JPH1187443A - 欠陥判別方法、欠陥判別装置及び欠陥判別プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

欠陥判別方法、欠陥判別装置及び欠陥判別プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH1187443A
JPH1187443A JP23631297A JP23631297A JPH1187443A JP H1187443 A JPH1187443 A JP H1187443A JP 23631297 A JP23631297 A JP 23631297A JP 23631297 A JP23631297 A JP 23631297A JP H1187443 A JPH1187443 A JP H1187443A
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JP
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defect
group
defects
common
belonging
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JP23631297A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Aritake
俊之 有竹
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH1187443A publication Critical patent/JPH1187443A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置のウェハ欠陥検査において、共通
欠陥の判別精度を向上させる。 【解決手段】 欠陥分類処理部13は、検出された欠陥
に対しその種類に応じた欠陥分類を付加する。グループ
化手段142は、座標比較手段141で同一位置に存在
する欠陥として検索された欠陥に同一のグループ番号を
付加する。欠陥数集計手段143は、各グループに属す
る欠陥を欠陥分類ごとに集計し、全検査ショット数に対
しその欠陥分類に属する欠陥が存在するショット数の割
合を求め、最も大きな値をそのグループの欠陥有りショ
ット数の割合とする。共通欠陥判別手段144は、前記
求められた欠陥有りショット数の割合がしきい値を越え
る場合には、そのグループに属する欠陥を共通欠陥と判
別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置のウ
ェハ欠陥検査に関し、とくにステッパ装置に依存した共
通欠陥の判別を行う技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】LSIなどの半導体装置の製造工程にお
いては、ウェハ欠陥検査工程として、ウェハ上の欠陥の
位置、大きさなどの情報の検出が行われている。この検
査工程で検出された欠陥情報から、欠陥の発生原因を推
定し、すばやく対策を講じることにより、歩留まりを向
上させることができる。
【0003】従来、欠陥発生原因の推定法の一つとして
共通欠陥の判別がある。共通欠陥とは、ウェハ上の同一
位置に欠陥が繰り返し現れる現象である。共通欠陥と判
別された場合、ステッパ装置に原因があると推定され
る。これは、ステッパ装置ではマスクパターンの露光を
ショット単位で繰り返し行うため、ステッパ装置の異常
により欠陥が発生した場合、ショット毎に同様の欠陥が
繰り返して発生すると考えられるからである。このた
め、ステッパ装置のショット毎に座標系(以下、ショッ
ト座標系)を設け、ショット座標における同一座標に存
在する欠陥が現れた場合に、それを共通欠陥と判別する
ことで、ステッパ装置に依存した欠陥を特定するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のウェハ欠陥検査
工程では、共通欠陥を判別する際に、同一のステッパ装
置により処理されたウェハの各ショット上で検出された
欠陥の座標を比較し、同一座標で欠陥が繰り返し検出さ
れた場合には、それらを共通欠陥として判別している。
ところが、この方式では、ステッパ装置には依存してい
ない欠陥であって、偶然に同一座標に存在しただけの欠
陥についても共通欠陥と判別してしまうため、共通欠陥
の判別精度が低くなるという問題点があった。
【0005】この発明は、共通欠陥の判別精度を向上さ
せることができる欠陥判別方法、欠陥判別装置及び欠陥
判別プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、対象物の分割された各領域で欠
陥を検出し、各領域の同一位置に存在する欠陥を共通欠
陥と判別する欠陥判別方法において、検出された欠陥
を、欠陥の種類に応じて分類し、該分類に基づいて共通
欠陥の判別を行うことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、対象物の分割された各
領域で欠陥を検出し、各領域の同一位置に存在する欠陥
を共通欠陥と判別する欠陥判別方法において、検出され
た欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識別情報を付加し、
同一位置に存在する欠陥をグループ化し、それぞれのグ
ループに属する欠陥を識別情報ごとに集計し、該集計結
果に基づいて共通欠陥の判別を行うことを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、対象物の分割された各
領域で検出された欠陥の位置を比較し、各領域の同一位
置に存在する欠陥を共通欠陥と判別する欠陥判別方法に
おいて、検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識
別情報を付加する識別情報付加ステップと、領域内の同
一位置に存在する欠陥に同一のグループ番号を付加する
グループ化ステップと、それぞれのグループに属する欠
陥を欠陥分類ごとに集計するとともに、全検査領域数に
対し、その欠陥分類に属する欠陥が存在する領域数の割
合を求め、それぞれのグループで最も大きな値をそのグ
ループの欠陥有り領域数の割合とする欠陥数集計ステッ
プと、前記欠陥有り領域数の割合が、あらかじめ設定さ
れたしきい値を越える場合は、そのグループに属する欠
陥を共通欠陥と判別する共通欠陥判別ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、対象物の分割された各
領域で検出された欠陥の位置を比較し、各領域の同一位
置に存在する欠陥を共通欠陥と判別する欠陥判別装置に
おいて、検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識
別情報を付加する識別情報付加手段と、領域内の同一位
置に存在する欠陥に同一のグループ番号を付加するグル
ープ化手段と、それぞれのグループに属する欠陥を欠陥
分類ごとに集計するとともに、全検査領域数に対し、そ
の欠陥分類に属する欠陥が存在する領域数の割合を求
め、それぞれのグループで最も大きな値をそのグループ
の欠陥有り領域数の割合とする欠陥数集計手段と、前記
欠陥有り領域数の割合が、あらかじめ設定されたしきい
値を越える場合は、そのグループに属する欠陥を共通欠
陥と判別する共通欠陥判別手段とを備えたことを特徴と
する。
【0010】請求項5の発明は、対象物の分割された各
領域で検出された欠陥の位置を比較し、各領域の同一位
置に存在する欠陥を共通欠陥と判別する処理において、
検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識別情報を
付加する処理と、領域内の同一位置に存在する欠陥に同
一のグループ番号を付加する処理と、それぞれのグルー
プに属する欠陥を欠陥分類ごとに集計するとともに、全
検査領域数に対し、その欠陥分類に属する欠陥が存在す
る領域数の割合を求め、それぞれのグループで最も大き
な値をそのグループの欠陥有り領域数の割合とする処理
と、前記欠陥有り領域数の割合が、あらかじめ設定され
たしきい値を越える場合は、そのグループに属する欠陥
を共通欠陥と判別する処理とを含み、これらの処理をコ
ンピュータに実行させることを特徴とする欠陥判別プロ
グラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わる欠陥判別
方法、欠陥判別装置及び欠陥判別プログラムを格納した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体を欠陥判別システ
ムに適用した場合の実施形態ついて説明する。
【0012】図1は、この実施形態に係わる欠陥判別シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。この欠陥判
別システム10は、欠陥検査装置11、データベース1
2、欠陥分類処理部13、共通欠陥判別部14により構
成されている。
【0013】欠陥検査装置11は、検査対象となるウェ
ハを検査し、各ショットごとに、検出した欠陥の座標、
サイズなど(ここでは、座標、サイズのみとする)のデ
ータを出力する。
【0014】データベース12は、前記欠陥検査装置1
1で検出された欠陥の座標、サイズのデータを格納する
とともに、これらの基本データと後述する欠陥分類、グ
ループ番号などを対応付けて格納する。
【0015】欠陥分類処理部13は、検出されたそれぞ
れの欠陥を分類し、その欠陥の種類に応じた識別情報と
しての欠陥分類情報を、各欠陥ごとに対応付けて登録す
る。
【0016】共通欠陥判別部14は、検出された欠陥が
共通欠陥かどうかを判別する部分であり、次の各手段に
より構成されている。
【0017】座標比較手段141は、各ショットで検出
された欠陥の座標を、すべてのショットについて比較
し、座標が一致する欠陥を検索する。
【0018】グループ化手段142は、座標が一致した
欠陥に同一のグループ番号を付けて、同一座標に存在す
る欠陥をグループ化する。
【0019】欠陥数集計手段143は、それぞれのグル
ープに属する欠陥を欠陥分類ごとに集計するとともに、
全検査ショット数に対し、その欠陥分類に属する欠陥が
存在するショット数の割合を求め、それぞれのグループ
において最も大きな値をそのグループの欠陥有りショッ
ト数の割合とする。
【0020】共通欠陥判別手段144は、欠陥数集計手
段143で求められた欠陥有りショット数の割合が、あ
らかじめ設定されたしきい値を越えるかどうかを判断
し、越える場合は、そのグループに属する欠陥を共通欠
陥と判別し、共通欠陥グループとして登録する。
【0021】上記欠陥判別システム10のうち、データ
ベース12、欠陥分類処理部13及び共通欠陥判別部1
4は、例えばキーボード、マウス、ライトペン又はフレ
キシブルディスク装置などの入力デバイス、CPU、及
びこのCPUに接続されたROM,RAM、磁気ディス
クなどの記憶装置、ディスプレイ装置やプリンタ装置な
どの出力デバイスを含む通常のコンピュータシステムに
より構成される。
【0022】次に、上述した欠陥判別システム10にお
いて、検出された欠陥が共通欠陥かどうかの判別を行う
場合の処理手順を図2のフローチャートにより説明す
る。
【0023】まず、欠陥検査装置11は、検査対象とな
るウェハの検査を行い、各ショットごとに、検出した欠
陥の座標、サイズのデータを得る(ステップ101)。
これらの基本データはデータベース12に格納される。
次に、欠陥分類処理部13は、検出された各欠陥の分類
を行い、その欠陥の種類に応じた欠陥分類情報を、基本
データの各欠陥ごとに対応付けて登録する(ステップ1
02)。
【0024】ここから、共通欠陥判別部14の処理に移
行する。まず座標比較手段141は、検出された欠陥の
座標を、すべてのショットについて比較し、座標が一致
する欠陥を検索する(ステップ103)。グループ化手
段142は、座標が一致した欠陥に同一のグループ番号
を割り当てて登録する(ステップ104)。次に、欠陥
数集計手段143は、それぞれのグループに属する欠陥
を欠陥分類ごとに集計し(ステップ105)、全検査シ
ョット数に対して、その欠陥分類に属する欠陥が存在す
るショット数の割合を求め、それぞれのグループの中で
最も大きな値をそのグループの欠陥有りショット数の割
合として登録する(ステップ106)。続いて、共通欠
陥判別手段144は、欠陥数集計手段143で求められ
た欠陥有りショット数の割合が、あらかじめ設定された
しきい値を越えるかどうかを判断する(ステップ10
7)。ここで、欠陥有りショット数の割合がしきい値を
越える場合は、そのグループに属する欠陥を共通欠陥と
し、共通欠陥グループとして登録する(ステップ10
8)。一方、しきい値を越えない場合は、そのグループ
に属する欠陥は共通欠陥ではないと判定し、共通欠陥グ
ループとしての登録は行わない。
【0025】このようにして、すべてのグループの欠陥
有りショット数について処理を終了したかどうかを判断
し(ステップ109)、すべての欠陥有りショット数に
ついて終了するまで上記処理を繰り返す。
【0026】次に、上述した処理を具体例に基づいて説
明し、併せて図1に示す各部の動作をさらに詳細に説明
する。
【0027】まず、検査対象となるウェハの一例を図3
示す。この例では、ウェハ31の分割された各領域をシ
ョット(単位)32とし、各ショットには連続したショ
ットNo.が付されている。また、ショットごとに2次
元のショット座標が設定され、欠陥の座標、サイズはシ
ョットNo.とショット座標により表される。なお、シ
ョット座標の原点は、各ショットを重ね合わせた場合に
欠陥の位置を比較することができれば、どこに設定され
ていてもよい。
【0028】ショット上に共通欠陥が発生した場合の例
を図4に示す。図4では、ステッパ装置に何らかの異常
が生じた結果、露光の際にショット1、2、3、4の同
じショット座標に共通欠陥33が発生している。なお、
ここでは共通欠陥33のショット座標を、欠陥領域の中
心部を基準として表す。一方、図5は、ショット上に欠
陥が発生した場合の例を示したもので、図4と同じショ
ット1〜4について示している。図5において、欠陥3
21Aから321Cまでがショット1上に検出された欠
陥、以下同様に、欠陥322Aから322B、欠陥32
3Aから323B、欠陥324Aから324Cが、それ
ぞれショット2、3、4上に検出された欠陥である。欠
陥検査装置11で検出された欠陥の座標、サイズの基本
データは、データベース12内では、図6に示すような
データ構造により格納される。ここでは、各ショット内
の欠陥に欠陥No.を付けている。例えば、ショット1
の321Aに欠陥No.1、321Bに欠陥No.2、
321Cに欠陥No.3を付けている。このようにショ
ットNo.と欠陥No.を用いることで、各ショット内
の欠陥を特定することができる。なお、欠陥No.はシ
ョットごとに1、2、3・・・としてもよいし、ショッ
ト1〜4を通して連番としてもよい。
【0029】次に、欠陥分類処理部13では、データベ
ース12に格納された欠陥の座標に基づいて、その座標
上にある欠陥の分類を行う。欠陥は、例えば図7に示す
ように分類される。図中(a)の欠陥35は配線間がシ
ョートしている場合、同(b)の欠陥36は配線が切れ
てオープン状態の場合、さらに同(c)の欠陥37はス
クラッチがある場合をそれぞれ示している。欠陥分類処
理部13では、その欠陥の種類に応じた欠陥分類情報
を、欠陥分類として各欠陥ごとに基本データに登録す
る。欠陥分類を登録した場合のデータ構造を図8に示
す。図8の欠陥分類a〜cはそれぞれ図7の(a)〜
(c)の分類に対応している。
【0030】次に、共通欠陥判別部14では、データベ
ース12に格納されたデータをもとに、検出された欠陥
が共通欠陥かどうかを判別する。最初に、座標比較手段
141において、検出された欠陥の座標を、すべてのシ
ョットについて比較し、座標が一致するかどうかの判定
をう。判定を行う場合は、図9に示すように、対象とな
るすべてのショットであるショットNo.n〜ショット
No.m上に存在するすべての欠陥を、座標データを用
いて重ね合わせた後、それぞれの欠陥に着目し、座標が
一致する欠陥を検索する。ここでは、欠陥検査装置11
のステージ誤差等により、座標が正確に一致しないこと
があるため、あらかじめx、y方向に許容範囲41を設
定しておき、着目している欠陥を中心とした許容範囲4
1内に存在する欠陥は座標が一致したものと見なしてい
る。図9において、重ね合わせショット42の欠陥43
に着目した場合、許容範囲は41であるから、欠陥44
は一致したものと見なし、欠陥45は一致しないものと
見なす。
【0031】このようにして、検出されたすべての欠陥
について座標が一致するかどうかの判定を行った後、グ
ループ化手段142において、着目した欠陥43と座標
が一致した欠陥44に同一のグループ番号を付ける。こ
こで、欠陥43にすでにグループ番号が付けられていた
場合は、欠陥44にも同じ番号を付ける。また、欠陥4
3にグループ番号が付けられていない場合は、いままで
付けられた最大のグループ番号に1を加えた番号を欠陥
43、44に付ける。同様の処理を、座標が一致したす
べての欠陥に対して行い、許容範囲内に存在するすべて
の欠陥に同じグループ番号を割り当てて登録する。グル
ープ番号を登録した場合のデータ構造を図10に示す。
なお、図10ではグループ番号1、2、3・・を設定し
ているが、このグループ番号は、それぞれのグループを
識別できるように独自に設定することができる。
【0032】次に、欠陥数集計手段143では、それぞ
れのグループに属する欠陥を欠陥分類ごとに集計する。
欠陥数の集計結果を図11に示す。この後、それぞれの
グループの欠陥分類ごとに、対象となった全検査ショッ
ト数のうち、その欠陥分類に属する欠陥が存在するショ
ット数(欠陥有りショット数)の割合(欠陥有りショッ
ト数/全検査ショット数)を求める。そして、この結果
から、それぞれのグループにおいて、最も数値の高い値
をそのグループの欠陥有りショット数の割合とする。欠
陥数の集計結果に、欠陥有りショット数の割合を加えた
ものを図12に示す。図12において、グループNo.
1では、欠陥分類aの欠陥数が4、同bの欠陥数が0、
同cの欠陥数が0となるため、欠陥有りショット数の割
合は4/4=1.00となる。また、グループNo.2
では、欠陥分類a〜cの欠陥数がそれぞれ1となるた
め、欠陥有りショット数の割合は1/4=0.25とな
る。また、グループNo.3では、欠陥分類a、bの欠
陥数がともに0、同cの欠陥数が3となるため、欠陥有
りショット数の割合は3/4=0.75となる。
【0033】次に、共通欠陥判別手段144では、欠陥
数集計手段143で求められた欠陥有りショット数の割
合が、あらかじめ設定されたしきい値を越えるかどうか
を判断し、しきい値を越えるグループを共通欠陥グルー
プとして基本データに登録する。図12に示す欠陥有り
ショット数の割合において、しきい値を0.5と設定し
た場合、グループ1とグループ3は共通欠陥グループと
して登録されることになる。共通欠陥グループを登録し
た場合のデータ構造を図13に示す。ここでは、共通欠
陥グループとして判別されたそれぞれのグループにI、
II・・・などの共通グループ番号を付けている。これら
の最終的な判別結果はデータベース12に格納される。
【0034】上述した具体例において、図12のグルー
プ2は同一座標内に存在する欠陥がそれぞれ分類の異な
る欠陥であるため、共通欠陥でない可能性が高い。この
ような欠陥に対して従来システムで共通欠陥の判別を行
った場合、欠陥分類ごとの欠陥有りショット数の割合は
考慮されないため、図12のグループ2の欠陥有りショ
ット数の割合は、単純に3/4=0.75となり、共通
欠陥として判別されてしまう。しかし、この実施形態の
欠陥判別システムでは、欠陥分類ごとの欠陥有りショッ
ト数の割合が考慮されるので、グループ2に属する欠陥
はそれぞれ別の要因により発生したものと推定され、共
通欠陥と判別されることがない。したがて、従来システ
ムに比べて、共通欠陥の判別精度をより向上させること
ができる。
【0035】なお、上記実施形態において、欠陥分類は
システムが自動的に行うだけでなく、人手により分類を
行っても良く、分類される欠陥の種類も状況、目的に応
じて適宜に変更可能である。また欠陥の座標が一致する
かどうかの判定についても、どのような方式の装置を用
いても良いし、また目視による測定であってもよい。さ
らに、欠陥の座標、サイズ、欠陥分類などのデータの格
納も、必要な項目が登録され、参照できるような形式で
あれば、データベース以外の格納方法であってもよい。
また、欠陥の座標、欠陥分類のグループ分けの処理も、
最終的に座標と欠陥分類のグループ化ができれば、処理
を行う順番、方法は任意であり、さらには欠陥サイズな
ど、その他の情報を考慮して処理を行うようにすること
もできる。
【0036】また、上述した欠陥判別方法を実現するた
めのプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体
に保存することができる。この記録媒体をコンピュータ
システムによって読み込ませ、前記プログラムを実行し
てコンピュータを制御することにより、上述した欠陥判
別方法を実現することができる。ここで、前記記録媒体
としては、例えばメモリ装置、磁気ディスク装置、光デ
ィスク装置などのプログラムを記録できるような装置が
含まれる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
欠陥判別方法、欠陥判別装置及び欠陥判別プログラムを
格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれ
ば、同一位置に繰り返し現れた欠陥であっても、欠陥の
種類がそれぞれ異なる場合には、共通欠陥と判別しない
ようにしたので、偶然に同一座標に存在しただけの欠陥
を共通欠陥と判別することがなくなり、従来システムに
比べて共通欠陥の判別精度をより向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係わる欠陥判別システムの全体構成
を示すブロック図。
【図2】欠陥判別システムにおいて、共通欠陥かどうか
の判別を行う場合の処理手順を示すフローチャート。
【図3】検査対象となるウェハの一例を示す説明図。
【図4】ショット上に共通欠陥が発生した場合の例を示
す説明図。
【図5】ショット上に欠陥が発生した場合の例を示す説
明図。
【図6】欠陥の座標、サイズを格納した場合のデータ構
造を示す説明図。
【図7】(a)〜(c)は欠陥分類の例を示す説明図。
【図8】欠陥の座標、サイズに欠陥分類を登録した場合
のデータ構造を示す説明図。
【図9】座標が一致する欠陥を検索する処理の説明図。
【図10】欠陥の座標、サイズ、欠陥分類にグループ番
号を登録した場合のデータ構造を示す説明図。
【図11】欠陥数の集計結果を示す説明図。
【図12】欠陥数の集計結果に欠陥有りショット数の割
合を加えた場合の説明図。
【図13】欠陥の座標、サイズ、欠陥分類、グループ番
号に共通グループ番号を登録した場合のデータ構造を示
す説明図。
【符号の説明】
10 欠陥判別システム 11 欠陥検査装置 12 データベース 13 欠陥分類処理部 14 共通欠陥判別部 141 座標比較手段 142 グループ化手段 143 欠陥数集計手段 144 共通欠陥判別手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の分割された各領域で欠陥を検出
    し、各領域の同一位置に存在する欠陥を共通欠陥と判別
    する欠陥判別方法において、 検出された欠陥を、欠陥の種類に応じて分類し、該分類
    に基づいて共通欠陥の判別を行うことを特徴とする欠陥
    判別方法。
  2. 【請求項2】 対象物の分割された各領域で欠陥を検出
    し、各領域の同一位置に存在する欠陥を共通欠陥と判別
    する欠陥判別方法において、 検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識別情報を
    付加し、同一位置に存在する欠陥をグループ化し、それ
    ぞれのグループに属する欠陥を識別情報ごとに集計し、
    該集計結果に基づいて共通欠陥の判別を行うことを特徴
    とする欠陥判別方法。
  3. 【請求項3】 対象物の分割された各領域で検出された
    欠陥の位置を比較し、各領域の同一位置に存在する欠陥
    を共通欠陥と判別する欠陥判別方法において、 検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識別情報を
    付加するステップと、 領域内の同一位置に存在する欠陥に同一のグループ番号
    を付加するステップと、 それぞれのグループに属する欠陥を欠陥分類ごとに集計
    するとともに、全検査領域数に対し、その欠陥分類に属
    する欠陥が存在する領域数の割合を求め、それぞれのグ
    ループで最も大きな値をそのグループの欠陥有り領域数
    の割合とするステップと、 前記欠陥有り領域数の割合が、あらかじめ設定されたし
    きい値を越える場合は、そのグループに属する欠陥を共
    通欠陥と判別するステップとを含むことを特徴とする欠
    陥判別方法。
  4. 【請求項4】 対象物の分割された各領域で検出された
    欠陥の位置を比較し、各領域の同一位置に存在する欠陥
    を共通欠陥と判別する欠陥判別装置において、 検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識別情報を
    付加する手段と、 領域内の同一位置に存在する欠陥に同一のグループ番号
    を付加する手段と、 それぞれのグループに属する欠陥を欠陥分類ごとに集計
    するとともに、全検査領域数に対し、その欠陥分類に属
    する欠陥が存在する領域数の割合を求め、それぞれのグ
    ループで最も大きな値をそのグループの欠陥有り領域数
    の割合とする手段と、 前記欠陥有り領域数の割合が、あらかじめ設定されたし
    きい値を越える場合は、そのグループに属する欠陥を共
    通欠陥と判別する手段とを備えたことを特徴とする欠陥
    判別装置。
  5. 【請求項5】 対象物の分割された各領域で検出された
    欠陥の位置を比較し、各領域の同一位置に存在する欠陥
    を共通欠陥と判別する処理において、 検出された欠陥ごとに、欠陥の種類に応じた識別情報を
    付加する処理と、 領域内の同一位置に存在する欠陥に同一のグループ番号
    を付加する処理と、 それぞれのグループに属する欠陥を欠陥分類ごとに集計
    するとともに、全検査領域数に対し、その欠陥分類に属
    する欠陥が存在する領域数の割合を求め、それぞれのグ
    ループで最も大きな値をそのグループの欠陥有り領域数
    の割合とする処理と、 前記欠陥有り領域数の割合が、あらかじめ設定されたし
    きい値を越える場合は、そのグループに属する欠陥を共
    通欠陥と判別する処理とを含み、これらの処理をコンピ
    ュータに実行させることを特徴とする欠陥判別プログラ
    ムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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