JPH1185932A - 端末装置 - Google Patents

端末装置

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JPH1185932A
JPH1185932A JP10193281A JP19328198A JPH1185932A JP H1185932 A JPH1185932 A JP H1185932A JP 10193281 A JP10193281 A JP 10193281A JP 19328198 A JP19328198 A JP 19328198A JP H1185932 A JPH1185932 A JP H1185932A
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JP
Japan
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slit
terminal device
card
cover
liquid
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JP10193281A
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Hiroshi Nagao
弘 長尾
Hisao Ariga
一三男 有賀
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Priority to GB9815681A priority patent/GB2327815B/en
Priority to CNB981161286A priority patent/CN1156752C/zh
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/0004Hybrid readers
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K13/00Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism
    • G06K13/02Conveying record carriers from one station to another, e.g. from stack to punching mechanism the record carrier having longitudinal dimension comparable with transverse dimension, e.g. punched card
    • G06K13/08Feeding or discharging cards

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  • Conveying Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、特に磁気カードやICカードのよ
うなカードを読み取るためのカード読取機構を備えた端
末装置に関する発明であり、POS端末装置を始めとす
る端末装置内部への液体の侵入を防止できる端末装置お
よび筺体構造を実現すること、特にカード挿入用のスリ
ットからの液体の侵入を防止する端末装置を実現するこ
とを目的とする。 【解決手段】 装置筺体1aに設けられたスリット2の
上端部2aを、下端部2bに対して前に迫り出したよう
に形成する。また、上端部2aの先端に、凸状の樋の役
割をなす突起2cを、スリットのほぼ全長に渡って形成
する。更に、下端部2bの先端部に面取り2fを形成
し、これらの構成によりスリット2から装置内部への液
体の侵入を効果的に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気カードやIC
カードのようなカードを読み取るためのカード読取機構
を備えた端末装置に関する。また本発明は、POS端末
装置に関し、特にカードの使用を考慮したPOS端末装
置に関する。更に本発明は、装置筺体の特定の構造に関
する。
【0002】近年クレジットカードやキャッシュカード
等のカード類使用が増加しており、各種端末装置でもカ
ードを取り扱えるようにすることが望まれている。カー
ドとしては、磁気カードやICカードなどが広く用いら
れている。ここで、カード読取機構とは所謂カードリー
ダを指すが、読取及び書込が可能なカードリーダ・ライ
タもカード読取機構の範疇に属するものとして、以下説
明を行なう。
【0003】
【従来の技術】以下、POS端末装置を対象として、従
来技術について説明する。なお、この他の種類の端末装
置であっても、事情はさほど変わらない。従来より、ク
レジットカード等の使用を考慮したPOS端末装置が存
在する。このようなPOS端末装置でカード読取装置を
使用する場合には、大きくわけてPOS端末装置の外部
にカード読取装置を接続する方法と、POS端末装置内
部にカード読取装置を内蔵させる方法とがある。
【0004】POS端末装置内にカード読取装置を内蔵
させる場合には、カードをカード読取装置に挿入させる
ためのスリット等をPOS端末装置に設ける必要があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、いわゆるファ
ストフード店などのように、飲食物を扱うような店舗な
どの場合、以下のような問題点が生じる可能性がある。
このような飲食店では、飲料などの液体を煩雑に扱う。
特にファストフード店の場合、POS端末装置が客に商
品を手渡すカウンタ上に設けられるケースが非常に多
い。この様なケースでは特に、飲料等の液体が前述した
カード挿入用のスリットを通してPOS端末装置内部に
侵入する可能性が非常に高い。
【0006】POS端末装置内部には電子機器が収納さ
れているため、POS端末装置内部に液体が侵入すると
これら電子機器が影響を受ける可能性が高くなる。この
ような液体のPOS端末装置への侵入は、カード挿入用
のスリットのみではなく、その他の筺体の継ぎ目などで
も生じる可能性がある。特にこのような飲食店で使用さ
れるPOS端末では、液体の内部への侵入を防止する方
策が必要不可欠である。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、POS端末装置
を始めとする端末装置内部への液体の侵入を防止できる
端末装置および筺体構造を実現することを目的とし、特
にカード挿入用のスリットからの液体の侵入を防止する
端末装置および筺体構造を実現することを目的とする。
なお、上記では特にカード挿通用のスリットに特定して
説明を加えたが、特にカード読取装置は内蔵していない
が、その他の用途で端末装置にスリットあるいはこれに
類する構造を備える必要がある場合でも同様の問題が生
じる可能性がある。本発明は、これらの端末装置につい
ても上記の問題(液体の装置内部への侵入)を防止する
ことも視野に入れている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、情報記録カードに対する処理を行う機構
を内蔵し、該カードを挿入するためのスリットが設けら
れた端末装置において、前記スリットを当該端末装置の
側面に設けると共に、該スリットの上側にあるスリット
上端部をスリットの下側にあるスリット下端部より張り
出すように形成した端末装置であることを特徴とする。
【0009】このような構成を取ることによって、カー
ド用のスリットを通した端末装置内部への液体の侵入を
効果的に防止することができる。特に、本発明はスリッ
トの下端部には面取りが形成されていることを特徴とす
る。あるいは、本発明はスリットが設けられる側面は、
その上端部分が端末装置設置面の垂線に対して、装置の
外側に張り出すような傾斜が付けられていることを特徴
とする。
【0010】これらの構成は、端末装置の防水効果(液
体の侵入防止)をより効果的にすることができる構成と
なっている。一方、本発明は、筺体の側面に水平方向に
形成されるスリットを有するとともに、スリットの上端
部を、スリットの下端部よりも前方に張り出すように形
成した端末装置であることを特徴とする。
【0011】更に、本発明は、装置筺体の一部を構成
し、装置が組み上げられた状態では第一のカバーの上に
第二のカバーが組み合わされる端末装置であって、第一
のカバーの第二のカバーに接する部分には凹状の溝が設
けられるとともに、第二のカバーの第一のカバーに接す
る部分には凸状の突起が設けられ、凹状溝と凸状突起と
がかみ合わされる端末装置であることを特徴とする。
【0012】このような構成を取ることで、凹状の溝が
樋のような役割をなし、第一及び第二のカバーの接合面
に液体が侵入したとしてもこの溝を介して液体を装置の
側面等に導くことが可能となり、液体の装置内部への侵
入を防止する効果を更に向上させることができる。この
際に、上側に組み合わされる第一のカバーが、第二のカ
バーよりも外側に張り出すように両者を組み合わせる
と、液体の侵入防止効果は更に向上する。
【0013】更にまた、本発明は、スリットの奥に、挿
入されたカードの上面仮面位置及び先端位置を規制する
カードガイドを設け、該カードガイドの端部に挿入され
たカード上面及び下面に向かって突出する対となる突出
部を形成した端末装置であることを特徴とする。このよ
うな構造の端末装置では、カードガイドの端部に液体が
進入してきたとしても、突出部によって、更に中央部分
への液体進入を防止することができる。
【0014】また、本発明は、情報記録カードに対する
処理を行う機構を内蔵し、該カードを挿入するためのス
リットが設けられた端末装置であって、前記スリットを
当該端末装置の側面に設けると共に、側面に続く上面を
当該側面側が低くなるように傾斜させ、上面の当該側面
との境界部近傍に、スリットの長さ方向に延びる突出部
を形成した端末装置であることを特徴としている。
【0015】このような端末装置では、液体が上面の傾
斜に従って当該上面を伝わって側面との境界部分に向か
って落ちてきても、突出部にてせき止められるので、側
面に設けられたスリットに上面を伝わってきた液体が進
入することを防止することができる。更に、本発明は、
カバー本体上に両端がリング状の面を有する支持部材を
形成すると共に、該支持部材にそのリング状の両端面を
挟むように嵌合する取付け部材を設け、該支持部材と取
付け部材との間の嵌合ギャップを、水粒が表面張力にて
支持部材と取付け部材に支持されるような値に設定した
端末装置であることを特徴としている。
【0016】このような端末装置では、取付け部材は、
端末装置に付随するユニット(例えば、表示ユニット
等)をカバー本体に取り付けるものである。この取付け
部材とカバー本体の支持部材との間の嵌合ギャップに水
滴が達したとしても、表面張力によって嵌合ギャップに
水が進入することが防止される。上記嵌合ギャップの寸
法を上記のように設定した端末装置において、本発明
は、リング状の各端面の底部を含む所定範囲の幅を他の
部分の幅より大きくした端末装置であることを特徴とし
ている。
【0017】このような端末装置では、仮に嵌合ギャッ
プに水分が進入したとしても、支持部材のリング状の端
面と取付け部材の間をその水分が伝わって、最も低い位
置(底部)まで達したとしても、幅を大きくしたリング
状の端面によって水分がカバー本体の内部まで進入する
ことを防止することができる。また更に、本発明は、リ
ング状の各端面の少なくとも上記所定範囲におけるリン
グ内側面を支持部材の内部に向かうほど狭くなるような
テーパー状に形成した端末装置であることを特徴として
いる。
【0018】このような端末装置では、支持部材と取付
け部材の嵌合ギャップ内の最も低い位置にたまった水分
がリング状の端面を超えて支持部材の内部に進入しにく
くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
POS端末装置について、図面を用いて説明する。図1
乃至図4は、本実施形態によるPOS端末装置の4図面
を示す図面である。図1は側面図、図2は上面図、図3
は正面図、図4は背面図をそれぞれ示している。
【0020】図において、1はPOS端末装置である。
ここでは、特にいわゆるファストフード店で使用される
POS端末装置が図示されている。この種類のPOS端
末装置は、顧客と店員とが対向するカウンタ上に配置さ
れる。図1において、図示左面には店員が、図示右側に
は顧客が位置する。店員は、この端末装置を用いて顧客
が購入しようとする商品の登録や、取引類の算出などの
操作を行なう。
【0021】POS端末装置は、大きく上部カバー1a
とベース部1bとに分けられる。上部カバー1aとベー
ス部1bとは、いずれも樹脂などにより一体的に形成さ
れている。特に、POS端末装置1内部への液体の侵入
を防止するためには、上部カバー1aを一体成形してつ
なぎ目を無くすことが重要となる。上部カバー1aのP
OS端末装置前面側には(図1図示左側)、クレジット
カードなどのカードを挿通させるためのスリット2が形
成されている。このスリット2は、図1に図示される通
り、POS端末装置の設置面に対してほぼ水平となるよ
うに形成されている。また、図3に図示される通り、ス
リット2はPOS端末装置の前面全長に渡って、水平方
向に形成されている。スリット2は、図1図示で若干左
下がり(開口部に向けて下方に傾斜)となるようにして
もよいが、設置面に対して水平とした方がカードの挿通
の操作を行ないやすい。
【0022】POS端末装置1のスリット2に対応する
位置には、図示されないカード読取装置が収納されてい
る。ここで、カード読取装置とはカードに記録された情
報の読取のみを行なう装置を意味するわけではなく、磁
気カードやICカードなどのカード類への情報の読取/
書込のいずれかの作用をなす装置を総称したものであ
る。従って、カード上に情報を記録する機能を有する装
置であっても、以下便宜上カード読取装置と称する。
【0023】上部カバー1aの上には、ディスプレイパ
ネル3が設置されている。ディスプレイパネル3は、支
持部材3aを回動中心にして回動可能となっている。図
1はディスプレイパネル3が最も倒れている状態を図示
したものであるが、図1図示反時計方向にディスプレイ
パネル3を回動させることにより、所望の角度・高さに
ディスプレイパネル3をセットさせることができる。
【0024】ディスプレイパネル3には、図2に図示さ
れるように画像を表示するための画面3bが設けられて
いる。画面3bには、顧客との取引を行なう際に必要と
なる各種の情報や、店舗で必要となる情報などが表示さ
れる。画面3bは所謂タッチパネルとして作用し、画面
3b上に表示された各種項目をオペレータが触れること
によって、顧客が注文した商品名や価格、あるいは小計
の算出などを行なうことができる。
【0025】図3に図示されるように、ディスプレイパ
ネル3と上部カバー1aとは、ディスプレイパネル3に
設けられた支持部材3aと、上部カバー1a側に設けら
れた支持部材1cとがはめ合わされることにより接続さ
れる。具体的には、支持部材1cにはほぼ円筒形の開口
が形成されており、支持部材3aには支持部材1cの形
状に合わせたほぼ円筒形の開口が形成されている。ディ
スプレイパネル3は、タッチパネルが操作されるため
に、所望の角度で固定する必要がある。本実施形態によ
るPOS端末装置は、特にディスプレイパネル3を所望
の角度で固定するための機構は設けておらず、支持部材
1c,3a同士のはめ合いにより固定されるようになっ
ている。なお、支持部材1cの開口部分は、POS端末
装置の外側に向けてすり鉢状に形成されている。これ
は、支持部材1c,3aの接合面からの液体の流入を避
けるためである。支持部材1cの開口部が末広がりとな
っているため、この接合面に流入した液体はPOS端末
装置の外側に導かれ、装置内部には流入しにくくなる。
【0026】また、図1乃至図3に示すように、上部カ
バー1aの上面には、スリット2の形成された側面との
境界近傍にスリット2の長さ方向に延びる突出部1dが
形成されている。この突出部1dによって、上部カバー
1aの上面を伝ってきた水滴は、せき止められると共
に、上部カバー1aの側方に導かれる。その結果、上部
カバー1aの上面を伝ってきた水滴がそれに続く側面に
形成されたスリット2から装置内に進入することを防止
することができる。
【0027】POS端末装置の背面には、背面カバー4
が取り付けられている。図4に図示されるように、背面
カバー4には窓4aが設けられている。窓4aの後側に
は、顧客に対して商品名や商品価格、合計取引額を表示
させるための表示器(図示せず)が収納されており、こ
れを視認させるための窓4aが形成される。窓4aの位
置には、透明な樹脂等により形成されるカバー4bが取
り付けられ、窓の部分からの液体流入等を防止してい
る。背面カバー4は、ベース部1b及びベース部1aに
はめ込み式に取り付けられる。詳細は後述する。
【0028】図5aは、上部カバー1aの側面図を、図
5bは同じく上部カバー1aの中心付近の断面図をそれ
ぞれ図示するものである。なお、以下特に区別する必要
がなければ、図5aと図5bの総称として便宜上単に図
5と称する。図示される通り、図5図示左側にはカード
が挿通されるスリットが形成されている。図6は、スリ
ット部分を特に拡大図示した図面である。図6におい
て、一点鎖線2dはスリット2が形成される延長線を示
しており、POS端末装置の設置面とほぼ水平な位置関
係にある。また、一点鎖線2dから引き出された実線2
eは、上部カバー1aの前面壁面に対して直交する線で
ある。
【0029】図6の一点鎖線2dと実線2eとを比較す
ると、実線2eは一点鎖線2dに対して10数度傾いて
いる。スリット2がPOS端末装置の設置面に対してほ
ぼ水平となるように形成されているので、この傾きによ
りスリット2が形成される上部カバー1aの前面壁面は
装置設置面の垂線(一点鎖線2dの垂線に等しい)に対
して前に迫り出すように傾斜している。つまり、スリッ
トの上端部2aがスリット2bの下端部に対してオーバ
ーハングしていることとなる。
【0030】このようなスリット形状を採用することに
よって、装置の上面から流れる液体がスリットに侵入す
ることを効果的に防止することができる。液体は下方に
流れ落ちようとするが、スリット上端部2aが下端部2
bよりもオーバーハングしているために、液体は壁面を
伝って落下しようとする。また、スリット2自体がほぼ
水平方向に形成されるため、スリット内部に液体が侵入
しにくい。
【0031】更に、スリットの上端部2aには、ほぼそ
の全長に渡って凸状の突起2cが形成されている。この
突起2cは、樋の如く作用し、装置の上面から流れてき
た液体はこの突起2cにより装置の左右方向に導かれ
る。カード読取装置は、スリット2のほぼ中央部分に設
けられているが、上記の突起2cの作用により液体が直
接カード読取装置がセットされている位置に流れ込むの
を防止することができ、スリット2の中心付近からは液
体が侵入しにくくなる。
【0032】加えて、スリット下端部2bの端面には、
図6に図示される通り面取り2fが施されている。その
ため、仮に上端部2aから流れ落ちてきた液体がスリッ
ト2の内側に若干入り込んでも、この面取り2fの作用
により液体を面取り2fの部分を通して装置前面壁面に
伝わらせることができ、液体はスリット2の内側に侵入
することなく外側に排出される。
【0033】このように、カードが挿通されるスリット
の形状を工夫することによって、スリットを通して液体
がPOS端末装置の内部に侵入することを効果的に防止
することができる。図7及び図8は、スリット内部に設
けられるカードを案内するためのカードレール5,6を
図示した図面である。図において、それぞれ(a)は正
面から見た図面、(b)は図示A−A断面図をそれぞれ
示す。また、図7はPOS端末装置に向かって左側に、
図8は同じく向かって右側に設けられるカードレールを
図示している。カード読取装置は、図7及び図8に図示
されるカードレールの間に設けられる。図8には特に、
カードレールの側面断面図(c)が図示される。
【0034】上記のカードレール5,6は、POS端末
装置の上部カバー1aの内側に取り付けられている。カ
ード読取装置でカードを読み取る場合には、スリット2
にカードを挿通させるが、この際にカードがカードレー
ル5,6の後端壁面に突き当てられる。その後、カード
をカード読取装置の側に向けて移動させる。カードレー
ル5,6の作用により、読取が行なわれるカードをカー
ド読取装置に確実に案内させることができる。
【0035】図7において、カードレール5のスリット
部分5bには、一対の凸状突起5aが形成されている。
この突起5aは、カードレール5の終端付近に設けられ
ており、この終端部分から液体が中心付近に流れ込まな
いために形成されている。つまり、スリット2の終端付
近から液体が流れ込んでも、液体は上記した突起5aを
乗り越えることができず、カード読取装置が設けられた
部分までは到達しないからである。
【0036】図8の場合も同様に、カードレール6の終
端付近のスリット部分6cに、一対の凸状突起6aが形
成されている。カードレール6の場合には更に、カード
レール6の他端(スリット2/上部カバー1aの中央付
近に相当)にも一対の凸状突起6bが形成されている。
これらの作用は、カードレール5に設けられた突起5a
の作用と同じである。
【0037】上部カバー1aとベース部1bとを組み合
わせる際には、図4に図示されるように、ベース部1b
に対して上部カバー1aが外側となるように組み合わせ
る。図9は、上部カバー1aとベース部1bとの要部拡
大図である。図に示されるように、上部カバー1aの端
面には段差7aが形成されている。上部カバー1aとベ
ース部1bとが組み合わされる場合には、この段差7a
(内側)がベース部1bの上端面7bにのる。従って、
上部カバー1aはベース部1bよりも外側に配置される
こととなる。
【0038】このように構成することで、装置上面から
流れる液体がベース部1bと上部カバー1aとの接合面
から内部に流れ込まないようにすることができる。ま
た、両者の接合面にゴムなどのパッキング部材を挟み込
むことによって、より効果的に液体のPOS装置内部へ
の侵入を防ぐことができる。背面カバー4とベース部1
b・上部カバー1aとを組み合わせる場合も、ベース部
1bと上部カバー1aとを組み合わせる場合と同様であ
る。
【0039】図10乃至図14は、背面カバーを図示す
る。図10は背面カバー4の正面図を、図11は背面カ
バー4の裏面図をそれぞれ示す。また、図12は背面カ
バー4を上面から俯瞰した図面を、図13は背面カバー
4をその下方から見た図面である。更に、図14は背面
カバー4をほぼその中心部分で切断した断面図を示して
いる。
【0040】背面カバー4には、前述の通り窓4aとカ
バー4bとが形成されている。背面カバー4の上端部に
は、図14の断面図に図示される通り凹状の溝8aが形
成されている。この溝は、図12に図示されているよう
に、背面カバー4の全長に渡って形成されている。一
方、図15は上部カバー1aの後端部の要部拡大図であ
る。上部カバー1aの後端部分には、カギ状の突起8b
が形成されている。背面カバー4と上部カバー1aとが
組み合わされる際には、上部カバー1aの突起8bと背
面カバー4の溝8aとがはめ合わされる。両者が嵌め合
わされる様子は、図16に図示される。図16図示矢印
方向に上部カバー1aを下げていけば、背面カバー4と
上部カバー1aとが嵌め合わされる。
【0041】ここで、背面カバー4に形成された溝8a
は樋の作用をなし、上部カバー1aと背面カバー4との
接合面から仮に液体が流れ込んだとしても、背面カバー
4の溝8aにより液体は左右方向に導かれる。また、溝
8aには隔壁8cが形成されており、溝8aに液体が流
れ込んでも液体はこの隔壁8cを越えることができない
ため、液体がPOS端末装置の内部に侵入する事を防止
できる。
【0042】溝8aにより背面カバー4の側面部分に導
かれた液体は、下方に流れることになる。この場合、背
面カバー4とベース部1bとの接合面から、液体がPO
S端末装置の内部に侵入することを防止する必要があ
る。図11は、すでに述べたとおり背面カバー4をその
裏側から見た図面である。背面カバー4の側端8dに
は、段差8eが形成されている。図17は段差部分を拡
大図示した図面である。この段差8eは、ベース部1b
側面の壁面と、図9と同じように組み合わせられる。ま
た、図13には背面カバー4をその下方から見た図面が
図示される。その端面8fには、同じように段差8gが
形成され、ベース部1bの上面に載置される。
【0043】これにより、ベース部1bと背面カバー4
との接合面からの液体の流入も防止することができる。
図18は、カードレール5(あるいは6)を上部カバー
1aに取り付けた状態を図示した断面図である。図示星
印は、カードレール5(6)とスリット2とが突き当た
る突き当て面を示す。
【0044】また、図19は上部カバーの内側を下方か
ら見た図面を図示しており、図18と同様にカードレー
ル5,6が上部カバーに取り付けられた状態を図示して
いる。図19に図示される通り、カードレール5,6は
それぞれ上部カバー1aの両端に取り付けられている。
なお、両カードレール5,6の間(図示星印)の位置に
は、図示されないカード読取装置が取り付けられる。
【0045】次に、前記上部カバー1aの支持部材1c
とディスプレイパネル3の支持部材3a(取付け部材)
との接合部分の詳細な構造について説明する。前記上部
カバー1aは、図20及び図21に示すような構造とな
っている。図20は上部カバー1aの外観構造を示し、
図21は上部カバー1aの内側構造を示している。
【0046】図20、図21において、上部カバー1a
の上面には、スリット2の延びる方向と略平行に支持部
材1cが形成されている。支持部材1cの両脇には、円
周面となる受け部11が形成されている。支持部材1c
は、受け部11と逆方向に湾曲する所定の厚みを有した
構造となっている。そして、支持部材1cの端部13と
受け部11の端部11aが連続して接合され、結果とし
て、支持部材1cの両端には、リング状の端面が形成さ
れる。
【0047】更に、このような構造の上部カバー1a
に、例えば、図22に示すような構造にてディスプレイ
パネル3の支持部材3aが結合している。なお、図22
は、図20におけるb−b線断面を示している。図22
において、前述したように、各受け部11の端部11a
と、支持部材1cの端部13が連続して接合される結
果、支持部材1cの両端には、中央に穴10を有するリ
ング状の端面が形成される。この支持部材1cの両端に
形成されたリング状の端面を挟むようにディスプレイパ
ネル3の支持部材3a(取付け部材)が嵌合されてい
る。支持部材1cの両端に形成されたリング状の端面と
ディスプレイパネル3の支持部材3aとの隙間、即ち、
嵌合ギャップδは、例えば、0.2ミリメートル以下に
設定される。
【0048】この嵌合ギャップδは、水滴が表面張力に
よって支持部材1cのリング状端面とディスプレイパネ
ル3の支持部材3aに支持され、その嵌合ギャップδに
進入しないような値に決められている。また、上部カバ
ー1aに形成された受け部11の端部12の高さは、支
持部材1cの端部13の高さより大きくなっている。そ
の結果、リング状の端面の幅は、そのリングの底部を含
む所定範囲(受け部11の端部12に対応)が他の部分
(支持部材1cの端部13に対応)より大きくなってい
る。
【0049】このような構造により、水分が仮に上記嵌
合ギャップδに進入したとしても、その水分が受け部1
1の端部12(リング状端面の底部を含む所定範囲)を
超えて上部カバー1a内に進入することが防止される。
また更に、上記受け部11の端部12のリング内側面が
支持部材1cの内部に向かうほど狭くなるようなテーパ
ー状に形成されている。このため、水分が受け部11の
端部12を更に超えにくくなる。
【0050】以上のような上部カバー1aとディスプレ
イパネル3の支持部材3aの接合構造により、それらの
接合部分から上部カバー1a内に水分が進入することを
確実に防止することができる。
【0051】
【発明の効果】上記した説明したように、本発明によれ
ば、POS端末装置などの端末装置の防水効果を向上さ
せることが可能となる。特に、カード読取装置を内蔵す
る場合に必要となるカード挿通用のスリット形状を、上
端部が下端部よりオーバーハングするような構造とする
ことによって、装置上面から流れる液体がスリット内に
侵入することを防止できるようになる。なお、この効果
はスリットがカード挿通以外の用途に用いられる場合も
同様に得られる。
【0052】また、スリットの上端部に樋の作用をなす
突起を形成することにより、液体をPOS端末装置への
侵入の影響がでないような位置にまで導くことができ、
装置の防水効果を更に高めることができる。更に、スリ
ット内、特にその両端部に山型の突起を設けることによ
って、スリット内に流入する液体をこの突起でせき止め
ることができ、防水効果をより高めることができる。
【0053】一方、筺体同士をはめ合わせる際には、上
側に配置される部材を下側に配置される部材よりも外側
となるようにはめ合わせることによって、液体の装置内
部への侵入をより効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるPOS端末装置の側
面図を示す図面である。
【図2】本発明の一実施形態によるPOS端末装置の上
面図を示す図面である。
【図3】本発明の一実施形態によるPOS端末装置の正
面図を示す図面である。
【図4】本発明の一実施形態によるPOS端末装置の背
面図を示す図面である。
【図5】上部カバーの側面図と側面断面図を示す図面で
ある。
【図6】スリット部の拡大側面断面図を示す図面であ
る。
【図7】カードレールの正面図と断面図を示す図面であ
る。
【図8】カードレールの正面図と断面図を示す図面であ
る。
【図9】上部カバーとベース部との嵌め合わせを示す図
面である。
【図10】背面カバーの正面図を示す図面である。
【図11】背面カバーの裏側を図示した図面である。
【図12】背面カバーの上面図を示す図面である。
【図13】背面カバーを下側から図示した図面である。
【図14】背面カバーの側面断面図を示す図面である。
【図15】上面カバー後端の側面断面図を示す図面であ
る。
【図16】上面カバー後端と背面カバーとの嵌め合わせ
を示す図面である。
【図17】背面カバー端部の拡大断面図を示す図面であ
る。
【図18】カードレールの上部カバーへの取付けを示す
図面である。
【図19】カードレールの上部カバーへの取付けを示す
図面である。
【図20】上部カバーの外観構造を示す図である。
【図21】上部カバーの内側構造を示すずである。
【図22】上部カバーとディスプレイパネルの支持部材
との接合構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 POS端末装置 1a 上部カバー 1b ベース部 1c 支持部材 2 スリット 3 ディスプレイパネル 3a 支持部材 4 背面カバー 5、6 カードレール

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報記録カードに対する処理を行う機構を
    内蔵し、該カードを挿入するためのスリットが設けられ
    た端末装置において、 前記スリットを当該端末装置の側面に設けると共に、 該スリットの上側にあるスリット上端部をスリットの下
    側にあるスリット下端部より装置外側方向に張り出すよ
    うに形成したことを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の端末装置において、 前記スリット下端部のエッジ部分を面取りしたことを特
    徴とする端末装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の端末装置におい
    て、 前記スリットが設けられた装置側面の上端部分は、当該
    端末装置の設置面の垂線に対して装置外側に張り出すよ
    うな傾斜がつけられていることを特徴とする端末装置。
  4. 【請求項4】筐体の側面に水平方向に延びるスリットが
    形成されると共に、 該スリットの上側のスリット上端部を、該スリットの下
    側のスリット下端部よりも筐体の外側に張り出すように
    形成したことを特徴とする端末装置。
  5. 【請求項5】装置筐体の一部を構成し、装置が組み上げ
    られた状態では第一のカバーの上に第二のカバーが組み
    合わされる端末装置において、 前記第一のカバーの前記第二のカバーに接する部分に
    は、凹状の溝が設けられると共に、 前記第二のカバーの前記第一のカバーに接する部分に
    は、凸状の突起が設けられ、 前記凹状溝と前記凸状突起とがかみあわされることを特
    徴とする端末装置。
  6. 【請求項6】情報記録カードに対する処理を行う機構を
    内蔵し、該カードを挿入するためのスリットが設けられ
    た端末装置において、 前記スリットを当該端末装置の側面に設けると共に、該
    スリットの奥に、挿入されたカードの上面下面位置及び
    先端位置を規制するカードガイドを設け、該カードガイ
    ドの端部に挿入されたカード上面及び下面に向かって突
    出する対となる突出部を形成したたことを特徴とする端
    末装置。
  7. 【請求項7】情報記録カードに対する処理を行う機構を
    内蔵し、該カードを挿入するためのスリットが設けられ
    た端末装置において、 前記スリットを当該端末装置の側面に設けると共に、 側面に続く上面を当該側面側が低くなるように傾斜さ
    せ、上面の当該側面との境界部近傍に、スリットの長さ
    方向に延びる突出部を形成したことを特徴とする端末装
    置。
  8. 【請求項8】カバー本体上に両端がリング状の面を有す
    る支持部材を形成すると共に、 該支持部材にそのリング状の両端面を挟むように嵌合す
    る取付け部材を設け、 該支持部材と取付け部材との間の嵌合ギャップを、水粒
    が表面張力にて支持部材と取付け部材に支持されるよう
    な値に設定したことを特徴とする端末装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の端末装置において、 リング状の各端面の底部を含む所定範囲の幅を他の部分
    の幅より大きくしたことを特徴とする端末装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の端末装置において、 リング状の各端面の少なくとも上記所定範囲におけるリ
    ング内側面を支持部材の内部に向かうほど狭くなるよう
    なテーパー状に形成したことを特徴とする端末装置。
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