JPH1188251A - データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法 - Google Patents

データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法

Info

Publication number
JPH1188251A
JPH1188251A JP9239446A JP23944697A JPH1188251A JP H1188251 A JPH1188251 A JP H1188251A JP 9239446 A JP9239446 A JP 9239446A JP 23944697 A JP23944697 A JP 23944697A JP H1188251 A JPH1188251 A JP H1188251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
driver
frame
retransmission
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9239446A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamazaki
茂 山崎
Chikako Hirase
知佳子 平瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP9239446A priority Critical patent/JPH1188251A/ja
Publication of JPH1188251A publication Critical patent/JPH1188251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Communication Control (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】適切な送信品質で効率の良い通信を実現するこ
と 【解決手段】送信機、及び受信機に、複数の異なるプロ
トコルにそれぞれ対応し、それぞれのプロトコルに従っ
てデータを送受信する複数のデータリンクドライバ46
a21〜25と、送受信するデータの種類を判別し、判
別結果に基づいて、当該データに適したデータリンクド
ライバ46a21〜25を選択し、選択したデータリン
クドライバにデータを送受信させるデータ種別セレクタ
46a1と、を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有線通信及び無
線通信を行なうデータ通信システム、送信機、受信機、
並びに、データ通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、図27は特開平6−31893
0号公報に示された従来のデータ通信システムの全体構
成図であり、図28はこのデータ通信システムのデータ
構成図である。図29は無線呼出用受信機の機能ブロッ
ク図である。
【0003】次に動作について説明する。図27におい
て情報端末装置104から移動情報端末装置107にメ
ッセージを送信する場合に、情報端末装置104はモデ
ム装置105を使用して無線基地局装置108との間に
回線を確立した後に、メッセージを送信する。無線基地
局装置108はメッセージを電文分割部181で分割
し、無線呼出用受信機106のアドレス情報、メッセー
ジ番号、及びシステム管理情報を含むアドレス部111
に続きメッセージ番号に閉じた連番を付加した図28の
ようなメッセージを順次送信する。このメッセージをメ
ッセージ番号順に図29にあるメッセージ記憶メモリ1
62に蓄積する。未受信電文があった場合にはメッセー
ジ中の未受信電文のところに疑似データを書き込む。移
動情報端末装置107は、メッセージ記憶メモリ162
に記憶されているデータのメモリ割付情報とシステム情
報を読み出す。ここでメッセージの連番が除去され、メ
ッセージ記憶メモリ162と別の記憶領域に保存され
る。このメッセージは移動情報端末装置107が欠落し
たデータを後で検索するための管理情報として、移動情
報端末装置107からの再送要求により再送されてい
る。
【0004】図30および図31は特開昭63−105
537号公報に示された従来のデータ伝送装置の全体構
成図である。周知の移動無線電話装置たとえば自動車電
話装置(MTEL)201に、データが誤った場合再送
を行うために、データ通信部202を設けて構成されて
いる。データ通信部202のマイクプロセッサCPUは
相手装置たとえば図31のビデオテックス通信処理装置
VCPとの間でデータ誤りが発見されると自動的にデー
タを再送する誤り再送機能を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のデー
タ伝送装置では、移動体のディジタルデータ通信におい
ては、データ通信を行うためのプロトコルは一意的に提
供される。すなわちイメージデータのような数十kBy
teのデータサイズのファイル伝送も、IPパケットの
ような数十Byteのショートデータサイズのメッセー
ジ交換シーケンスもすべて同じフレーム構成でエラーフ
リーを目的とした再送制御を行っている。つまり、どう
いうデータを送受信するかということとは無関係に、デ
ータ通信用のエラーフリーな伝送路を備えているため、
通信効率が悪い。例えば、図27における従来のデータ
通信システムの伝送方式では、送信しようとするデータ
を分割し、データブロックサイズ毎に再送を行う。しか
し、回線品質の状態によらず一意な再送制御を行なうた
め、このブロックサイズ毎のデータフレーム再送では、
ブロック内のデータすべてを送信側から受信側に送り終
わるまで、その先の上位信号処理部分あるいは、直結し
ているデータ端末に次のデータを送ることができず、通
信効率が悪かった。また、図30における従来のデータ
伝送装置では、データブロックが壊れても破壊の影響が
全体に波及しないデータで、かつデータ量が大きいも
の、例えば静止画データなどに対しても再送制御を行っ
ている。このようなデータのタイプでは、誤りが多少あ
っても、例えば、静止画、イメージなどの画面情報の一
部、絵がかけているところがあっても画面全体として認
識できればよいから、通信時間を短くしたいというケー
スもある。再送制御を行うことによって、電波環境が悪
い等によって誤り率の高い状態が続くといつまでたって
も100%送れないため再送制御を繰り返し、再送リト
ライオーバーとなり結局送れなかったということもたび
たび発生し、通信効率が悪かった。
【0006】この発明は上述のような問題点を解消する
ためになされたもので、伝送誤りの発生する通信路にお
いて通信効率のよいの通信を行なうデータ通信システ
ム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法ることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるデータ
通信システムにおいては、複数種類のプロトコルにそれ
ぞれ対応して設けられ、それぞれのプロトコルに従って
データを送信する複数の送信ドライバと、送信するデー
タの種類に基づいて、上記複数の送信ドライバのなかか
ら送信に用いる送信ドライバを選択し、選択した送信ド
ライバに上記送信するデータを送信させる送信ドライバ
セレクタと、を備えた送信機、上記複数種類のプロトコ
ルにそれぞれ対応して設けられ、それぞれのプロトコル
に従ってデータを受信する複数の受信ドライバと、上記
送信機が送信したデータの種類に基づいて、上記複数の
受信ドライバのなかから受信に用いる受信ドライバを選
択し、選択した受信ドライバに上記データを受信させる
受信ドライバセレクタと、を備えた受信機、を備えたも
のである。
【0008】また、送信ドライバセレクタは、複数のフ
ェーズを有するプロトコルの各フェーズに基づいて、送
信ドライバを切り替え、受信ドライバセレクタは、上記
プロトコルの各フェーズに基づいて、受信ドライバを切
り替えるものである。
【0009】また、複数の送信ドライバのうちの少なく
とも1つの送信ドライバは、データを複数のフレームに
分割して送信し、受信機から再送要求があった場合に、
上記再送要求に指定されたフレームのデータを複数のフ
レームに分割して送信し、複数の受信ドライバのうちの
少なくとも1つの受信ドライバは、送信機から送信され
たフレームが正常に受信されなかった場合に、正常に受
信できなかったフレームを指定して上記再送要求を上記
送信機へ送信するものである。
【0010】この発明の送信機においては、 第1のプ
ロトコルに従って、データを送信する第1の送信ドライ
バと、上記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコ
ルに従って、データを送信する第2の送信ドライバと、
送信するデータの種類に基づいて、上記第1の送信ドラ
イバ又は第2の送信ドライバを選択し、選択した送信ド
ライバに上記送信するデータを送信させる送信ドライバ
セレクタと、を備えたものである。
【0011】また、第1のプロトコルは、再送制御を行
なうプロトコルであり、第2のプロトコルは、非再送制
御を行なうプロトコルである。
【0012】また、送信ドライバセレクタは、データの
送信元であるアプリケーションから第1のプロトコル又
は第2のプロトコルを選択的に指定する指示情報を受け
取り、上記データの種類ではなく上記アプリケーション
からの指示情報に基づいて、第1の送信ドライバ若しく
は第2の送信ドライバを選択するものである。
【0013】また、第1の送信ドライバは、受信機から
再送要求を受取った場合に、再送要求に基づいて再送信
するデータを選択し、選択したデータを複数のフレーム
に分割して送信するものである。
【0014】この発明における受信機においては、第1
のプロトコルに従って、データを受信する第1の受信ド
ライバと、上記第1のプロトコルとは異なる第2のプロ
トコルに従って、データを受信する第2の受信ドライバ
と、送信機より送信されたデータの種類に基づいて、上
記第1の受信ドライバ又は第2の受信ドライバを選択
し、選択した受信ドライバに上記送信されたデータを受
信させる受信ドライバセレクタと、を備えたものであ
る。
【0015】また、第1のプロトコルは、再送制御を行
なうプロトコルであり、第2のプロトコルは、非再送制
御を行なうプロトコルである。
【0016】また、受信ドライバセレクタは、データの
送信元であるアプリケーションから第1のプロトコル又
は第2のプロトコルを選択的に指定する指示情報を受け
取り、上記データの種類ではなく上記アプリケーション
からの指示情報に基づいて、第1の受信ドライバ若しく
は第2の受信ドライバを選択するものである。
【0017】また、第1の受信ドライバは、送信機が送
信したフレームのうち正常に受信されなかったフレーム
数の大小レベルを判断し、予め定められたしきい値より
も上記大小レベルが大きい場合には、上記正常に受信さ
れなかったフレームを指定して再送要求を送信機へ送信
し、少ない場合には、上記正常に受信されなかったフレ
ームについて再送要求を行なわないものである。
【0018】この発明のデータ通信方法においては、送
信機が複数のフレームを送信する送信ステップと、上記
送信機から送信された複数のフレームを受信機が受信す
る第1の受信ステップと、上記受信機が、上記送信ステ
ップで送信した複数のフレームのうち上記第1の受信ス
テップで正常に受信できなかったフレーム数の大小レベ
ルを判断し、予め定められたしきい値よりも上記大小レ
ベルが大きい場合には、上記第1の受信ステップで正常
に受信されなかったフレームを指定して再送要求を送信
し、少ない場合には上記第1の受信ステップで正常に受
信されなかったフレームについて再送要求を行なわない
再送要求ステップと、上記再送要求を受け取った上記送
信機が、上記再送要求に指定されたフレームを送信する
再送ステップと、上記受信機が、この再送ステップで送
信されたフレームを受信する第2の受信ステップと、を
備えたものである。
【0019】また、送信機が複数のフレームを送信する
送信ステップと、上記送信機から送信された複数のフレ
ームを受信機が受信する第1の受信ステップと、上記受
信機が、上記送信ステップで送信した複数のフレームの
うち上記第1の受信ステップで正常に受信できなかった
フレームを指定して再送要求を送信する再送要求ステッ
プと、上記再送要求を受け取った上記送信機が、上記再
送要求に指定されたフレームのデータを第1のデータ及
び第2のデータに分割し、上記第1のデータを有する第
1のフレーム及び上記第2のデータを有する第2のフレ
ームを送信する再送ステップと、上記第1のフレーム及
び第2のフレームを受信する第2の受信ステップと、を
備えたものである。
【0020】また、送信ドライバセレクタは、データの
送信元である第1のアプリケーションから第1のデータ
を受け取るとともに、データの送信元であって第1のア
プリケーションとは異なる第2のアプリケーションから
第2のデータを受け取り、上記第1のデータのうちの一
部分のデータを上記第1のデータの種類に基づいて選択
した第1の送信ドライバへ出力するとともに送信させ、
この第1の送信ドライバへの出力が終了した後に、上記
第2のデータの一部又は全部を第2のデータの種類に基
づいて選択した第2のドライバへ出力するとともに送信
させ、この第2のドライバへの出力が終了した後に、上
記第1のデータの残りの部分を上記第1のデータの種類
に基づいて選択した第1の送信ドライバへ出力するとと
もに送信させるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1によるデー
タ通信システムの全体構成図である。図1において、1
は基地局3と無線回線を通じて音声およびデータの通信
を行う送信機であり受信機でもある携帯情報端末、2は
無線回線上の、パケット化された音声フレーム又はデー
タフレームを表している。3は複数の携帯情報端末1と
の間で通信を行なう基地局、4は複数の基地局3と接続
され、携帯情報端末1の制御を行うとともにLAN5
(Local area network)経由でデータ端末8さらに電話
機6、ファクシミリ(以下、FAXと称す)7といった
各端末に対して音声用の通話路、データ通信用の通信路
を接続制御する交換機である。この交換機4は、FAX
7、データ端末8、基地局3を介して携帯情報端末1等
からデータを受信する受信機であり、また、FAX7、
データ端末8、携帯情報端末1へデータを送信する送信
機でもある。
【0022】次に動作について説明する。携帯情報端末
1は、基地局3を介して交換機4と呼接続処理を実行す
ることによって電話機6と通話を行う。基地局3との間
の無線回線上はフレーミング、すなわちパケット化され
た音声信号を伝送し、交換機4がこの音声データを有す
るパケット、すなわち音声パケットを符号化若しくは復
号化することによって電話機6との通話を可能としてい
る。逆に電話機6から携帯情報端末1に電話をかける場
合も同様である。
【0023】次に携帯情報端末1からFAX7へFAX
データを送信する場合、携帯情報端末1から無線回線を
通して送信されてきたFAXデータを交換機4が基地局
3とFAX7との間にFAX通信用の通信路(パス)を
設定することによって、携帯情報端末1とFAX7との
間の通信が可能となる。さらに携帯情報端末1がLAN
5上のデータ端末8にアクセスする場合、携帯情報端末
1から無線回線を通じて送信されてきたデータを、交換
機4が基地局3とLAN5との間にLAN通信用の通信
路を設定することによって、携帯情報端末1とLAN5
との間の通信が可能となる。
【0024】●交換機 次に、この発明の実施の形態1における交換機4につい
て説明する。図2は図1における交換機4の機能ブロッ
ク図である。図2において、図1と同一の符号は同一又
は相当の部分を表している。45は基地局3と無線回線
を通して接続され、この無線回線を介して携帯情報端末
1を制御する無線回線トランク、45aは無線回線上を
流れる音声信号若しくはデータを検出し、無線音声コー
デック45b若しくはデータリンクトランク46へ振り
分ける音声/データ無線パケットディテクタ、45bは
音声データを復号、符号化する無線音声コーデックであ
る。46は伝送するデータの種類に基づいて複数のデー
タリンクドライバから1つのデータリンクドライバを選
択し、選択したデータリンクドライバを用いてデータを
伝送するデータリンクトランクである。このデータリン
クトランクは実施の形態1の特徴的な構成の一つであ
り、詳細は後述する。
【0025】42はアナログ/ディジタル交換器42a
を有し、電話機6並びにFAX7に接続されるアナログ
内線トランク、43はモデムのアナログ信号をスイッチ
41を介して伝送するためのアナログ/ディジタル変換
器42aとFAXモデム43aを有するモデムプールで
あるモデムトランク、44はデータリンクモジュール4
6aとスイッチ41を介して接続され、LANドライバ
44aを有し、LAN5上の各サーバ系データ端末とデ
ータ通信を行うLANトランクである。40はアナログ
内線トランク42、モデムトランク43、LANトラン
ク44、無線回線トランク45、データリンクトランク
46、及びスイッチ41等の各機能モジュールを制御す
る制御部、41はアナログ内線トランク42、モデムト
ランク43、LANトランク44、無線回線トランク4
5、若しくはデータリンクトランク46を、接続先を変
更可能に相互接続し、各トランク間に通話/通信用の通
信路を設定する機能を有する回線交換用のスイッチであ
る。
【0026】次にその動作について説明する。携帯情報
端末1は基地局3を介して交換機4にアクセスする。具
体的には、どこに接続し、何を通信するのかを示す情報
を、交換機4の無線回線トランク46との間でやりとり
する。交換機4は携帯情報端末1から、データ通信の有
無、データ通信の種類の情報を得て、必要な機能、トラ
ンクを判断し、適切なトランクを割当てる。交換機4
は、データ通信時は、当該データ通信用にデータリンク
トランク46を割当てる。そしてさらに、データ通信の
種類によって、例えばFAX通信の場合はモデムトラン
ク43を、LANとのネットワーク系のデータ通信であ
ればLANトランク44を割当てる。このように割当て
られた各トランク間を、スイッチ41が接続することに
よって、各データ通信に必要な通信路が設定される。
【0027】一方、携帯情報端末1から送信された情報
が音声信号であり、音声通話回線の設定が必要な場合に
は、アナログ内線トランク42が音声通話用に割当てら
れ、無線回線トランク45とアナログ回線トランク42
との間をスイッチ41が接続することにより、音声通信
に必要な通信路が設定される。
【0028】上述のように通信路が設定されると、無線
回線トランク45は、基地局3を介して送受される音声
/データ無線パケットを音声/データ無線パケットディ
テクタ45aで識別する。この音声/データ無線パケッ
トには上述のように音声信号若しくはデータが含まれて
いる。ここで、音声/データ無線パケットに含まれる情
報が音声信号である場合、すなわち、音声パケットであ
った場合には、この音声パケットは無線回線トランク4
5により無線音声コーデック45bに振り分けられ、無
線回線コーデック45bを介した音声信号は、回線交換
可能なPCM系のデータに変換されて、スイッチ41で
接続された電話機6との間で音声通話が可能になる。一
方、音声/データ無線パケットに含まれる情報がデータ
である場合、すなわち、データパケットであった場合に
は、このデータパケットは無線回線トランク45により
データリンクトランク46に振り分けられ、データ通信
の種類によって、例えば、FAX通信の場合はモデムト
ランク43とアナログ内線トランク42を介して、FA
X7と通信を行う。LAN5とのネットワーク系のデー
タ通信であれば、LANトランク44を介してデータ通
信を行う。
【0029】●データリンクトランク 次に、データリンクトランク46の詳細について説明す
る。図3は図2に示したデータリンクトランク46の機
能ブロック図である。図3において図2と同一の符号は
同一又は相当の部分を表している。無線回線トランク4
5とデータ通信を行うデータリンクトランク46は、送
信ドライバセレクタ又は受信ドライバセレクタであるデ
ータ種別セレクタ46a1とデータリンクドライバ46
a2とからなる。またデータリンクドライバ46a2
は、異なる動作を行う複数の送信ドライバ又は受信ドラ
イバである複数のデータリンクドライバ46a21〜4
6a25からなる。ここでは、アプリケーションに適し
た通信方法として、5つのプロトコルにそれぞれ対応し
た5つのデータリンクドライバ46a21〜46a25
を設けている。
【0030】まず、データリンクドライバ46a21〜
46a2を複数に分ける前提となる、データの種類につ
いて説明する。まず、第1に再送制御が必要なデータと
そうでないデータについて説明する。例えば、(1)FA
X通信の前手順時に送信側と受信側で交わされる制御情
報、(2)IPパケットのようにネットワークをルーチン
グするために、送りたいデータの前にネットワーク情報
が付加されている情報など、正確性が要求される情報
は、無線回線上を通信する際にエラーが発生すると、誤
った行き先に伝送されたり、誤った制御に解読されたり
するため、正しく伝送されなければならない。従って、
誤り率の高い無線回線においては、誤りが発生した場合
は、必ず正しく受信するまで再送が必要である。すなわ
ち、誤りが発生した場合に、再び送信をやり直す制御で
ある再送制御が必要である。一方、例えば、(1)イメー
ジデータ、(2)静止画、(3)FAX画データなどは、一部
のデータブロックが誤っても、その誤りがデータの全体
に波及しないので、誤りを含むものの”絵”として再生
することが可能である。従って、送信中に誤りが生じて
も、誤りが生じたデータを送信し直さない非再送制御を
行なって通信しても、実用上問題とならないデータもあ
る。
【0031】また、上述のFAX前手順、IPパケット
などは、数十byteの制御用メッセージであり、特定
の通信プロトコルに基づいて送信側と受信側で送受信さ
れる。従って、データが受信できなかったことを検出し
た時点で、位置フレーム毎に一回の再送要求を送信し、
送信側に対して再送を要求することが望ましい。一方、
イメージデータなどで再送制御を行なう場合であって
も、データサイズとしては、数十kbyte以上のファ
イルとなるため、ある程度の大きさのブロックに分割
し、受信できなかったデータは、受信側から複数のフレ
ーム分をまとめて一回の再送要求で、未受信情報を送信
側に送る方が望ましい。
【0032】次に、ストリーム系データと非ストリーム
系データについて説明する。ストリーム系データであ
る、例えば、動画、あるいは音声といったデータは、大
量のデータをリアルタイムで伝送しなければならない。
また、動画の場合は動きがある場合に、発生する(伝送
しなければならない)データが多いという特徴がある。
音声の場合はしゃべっている時にデータがあり、無音時
には、データを伝送する必要がないという特徴がある。
いずれもリアルタイム性を要求されるデータであるた
め、再送制御に適していないデータタイプである。一
方、それ以外のデータ通信は、非ストリーム系データに
属し、リアルタイムに通信する必要がないので、再送制
御を行うことが可能である。
【0033】データリンクドライバ46a2は、上述の
複数種類のデータを効率よく処理するために複数のプロ
トコルに対応して設けられた、無線回線上のデータリン
ク層の複数の送受信ドライバ、すなわちデータリンクド
ライバ46a21〜46a25により構成される。これ
らのデータリンクドライバ46a21〜46a25は、
それぞれ送信ドライバであり、受信ドライバでもある。
46a21はデータ量の大きな非ストリーム系データを
再送制御を行って送受信するデータリンクドライバ(以
下、大データ再送型ドライバという)、46b22はデ
ータ量の小さな非ストリーム系データを再送制御を行っ
て送受信するデータリンクドライバ(以下、小データ再
送型ドライバという)、46a23は非ストリーム系デ
ータを非再送制御を行って送受信するデータリンクドラ
イバ(以下、非再送型ドライバという)、46a24は
必要に応じて再送制御、非再送制御を切り替えて、非ス
トリーム系データを送受信するデータリンクドライバ
(以下、混合型ドライバという)、46a25は、スト
リーム型データを送受信するデータリンクドライバ(以
下、ストリーム型ドライバという)である。
【0034】次に動作について説明する。データ種別セ
レクタ46a1は、携帯情報端末1から送信されてきた
データ、すなわちデータリンクフレームから送られてく
るデータの種類を識別し、この送られてくるデータの種
類に基づいて複数あるデータリンクドライバ46a21
〜46a25のひとつを選択する。データリンクドライ
バ46a2側では、データ種別セレクタ46a1により
選択されたデータリンクドライバが動作し、携帯情報端
末1との間でデータリンクを確立し、データ通信を行
う。また、携帯情報端末1との間のデータリンクを介し
て送/受信されるデータは、スイッチ41を介してモデ
ムトランク43やLANトランク44に送信され、また
は受信される。
【0035】例えばデータサイズが数十kbyte単位
である場合の再送型のデータの通信を行う場合の動作に
ついて説明すると、データ種別セレクタ46a1で無線
回線トランク45から受取ったデータが数十kbyte
単位である場合の再送型データであることが識別され、
データ種別セレクタ46a1により大データ再送型ドラ
イバ46a21が選択される。そして、選択されたデー
タリンクドライバが無線回線トランクから受取ったデー
タを所定のプロトコルを用いて受信し、スイッチ41を
介して外部へ送信する。
【0036】また、データサイズが数十Byte単位の
再送型のデータの通信を行う場合は、データ種別セレク
タ46a1で無線回線トランク45から受取ったデータ
が数十Byte単位の再送型データであることが識別さ
れ、データリンクドライバ46a22が選択される。
【0037】非再送型のデータ通信を行う場合は、デー
タ種別セレクタ46a1で無線回線トランク45から受
取ったデータが非再送型データであることが識別され、
データリンクドライバ46a23が選択される。
【0038】再送非再送混合型のデータ通信を行う場合
は、データ種別セレクタ46a1で無線回線トランク4
5から受取ったデータが再送非再送型データであること
が識別され、データリンクドライバ46a24が選択さ
れる。
【0039】ストリーム型のデータ通信を行う場合は、
データ種別セレクタ46a1で無線回線トランク45か
ら受取ったデータがストリーム型データであることが識
別され、データリンクドライバ46a25が選択され
る。各データリンクドライバの通信中の詳細動作につい
ては後述する。
【0040】以上のように、この発明の実施の形態1に
おいては、通信するデータの種類に応じて、自動的に適
切なデータリンクドライバが選択され、選択されたデー
タリンクドライバがデータの通信に用いられるため、複
数の種類のデータを通信するデータの種類に応じて取り
扱うことができる。
【0041】●携帯情報端末 次に携帯情報端末の詳細について説明する。図4は図1
における携帯情報端末1の機能ブロック図である。図4
において、11は無線部で無線回線を介して無線通信を
行う。12はデータリンク部であり、図3の交換機側デ
ータリンクトランクとの間でデータリンクを確立する。
このデータリンク部12は、複数のデータの種類に対応
して、複数のデータリンクドライバ12b1〜12b5
を有しており、データリンクドライバ12b1、12b
2、12b3、12b4、12b5は、それぞれ図3の
データリンクドライバ46a21、46a22、46a
23、46a24、46a25と同等の機能を有する。
12aは上位アプリケーションからのデータの種類を識
別し、データリンクドライバ12b1〜12b5を選択
する送信ドライバセレクタ若しくは受信ドライバセレク
タであるデータ種別セレクタ、13はネットワーク通信
に必要な制御を行なう通信ソフトウェアであるネットワ
ークソフトウェア部、14はアプリケーションソフトウ
ェア部であり、例えば電子メールやFAX、静止画、動
画、イメージデータのアプリケーションが存在しこれら
のアプリケーションから各種通信用のデータが発生す
る。なお、アプリケーションは、所定の処理を実行す
る、ROM、RAM、又はその他の記憶媒体に記憶され
る各種のソフトウェアである。
【0042】次に動作について説明する。図4において
アプリケーションソフトウェア部14から各種アプリケ
ーションで発生する通信用データが、必要ならばネット
ワークソフトウェア部13を介して、もしくは介さない
で直接データリンク部12に渡される。データリンク部
12のデータ種別セレクタ12aは、どこから渡された
データかを認識しデータの種類を認識する。そして、デ
ータ種別セレクタ12aは認識したデータの種類に基づ
き、そのデータの種類に対応するデータリンクドライ
バ、すなわちデータリンクドライバ12b1〜12b5
のいずれかを選択する。データ種別セレクタ12aによ
り選択されたデータリンクドライバは、データ種別セレ
クタ12aより送られてきたデータを無線部11を介
し、所定のプロトコルで送信する。すなわち、認識した
結果、どのアプリケーションの通信であるかをふまえ、
例えば、数十kbyte単位の大きな非ストリーム系デ
ータで再送すべきデータであると識別された場合には、
大データ再送ドライバ12b1を選択し、交換機4側の
データリンクトランク46上の同じ機能を有する大デー
タ再送型ドライバ46a21との間で通信が行なわれ
る。すなわち、交換機4の場合と同様に、データの種類
に応じて適切なプロトコル、データリンクドライバが選
択され、適切な回線品質で高速に効率よくデータ通信を
行なうことができる。
【0043】図5は携帯情報端末1のデータリンク部1
2と交換機4のデータリンクトランク46間で通信する
フレーム構成の一例である。図5において、9はデータ
リンクフレームであり、フレームパターン9a、フレー
ムコントロールフィールド9b、データフィールド9
c、フレームチェックシーケンス9d、フォーワードエ
ラーコレクション9fから構成されている。フレームパ
ターン9aはユニークなデータ列であり、フレームの開
始を示す。フレームコントロールフィールド9bの説明
は後述する。データフィールド9cにはデータ通信の内
容が位置する。フレームチェックシーケンス9dは、当
該フレームのエラーを検出するための演算ビットであ
り、フォーワードエラーコレクション9fは無線回線の
ランダム誤りに対策して付加するもので、フレーム全体
に発生する数ビットの誤りビットを、訂正するための演
算ビットである。
【0044】図6は図5のフレームコントロールフィー
ルド9bに含まれるべきパラメータを示している。9b
1はフレーム識別子であり、当該フレームがどのデータ
リンクドライバで処理されるべきかを識別するための情
報を含むものである。9b2は送信フレーム番号、9b
3は受信フレーム番号、9b4はフレーム長である。送
信フレーム番号9b2は今回送信するフレーム番号を示
し、受信フレーム番号9b3は相手側から今度受信する
はずのフレーム番号であり、フレームを送る、あるい
は、受ける毎に1づつ加算する。例えば、再送制御を行
なうデータ通信の場合には、受信したフレームの番号
が、ひとつ抜けることによって、フレームを受信できな
かったことが認識されるため、再送要求が出力される。
【0045】●データリンクドライバの詳細 ・再送型デーリンクドライバ46a21/46a22の
動作 (フォールダウン機能)図7はこの実施の形態による大
データ再送型ドライバ46a21、12b1、若しくは
小データ再送型ドライバ46a22、12b2の動作を
説明するシーケンス図である。図7において、図1と同
一の符号は同一又は相当の部分を表し、交換機4側では
大データ再送型ドライバ46a21が選択され、情報携
帯端末1側では大データ再送型ドライバ12b1が選択
されている場合、若しくは交換機4側で小データ再送型
ドライバ46a22が選択され、情報携帯端末1側では
小データ再送型ドライバ12b2が選択されている場合
を示している。この図7に示されたシーケンスでは、再
送制御を行なうデータ通信におけるフォールバック機能
を示している。交換機4側の各データリンクドライバ4
6a21、46a22の選択は、上述のように図3の交
換機4のデータ種別セレクタ46a1が行ない、情報携
帯端末1側の各データリンクドライバ12b1、12b
2の選択は、図4の携帯情報端末1のデータ種別セレク
タ12aが行う。
【0046】このフォールダウン機能を有する再送制御
データ通信の特徴は、再送を数回行っても送れないもの
は、フレーム長を短くすることによって、フレームひと
つの受信率を高くすることにある。以下にその動作を大
データ再送型ドライバ46a21と小データ再送型ドラ
イバ12b2との間の通信を例にとり、図7を用いて説
明する。なお、小データ再送型ドライバ46a22と小
データ再送型ドライバ12b2との間の通信も以下に説
明する図7の動作と同様である。
【0047】図7において、交換機4の大データ再送型
ドライバ46a21が、例えば256フレームに分割さ
れた非ストリーム系データを再送制御を行ないつつ送信
する場合、送信ステップ及び第1の受信ステップである
ステップS1〜S5までにおいて、携帯情報端末1へ各
フレーム毎にデータを送信する。ここで、ステップS3
の第3フレームやステップS4の第255フレームのよ
うに情報携帯端末1側で受信できなかったフレームがあ
った場合、すなわち、携帯情報端末1の大データ再送型
ドライバ12b1がデータ誤りや未受信のフレームを検
出した場合には、大データ再送型ドライバ12b1は、
再送要求ステップであるステップS6において大データ
再送型ドライバ46a21へ、検出したデータ誤りや未
受信のフレーム、すなわち、正常に受信できなかったフ
レームの再送信をフレームを指定して要求する。すなわ
ち再送要求を送信する。この再送要求には、再送すべき
フレームの番号が1つ又は複数指示されている。
【0048】この要求を受け取った送信側の大データ再
送型ドライバ46a21は、ステップS7、ステップS
8において要求されたフレームの再送信を行う。そし
て、受信側の大データ再送型ドライバ12b1は、ステ
ップS7、若しくはS8で再送信されたフレームにデー
タ誤り若しくは未受信が発生したか否かを検出する。そ
して、再びデータ誤り若しくは未受信を検出した場合に
は、再送要求ステップであるステップS9において、受
信側の大データ再送型ドライバ12b1は、データ誤り
若しくは未受信が検出されたフレームについて、送信側
の大データ再送型ドライバ46a21へ再度再送要求を
送信する。
【0049】送信側の大データ再送型ドライバ46a2
1は、ステップS9において送信された再送要求を受け
取ると、受け取った再送要求が何回目の再送要求である
かをフレーム毎に検出し、再送要求があらかじめ定めら
れた回数に達していない場合には、上述ステップS7、
S8、S9を繰り返し、達している場合には、再送ステ
ップ及び第2の受信ステップであるステップS10、若
しくはS11において、1つのフレームを分割して第1
のフレームと第2のフレームを作成し、1フレーム当た
りのデータ長を短くして、分割後の複数フレームを再送
信する。以上、送信側のデータリンクドライバとして、
大データ再送型ドライバ46a21が、受信側のデータ
ドライバとして大データ再送型ドライバ12b1が選択
された場合を説明したが、携帯情報端末1が送信側であ
り交換機4が受信側に入れ替わっても、同様に動作す
る。また、小データ再送型ドライバ46a22、12b
2の動作も同様である。
【0050】図8は、この発明の実施の形態1によるデ
ータリンクドライバ46a21、46a22、12b
1、12b2の送信側のフォールバック処理を説明する
フローチャートである。最初にステップS12から処理
を開始し、ステップS13でフレームの分割の度合いを
示すカウンタiとデータフレームの再送信回数を示すカ
ウンタjを1に初期化する。続いて、ステップS14で
全フレームを送信する。この処理は図7のステップS1
からS5に相当する処理である。次に、ステップS15
で、カウンタiがあらかじめ定められた回数Iよりも小
さいか否かを判断する。小さい場合にはステップS16
に進み、大きいか等しい場合には、通信異常であるとし
て、回線を切断する。
【0051】ステップS16では、図7のステップS
6、S9に示す再送要求があるか否かを判断し、再送要
求がない場合には、ステップS23に進み、フレームの
送信処理を終了して、他のデータの送信処理を行なう。
再送要求があると判断された場合には、次のステップS
17に進み、再送信回数を示すカウンタjがあらかじめ
定められた回数Jよりも小さいか否かを判断する。小さ
い場合にはステップS18に進み、大きいか等しい場合
にはステップS20に進む。ステップS18では、デー
タ長を前回送信又は再送信したフレームのデータ長と同
じデータ長でフレームを再送信する。次に、ステップS
19において再送信した回数を示すカウンタjをカウン
トアップ、すなわち1を加算する。ステップS19が終
了すると、ステップS16に戻り、再び再送要求がある
か否かを判断する。
【0052】以上のように、あらかじめ定められた回数
J回まで、同一のデータ長でフレームを再送信する。一
方、ステップS17で、再送信の回数があらかじめ定め
られた回数に達したと判断された場合には、ステップS
20に進み、フレームのデータ部分のデータ9cを2つ
に分割して第1のデータ9c1と第2のデータ9c2と
を作成し、分割した第1のデータ9c1と第2のデータ
9c2とについて、それぞれ1つのフレーム90a、9
0bを作成する。すなわち、図10に示すように1つの
フレームから第1のフレーム90aと第2のフレーム9
0bの2つのフレームを作成する。そして、作成した2
つのフレームを受信側のデータリンクドライバへ送信す
る。この送信は、図7のステップS10、S11に示し
たフレームの送信である。ここで、図10において、図
5と同一の符号は同一又は相当の部分を表している。
【0053】次に、ステップS21で再送回数を示すカ
ウンタjを1に初期化し、ステップS22で分割の度合
いを示すカウンタiをカウントアップする。ステップS
22が終了すると、ステップS15に戻り上述の処理を
繰り返す。ここで、ステップS21で再送回数を示すカ
ウンタjを1に初期化しているため、ステップS20で
分割されたフレームは、再びステップS18で送信さ
れ、この送信はすべてのフレームが正常に送信されない
限り、あらかじめ定められた回数J回まで繰り返され
る。そして、J回まで繰り返されても正常に送信できな
い場合には、ステップS17からステップS20へ進
み、前回このステップS20で分割したフレームをさら
に分割する。すなわち、ステップS14で送信したフレ
ームのデータと比べて、1/4のデータ長のフレームと
なる。
【0054】以上のように、この実施の形態のデータリ
ンクドライバ46a21、46a22、12b1、12
b2は、回線の状況が悪い場合には、状況に応じてフレ
ームのデータ長を調節し、正常に受信できる確立を高く
することができる。
【0055】次に、受信側のデータリンクドライバ46
a21、46a22、12b1、12b2のフォールバ
ック処理を図9を用いて説明する。最初にステップS2
4から処理を開始し、ステップS25でフレームの分割
の度合いを示すカウンタiとデータフレームの再送信回
数を示すカウンタjを1に初期化する。続いて、ステッ
プS26で全フレームを受信する。この処理は図7のス
テップS1からS5に相当する処理である。そして、さ
らに全てのフレームが正常に受信できたかを判断し、受
信できた場合には、ステップS36へ進み。他のフレー
ムの送信を行なう。一方、受信できなかった場合には、
ステップS27へ進む。
【0056】ステップS27では、カウンタiがあらか
じめ定められた回数Iよりも小さいか否かを判断する。
小さい場合にはステップS28に進み、大きいか等しい
場合には、通信異常であるとして回線を切断する。
【0057】ステップS28では、正常に受信できてい
ないフレーム、すなわち未受信フレームがあるか否かを
判断し、未受信フレームがない場合には、上述のステッ
プS36へ進む。未受信フレームがある場合には、次の
ステップS29へ進み、図7のステップS6、S9に示
す再送要求を送信側のデータリンクドライバへ送信す
る。次に、ステップS30において、再送信回数を示す
カウンタjがあらかじめ定められた回数Jよりも小さい
か否かを判断する。小さい場合にはステップS31に進
み、大きいか等しい場合にはステップS33に進む。
【0058】ステップS31では、前回受信したフレー
ムのデータ長と同じデータ長のフレームを再受信する。
次に、ステップS32において再送信された回数を示す
カウンタjをカウントアップ、すなわち1を加算する。
ステップS32が終了すると、ステップS28に戻り、
再び未受信フレームがあるか否かを判断する。
【0059】以上のように、あらかじめ定められた回数
J回まで、同一のデータ長でフレームを再受信する。一
方、ステップS30で、再送信の回数があらかじめ定め
られた回数に達したと判断された場合には、ステップS
33に進み、送信側でデータ長が1/2とされたフレー
ムを受信する。この受信は図7のステップS10、S1
1で説明したフレームの受信である。次に、ステップS
34で再送回数を示すカウンタjを1に初期化し、ステ
ップS22で分割の度合いを示すカウンタiをカウント
アップする。ステップS22が終了すると、ステップS
15に戻り上述の処理を繰り返す。
【0060】(ライズアップ機能)図11はこの実施の
形態による大データ再送型ドライバ46a21、12b
1、若しくは小データ再送型ドライバ46a22、12
b2の動作を説明するシーケンス図である。図11にお
いて、図1と同一の符号は同一又は相当の部分を表し、
交換機4側では大データ再送型ドライバ46a21が選
択され、情報携帯端末1側では大データ再送型ドライバ
12b1が選択されている場合、若しくは交換機4側で
小データ再送型ドライバ46a22が選択され、情報携
帯端末1側では小データ再送型ドライバ12b2が選択
されている場合を示している。この図11に示されたシ
ーケンスでは、再送制御を行なうデータ転送におけるフ
ォールバック機能を示している。交換機4側のデータリ
ンクドライバ46a2、すなわち各データリンクドライ
バ46a21、46a22の選択は、上述のように図3
の交換機のデータ種別セレクタ46a1が行ない、情報
携帯端末1側の各データリンクドライバ12b1、12
b2の選択は、図4の携帯情報端末1のデータ種別セレ
クタ12aが行う。
【0061】図11はデータ転送におけるライズアップ
機能を示すシーケンスである。図7に示す非ストリーム
系再送型データ転送のフォールバック機能が働いて、デ
ータ長を1/2にして送信したときに機能する動作につ
いて以下に説明する。
【0062】図7に示したように何回か送信したものの
相手側で受信できないフレームがあった場合フォールバ
ック機能が働く。しかし無線回線の状態に変わって、受
信率が上がったにも関わらず、フォールバック機能で例
えばデータ長が1/2のままになっていては、トータル
スループットが悪く、通信時間も長くかかる。そこで受
信状態がよくなったら、データ長を元の長さに戻す。
【0063】図11において、そのライズアップ機能の
動作を説明する。フォールバック機能でデータ長が例え
ば1/2になって送信していた場合に、各データリンク
ドライバ46a21、46a22、12b1、若しくは
12b2が、あらかじめ定められたフレーム分続けて送
/受信できたか否かを判断する。そして、あらかじめ定
められた回数分続けて正常に送受信できた場合には、1
/2となっていたフレームのデータ長を1/1に戻す処
理を行なう、すなわち、通信状態が回復したと判断した
場合には、データ長を元の長さに戻す。一方、あらかじ
め定められた回数分続けて正常に送受信できなかった場
合には、図8、図9で説明した処理を継続する。すなわ
ち、図7のステップS10、11に相当するステップS
37〜S40において、データ長が1/2のフレームの
送受信が連続して正常に行なわれた場合には、ステップ
S42〜S44において、データ長を1/1に戻したフ
レームの送受信を行なう。
【0064】以上のように動作することにより、通信状
態が回復した場合には長いデータ長のフレームを送信す
るため、通信状態に応じて効率のよい通信を行なうこと
ができる。
【0065】・非再送型ドライバ46a23の動作 図12は非再送型ドライバ46a23、12b3を用い
た非ストリーム系データを非再送制御で転送するプロト
コルのシーケンス図である。図12において、図1と同
一の符号は同一又は相当の部分を表している。この図1
2のシーケンスは、イメージデータや静止画などデータ
ブロックの一部が壊れても、その一部のデータブロック
の破壊がデータ全体から見れば影響が少ないものに採用
される通信方式である。この通信方式のメリットは、再
送を行わないため通信を時間を短くできることである。
電波環境がある程度悪い場合に再送信を繰り返しトータ
ル通信時間が長くなるより、認識可能なレベルの絵を送
信することができる。このドライバの選択は図3の交換
機のデータ種別セレクタ46a1および図4の携帯情報
端末データ種別セレクタ12aにて行う。
【0066】次に動作について説明する。交換機4の非
再送型ドライバ46a23と携帯情報端末1の非再送型
ドライバ12b3間において、あらかじめ定められた符
号/復号時のブロック単位毎に、1つの、あるいは複数
のフレームを伝送する。
【0067】まず、図12のステップS45〜S50ま
での各ステップにおいて、それぞれ1つのフレームを交
換機側4の非再送型ドライバ46a23から携帯情報端
末1の非再送型ドライバ12b3へ送信する。ここで、
ステップS47とステップS50で送信したフレームに
データ誤りが発生したとしても、受信側の非再送型ドラ
イバ12b3からは、再送要求が送信されず、送信側の
非再送型ドライバ46a23も誤りが発生したデータを
再送信しない。この動作は、上述の大データ再送型ドラ
イバ46a21、12b1等と異なるものである。上述
のように、このシーケンスは再送信を行なわないためデ
ータの通信を高速に行なうことができる。
【0068】ここで、イメージなどのデータはブロック
単位の符号/復号であるので、受信できないフレームが
あっても誤りは全体に波及しない。従って、図13に示
すように例えばイメージデータD1では、データ誤り若
しくは未受信のデータブロックの部分を黒もしくは白く
塗りつぶした状態D2にして復号すれば、絵が欠けるだ
けで、絵全体として復号が可能である。図13は、イメ
ージデータD1の表示、若しくはFAX(ライン)デー
タD3の表示例を示す図であり、D2、及びD4は、通
信中に壊れたデータブロックのデータの表示である。ま
た、FAX(ライン)データD3についても同様で、N
Gのラインデータの部分を黒ラインまたは白ラインD
4、あるいは前ラインと同じラインをもう1行繰り返し
たりして復号すれば、全体として識別可能な絵として復
号が可能である。
【0069】なお、携帯情報端末1の非再送型ドライバ
12b3から交換機4の非再送型ドライバ46a23へ
データを送信する場合も上述と同様に行なう。
【0070】・混在型ドライバ46a24、12b4の
動作 図14はこの実施の形態1による混在型ドライバ46a
24、12b4を持ちした、再送制御、非再送制御を1
つの通信の中で切り替えてデータ転送を行なうプロトコ
ルのシーケンス図である。図14において、図1と同一
の符号は同一又は相当の部分を表す。このシーケンス
は、フレーム受信率があらかじめ定められたしきい値以
下であるときは、図12を用いて説明したのと同様に誤
りが発生してもフレームの再送信を行なわず、フレーム
受信率があらかじめ定められたしきい値を超えたとき
は、図7を用いて説明したようなフレームの再送制御を
行なう。この実施の形態では、正常に受信されなかった
フレーム数の大小レベルとしてフレーム受信率を用いて
いるが、受信できなかったフレーム数の絶対値でも相対
値であっても、正常に受信されなったフレームの多さを
示すレベルであれば他の方法によるレベルを採用しても
良い。
【0071】ここで、例えば、通信するデータがイメー
ジデータである場合に、このイメージデータを使用する
アプリケーションがイメージデータを認識可能なしきい
値として、所定のフレーム受信率(%)を混在型ドライ
バ46a24、12b4に指示する。このしきい値を受
け取った混在型ドライバ46a24、12b4は、フレ
ームの受信を行なうとともに、フレームのデータ誤り及
び未受信を監視し、フレーム受信率がアプリケーション
より指定されたしきい値以上であるときは、再送要求を
送信せず、しきい値を下回った場合には、データ誤りが
発生したフレーム、若しくは未受信のフレームについて
の再送要求を送信側へ送信する。このドライバの選択は
図3の交換機4のデータ種別セレクタ46a1および図
4の携帯情報端末データ種別セレクタ12aにて行う。
【0072】次に動作について説明する。図14におい
て、送信ステップ及び第1の受信ステップであるステッ
プS51〜S54で、交換機4の混在型ドライバ46a
24から携帯情報端末1の混在型ドライバ12b4へイ
メージデータを含むフレームを送信したとする。ここ
で、携帯情報端末1の混在型ドライバ12b4は、ステ
ップS51〜S54のそれぞれにおいてデータ誤りの発
生及びフレームの未受信の有無を検出する。このとき、
ステップS52、S54で送信したフレーム等幾つかの
フレームにデータ誤りが発生したとする。
【0073】データ誤りが発生した場合には、ステップ
S55の受信率判定ステップにおいて、携帯情報端末1
の混在型ドライバ12b4は、交換機4の混在型ドライ
バ46a24が送信したフレーム数と携帯情報端末1の
混在型ドライバ12b4が正常に受信したフレーム数と
を比較して、フレーム受信率を算出し、このフレーム受
信率が上述のしきい値を下回っているか否かを判断す
る。ここで、しきい値を下回ったと判断した場合には、
後述のステップS56の再送要求を送信し、しきい値以
上と判断した場合には、後述のステップS61の終了信
号を送信する。
【0074】ステップS56でデータ誤りの発生したフ
レームを特定して再送要求を交換機4の混在型ドライバ
46a24へ送信する。ここで、ステップS55及びス
テップS56は、再送要求ステップである。この再送要
求を受け取った混在型ドライバ46a24は、再送要求
に指定されたフレームを再送ステップ及び第2の受信ス
テップであるステップS56〜S59において、それぞ
れ送信する。次に、ステップS60において、携帯情報
端末1の混在型ドライバ12b4は、上述ステップS5
5と同様に、受信率判定ステップを実行し、フレーム受
信率がしきい値を下回ったと判断した場合には、上述の
ステップS56の再送要求を送信し、しきい値以上と判
断した場合には、後述のステップS61の終了信号を送
信する。ここで、正常に受信したフレーム数には、ステ
ップS51〜S54おいて正常に受信したフレーム数
と、ステップS57〜S59において正常に受信された
再送されたフレーム数の合計を用いる。送信したフレー
ム数には、ステップS51〜S54で送信したフレーム
数を用い、ステップS56〜S59において再送信した
フレーム数は用いない。
【0075】ステップS55、S60において、フレー
ム受信率がしきい値を超えたと判断された場合には、フ
レームの送受信処理の終了を示す終了信号を受信側から
送信側へ送信する。このとき、送信されたすべてのフレ
ームが正常に受信できなくても、所定のしきい値を超え
た場合には、送受信処理を終了するため、再送するフレ
ーム数を低く抑えることができ、実用的なデータ品質の
範囲で高速な通信を実現することができる。
【0076】なお、上述の説明では、交換機4を送信
側、携帯情報端末1を受信側とし、混在型ドライバ46
a24を送信ドライバ、混在型ドライバ12b4を受信
ドライバとして説明したが、交換機4を受信側、携帯情
報端末1を送信側とし、混在型ドライバ46a24を受
信ドライバ、混在型ドライバ12b4を送信ドライバと
する場合にも上述と同様の動作を行なう。
【0077】・ストリーム型ドライバ12b5、46a
25 図15はストリーム系データのデータリンクフレームの
構成である。9a〜9fは非ストリーム系と同じ機能を
有すものであり、フレームチェックシーケンス9dがな
い点が異なる。
【0078】基本的に動画などのストリーム系データ
は、リアルタイムに通信することが最優先であり、再送
制御には適していない。従って、再送が必要なフレー
ム、すなわち、受信できなかったとを判断するためのフ
レームチェックシーケンス9dは必要とはしない。スト
リーム型ドライバ12b5、46a25は、再送制御を
行なわないプロトコルを実行すること、また上述のよう
に送信するフレームにはフレームチェックシーケンス9
dのデータがないという特徴がある。ストリーム系デー
タの送受信は、周知のプロトコルに従って行ない、スト
リーム型ドライバ12b5、46a25も周知のデータ
リンクドライバによって構成される。
【0079】実施の形態2. ●セレクタ動作 次に、データ種別セレクタ46a1の他の動作について
詳述する。図16は図1に示したデータ通信システムに
おける非ストリーム系データの再送手順を示すシーケン
スである。図16において、図1と同一の符号は同一又
は相当の部分を表している。図16に示したシーケンス
の特徴は、再送制御が異なるデータリンクドライバが複
数種類あり、データ種別セレクタ12a、46a1が、
1つの通信の中で複数のフェーズを有する送受信の実行
手順の進行状況に応じて、それらのデータリンクドライ
バを適宜切り替え、1つの通信であっても各フェーズに
適したドライバを割当てることにより、効率よくデータ
通信を行なうことである。
【0080】まず、図16において、選択ステップS6
9にて、例えばデータ端末8からLAN5を経由して、
データの送信要求を受信した交換機4は、データ種別セ
レクタ46a1がデータの送信要求を出力した送信元の
データ種別を識別し、例えば図4のアプリケーション1
4と同様のアプリケーションの種類を送信要求に基づい
て識別し、この識別結果に基づいてアプリケーションに
応じたプロトコルを選択する。
【0081】そして、この選択したプロトコルの実行手
順の進行状況に応じたデータリンクドライバを選択す
る。例えば、選択されたプロトコルがメッセージ通信の
前手順の通信を行なうショートメッセージ転送フェーズ
を初めに実行し、次にアプリケーションによって使用さ
れるデータ量の多い通常のデータ、例えば、画像データ
等のデータの通信を行なう大データ転送フェーズを実行
するプロトコルである場合には、通信開始時点では、プ
ロトコルの進行状況がショートメッセージ転送フェーズ
であるため、この進行状況に適したデータリンクドライ
バ、すなわち小データ再送型ドライバ46a22が選択
される。ここで、プロトコル毎の進行状況の情報は、進
行状況が進行する順番に従って図示しない記憶装置に複
数記憶され、併せて、それぞれの進行状況に適したデー
タリンクドライバを指示する情報も予め記憶装置に記憶
されている。データ種別セレクタ46a1は、この記憶
装置に記憶された情報に基づいて、データリンクドライ
バを選択する。
【0082】次に、ショートメッセージ転送フェーズと
して、ステップS70〜S77の送受信処理を実行す
る。ステップS70、S72、S73、S75〜S77
の各送信若しくは再送信ステップにおいて、データ種別
セレクタ46a1によって選択された小データ再送型ド
ライバ46a22は、送信元であるデータ端末8から受
信した受信データを、携帯情報端末1へ送信する。この
際、小データ再送型ドライバ46a22は、送信するフ
レームの図6のフレーム識別子9b1に、送信するフレ
ームが処理されるべきデータリンクドライバの情報を書
き込んで送信する。
【0083】ここで、ステップS71において、携帯情
報端末1がフレームを受信すると、携帯情報端末1のデ
ータ種別セレクタ12aは、受信したフレーム内の図6
に示したフレーム識別子9b1を識別し、このフレーム
識別子9b1に指定されたデータリンクドライバを送受
信に用いるデータリンクドライバとして選択する。ここ
では小データ再送型ドライバ12b2を選択する。この
ステップS71と同様の処理は携帯情報端末1がフレー
ムを受信する度に行なわれる。以降、小データ再送型ド
ライバ46a22、12b2間で上述のステップS72
〜S77のステップを実行する。
【0084】ステップS70〜S77は、数Byteの
メッセージ送受信からなるデータリンク設定などの前手
順であり、前後の受信フレーム番号から相手側で受信で
きなかったフレーム番号が分かった時点で、ステップS
73のように再送要求を出力し、受信できなかったフレ
ームの再送信を要求する。すなわち、受信誤りが発生し
た場合には、ただちに1フレーム毎に1回の再送要求を
送信する。例えば、受信側がフレーム番号「2」のデー
タを受信できなかった場合に、フレーム番号3のデータ
を受信した時点、すなわちステップS73でフレーム番
号2のデータを受信できなかったことを知ることができ
る。この直後のステップS74で、受信側がフレーム番
号「2」のデータの再送要求を出す。フレーム番号
「2」のデータの再送要求が来た時点で送信側がフレー
ム番号「2」のデータを送信する。
【0085】上述ショートメッセージ転送フェーズが終
了すると、切替ステップS78に移る。このステップS
78において、交換機4のデータ種別セレクタ46a1
は、選択されたプロトコルに従い実行手順が次の手順に
移ったとき、次の実行手順に適したデータリンクドライ
バを現在選択されているデータリンクドライバに代えて
選択する。現在選択されているプロトコルでは、次の実
行手順は大データ転送フェーズであるため、大容量のデ
ータを伝送するのに適した大データ再送型ドライバ46
a21が選択される。
【0086】次に、ステップS79において、選択され
た大データ再送型ドライバ46a21は、送信元である
データ端末8から受信した受信データを、携帯情報端末
1へ送信する。この際、上述ステップS70で説明した
のと同様に、送信するフレームのフレーム識別子9b1
に、送信するフレームが処理されるべきデータリンクド
ライバの情報を書き込んで送信する。続いて、ステップ
S80において、交換機4から送信されたフレームを受
信した携帯情報端末1は、データ種別セレクタ12aに
おいて、受信したフレームのフレーム識別子9b1を識
別し、このフレーム識別子9b1に指定されたデータリ
ンクドライバを送受信に用いるデータリンクドライバと
して選択する。ここでは大データ再送型ドライバ12b
1を選択する。このステップS80と同様の処理は携帯
情報端末1がフレームを受信する度に行なわれる。
【0087】以降、大データ再送型ドライバ46a2
1、12b1間で送受信処理及び再送処理のステップS
81〜S89を実行する。以降、ステップS79〜S8
9のうちの送受信処理において、小データ再送型ドライ
バ46a22の代わりに、大データ再送型ドライバ46
a21が通信に用いられるデータリンクドライバ46a
2として働く。
【0088】ここで、大データ転送フェーズでは、図7
を用いて既に説明した通信方法と同様に再送制御単位
毎、例えば256フレーム毎に1回まとめて再送要求を
行うものである。例えばフレーム番号4のデータが受信
側で受信できなかったとしても、すぐには再送要求を出
さずに再送制御単位分のフレームが終わるまで未受信フ
レーム番号を記憶しておき再送制御単位毎に未受信フレ
ームがいくつあったか、ひとつのフレームに情報をのせ
て再送要求を行う。従って、再送要求の送信を複数のフ
レームについてまとめて送信することができるため、シ
ョートメッセージ転送フェーズに比べて通信効率がよ
い。
【0089】以上のように、複数のフェーズによって構
成される1つの通信の中であっても、図3の交換機のデ
ータ種別セレクタ46a1および図4の携帯情報端末デ
ータ種別セレクタ12aがデータの種類を判別してお
り、実行状況に応じて、図3の交換機4のデータ種別セ
レクタ46a1および図4の携帯情報端末のデータ種別
セレクタ12aが、1つの通信の中でもドライバの切替
えを自由に行うことができる。従って、実行状況、すな
わち通信フェーズに応じて効率のよいデータリンクドラ
イバを適宜選択し、効率がよくかつデータの種類に応じ
た適切な方法でデータを伝送することができる。
【0090】なお、上述のデータ種別セレクタ12a、
46a1は、再送制御を行なう通信フェーズと再送制御
を行なわない通信フェーズが1つのプロトコル中に混在
する場合にも、切り替え動作をすることができる。図1
7はこの実施の形態2によるデータ転送シーケンスの一
例で、FAXなど、前手順は誤りの許されない再送制御
が必要なデータで、その後のデータ転送フェーズに入る
と、再送制御が必ずしも必要ではないデータに切り替わ
る場合に採用される。図17において、図16と同一の
符号は同一又は相当の部分を表している。ただし、ステ
ップS78及びS80において選択されるデータリンク
ドライバが、大データ再送型ドライバ46a21、12
b1ではなく、再送制御を行なわない非再送型ドライバ
12b3、46a23である点で異なる。これは、図1
6のショートメッセージ転送フェーズに相当するネゴエ
ーションフェーズの終了後に、非再送型のデータを伝送
する非再送データ転送フェーズ、すなわちステップS7
9、S81、S82を実行するためであり、非再送型デ
ータの通信に適した非再送型ドライバ12b3、46a
23が選択されるためである。また、ステップS69で
は、例えば、データ端末8から送信要求を受信した際
に、この送信要求に基づいて送信元の種類をデータ端末
8であると識別し、このデータ端末8の通信に適したプ
ロトコルが選択される。
【0091】この通信方式の利点は前手順、すなわちネ
ゴエーションの手順のみが誤りが許されないので、再送
制御を行うものの、その後の通信フェーズで非再送制御
を行い、高速にデータを通信できることである。例え
ば、電波環境がある程度悪い場合も再送を繰り返しトー
タル通信時間も長くなるより、識別可能なレベルの絵を
送ることができる。
【0092】また、上述のデータ種別セレクタ12a、
46a1は、再送制御を行なう通信フェーズと再送/非
再送制御が混在する通信フェーズが1つのプロトコル中
に混在する場合にも、切り替え動作をすることができ
る。図18はこの実施の形態2によるデータ転送シーケ
ンスの一例である。図18において、図16と同一の符
号は同一又は相当の部分を表している。まず、ステップ
S90において、例えば、データ端末8から送信要求が
交換機4へ送信される。この送信要求には送信モード及
びしきい値が指定されている。送信モードは、通信プロ
トコルを特定する情報であり、ここでは、ネゴエーショ
ンフェーズの後に、再送/非再送混在型データ転送フェ
ーズが実行されるプロトコルが指定されている。しきい
値は、図14を用いて説明した混在型ドライバ46a2
4、12b4の動作に必要な上述のしきい値である。な
お、送信元のアプリケーションに基づいて通信プロトコ
ルを特定できる場合には、送信モードの送信は必ずしも
必要ではない。
【0093】ステップS90において送信要求を受信し
た交換機4のデータ種別セレクタ46a1は、次のステ
ップ69において、送信モードに基づいて通信プロトコ
ルを選択し、選択したプロトコルの最初の実行状況に応
じたデータリンクドライバを選択する。ここでは、小デ
ータ再送型ドライバ46a22が選択される。次に、ス
テップS91において、小データ再送型ドライバ46a
22は、送信モード及びしきい値を携帯情報端末1へ送
信する。なお、送信モードに代えて、図16で説明した
ようにフレーム識別子9b1にデータリンクドライバを
指定して送信してもよい。
【0094】次に、ステップS71において、図16で
説明したようにデータ種別セレクタ12aが実行状況に
応じたデータリンクドライバを選択する。この選択は、
フレーム識別子9b1に基づいてもよいし、送信モード
に基づいて選択してもよい。なお、このとき選択された
小データ再送型ドライバ12b2は、受信したしきい値
を記憶しておく。そして、ステップS92において、小
データ再送型ドライバ12b2は、データ転送の了解を
示す信号であるACK信号を送信する。
【0095】続いて、図16を用いて説明したように切
替ステップS78で、データリンクドライバが切り替え
られる。ここで、次の再送非再送混在型データ転送フェ
ーズ、すなわちステップS93のために、混在型ドライ
バ46a24が選択される。次の混在型ドライバ46a
24、12b4間のデータ転送シーケンスは、上述の図
14のステップS51〜S61と同様である。この際、
再送制御を行なうか、非再送制御を行なうかの判断基準
となるしきい値として、ステップS91で送信されたし
きい値が用いられる。また、携帯情報端末1側のステッ
プS93のデータ転送に用いられるデータリンクドライ
バの選択は、ステップS71で説明したように、フレー
ム識別子9b1に基づいてもよいし、データ種別セレク
タ12a送信モードによって特定されたプロトコルにお
いて、現在どの手順を実行してているかを判断し、この
判断結果に基づいて行なってもよい。
【0096】この実施の形態の通信方式では、例えばイ
メージや静止画などの誤りが全体に波及しないデータに
対して、再送型データ転送を採用するか、非再送型デー
タ転送を行うかを、例えばアプリケーションからの指
示、すなわちユーザが、ファインモード(再送型)か、
早く送りたいモードかを、その時の状態で選択すること
ができる。従って、送信品質を任意に指定することがで
き、例えばユーザが絵が雑になっても早く送りたいかも
しくは遅くなってもきれいに送りたいか、その時の状態
でアプリケーションやデータ端末8等のデータの送信元
から任意に指定することができる。
【0097】また、図19は、この実施の形態によるF
AX通信時における詳細動作を示したものである。図1
9において、図1又は図2と同一の符号は同一又は相当
の部分を表している。例えば、携帯情報端末1からFA
X7にFAX送信する場合、まず、ステップS95にお
いて、携帯情報端末1が無線回線接続を行うことによっ
て交換機4が動作し、呼接続設定によって交換機のデー
タリンクトランク46、さらにモデムトランク43等が
このFAX送信のために割当てられ、携帯情報端末1と
データリンクトランク46のデータリンクドライバ間
に、データリンクが確立する。
【0098】FAX通信におけるG3プロトコルは、大
別してA〜Eの5つのフェーズからなるが、その内フェ
ーズA呼設定、フェーズBファクシミリ手順メッセージ
解析のような前手順に関しては、データリンクドライバ
として数Byte単位再送型データ転送が行なわれる。
すなわち、このフェーズA及びBでは発呼、FAX7か
らの被呼局識別信号(CED)、さらにFAX7からのデ
ィジタル識別信号(DIS)、モデムトランク43からの
ディジタル命令信号(DCS)といった信号の通信には、
携帯情報端末1では小データ再送型ドライバ12b2、
交換機4では小データ再送型ドライバ46a22が選択
され、通信が行なわれる。またこの間、データリンクト
ランク46の小データ再送型ドライバ46a22におい
ては、図示しないG3プロトコルタイマーの監視をしな
がらFAX7と通信を行う。
【0099】前手順が完了した後、フェーズCメッセー
ジ伝送に入り、画データの転送処理を実行する。フェー
ズCに入ると、データ種別セレクタ12a、46a1
が、再送制御するか非再送制御するかの判断を判断し、
再送制御する場合はデータリンクドライバを大データ再
送型ドライバ12b1及び46a21に切り替え、一
方、非再送制御する場合は非ストリーム系非再送型デー
タリンクドライバ12b3及び46a23に切り替え、
ステップS98においてデータ転送を実行する。ここ
で、再送制御するか非再送制御するかの判断は、上述の
ようにデータ種別セレクタ12a、46a1がアプリケ
ーション14の種類若しくは送信モードの指示によって
判断する。アプリケーション14の種類又は送信モード
の指示は、例えばアプリケーション14から送信された
送信要求に指示情報として格納されている。ここで、非
再送制御でデータ転送を行っても、ところどころデータ
誤りが発生するだけでデータとしては実用的なものであ
り、一方、通信時間は早くすることができる。なお、こ
のステップS98のデータ転送は、データリンクドライ
バとして混在型ドライバ46a24、12b4を選択
し、図18のステップS93のように実行してもよい。
【0100】終了処理であるフェーズD及びEでは、例
えば、ページ終了信号(EOP)や切断命令信号(DCN)な
ど誤りが許されないデータを扱うため、再び小データ再
送型ドライバ12b2及び46a22に切り替わり、数
十byte単位のデータ転送が再送制御を用いて行われ
る。
【0101】なお、データ種別セレクタ12a、46a
1は、通信状況に応じて回線を動的に割当てるようにし
てもよい。図20は携帯情報端末1と、交換機4の無線
回線トランク45との間でストリーム系データとしての
特徴を備える音声フレームと非ストリーム系のデータ送
信が混在する場合の通信を示すシーケンス図である。図
20において、図1と同一の符号は同一又は相当の部分
を表している。
【0102】例えば、携帯情報端末1と交換機4との間
で、1つの無線回線内に音声通話用のチャネル及びデー
タ通信用のチャネルの2つのチャネルを設定し、音声に
よる通話を行なう一方、バックグランドでファイル伝送
などのデータ通信を行っているとする。このとき、デー
タ種別セレクタ46a1は音声通話用のチャネルにスト
リーム型データリンクドライバ46a25を選択し、デ
ータ通信用のチャネルに大データ再送型ドライバ46a
21を選択する。音声通話の回線は無音声時にはデータ
が発生しないので、大データ再送型ドライバ46a21
で処理されたバックグランドのデータ通信パケットを無
声音時に音声通話用のチャネルを使って転送することが
できる。
【0103】ここで、通話時は音声パケットを優先して
伝送を行い、その他の空チャンネルでバックグラウンド
のデータ送信を細々と行う。どちらを優先するかは、音
声コーデック45bからの音声有無の信号によってデー
タ種別セレクタ46a1がフロー制御を行う。図20に
おいて送信側の無線スロットが音声3チャンネル、デー
タ3チャンネルに割り振られており、音声信号がある場
合には、音声スロット3チャンネル分は音声信号の送受
信に用いられる。一方、無声音時には、音声通話用のチ
ャネルをデータ転送用に使用する。
【0104】図33及び図34は、このときのデータリ
ンク部12の動作を詳細説明する機能ブロック図であ
る。図33及び図34において、図4と同一の符号は同
一又は相当の部分を表している。12dは入力ポートで
あり、データ種別セレクタ12aとアプリケーションソ
フトウェア部14若しくはネットワークソフトウェア部
13とのインタフェースをとる。この図33では、4つ
のポートを図示したが、実際には論理的に多数のポート
が存在し、通信が開始されると、データ種別セレクタ1
2aとアプリケーションとの間に本ポートを介した通信
リンクが設定される。ここで、各ポート12dは、入力
されるデータの種類が予め決められており、データ種別
セレクタaは、各ポート12dでそれぞれ入力されるデ
ータの種類を予め記憶している。従って、データ種別セ
レクタ12aは各ポート毎に、対応するデータリンクド
ライバ12b1〜12b5を記憶している。そして、デ
ータ種別セレクタ12aは、複数のアプリケーションを
複数のポートにそれぞれ割当てることにより、複数アプ
リケーションの通信を同時に並行して扱うことができ
る。
【0105】このデータリンク部12の動作を、図32
に示したデータリンク部の動作フローチャートを参照し
ながら説明する。まず、ステップS121において、通
信リンクが設定されているポートを検出し、処理対象と
なるポート番号を示す変数iに処理対象となる第1のポ
ート番号を設定する。次に、ステップS122におい
て、ポート番号iのポート(以下、ポート(i)と記す)に
送信すべきデータがあるかを判断する。ポート(i)に送
信すべきデータがない場合には、ステップS123をと
ばしてステップS124に進む。一方、送信すべきデー
タがある場合には、そのポート(i)から送信すべきデー
タを読み取り、そのポート(i)に対応するいずれかのデ
ータリンクドライバ12b1〜12b5へ読み取ったデ
ータを出力する。ここで、ポート(i)から読み取るデー
タは、データリンクドライバ12b1〜12b5が送信
処理を行なう上で、一時的に蓄積可能なテンポラリな蓄
積容量、例えば256フレーム分の送信する量のデータ
を読み取る。そして、選択されたデータリンクドライバ
12b1〜12b5は、受取ったデータを送信する。次
に、ステップS124へ進み、変数iに処理対象となる
次のポート番号、すなわち第2のポート番号を設定す
る。。続いて、ステップS125で、処理対象となる全
ポートについて処理が終了したかを判断し、終了してい
ない場合には、ステップS122に戻り、次のポートに
ついて上述の処理を行なう。一方、終了している場合に
は、ステップS121に戻って、最初に戻りポート(1)
から上述のように送信処理を行なう。
【0106】データ種別セレクタ12aが、図32を用
いて説明したように動作することにより、次のような動
作を実現することができる。すなわち、図33に示すよ
うに、2つのアプリケーションとの間でネゴエーション
が終了し、既にリンクが確立しているとすると、まず、
データ種別セレクタ12aは、第1のアプリケーション
であるアプリケーションAからのデータをポート(1)を
介して読み取り、大データ再送型ドライバ12b1を選
択して読み取ったデータを出力する。ここで、ポート
(1)のデータは第1のデータである。続いて、他のポー
トについてデータがないかを調べ、ポート(3)に第2の
アプリケーションであるアプリケーションBからの音声
データを発見すると、この音声データを受取り、ポート
(3)に対応したストリーム型データリンクドライバ12
b5へ音声データを送信する。ここで、ポート(3)のデ
ータは第2のデータである。各データリンクドライバ1
2b1〜12b5は、1パケット分のデータを送信しよ
うとするが、データ種別セレクタ12aは、12b5か
らの音声データを回線に出力している間データリンクド
ライバ12b1からのデータ送信を一時的にSTOP、すな
わち待機させながら回線上にデータを送信して行く。
【0107】そして、通信リンクが設定されているポー
ト12dすべてについて上述の処理を終了すると、再
び、ポート(1)から同様の処理を行なう。本例の場合
は、結果として、図33に示すように、アプリケーショ
ンAからのデータと、アプリケーションBからの音声デ
ータとが交互に出力される。
【0108】上述のように音声データは、常に送信され
るわけではなく、無音期間があるため、図34のよう
に、ポート(1)にのみ送信すべきデータがあり、ポート
(3)には、データリンクは確立されているものの送信す
べきデータはない状態となることもある。このような場
合には、ポート(3)のデータ送信は行なわれないため、
図34に示すようにアプリケーションAからのデータの
みが高速に送信される。
【0109】上述の送信機によれば、アプリケーション
からの1つの送信要求に対応する通信が開始されてから
終了するまで、すなわちネゴエーションから通信終了ま
での1つの通信を実行中にも、他の通信を実行すること
ができ、1つの通信を継続中にも他の通信では異なるデ
ータリンクドライバに切り替えて通信することができ
る。すなわち、複数の通信のそれぞれに好適なドライバ
を適宜切り替えて、並列に通信を行なうことができる。
【0110】なお、図32のフローチャートでは、各ポ
ート12dのデータを順番に処理したが、各ポートに優
先順位を設け、優先順位が上位のポートに送信すべきデ
ータがあるうちは、優先順位が下位のポートのデータは
処理されないようにしてもよい。また、各パケットに
は、上述のようにそのパケットのデータを取り扱うべき
データリンクドライバを特定する情報が含まれている。
そのため、複数の通信が並列に実行されても、上述の動
作で受信機側でも正常に通信を行なうことができる。
【0111】また、音声通話の場合と同様に、動画など
時間当たりに転送するデータ量が変化するデータ通信の
場合も同様の制御を行なうことができる。例えば、図2
1は携帯情報端末1と、交換機4の無線回線トランク4
6との間で動画などのストリーム系データと非ストリー
ム系データが混在する場合の通信を説明するシーケンス
図である。図21において、図1と同一の符号は同一又
は相当の部分を表している。
【0112】例えば、動画データを送りながら、何かバ
ックグランドで非ストリーム系のデータ通信を行う場
合、データ種別セレクタ46a1がストリーム型データ
リンクドライバ46a25と小データ再送型ドライバ4
6a22の2つのデータリンクドライバを選択し、同時
にデータ転送を行う。図示しない動画コーデックからの
動画データに対してはストリーム型データリンクドライ
バ46a25が選択される。動画のようなストリーム系
の特長をもつものは、動きがないときは発生するデータ
量は小さいので、小データ再送型ドライバ46a22で
処理されたバックグランドの非ストリーム系のデータ転
送を、動画データ転送用の無線チャンネルを使って行な
うことができる。また、動きがあるときは、動画ストリ
ーム系のデータ量が増えるのでその間は、バックグラン
ドのデータ通信を細々と行う。この例では、ストリーム
系データを優先している場合を示しているが、ストリー
ム系/非ストリーム系どちらを優先するかは、どちらで
も選択可能であり、動画コーデックからの動画有無の信
号によってデータ種別セレクタ46a1がフロー制御を
行う。
【0113】また、図22はこの実施の形態2によるL
ANを用いた通信における動作を示したシーケンス図で
ある。図22において、図1又は図2と同一の符号は同
一又は相当の部分を表している。携帯情報端末1がLA
N5を経由した通信を行なう場合、ステップS103に
おいて、携帯情報端末1からの送信要求によって、交換
機4が呼接続設定を行ないLANを用いた通信のために
データリンクトランク46、さらにLANトランク44
が割当てられる。
【0114】LANトランク44は、Ethernet
系のプロトコル終端している。LAN5上の例えばメー
ルサーバやファイルサーバのような情報処理系装置との
通信においては、ネットワークソフトウェア(例えばT
CP/IP等)を介して通信を行う必要がある。このネ
ットワーク系の通信を行うためには通常ヘッダという形
で、真に相手装置に送りたいアプリケーションデータの
前に、ネットワーク情報を付加しなければならない。こ
れが誤るとネットワーク上の相手に正しくデータを送る
ことができない。従って、ステップS104のネットワ
ークプロトコル前手順時には、データ種別セレクタ12
a、46a1は、小データ再送型ドライバ46a22、
12b2を選択する。
【0115】続いて、ステップS105のネットワーク
データ転送時には、例えば電子メールの送信やデータ検
索を行なう場合には、小データ再送型ドライバ46a2
2、12b2が選択され、静止画やイメージデータの転
送の場合には、大データ再送型ドライバ46a21、1
2b1が選択される。これらのデータリンクドライバの
選択は、上述のようにデータ種別セレクタ12a、46
a1が、それぞれのアプリケーションに適したデータリ
ンクドライバを選択することにより行なう、すなわち交
換機4のデータ種別セレクタ46a1および携帯情報端
末1のデータ種別セレクタ12aがアプリケーションか
らの通信要求で起動させられる際、アプリケーション毎
の通信プロトコルを認識し、トリガとなるシーケンスを
自ら識別することにより行う。
【0116】そして、ステップS106のネットワーク
プロトコル後手順では、小データ再送型ドライバ46a
22、12b2が再び選択される。このデータリンクド
ライバの切り替えも上述と同様である。
【0117】また、図23は、携帯情報端末1がノード
間移動した場合の本発明による携帯情報端末1のデータ
リンク部12と、交換機4のデータリンクトランク46
の中継接続例を示す。図23において、図1又は図2と
同一の符号は同一又は相当の部分を表し、47はノード
Aの交換機4とノードBの交換機4間を多重回線で接続
する周知のノード間I/Fトランクである。交換機4は
このノード間I/Fトランク47を介して、互いにどこ
に接続し何を通信するのかといった制御情報を交換する
ことにより、ノード間にまたがった通信を可能にする。
ここで、ノードAは携帯情報端末1の所属ノードであ
り、ノードBは移動した携帯情報端末1の所在ノードで
ある。
【0118】次に動作について説明する。ここで、ノー
ド間にまたがった通信を可能にする技術は周知であるの
で、この発明の実施の形態に関わる部分について説明す
る。ノードAに所属する携帯情報端末1が、ノードBに
移動してLANにアクセスする場合、移動先のノードB
の基地局3を介してアクセスする。ノードBでは呼接続
時に所属しているノードAの交換機4のデータリンクト
ランク46内のデータリンクドライバ46a2を移動先
から使用するようにノードAの交換機にノード間I/F
トランク要求およびLANアクセス要求をして制御情報
を伝達する。これによってノードBでデータリンクトラ
ンクおよびLANトランクを捕捉し、ノード間データリ
ンク−LANトランクのスイッチ接続を行うことでデー
タリンクの終端がノードAのデータリンクトランク46
となり交換ネットワーク内で設定された通話路を使って
自分の所属するLANへアクセスする。これによって、
移動先ノードから所属ノードのLANアクセスが可能に
なる。
【0119】また、図24は図23の変形例であり、図
24において、図23と同一の符号は同一又は相当の部
分を表している。図23と異なる点は、移動先のノード
B内のデータリンクトランク46を使用している点であ
る。携帯情報端末1が送信するフレームは、上述のよう
にフレーム識別子9b1に、送信するフレームが処理さ
れるべきデータリンクドライバの情報を書き込まれてい
るため、移動先のノードBのデータ種別セレクタ46a
1は、上述と同様にデータリンクドライバを選択するこ
とができる。そして、選択されたデータリンクドライバ
を用いて、ノードA側と通信する。
【0120】この図24に示した中継接続方式では、デ
ータリンクが移動先ノードであるB内で確立されるので
交換ノード間の伝送遅延がデータリンク間の遅延に影響
を与えることがなくなる。また、ノード間で設定される
通話路を使ってデータリンクトランク46とLANトラ
ンク44の送/受信データを伝送することで、図23の
場合と同様の通信を行なうことができる。
【0121】実施例3.上述の図19では、FAX7と
携帯情報端末1との間でFAX通信を行う例を示した
が、この実施の形態3は、図3に示したデータリンクト
ランク46に、FAXの画データとG3プロトコルに必
要な各命令情報パラメータを一時的に蓄積するバッファ
メモリを設けたものであり、携帯情報端末1からの画デ
ータ及びG3プロトコルに必要な各命令情報パラメータ
を一旦まとめて受信するとともにバッファメモリに蓄積
し、新たにデータリンクトランク46がバッファメモリ
の記憶内容に基づいて、上記画データをFAX7へG3
プロトコルを用いて出力する方式にすることにより携帯
情報端末1の無線回線接続時間を短縮する実施の形態で
ある。
【0122】図25は実施の形態3における交換機4の
データリンクトランク46のデータリンクドライバ46
a2を示す機能ブロック図であり、図25において、図
3と同一の符号は同一又は相当の部分を表している。4
6a2aはG3プロトコルによるFAX通信を制御する
FAXドライバであり、46a2bは、G3プロトコル
でFAX通信する上で必要な各種命令のパラメータ及び
FAXの画データを一時的に蓄積するバッファメモリで
ある。
【0123】次に動作について説明する。図26はこの
実施の形態3によるFAX通信を示すシーケンス図であ
る。図26において、図1又は図2と同一の符号は同一
又は相当の部分を表している。まず、ステップS110
において、携帯情報端末1が交換機4に接続し、データ
リンクを確立した後、図5に示すデータコントロールフ
ィールド9bに含まれる情報に基づいて、データ種別セ
レクタ46a1が小データ再送型ドライバ46a22を
選択する。一方、携帯情報端末1では、データ種別セレ
クタ12aが小データ再送型ドライバ12b2を選択す
る。このステップS110では、G3プロトコルとは全
く別のファイル伝送型の送信であることのネゴシエーシ
ョンを行うだけなので、大幅に通信時間はG3プロトコ
ルのネゴエーションを行なう場合と比べて、短い時間で
ネゴエーションが終了する。
【0124】次にステップS111において、G3プロ
トコルでFAX通信する上で必要な各種命令のパラメー
タの送信を行なう。ここで、交換機4が受信した上述の
各種パラメータは、データリンクトランク46のバッフ
ァメモリ46a2に蓄積される。
【0125】次に、ステップS112において、携帯情
報端末1からデータリンクドライバへFAXの画データ
が送信される。この画データを受取ったデータリンクト
ランク46は、バッファメモリ46a2bに受取った画
データを蓄積する。このステップS112の画データの
送受信では、データリンクドライバが切り替えられて、
大データ再送型ドライバ46a21、12b1が使用さ
れ、図12を用いて既に説明したように送受信が行なわ
れる。
【0126】すべての画データの送信が終了すると、ス
テップS113において、携帯情報端末1と交換機4と
の間のデータリンクが切断される。一方、すべての画デ
ータを蓄積完了したデータリンクトランク46では、F
AXドライバ46a2がステップS114〜S118に
おいて、相手先のFAX7へG3プロトコルを用いて画
データを送信する。これらステップS114〜S118
は、図19を用いて上述した通りである。ただし、FA
Xドライバ46a2は、ステップS114、S115に
おいて、バッファメモリ46a2bに蓄積されたG3プ
ロトコルでFAX通信する上で必要な各種命令のパラメ
ータを用いて、相手先のFAX7とネゴエーションを行
ない、データリンクを確立し、ステップS116におい
て、バッファメモリ46a2bに蓄積された画データを
FAX7へ送信する。
【0127】以上のように上述の実施の形態1〜3によ
れば、携帯情報端末並びに移動体交換機に、異なる特徴
を持つ複数のデータリンクドライバを備え、伝送するデ
ータの種類、データ通信中の各通信フェーズに応じたデ
ータ転送を行うので、効率よくデータ通信が行うことが
できる効果がある。
【0128】
【発明の効果】以上のように、この発明のデータ通信シ
ステムにおいては、複数種類のプロトコルにそれぞれ対
応して設けられ、それぞれのプロトコルに従ってデータ
を送信する複数の送信ドライバと、送信するデータの種
類に基づいて、上記複数の送信ドライバのなかから送信
に用いる送信ドライバを選択し、選択した送信ドライバ
に上記送信するデータを送信させる送信ドライバセレク
タと、を備えた送信機、上記複数種類のプロトコルにそ
れぞれ対応して設けられ、それぞれのプロトコルに従っ
てデータを受信する複数の受信ドライバと、上記送信機
が送信したデータの種類に基づいて、上記複数の受信ド
ライバのなかから受信に用いる受信ドライバを選択し、
選択した受信ドライバに上記データを受信させる受信ド
ライバセレクタと、を備えた受信機、を備えたため、デ
ータの種類に応じたプロトコルで効率よく通信を行なう
ことができる。
【0129】また、送信ドライバセレクタは、複数のフ
ェーズを有するプロトコルの各フェーズに基づいて、送
信ドライバを切り替え、受信ドライバセレクタは、上記
プロトコルの各フェーズに基づいて、受信ドライバを切
り替えるため、各フェーズに必要な品質で効率よく通信
を行なうことができる。
【0130】また、複数の送信ドライバのうちの少なく
とも1つの送信ドライバは、データを複数のフレームに
分割して送信し、受信機から再送要求があった場合に、
上記再送要求に指定されたフレームのデータを複数のフ
レームに分割して送信し、複数の受信ドライバのうちの
少なくとも1つの受信ドライバは、送信機から送信され
たフレームが正常に受信されなかった場合に、正常に受
信できなかったフレームを指定して上記再送要求を上記
送信機へ送信するため、実際の送受信結果に基づいた効
率的な通信を行なうことができ、回線状態が悪い場合で
も、再送信を減らしつつ、高速にデータを伝送すること
ができる。
【0131】この発明の送信機においては、第1のプロ
トコルに従って、データを送信する第1の送信ドライバ
と、上記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコル
に従って、データを送信する第2の送信ドライバと、送
信するデータの種類に基づいて、上記第1の送信ドライ
バ又は第2の送信ドライバを選択し、選択した送信ドラ
イバに上記送信するデータを送信させる送信ドライバセ
レクタと、を備えたため、データの種類に応じたプロト
コルで効率よく通信を行なうことができる。
【0132】また、第1のプロトコルは、再送制御を行
なうプロトコルであり、第2のプロトコルは、非再送制
御を行なうプロトコルであるため、データの種類に応じ
た品質で高速に通信を行なうことができる。
【0133】また、送信ドライバセレクタは、データの
送信元であるアプリケーションから第1のプロトコル又
は第2のプロトコルを選択的に指定する指示情報を受け
取り、上記データの種類ではなく上記アプリケーション
からの指示情報に基づいて、第1の送信ドライバ若しく
は第2の送信ドライバを選択するため、アプリケーショ
ンが送信するデータに必要な通信の品質を選択すること
ができ、1種類のデータを複数の送信品質で選択的に送
信することができる。
【0134】また、第1の送信ドライバは、受信機から
再送要求を受取った場合に、再送要求に基づいて再送信
するデータを選択し、選択したデータを複数のフレーム
に分割して送信するため、実際の送受信結果に基づいた
効率的な通信を行なうことができ、回線状態が悪い場合
でも、再送信を減らしつつ、高速にデータを伝送するこ
とができる。
【0135】この発明における受信機においては、第1
のプロトコルに従って、データを受信する第1の受信ド
ライバと、上記第1のプロトコルとは異なる第2のプロ
トコルに従って、データを受信する第2の受信ドライバ
と、送信機より送信されたデータの種類に基づいて、上
記第1の受信ドライバ又は第2の受信ドライバを選択
し、選択した受信ドライバに上記送信されたデータを受
信させる受信ドライバセレクタと、を備えたため、デー
タの種類に応じたプロトコルで効率よく通信を行なうこ
とができる。
【0136】また、第1のプロトコルは、再送制御を行
なうプロトコルであり、第2のプロトコルは、非再送制
御を行なうプロトコルであるため、データの種類に応じ
た品質で高速に通信を行なうことができる。
【0137】また、受信ドライバセレクタは、データの
送信元であるアプリケーションから第1のプロトコル又
は第2のプロトコルを選択的に指定する指示情報を受け
取り、上記データの種類ではなく上記アプリケーション
からの指示情報に基づいて、第1の受信ドライバ若しく
は第2の受信ドライバを選択するため、アプリケーショ
ンが送信するデータに必要な通信の品質を選択すること
ができ、1種類のデータを複数の送信品質で選択的に送
信することができる。
【0138】また、第1の受信ドライバは、送信機が送
信したフレームのうち正常に受信されなかったフレーム
数の大小レベルを判断し、予め定められたしきい値より
も上記大小レベルが大きい場合には、上記正常に受信さ
れなかったフレームを指定して再送要求を送信機へ送信
し、少ない場合には、上記正常に受信されなかったフレ
ームについて再送要求を行なわないため、回線状態が悪
い場合でもデータに適した送信品質でデータを通信する
ことができる。
【0139】この発明のデータ通信方法においては、送
信機が複数のフレームを送信する送信ステップと、上記
送信機から送信された複数のフレームを受信機が受信す
る第1の受信ステップと、上記受信機が、上記送信ステ
ップで送信した複数のフレームのうち上記第1の受信ス
テップで正常に受信できなかったフレーム数の大小レベ
ルを判断し、予め定められたしきい値よりも上記大小レ
ベルが大きい場合には、上記第1の受信ステップで正常
に受信されなかったフレームを指定して再送要求を送信
し、少ない場合には上記第1の受信ステップで正常に受
信されなかったフレームについて再送要求を行なわない
再送要求ステップと、上記再送要求を受け取った上記送
信機が、上記再送要求に指定されたフレームを送信する
再送ステップと、上記受信機が、この再送ステップで送
信されたフレームを受信する第2の受信ステップと、を
備えたため、回線状態が悪い場合でもデータに適した送
信品質で効率よくデータを伝送することができる。
【0140】また、送信機が複数のフレームを送信する
送信ステップと、上記送信機から送信された複数のフレ
ームを受信機が受信する第1の受信ステップと、上記受
信機が、上記送信ステップで送信した複数のフレームの
うち上記第1の受信ステップで正常に受信できなかった
フレームを指定して再送要求を送信する再送要求ステッ
プと、上記再送要求を受け取った上記送信機が、上記再
送要求に指定されたフレームのデータを第1のデータ及
び第2のデータに分割し、上記第1のデータを有する第
1のフレーム及び上記第2のデータを有する第2のフレ
ームを送信する再送ステップと、上記第1のフレーム及
び第2のフレームを受信する第2の受信ステップと、を
備えたため、実際の送受信結果に基づいた効率的な通信
を行なうことができ、回線状態が悪い場合でも、再送信
を減らしつつ、高速にデータを伝送することができる。
【0141】また、送信ドライバセレクタは、データの
送信元である第1のアプリケーションから第1のデータ
を受け取るとともに、データの送信元であって第1のア
プリケーションとは異なる第2のアプリケーションから
第2のデータを受け取り、上記第1のデータのうちの一
部分のデータを上記第1のデータの種類に基づいて選択
した第1の送信ドライバへ出力するとともに送信させ、
この第1の送信ドライバへの出力が終了した後に、上記
第2のデータの一部又は全部を第2のデータの種類に基
づいて選択した第2のドライバへ出力するとともに送信
させ、この第2のドライバへの出力が終了した後に、上
記第1のデータの残りの部分を上記第1のデータの種類
に基づいて選択した第1の送信ドライバへ出力するとと
もに送信させるため、複数の通信のそれぞれに適したプ
ロトコルでデータを送信することができ、複数の通信を
並行かつ高効率に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1によるデータ通信シス
テムの機能ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による交換機の機能ブ
ロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1によるデータリンクト
ランクの構成図である。
【図4】 本発明の実施の形態1による携帯情報端末の
機能ブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態1によるデータリンクフ
レームのデータ構造図である。
【図6】 本発明の実施の形態1におけるデータリンク
コントロールフィールドのデータ構造図である。
【図7】 本発明の実施の形態1による非ストリーム系
再送型データ転送におけるフォールバック機能を示すシ
ーケンス図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による送信側のフォ
ールバック処理を説明するフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1による受信側のフォ
ールバック処理を説明するフローチャートである。
【図10】 本発明の実施の形態1におけるフォールバ
ック/ライズアップ時のデータリンクフレームの機能ブ
ロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態1による非ストリーム
系再送型データ転送におけるライズアップ機能を示すシ
ーケンス図である。
【図12】 本発明の実施の形態1による非ストリーム
系非再送型データ転送を示すシーケンス図である。
【図13】 この発明の実施の形態1における非ストリ
ーム系非再送型データ転送により伝送されたイメージデ
ータ、及びFAXデータの表示例である。
【図14】 本発明の実施の形態1による非ストリーム
系非再送型データ転送を示すシーケンス図である。
【図15】 本発明の実施の形態1によるストリーム系
データのデータリンクフレームの機能ブロック図であ
る。
【図16】 本発明の実施の形態2による再送型データ
のデータ転送を示すシーケンス図である。
【図17】 本発明の実施の形態2による再送型データ
及び非再送型データのデータ転送を示すシーケンス図で
ある。
【図18】 本発明の実施の形態2による再送型/非再
送型データの伝送が切り替えられるデータ転送を示すシ
ーケンス図である。
【図19】 本発明の実施の形態2によるFAX通信に
おけるシーケンス図である。
【図20】 本発明の実施の形態2による音声通話とデ
ータ通信とを同時に行なう場合のシーケンス図である。
【図21】 本発明の実施の形態2による音声通話とデ
ータ通信とを同時に行なう場合のシーケンス図である。
【図22】 本発明の実施の形態2によるLANとの通
信におけるシーケンス図(その2)である。
【図23】 本発明の実施の形態2によるノード間移動
した場合の中継システムを示す機能ブロック図である。
【図24】 本発明の実施の形態2によるノード間移動
した場合の中継システムを示す機能ブロック図である。
【図25】 本発明の実施の形態3によるデータリンク
トランクの機能ブロック図である。
【図26】 本発明の実施の形態3によるFAX通信に
おけるシーケンス図である。
【図27】 従来のデータ通信システムの機能ブロック
図である。
【図28】 従来のデータ通信システムのデータ構成を
示すデータ構成図である。
【図29】 従来の無線呼出用受信機の機能ブロック図
である。
【図30】 従来のデータ通信システムの機能ブロック
図である。
【図31】 従来のデータ通信システムを説明する機能
ブロック図である。
【図32】 この発明の実施の形態2におけるデータリ
ンク部の動作を説明するフローチャートである。
【図33】 この発明の実施の形態2におけるデータリ
ンク部を説明する機能ブロック図である。
【図34】 この発明の実施の形態2におけるデータリ
ンク部を説明する機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯情報端末、 3 基地局、 4 交換機、 5
LAN、 6 電話機、 7 データ端末、9 デー
タリンクフレーム、9a フレームパターン、9b フ
レームコントロールフィールド、9b1 フレーム識別
子、9b2 送信フレーム番号、9b3 受信フレーム
番号、9b4 フレーム長、9c データフィールド、
9d フレームチェックシーケンス、9f フォーワー
ドエラーコレクション、 11 無線部、 12 デー
タリンク部、 12a データ種別セレクタ、12b1
〜12b5 データリンクドライバ、14 アプリケー
ションソフトウェア部、 40 制御部、 41 スイ
ッチ、 42 アナログ内線トランク、 42a アナ
ログ/ディジタル変換器、 43 モデムトランク(モ
デルプール)、 43a FAXモデム、 44 LA
Nトランク、 44a LANドライバ、 45 無線
回線トランク、 45a 音声/データ無線パケットデ
ィテクタ、 45b 無線音声コーデック、 46 デ
ータリンクトランク、 46a データリンクモジュー
ル、 46a1 データ種別セレクタ、 46a2 デ
ータリンクドライバ、 46a21〜46a25 デー
タリンクドライバ、 46a2a FAXドライバ、
46a2b バッファメモリ、CED 被呼局識別信
号、 DIS ディジタル識別信号、 DCS ディジ
タル命令信号、 EOP ページ終了信号、 DCN
切断命令信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/26 7/30

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類のプロトコルにそれぞれ対応し
    て設けられ、それぞれのプロトコルに従ってデータを送
    信する複数の送信ドライバと、送信するデータの種類に
    基づいて、上記複数の送信ドライバのなかから送信に用
    いる送信ドライバを選択し、選択した送信ドライバに上
    記送信するデータを送信させる送信ドライバセレクタ
    と、を備えた送信機、 上記複数種類のプロトコルにそれぞれ対応して設けら
    れ、それぞれのプロトコルに従ってデータを受信する複
    数の受信ドライバと、上記送信機が送信したデータの種
    類に基づいて、上記複数の受信ドライバのなかから受信
    に用いる受信ドライバを選択し、選択した受信ドライバ
    に上記データを受信させる受信ドライバセレクタと、を
    備えた受信機、を備えたデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 送信ドライバセレクタは、複数のフェー
    ズを有するプロトコルの各フェーズに基づいて、送信ド
    ライバを切り替え、 受信ドライバセレクタは、上記プロトコルの各フェーズ
    に基づいて、受信ドライバを切り替えることを特徴とす
    る請求項1に記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 複数の送信ドライバのうちの少なくとも
    1つの送信ドライバは、データを複数のフレームに分割
    して送信し、受信機から再送要求があった場合に、上記
    再送要求に指定されたフレームのデータを複数のフレー
    ムに分割して送信し、 複数の受信ドライバのうちの少なくとも1つの受信ドラ
    イバは、送信機から送信されたフレームが正常に受信さ
    れなかった場合に、正常に受信できなかったフレームを
    指定して上記再送要求を上記送信機へ送信することを特
    徴とする請求項1に記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 第1のプロトコルに従って、データを送
    信する第1の送信ドライバと、 上記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従
    って、データを送信する第2の送信ドライバと、 送信するデータの種類に基づいて、上記第1の送信ドラ
    イバ又は第2の送信ドライバを選択し、選択した送信ド
    ライバに上記送信するデータを送信させる送信ドライバ
    セレクタと、を備えた送信機。
  5. 【請求項5】 第1のプロトコルは、再送制御を行なう
    プロトコルであり、 第2のプロトコルは、非再送制御を行なうプロトコルで
    あることを特徴とする請求項4に記載の送信機。
  6. 【請求項6】 送信ドライバセレクタは、データの送信
    元であるアプリケーションから第1のプロトコル又は第
    2のプロトコルを選択的に指定する指示情報を受け取
    り、上記データの種類ではなく上記アプリケーションか
    らの指示情報に基づいて、第1の送信ドライバ若しくは
    第2の送信ドライバを選択することを特徴とする請求項
    5に記載の送信機。
  7. 【請求項7】 第1の送信ドライバは、受信機から再送
    要求を受取った場合に、再送要求に基づいて再送信する
    データを選択し、選択したデータを複数のフレームに分
    割して送信することを特徴とする請求項4に記載の送信
    機。
  8. 【請求項8】 第1のプロトコルに従って、データを受
    信する第1の受信ドライバと、 上記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従
    って、データを受信する第2の受信ドライバと、 送信機より送信されたデータの種類に基づいて、上記第
    1の受信ドライバ又は第2の受信ドライバを選択し、選
    択した受信ドライバに上記送信されたデータを受信させ
    る受信ドライバセレクタと、を備えた受信機。
  9. 【請求項9】 第1のプロトコルは、再送制御を行なう
    プロトコルであり、 第2のプロトコルは、非再送制御を行なうプロトコルで
    あることを特徴とする請求項8に記載の送信機。
  10. 【請求項10】 受信ドライバセレクタは、データの送
    信元であるアプリケーションから第1のプロトコル又は
    第2のプロトコルを選択的に指定する指示情報を受け取
    り、上記データの種類ではなく上記アプリケーションか
    らの指示情報に基づいて、第1の受信ドライバ若しくは
    第2の受信ドライバを選択することを特徴とする請求項
    9に記載の送信機。
  11. 【請求項11】 第1の受信ドライバは、送信機が送信
    したフレームのうち正常に受信されなかったフレーム数
    の大小レベルを判断し、予め定められたしきい値よりも
    上記大小レベルが大きい場合には、上記正常に受信され
    なかったフレームを指定して再送要求を送信機へ送信
    し、少ない場合には、上記正常に受信されなかったフレ
    ームについて再送要求を行なわないことを特徴とする請
    求項8に記載の受信機。
  12. 【請求項12】 送信機が複数のフレームを送信する送
    信ステップと、 上記送信機から送信された複数のフレームを受信機が受
    信する第1の受信ステップと、 上記受信機が、上記送信ステップで送信した複数のフレ
    ームのうち上記第1の受信ステップで正常に受信できな
    かったフレーム数の大小レベルを判断し、予め定められ
    たしきい値よりも上記大小レベルが大きい場合には、上
    記第1の受信ステップで正常に受信されなかったフレー
    ムを指定して再送要求を送信し、少ない場合には上記第
    1の受信ステップで正常に受信されなかったフレームに
    ついて再送要求を行なわない再送要求ステップと、 上記再送要求を受け取った上記送信機が、上記再送要求
    に指定されたフレームを送信する再送ステップと、 上記受信機が、この再送ステップで送信されたフレーム
    を受信する第2の受信ステップと、を備えたデータ通信
    方法。
  13. 【請求項13】 送信機が複数のフレームを送信する送
    信ステップと、 上記送信機から送信された複数のフレームを受信機が受
    信する第1の受信ステップと、 上記受信機が、上記送信ステップで送信した複数のフレ
    ームのうち上記第1の受信ステップで正常に受信できな
    かったフレームを指定して再送要求を送信する再送要求
    ステップと、 上記再送要求を受け取った上記送信機が、上記再送要求
    に指定されたフレームのデータを第1のデータ及び第2
    のデータに分割し、上記第1のデータを有する第1のフ
    レーム及び上記第2のデータを有する第2のフレームを
    送信する再送ステップと、 上記第1のフレーム及び第2のフレームを受信する第2
    の受信ステップと、を備えたデータ通信方法。
  14. 【請求項14】 送信ドライバセレクタは、データの送
    信元である第1のアプリケーションから第1のデータを
    受け取るとともに、データの送信元であって第1のアプ
    リケーションとは異なる第2のアプリケーションから第
    2のデータを受け取り、上記第1のデータのうちの一部
    分のデータを上記第1のデータの種類に基づいて選択し
    た第1の送信ドライバへ出力するとともに送信させ、こ
    の第1の送信ドライバへの出力が終了した後に、上記第
    2のデータの一部又は全部を第2のデータの種類に基づ
    いて選択した第2のドライバへ出力するとともに送信さ
    せ、この第2のドライバへの出力が終了した後に、上記
    第1のデータの残りの部分を上記第1のデータの種類に
    基づいて選択した第1の送信ドライバへ出力するととも
    に送信させることを特徴とする請求項4に記載の送信
    機。
JP9239446A 1997-09-04 1997-09-04 データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法 Pending JPH1188251A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9239446A JPH1188251A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9239446A JPH1188251A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1188251A true JPH1188251A (ja) 1999-03-30

Family

ID=17044903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9239446A Pending JPH1188251A (ja) 1997-09-04 1997-09-04 データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1188251A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002037763A1 (fr) * 2000-11-06 2002-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Emetteur, recepteur, et procede de distribution de donnees radiodiffusees
WO2002043423A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Systeme et procede d'acces radio
WO2003003692A1 (fr) * 2001-06-27 2003-01-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede de transmission de paquets, relais et terminal
JP2009510968A (ja) * 2005-10-04 2009-03-12 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 適当な通信プロトコルを用いてメッセージ送信を提供する方法
KR100961657B1 (ko) 2008-03-24 2010-06-09 엘지전자 주식회사 방송 수신기
US8149724B2 (en) 2003-08-18 2012-04-03 Nokia Corporation Selecting a data transfer method
JP2016181796A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 東芝ライテック株式会社 制御装置、制御システムおよび制御方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63279633A (ja) * 1987-05-11 1988-11-16 Hitachi Ltd 同報通信システム
JPH02165754A (ja) * 1988-12-20 1990-06-26 Konica Corp 通信制御装置
JPH05327772A (ja) * 1992-05-21 1993-12-10 Sharp Corp コンピュータネットワークシステム
JPH07143104A (ja) * 1993-11-15 1995-06-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映音通信方法
JPH0818601A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Fujitsu Ltd 中継転送システム
JPH0818756A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Canon Inc ファクシミリ装置とファクシミリ送受信方法
JPH08331182A (ja) * 1995-06-05 1996-12-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信処理方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63279633A (ja) * 1987-05-11 1988-11-16 Hitachi Ltd 同報通信システム
JPH02165754A (ja) * 1988-12-20 1990-06-26 Konica Corp 通信制御装置
JPH05327772A (ja) * 1992-05-21 1993-12-10 Sharp Corp コンピュータネットワークシステム
JPH07143104A (ja) * 1993-11-15 1995-06-02 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映音通信方法
JPH0818756A (ja) * 1994-06-29 1996-01-19 Canon Inc ファクシミリ装置とファクシミリ送受信方法
JPH0818601A (ja) * 1994-06-30 1996-01-19 Fujitsu Ltd 中継転送システム
JPH08331182A (ja) * 1995-06-05 1996-12-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信処理方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002037763A1 (fr) * 2000-11-06 2002-05-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Emetteur, recepteur, et procede de distribution de donnees radiodiffusees
WO2002043423A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Systeme et procede d'acces radio
WO2003003692A1 (fr) * 2001-06-27 2003-01-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Procede de transmission de paquets, relais et terminal
US8149724B2 (en) 2003-08-18 2012-04-03 Nokia Corporation Selecting a data transfer method
US8767770B2 (en) 2003-08-18 2014-07-01 Nokia Corporation Selecting a data transfer method
JP2009510968A (ja) * 2005-10-04 2009-03-12 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 適当な通信プロトコルを用いてメッセージ送信を提供する方法
JP4648457B2 (ja) * 2005-10-04 2011-03-09 テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) 適当な通信プロトコルを用いてメッセージ送信を提供する方法
KR100961657B1 (ko) 2008-03-24 2010-06-09 엘지전자 주식회사 방송 수신기
JP2016181796A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 東芝ライテック株式会社 制御装置、制御システムおよび制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4198741B2 (ja) 通信機器、通信システム、通信方法、通信プログラム、通信回路
JP3464453B2 (ja) データ送信方法
KR100765121B1 (ko) 송신버퍼의 프로토콜 데이터 유닛 폴링 방법
JP3735067B2 (ja) データ伝送をより効率的にする方法及びデータ伝送プロトコル
EP2109267B1 (en) Method supporting the quality of service of data transmission
EP1613018B1 (en) Update of header compression state in packet communications using bit-stealing
JP3438001B2 (ja) Dect/gsm外部ハンドオーバ
KR100187823B1 (ko) Cdma 이동데이타통신 제어시스템
US20060104201A1 (en) Unit and a method for handling a data object
JPH1168873A (ja) データ通信方法及びデータ通信システム
JP4232978B2 (ja) Arqシステムにおける送信制御方法
JP2002185554A (ja) 通信方式およびトランスコーダのアライメント方法
WO2003107617A1 (en) Apparatus and method for communicating data using header compression
KR910002017B1 (ko) 데이타 통신 방법 및 회로 시스템
US6674541B1 (en) Method for transmitting facsimile data between facsimile apparatuses through an internet protocol network and relay apparatuses used in the method
US7130291B1 (en) Data control system in CDMA mobile communication system providing mobile data and voice service
JPH1188251A (ja) データ通信システム、送信機、受信機、並びに、データ通信方法
JPH1146187A (ja) データ伝送方法及びデータ伝送装置
JP4636232B2 (ja) 移動通信システムにおけるパケット転送方法およびその通信システム
KR100611176B1 (ko) 이동 네트워크에서의 비-투명적 데이터 전송
JPH10336245A (ja) フレームリレー伝送装置
JP2008079330A (ja) 通信機器、通信方法、通信プログラム、通信回路、携帯電話、表示装置、印刷装置、記録装置
CN1279857A (zh) 电信系统中的数据压缩协商
JPH08251146A (ja) データ伝送制御システム
JP2003008820A (ja) Ipネットワークを利用したfax同報通信方法、fax同報装置および端末装置