JPH1189233A - コンデンサ転流形変換装置 - Google Patents

コンデンサ転流形変換装置

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JPH1189233A
JPH1189233A JP9242838A JP24283897A JPH1189233A JP H1189233 A JPH1189233 A JP H1189233A JP 9242838 A JP9242838 A JP 9242838A JP 24283897 A JP24283897 A JP 24283897A JP H1189233 A JPH1189233 A JP H1189233A
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JP
Japan
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capacitor
valve
protection level
converter
thyristor
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JP9242838A
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Inventor
Takayoshi Sano
孝義 佐野
Shigeru Tanabe
茂 田辺
Hiroaki Hatano
浩彰 秦野
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GIJUTSU SOKEN KK
Toshiba Corp
Original Assignee
GIJUTSU SOKEN KK
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】経済的でかつ小型なコンデンサ転流形変換装置
を得ること。 【解決手段】複数のサイリスタバルブ1〜6をブリッジ
接続してなる変換器と、変換器と交流系統8とを接続す
る変換器用変圧器9のバルブ巻線との間に、直列にコン
デンサ10〜12を接続し、さらにサイリスタバルブ1〜6
に並列にバルブ保護用のバルブアレスタ13〜18を接続す
ると共に、コンデンサ10〜12に並列にコンデンサ保護用
のコンデンサアレスタ19〜21を接続して構成されるコン
デンサ転流形変換装置において、コンデンサアレスタ19
〜21の保護レベルを、保護レベルの2倍とバルブ巻線の
相間電圧ピーク値との和が、バルブアレスタ13〜18の保
護レベルとほぼ等しくなるかまたは低くなるように設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば直流送電シ
ステム等に用いられる変換装置に係り、特に変換器と変
換器用変圧器のバルブ巻線との間に直列にコンデンサを
接続して構成されるコンデンサ転流形変換装置の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば直流送電システムにお
ける交直変換装置としては、一般に他励式三相ブリッジ
変換装置が適用されている。この三相ブリッジ変換装置
では.常に電流が電圧に対して遅れた位相で運転される
ことから、交流側からみて変換装置は遅れ無効電力を消
費することになる。
【0003】このため、無効電力のバランスを維持する
目的で、一般に変換容量の50〜60%程度の調相設備
を、変換装置の交流側に設置するようにしている。ま
た、他励式三相ブリッジ変換装置をインバータ運転した
場合、交流電圧の低下等により転流失敗を発生し易いと
いう問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解決し、調相設
備が小さくて済み、また転流失敗がより発生し難い変換
装置として、変換器と変換器用変圧器のバルブ巻線との
間に、直列にコンデンサを設置した、いわゆるコンデン
サ転流形変換装置(略して、CCCとも称する)が提案
されてきている。
【0005】図6は、この種のコンデンサ転流形変換装
置の構成例を示す回路図である。図6において、6個の
サイリスタバルブ1,2,3,4,5,6を3相ブリッ
ジ接続してなる変換器と、この変換器と交流系統8とを
接続する変換器用変圧器9のバルブ巻線との間には、直
列にコンデンサ10,11,12が接続されている。
【0006】また、各サイリスタバルブ1,2,3,
4,5,6には、並列にバルブ保護用のバルブアレスタ
13,14,15,16,17,18が接続され、さら
に各コンデンサ10,11,12には、並列にコンデン
サ保護用のコンデンサアレスタ19,20,21が接続
されている。
【0007】ここで、バルブアレスタ13,14,1
5,16,17,18、およびコンデンサアレスタ1
9,20,21は、各機器を過電圧からそれぞれ保護す
るためのものである。
【0008】ところで、通常のサイリスタ変換器では、
電源が負なることにより、電流があるサイリスタバルブ
から他のサイリスタバルブへ転流するので、主に変換器
用変圧器の漏れインダクタンスのため、電圧に対して電
流の位相は常に遅れた運転となる。
【0009】すなわち、交流側からみた時は、変換器は
遅れ無効電力を消費していることになる。一方、上述し
たコンデンサ転流形変換装置では、転流回路にコンデン
サ10,11,12が直列に入るため、交流側からみた
変換器の運転をほぼ力率1で運転することが可能とな
る。
【0010】また、従来の変換器では、インバータ運転
時に、交流系統の事故等によって変換器に過電流が流れ
ると、転流電圧が下がることにより転流失敗を発生し易
かったの対し、コンデンサ転流形変換装置では、電流の
増加によってコンデンサ10,11,12の電圧が上昇
するので、等価的に転流電圧が増加するため、転流失敗
し難いという特徴がある。
【0011】しかしながら、このように優れた特徴を有
するコンデンサ転流形変換装置であるが、サイリスタバ
ルブ1,2,3,4,5,6には、転流用のコンデンサ
10,11,12の電圧が変換器用変圧器9のバルブ巻
線電圧に重畳して印加されるので、コンデンサ10,1
1,12の電圧が何らかの原因で高くなると、その過電
圧がサイリスタバルブ1,2,3,4,5,6にも加わ
ることになる。
【0012】一方、このコンデンサ10,11,12の
過電圧は、コンデンサアレスタ19,20,21によっ
て抑制されるが、その保護レベルをUpcとすると、サ
イリスタバルブ1,2,3,4,5,6に加わる過電圧
Uvaは、概略(1)式のように表わされる。
【0013】 Uva=2・Upc+E2 ・・・・ (1) ここで、E2 :バルブ巻線相間電圧ピーク値 ところで、従来から、保護レベルUpcは、コンデンサ
10,11,12が絶縁破壊するのを防止する目的か
ら、コンデンサ10,11,12の定格電圧の5〜8倍
程度に選定している。
【0014】このため、上記(1)式の過電圧Uva
は、バルブアレスタ13,14,15,16,17,1
8の保護レベルを上回っている。従来の変換器のバルブ
アレスタでは、これが動作するのは、外部から侵入する
サージ電圧や変換器内部における地絡事故等、数μ秒か
ら数十μ秒でかつ非繰り返し性のものであるため、保護
レベルは比較的低く、またバルブアレスタのエネルギー
耐量は比較的低くなっている。
【0015】一方、コンデンサ転流形変換装置では、過
電圧継続時間は10数m秒から数十m秒に達するので、
バルブアレスタ13,14,15,16,17,18の
保護レベルは、通常変換器よりも高くなる傾向にある。
【0016】このため、サイリスタバルブ1,2,3,
4,5,6のサイリスタ直列数が増加して装置が大型と
なっている。また、アーム短絡事故をゲートブロックし
た場合に、ブロック後にサイリスタバルブ1,2,3,
4,5,6に加わる回復電圧が、バルブアレスタ13,
14,15,16,17,18が動作する程高いため、
許容するサージ電流が低くなっている。このため、変換
器の電流定格が比較的低く設計され、経済的に不利であ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
コンデンサ転流形変換装置においては、装置が大型であ
るばかりでなく、経済的にも不利であるという問題があ
った。本発明の第1の目的は、変換器を構成するサイリ
スタバルブを過電圧から保護するバルブアレスタの保護
レベルを低く維特することができ、もって経済的でかつ
小型なコンデンサ転流形変換装置を提供することにあ
る。
【0018】また、本発明の第2の目的は、変換器を構
成するサイリスタバルブを過電圧から保護するバルブア
レスタの保護レベルを低く維特することができ、さらに
サイリスタのサージ電流耐量を高く利用できるようにし
て変換器の電流定格を大きくすることができ、もって経
済的でかつ小型なコンデンサ転流形変換装置を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、複数のサイリスタバルブを
ブリッジ接続してなる変換器と、当該変換器と交流系統
とを接続する変換器用変圧器のバルブ巻線との間に、直
列にコンデンサを接続し、さらにサイリスタバルブに並
列にバルブ保護用のバルブアレスタを接続すると共に、
コンデンサに並列にコンデンサ保護用のコンデンサアレ
スタを接続して構成されるコンデンサ転流形変換装置に
おいて、コンデンサアレスタの保護レベルを、当該保護
レベルの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピーク値との和
が、バルブアレスタの保護レベルとほぼ等しくなるかま
たは低くなるように設定している。
【0020】従って、請求項1の発明のコンデンサ転流
形変換装置においては、コンデンサアレスタの保護レベ
ルを、当該保護レベルの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピ
ーク値との和が、バルブアレスタの保護レベルとほぼ等
しくなるかまたはこれよりも低くなるように設定するこ
とにより、バルブアレスタの保護レベルが低く維持され
るため、サイリスタバルブに必要なサイリスタ直列数が
少なくて済む。
【0021】これにより、サイリスタバルブが小型でか
つ経済的となり、しいては小型でかつ経済的なコンデン
サ転流形変換装置を得ることができる。また、請求項2
の発明では、複数のサイリスタバルブをブリッジ接続し
てなる変換器と、当該変換器と交流系統とを接続する変
換器用変圧器のバルブ巻線との間に、直列にコンデンサ
を接続し、さらにコンデンサに並列にコンデンサ保護用
のコンデンサアレスタを接続して構成されるコンデンサ
転流形変換装置において、コンデンサアレスタの保護レ
ベルを、当該保護レベルの2倍とバルブ巻線の相間電圧
ピーク値との和が、サイリスタバルブを構成するサイリ
スタの繰り返し逆電圧に直列数を乗じた値の0.6〜
0.9倍の範囲となるように設定している。
【0022】従って、請求項2の発明のコンデンサ転流
形変換装置においては、コンデンサアレスタの保護レベ
ルを、当該保護レベルの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピ
ーク値との和が、サイリスタバルブを構成するサイリス
タの繰り返し逆電圧に直列数を乗じた値の0.6〜0.
9倍の範囲となるように設定することにより、サイリス
タバルブに大きな事故電流が通流した後にサイリスタバ
ルブに加わる回復電圧を適正な値に抑制できるため、サ
イリスタのサージ電流耐量を大きく利用することができ
る。
【0023】これにより、変換器の電流定格を大きくし
て、変換器の電圧定格を低くすることができ、しいては
小型でかつ経済的なコンデンサ転流形変換装置を得るこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施の形態)本実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置の構成は、前述した図6に示すコンデンサ
転流形変換装置と同様であるので、ここではその図示を
省略して、異なる部分についてのみ述べる。
【0025】図1は、本実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置の過電圧保護協調を示す概念図である。す
なわち、図1に示すように、バルブ巻線の相間電圧ピー
ク値E2 にコンデンサアレスタ19,20,21の保護
レベルUpcの2倍を乗じた電圧が、アーム短絡等でコ
ンデンサ10,11,12が過電圧状態になった時、サ
イリスタバルブ1,2,3,4,5,6に印加される。
そして、この電圧レベルを(E2 +2・Upc)で示し
ている。
【0026】そこで、本実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置では、コンデンサアレスタ19,20,2
1の保護レベルUpcを、この保護レベルUpcの2倍
とバルブ巻線の相間電圧ピーク値E2 との和が、バルブ
アレスタ13,14,15,16,17,18の保護レ
ベルUvaとほぼ等しくなるか、またはこれよりも低く
なるように設定している。
【0027】以上のように構成した本実施の形態のコン
デンサ転流形変換装置においては、コンデンサアレスタ
19,20,21の保護レベルUpcを、保護レベルU
pcの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピーク値E2 との和
が、バルブアレスタ13,14,15,16,17,1
8の保護レベルUvaとほぼ等しくなるか、またはこれ
よりも低くなるように設定していることにより、コンデ
ンサ10,11,12が過電圧状態となるような、コン
デンサ転流形変換装置特有の事故が発生した場合には、
バルブアレスタ13,14,15,16,17,18は
動作しない。
【0028】よって、バルブアレスタ13,14,1
5,16,17,18の保護レベルUvaは、通常変換
器の保護レベルと同等の比較的低い値に設定することが
できる。
【0029】そして、このバルブアレスタ13,14,
15,16,17,18の保護レベルUvaが低けれ
ば、サイリスタバルブ1,2,3,4,5,6に接続す
るサイリスタの直列数が少なくて済むため、装置が小型
になると共に、経済的になる。
【0030】さらに、バルブアレスタ13,14,1
5,16,17,18のエネルギー耐量は、通常変換器
と同等に低くてすむため、バルブアレスタ13,14,
15,16,17,18は小型になると共に、経済的に
なる。
【0031】上述したように、本実施の形態によるコン
デンサ転流形変換装置は、コンデンサアレスタ19,2
0,21の保護レベルUpcを、この保護レベルUpc
の2倍とバルブ巻線の相間電圧ピーク値E2 との和が、
バルブアレスタ13,14,15,16,17,18の
保護レベルUvaとほぼ等しくなるか、またはこれより
も低くなるように設定したものである。
【0032】従って、コンデンサ10,11,12が過
電圧状態になった場合でも、サイリスタバルブ1,2,
3,4,5,6に印加される電圧は、バルブアレスタ1
3,14,15,16,17,18の保護レベルUva
以下となり、バルブアレスタ13,14,15,16,
17,18の保護レベルUvaが低く維持されるため、
サイリスタバルブ1,2,3,4,5,6に必要なサイ
リスタ直列数が少なくて済む。
【0033】これにより、サイリスタバルブ1,2,
3,4,5,6が小型でかつ経済的となり、しいては小
型でかつ経済的なコンデンサ転流形変換装置を得ること
が可能となる。
【0034】(第2の実施の形態)本実施の形態による
コンデンサ転流形変換装置の構成は、前述した図6に示
すコンデンサ転流形変換装置と同様であるので、ここで
はその図示を省略して、異なる部分についてのみ述べ
る。
【0035】図2は、本実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置の過電圧保護協調を示す概念図である。す
なわち、図2に示すように、バルブ巻線の相間電圧ピー
ク値E2 にコンデンサアレスタ19,20,21の保護
レベルUpcの2倍を乗じた電圧が、アーム短絡等でコ
ンデンサ10,11,12が過電圧状態になった時、サ
イリスタバルブ1,2,3,4,5,6に印加される。
そして、この電圧レベルを(E2 +2・Upc)で示し
ている。
【0036】そこで、本実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置では、コンデンサアレスタ19,20,2
1の保護レベルUpcを、この保護レベルUpcの2倍
とバルブ巻線の相間電圧ピーク値E2 との和が、サイリ
スタバルブ1,2,3,4,5,6を構成するサイリス
タの繰り返し逆電圧に直列数を乗じた値の0.6〜0.
9倍の範囲となるように設定している。
【0037】以上のように構成した本実施の形態のコン
デンサ転流形変換装置においては、コンデンサアレスタ
19,20,21の保護レベルUpcを、保護レベルU
pcの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピーク値E2 との和
が、サイリスタバルブ1,2,3,4,5,6を構成す
るサイリスタの繰り返し逆電圧に直列数を乗じた値の
0.6〜0.9倍の範囲となるように設定していること
により、コンデンサ10,11,12が事故電流により
過電圧となるような事故が発生した場合でも、サイリス
タバルブに印加される電圧が適切な値に制限され、許容
サージ電流が大きくなる。
【0038】よって、変換器の電流定格を大きくでき、
電圧定格を低くすることができるため、小型でかつ経済
的なコンデンサ転流形変換装置を得ることができる。次
に、かかる点について、より詳細に具体的に説明する。
【0039】図3は、コンデンサ10,11,12が過
電圧になる典型的な例として、サイリスタバルブ1がア
ーム短絡した時の事故電流の通流の様子と、コンデンサ
10,11,12の充電の極性を示す図である。
【0040】すなわち、図3に示すように、サイリスタ
バルブ1がアーム短絡の状態で、サイリスタバルブ3が
ターンオンすると、図中に破線で示した経路で事故電流
が流れる。そして、この事故電流により、コンデンサ1
0,11が、図に示したサイリスタバルブ3の逆極性に
あたる極性に過充電される。このため、事故電流通流
後、サイリスタバルブに印加される電圧は、逆方向にバ
イアスされた波形になる。
【0041】図4は、定格50KVdc−5000Ad
cの変換器のサイリスタバルブの電圧および電流波形の
一例を示す図である。すなわち、図4に示すように、サ
イリスタバルブに29KA−Pの事故電流が流れた後、
100KVの逆電圧が印加されている。そして、バルブ
電圧は逆方向にバイアスされて、順方向電圧はなくなっ
ていることがわかる。
【0042】図5は、このように大きなサージ電流を通
流した後、逆電圧が印加されるようなストレスに対する
サイリスタの耐量を、横軸を印加される逆電圧のピー
ク、縦軸を許容するサージ電流ピーク値として示した図
である。
【0043】図5において、逆電圧は定格繰り返し逆電
圧、許容サージ電流ピーク値は通常変換器の場合のサー
ジ電流耐量で正規化している。本実施の形態では、サイ
リスタに印加される電圧を、図5に示したように0.6
pu〜0.9puとなるように、コンデンサアレスタ1
9,20,21の保護レベルを設定している。
【0044】このため、許容されるサージ電流は、ほと
んど通常変換器の場合と同等の耐量となる。そして、こ
の許容するサージ電流が大きいということは、同じ外形
でも電流を大きく流せることになるので、より経済的な
変換装置を得ることができる。
【0045】すなわち、サイリスタに印加される逆電圧
を0.6pu以下に設定しても、許容サージ電流値はほ
とんど変化せず、コンデンサアレスタ19,20,21
の必要なエネルギー耐量のみ増えてしまうため、得策で
はない。
【0046】一方、サイリスタに印加される逆電圧を
0.9pu以上に設定すると、許容サージ電流値が小さ
くなるため、やはり得策ではない。上述したように、本
実施の形態によるコンデンサ転流形変換装置は、コンデ
ンサアレスタ19,20,21の保護レベルUpcを、
この保護レベルUpcの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピ
ーク値E2 との和が、サイリスタバルブ1,2,3,
4,5,6を構成するサイリスタの繰り返し逆電圧に直
列数を乗じた値の0.6〜0.9倍の範囲となるように
設定したものである。
【0047】従って、サイリスタバルブ1,2,3,
4,5,6に大きな事故電流が通流した後にサイリスタ
バルブ1,2,3,4,5,6に加わる回復電圧を適正
な値に抑制できるため、サイリスタのサージ電流耐量を
大きく利用することができる。
【0048】これにより、変換器の電流定格を大きくし
て、変換器の電圧定格を低くすることができ、しいては
小型でかつ経済的なコンデンサ転流形変換装置を得るこ
とが可能となる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、コンデンサアレスタの保護レベルを、当該保護
レベルの2倍とバルブ巻線の相間電圧ピーク値との和
が、バルブアレスタの保護レベルとほぼ等しくなるかま
たは低くなるように設定しているので、変換器を構成す
るサイリスタバルブを過電圧から保護するバルブアレス
タの保護レベルを低く維特することができ、もって経済
的でかつ小型なコンデンサ転流形変換装置が提供でき
る。
【0050】また、請求項2の発明によれば、コンデン
サアレスタの保護レベルを、当該保護レベルの2倍とバ
ルブ巻線の相間電圧ピーク値との和が、サイリスタバル
ブを構成するサイリスタの繰り返し逆電圧に直列数を乗
じた値の0.6〜0.9倍の範囲となるように設定して
いるので、変換器を構成するサイリスタバルブを過電圧
から保護するバルブアレスタの保護レベルを低く維特す
ることができ、さらにサイリスタのサージ電流耐量を高
く利用できるようにして変換器の電流定格を大きくする
ことができ、もって経済的でかつ小型なコンデンサ転流
形変換装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置における過電圧保護協調を示す概念図。
【図2】本発明の第2の実施の形態によるコンデンサ転
流形変換装置における過電圧保護協調を示す概念図。
【図3】同第2の実施の形態のコンデンサ転流形変換装
置におけるアーム短絡を説明するための図。
【図4】同第2の実施の形態のコンデンサ転流形変換装
置におけるアーム短絡時のバルブ電圧と電流波形の一例
を示す図。
【図5】同第2の実施の形態のコンデンサ転流形変換装
置におけるアーム短絡時のサイリスタのサージ電流耐量
の一例を示す図。
【図6】コンデンサ転流形変換装置の構成例を示す回路
図。
【符号の説明】
1,2,3,4,5,6…サイリスタバルブ、 8…交流系統、 9…変換器用変圧器、 10,11,12…コンデンサ、 13,14,15,16,17,18…バルブアレス
タ、 19,20,21…コンデンサアレスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02M 7/48 H02M 7/48 R 7/515 7/515 H (72)発明者 秦野 浩彰 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサイリスタバルブをブリッジ接続
    してなる変換器と、当該変換器と交流系統とを接続する
    変換器用変圧器のバルブ巻線との間に、直列にコンデン
    サを接続し、さらに前記サイリスタバルブに並列にバル
    ブ保護用のバルブアレスタを接続すると共に、前記コン
    デンサに並列にコンデンサ保護用のコンデンサアレスタ
    を接続して構成されるコンデンサ転流形変換装置におい
    て、 前記コンデンサアレスタの保護レベルを、当該保護レベ
    ルの2倍と前記バルブ巻線の相間電圧ピーク値との和
    が、前記バルブアレスタの保護レベルとほぼ等しくなる
    かまたは低くなるように設定したことを特徴とするコン
    デンサ転流形変換装置。
  2. 【請求項2】 複数のサイリスタバルブをブリッジ接続
    してなる変換器と、当該変換器と交流系統とを接続する
    変換器用変圧器のバルブ巻線との間に、直列にコンデン
    サを接続し、さらに前記コンデンサに並列にコンデンサ
    保護用のコンデンサアレスタを接続して構成されるコン
    デンサ転流形変換装置において、 前記コンデンサアレスタの保護レベルを、当該保護レベ
    ルの2倍と前記バルブ巻線の相間電圧ピーク値との和
    が、前記サイリスタバルブを構成するサイリスタの繰り
    返し逆電圧に直列数を乗じた値の0.6〜0.9倍の範
    囲となるように設定したことを特徴とするコンデンサ転
    流形変換装置。
JP9242838A 1997-09-08 1997-09-08 コンデンサ転流形変換装置 Pending JPH1189233A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9242838A JPH1189233A (ja) 1997-09-08 1997-09-08 コンデンサ転流形変換装置

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