JPH1188484A - 音響装置と携帯用電話機及び移動通信機器 - Google Patents
音響装置と携帯用電話機及び移動通信機器Info
- Publication number
- JPH1188484A JPH1188484A JP9238236A JP23823697A JPH1188484A JP H1188484 A JPH1188484 A JP H1188484A JP 9238236 A JP9238236 A JP 9238236A JP 23823697 A JP23823697 A JP 23823697A JP H1188484 A JPH1188484 A JP H1188484A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- microphone
- sound
- sound hole
- housing
- air chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Telephone Set Structure (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 携帯電話やPHS等の移動体通信機器の音響
特性をよくするには、電気回路が複雑になり、装置の小
型・軽量化・簡易化の妨げとなっていた。 【解決手段】 音響部品周辺の構造を電気的等価回路に
変換し、電気的等価回路を用いて、周波数特性等音響特
性を求めることで、筐体の構造による音響装置への影響
を考慮した音声の明瞭度を向上させる周波数特性を得ら
れる定数を電気的等価回路上で求め、筐体構造における
設計値を算出して設計し、筐体構造のみで筐体の構造に
よる音響装置への影響を考慮した音声の明瞭度を向上さ
せる周波数特性を実現でき、複雑な電気回路等が不用に
なり、装置の小型・軽量化が計れ、回路の簡易化が可能
となるばかりでなく、筐体構造を電気的等価回路に置換
して設計の際に、筐体によって得られる周波数特性を考
慮できることで設計の信頼性の向上と生産性の向上が実
現できる。
特性をよくするには、電気回路が複雑になり、装置の小
型・軽量化・簡易化の妨げとなっていた。 【解決手段】 音響部品周辺の構造を電気的等価回路に
変換し、電気的等価回路を用いて、周波数特性等音響特
性を求めることで、筐体の構造による音響装置への影響
を考慮した音声の明瞭度を向上させる周波数特性を得ら
れる定数を電気的等価回路上で求め、筐体構造における
設計値を算出して設計し、筐体構造のみで筐体の構造に
よる音響装置への影響を考慮した音声の明瞭度を向上さ
せる周波数特性を実現でき、複雑な電気回路等が不用に
なり、装置の小型・軽量化が計れ、回路の簡易化が可能
となるばかりでなく、筐体構造を電気的等価回路に置換
して設計の際に、筐体によって得られる周波数特性を考
慮できることで設計の信頼性の向上と生産性の向上が実
現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は音響周辺機構デザイ
ン決定方法を用いた音響装置や、携帯用電話機、移動通
信機に関し、特に、携帯電話機、PHS等通信事業の端
末機における音響装置やその周辺機構を備えた携帯用電
話機、移動通信機に関する。
ン決定方法を用いた音響装置や、携帯用電話機、移動通
信機に関し、特に、携帯電話機、PHS等通信事業の端
末機における音響装置やその周辺機構を備えた携帯用電
話機、移動通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電話機または携帯電話機において
は、良好な通話品質を得るため、音響特性の改善が必要
とされてきた。特に、送話音声の明瞭度を高めること
は、通話相手が聴き取り易く、聞き間違い等の誤解を防
ぐ上で有効である。
は、良好な通話品質を得るため、音響特性の改善が必要
とされてきた。特に、送話音声の明瞭度を高めること
は、通話相手が聴き取り易く、聞き間違い等の誤解を防
ぐ上で有効である。
【0003】しかし、明瞭度を高めることは容易ではな
く、電気回路に工夫が必要となり使用する部品点数の増
加を招き、装置の複雑化、コスト増加の要因となる不都
合があった。
く、電気回路に工夫が必要となり使用する部品点数の増
加を招き、装置の複雑化、コスト増加の要因となる不都
合があった。
【0004】また装置の複雑化を避けるため、構造上の
工夫をし、例えば特開昭61−198852号公報に記
載の様に、携帯用電話機の受話器構造において、通話音
とサウンダとが同一の発音板より発生されて、当該発音
板の前気室が吸音抵抗体を介して受話口に連通し、当該
発音板の後気室がサウンダの共鳴室となるよう構成され
てなることを特徴とし、かかる構成によって、サウンダ
の共鳴室と受話口音の後気室とを共通にすることで小形
化している。また、特開平4−320299号公報に記
載の様に、小形無線機用電気音響器において、電磁形の
電気音響変換ユニットと、この電気音響変換ユニットを
備え、このユニットの側方に共振室を形成するための凹
形部を有する音響ケースとからなる音響機構を設け、こ
の音響機構を小形無線機に組込み、上記凹形部と無線機
ケースとで共振室を形成させ、かつ、この共振室を無線
機ケースに設けた音孔に連通させる構成としたことを特
徴とし、共振室を形成するための前側ケースなどが不要
となり、部品点数を減少させて小形化している。
工夫をし、例えば特開昭61−198852号公報に記
載の様に、携帯用電話機の受話器構造において、通話音
とサウンダとが同一の発音板より発生されて、当該発音
板の前気室が吸音抵抗体を介して受話口に連通し、当該
発音板の後気室がサウンダの共鳴室となるよう構成され
てなることを特徴とし、かかる構成によって、サウンダ
の共鳴室と受話口音の後気室とを共通にすることで小形
化している。また、特開平4−320299号公報に記
載の様に、小形無線機用電気音響器において、電磁形の
電気音響変換ユニットと、この電気音響変換ユニットを
備え、このユニットの側方に共振室を形成するための凹
形部を有する音響ケースとからなる音響機構を設け、こ
の音響機構を小形無線機に組込み、上記凹形部と無線機
ケースとで共振室を形成させ、かつ、この共振室を無線
機ケースに設けた音孔に連通させる構成としたことを特
徴とし、共振室を形成するための前側ケースなどが不要
となり、部品点数を減少させて小形化している。
【0005】しかし、音孔や空気室の容積を決定するに
は、実際に作成して測定し、必要な特性が得られる様に
調整する必要があった。
は、実際に作成して測定し、必要な特性が得られる様に
調整する必要があった。
【0006】一般に、低い周波数成分は、かなり切り捨
てても、明瞭度はあまり下らず影響は少ないが、高い周
波数成分を除くと明瞭度は著しく下がり、特に子音の明
瞭度は、はなはだしく低下する。これは周波数の高い領
域に多くの情報が含まれているためである。
てても、明瞭度はあまり下らず影響は少ないが、高い周
波数成分を除くと明瞭度は著しく下がり、特に子音の明
瞭度は、はなはだしく低下する。これは周波数の高い領
域に多くの情報が含まれているためである。
【0007】多くの情報を正確に受けとることは、明瞭
度を向上させるために必要である。特に日本語は、英米
語に比べアクセントがはっきりしない言葉のため、明瞭
度を上げないと了解度も低くなってしまう。
度を向上させるために必要である。特に日本語は、英米
語に比べアクセントがはっきりしない言葉のため、明瞭
度を上げないと了解度も低くなってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この第
1の問題点は、従来の技術において送話音声等の明瞭度
を向上させること、特に携帯電話機の送話音声を明瞭に
することである。即ち、従来は、受話器部についての音
声の明瞭度については検討されていたが、送話器部の構
造によって受話器部での音声の明瞭度を向上することは
無視されており、従って、送話器部の構造を改革するこ
とで、通話の相手方にとって聞き易く、誤解されたりす
ることを防ぐ上で、有効であるからである。
1の問題点は、従来の技術において送話音声等の明瞭度
を向上させること、特に携帯電話機の送話音声を明瞭に
することである。即ち、従来は、受話器部についての音
声の明瞭度については検討されていたが、送話器部の構
造によって受話器部での音声の明瞭度を向上することは
無視されており、従って、送話器部の構造を改革するこ
とで、通話の相手方にとって聞き易く、誤解されたりす
ることを防ぐ上で、有効であるからである。
【0009】また第2の問題点は、従来の技術におい
て、筐体構造のみで明瞭な音声を得ることである。すな
わち、音声の明瞭度を向上させるために複雑な電気回路
や構造が必要となり、音響特性をコントロールできなか
ったからである。
て、筐体構造のみで明瞭な音声を得ることである。すな
わち、音声の明瞭度を向上させるために複雑な電気回路
や構造が必要となり、音響特性をコントロールできなか
ったからである。
【0010】[発明の目的]近年の通信事業の発展には
めざましいものがあり、特に携帯電話、PHSにおいて
は小形・軽量化が望まれている。ところが音響回路はよ
り良い音質を得るために回路が複雑になり、部品点数も
増え、構造の複雑化で小形・軽量化が難しくなる。
めざましいものがあり、特に携帯電話、PHSにおいて
は小形・軽量化が望まれている。ところが音響回路はよ
り良い音質を得るために回路が複雑になり、部品点数も
増え、構造の複雑化で小形・軽量化が難しくなる。
【0011】しかし、音声の明瞭度を向上させること
は、通話をする上で必要である。本発明では送話器部分
での筺体構造の電気的等価回路を用いて、周波数特性等
の音響特性を考慮した構造を、筐体デザイン決定時に決
定し、筐体構造のみで明瞭度を向上させ、信頼性、生産
性向上をはかる。
は、通話をする上で必要である。本発明では送話器部分
での筺体構造の電気的等価回路を用いて、周波数特性等
の音響特性を考慮した構造を、筐体デザイン決定時に決
定し、筐体構造のみで明瞭度を向上させ、信頼性、生産
性向上をはかる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、マイクロホンと、当該マイクロホンの前
面の空気室と、筺体に孔を穿った音孔とを有する携帯用
電話機において、前記マイクロホンを抵抗に、前記空気
室をコンデンサに、前記音孔をコイルと抵抗に電気的等
価回路に変換し、音源に対する前記電気的等価回路によ
る周波数特性を音声の高域でアップしていることを特徴
とする。
成するために、マイクロホンと、当該マイクロホンの前
面の空気室と、筺体に孔を穿った音孔とを有する携帯用
電話機において、前記マイクロホンを抵抗に、前記空気
室をコンデンサに、前記音孔をコイルと抵抗に電気的等
価回路に変換し、音源に対する前記電気的等価回路によ
る周波数特性を音声の高域でアップしていることを特徴
とする。
【0013】また、上記携帯用電話機において、前記マ
イクロホンは、振動伝搬率の小さい材料でできたマイク
ロホン全面を覆うことのできるマイクロホンホルダーに
よって保護されており、前記空気室の容積V(mm)3
と、前記音孔の直径D(mm)と、前記筐体の厚さt
(mm)とし、前記マイクロホンの抵抗Rb=0.4Ω
とすれば、 前記音孔の抵抗Ra=0.018×(t/0.8)/
(D/0.8)[Ω] 前記音孔のインダクタンス L=2×(t+0.75t)/344000×D2×
π)[H] 前記空気室のコンデンサC=2V/344000[F]
であることを特徴とする。
イクロホンは、振動伝搬率の小さい材料でできたマイク
ロホン全面を覆うことのできるマイクロホンホルダーに
よって保護されており、前記空気室の容積V(mm)3
と、前記音孔の直径D(mm)と、前記筐体の厚さt
(mm)とし、前記マイクロホンの抵抗Rb=0.4Ω
とすれば、 前記音孔の抵抗Ra=0.018×(t/0.8)/
(D/0.8)[Ω] 前記音孔のインダクタンス L=2×(t+0.75t)/344000×D2×
π)[H] 前記空気室のコンデンサC=2V/344000[F]
であることを特徴とする。
【0014】さらに、上記携帯用電話機において、前記
マイクロホンの前面の前記空気室を形成するリブを備
え、前記マイクロホンホルダーは振動伝搬率の小さい材
料とし、前記マイクロホンの前面(音孔側)には防水・
防塵のための不織布のシートが貼られていることを特徴
とする。
マイクロホンの前面の前記空気室を形成するリブを備
え、前記マイクロホンホルダーは振動伝搬率の小さい材
料とし、前記マイクロホンの前面(音孔側)には防水・
防塵のための不織布のシートが貼られていることを特徴
とする。
【0015】また、マイクロホンと、当該マイクロホン
の前面の空気室と、筺体に孔を穿った音孔とを有する音
響装置、及び該音響装置を用いた移動通信機器におい
て、前記マイクロホンを抵抗に、前記空気室をコンデン
サに、前記音孔をコイルと抵抗に電気的等価回路に変換
し、音源に対する前記電気的等価回路による周波数特性
を音声の高域でアップしていることを特徴とする。
の前面の空気室と、筺体に孔を穿った音孔とを有する音
響装置、及び該音響装置を用いた移動通信機器におい
て、前記マイクロホンを抵抗に、前記空気室をコンデン
サに、前記音孔をコイルと抵抗に電気的等価回路に変換
し、音源に対する前記電気的等価回路による周波数特性
を音声の高域でアップしていることを特徴とする。
【0016】より具体的に図面を参照して説明すれば、
本発明では、筐体構造を電気的に変換した電気的等価回
路(図2、5)を用いて周波数特性等音響特性を求める
ことで筐体構造(図1、4)による音響特性への影響を
考慮し、明瞭な音声を得られる周波数特性(図3III )
が得られる筐体構造(図1、4)の各設計値を求めるこ
とで筐体のみで筐体構造による音響特性への影響を考慮
した明瞭な音声を得られる周波数特性を実現する。
本発明では、筐体構造を電気的に変換した電気的等価回
路(図2、5)を用いて周波数特性等音響特性を求める
ことで筐体構造(図1、4)による音響特性への影響を
考慮し、明瞭な音声を得られる周波数特性(図3III )
が得られる筐体構造(図1、4)の各設計値を求めるこ
とで筐体のみで筐体構造による音響特性への影響を考慮
した明瞭な音声を得られる周波数特性を実現する。
【0017】その際に明瞭な音声が得られる周波数特性
(図3III )は高い周波数帯域のレベルをなだらかに上
げ、低い周波数帯域ではレベルを変動させず一定にする
ことで実現し、複雑な電気回路を追加することなく明瞭
な音声を得られる。
(図3III )は高い周波数帯域のレベルをなだらかに上
げ、低い周波数帯域ではレベルを変動させず一定にする
ことで実現し、複雑な電気回路を追加することなく明瞭
な音声を得られる。
【0018】[作用]本発明では、構造設計時に筐体の
構造による音響装置への影響を考慮した音声の明瞭度を
向上させる周波数特性を得られる定数を、電気的等価回
路上で求め、筐体構造における設計値を算出し、筐体の
みで明瞭な音質を得られる為、回路による補正が不要と
なり、余計な部品(オペアンプ、抵抗、コンデンサ)が
削減でき、プリント板の利用面積も少なくて済み、節約
ができ一層の小型・軽量化が可能となる。
構造による音響装置への影響を考慮した音声の明瞭度を
向上させる周波数特性を得られる定数を、電気的等価回
路上で求め、筐体構造における設計値を算出し、筐体の
みで明瞭な音質を得られる為、回路による補正が不要と
なり、余計な部品(オペアンプ、抵抗、コンデンサ)が
削減でき、プリント板の利用面積も少なくて済み、節約
ができ一層の小型・軽量化が可能となる。
【0019】また、音声の高音域をなだらかに上げるこ
とで高い周波数成分を取り込むことができ、特に子音の
明瞭度は明らかに向上する。特に日本語は英米語のよう
にアクセントのはっきりしない言葉では、明瞭度を向上
させることは了解度、忠実度を向上させる結果になるた
め、通話品質上大きな効果が得られる。
とで高い周波数成分を取り込むことができ、特に子音の
明瞭度は明らかに向上する。特に日本語は英米語のよう
にアクセントのはっきりしない言葉では、明瞭度を向上
させることは了解度、忠実度を向上させる結果になるた
め、通話品質上大きな効果が得られる。
【0020】また構造・回路の簡易化により、生産性が
上がり、設計初期での特性コントロールが可能なことに
より信頼性も向上する。
上がり、設計初期での特性コントロールが可能なことに
より信頼性も向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】[第1の実施形態]発明を実施するための
最良の形態として、図1を参照して詳細に説明する。マ
イクロホン4は、振動伝搬率の小さい材料でできたマイ
クロホン全面を覆うことのできるマイクロホンホルダー
3によって保護されており、容積Vの空気室5を設け、
直径Dの音孔7を備え、マイクロホン4を覆うマイクロ
ホンホルダー3を基板や筐体等周辺部材に固定すること
のできるリブ6を備える厚さtの筐体2に密着してい
る。
最良の形態として、図1を参照して詳細に説明する。マ
イクロホン4は、振動伝搬率の小さい材料でできたマイ
クロホン全面を覆うことのできるマイクロホンホルダー
3によって保護されており、容積Vの空気室5を設け、
直径Dの音孔7を備え、マイクロホン4を覆うマイクロ
ホンホルダー3を基板や筐体等周辺部材に固定すること
のできるリブ6を備える厚さtの筐体2に密着してい
る。
【0023】ここで、マイクロホンホルダー3に用いる
振動伝搬率の小さい材料としては、ゴム等の多少の圧力
に耐え、伸縮性があり、マイクロホン4を保持しつつ、
基板や筐体2等の周辺部材との隙間を埋められるものが
マイクロホンホルダー3の材料として望ましい。
振動伝搬率の小さい材料としては、ゴム等の多少の圧力
に耐え、伸縮性があり、マイクロホン4を保持しつつ、
基板や筐体2等の周辺部材との隙間を埋められるものが
マイクロホンホルダー3の材料として望ましい。
【0024】尚、マイクロホン4の前面(音孔側)には
防水・防塵のためのシート8が貼られている。シート8
の材料としては不織布等の水に強く塵を通さず、振動伝
搬率のよいものが望ましい。
防水・防塵のためのシート8が貼られている。シート8
の材料としては不織布等の水に強く塵を通さず、振動伝
搬率のよいものが望ましい。
【0025】筐体2の材質については、プラスチック製
品等いろいろあるが、マイクロホン4を収めてあるマイ
クロホンホルダー3を固定しているリブ6がマイクロホ
ンホルダー3を傷付けない様にリブ6の形状に注意する
必要がある。
品等いろいろあるが、マイクロホン4を収めてあるマイ
クロホンホルダー3を固定しているリブ6がマイクロホ
ンホルダー3を傷付けない様にリブ6の形状に注意する
必要がある。
【0026】図2は、図1の構造を電気的等価回路に置
き換えたものである。音源1を信号源S、マイクロホン
4前面の容積Vの空気室5を容量VのコンデンサーCに
置換し、マイクロホン4の感度を抵抗値Rbの固定抵抗
器に置換し、直径Dの音孔7を抵抗値Raの抵抗器とイ
ンダクタンスLのコイルに置換することで電気的等価回
路によりマイクロホン4前面の空気室5の容積Vと音孔
の直径Dの大きさを導き必要な特性が得られる空気室5
の容積Vと音孔7の直径Dを筐体2を設計する段階で決
定できる。ただし、マイクロホン4前面に配置される防
水・防塵シート8やマイクロホンホルダー3等も電気的
等価回路に置換できるが、数値的にマイクロホン4の抵
抗値と空気室5のコンデンサーCの容量値に対して、殆
ど影響のない小さい値であるので削除している。他の微
細な要素についても同様である。
き換えたものである。音源1を信号源S、マイクロホン
4前面の容積Vの空気室5を容量VのコンデンサーCに
置換し、マイクロホン4の感度を抵抗値Rbの固定抵抗
器に置換し、直径Dの音孔7を抵抗値Raの抵抗器とイ
ンダクタンスLのコイルに置換することで電気的等価回
路によりマイクロホン4前面の空気室5の容積Vと音孔
の直径Dの大きさを導き必要な特性が得られる空気室5
の容積Vと音孔7の直径Dを筐体2を設計する段階で決
定できる。ただし、マイクロホン4前面に配置される防
水・防塵シート8やマイクロホンホルダー3等も電気的
等価回路に置換できるが、数値的にマイクロホン4の抵
抗値と空気室5のコンデンサーCの容量値に対して、殆
ど影響のない小さい値であるので削除している。他の微
細な要素についても同様である。
【0027】図2の電気的等価回路において、図1にお
けるマイクロホン4として置換した抵抗器の抵抗値Rb
は経験により得られた固定値で0.4Ωである。図1に
おいて、筐体2の厚さtも、マイクロホン4前面の空気
室5の容積V、音孔7の直径Dは、各装置によって設計
される定数であるが、図2の電気的等価回路を用いて、
周波数特性等音響特性を求めることで、筐体2の構造に
よる音響装置への影響を考慮した音声の明瞭度を向上さ
せる周波数特性を与えれば、図1におけるマイクロホン
4前面の容積Vの空気室5を置き換えた容量Cのコンデ
ンサ、図1における直径Dの音孔7を置換した抵抗器の
抵抗値RaとインダクタンスLは、後述の式を用いれ
ば、筐体2の構造による音響装置への影響を考慮した音
声の明瞭度を向上させる周波数特性から導き出した定数
C,Ra,Lを挿入することによって、筐体構造による
音響装置への影響を考慮した、音声の明瞭度を向上させ
る周波数特性が、得られる空気室の容積Vと音孔の直径
Dが決定される。
けるマイクロホン4として置換した抵抗器の抵抗値Rb
は経験により得られた固定値で0.4Ωである。図1に
おいて、筐体2の厚さtも、マイクロホン4前面の空気
室5の容積V、音孔7の直径Dは、各装置によって設計
される定数であるが、図2の電気的等価回路を用いて、
周波数特性等音響特性を求めることで、筐体2の構造に
よる音響装置への影響を考慮した音声の明瞭度を向上さ
せる周波数特性を与えれば、図1におけるマイクロホン
4前面の容積Vの空気室5を置き換えた容量Cのコンデ
ンサ、図1における直径Dの音孔7を置換した抵抗器の
抵抗値RaとインダクタンスLは、後述の式を用いれ
ば、筐体2の構造による音響装置への影響を考慮した音
声の明瞭度を向上させる周波数特性から導き出した定数
C,Ra,Lを挿入することによって、筐体構造による
音響装置への影響を考慮した、音声の明瞭度を向上させ
る周波数特性が、得られる空気室の容積Vと音孔の直径
Dが決定される。
【0028】ここで、筐体2の厚さtは、装置によって
必要な強度等の条件から導き出せる。図2は図1で示し
た構造の電気的等価回路であるが、図1において筐体2
の厚さt、マイクロホン4前面の空気室5の容積V、音
孔7の直径Dに対し、図2において抵抗器Ra,Rb、
コンデンサC、コイルLは、次の式で変換される。ここ
で、マイクロホン4の等価抵抗値をRb=0.4[Ω]
(経験により得られた固定値)とする。
必要な強度等の条件から導き出せる。図2は図1で示し
た構造の電気的等価回路であるが、図1において筐体2
の厚さt、マイクロホン4前面の空気室5の容積V、音
孔7の直径Dに対し、図2において抵抗器Ra,Rb、
コンデンサC、コイルLは、次の式で変換される。ここ
で、マイクロホン4の等価抵抗値をRb=0.4[Ω]
(経験により得られた固定値)とする。
【0029】
【数1】
【0030】
【数2】
【0031】
【数3】 図3は図1で示したマイクロホン4に関する周波数特性
であり、特性Iは理想カーブ3dB/OCTの周波数特
性を示し、特性IIは空気室5を考慮しない場合の周波数
特性を示し、特性III は筐体構造により得られる周波数
特性を示す。
であり、特性Iは理想カーブ3dB/OCTの周波数特
性を示し、特性IIは空気室5を考慮しない場合の周波数
特性を示し、特性III は筐体構造により得られる周波数
特性を示す。
【0032】受話音質、明瞭度を構成させるためには高
音域においてなだらかにレベルが上がる3dB/OCT
の理想カーブに近似させる必要がある。
音域においてなだらかにレベルが上がる3dB/OCT
の理想カーブに近似させる必要がある。
【0033】しかし、空気室V5を考慮しない場合の周
波数特性は、図3に示す特性IIで示す様に高音域もレベ
ルが上がることもなくフラットである。これでは、明瞭
度が低く受話音質も適当でない。しかし図2で示した電
気的等価回路から導いた設計値をもとに作成した筐体構
造により得られる周波数特性は、図3に示す特性IIIで
示される様に、低音域ではレベルがフラットであり、高
音域ではなだらかにレベルが高くなっている。基本的に
はレベルがフラットであり高音域においてはなだらかに
レベルが高くなることが理想であり、図3に示す特性II
I で示される特性はまさに理想を満足するものとなる。
波数特性は、図3に示す特性IIで示す様に高音域もレベ
ルが上がることもなくフラットである。これでは、明瞭
度が低く受話音質も適当でない。しかし図2で示した電
気的等価回路から導いた設計値をもとに作成した筐体構
造により得られる周波数特性は、図3に示す特性IIIで
示される様に、低音域ではレベルがフラットであり、高
音域ではなだらかにレベルが高くなっている。基本的に
はレベルがフラットであり高音域においてはなだらかに
レベルが高くなることが理想であり、図3に示す特性II
I で示される特性はまさに理想を満足するものとなる。
【0034】尚、数2,数3に示す理論式の数値で、3
44000以外の数値は、経験値であり、また、344
000は周囲温度によって変化する音速344m/sを
用いたものである。
44000以外の数値は、経験値であり、また、344
000は周囲温度によって変化する音速344m/sを
用いたものである。
【0035】また、音速は次の式で求められる。室温t
℃の中での空気中の音速C[m/s]は、 C=331+0.6t[m/s] …(6) であり、固体中での速度は空気中の約10倍の音速とな
る。
℃の中での空気中の音速C[m/s]は、 C=331+0.6t[m/s] …(6) であり、固体中での速度は空気中の約10倍の音速とな
る。
【0036】しかし、上記(6)式からもわかる通り多
少の温度差は前述の[数1]乃至[数3]の各式に代入
しても大きな差はなく、常温では音速を344[m/
s]として定義した。
少の温度差は前述の[数1]乃至[数3]の各式に代入
しても大きな差はなく、常温では音速を344[m/
s]として定義した。
【0037】図3は図1で示したマイクロホンの周波数
特性である。横軸に周波数[kHz]を、縦軸に相対的
なマイクロホンの出力レベルを示している。
特性である。横軸に周波数[kHz]を、縦軸に相対的
なマイクロホンの出力レベルを示している。
【0038】図1の設計値(筐体の厚さt、音孔の直径
D、マイクロホン前面の空気室の容積V)は図2の電気
的等価回路を用いて周波数特性等音響特性を求めること
で筐体の構造による音響装置への影響を考慮した音声の
明瞭度を向上させる周波数特性を得られる。
D、マイクロホン前面の空気室の容積V)は図2の電気
的等価回路を用いて周波数特性等音響特性を求めること
で筐体の構造による音響装置への影響を考慮した音声の
明瞭度を向上させる周波数特性を得られる。
【0039】図3において、特性Iは伝送帯域の最高周
波数までは、暫増する3dB/OCTの理想カーブであ
る。基本的に周波数特性はフラット(特性II)であるこ
とが望ましいが、明瞭度を高めるためには高い周波数帯
域をなだらかに上げることが必要である。しかし空気室
を考慮しない場合では、図3で示す特性IIで示すような
周波数特性になってしまい、図3で示す特性IIで示され
る通り周波数特性は常にフラットになってしまうため、
明瞭度を向上させる周波数特性である図3で示す特性I
で示される理想カーブ3dB/OCTとは全く違った周
波数特性を示すことになる。
波数までは、暫増する3dB/OCTの理想カーブであ
る。基本的に周波数特性はフラット(特性II)であるこ
とが望ましいが、明瞭度を高めるためには高い周波数帯
域をなだらかに上げることが必要である。しかし空気室
を考慮しない場合では、図3で示す特性IIで示すような
周波数特性になってしまい、図3で示す特性IIで示され
る通り周波数特性は常にフラットになってしまうため、
明瞭度を向上させる周波数特性である図3で示す特性I
で示される理想カーブ3dB/OCTとは全く違った周
波数特性を示すことになる。
【0040】そこで、図2で示した電気的等価回路で得
られた設計値から求められた図1の筐体構造により得ら
れる周波数特性は、図3で示す特性III で示される。
られた設計値から求められた図1の筐体構造により得ら
れる周波数特性は、図3で示す特性III で示される。
【0041】図3で示す特性III の周波数特性は低音域
ではフラットであり、高音域ではわずかにレベルが高く
なっている。そのため図3で示す特性IIで示す空気室を
考慮しない場合の周波数特性に比べ、図3で示す特性II
I で示す図2で示した電気的等価回路で得られた設計値
から求められた図1の筐体構造により得られる周波数特
性は図3で示す特性Iで示す理想カーブに近く、特に高
音域においては理想のカーブに近似できる。
ではフラットであり、高音域ではわずかにレベルが高く
なっている。そのため図3で示す特性IIで示す空気室を
考慮しない場合の周波数特性に比べ、図3で示す特性II
I で示す図2で示した電気的等価回路で得られた設計値
から求められた図1の筐体構造により得られる周波数特
性は図3で示す特性Iで示す理想カーブに近く、特に高
音域においては理想のカーブに近似できる。
【0042】
[実施例1]次に、本発明の実施例1について図面を参
照して詳細に説明する。
照して詳細に説明する。
【0043】図4を参照すると、本発明の実施例は厚さ
1.1mmの筐体2に外径が2mm、内径が1mmの音
孔7を持ち、マイクロホン4を納めるマイクロホンホル
ダー3を固定する長さ2.15mm、厚さ0.5mmの
リブ6の先端は凸状でゴム製マイクロホンホルダー3を
押し付けることで、凸部分はマイクロホンホルダー3に
くい込み、隙間がなくなり密着した状態がたもて、音が
もれず確実にマイクロホン4に伝わるようになってい
る。マイクロホン4前面の空気室5はこのとき32.7
mm3 の容積を持っている。又、図4(b)は、マイク
ロホンホルダー3を一部くりぬいて基板9に固定した図
であり、図4(c)は、マイクロホンホルダー3をくり
ぬいて基板に固定した図であり、いずれにしても、移動
携帯通信機の筺体の形状に応じて適宜適用できる。ま
た、この際、図2に示すように、電気的等価回路に置き
換えたとしても、マイクロホンホルダー3の固定方法に
よって大きく異なることはない。
1.1mmの筐体2に外径が2mm、内径が1mmの音
孔7を持ち、マイクロホン4を納めるマイクロホンホル
ダー3を固定する長さ2.15mm、厚さ0.5mmの
リブ6の先端は凸状でゴム製マイクロホンホルダー3を
押し付けることで、凸部分はマイクロホンホルダー3に
くい込み、隙間がなくなり密着した状態がたもて、音が
もれず確実にマイクロホン4に伝わるようになってい
る。マイクロホン4前面の空気室5はこのとき32.7
mm3 の容積を持っている。又、図4(b)は、マイク
ロホンホルダー3を一部くりぬいて基板9に固定した図
であり、図4(c)は、マイクロホンホルダー3をくり
ぬいて基板に固定した図であり、いずれにしても、移動
携帯通信機の筺体の形状に応じて適宜適用できる。ま
た、この際、図2に示すように、電気的等価回路に置き
換えたとしても、マイクロホンホルダー3の固定方法に
よって大きく異なることはない。
【0044】この時、図2の電気的等価回路から導き出
される式により、次のように定数を決定できる。
される式により、次のように定数を決定できる。
【0045】
【数4】
【0046】
【数5】
【0047】
【数6】 マイクロホン4の抵抗値R3 =0.4[Ω]で固定値で
あるから、t=1.1[mm],D1 =1[mm]、空
気室V5のV0 =32.7[mm3 ]を入れて計算す
る。
あるから、t=1.1[mm],D1 =1[mm]、空
気室V5のV0 =32.7[mm3 ]を入れて計算す
る。
【0048】ただしこの場合、音孔7の直径は外径が2
mm、内径が1mmであるため、図2の電気的等価回路
が、図5の電気的等価回路のように変形でき、図4の電
気的等価回路として考えられる。このとき(1),
(2)より
mm、内径が1mmであるため、図2の電気的等価回路
が、図5の電気的等価回路のように変形でき、図4の電
気的等価回路として考えられる。このとき(1),
(2)より
【0049】
【数7】
【0050】
【数8】 ここでは、D2 =2mmとして計算すると R1 =0.01584≒0.016[Ω] R2 =0.00396≒0.004[Ω] L1 =3.423×10-6[H]≒3.4[μH] L2 =1.202×10-6[H]≒1.2[μH] C0 =190.116×10-6[F]≒190[μF] となる。以上の導き出された値を、図5に与え、シュミ
レーションした結果が図6に示す特性となり、実際に装
置を測定した結果が図7に示す特性である。
レーションした結果が図6に示す特性となり、実際に装
置を測定した結果が図7に示す特性である。
【0051】次に本発明の実施例の特性について図6を
参照して詳細に説明する。
参照して詳細に説明する。
【0052】図6は図4で示した実施例を図5で示した
電気的等価回路に変換して周波数特性等音響特性を求め
ることで、筐体の構造による音響装置への影響を考慮し
た音声の明瞭度を向上させる周波数特性を得られる定数
を求め、図5で示した電気的等価回路に挿入し、シュミ
レーションを行った結果である。次に図6で示された結
果について説明をする。
電気的等価回路に変換して周波数特性等音響特性を求め
ることで、筐体の構造による音響装置への影響を考慮し
た音声の明瞭度を向上させる周波数特性を得られる定数
を求め、図5で示した電気的等価回路に挿入し、シュミ
レーションを行った結果である。次に図6で示された結
果について説明をする。
【0053】図6で示された実施例の解析結果は、図3
で説明した通り、高音域以外の領域では、理想カーブ3
dB/OCTの周波数特性(図3に示す特性I)とほぼ
同じく、高音域に関しては、受話音質明瞭度を向上させ
るために、なだらかにレベルが上がる周波数特性を示し
ている。
で説明した通り、高音域以外の領域では、理想カーブ3
dB/OCTの周波数特性(図3に示す特性I)とほぼ
同じく、高音域に関しては、受話音質明瞭度を向上させ
るために、なだらかにレベルが上がる周波数特性を示し
ている。
【0054】図7は、図4で示される筐体で覆われたマ
イクロホンの周波数特性である。図7は図4の筐体構造
により得られる実際に測定された周波数特性で、この
際、筐体に組み込まれたマイクロホン単体の周波数特性
は図8に示される。
イクロホンの周波数特性である。図7は図4の筐体構造
により得られる実際に測定された周波数特性で、この
際、筐体に組み込まれたマイクロホン単体の周波数特性
は図8に示される。
【0055】図8で示される通り、マイクロホンは周波
数10kHz以下の帯域でほぼフラットであり、図3に
示す特性IIで示される空気室を考慮しない場合の周波数
特性と近似できる。
数10kHz以下の帯域でほぼフラットであり、図3に
示す特性IIで示される空気室を考慮しない場合の周波数
特性と近似できる。
【0056】ここで、図6はシュミレーション結果であ
り理論値である。また、図7は聴感を含めて適当なレベ
ルに設定したものである。図6と図7を比較すると、レ
ベルの差は多少あるものの、図8で示すマイクロホン単
体の周波数特性を考慮するとほぼ同様の周波数特性であ
ることがわかる。
り理論値である。また、図7は聴感を含めて適当なレベ
ルに設定したものである。図6と図7を比較すると、レ
ベルの差は多少あるものの、図8で示すマイクロホン単
体の周波数特性を考慮するとほぼ同様の周波数特性であ
ることがわかる。
【0057】図6において、この実施例では、大きさの
異なる音孔を組み合わせた筐体であるため、厳密にいう
とマイクロホン前面の音孔の容積をコンデンサに変換し
なくてはならない。しかし、マイクロホン前面の容積V
の空気室に比べ、マイクロホン前面の音孔の容積ははる
かに小さく考慮しなくても、ほぼ同様の結果が得られる
ことが解かる。
異なる音孔を組み合わせた筐体であるため、厳密にいう
とマイクロホン前面の音孔の容積をコンデンサに変換し
なくてはならない。しかし、マイクロホン前面の容積V
の空気室に比べ、マイクロホン前面の音孔の容積ははる
かに小さく考慮しなくても、ほぼ同様の結果が得られる
ことが解かる。
【0058】図7を説明すると、図6とほぼ同様で、周
波数が1kHz以下の範囲ではフラットであり、周波数
が1kHzを超えるあたりから高音域になるにしたがっ
て、次第にレベルが高くなり、周波数が5kHzを超え
たところ、ピークを迎える点は、まさに図6で示したシ
ュミレーション結果で明らかになっているピークの位置
と同じ周波数で現われていることがわかる。
波数が1kHz以下の範囲ではフラットであり、周波数
が1kHzを超えるあたりから高音域になるにしたがっ
て、次第にレベルが高くなり、周波数が5kHzを超え
たところ、ピークを迎える点は、まさに図6で示したシ
ュミレーション結果で明らかになっているピークの位置
と同じ周波数で現われていることがわかる。
【0059】[実施例2]次に本発明の実施例2につい
て図面を参照して説明をする。図4は、実施例1で示し
たように音孔7の大きさが2段階に切り替っており、マ
イクロホン4を納めるマイクロホンホルダー3を固定す
るリブ6も先端が凸になって尖がっていて、押え付けら
れることで、リブ6がマイクロホンホルダー3のゴムに
くい込み、隙間を完全に埋め、密閉状態になるため、音
漏れや音のまわり込みなどのない理想的な環境を構成す
る。
て図面を参照して説明をする。図4は、実施例1で示し
たように音孔7の大きさが2段階に切り替っており、マ
イクロホン4を納めるマイクロホンホルダー3を固定す
るリブ6も先端が凸になって尖がっていて、押え付けら
れることで、リブ6がマイクロホンホルダー3のゴムに
くい込み、隙間を完全に埋め、密閉状態になるため、音
漏れや音のまわり込みなどのない理想的な環境を構成す
る。
【0060】図4のように、音孔7が2種類のサイズの
組み合わせによって構成されている場合、図2の電気的
等価回路において、音孔7に対する等価回路である抵抗
とコイルの組み合わせが2段になっていると考えること
ができる。音孔7がサイズの異なる組み合わせによって
構成されている場合、段数を増すことで対応できる。そ
こで、図4の電気的等価回路は、図5のように示すこと
ができる。
組み合わせによって構成されている場合、図2の電気的
等価回路において、音孔7に対する等価回路である抵抗
とコイルの組み合わせが2段になっていると考えること
ができる。音孔7がサイズの異なる組み合わせによって
構成されている場合、段数を増すことで対応できる。そ
こで、図4の電気的等価回路は、図5のように示すこと
ができる。
【0061】このとき、図5で示される電気的等価回路
の各定数は次の式で表わすことができる。ただし、筐体
2の厚さt、音孔7の大きさD1 ,D2 、マイクロホン
4前面の空気室5の容積V0 とする。
の各定数は次の式で表わすことができる。ただし、筐体
2の厚さt、音孔7の大きさD1 ,D2 、マイクロホン
4前面の空気室5の容積V0 とする。
【0062】
【数9】
【0063】
【数10】 また、マイクロホン4の抵抗値は、R3 =0.4[Ω]
(経験により得られる固定値)である。
(経験により得られる固定値)である。
【0064】
【数11】
【0065】
【数12】
【0066】
【数13】 ただし、各式の数値は、数11と、数12,数13の分
母の数字にある344000が音速を示す値である以
外、すべて経験から得られた値である。
母の数字にある344000が音速を示す値である以
外、すべて経験から得られた値である。
【0067】このようにして得られた電気的等価回路の
各定数から、音源から発せられた音声によるマイクロホ
ンの出力は、周波数特性が理想的な特性に近似したもの
となり、かかる周波数特性の音声を移動携帯機の送信部
から他の移動携帯機に送信すれば、他の移動携帯機での
音声認識が明瞭で、明確となり、正確な音声情報が得ら
れることから、結果としてサービスセルエリアの拡大に
も擬せられ、実効的である。
各定数から、音源から発せられた音声によるマイクロホ
ンの出力は、周波数特性が理想的な特性に近似したもの
となり、かかる周波数特性の音声を移動携帯機の送信部
から他の移動携帯機に送信すれば、他の移動携帯機での
音声認識が明瞭で、明確となり、正確な音声情報が得ら
れることから、結果としてサービスセルエリアの拡大に
も擬せられ、実効的である。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、音声の周波数特性にお
いて高音域をなだらかに上げることで、高い周波数成分
を取り込め、明瞭度を向上できる。これは、マイクロホ
ンで取り込む音声信号の周波数の高い領域に多くの情報
が含まれているためであり、明瞭度を向上して、通話品
質が向上し、誤解などのない快適な通話ができるように
なる。
いて高音域をなだらかに上げることで、高い周波数成分
を取り込め、明瞭度を向上できる。これは、マイクロホ
ンで取り込む音声信号の周波数の高い領域に多くの情報
が含まれているためであり、明瞭度を向上して、通話品
質が向上し、誤解などのない快適な通話ができるように
なる。
【0069】また、構造設計時に周波数特性等音響特性
を考慮しているため、例えばPHSや携帯電話等の回路
の簡易化が可能となり、筐体構造のみで音響特性をコン
トロールできるので、余計な部品が削減でき、小型・軽
量化が可能になり生産性も向上し、設計上の信頼性が向
上するということである。さらに、これにより原価を削
減できるようになる。
を考慮しているため、例えばPHSや携帯電話等の回路
の簡易化が可能となり、筐体構造のみで音響特性をコン
トロールできるので、余計な部品が削減でき、小型・軽
量化が可能になり生産性も向上し、設計上の信頼性が向
上するということである。さらに、これにより原価を削
減できるようになる。
【図1】本発明の決定方法を用いることのできる一実施
形態を示す断面図である。
形態を示す断面図である。
【図2】本発明による図1の筐体を変換した電気的等価
回路である。
回路である。
【図3】マイクロホンに関する周波数特性(I:理想カ
ーブ、II:空気室を考慮しない場合の周波数特性、III
:筐体構造により得られる周波数特性)である。
ーブ、II:空気室を考慮しない場合の周波数特性、III
:筐体構造により得られる周波数特性)である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す断面図である。
【図5】図4の筐体を変換した電気的等価回路である。
【図6】本発明により得られた図4で示した筐体構造に
より得られる周波数特性(シュミレーション)である。
より得られる周波数特性(シュミレーション)である。
【図7】図4の筐体構造により得られる実際に測定され
た周波数特性である。
た周波数特性である。
【図8】図4の筐体に覆われたマイクロホン単体の周波
数特性である。
数特性である。
1 音源 2 筺体 3 マイクロホンホルダー 4 マイクロホン 5 空気室 6 リブ 7 音孔 D 音孔の直径 t 筐体の厚さ V マイクロホン前面の空気室の容積 S 音源を電気的等価回路に変換した場合の信号源 C マイクロホン前面の容積Vの空気室を電気的等価回
路に変換した容量Cのコンデンサー。 L 音孔を電気的等価回路に変換した場合のインダクタ
ンスLのコイル。 Ra 音孔を電気的等価回路に変換した場合の抵抗値R
aの抵抗器。 Rb マイクロホンを電気的等価回路に変換した場合の
抵抗値Rbの抵抗器。 I 理想カーブ3dB/OCT II マイクロホン前面の空気室を考慮しない場合の周波
数特性(マイクロホン単体の周波数特性) III 図2で示された電気的等価回路を解析して得た筐
体構造により得られる周波数特性。 R1 外側の音孔(φ2)を電気的等価回路に変換した
場合の抵抗値R1 の抵抗器。 R2 内側の音孔(φ1)を電気的等価回路に変換した
場合の抵抗値R2 の抵抗器。 R3 マイクロホンを電気的等価回路に変換した場合の
抵抗値R3 の抵抗器。 L1 外側の音孔(φ2)を電気的等価回路に変換した
場合のインダクタンスL1 のコイル。 L2 外側の音孔(φ1)を電気的等価回路に変換した
場合のインダクタンスL2 のコイル。 C0 マイクロホン前面の容積32.7mm3 の空気室
を電気的等価回路に変換した容量C0 のコンデンサー。 S0 音源を電気的等価回路に変換した場合の信号源。
路に変換した容量Cのコンデンサー。 L 音孔を電気的等価回路に変換した場合のインダクタ
ンスLのコイル。 Ra 音孔を電気的等価回路に変換した場合の抵抗値R
aの抵抗器。 Rb マイクロホンを電気的等価回路に変換した場合の
抵抗値Rbの抵抗器。 I 理想カーブ3dB/OCT II マイクロホン前面の空気室を考慮しない場合の周波
数特性(マイクロホン単体の周波数特性) III 図2で示された電気的等価回路を解析して得た筐
体構造により得られる周波数特性。 R1 外側の音孔(φ2)を電気的等価回路に変換した
場合の抵抗値R1 の抵抗器。 R2 内側の音孔(φ1)を電気的等価回路に変換した
場合の抵抗値R2 の抵抗器。 R3 マイクロホンを電気的等価回路に変換した場合の
抵抗値R3 の抵抗器。 L1 外側の音孔(φ2)を電気的等価回路に変換した
場合のインダクタンスL1 のコイル。 L2 外側の音孔(φ1)を電気的等価回路に変換した
場合のインダクタンスL2 のコイル。 C0 マイクロホン前面の容積32.7mm3 の空気室
を電気的等価回路に変換した容量C0 のコンデンサー。 S0 音源を電気的等価回路に変換した場合の信号源。
Claims (14)
- 【請求項1】 マイクロホンと、当該マイクロホンの前
面の空気室と、筺体に孔を穿った音孔とを有する携帯用
電話機において、 前記マイクロホンを抵抗に、前記空気室をコンデンサ
に、前記音孔をコイルと抵抗に電気的等価回路に変換
し、音源に対する前記電気的等価回路による周波数特性
を音声周波数領域の高域でアップしていることを特徴と
する携帯用電話機。 - 【請求項2】 請求項1に記載の携帯用電話機におい
て、前記マイクロホンは、振動伝搬率の小さい材料でで
きたマイクロホン全面を覆うことのできるマイクロホン
ホルダーによって保護されており、前記空気室の容積V
(mm)3と、前記音孔の直径D(mm)と、前記筐体
の厚さt(mm)とし、前記マイクロホンの抵抗Rb=
0.4Ωとすれば、 前記音孔の抵抗Ra=0.018×(t/0.8)/
(D/0.8)[Ω] 前記音孔のインダクタンス L=2×(t+0.75t)/344000×D2×
π)[H] 前記空気室のコンデンサC=2V/344000[F]
であることを特徴とする携帯用電話機。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の携帯用電話機に
おいて、前記マイクロホンの前面の前記空気室を形成す
るリブを備え、前記マイクロホンホルダーは振動伝搬率
の小さい材料とし、前記マイクロホンの前面(音孔側)
には防水・防塵のための不織布のシートが貼られている
ことを特徴とする携帯用電話機。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の携帯用電話機に
おいて、前記音声を電気に変換できる送信部として、マ
イクロホン等音響部品を収納する筐体であることを特徴
とする携帯用電話機。 - 【請求項5】 前記マイクロホンは振動伝搬率の小さい
材料でできたゴム等の弾力性があり且つ多少の圧力にも
耐え、前記マイクロホンホルダーは伸縮性にすぐれ前記
マイクロホンを保護するとともに基板や筐体等マイクロ
ホン周辺の部品とマイクロホンの間の隙間を埋めて前記
マイクロホンを保護していることを特徴とする請求項2
に記載の携帯用電話機。 - 【請求項6】 マイクロホンと、当該マイクロホンの前
面の空気室と、筺体に孔を穿った音孔とを有する音響装
置において、 前記マイクロホンを抵抗に、前記空気室をコンデンサ
に、前記音孔をコイルと抵抗に電気的等価回路に変換
し、音源に対する前記電気的等価回路による周波数特性
を音声の高域でアップしていることを特徴とする音響装
置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の音響装置において、前
記音源に対する周波数特性について低音域ではレベルが
フラットで高音域ではレベルがなだらかに上がり、前記
高音域の周波数の高い領域の情報を得て明瞭度を向上さ
せることを特徴とする音響装置。 - 【請求項8】 前記マイクロホンの音孔には不織布等で
できた耐水・防塵効果のある振動伝搬率の高いシートを
防水・防塵のために張り、前記マイクロホンを保持する
前記空気室の反対側に配置されるマイクロホンホルダー
によって前記音孔を除く全面を覆ったことを特徴とする
請求項6又は7に記載の音響装置。 - 【請求項9】 前記マイクロホンホルダーによって保護
された前記マイクロホンを覆う筐体は、容積Vの前記空
気室を、前記マイクロホンを保護する前記マイクロホン
ホルダーと前記筺体の間に設けられてあり、直径Dの前
記音孔を備える請求項8に記載の音響装置を備えたこと
を特徴とする移動通信機。 - 【請求項10】 前記筐体は前記マイクロホンホルダー
によって保護されたマイクロホンを基板や筐体等周辺部
材に固定することができ、且つ落下、曲げ、ねじり等に
耐えられる強度を持ち、前記筺体の厚さの50〜60%
の厚さを有する前記空気室を囲むリブを備えることを特
徴とする請求項9に記載の移動通信機。 - 【請求項11】 前記マイクロホンを納めた前記マイク
ロホンホルダーを基板等周辺部材に固定することのでき
る前記リブの先端は凸状でゴム等弾力性のある前記マイ
クロホンホルダーを強く押さえることによって前記凸状
部分が前記マイクロホンホルダーにくい込んで隙間を埋
め密着させることができる前記リブを備えた請求項10
に記載の移動通信機。 - 【請求項12】 前記マイクロホンを納めた前記マイク
ロホンホルダーを基板等周辺部材に固定することのでき
る前記リブは前記マイクロホン若しくは前記マイクロホ
ンホルダーの直径よりわずかに小さい直径をもつ円筒形
であり、且つ前記マイクロホンホルダーに保護された前
記マイクロホンの前面の音孔を除く前記マイクロホン全
面を均等に押えつけ、固定できることを特徴とする請求
項11に記載の移動通信機。 - 【請求項13】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載
の音響装置において前記音源を信号源Sとし、前記マイ
クロホンを抵抗器Rb、前記マイクロホン全面の容積V
の前記空気室を容積Cのコンデンサとし、直径Dの前記
音孔を抵抗器RaとインダクタンスLとし、前記筐体の
厚さt(mm)として置換した電気的等価回路を形成
し、前記マイクロホンの抵抗Rb=0.4Ωとすれば、 前記音孔の抵抗Ra=0.018×(t/0.8)/
(D/0.8)[Ω] 前記音孔のインダクタンス L=2×(t+0.75t)/344000×D2×
π)[H] 前記空気室のコンデンサC=2V/344000[F]
であり、係る各値によって低い周波数帯域では音声信号
レベルに変動がなく一定で、高い周波数帯域では音声信
号レベルがなだらかに上がり、明瞭な音声を得られる筐
体とすることを特徴とする音響装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の音響装置を送信部
に用いたことを特徴とする移動通信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9238236A JPH1188484A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 音響装置と携帯用電話機及び移動通信機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP9238236A JPH1188484A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 音響装置と携帯用電話機及び移動通信機器 |
Publications (1)
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JPH1188484A true JPH1188484A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17027176
Family Applications (1)
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JP9238236A Pending JPH1188484A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 音響装置と携帯用電話機及び移動通信機器 |
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JP (1) | JPH1188484A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-09-03 JP JP9238236A patent/JPH1188484A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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