは
回転子の位置検出誤差に起因して生じるトルク脈動を低
減できる、リラクタンスモータのトルク制御装置に関す
る。
しては、例えば、「メガトルクモータの理論解析とその
トルク制御法」(田中他、電気学会研究会、SPC−8
7−14)や、特開平2−206389号公報に開示さ
れた装置がある。本トルク制御装置の基本構成図を図1
に示す。本装置は、リラクタンスモータ3の回転子位置
を検出する回転子位置手段4と、トルク指令値及び回転
子位置に応じてリラクタンスモータ3の各励磁相への電
流指令値を演算する電流指令値演算手段1と、リラクタ
ンスモータ3の各励磁相の電流を電流指令値に一致させ
る電流制御手段2とからなる。
ような原理で実現されている。尚、以下では、3相4極
のリラクタンスモータ(図2)で説明し、3相4極以外
のリラクタンスモータについては原理も同様に説明でき
るため、記述を省略する。先ず、回転子位置及びトルク
指令値の符号に応じて励磁する相をどのように選択する
かについて説明する。
は、式1で記述される。 TRQ= (1/2) ia2 (dLa/dθ)+(1/2) ib2 (dLb/dθ) +(1/2) ic2 (dLc/dθ)+iaib(dMab/dθ) +ibic(dMbc/dθ)+icia(dMca/dθ) ・・・(式1)。
b:b相の自己インダクタンス Lc:c相の自己インダクタンス Mab:ab相の相
互インダクタンス Mbc:bc相の相互インダクタンス Mca:ca相の相
互インダクタンス ia:a相電流 ib:b相電流 ic:c相電流 θ:モータ回転位置。
ンダクタンスに比べて著しく小さく、相互インダクタン
スのモータ回転子位置に対する微分値も自己インダクタ
ンスのそれに比べて著しく小さいため、リラクタンスモ
ータの出力トルクTRQは、式2で近似できる。 TRQ= (1/2) ia2 (dLa/dθ)+(1/2) ib2 (dLb/dθ) +(1/2) ic2 (dLc/dθ) ・・・(式2)。
子位置に対する微分値が正である相に電流を流すことで
正値のトルクを出力でき、逆に自己インダクタンスのモ
ータ回転子位置に対する微分値が負である相に電流を流
すことで負値のトルクを出力することができる。例え
ば、モータ回転子位置と各相の自己インダクタンスとの
関係が図3であるリラクタンスモータについて言えば、
正値のトルクを出力したいときには、区間s1ではb相
のみに電流を流し、区間s2ではb及びc相に電流を流
し、区間s3ではc相のみに電流を流し、区間s4では
c及びa相に電流を流すといった具合に、図3(b)に
示した相を励磁すればよく、逆に負値のトルクを出力し
たいときには、図3(c)に示した相を励磁すればよ
い。尚、回転子角度値と回転子位置との関係については
図5に示す。
く各相への電流指令値を演算する方法について説明す
る。図3(b)(c)に示した通り、電流を流す相は回
転子の位置に応じて1相のみである状況と2相の状況と
がある。尚、以下では、指令トルクが正の場合について
説明し、負の場合は正の向きと同様に実現及び説明でき
るため、記述を省略する。
とした場合、式1は式3となるため、a相の電流指令値
ia* を式4とすることで、指令値通りのトルクTRQ
* を出力できる。 TRQ= (1/2) ia2 (dLa/dθ) ・・・(式3) ia* =(TRQ* )1/2 (2/(dLa/dθ))1/2 ・・・(式4)。
した場合、式1は式5となるため、a相の電流指令値i
a* 及びb相の電流指令値ib* を式6とすることで、
指令値通りのトルクTRQ* を出力できる。 TRQ= (1/2) ia2 (dLa/dθ)+(1/2) ib2 (dLb/dθ) +iaib(dMab/dθ) ・・・(式5) ia* =α(TRQ* )1/2 ib* =β(TRQ* )1/2 ・・・(式6) ここで、α,βは式7を満たす正値である。
はβを、α,βは式7を満たす正値であるという範囲
で、自由に選定できる。以上、1相励磁区間については
a相について述べたが、b相あるいはc相についても全
く同様であるので説明を省略する。また、同じ理由で2
相励磁区間についてもb相及びc相励磁、c相及びa相
励磁についての説明を省略する。
したが、「メガトルクモータの理論解析とそのトルク制
御法」に示されている方法では、電流指令値が不連続に
変化することを避けるべく、つまり、不連続とすること
で電流応答性が要求されることを回避すべく、2相励磁
区間でのα(もしくはβ)を回転子位置に対する電流指
令パターンが連続的にかつ直線的になるように設定し、
β(もしくはα)は式7を満たす値に設定するものとし
ている(図4)。
うなリラクタンスモータのトルク制御装置にあっても、
リラクタンスモータの製造誤差(製造公差)、あるい
は、回転子位置の検出誤差(計測あるいは推定誤差)に
対する配慮は何らなされていなかった。例えば、図9
(a)に示す回転子突極の製造誤差がある場合、a相の
自己インダクタンス特性及び自己インダクタンスの回転
角に対する微分値特性は概略図10のように変化する。
従って、正のトルクを発生させようとして、図4に示す
従来の電流指令値を適用しても、−45<θ<−45+
θ1の範囲では、a相は負のトルクを発生し、逆に45
−θ1<θ<45の範囲では、a相は過剰なトルクを発
生することになり、結局、回転位相に応じたトルク脈動
を引き起こしてしまい、トルクの制御性が悪化するとい
う問題点があった。また、−45<θ<−45+θ1の
範囲では、a相は負のトルクを発生し、同時にc相では
正のトルクを発生するわけであるから、回転子に正負両
方向のトルクが加わることになるため、機械的歪みを引
き起し、モータが異音を発生してしまう状況も考えられ
た。
製造誤差がある場合、a相の自己インダクタンス特性及
び自己インダクタンスの回転角に対する微分値特性は概
略図11のように変化する。従って、正のトルクを発生
させようとした場合、図4に示す従来の電流指令値を適
用しても、−45<θ<−45+θ2の範囲では、a相
の発生トルクは不足し、45−θ2<θ<45の範囲に
おいても、a相の発生トルクは不足することになり、結
局、回転位相に応じたトルク脈動を引き起こしてしま
い、トルクの制御性が悪化するという問題点があった。
も、図9(a)等と同様の理由によりトルク脈動を引き
起こしてしまい、トルクの制御性が悪化するという問題
点があった。また、モータが異音を発生してしまう状況
も考えられた。以上のように従来の方法では、リラクタ
ンスモータの製造誤差、あるいは、回転子位置の検出誤
差に対する配慮が何らなされていなかったため、トルク
の制御性が悪化する、モータが異音を発生するなどとい
った不都合が起きる場合があるという問題点があった。
来の問題点に着目してなされたものである。請求項1に
係る発明では、リラクタンスモータの回転子位置を計測
あるいは推定により検出する回転子位置検出手段と、こ
の検出手段によって得られるリラクタンスモータの回転
子位置に応じて、指令値通りのトルクを出力するよう
に、リラクタンスモータの各励磁相への電流指令値を演
算する電流指令値演算手段と、各励磁相の電流値が、電
流指令値演算手段によって演算された電流指令値に一致
するように、各励磁相への電流を制御する電流制御手段
と、を備えるリラクタンスモータのトルク制御装置にお
いて、前記電流指令値演算手段を、自己インダクタンス
の回転角に対する微分値の符号が切り換わる回転角近傍
の所定角度範囲においては、その励磁相ヘの電流指令値
を0もしくはモータの発生トルクへの影響が著しく小さ
い値とするものとしたことを特徴とする。
演算手段は、前記所定角度範囲を、リラクタンスモータ
の回転子及び固定子の突極部角度の製造誤差に応じて定
められる角度範囲とすることを特徴とする。つまり、考
えられる製造誤差の範囲では、製造誤差のトルクへの感
度が高い励磁相の電流指令値を0もしくは著しく小さい
値とした。
演算手段は、前記所定角度範囲を、リラクタンスモータ
の回転子位置の検出誤差に応じて定められる角度範囲と
することを特徴とする。つまり、考えられる検出誤差の
範囲では、検出誤差のトルクへの感度が高い励磁相の電
流指令値を0もしくは著しく小さい値とした。請求項4
に係る発明では、リラクタンスモータの回転子位置を計
測あるいは推定により検出する回転子位置検出手段と、
この検出手段によって得られるリラクタンスモータの回
転子位置に応じて、指令値通りのトルクを出力するよう
に、リラクタンスモータの各励磁相への電流指令値を演
算する電流指令値演算手段と、各励磁相の電流値が、電
流指令値演算手段によって演算された電流指令値に一致
するように、各励磁相への電流を制御する電流制御手段
と、を備えるリラクタンスモータのトルク制御装置にお
いて、前記電流指令値演算手段を、各励磁相への電流指
令値を回転子位置に対して連続的に変化させると共に、
2相以上を励磁する状況においては、自己インダクタン
スの回転角に対する2階微分値の絶対値が大きい相ほど
電流配分が小さくなるように重み付けするものとしたこ
とを特徴とする。
の回転角に対する2階微分値の絶対値が大きい相におい
ては、回転子の位置検出誤差に対してトルク制御精度が
悪くなるので、そのような相においては電流を少なく配
分し、逆に2階微分値の絶対値が小さい相には電流を多
くするようにした。請求項5に係る発明では、前記電流
指令値演算手段は、リラクタンスモータの回転子及び固
定子の突極部角度の製造誤差と、リラクタンスモータの
回転子位置の検出誤差との少なくとも一方に起因して、
自己インダクタンスの回転角に対する微分値の絶対値が
所定値より大きく変化する、角度範囲を含めて、重み付
けすることを特徴とする。
ダクタンスの回転角に対する微分値の符号が切り換わる
回転角近傍の所定角度範囲においては、その励磁相ヘの
電流指令値を0もしくはモータの発生トルクへの影響が
著しく小さい値とすることにより、モータ製造時の製造
誤差が存在する場合においても、製造誤差のトルクヘの
感度が高い励磁相への電流指令値を0もしくは著しく小
さい値とすることになるので、製造誤差に起因するトル
ク脈動を低減でき、トルクの制御性を向上させることが
できる。また、2相で正負のトルクを同時に発生する状
況をなくせるので、モータの歪みによる異音も低減でき
る。
度範囲を、リラクタンスモータの製造誤差に応じて定め
られる角度範囲として、考えられる製造誤差の範囲内で
は、製造誤差のトルクへの感度が高い励磁相の電流指令
値を0もしくは著しく小さい値としたので、モータを大
量生産する場合であっても、製造誤差に起因するトルク
脈動を低減でき、トルクの制御性を向上させることがで
きる。
度範囲を、回転子位置の検出誤差(計測あるいは推定誤
差)に応じて定められる角度範囲として、考えられる検
出誤差の範囲では、検出誤差のトルクへの感度が高い励
磁相の電流指令値を0もしくは著しく小さい値としたの
で、回転子位置計測用のセンサ出力精度による検出誤
差、センサ出力をコントローラへ取込む際のA/D変換
の分解能による検出誤差、更には回転子位置を推定する
場合の推定精度による検出誤差に起因するトルク脈動を
低減でき、トルクの制御性を向上させることができる。
また、2相での正負のトルクを同時に発生させる状況を
なくせるので、モータの歪みによる異音も低減できる。
の電流指令値を回転子位置に対して連続的に変化させる
と共に、2相以上を励磁する状況においては、自己イン
ダクタンスの回転角に対する2階微分値の絶対値が大き
い相ほど電流配分が小さくなるように重み付けするもの
としたことにより、すなわち、自己インダクタンスの回
転角に対する2階微分値の絶対値が大きい相において
は、回転子の位置検出誤差に対してトルク制御精度が悪
くなるので、そのような相においては電流を少なく配分
し、逆に2階微分値の絶対値が小さい相には電流を多く
するようにしたことにより、回転位置検出誤差よって生
じる2相励磁区間でのトルク脈動を低減でき、トルクの
制御性を向上させることができる。
スモータの回転子及び固定子の突極部角度の製造誤差
と、リラクタンスモータの回転子位置の検出誤差との少
なくとも一方に起因して、自己インダクタンスの回転角
に対する微分値の絶対値が所定値より大きく変化する、
角度範囲を含めて、重み付けすることにより、モータの
製造誤差及び回転子位置の検出誤差によって生じる2相
励磁区間でのトルク脈動を低減でき、トルクの制御性を
向上させることができる。
モータのトルク制御装置の実施の形態を説明する。本ト
ルク制御装置の基本構成は、図1に示すように、リラク
タンスモータ3の回転子位置を計測あるいは推定により
検出する回転子位置手段4と、トルク指令値(TR
Q* )及び回転子位置に応じてリラクタンスモータ3の
各励磁相への電流指令値を演算する電流指令値演算手段
1と、リラクタンスモータ3の各励磁相の電流を電流指
令値に一致させる電流制御手段2とからなる。
ンダクタンスの回転角に対する微分値の符号が切り換わ
る回転角近傍の所定角度範囲においては、その励磁相ヘ
の電流指令値を0もしくはモータの発生トルクへの影響
が著しく小さい値とするものとしてあるが、具体的内容
については後述する。リラクタンスモータ3は、例えば
図2に示す3相4極構造のものとする。
が、90度毎に4つの突起を備える。これを囲む固定子
36は突極を60度毎に備える。向かい合う突極には同
じ向きの磁束が発生するように1本の巻線が巻かれてい
る(31,32,33)。一方、固定子36に対する回
転子34の位置を検出するように、回転子位置検出手段
としてのエンコーダ式回転角センサ(以下エンコーダと
いう)37が備えられている。
してのエンコーダ37の出力するパルスは、電流指令値
演算手段としての制御回路13に入力されている。制御
回路13は、パルス処理回路、CPU、RAM、RO
M、I/O、タイマ、直流電源などを備え、トルク指令
値(TRQ* )及び回転子位置に応じてリラクタンスモ
ータ3の各相への電流指令値を演算し、D/A出力す
る。その出力は、電流制御手段としての駆動回路14に
入力されている。
各励磁相の電流値が、電流指令値に一致するように、各
励磁相への印加電圧を調整して、各励磁相の電流を制御
する。この制御のため、駆動回路14にはリラクタンス
モータ3の各励磁相の実際の電流を検出する電流センサ
12から信号が入力されている。この駆動回路14の詳
細は図7に示される。
する3相分の出力imsra,imsrb,imsrc
と、制御回路13からD/A出力される3相分の電流指
令値ia* ,ib* ,ic* とをそれぞれ比較して、各
相31,32,33のスイッチング素子(MOSFET
等)42,43,44を駆動することで、各相の電流値
を指令値と一致するように調整する。
imsra≧ia* なら、図7のスイッチング素子42
をOFF操作し、imsra<ia* なら、ON操作す
ることで、a相(31)に加わる電圧をON/OFF的
に調整し、a相の電流値が指令値と一致するように調整
する。尚、図7において、41は電源、45〜47はコ
イル、48〜50は抵抗、51〜53はダイオードであ
る。類似した回路は、リラクタンスモータに限らず直流
モータ等でも一般的に用いられるものであるため詳細な
記述は省略する。
ントである、トルク指令値(TRQ* )及びエンコーダ
出力(回転子位置θ)から各相への電流指令値を演算す
る制御回路13について、作用を説明する。制御回路1
3は、1相のみを励磁する回転角区間においては、式4
を満たすγ=(2/(dLa/dθ))1/2 を、2相を
励磁する回転角区間においては、式7を満たすα,β
を、励磁しない回転角区間においては、0を値として持
つテーブルTABLE−P(負の向きのトルク用として
は、TABLE−N)をROMデータとして備える。
0度毎の周期的構造であることから、テーブル値は回転
角90度分だけを備えておく。本テーブルについては、
後で詳細に説明する。次に、各相への電流指令値の演算
方法を図8のフローチャートで説明する。本演算ルーチ
ン(701)は、100μs毎に実行される。
することで、回転子位置を得て、RAM変数(回転子位
置変数)θに代入する(702)。次にトルク指令値T
RQ* が0であるか否かを判定し(703)、0である
場合には、711に進み、3相の電流指令値を全て0と
する(ia* =ib* =ic* =0)。
トルク指令値TRQ* の絶対値の平方根を求めて、RA
M変数kに代入する(704)と共に、回転子位置を9
0で除算したときの余りをθとおくことにより、回転子
位置変数θを0≦θ<90度の範囲に正規化する(70
6)。次にトルク指令値TRQ* の符号を判定し(70
7)、正の場合には、712に進む。
M変数kを乗じることにより、a相の電流指令値ia*
を導出する。b相の電流指令値ib* は、a相の電流指
令値ia* を30度遅らせたものであるため、713で
回転子位置変数θをθ−30と置き換えた後、714で
TABLE−Pを参照し、RAM変数kを乗じることに
より導出する。
の電流指令値ib* を更に30度遅らせたものであるた
め、715で回転子位置変数θをθ−30と置き換えた
後、716でTABLE−Pを参照し、RAM定数kを
乗じることにより導出する。707にてトルク指令値T
RQ* の符号が負であると判定した場合には、722に
進む。
6の使用テーブルをTABLE−PからTABLE−N
に置き換えたものであるので、作用の説明を省略する。
最後に、708にて、導出された電流指令値ia* ,i
b* ,ic* をD/A出力し、本ルーチンを終了する
(709)。ここで、請求項1に係る発明を適用する場
合には、モータ回転子・固定子の製造誤差をθ1とした
ときに、TABLE−Pを図12とすることで実現でき
る。すなわち、従来2相を励磁していた区間にあって、
自己インダクタンスの回転角に対する微分値の符号が切
り換わる回転角からθ1の範囲のデータ値を0とするこ
とで、実現できる。この場合、−θ1<θ<0の範囲で
は、b相のみの1相励磁となり、−45<θ<−45+
θ1の範囲では、b相のみの1相励磁となる。言うまで
もなく、従来2相の励磁区間にあって、自己インダクタ
ンスの回転角に対する微分値の符号が切り換わる回転角
からθ1の範囲のデータ値を著しく小さい値としてもよ
い。
ても、モータ回転子・固定子の製造誤差をθ1としたと
き、TABLE−Pを、請求項1に係る発明を適用する
場合と同様に、図12とすることで実現できる。請求項
3に係る発明を適用する場合には、回転子位置の検出誤
差をθ1としたときに、TABLE−Pを、請求項1に
係る発明を適用する場合と同様に、図12とすることで
実現できる。
自己インダクタンスの回転角に対する2階微分値が大き
く変動する角度範囲をθ3としたとき、TABLE−P
を、図13とすることで実現できる。請求項5に係る発
明を適用する場合には、自己インダクタンスの回転角に
対する2階微分値が大きく変動する角度範囲をθ3、モ
ータの製造誤差と回転子位置の検出誤差との和をθ4と
したとき、TABLE−Pを、図14とすることで実現
できる。
図
Claims (5)
- 【請求項1】リラクタンスモータの回転子位置を計測あ
るいは推定により検出する回転子位置検出手段と、 この検出手段によって得られるリラクタンスモータの回
転子位置に応じて、指令値通りのトルクを出力するよう
に、リラクタンスモータの各励磁相への電流指令値を演
算する電流指令値演算手段と、 各励磁相の電流値が、電流指令値演算手段によって演算
された電流指令値に一致するように、各励磁相への電流
を制御する電流制御手段と、 を備えるリラクタンスモータのトルク制御装置におい
て、 前記電流指令値演算手段を、自己インダクタンスの回転
角に対する微分値の符号が切り換わる回転角近傍の所定
角度範囲においては、その励磁相ヘの電流指令値を0も
しくはモータの発生トルクへの影響が著しく小さい値と
するものとしたことを特徴とするリラクタンスモータの
トルク制御装置。 - 【請求項2】前記電流指令値演算手段は、前記所定角度
範囲を、リラクタンスモータの回転子及び固定子の突極
部角度の製造誤差に応じて定められる角度範囲とするこ
とを特徴とする請求項1記載のリラクタンスモータのト
ルク制御装置。 - 【請求項3】前記電流指令値演算手段は、前記所定角度
範囲を、リラクタンスモータの回転子位置の検出誤差に
応じて定められる角度範囲とすることを特徴とする請求
項1記載のリラクタンスモータのトルク制御装置。 - 【請求項4】リラクタンスモータの回転子位置を計測あ
るいは推定により検出する回転子位置検出手段と、 この検出手段によって得られるリラクタンスモータの回
転子位置に応じて、指令値通りのトルクを出力するよう
に、リラクタンスモータの各励磁相への電流指令値を演
算する電流指令値演算手段と、 各励磁相の電流値が、電流指令値演算手段によって演算
された電流指令値に一致するように、各励磁相への電流
を制御する電流制御手段と、 を備えるリラクタンスモータのトルク制御装置におい
て、 前記電流指令値演算手段を、各励磁相への電流指令値を
回転子位置に対して連続的に変化させると共に、2相以
上を励磁する状況においては、自己インダクタンスの回
転角に対する2階微分値の絶対値が大きい相ほど電流配
分が小さくなるように重み付けするものとしたことを特
徴とするリラクタンスモータのトルク制御装置。 - 【請求項5】前記電流指令値演算手段は、リラクタンス
モータの回転子及び固定子の突極部角度の製造誤差と、
リラクタンスモータの回転子位置の検出誤差との少なく
とも一方に起因して、自己インダクタンスの回転角に対
する微分値の絶対値が所定値より大きく変化する、角度
範囲を含めて、重み付けすることを特徴とする請求項4
記載のリラクタンスモータのトルク制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15864597A JP3557855B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | リラクタンスモータのトルク制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15864597A JP3557855B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | リラクタンスモータのトルク制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH118993A true JPH118993A (ja) | 1999-01-12 |
JP3557855B2 JP3557855B2 (ja) | 2004-08-25 |
Family
ID=15676242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15864597A Expired - Fee Related JP3557855B2 (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | リラクタンスモータのトルク制御装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3557855B2 (ja) |
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1997
- 1997-06-16 JP JP15864597A patent/JP3557855B2/ja not_active Expired - Fee Related
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