JPH1189208A - 永久磁石を用いたモータ - Google Patents

永久磁石を用いたモータ

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JPH1189208A
JPH1189208A JP9236880A JP23688097A JPH1189208A JP H1189208 A JPH1189208 A JP H1189208A JP 9236880 A JP9236880 A JP 9236880A JP 23688097 A JP23688097 A JP 23688097A JP H1189208 A JPH1189208 A JP H1189208A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気回路を改善することにより、リニアモー
タ発生推力の増大、リニアモータの小型化、低価格化を
実現することを目的とする。 【解決手段】 各永久磁石4の能力をリニアモータ全体
で有効に活用できるように、また、高密度に活用できる
ように永久磁石4のN極に共通に接続されたN極用磁気
ヨーク8と、永久磁石4のS極に共通に接続されたS極
用磁気ヨーク9と、N極用磁気ヨーク8の一部であっ
て、スライダ3の表面に配置されたN極磁極5と、S極
用磁気ヨーク9の一部であって、スライダ3の表面に配
置され、N極磁極5に対しスライダ3の移動方向に交互
に配置されたS極磁極6とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石を利用した
モータ、特にリニアモータに好適なモータの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11に永久磁石を使用した従来のバー
ニア型リニアモータの断面図を示す。
【0003】3は可動部を形成するスライダであり、7
はS1からS12で示すスライダ3のスロットで、各ス
ロットには回転型の誘導電動機などでごく一般的に使用
される2極の3相交流巻線が直線上に展開され巻回され
ており、具体的な巻き線図の例を図3に示す。R,S,
Tは3相交流巻線の端子であり、Nは中性点である。1
5はスライダ3の歯で、各歯15の先端部の幅とスロッ
ト7の入り口の幅とがほぼ同一の幅となっており、ステ
ータ側から見たスライダ3の矢印で示す移動方向の磁気
抵抗が交互に大小に変化する。
【0004】1はステータであり、ステータ1の表面に
は図示する様に、永久磁石14のN極とS極が交互に均
等に配置されている。
【0005】一般的に、モータの1ターンの巻き線が発
生する力Fは、フレミングの法則より、 F=B・I・L として表される。ここでBは磁束密度、Iは電流、Lは
有効な電線の長さであり、パワーPは、 P=F・dX/dt である。Xはスライダの移動方向の位置であり、dX/
dtはスライダの移動速度である。
【0006】この時電気的には、パワーPは、電圧Vと
して、 P=V・I=dф/dt・I として表される。фは1ターンの巻き線に鎖交する磁束
である。リニアモータ内部の磁気エネルギーの増減を無
視すると、前記両式から P=F・dX/dt=dф/dt・I となり、リニアモータの発生推力Fは、 F=dф/dX・I となる。リニアモータの発生する推力Fは巻線が鎖交す
る磁束фの回転変化率dф/dθに比例するわけであ
る。
【0007】従って例えば、図示しないが、図11と同
一形状の2極の永久磁石型リニアモータの場合について
考えてみると、発生するトルクT、即ち、巻き線が鎖交
する磁束фの回転変化率dф/dθは、ほぼ単純に、磁
束密度Bに比例することになる。
【0008】次に同様のことを図11のリニアモータに
ついて考えてみる。例えば、1ターンの巻き線をスロッ
トS2に紙面の手前側から奥側へ、そして、スロットS
8に紙面の奥側から手前側へ巻回していると仮定する。
この時に巻き線に鎖交する磁束фの回転変化率dф/d
θ≒Δф/Δθは、微少回転変化Δθがわずかに右回転
することを想定すると、その時の微少磁束変化Δфはス
テータのそれぞれの5から6個の磁極に下方から上方へ
磁束が増加する関係に配置されている。従って、前記の
2極の永久磁石型リニアモータの場合に比較すると、単
純論理的には、磁束фの回転変化率Δф/Δθは約5〜
6倍であるといえ、発生する推力も約5〜6倍であると
いえる。このように永久磁石を利用したバーニア型のリ
ニアモータは、原理的に、大推力出力という特徴を持っ
ている。ただし、制御的に駆動する駆動周波数はこの例
では約6倍になり、駆動周波数限界と巻線のインダクタ
ンスの影響で一般的には高速駆動は困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11のリニアモータ
において、各永久磁石の磁束が有効に活用できないと言
う問題がある。例えば、スロットS2とS3に挟まれた
スライダ突極に存在する磁束について考えてみると、永
久磁石のN極にわづかなギャップを介して対向しており
このN極の磁束がこのスライダ突極に存在するが、同時
に、両隣のS極の磁束も各スライダ突極間の空間等非磁
性部から漏れてきてN極とS極間で磁束がクローズする
成分も多く存在し、このN極の磁束の内S極とクローズ
する磁束は電動機動作に活用されなくなる。この結果、
スロットS4とS5に挟まれたスライダ突極にN極の磁
束が十分に活用されず、同様のことはその他の各スライ
ダ突極についても言えるので、有効な磁束が十分に得ら
れず、結果としてモータの電流が適切に通電された場合
のモータ推力が減少するという問題がある。
【0010】このS極の漏れ磁束について、永久磁石の
磁気特性から説明する。図12のB0〜H0は、希土類
磁石の典型的な磁束密度Bと起磁力Hの特性例である。
スロットS2とS3に挟まれたスライダ突極に対向する
N極磁石の動作点はOP1であり、起磁力H1が主にエ
アギャップ部の起磁力として動作しておりその磁束密度
はB1である。一方、このN極の両隣のS極の動作点
は、OP2であり、スロットS4及びS5の空隙部等の
非磁性部に漏れ磁束を生成するためにH2と言う大きな
起磁力が作用しており、その時の磁束密度はB2となっ
ている。このB2の分だけ隣り合う磁石間で磁束がクロ
ーズするわけで、リニアモータとして有効に活用され
ず、結局、リニアモータの動作として活用される磁束は
B1−B2の磁束密度に相当する磁束である。リニアモ
ータの構造によりかなりの差異があるが、このB2がB
1の半分以上の値になることも多く、従って、永久磁石
の能力の半分も活用できていないことも多い。
【0011】もう一つの問題点として、スライダ突極部
の磁性鋼板の最大磁束密度は1.7テスラ程度と大きい
値であるのに対し、ステータ磁極部の最大磁束密度は残
留磁束密度の大きい希土類磁石を使用しても1.0テス
ラ程度であり、構造的に、磁束密度を高くできないと言
う問題がある。ステータの各磁極の磁束密度アップによ
る電動機のトルクアップが望まれている。
【0012】もう一つの問題点として、リニアモータの
駆動範囲が長い時、ステータに装着される高価な永久磁
石は長さに比例した量が必要なため、リニアモータのコ
ストが高価なものになると言う問題がある。
【0013】他の問題として、工作機械などの送り駆動
に応用した場合、周囲環境として鉄粉等があり、永久磁
石が存在する場所は特に厳重にカバーをして、鉄粉等が
付着しないように配慮しなければならないが、磁石部が
長いので、カバーに要するコストが高くなると言う問題
もある。
【0014】
【課題を解決するための手段】各永久磁石の能力をリニ
アモータ全体で有効に活用できるように、永久磁石のN
極に共通に接続されたN極用磁気ヨークと永久磁石のS
極に共通に接続されたS極用磁気ヨークとを設けてい
る。
【0015】また、スライダの磁極ピッチとステータの
磁気抵抗の大きい部分と小さい部分とのピッチとを変え
て、バーニア構造のリニアモータとしている。
【0016】前記N極磁極と隣り合う他のN極磁極との
間をつなぐN極補助磁極と前記S極磁極と隣り合う他の
S極磁極との間をつなぐS極補助磁極とを備えている。
【0017】また、スライダ内部に装着しスライダ各磁
極に共通の共通永久磁石を備えている。
【0018】スライダ側に、リニアモータの巻線を配置
し、この巻線が前記の磁気回路の動作を阻害しないよう
な磁気回路配置としている。
【0019】
【作用】N極とS極の各々に磁気ヨークで共通の磁気回
路を形成することにより、ステータ部に対して発生する
各磁極の起磁力はほぼ同一となり、その結果ギャップ及
び空隙部等の非磁性部に存在する磁束はほぼその部分の
磁気抵抗に比例するようになり、従来のように、大きな
磁気抵抗部にも大きな起磁力が作用して大きな漏れ磁束
が発生するという有害な現象が低減する。
【0020】ステータ磁極の材質は、電磁鋼板として、
1.7テスラという大きな磁束密度も可能となる。
【0021】永久磁石をスライダ各磁極に共通に、か
つ、磁束密度を磁性鋼板の飽和磁束密度に近い値で使用
するためには、スライダ内部にN極磁気回路とS極磁気
回路と磁気絶縁部とを効率よく配置する必要があり、ロ
ータ内部の空間利用率的な問題がある。少し具体的に
は、スライダの突極部の磁束密度をN極もしくはS極に
自在に切り替え、かつ、1.7テスラに近い値にするた
めには、スライダ表面の各磁極部からスライダ背部のN
極共通磁気ヨークあるいはS極共通磁気ヨークに磁束を
導く導磁磁路のスペースが不足する。
【0022】この対応として前記電動機構成により、ス
ライダ表面の各磁極部の有効に作用する磁束密度を高め
る方法を提案している。例えて言えば、スライダ表面の
特定部に100の磁束を必要とする時、50の磁束をス
ライダの表面近傍に配置した複数の個別永久磁石で供給
し、残り50は他の部分に位置する個別永久磁石から共
通磁気ヨーク及びその一部である前記導磁磁路を経由し
て前記特定部の磁極へ磁束を供給する。このような動作
により、前記導磁磁路へはスライダ表面で必要とする磁
束の半分の磁束で良くなり、スライダ表面に大きな磁束
を発生させることができ、大きな推力を発生できる。
【0023】また、N極共通磁気ヨークとS極共通磁気
ヨークの間に共通永久磁石を配置することにより、スラ
イダの生成する磁束をさらに増加する。また、本発明構
成は図11の従来リニアモータ構成に比較しやや複雑な
構成となりロータ内部での漏れ磁束分が多くなりがちで
あるが、この漏れ磁束を補い、電動機の回転トルクを増
加させる。
【0024】また、スライダ側へ永久磁石と巻き線の両
方を配置することにより、コスト的な有利さと耐環境性
の改善も実現している。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のリニアモータの第1実施
形態の断面図を図1に示す。
【0026】3は可動部を形成するスライダであり、7
はS1からS12で示すスライダ3のスロットで、各ス
ロットには回転型の誘導電動機などでごく一般的に使用
される2極の3相交流巻線が直線上に展開され巻回され
ており、具体的な巻き線図の例を図3に示す。従来リニ
アモータの巻き線例と同じであり、R,S,Tは3相交
流巻線の端子、Nは中性点である。
【0027】スライダ3は少し複雑な形状になってお
り、N極とS極が12組、矢印で示されるスライダの移
動方向、紙面では左右に配置されている。4は永久磁石
であり、磁性方向はハッチングの方向に向いており、極
性は図示したNおよびSとなっている。スライダ3は、
永久磁石以外は、電磁鋼板をスライダの移動方向に垂直
な方向、紙面に対して手前側から奥側へ積層した構造で
ある。しかし、特に電磁鋼板に限定するものでもなく、
軟磁性体であれば他の構造でも可能である。
【0028】5はステータに対してN極として動作する
N極磁極である。N極磁極5はN極用磁気ヨークの一部
でもあり、全ての永久磁石のN極に磁気的につながって
いる。N極用磁気ヨークは図1で実線で示しており、S
極に対して同様に動作するS極用磁気ヨークは破線で示
している。6はS極磁極である。
【0029】N極磁極5,S極磁極6、永久磁石4の構
造は少しわかりにくいので、図1に示す断面A〜Bを図
2に示す。破線で示す8は、各N極磁極5が磁気的につ
ながっているN極用磁気ヨークを示し、破線で示す9は
各S極磁極6が磁気的につながっているS極用磁気ヨー
クを示す。N極用磁気ヨークとS極用磁気ヨークは、磁
気的に分離された構造であり、図1において、紙面の上
下方向にギャップを介して交互に配置されている。
【0030】1はステータであり、その表面には突極2
を持っており、突部の幅と凹部の幅はほぼ同じで幅で、
スライダ3側から見たスライダ移動方向の磁気抵抗が交
互に大小と変化する。
【0031】スライダ3の12組のN極磁極5,S極磁
極6の幅とステータの突極11個の幅とが同じ幅になっ
ており、バーニア構造となっている。
【0032】次に図1のリニアモータの動作について説
明する。基本的な動作の考え方は既に説明した図11の
従来のリニアモータの考え方と似ている。例えば、1タ
ーンの巻き線をスロットS2に紙面の手前側から奥側
へ、そして、スロットS7に紙面の奥側から手前側へ巻
回していると仮定する。この時に巻き線に鎖交する磁束
фの回転変化率dф/dX≒Δф/ΔXは、微少移動変
化ΔXがわずかに右へ移動することを想定すると、その
時の微少磁束変化Δфは図1においてステータのそれぞ
れの5から6個の突極部に、図1で、下方から上方へ磁
束が増加する関係に配置されている。従って、スライダ
表面の磁束密度をBS、スライダの紙面の手前側から奥
側の幅をWSと、Δф/ΔX≒(5〜6)×BS×WS
×ΔX/ΔX=(5〜6)×BS×WSとなり、磁束密
度BSの5〜6倍の磁束変化率を得ることができ、バー
ニア構造の特長を発揮できる。この構造の他の特長は、
Δф/ΔXがいくつかの位相の磁束変化の和となり、平
均化効果があるため、推力のリップルが低減できるとい
う特長もある。
【0033】次に磁気的動作について説明する。各N極
磁極5は、ステータ1の各突極部2へ磁束を供給する
が、N極磁極がステータの突極部に面していない部分で
は、その近傍に配置された永久磁石の磁束は磁気抵抗の
大きいギャップ部に供給せず、N極磁気ヨークを経由し
て、N極磁極5に面していて磁気抵抗の小さい他のステ
ータ突極部へ磁束が供給される。各S極磁極6は、N極
磁極5と対称的ではあるが同様に、動作する。結果とし
て各永久磁石4が発生する磁束は、N極磁気ヨーク及び
S極磁気ヨークを経由して、効率良く有効にステータ1
の突極部2へ供給されることになる。
【0034】図12の永久磁石のBH特性で表現する
と、どの永久磁石4もその動作点はOP1の近傍であ
り、B1に相当する大きな磁束が有効に作用する。図1
1の従来のリニアモータのように、動作点OP2で動作
し、磁気抵抗の大きなギャップ部へ大きな起磁力H2を
出力し、B2に相当する電動機動作を阻害する磁束を発
生することは少ない。
【0035】次に、巻線S1〜S12は図1の断面図に
示した構造では実装が困難であり、巻線の具体的実装方
法について説明する。例えば、図1の1点鎖線DM1,
あるいはDM2で示す面に切断面を設け、各巻き線を装
着後にスライダ3の上下を固定する。固定方法は、スラ
イダ3の両側面に固定用板を設け、ボルトで挟み込んで
固定する等種々方法が可能である。また例えば、接合部
の電磁鋼板形状をスライダ移動方向にお互いに凹凸状に
しておき、スライダ移動方向に作用する推力に耐えられ
る構造とすることが有効である。同様に、スライダ3と
ステータ1間で作用する吸引力に耐えられるように、接
合部の電磁鋼板形状を紙面の上下方向にお互いに凹凸状
にしておくことも可能である。
【0036】永久磁石の近傍は、複数の部材が組み合わ
されており強度が小さくなりがちであるため、電磁鋼板
の所々に、透磁率の低いSUS板を挟むことも有効であ
る。当然、SUS板形状は、必要最小限の穴だけ設け、
強度を得られる形状とする。
【0037】次に図示しないが、図1の応用例について
説明する。図1の例では、図3の巻き線図にも示すよう
に、3相各相の巻き線を2組ずつ分布させているが、集
中巻きとし、3組の巻き線とし、スロット数を6個とす
ることも可能である。巻き線構造が簡単になる。同時
に、N極磁極およびS極磁極の表面を2個あるいは3個
と複数の突極形状として、電磁気的作用を増倍すること
も可能である。この時、複数の突極形状のピッチは図1
のスライダの各N極磁極のピッチに近い値にする必要が
ある。
【0038】また、3相交流巻き線の場合について説明
しているが、2相あるいは4相、5相の交流巻き線でも
可能である。
【0039】永久磁石4の配置は、N極磁極とS極磁極
との隙間に1個おきに配置しているが、図1でギャップ
となっている隙間にも永久磁石を配置して、さらに磁力
を向上することも可能である。
【0040】巻き線はスライダ側に配置しているが、ス
テータ側に配置することも可能である。
【0041】また、リニアモータについて説明したが円
形状に変形し、回転機とすることも可能である。
【0042】本発明のリニアモータの第2の実施形態の
断面図を図4に示す。基本的な考えは図1のリニアモー
タと同じである。断面C〜Dの断面図を図5に示す。図
1及び図2に示す電動機と異なる点は、図4、図5に示
すN極補助磁極12とS極補助磁極10が追加されてい
る点である。図1,図2のリニアモータでは、スライダ
の各磁極が図1において紙面の手前側から奥側の方向に
不連続であったが、図4、図5に示すように、スライダ
の各磁極が移動方向と直交する方向に連続するように配
置される構造となっている。図4のE〜F断面図、G〜
H断面図を図6に示す。スライダ3の磁気ヨークは電磁
鋼板を所要形状にプレス機械で打ち抜き、図4の紙面の
手前から奥方向に積層したもので、11はプレス機械で
電磁鋼板を自動積層するためのかしめ部である。かしめ
部11の構造は、電磁鋼板にプレス機械でかしめ部であ
る小円形形状を電磁鋼板の板厚の約半分だけ押し出し、
前後する電磁鋼板とはめ合わせることにより電磁鋼板同
士を圧着固定するものである。
【0043】図4に示す各N極磁極5とS極補助磁極1
0とを分断せず、わずかにつないで、スライダの各部を
わづかに接続しておくことも製作上有効である。それ
は、電磁鋼板をプレス機械で打ち抜くとき電磁鋼板の各
部がバラバラに分離しないように、加工上、組立上の都
合で接続しておくものである。電磁気動作的には、スラ
イダの各部がつながっている必要はなく、各磁極の磁束
が漏れるので、むしろ好ましくない磁路である。
【0044】次に図4のリニアモータの動作について説
明する。図1に示すリニアモータに比較し、N極補助磁
極12とS極補助磁極10が追加されているのでスライ
ダ内の磁気抵抗が小さくなり、各永久磁石4の磁束をよ
り有効にステータ2の各磁極へ供給することができる構
造となっている。従って、リニアモータの推力も大きく
することができる。
【0045】次に、本発明リニアモータの第3の実施形
態の断面図を図7に示す。断面I〜Jの断面図を図8に
示す。断面K〜Lの断面図を図9に示す。基本的な考え
は図1、図4のリニアモータと同じであるが、スライダ
表面近傍の個別永久磁石4は無く、その替わりに、図9
に示す共通永久磁石13をスライダ内部のN極用磁気ヨ
ーク8とS極用磁気ヨーク9の間に配置している。
【0046】この電動機の動作は、図1及び図4に示し
たリニアモータの動作と類似しているが、前述のよう
に、スライダ3の内部に配置された共通永久磁石13か
らスライダ表面の各N磁極5、N極補助磁極12および
各S極磁極6、S極補助磁極10へ磁束が供給されてい
る。このリニアモータは、図1もしくは図4に示したリ
ニアモータに比較し、永久磁石の数を減らすことがで
き、電動機を簡略化できる特徴がある。
【0047】次に、本発明のリニアモータの他の変形例
について説明する。図4,図5に示したリニアモータに
図9に示す永久磁石13を追加したリニアモータであ
る。従って、スライダの移動方向断面図は図5、断面E
〜Fで示される断面図は図9となる。本発明のリニアモ
ータはいずれもN極とS極とが縦横に近接して分布して
いるため、それぞれの境界部分は空隙等により磁気抵抗
を大きくして漏れ磁束を低減する構造としているが、空
隙幅等にも構造的限界があり、かなりの漏れ磁束が発生
する。この漏れ磁束を補うという点では、図4に示した
リニアモータに図9に示す共通永久磁石13を追加した
リニアモータは、永久磁石13が漏れ磁束を低減し、か
つ、スライダ表面近傍の個別永久磁石4と磁気回路的に
は並列にスライダ表面の各N磁極5、N極補助磁極12
および各S極磁極6、S極補助磁極10へ磁束を供給す
るので、各磁極の磁束密度を大きな値とすることがで
き、リニアモータの発生推力を大きくすることができ
る。
【0048】次に、本発明のリニアモータの第4の実施
形態を図10に示す。スライダ3には、それぞれ4組の
N極磁極、S極磁極を有した3組のスライダ磁極がスラ
イダ移動方向に配置されている。各スライダ磁極には3
相の交流巻き線16が巻回されている。U相巻き線は図
中の記号でSU1,SU2、V相巻き線は図中の記号で
SV1,SV2、W相巻き線は図中の記号でSW1,S
W2である。各相のスライダ磁極は、ステータ1の突極
2に対して電気角的に120度づつシフトした位置に配
置されている。スライダ3の実線で示した電磁鋼板はN
極用磁気ヨーク、波線で示した電磁鋼板はS極用磁気ヨ
ークである。S極用補助磁極10、N極用補助磁極及び
スライダ内部には、図示しないが、共通永久磁石を配置
している。このリニアモータは、本発明の他のリニアモ
ータのようなバーニア構造ではなく、各相の巻き線と磁
極とが独立して配置された構造となっている。構造が簡
単になり、製作が容易であるという特長がある。
【0049】以上、本発明の実施形態について説明した
が、3相交流以外の多相交流リニアモータ、永久磁石の
一部削除、形状の変形等、本発明の主旨の範囲で変形、
応用したものも本発明に含むものである。
【0050】
【発明の効果】リニアモータの動作にとって有害となる
永久磁石の起磁力及び磁束を低減し、かつ、永久磁石の
性能を限られたスペースで高密度に、有効に活用するこ
とができるので、リニアモータの推力を大きくすること
ができる。また同時に、小型化、低価格化でき、巻き線
あたりの推力が増すので結果として高効率であり低発熱
化もできる。
【0051】また、永久磁石、及び巻き線が、スライダ
側だけに配置されているので、長ストロークのリニアモ
ータでも低コストである。
【0052】構造的に各磁極は電磁鋼板で形成するの
で、磁気回路の設計自由度が高く、各磁極の磁束密度を
鉄の飽和磁束密度まで上げることができ高効率にできる
だけでなく、フェライト永久磁石のように低磁束密度だ
が非常に安価なものも有効に活用できる。
【0053】また、リラクタンス型リニアモータ等のよ
うに、巻き線電流によりリニアモータ内部の磁束が大き
く変化するリニアモータは一般的に巻き線インダクタン
スが大きく、力率が小さくなる。本発明リニアモータ
は、永久磁石により磁束がほぼ支配され、基本的に巻き
線電流による磁束変化が小さいので、巻き線インダクタ
ンスは小さく、力率が良く、電気制御上の駆動が容易で
ある。
【0054】また、永久磁石がスライダ側だけにあるの
で、鉄粉等の防塵対策が比較的容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリニアモータの第1の実施形態の断
面図である。
【図2】 図1のリニアモータのA〜B断面図である。
【図3】 図1のリニアモータの巻き線図例である。
【図4】 本発明のリニアモータの第2の実施形態の断
面図である。
【図5】 図4のリニアモータのC〜D断面図である。
【図6】 図4のリニアモータのE〜F及びG〜H断面
図である。
【図7】 本発明のリニアモータの第3の実施形態の断
面図である。
【図8】 図7のリニアモータのI〜J断面図である。
【図9】 図7のリニアモータのK〜L断面図である。
【図10】 本発明のリニアモータの第4の実施形態の
断面図である。
【図11】 従来のリニアモータの断面図である。
【図12】 永久磁石の磁束密度Bと起磁力Hとの動作
特性図である。
【符号の説明】
1 ステータ、3 スライダ、4 永久磁石、5 N極
磁極、6 S極磁極、7 巻き線、8 N極用磁気ヨー
ク、9 S極用磁気ヨーク、10 S極補助磁極、12
N極補助磁極、13 永久磁石。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石を利用した
モータ、特にリニアモータに好適なモータの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11に永久磁石を使用した従来のバー
ニア型リニアモータの断面図を示す。
【0003】3は可動部を形成するスライダであり、7
はS1からS12で示すスライダ3のスロットで、各ス
ロットには回転型の誘導電動機などでごく一般的に使用
される2極の3相交流巻線が直線上に展開され巻回され
いる。この具体的な巻き線図の例を図3に示す。R,
S,Tは3相交流巻線の端子であり、Nは中性点であ
る。15はスライダ3の極歯又は突極で、各歯15の先
端部の幅とスロット7の入り口の幅とがほぼ同一の幅と
なっており、ステータ側から見たスライダ3の矢印で示
す移動方向の磁気抵抗が交互に大小に変化する。
【0004】1はステータであり、ステータ1の表面に
は図示する様に、永久磁石14のN極とS極が交互に
間隔に配置されている。
【0005】一般的に、モータの1ターンの巻き線が発
生する力Fは、フレミングの法則より、 F=B・I・L として表される。ここでBは磁束密度、Iは電流、Lは
有効な電線の長さであり、パワーPは、 P=F・dX/dt である。Xはスライダの移動方向の位置であり、dX/
dtはスライダの移動速度である。
【0006】ここで、電気的には、パワーPは、電圧
Vとして、 P=V・I=dф/dt・I として表される。фは1ターンの巻き線に鎖交する磁束
である。リニアモータ内部の磁気エネルギーの変化を無
視すると、前記両式から P=F・dX/dt=dф/dt・I となり、リニアモータの発生推力Fは、 F=dф/dX・I となる。リニアモータの発生する推力Fは巻線が鎖交す
る磁束фの位置変化率dф/dに比例するわけであ
る。
【0007】従って例えば、図示しないが、図11と同
のスライダーステータ構造で、但し2極の永久磁石型
リニアモータの場合について考えてみると、発生するト
ルクT、即ち、巻き線が鎖交する磁束фの位置変化率d
ф/dは、ほぼ単純に、磁束密度Bに比例することに
なる。
【0008】次に同様のことを図11のリニアモータに
ついて考えてみる。例えば、1ターンの巻き線をスロッ
トS2に紙面の手前側から奥側へ、そして、スロットS
8に紙面の奥側から手前側へ巻回していると仮定する。
この時にスロット2からスロット8に巻回された巻き線
に鎖交する磁束фの位置変化率dф/dX≒Δф/ΔX
は、スライダがわずかな量ΔXだけ右方向へ移動するこ
とを想定すると、その時の微少磁束変化Δфはスロット
2からスロット8に狭まれたスライダの各歯にそれぞれ
微少位置変化ΔXに相当したN極磁束の増加があらわ
れ、大きな磁束位置変化率Δф/ΔXが得られる関係に
配置されている。従って、前記の2極の永久磁石型リニ
アモータの場合に比較すると、単純論理的には、磁束ф
位置変化率Δф/Δは約5〜6倍であるといえ、発
生する推力も約5〜6倍であるといえる。このように永
久磁石を利用したバーニア型のリニアモータは、原理的
に、大推力出力という特徴を持っている。ただし、制御
可能に駆動する駆動周波数はこの例では約6倍になり、
駆動周波数限界と巻線のインダクタンスの影響で一般的
には高速駆動は困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11のリニアモータ
において、各永久磁石の磁束が有効に活用できないと言
う問題がある。例えば、スロットS2とS3に挟まれた
スライダ突極に存在する磁束について考えてみると、永
久磁石のN極にわかなギャップを介して対向しており
このN極の磁束がこのスライダ突極に存在するが、同時
に、両隣のS極の磁束も各スライダ突極間の空間等非磁
性部から漏れてきてN極とS極間で磁束がクローズする
成分も多く存在し、このN極の磁束の内S極とクローズ
する磁束は駆動作用に活用されなくなる。この結果、ス
ロットSとSに挟まれたスライダ突極にN極の磁束
が十分に活用されず、同様のことはその他の各スライダ
突極についても言えるので、有効な磁束が十分に得られ
ず、結果としてモータの電流が適切に通電された場合の
モータ推力が減少するという問題がある。
【0010】このS極の漏れ磁束について、永久磁石の
磁気特性から説明する。図12のB0〜H0は、希土類
磁石の典型的な磁束密度Bと起磁力Hの特性例である。
スロットS2とS3に挟まれたスライダ突極に対向する
N極磁石の動作点はOP1であり、起磁力H1が主にエ
アギャップ部の起磁力として動作しておりその磁束密度
はB1である。一方、このN極の両隣のS極の動作点
は、OP2であり、スロットS及びSの空隙部等の
非磁性部に漏れ磁束を生成するためにH2とう大きな
起磁力が作用しており、その時の磁束密度はB2となっ
ている。このB2の分だけ隣り合う磁石間で磁束がクロ
ーズするわけで、リニアモータとして有効に活用され
ず、結局、リニアモータの動作として活用される磁束は
B1−B2の磁束密度に相当する磁束である。リニアモ
ータの構造によりかなりの差異があるが、このB2がB
1の半分以上の値になることも多く、従って、永久磁石
の能力の半分も活用できていないことも多い。
【0011】もう一つの問題点として、スライダ突極部
の磁性鋼板の最大磁束密度は1.7テスラ程度と大きい
値であるのに対し、ステータ磁極部の最大磁束密度は残
留磁束密度の大きい希土類磁石を使用しても1.0テス
ラ程度であり、構造的に、磁束密度を高くできないと言
う問題がある。ステータの各磁極の磁束密度アップによ
る電動機のトルクアップが望まれている。
【0012】もう一つの問題点として、リニアモータの
駆動範囲が長い時、ステータに装着される高価な永久磁
石は長さに比例した量が必要なため、リニアモータのコ
ストが高価なものになるとう問題がある。
【0013】他の問題として、工作機械などの送り駆動
に応用した場合、周囲環境として鉄粉等があり、永久磁
石が存在する場所は特に厳重にカバーをして、鉄粉等が
付着しないように配慮しなければならないが、磁石部が
長いので、カバーに要するコストが高くなると言う問題
もある。
【0014】
【課題を解決するための手段】各永久磁石の能力をリニ
アモータ全体で有効に活用できるように、永久磁石のN
極に共通に接続されたN極用磁気ヨークと永久磁石のS
極に共通に接続されたS極用磁気ヨークとを設けてい
る。
【0015】また、スライダの磁極ピッチとステータの
磁気抵抗の大きい部分と小さい部分とのピッチとを変え
て、バーニア構造のリニアモータとしている。
【0016】前記N極磁極と隣り合う他のN極磁極との
間をつなぐN極補助磁極と前記S極磁極と隣り合う他の
S極磁極との間をつなぐS極補助磁極とを備えている。
【0017】また、スライダ内部に装着しスライダ各磁
極に共通の共通永久磁石を備えている。
【0018】スライダ側に、リニアモータの巻線を配置
し、この巻線が前記の磁気回路の動作を阻害しないよう
な磁気回路配置としている。
【0019】
【作用】N極とS極の各々に磁気ヨークで共通の磁気回
路を形成することにより、ステータ部に対して発生する
各磁極の起磁力はほぼ同一となり、その結果ギャップ及
び空隙部等の非磁性部に存在する磁束はほぼその部分の
磁気抵抗に比例するようになり、従来のように、大きな
磁気抵抗部にも大きな起磁力が作用して大きな漏れ磁束
が発生するという有害な現象が低減する。
【0020】ステータ磁極の材質は、電磁鋼板として、
1.7テスラという大きな磁束密度も可能となる。
【0021】永久磁石をスライダ各磁極に共通に、か
つ、磁束密度を磁性鋼板の飽和磁束密度に近い値で使用
するためには、スライダ内部にN極磁気回路とS極磁気
回路と磁気絶縁部とを効率よく配置する必要があるが
ロータ内部の空間を効率良く利用することができないと
いう問題があった。少し具体的には、スライダの突極部
の磁束密度をN極もしくはS極に自在に切り替え、か
つ、1.7テスラに近い値にするためには、スライダ表
面の各磁極部からスライダ背部のN極共通磁気ヨークあ
るいはS極共通磁気ヨークに磁束を導く導磁磁路のスペ
ースが不足していた
【0022】この対応として前記電動機構成を用い
て、本発明は、スライダ表面の各磁極部の有効に作用す
る磁束密度を高める方法を提案している。例えて言え
ば、スライダ表面の特定部に100の磁束を必要とする
時、50の磁束をスライダの表面近傍に配置した複数の
個別永久磁石で供給し、残り50は他の部分に位置する
個別永久磁石から共通磁気ヨーク及びその一部である前
記導磁磁路を経由して前記特定部の磁極へ磁束を供給す
る。このような動作により、前記導磁磁路へはスライダ
表面で必要とする磁束の半分の磁束で良くなり、スライ
ダ表面に大きな磁束を発生させることができ、大きな推
力を発生できる。
【0023】また、N極共通磁気ヨークとS極共通磁気
ヨークの間に共通永久磁石を配置することにより、スラ
イダの生成する磁束をさらに増加する。また、本発明構
成は図11の従来リニアモータ構成に比較しやや複雑な
構成となりロータ内部での漏れ磁束分が多くなりがちで
あるが、この漏れ磁束を補い、電動機の回転トルクを増
加させる。
【0024】また、スライダ側へ永久磁石と巻き線の両
方を配置することにより、コスト的な有利さと耐環境性
の改善も実現している。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のリニアモータの第1実施
形態の断面図を図1に示す。
【0026】3は可動部を形成するスライダであり、7
はS1からS12で示すスライダ3のスロットで、各ス
ロットには回転型の誘導電動機などでごく一般的に使用
される2極の3相交流巻線が直線上に展開され巻回され
ており、具体的な巻き線図の例を図3に示す。従来の図
11に示したリニアモータの巻き線例と同じであり、
R,S,Tは3相交流巻線の端子、Nは中性点である。
【0027】スライダ3は少し複雑な形状になってお
り、N極とS極が12組、矢印で示されるスライダの移
動方向、紙面では左右に配置されている。4は永久磁石
であり、磁性方向はハッチングの方向に向いており、極
性は図示したNおよびSとなっている。スライダ3は、
永久磁石以外は、電磁鋼板をスライダの移動方向に垂直
な方向、紙面に対して手前側から奥側へ積層した構造で
ある。しかし、特に電磁鋼板に限定するものでもなく、
軟磁性体であれば他の構造でも可能である。
【0028】5はステータに対してN極として動作する
N極磁極である。N極磁極5はN極用磁気ヨークの一部
でもあり、全ての永久磁石のN極に磁気的につながって
いる。N極用磁気ヨークは図1で実線で示しており、S
極に対して同様に動作するS極用磁気ヨークは破線で示
している。6はS極磁極である。
【0029】N極磁極5,S極磁極6、永久磁石4の構
造は少しわかりにくいので、図1に示す断面A〜Bを図
2に示す。破線で示す8は、各N極磁極5が磁気的につ
ながっているN極用磁気ヨークを示し、破線で示す9は
各S極磁極6が磁気的につながっているS極用磁気ヨー
クを示す。N極用磁気ヨークとS極用磁気ヨークは、磁
気的に分離された構造であり、図1において、紙面の上
下方向にギャップを介して交互に配置されている。
【0030】1はステータであり、その表面には突極2
を持っており、突部の幅と凹部の幅はほぼ同じで幅で、
スライダ3側から見たスライダ移動方向の磁気抵抗が交
互に大小と変化する。
【0031】スライダ3の12組のN極磁極5,S極磁
極6の幅とステータの突極11個の幅とが同じ幅になっ
ており、バーニア構造となっている。
【0032】次に図1のリニアモータの動作について説
明する。基本的な動作の考え方は既に説明した図11の
従来のリニアモータの考え方と似ている。例えば、1タ
ーンの巻き線をスロットS2に紙面の手前側から奥側
へ、そして、スロットSに紙面の奥側から手前側へ巻
回していると仮定する。この時にスロット2からスロッ
ト8に巻回された巻き線に鎖交する磁束фの位置変化率
dф/dX≒Δф/ΔXは、スライダがわずかな量ΔX
だけ右方向へ移動することを想定すると、その時の微少
磁束変化Δфはスロット2からスロット8に狭まれたス
ライダの各歯にそれぞれ微少位置変化ΔXに相当したN
極磁束の増加があらわれ、大きな磁束位置変化率Δф/
ΔXが得られる関係に配置されている。従って、スライ
ダ表面の磁束密度をBS、スライダの紙面の手前側から
奥側の幅をWSと、Δф/ΔX≒(5〜6)×BS×W
S×ΔX/ΔX=(5〜6)×BS×WSとなり、磁束
密度BSの5〜6倍の磁束変化率を得ることができ、バ
ーニア構造の特長を発揮できる。この構造の他の特長
は、Δф/ΔXがいくつかの位相の磁束変化の和とな
り、平均化効果があるため、推力のリップルが低減でき
るという特長もある。
【0033】次に磁気的動作について説明する。各N極
磁極5は、ステータ1の各突極部2へ磁束を供給する
が、N極磁極がステータの突極部に面していない部分で
は、その近傍に配置された永久磁石の磁束は磁気抵抗の
大きいギャップ部に供給せず、N極磁気ヨークを経由し
て、N極磁極5に面していて磁気抵抗の小さい他のステ
ータ突極部へ磁束が供給される。各S極磁極6は、N極
磁極5と対称的ではあるが同様に、動作する。結果とし
て各永久磁石4が発生する磁束は、N極磁気ヨーク及び
S極磁気ヨークを経由して、効率良く有効にステータ1
の突極部2へ供給されることになる。
【0034】図12の永久磁石のBH特性で表現する
と、どの永久磁石4もその動作点はOP1の近傍であ
り、B1に相当する大きな磁束が有効に作用する。図1
1の従来のリニアモータのように、動作点OP2で動作
し、磁気抵抗の大きなギャップ部へ大きな起磁力H2を
出力し、B2に相当する電動機動作を阻害する磁束を発
生することは少ない。
【0035】次に、巻線S1〜S12は図1の断面図に
示した構造では実装が困難であり、巻線の具体的実装方
法について説明する。例えば、図1の1点鎖線DM1,
あるいはDM2で示す面に切断面を設け、各巻き線を装
着後にスライダ3の上下を固定する。固定方法は、スラ
イダ3の両側面に固定用板を設け、ボルトで挟み込んで
固定する等種々方法が可能である。また例えば、接合部
の電磁鋼板形状をスライダ移動方向にお互いに凹凸状に
しておき、スライダ移動方向に作用する推力に耐えられ
る構造とすることが有効である。同様に、スライダ3と
ステータ1間で作用する吸引力に耐えられるように、接
合部の電磁鋼板形状を紙面の上下方向にお互いに凹凸状
にしておくことも可能である。
【0036】永久磁石の近傍は、複数の部材が組み合わ
されており強度が小さくなりがちであるため、電磁鋼板
の所々に、透磁率の低いSUS板を挟むことも有効であ
る。当然、SUS板形状は、必要最小限の穴だけ設け、
強度を得られる形状とする。
【0037】次に図示しないが、図1の応用例について
説明する。図1の例では、図3の巻き線図にも示すよう
に、3相各相の巻き線を2組ずつ分布させているが、集
中巻きとし、3組の巻き線とし、スロット数を6個とす
ることも可能である。巻き線構造が簡単になる。同時
に、N極磁極およびS極磁極の表面を2個あるいは3個
と複数の突極形状として、電磁気的作用を増倍すること
も可能である。この時、複数の突極形状のピッチは図1
のスライダの各N極磁極のピッチに近い値にする必要が
ある。
【0038】また、3相交流巻き線の場合について説明
しているが、2相あるいは4相、5相の交流巻き線でも
可能である。
【0039】永久磁石4の配置は、N極磁極とS極磁極
との隙間に1個おきに配置しているが、図1でギャップ
となっている隙間にも永久磁石を配置して、さらに磁力
を向上することも可能である。
【0040】巻き線はスライダ側に配置しているが、ス
テータ側に配置することも可能である。
【0041】また、リニアモータについて説明したが円
形状に変形し、回転機とすることも可能である。
【0042】本発明のリニアモータの第2の実施形態の
断面図を図4に示す。基本的な考えは図1のリニアモー
タと同じである。断面C〜Dの断面図を図5に示す。図
1及び図2に示す電動機と異なる点は、図4、図5に示
すN極補助磁極12とS極補助磁極10が追加されてい
る点である。図1,図2のリニアモータでは、スライダ
の各磁極が図1において紙面の手前側から奥側の方向に
不連続であったが、図4、図5に示すように、スライダ
の各磁極が移動方向と直交する方向に連続するように配
置される構造となっている。図4のE〜F断面図、G〜
H断面図を図6に示す。スライダ3の磁気ヨークは電磁
鋼板を所要形状にプレス機械で打ち抜き、図4の紙面の
手前から奥方向に積層したもので、11はプレス機械で
電磁鋼板を自動積層するためのかしめ部である。かしめ
部11の構造は、電磁鋼板にプレス機械でかしめ部であ
る小円形形状を電磁鋼板の板厚の約半分だけ押し出し、
前後する電磁鋼板とはめ合わせることにより電磁鋼板同
士を圧着固定するものである。
【0043】図4に示す各N極磁極5とS極補助磁極1
0とを分断せず、わずかにつないで、スライダの各部を
かに接続しておくことも製作上有効である。それ
は、電磁鋼板をプレス機械で打ち抜くとき電磁鋼板の各
部がバラバラに分離しないように、加工上、組立上の都
合で接続しておくものである。電磁気動作的には、スラ
イダの各部がつながっている必要はなく、各磁極の磁束
が漏れるので、むしろ好ましくない磁路である。
【0044】次に図4のリニアモータの動作について説
明する。図1に示すリニアモータに比較し、N極補助磁
極12とS極補助磁極10が追加されているのでスライ
ダ内の磁気抵抗が小さくなり、各永久磁石4の磁束をよ
り有効にステータ2の各磁極へ供給することができる構
造となっている。従って、リニアモータの推力も大きく
することができる。
【0045】次に、本発明リニアモータの第3の実施形
態の断面図を図7に示す。断面I〜Jの断面図を図8に
示す。断面K〜Lの断面図を図9に示す。基本的な考え
は図1、図4のリニアモータと同じであるが、スライダ
表面近傍の個別永久磁石4は無く、その替わりに、図9
に示す共通永久磁石13をスライダ内部のN極用磁気ヨ
ーク8とS極用磁気ヨーク9の間に配置している。
【0046】この電動機の動作は、図1及び図4に示し
たリニアモータの動作と類似しているが、前述のよう
に、スライダ3の内部に配置された共通永久磁石13か
らスライダ表面の各N磁極5、N極補助磁極12およ
び各S極磁極6、S極補助磁極10へ磁束が供給されて
いる。このリニアモータは、図1もしくは図4に示した
リニアモータに比較し、永久磁石の数を減らすことがで
き、電動機を簡略化できる特徴がある。
【0047】次に、本発明のリニアモータの他の変形例
について説明する。図4,図5に示したリニアモータに
図9に示す永久磁石13を追加したリニアモータであ
る。従って、スライダの移動方向断面図は図5、断面E
〜Fで示される断面図は図9となる。本発明のリニアモ
ータはいずれもN極とS極とが縦横に近接して分布して
いるため、それぞれの境界部分は空隙等により磁気抵抗
を大きくして漏れ磁束を低減する構造としているが、空
隙幅等にも構造的限界があり、かなりの漏れ磁束が発生
する。この漏れ磁束を補うという点では、図4に示した
リニアモータに図9に示す共通永久磁石13を追加した
リニアモータは、永久磁石13が漏れ磁束を低減し、か
つ、スライダ表面近傍の個別永久磁石4と磁気回路的に
は並列にスライダ表面の各N磁極5、N極補助磁極12
および各S極磁極6、S極補助磁極10へ磁束を供給す
るので、各磁極の磁束密度を大きな値とすることがで
き、リニアモータの発生推力を大きくすることができ
る。
【0048】次に、本発明のリニアモータの第4の実施
形態を図10に示す。スライダ3には、それぞれ4組の
N極磁極、S極磁極を有した3組のスライダ磁極がスラ
イダ移動方向に配置されている。各スライダ磁極には3
相の交流巻き線16が巻回されている。U相巻き線は図
中の記号でSU1,SU2、V相巻き線は図中の記号で
SV1,SV2、W相巻き線は図中の記号でSW1,S
W2である。各相のスライダ磁極は、ステータ1の突極
2に対して電気角的に120度づつシフトした位置に配
置されている。スライダ3の実線で示した電磁鋼板はN
極用磁気ヨーク、波線で示した電磁鋼板はS極用磁気ヨ
ークである。S極用補助磁極10、N極用補助磁極及び
スライダ内部には、図示しないが、共通永久磁石を配置
している。このリニアモータは、本発明の他のリニアモ
ータのようなバーニア構造ではなく、各相の巻き線と磁
極とが独立して配置された構造となっている。構造が簡
単になり、製作が容易であるという特長がある。
【0049】以上、本発明の実施形態について説明した
が、3相交流以外の多相交流リニアモータ、永久磁石の
一部削除、形状の変形等、本発明の主旨の範囲で変形、
応用したものも本発明に含むものである。
【0050】
【発明の効果】リニアモータの動作にとって有害となる
永久磁石の起磁力及び磁束を低減し、かつ、永久磁石の
性能を限られたスペースで高密度に、有効に活用するこ
とができるので、リニアモータの推力を大きくすること
ができる。また同時に、小型化、低価格化でき、巻き線
あたりの推力が増すので結果として高効率であり低発熱
化もできる。
【0051】また、永久磁石、及び巻き線が、スライダ
側だけに配置されているので、長ストロークのリニアモ
ータでも低コストである。
【0052】構造的に各磁極は電磁鋼板で形成するの
で、磁気回路の設計自由度が高く、各磁極の磁束密度を
鉄の飽和磁束密度まで上げることができ高効率にできる
だけでなく、フェライト永久磁石のように低磁束密度だ
が非常に安価なものも有効に活用できる。
【0053】また、リラクタンス型リニアモータ等のよ
うに、巻き線電流によりリニアモータ内部の磁束が大き
く変化するリニアモータは一般的に巻き線インダクタン
スが大きく、力率が小さくなる。本発明リニアモータ
は、永久磁石により磁束がほぼ支配され、基本的に巻き
線電流による磁束変化が小さいので、巻き線インダクタ
ンスは小さく、力率が良く、電気制御上の駆動が容易で
ある。
【0054】また、永久磁石がスライダ側だけにあるの
で、鉄粉等の防塵対策が比較的容易である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動部内部に装着した複数の個別永久磁石
    と、 可動部内部に配置され、前記複数の個別永久磁石のN極
    に共通に接続されたN極用磁気ヨークと、 可動部内部に配置され、前記複数の個別永久磁石のS極
    に共通に接続されたS極用磁気ヨークと、 N極用磁気ヨークの一部であって、ステータと向き合っ
    た部分に配置されたRN個のN極の突極形状のN極磁極
    と、 S極用磁気ヨークの一部であって、ステータと向き合っ
    た部分に配置され、 N極磁極に対し可動部の移動方向に交互に配置された突
    極形状のS極磁極と、 可動部内部に配置され、N極磁極とS極磁極とに対応し
    て巻回された3相交流巻き線と、 磁気的に磁気抵抗の大きい部分と磁気抵抗の小さい部分
    とを可動部の移動方向に交互に配置され、その磁気抵抗
    の大、小部の数は可動部の3相交流巻き線のピッチの間
    に可動部の磁極数とは異なる数であるステータと、 を備えることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】前記N極用磁気ヨークと前記S極用磁気ヨ
    ークとが交互に配置され、 前記N極磁極と隣り合う他のN極磁極との間をつなぐN
    極補助磁極と、 前記S極磁極と隣り合う他のS極磁極との間をつなぐS
    極補助磁極と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の永久磁石モー
    タ。
  3. 【請求項3】可動部内部に配置され可動部の各磁極に共
    通の共通永久磁石と可動部内部に配置され共通永久磁石
    のN極に共通に接続されたN極用磁気ヨークと、 可動部内部に配置され共通永久磁石のS極に共通に接続
    されたS極用磁気ヨークと、 N極用磁気ヨークの一部であって、ステータと向き合っ
    た部分に配置された突極形状のN極磁極と、 S極用磁気ヨークの一部であって、ステータと向き合っ
    た部分に配置され、 N極磁極に対し可動部の移動方向に交互に配置された突
    極形状のS極磁極と、 可動部内部に配置され、N極磁極とS極磁極とに対応し
    て巻回された3相交流巻き線と、 磁気的に磁気抵抗の大きい部分と磁気抵抗の小さい部分
    とを可動部の移動方向に交互に配置され、その磁気抵抗
    の大、小部の数は可動部の3相交流巻き線のピッチの間
    に可動部の磁極数とは異なる数であるステータと、 を備えることを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】可動部内部に配置され可動部各磁極に共通
    の共通永久磁石を備えることを特徴とする請求項2記載
    のモータ。
  5. 【請求項5】可動部内部であって、磁気抵抗の大きい部
    分と磁気抵抗の小さい部分とが配置された集中磁極であ
    って、各集中磁極はステータの磁気抵抗変化のピッチに
    対する位相が電気角で120度ずつずれた集中磁極と、 各集中磁極にいずれかの相の巻線が巻回された3相交流
    巻き線と、 可動部内部に装着した永久磁石と、 可動部内部であって、前記永久磁石のN極に共通に接続
    されたN極用磁気ヨークと、 可動部内部であって、前記永久磁石のS極に共通に接続
    されたS極用磁気ヨークと、 磁気的に磁気抵抗の大きい部分と磁気抵抗の小さい部分
    とを可動部の移動方向に交互に配置され、その磁気抵抗
    の大、小部のピッチは可動部の集中磁極の磁気抵抗の変
    化のピッチとほぼ等しい構造のステータと、 を備えることを特徴とするモータ。
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