JPH1188551A - メンテナンス方法に特徴を有する通信カラオケシステム - Google Patents

メンテナンス方法に特徴を有する通信カラオケシステム

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JPH1188551A
JPH1188551A JP9240940A JP24094097A JPH1188551A JP H1188551 A JPH1188551 A JP H1188551A JP 9240940 A JP9240940 A JP 9240940A JP 24094097 A JP24094097 A JP 24094097A JP H1188551 A JPH1188551 A JP H1188551A
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karaoke
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Hiroshi Yamamoto
浩史 山本
Shuichi Tateishi
修一 立石
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祥子 高野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラオケ演奏端末の故障を予知する。 【解決手段】 各カラオケ演奏端末10は、自身にエラ
ーが発生する度にその経過をエラー履歴データとして生
成記録する。ホスト装置20には故障履歴集計ファイル
があり、各カラオケ演奏端末10が至った各種の故障に
ついてエラー経過との対応関係が分析集計されている。
ホスト装置20は、各カラオケ演奏端末10のエラー履
歴データを集信し、前記ファイルの集計の内容を更新し
て各カラオケ演奏端末10へ配信する。各カラオケ演奏
端末10は、故障履歴集計ファイルを参照し、エラー履
歴データと照合して合致するエラー経過が発見されると
該当の故障の内容を故障予知コードでもってホスト装置
20に通報する。ホスト装置20は、故障予知コードを
受け取ると保守管理を担当する事業所における情報処理
装置40へ向けて電話回線網30を通じ、当該故障予知
情報を通知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メンテナンス方法
に特徴を有する通信カラオケシステムに関し、特に故障
対策の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
====カラオケ演奏端末==== カラオケボックスやスナックなどで利用される多数の通
信型カラオケ演奏端末は、カラオケデータを利用者の指
定によって再生して歌唱者の音声とともに伴奏音楽をス
ピーカに出力する。同時に、背景画像の合成された歌詞
画像をディスプレイに出力する。
【0003】図1を参照して具体的な構成を説明する。
カラオケ演奏端末10は、モデム5を通じ、ホスト装置
20と通信回線網30を介して結合されており、必要な
通信を適宜行う。中央処理装置4はカラオケ演奏端末1
0を統一的に制御する。ホスト装置20から新曲のカラ
オケデータが配信されてハードディスク装置6に蓄積さ
れる。カラオケデータは伴奏音楽データおよび歌詞デー
タなどからなる。新曲のほかに、膨大な数の既存の楽曲
のカラオケデータについては、多数のCD−ROMに格
納されている。カラオケ演奏端末10の本体には、表示
器とキーボードを含むユーザインタフェース用の操作パ
ネル7がある。またリモコン送信器8に対応したリモコ
ン受信部9も備えている。カラオケ利用者は操作パネル
7またはリモコン送信器8により選曲などの各種操作入
力を行う。その操作入力に対する応答情報が操作パネル
7に表示される。
【0004】楽曲の再生動作を説明する。中央処理装置
4は、指定された楽曲番号の伴奏音楽データと歌詞デー
タをハードディスク装置6から読み出す。伴奏音楽デー
タがシンセサイザ11に順次入力されてオーディオ信号
に変換され、オーディオアンプ部12を経てスピーカ1
3から出力される。これと同期して、中央処理装置4は
歌詞データを順次文字列に変換してビデオRAM14に
書き込む。表示制御部15は、ハードディスク装置6や
CD−ROMプレーヤ18から再生された背景画像デー
タをビデオRAM14の歌詞文字列の画像と合成し、デ
ィスプレイ16に表示する。CD−ROMに記録されて
いるカラオケデータも、CD−ROMプレーヤ18で再
生されて伴奏音楽ならびに歌詞画像を含む背景画像が出
力される。
【0005】====自己診断機能==== カラオケ演奏端末10は、故障に備えて自己診断機能を
有している。つまり、前述した図1の各構成要素からな
るハードウェア、およびその動作を制御するプログラム
や各種データを含むソフトウェアについて、それぞれ異
常がないかどうかを所定のアルゴリズムに従って調べる
ことができるようになっている。
【0006】この自己診断は、中央処理装置4によって
実行される。運用にあたって支障がでる可能性のある様
々な診断項目についてエラーの有無を検出する。診断項
目としては、たとえば次の〜をはじめとする各構成
要素の動作や接続状況、およびのデータファイルの状
態などが挙げられる。 ハードディスク装置6やCD−ROMプレーヤ18 中央処理装置4のRAMやビデオRAM14などのメ
モリ シンセサイザ11や効果音再生部2を構成する音源ボ
ード モデム5 カラオケデータファイル
【0007】エラーが検出された場合には、予め配信し
ておいたエラーコード表に基づいてエラーコードを操作
パネル7に表示するとともに、ディスプレイ16にはエ
ラーコードに加えてエラー内容をテキスト表示する。以
上のような自己診断機能は、通常では、カラオケ演奏端
末の設置場所に派遣された保守サービス業者のサービス
マンによる操作パネルからの入力に応じて実行される。
【0008】====リモート診断==== サービスセンタ側では、サービスマンを現場へ行かせず
に済むように、カラオケ演奏端末に働きかけて前述の自
己診断を実行させる。つまり、ホスト装置が通信回線を
通じて該当のカラオケ演奏端末に対して自己診断を実行
する指令を出すと、これを受けたカラオケ演奏端末は前
記自己診断機能を働かせるようになっているのである。
【0009】具体的に説明すると、ホスト装置側の係員
は、サービスマンからあるカラオケ演奏端末について診
断依頼があると、ホスト装置を操作することにより通信
回線を通じて当該カラオケ演奏端末に前記の自己診断機
能の実行を指令し、診断結果を報告させる。そして自己
診断を行ったカラオケ演奏端末から診断結果としてエラ
ーコードが送られてくる。このエラーコードに加えて種
々の運用情報もホスト装置に送られる。この運用情報と
しては、前記のエラー履歴データや演奏履歴およびカラ
オケデータファイルや動作中のソフトウエアのバージョ
ン情報などである。これを受けてホスト装置側の係員
は、当該サービスセンタ側にエラー内容を電話で報告す
るのである。よって保守サービス業者は、カラオケユー
ザやサービスマンに対してエラー内容に応じたカラオケ
演奏端末の回復措置を指示できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
で説明した故障対策にあっては、故障が発生したあとの
処理を中心としている。このような事後処理の仕組みを
いくら工夫しても限界がある。そこで、自己診断を定期
的に実行させることで、なるだけ未然に故障を防ぐこと
が考えられる。サービスマンを現場に行かせるとなると
人件費が嵩むため、前記のリモート診断を定期的に実行
させることになる。しかしながら、定期的なリモート診
断を行っても、故障に至る初期的な症状をタイミング良
く捉え、かつ迅速に保守サービスに繋げられるとは限ら
ない。
【0011】つまり、調子が少し良くない程度の初期症
状の場合、サービスマンがわざわざ出向いて修理するほ
どの症状なのかどうか、はっきり見極めることができな
いのである。結局、症状が進んで明らかに不調となるま
で放置する羽目になり、店舗からの通報を受け、やはり
前述の事後処理をすることになる。これでは、定期的な
リモート診断を実施してもあまり役に立たない。故障し
て稼働不能となる期間がどうしても生じてしまう。した
がって、故障を事前に防止できる仕組みが必要となる。
【0012】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、その目的は、通信網を活用し、カ
ラオケ演奏端末の故障を予知して未然に防ぐことにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の通信カラオケシステムは、多数のカラオケ
演奏端末とホスト装置とが所定の通信網で結合されてお
り、つぎの各要件(1)〜(5)を備えたことを特徴と
する。
【0014】(1)前記各カラオケ演奏端末は、自身を
構成しているハードウェアやソフトウェアについて、エ
ラーが発生する度にその経過をエラー履歴データとして
生成記録する。 (2)前記ホスト装置には故障履歴集計ファイルがあ
る。このファイルでは、前記各カラオケ演奏端末が至っ
た各種の故障について前記エラー経過との対応関係が分
析集計されている。 (3)前記ホスト装置は、前記各カラオケ演奏端末の前
記エラー履歴データを適時に集信し、これらデータに基
づいて前記故障履歴集計ファイルにおける前記集計の内
容を更新したのち、このファイルを適時に前記各カラオ
ケ演奏端末へ配信する。 (4)前記各カラオケ演奏端末は、適時に前記故障履歴
集計ファイルを参照し、自己の前記エラー履歴データと
照合して合致する前記エラー経過が発見されると、該当
の故障の内容を故障予知情報として前記ホスト装置に通
報する。 (5)前記ホスト装置は、前記故障予知情報を受け取る
と、該当のカラオケ演奏端末の保守管理を担当する事業
所における所定の情報処理装置へ向けて所定の通信回線
を通じ、当該故障予知情報を通知する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を説明するにあ
たり、前述した従来の技術と共通する部分は説明を省略
し、この発明の特徴的な技術を中心にして説明する。
【0016】====全体の動作==== 図1および図2に示すように、多数のカラオケ演奏端末
10が電話回線網30を介してホスト装置20に接続さ
れる。各カラオケ演奏端末10は、従来の技術の項で説
明したようなエラーが発生すると、そのたびにその経過
をエラー履歴データとして生成し、ハードディスク装置
6に記録しておく。
【0017】一方、ホスト装置20の記憶部には、後述
する故障履歴集計ファイルが格納されている。このファ
イルでは、各カラオケ演奏端末10が至った各種の故障
についてエラー経過との対応関係が統計的に分析され、
集計されている。このホスト装置20は、各カラオケ演
奏端末10のエラー履歴データを定期的に集信する。そ
して、これらエラー履歴データに基づいて故障履歴集計
ファイルの集計内容を更新しておく。更新された故障履
歴ファイルは定期的に各カラオケ演奏端末10へ配信さ
れる。
【0018】各カラオケ演奏端末10は故障予知のため
の自己診断を定期的に行う。この自己診断は自動的に実
行される。前述した従来の自己診断機能の一部として組
み込んでおき、これを実行させてもよい。図3のフロー
チャートに示すように、ハーディスク装置6から故障履
歴集計ファイルおよびエラー履歴データを読み出す(S
10)。そして両者を照合し、後述する故障予知の判定
を行う(S20→S30)。判定の結果、故障が予知さ
れる場合には、既定の故障予知コードをホスト装置20
に通達する(S30→S40)。
【0019】この通達があるとホスト装置20は、保守
サービス業者の情報処理装置40と電話回線網を通じて
故障予知コードを転送し、処置の実行を促す。この情報
処理装置40は通信機能を備えたパーソナルコンピュー
タである。保守サービス業者は、故障に至る前になるべ
く早くサービスマンを現場へ派遣し、部品の交換など適
切な処理を施す。
【0020】====故障履歴情報ファイル==== このファイルでは、カラオケ演奏端末を構成するデバイ
スやデータについて、各故障に至るまでのエラーの経過
が統計的に分析されて集計されている。デバイスとして
は、ハードディスク装置6やCD−ROMプレーヤ18
を含め、従来技術の項で説明した診断項目〜などで
ある。データとしては、前記診断項目のカラオケデー
タのほか、各種プログラムデータも対象となる。これら
はエラー項目として後述するように整理されている。各
項目の故障について分析すると、エラー経過との関係に
おいて特定の傾向を示すものがでてくる。この経験則を
利用して故障を予知する。
【0021】たとえばハードディスク装置6では、機械
的な駆動部品があるため、ここでダメージが蓄積し、故
障が生じやすい。r/wエラーやセクターリアサインエ
ラーなどの発生頻度が高くなってくると短期間で故障に
至ることが分析で割り出される。さらに、ある一定以上
の発生頻度を超えると、ほぼ故障に至ることが分かる。
この発生頻度を規定度数としてダメージの蓄積箇所(エ
ラー項目)ごとに整理しておく。
【0022】エラー経過に基づいた故障の分析の仕方と
しては、種々考えられるが、一例として生産ロットを分
析の観点とすることもできる。カラオケ演奏端末のID
から故障したデバイスの生産ロット番号も集計してお
く。これを分析した結果、ある生産ロット番号のものに
ついて故障が少なかったり、多かったりする傾向が掴め
る。これに応じて適切な前記規定度数を生産ロットに対
応付けておく。このことで、生産ロットの異なる各カラ
オケ演奏端末それぞれに応じ、専用の故障履歴情報ファ
イルを作成することもできる。よって、故障の予知判定
の精度を上げることができる。
【0023】====故障予知の判定==== 各カラオケ演奏端末は、自己のエラー履歴データの各エ
ラー項目についてそれぞれの発生頻度を故障履歴集計フ
ァイルのエラーの規定度数と照合する。この規定度数を
超える発生頻度を有するエラー項目が発見されると、該
当する故障が発生する可能性があると判定する。このよ
うに、エラーの発生頻度が規定度数を超えたことをもっ
て、エラー履歴データにおけるエラー経過(エラー発生
頻度)が故障履歴集計ファイルのものと合致したとみな
す。たとえば、ハードディスク装置6のr/wエラーの
発生頻度が規定値を超えていたら、これが故障する可能
性があると判定する。
【0024】このような故障の予知判定の仕方は種々考
えられる。たとえば、エラー履歴データのエラー発生頻
度を故障履歴情報ファイルの規定頻度と単に比較するほ
かに、エラー項目の重要度に応じて重み加重を設定す
る。すなわち、この重み加重を実際のエラー発生頻度に
掛けたものを規定頻度と比較する。たとえば、重要なエ
ラー項目については、重み加重を1より大きくし、重要
でないエラー項目については、重み加重を1より小さく
する。各カラオケ演奏端末ごとに異なる重み加重を設定
してもよい。
【0025】====その他==== (イ)故障の予知判定は、ホスト装置20ではなくカラ
オケ演奏端末10側で行う。この点、ホスト装置20に
新たな負担を大幅に強いることもない。 (ロ)カラオケ演奏端末10が故障を予知したら、ホス
ト装置20を経由せず、直接に保守サービス業者の情報
処理装置40へ通報することも可能である。このことで
より迅速な故障対策の措置が執れる。 (ハ)カラオケ演奏端末10が故障を予知したら自己の
ディスプレイ16に表示させてもよい。 (ニ)エラー履歴データの集信や故障履歴集計ファイル
の配信は、新譜のカラオケデータの配信の際に合わせて
行えば、通信の手間や費用が大幅に増えることもない。
【0026】
【発明の効果】各カラオケ演奏端末から集計された故障
とエラー経過との対応関係が故障履歴集計ファイルに反
映されている。カラオケ演奏端末は、この故障履歴集計
ファイルを参照して自己のエラー履歴と照合する。照合
の結果、合致するエラー経過が発見されると、該当の故
障が発生する可能性があるとしてホスト装置へ通報す
る。ホスト装置は、故障の予知情報を保守担当の事業所
へ通知する。
【0027】このため、故障の発生を予知することがで
きる。そして、故障予知情報が通知された保守担当の事
業所から保守サービスを受けることができる。したがっ
て、故障の発生を未然に防ぐことができる。従来のよう
に稼働不能となる期間を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来および本発明に共通するカラオケ演奏端末
のブロック図である。
【図2】本発明の実施例による通信カラオケシステムの
運用形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例のカラオケ演奏端末による故障
予知のための自己診断の動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
4 中央処理装置 6 ハードディスク装置 7 操作パネル 8 リモコン送信器 10 カラオケ演奏端末 11 シンセサイザ 13 スピーカ 16 ディスプレイ 18 CD−ROMプレイヤ 20 ホスト装置 30 電話回線網 40 情報処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 祥子 東京都品川区北品川5−5−26 株式会社 第一興商内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のカラオケ演奏端末とホスト装置と
    が所定の通信網で結合された通信カラオケシステムであ
    って、つぎの要件(1)〜(5)を備えたことを特徴と
    する。 (1)前記各カラオケ演奏端末は、自身を構成している
    ハードウェアやソフトウェアについて、エラーが発生す
    る度にその経過をエラー履歴データとして生成記録す
    る。 (2)前記ホスト装置には故障履歴集計ファイルがあ
    る。このファイルでは、前記各カラオケ演奏端末が至っ
    た各種の故障について前記エラー経過との対応関係が分
    析集計されている。 (3)前記ホスト装置は、前記各カラオケ演奏端末の前
    記エラー履歴データを適時に集信し、これらデータに基
    づいて前記故障履歴集計ファイルにおける前記集計の内
    容を更新したのち、このファイルを適時に前記各カラオ
    ケ演奏端末へ配信する。 (4)前記各カラオケ演奏端末は、適時に前記故障履歴
    集計ファイルを参照し、自己の前記エラー履歴データと
    照合して合致する前記エラー経過が発見されると、該当
    の故障の内容を故障予知情報として前記ホスト装置に通
    報する。 (5)前記ホスト装置は、前記故障予知情報を受け取る
    と、該当のカラオケ演奏端末の保守管理を担当する事業
    所における所定の情報処理装置へ向けて所定の通信回線
    を通じ、当該故障予知情報を通知する。
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