JPH118589A - 障害監視装置 - Google Patents

障害監視装置

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JPH118589A
JPH118589A JP17525797A JP17525797A JPH118589A JP H118589 A JPH118589 A JP H118589A JP 17525797 A JP17525797 A JP 17525797A JP 17525797 A JP17525797 A JP 17525797A JP H118589 A JPH118589 A JP H118589A
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晋 坪坂
Kazuko Funakura
和子 舩倉
Masataka Ieki
雅尊 家喜
Kazuhiro Uchiyama
和弘 内山
Yoshio Ebine
佳雄 恵比根
Yutaka Fukuya
裕 福家
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な双方向通信制御で子局の状態を常に監
視しなければ、障害子局を特定することができない。 【解決手段】 複数の子局20及び親局10間に接続し
て、光信号を伝送する下り伝送路30と上り光伝送路4
0とを有する光伝送システム内で子局の障害を監視する
障害監視装置であって、子局は、発振回路27にて各子
局毎に相異なる周波数信号を発生し、合成器28にてR
F主信号に重畳され、E/O25aにおいて光信号に変
換する。この光信号を上り光伝送路を介して親局に伝送
し、親局は、子局群O/E13AにてRF重畳された光
信号を受光し電気信号に変換する。分波器31にてRF
主信号と複数の重畳信号に分波し、各BPF16にて各
々の重畳信号を抽出し、レベル検出部17にて重畳信号
のレベルを検出し、このレベル結果に基づいて、制御部
19が子局障害ありと判別すると、この子局の障害を警
報発生器18にて報知させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信ネットワー
クに関し、特に親局と、この親局と光信号で双方向通信
を行う複数の子局と、前記親局から子局への光信号を伝
送する下り光伝送路と、前記子局から親局への光信号を
伝送する上り光伝送路とを有する多分岐型光伝送システ
ムであって、この光伝送システム内における子局の障害
を親局側で監視する障害監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような多分岐型光伝送システ
ムの障害監視装置としては、親局側で各子局から受光す
る光信号の受光レベルの絶対値や、親局側で各子局から
受光する光信号の受光レベルの変化量を常時監視するこ
とにより、この監視結果に基づいて各子局の障害有無を
検出し、この検出結果に基づいて、子局の障害発生を報
知するように警報用LEDを点灯するようにしたものが
考えられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の障害監視装置によれば、受光レベルの絶対値や変化
量に基づいて、光伝送システム内における子局の障害を
親局側で検出するようにしたが、複数の子局からの光信
号を合成して受光するため、この光伝送システム内の複
数の子局から障害に関わる子局を特定することができ
ず、この障害子局を特定する場合には親局及び子局のす
べてにCPU及びデジタル伝送変調器を設ける必要があ
り、しかも複雑な通信制御によるポーリング通信等の双
方向通信で子局の状態を常に監視しなければならないと
いった問題点があった。
【0004】また、前記絶対値に基づいて子局の障害を
検出する障害監視装置によれば、例えば子局内部の発光
素子による発光量のバラツキ、その設置状況の違い、各
子局間や子局及び親局間における伝送損失の違いを考慮
したとしても、全ての条件において障害検出用としての
閾値レベルを誤動作等の問題が生じないように設定する
事は極めて困難であり、実現性に非常に乏しく、子局の
障害の有無を誤検出してしまう可能性があるといった問
題点があった。
【0005】また、前記変化量に基づいて子局の障害を
検出する障害監視装置によれば、短時間の急な受光レベ
ルの変動ならば検出できるが、子局の光信号が徐々に低
下してきた場合、つまり受光レベルが徐々に低下してき
た場合には、障害検出用としての変化量検出に対処する
ことができず、子局の障害の有無を誤検出してしまう可
能性があるといった問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、子局の障害発生の
検出を確実に行うと共に、複雑な双方向通信制御で子局
の状態を常に監視しなくても、光伝送システム内の複数
の子局から障害子局を特定することができる障害監視装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の障害監視装置は、親局と、複数の子局と、前
記親局及び子局間に接続し、親局及び子局間でRF主信
号を光伝送する光伝送路とを有する光伝送システム内
で、親局において子局の障害を監視する障害監視装置で
あって、前記子局は、各子局毎に相異なる周波数の重畳
信号を発振する発振手段と、子局から伝送すべきRF主
信号と発振手段による重畳信号とを周波数多重化してR
F多重信号を生成するRF合成手段と、このRF多重信
号を光信号に変換して送出する発光素子とを有し、前記
親局は、前記光伝送路を介して伝送された光信号を受光
し、この光信号を光電変換する受光素子と、この受光素
子にて光電変換されたRF多重信号から、RF主信号と
各子局毎の重畳信号とをそれぞれ抽出する信号抽出手段
と、この信号抽出手段にて抽出された各子局毎の重畳信
号消失に基づいて子局における障害発生を検出する障害
有無検出手段と、各子局毎に障害が発生したことを報知
する障害報知手段と、前記障害有無検出手段にて重畳信
号の消失に基づいて子局の障害発生を検出すると、この
消失した重畳信号に対応した子局において障害が発生し
たことを報知するように、前記障害報知手段を制御する
制御手段とを有するものである。
【0008】従って、本発明の障害監視装置によれば、
親局側で各子局からのRF主信号を含むRF多重信号か
ら重畳信号を抽出し、この重畳信号消失に基づいて子局
の障害発生を検出すると、この消失した重畳信号に対応
した子局に障害が発生したことを障害報知手段にて報知
させるようにしたので、子局の障害発生の検出を確実に
行うことができると共に、複雑な双方向通信制御で子局
の状態を常に監視しなくても、光伝送システム内の複数
の子局から障害子局を特定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における請求項1記載の障
害監視装置は、親局と、複数の子局と、前記親局及び子
局間に接続し、親局及び子局間でRF主信号を光伝送す
る光伝送路とを有する光伝送システム内で、親局におい
て子局の障害を監視する障害監視装置であって、前記子
局は、各子局毎に相異なる周波数の重畳信号を発振する
発振手段と、子局から伝送すべきRF主信号と発振手段
による重畳信号とを周波数多重化してRF多重信号を生
成するRF合成手段と、このRF多重信号を光信号に変
換して送出する発光素子とを有し、前記親局は、前記光
伝送路を介して伝送された光信号を受光し、この光信号
を光電変換する受光素子と、この受光素子にて光電変換
されたRF多重信号から、RF主信号と各子局毎の重畳
信号とをそれぞれ抽出する信号抽出手段と、この信号抽
出手段にて抽出された各子局毎の重畳信号消失に基づい
て子局における障害発生を検出する障害有無検出手段
と、各子局毎に障害が発生したことを報知する障害報知
手段と、前記障害有無検出手段にて重畳信号の消失に基
づいて子局の障害発生を検出すると、この消失した重畳
信号に対応した子局において障害が発生したことを報知
するように、前記障害報知手段を制御する制御手段とを
有することを特徴とする。
【0010】前記光伝送路とは、例えば光ファイバに相
当し、子局から親局への光信号を伝送する上り光伝送路
と、親局から子局への光信号を伝送する下り光伝送路と
を有している。
【0011】この障害監視装置は、複数の子局から親局
へ上りRF主信号を光伝送する上り光伝送系に関わる子
局障害を監視し、この子局障害を報知するようにしたも
のである。尚、ここでの子局障害とは、例えば上り光伝
送路断、子局側電源障害や子局側発光素子の障害等とい
った、子局から親局にRF光信号を光伝送することがで
きなくなるような障害に相当するものである。
【0012】前記発振手段は、各子局毎に相異なる周波
数の重畳信号を発振する発振回路に相当するものであ
る。
【0013】前記RF合成手段は、例えば、RF主信号
と、発振回路による重畳信号とを周波数多重する合成器
に相当するものである。
【0014】前記発光素子は、例えばレーザーダイオー
ドに相当するものであり、前記受光素子は、例えばフォ
トダイオードに相当するものである。
【0015】前記信号抽出手段は、例えばRF多重信号
からRF主信号と重畳信号とに抽出し、この抽出された
重畳信号より各子局に割り当てた周波数の重畳信号のみ
を抽出するバンドパスフィルタ(以下、単にBPFと称
する)とを有するものである。
【0016】前記障害有無検出手段は、前記重畳信号の
消失をもって子局障害の発生を検出するものであり、即
ち、重畳信号が有る場合には子局は正常で障害は発生し
ておらず、消失した場合にはその信号源を有する子局に
障害が発生したことを検出するものである。尚、この障
害有無検出手段は、重畳信号の有無、例えば重畳信号の
レベルを検出するレベル検出部と、この検出結果に基づ
いて子局障害の有無を判別する制御部とを有している。
【0017】前記障害報知手段は、例えば障害子局が特
定できるように様々な警報音パターンを有する警報ブザ
ー等の警報発生器や、障害子局を特定できるように様々
な警告表示パターンを有する表示器に相当するものであ
る。
【0018】従って、本発明における請求項1記載の障
害監視装置によれば、親局側で各子局からのRF主信号
を含むRF多重信号から重畳信号を抽出し、この重畳信
号の消失に基づいて子局障害の発生を検出すると、この
消失した重畳信号に対応した子局に障害が発生したこと
を障害報知手段にて報知させるようにしたので、障害の
発生した子局の検出を確実に実施することができると共
に、親局側に複雑な回路・通信制御手段等を設けること
なく、複雑な双方向通信制御で子局の状態を常に監視し
なくても、光伝送システム内の複数の子局から障害子局
を特定することができる。
【0019】また、本発明における請求項2記載の障害
監視装置は、上記請求項1記載の構成に加えて、子局
は、光伝送路を介して親局側からの光信号を受光する子
局側受光素子と、この子局側受光素子にて受光された光
信号に基づいて子局及び光伝送路の障害の発生を検出す
る子局側障害検出手段と、この子局側障害検出手段にて
子局障害発生を検出すると、この子局における発振手段
による重畳信号の発振動作を停止させる、もしくは発光
素子の発光を停止させる子局側制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0020】この障害監視装置は、親局から複数の子局
への光信号を伝送する下り光伝送系に関わる下り受光断
を監視し、この下り受光断を報知するようにしたもので
ある。尚、ここでの下り受光断とは、親局から子局への
下り光伝送系の故障、例えば下り光伝送路断や子局側受
光素子の障害等といった直接子局の発光断とならない障
害に相当するものである。
【0021】前記子局側障害検出手段は、各子局側で親
局から伝送される光信号を監視し、この下り受光断監視
結果に基づいて子局障害の有無を検出するものである。
【0022】また、前記子局側制御手段は、子局側障害
検出手段にて下り受光断を検出すると、この下り受光断
に関わる子局の発振手段による重畳信号の発振動作を停
止するか、もしくは発光素子による発光動作をも停止さ
せる。
【0023】従って、本発明における請求項2記載の障
害監視装置によれば、上記請求項1記載の障害監視装置
の効果に加えて、子局は、光伝送路を介して親局側から
の光信号を受光する子局側受光素子と、この子局側受光
素子にて受光された光信号に基づいて子局及び光伝送路
の障害の発生を検出する子局側障害検出手段と、この子
局側障害検出手段にて子局障害発生を検出すると、この
子局における発振手段による重畳信号の発振動作を停止
させる、もしくは発光素子の発光を停止させる子局側制
御手段とを有するようにしたので、親局側では子局から
の重畳信号を検出することができず、子局における障害
発生を認識することができる。
【0024】つまり、下り光伝送系の故障が発生したと
しても、この障害子局を特定し、警報を発出することが
できる。
【0025】また、この障害監視装置を使用する光伝送
システムでは、例えばマルチドロップトポロジーやスタ
ートポロジーで構成されており、前者は、親局及び複数
の子局間の光ファイバを光分岐器でバス状にし、親局と
個々の子局とを光分岐器を介して接続するようにしてあ
り、後者は、親局及び複数の子局間の光ファイバを放射
状に接続したものである。
【0026】このようにマルチドロップトポロジーやス
タートポロジーを採用した光伝送システムにあって所定
の接続順序とは、親局側から順次に接続される子局の順
序に相当するものである。
【0027】このような親局側から順次に接続される子
局としては、いかなる子局数のシステム構成であって
も、親局に近ければ近くなるほど、その発光素子にて発
光する光信号が安定していることが望ましい。
【0028】さらに、マルチドロップトポロジー及びス
タートポロジーでは、複数の子局からの光信号が干渉し
て生じる、光ビート雑音を低減することが望ましい。一
般に、重畳信号を発光素子に加えることにより、光信号
の安定性を高くすることができるが、その効果は、重畳
信号の周波数が低い方がより大きいことが知られてい
る。
【0029】そこで、本発明における請求項3記載の障
害監視装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加え
て、親局は、所定の接続順序で各子局と接続するもので
あり、各子局の重畳信号に関わる周波数は、前記接続順
序に基づいて親局から遠い順の子局から周波数を高くし
たことを特徴とする。
【0030】従って、本発明における請求項3記載の障
害監視装置によれば、各子局の重畳信号は、その所定接
続順序に基づいて親局から遠い順の子局から、その周波
数を高くするようにしたので、親局に近くなればなるほ
ど、その子局における光信号の安定性を高くすることが
できると共に、その光ビート雑音を大幅に低減すること
ができる。
【0031】また、本発明における請求項4記載の障害
監視装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、
各子局の重畳信号に関わる周波数が、RF主信号帯域よ
りも低い周波数であることを特徴とする。
【0032】また、本発明における請求項5記載の障害
監視装置は、上記請求項3記載の構成に加えて、各子局
の重畳信号に関わる周波数が、RF主信号帯域よりも低
い周波数であることを特徴とする。
【0033】従って、本発明における請求項4又は5記
載の障害監視装置によれば、上記請求項1、2又は3記
載の障害監視装置の効果に加えて、RF主信号帯域より
も低い周波数の重畳信号をRF主信号に周波数多重する
ようにしたので、発光素子の動作安定や伝送路中の反射
等に起因する伝送特性劣化の影響を低減することができ
る。
【0034】また、本発明における請求項6記載の障害
監視装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、
各子局の重畳信号に関わる周波数は、この重畳信号とR
F主信号とを周波数多重したときに発生する2次相互変
調歪がRF主信号帯域内で発生しないように選定された
周波数であることを特徴とする。
【0035】また、本発明における請求項7記載の障害
監視装置は、上記請求項3記載の構成に加えて、各子局
の重畳信号に関わる周波数は、この重畳信号とRF主信
号とを周波数多重したときに発生する2次相互変調歪が
RF主信号帯域内で発生しないように選定された周波数
であることを特徴とする。
【0036】従って、本発明における請求項6又は7記
載の障害監視装置によれば、上記請求項1、2又は3記
載の障害監視装置の効果に加えて、各子局の重畳信号に
関わる周波数は、この重畳信号とRF主信号とを周波数
多重したときに発生する2次相互変調歪がRF主信号帯
域内で発生しないように選定された周波数であるように
したので、伝送系の非直線性によって発生した2次相互
変調歪がRF主信号帯域内に発生し、これによってRF
主信号の伝送特性に影響を及ぼすような事態を防止する
ことができる。
【0037】また、本発明における請求項8記載の障害
監視装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加えて、
各子局の重畳信号の周波数は、その周波数の整数倍数が
他の子局の重畳信号帯域内に入らないように選定された
周波数であることを特徴とする。
【0038】また、本発明における請求項9記載の障害
監視装置は、上記請求項3記載の構成に加えて、各子局
の重畳信号の周波数は、その周波数の整数倍数が他の子
局の重畳信号帯域内に入らないように選定された周波数
であることを特徴とする。
【0039】従って、本発明における請求項8又は9記
載の障害監視装置によれば、上記請求項1、2又は3記
載の効果に加えて、各子局の重畳信号の周波数は、その
周波数の整数倍数が他の子局の重畳信号帯域内に入らな
いように選定された周波数であるようにしたので、伝送
系の非直線性によって発生した高調波歪が重畳信号消失
検出の妨げとならないように、警報精度の改善及び誤動
作の防止を図ることができる。
【0040】また、本発明における請求項10記載の障
害監視装置は、上記請求項1又は2記載の構成に加え
て、各子局の重畳信号の周波数は、複数の重畳信号の組
み合わせで発生した2次相互変調歪、もしくは3次相互
変調歪が他の子局の重畳信号帯域内に発生しないように
選定された周波数であることを特徴とする。
【0041】また、本発明における請求項11記載の障
害監視装置は、上記請求項3記載の構成に加えて、各子
局の重畳信号の周波数は、複数の重畳信号の組み合わせ
で発生した2次相互変調歪、もしくは3次相互変調歪が
他の子局の重畳信号帯域内に発生しないように選定され
た周波数であることを特徴とする。
【0042】従って、本発明における請求項10又は1
1記載の障害監視装置によれば、上記請求項1、2又は
3記載の障害監視装置の効果に加えて、各子局の重畳信
号の周波数は、複数の重畳信号の組み合わせで発生した
2次相互変調歪、もしくは3次相互変調歪が他の重畳信
号帯域内に生じないように選定された周波数であるよう
にしたので、伝送系の非直線性によって発生した2次相
互変調歪、もしくは3次相互変調歪が重畳信号消失検出
の妨げとならず、警報精度の改善及び誤動作の防止を図
ることができる。
【0043】以下、図面に基づいて本発明の光伝送装置
における実施の形態を示す光伝送システムについて説明
する。図1は本実施の形態に示す光伝送システムの概略
構成を示すブロック図である。
【0044】図1に示す光伝送システム1は、1つの親
局10と、3つの子局20をそれぞれ有する複数の子局
群20A(20B)と、複数の下り光分岐器21a(2
1b,21c,21d,21e)を介してマルチドロッ
プトポロジーで子局20に接続して、前記親局10から
子局20に光信号を伝送する下り光伝送路30と、各子
局群20A(20B)毎に、上り光分岐器26a,26
b(26d,26e)を介してマルチドロップトポロジ
ーで各子局群20A(20B)内の子局20に接続し
て、各子局群20A(20B)内の子局20から親局1
0に、後述するRF多重信号を伝送する複数の上り光伝
送路40とを有している。
【0045】前記子局群20A(20B)は、第1子局
群20Aと第2子局群20Bとから構成し、前記第1子
局群20Aには第1子局20a、第3子局20b及び第
5子局20cを有し、前記第2子局群20Bには第2子
局20d、第4子局20e及び第6子局20fを有して
いる。
【0046】前記上り光伝送路40は、第1子局群20
Aの第1子局20a、第3子局20b及び第5子局20
cをマルチドロップ・トポロジーで接続した第1子局群
上り光伝送路40Aと、前記第2子局群20Bの第2子
局20d、第4子局20e及び第6子局20fをマルチ
ドロップ・トポロジーで接続した第2子局群上り光伝送
路40Bとを有している。
【0047】尚、RF多重信号とは、各子局の発光素子
にて発光された光信号に、各子局を識別するための重畳
信号とRF主信号とを多重化した信号に相当するもので
ある。
【0048】前記第1子局群20Aの第1子局20aに
は、下り光伝送路30を介して得られる親局10からの
光信号を、ほぼ1/6の分岐比で分岐する第1下り用光
分岐器21aと、この第1下り用光分岐器21aにて分
岐された光信号を電気信号に変換し、この電気信号を信
号出力端子22aに出力する第1O/E23aと、信号
入力端子24aから得られる電気信号に応じて光信号を
発光する発光素子を有する第1E/O25aと、前記第
1子局群上り光伝送路40Aと接続して、前記第1E/
O25aの光信号を、ほぼ1/3の合成比で合成する第
1光合成器26aとを有している。
【0049】前記第2子局群20Bの第2子局20dに
は、下り光伝送路30の第1下り用光分岐器21aを介
して得られる光信号を、ほぼ1/5の分岐比で分岐する
第2下り用光分岐器21dと、この第2下り用光分岐器
21dにて分岐された光信号を電気信号に変換し、この
電気信号を信号出力端子22dに出力する第2O/E2
3dと、信号入力端子24dから得られる電気信号に応
じて光信号を発光する発光素子を有する第2E/O25
dと、前記第2子局群上り光伝送路40Bと接続して、
前記第2E/O25dの光信号を、ほぼ1/3の合成比
で合成する第2光合成器26dとを有している。
【0050】前記第1子局群20Aの第3子局20bに
は、下り光伝送路30の第2下り用光分岐器21dを介
して得られる光信号を、ほぼ1/4の分岐比で分岐する
第3下り用光分岐器21bと、この第3下り用光分岐器
21bにて分岐された光信号を電気信号に変換し、この
電気信号を信号出力端子22bに出力する第3O/E2
3bと、信号入力端子24bから得られる電気信号に応
じて光信号を発光する発光素子を有する第3E/O25
bと、前記第1子局群上り光伝送路40Aと接続して、
前記第3E/O25bの光信号を、ほぼ1/2の合成比
で合成する第3光合成器26bとを有している。
【0051】前記第2子局群20Bの第4子局20eに
は、下り光伝送路30の第3下り用光分岐器21bを介
して得られる光信号を、ほぼ1/3の分岐比で分岐する
第4下り用光分岐器21eと、この第4下り用光分岐器
21eにて分岐された光信号を電気信号に変換し、この
電気信号を信号出力端子22eに出力する第4O/E2
3eと、信号入力端子24eから得られる電気信号に応
じて光信号を発光する発光素子を有する第4E/O25
eと、前記第2子局群上り光伝送路40Bと接続して、
前記第4E/O25eの光信号を、ほぼ1/2の合成比
で合成する第4光合成器26eとを有している。
【0052】前記第1子局群20Aの第5子局20cに
は、下り光伝送路30の第4下り用光分岐器21eを介
して得られる光信号を、ほぼ1/2の分岐比で分岐する
第5下り用光分岐器21cと、この第5下り用光分岐器
21cにて分岐された光信号を電気信号に変換し、この
電気信号を信号出力端子22cに出力する第5O/E2
3cと、信号入力端子24cから得られる電気信号に応
じて光信号を発光する発光素子を有し、前記第1子局群
上り光伝送路40Aと接続して、この発光素子による光
信号を発光する第5E/O25cとを有している。
【0053】前記第2子局群20Aの第6子局20fに
は、下り光伝送路30の第5下り用光分岐器21cを介
して得られる光信号を電気信号に変換し、この電気信号
を信号出力端子22cに出力する第6O/E23fと、
信号入力端子24fから得られる電気信号に応じて光信
号を発光する発光素子を有し、前記第2子局群上り光伝
送路40Bと接続して、この発光素子による光信号を発
光する第6E/O25fとを有している。
【0054】尚、前記第1子局群上り光伝送路40Aに
おいては、親局10と各子局20a,20b,20cと
がマルチドロップトポロジーで接続されているので、第
5子局20cの第5E/O25cからの光信号と、第3
子局20bの第3E/O25bからの光信号とを第3光
合成器26bにて、ほぼ1:1の合成比で合成すると共
に、この第3上り用光合成器26bにて合成された光信
号と、第1子局20aの第1E/O25aからの光信号
とを第1光合成器26aにて、ほぼ2:1の合成比で合
成し、この第1光合成器26aにて合成された光信号を
親局10の第1子局群O/E13Aに伝送するものであ
る。
【0055】また、前記第2子局群上り光伝送路40B
においては、親局10と各子局20d,20e,20f
とがマルチドロップトポロジーで接続されているので、
第6子局20fの第6E/O25fからの光信号と、第
4子局20eの第4E/O25eからの光信号とを第4
光合成器26eにて、ほぼ1:1の合成比で合成すると
共に、この第4光合成器26eにて合成された光信号
と、第2子局20dの第2E/O25dからの光信号と
を第2光合成器26dにて、ほぼ2:1の合成比で合成
し、この第2光合成器26dにて合成された光信号を第
2子局群O/E13Bに伝送するものである。
【0056】また、前記第1子局群20Aの第1子局2
0a、第3子局20b及び第5子局20cは、夫々発光
波長の異なる発光素子を有しており、第1子局20aは
発光素子LD−B、第3子局20bは発光素子LD−C
及び第5子局20cは発光素子LD−Aを夫々有してい
る。尚、この同一群内における各子局の発光波長帯の間
隔は、スペクトル線幅、周囲温度やバイアス電流変化に
よる発光波長変化、システムのCNR等の要求仕様値及
び伝送信号帯域を加味しながら決定するものである。
【0057】また、前記第2子局群20Bの第2子局2
0d、第4子局20e及び第6子局20fも同様に発光
波長の異なる発光素子を有しており、第2子局20dは
発光素子LD−B、第4子局20eは発光素子LD−C
及び第6子局20fは発光素子LD−Aを夫々有してい
る。
【0058】つまり、前記第1子局群20Aの第1子局
20a及び第2子局群20Bの第2子局20dは第1及
び第2光合成器26a,26dを含め、上り光伝送系に
関わる部分が同一であり、第3子局20b及び第4子局
20eも、第3及び第4光合成器26b,26eを含め
て上り光伝送系に関わる部分が同一であり、第5子局2
0c及び第6子局20fも上り光伝送系に関わる部分が
同一である。
【0059】また、第1子局群20A内の第1子局群上
り光伝送路40Aを介して接続する、少なくとも親局1
0と子局20a、又は2つの子局20aと子局20b
(20bと20c)間の組み合わせは、第2子局群20
B内の第2子局群上り光伝送路40Bを介して接続す
る、少なくとも親局10と子局20d、又は2つの子局
20dと子局20e(20eと20f)間の組み合わせ
と同一である。
【0060】では、次に本発明の主眼となる障害監視装
置の詳細について説明する。図2は本実施の形態である
光伝送システム1内の親局10及び子局20a間におけ
る障害監視装置内部の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0061】図2において第1子局群20A内の子局2
0aは、前述したように第1下り用光分岐器21a、第
1O/E23a、第1上り用光分岐器26a及び第1E
/O25aのほかに、各子局毎に予め設定された所定周
波数の重畳信号を発振する発振回路27a(27)と、
第1下り用光分岐器21aにて分岐された光信号のレベ
ルを検出し、この検出結果に基づいて下り光伝送路30
における光信号の障害有無を検出すると共に、この障害
有無検出結果に基づいて第1E/O25aの発光動作も
しくは発振回路27aの発振動作を制御する制御部29
a(29)と、前記発振回路27aにて発振された重畳
信号及びRF主信号を多重化して、RF多重信号を生成
する合成器28a(28)と、前述されたRF多重信号
を光信号に変換する第1E/O25aとを有している。
【0062】尚、この光伝送システムの第1子局群20
A内又は第2子局群20B内の各子局20においては、
各子局群20A,20B内の子局20と親局10との接
続順序に基づいて、子局20が親局10に近づくに連れ
て、その重畳信号の周波数が低くなるように設定してあ
る。つまり、第1子局群20A内の、第1子局20aに
おける重畳信号の周波数をf1、第3子局20bにおけ
る重畳信号の周波数をf2、第5子局20cにおける重
畳信号の周波数をf3とした場合には、f1<f2<f
3の条件が成立するものである。
【0063】尚、図2においては第1子局群20A内の
第1子局20aだけを例にとり説明したが、他の子局2
0においても同一の構成としてある。
【0064】図2において親局10の第1子局群O/E
13Aは、第1子局群20Aの光信号を電気信号に変換
する親局O/E32と、前記第1子局群20AのRF多
重信号を、RF主信号と第1子局群20Aの重畳信号と
に分波する分波器31とを有している。尚、ここで第1
子局群20Aの光信号とは、第1子局20a、第3子局
20b及び第5子局20cからの光信号を、第1光合成
器26a及び第3光合成器26bにて合成した光信号に
相当するものであり、同様に、第1子局群20Aの重畳
信号とは、第1子局20a、第3子局20b及び第5子
局20cからの光信号を、第1光合成器26a及び第3
光合成器26bにて合成した重畳信号に相当するもので
ある。
【0065】さらに、この親局10には、前記分波器3
1にて分波された第1子局群20A内の重畳信号から各
子局毎の重畳信号(所定周波数)を抽出する複数のBP
F16と、このBPF16にて得られた各子局毎の重畳
信号のレベルを検出するレベル検出部17と、前記レベ
ル検出部17による各重畳信号のレベル結果に基づいて
重畳信号の障害有無を判別すると共に、この障害有無判
別結果に基づいて、この障害有無判別結果に関わる重畳
信号に対応した子局20の障害有無を判別する制御部1
9と、障害有りと判別された場合には各子局20に対応
した警報用LEDを点灯する警報発生器18とを有して
いる。
【0066】尚、前記BPF16及びレベル検出部17
の各台数は、子局群内の子局数に対応するものであり、
例えば、BPF16aは、第1子局20aからのRF多
重信号に含まれる重畳信号f1を抽出するものであり、
BPF16bは第3子局20bからのRF多重信号に含
まれる重畳信号f2を抽出するものであり、BPF16
cは第5子局20cからのRF多重信号に含まれる重畳
信号f3を抽出するものである。
【0067】前記制御部19は、前記レベル検出部17
による重畳信号のレベル結果に基づいて重畳信号の有無
を判別すると共に、この判別結果に基づいて、この判別
結果に関わる重畳信号に対応した子局の障害有無を判別
するようにしたものである。
【0068】尚、図2においては第1子局群O/E13
Aだけを例にとり説明したが、第2子局群O/E13B
においても同一の構成としてある。
【0069】では、次に本実施の形態に示す光伝送シス
テム1の動作について説明する。
【0070】第1子局群20Aの第5子局20cは、信
号入力端子24cから得られたRF主信号と発振回路2
7からの重畳信号f3とを合成器28にて多重化し、こ
のRF多重信号を第5E/O25cにて光信号に変換
し、第3子局20bの第3光合成器26bに伝送する。
【0071】第3子局20bは、信号入力端子24bか
ら得られたRF主信号と発振回路27からの重畳信号f
2とを合成器28にて多重化し、このRF多重信号を第
3E/O25bにて光信号に変換し、この第3光合成器
26bに伝送する。
【0072】第3光合成器26bは、第5子局20cの
光信号と、第3子局20bの光信号とを、ほぼ1:1の
合成比で合成し、この合成した光信号を第1光合成器2
6aに伝送する。
【0073】第1子局20aは、信号入力端子24aか
ら得られたRF主信号と発振回路27aからの重畳信号
f1とを合成器28aにて多重化し、このRF多重信号
を第1E/O25aにて光信号に変換し、第1光合成器
26aに伝送する。
【0074】第1光合成器26aは、第3光合成器26
bにて合成された光信号と、第1子局20aの光信号と
を、ほぼ2:1の合成比で合成し、第1子局群上り光伝
送路40Aを介して、この合成した第1子局群20Aの
光信号を親局10の第1子局群O/E23aに伝送す
る。
【0075】この第1子局群O/E13Aにおいては、
親局O/E32にて第1群子局20Aの光信号を電気信
号に変換し、分波器31にて第1子局群20AのRF主
信号と第1子局群20Aの重畳信号とに分波し、第1子
局群20AのRF主信号を出力部14に伝送すると共
に、第1子局群20Aの重畳信号を各BPF16に伝送
する。
【0076】この親局O/E32は、この第1子局群2
0Aの光信号を電気信号に変換し、この電気信号を合成
回路15の一方の入力に供給する。
【0077】また、第2子局群20Bの第6子局20f
は、信号入力端子24fから得られたRF主信号と発振
回路27からの重畳信号とを合成器28にて多重化し、
このRF多重信号を第6E/O25fにて光信号に変換
し、第4子局20eの第4光合成器26eに伝送する。
【0078】第4子局20eは、信号入力端子24eか
ら得られるRF主信号と発振回路27からの重畳信号と
を合成器28にて多重化し、このRF多重信号を第4E
/O25eにて光信号に変換し、第4光合成器26eに
伝送する。
【0079】第4光合成器26eは、第6子局20fの
光信号と、第4子局20eの光信号とを、ほぼ1:1の
合成比で合成し、この合成したRF多重信号を第2光合
成器26dに伝送する。
【0080】第2子局20dは、信号入力端子24dか
ら得られるRF主信号と発振回路27からの重畳信号と
を合成器28にて多重化し、RF多重信号を第2E/O
25dにて光信号に変換し、第2光合成器26dに伝送
する。
【0081】第2光合成器26dは、第4光合成器26
eにて合成された光信号と、第2子局20bの光信号と
を、ほぼ2:1の合成比で合成し、前記第2子局群上り
光伝送路40Bを介して、この合成した第2子局群20
Bの光信号を親局10の第2子局群O/E13Bに伝送
する。
【0082】この第2子局群O/E13Bにおいても、
前記第2子局群20B内の光信号を図示せぬ親局O/E
にて電気信号に変換し、第1子局群O/E13Aと同様
に、図示せぬ分波器にて第2子局群20BのRF多重信
号を、第2子局群20B内のRF主信号と第2子局群2
0B内の重畳信号とに分波し、前記第2子局群20B内
の重畳信号を図示せぬ各BPFに伝送する。
【0083】この親局O/Eは、この第2子局群20B
内の光信号を電気信号に変換し、この電気信号を合成回
路15の他方の入力に供給する。
【0084】この合成回路15は、前記第1子局群O/
E13A及び第2子局群O/E13Bからの電気信号を
合成して、信号出力端子14に出力する。
【0085】では、ここで第1子局群20A内の第1子
局群上り光伝送路40Aにて第1子局20aに障害が発
生した場合の動作について説明する。
【0086】先にも説明した通り、合成器28aは、外
部からの電気信号と、発振回路27aより発せられる自
子局20aを識別する周波数帯域の重畳信号とを合成し
てRF多重信号を生成し、このRF多重信号は第1子局
20aの第1E/O25aにて光信号に変換される。こ
の光信号と第3光合成器26bにて合成された光信号と
を第1光合成器26aを介して合成し、親局10の第1
子局群O/E13Aに伝送する。
【0087】この第1子局群O/E13Aの分波器31
は、この第1子局群20Aの光信号を、第1子局群20
Aの光信号と第1子局群20Aの重畳信号とに分波し、
この第1子局群20A内の重畳信号をBPF16(16
a,16b,16c)にそれぞれ供給する。
【0088】各BPF16は、それぞれ所定周波数帯域
の重畳信号f1、f2、f3、つまり第1子局20a、
第3子局20b及び第5子局20cの重畳信号をそれぞ
れ抽出し、この重畳信号をレベル検出部17(17a,
17b,17c)にそれぞれ供給する。このレベル検出
部17は、各重畳信号のレベルを検出し、このレベル結
果を制御部19に伝送する。
【0089】尚、この制御部19は、このレベル結果に
基づいて重畳信号の子局障害有無を判別し、この判別結
果に基づいて各子局の障害発生を検出すると共に、この
子局障害判別結果に基づいて該当する障害子局の表示と
警報発生器18を制御するものである。
【0090】そこで、この制御部19は、レベル検出部
17aから重畳信号f1のレベル無し(重畳信号消失)
というレベル結果を受けると、この重畳信号f1に対応
する第1子局20aに障害が発生したと判断して、第1
子局20aにおいて障害が発生したことを報知する警報
LEDを、前記警報発生器18にて点灯させる。
【0091】では、次に下り光伝送路30にて第1子局
群20A内の第1子局20aに障害が発生した場合の動
作について説明する。
【0092】親局10側から下り光伝送路30を介して
光信号を第1子局20aに伝送するが、第1子局20a
の制御部29aは、光信号のレベルが通常よりも低いと
判断すると、この第1子局20a内の第1E/O25a
の発光動作もしくは発振回路27aの重畳信号の発振動
作を停止する。
【0093】前述したように親局10側の制御部19
は、第1子局群20AのRF多重信号に第1子局20a
に対応する重畳信号がないとのレベル結果を得ることに
なるので、第1子局20aに障害ありと判断して、第1
子局20aに障害が発生したことを報知する警報用LE
Dを、前記警報発生器18にて点灯させる。尚、子局障
害を警報用LEDの点灯表示で通知するようにしたが、
警報音で通知するようにしても良い。
【0094】本実施の形態によれば、例えば上り光伝送
路断、子局側電源障害や子局側発光素子の障害等といっ
た、子局20から親局10に光信号(RF多重信号)を
伝送することができなくなるような障害、つまり上り光
伝送路系で障害が発生したとしても、親局10側で各子
局20からのRF主信号を含むRF多重信号から重畳信
号を抽出し、この抽出された重畳信号に基づいて子局障
害有りを検出し、この重畳信号に対応する子局20で障
害が発生したことを警報発生器18にて出力させるよう
にしたので、障害子局の検出を確実に実施することがで
きると共に、親局10側に複雑な回路・通信制御手段等
を設けずに、複雑な双方向通信制御で子局の状態を常に
監視しなくても、光伝送システム1内の複数の子局20
から障害子局を特定することができる。
【0095】また、本実施の形態によれば、例えば下り
光伝送路断や子局側受光素子の障害等といった、直接子
局の発光断とならない親局10から子局20への下り光
伝送系の故障が発生したとしても、その障害に関わる子
局20の発振回路27による重畳信号の発振動作、もし
くは子局20のE/O25a(25b,25c,25
d,25e,25f)による発光動作を停止するように
したので、親局10側では子局20からの重畳信号を検
出することができず、子局障害ありと判断して障害子局
を認識することができる。
【0096】また、本実施の形態によれば、各子局20
の重畳信号は、その所定接続順序に基づいて親局10か
ら遠い順の子局20から、その周波数を高くしたので、
親局10に近くなればなるほど、その子局20における
光信号の安定性を高くすることができると共に、その光
ビート雑音を低減することができる。
【0097】また、本実施の形態によれば、RF主信号
帯域よりも低い周波数の重畳信号をRF主信号に周波数
多重化するようにしたので、発光素子の動作安定や伝送
路中の反射に起因する伝送特性劣化の影響を低減するこ
とができる。
【0098】また、本実施の形態によれば、各子局20
内の発振回路27にて発振する重畳信号に関わる周波数
を、この重畳信号とRF主信号とを多重化したときに発
生する2次相互変調歪がRF主信号帯域内で発生しない
ように選定された周波数であるようにしたので、伝送系
の非直線性によって発生した2次相互変調歪がRF主信
号帯域内で発生して、これによってRF主信号の伝送特
性に影響を及ぼすような事態を防止することができる。
【0099】また、各子局20内の発振回路27にて発
振する重畳信号の周波数を、その周波数の整数倍数が他
の子局の重畳信号帯域内に入らないように選定された周
波数であるようにした場合には、伝送系の非直線性によ
って発生した高調波歪が重畳信号消失検出の妨げとなら
ないように、警報精度の改善及び誤動作の防止を図るこ
とができる。
【0100】また、各子局20内の発振回路27にて発
振する重畳信号の周波数を、複数の重畳信号の組み合わ
せで発生した2次相互変調歪、もしくは3次相互変調歪
が他の重畳信号帯域内に生じないように選定された周波
数であるようにした場合、伝送系の非直線性によって発
生した2次相互変調歪、もしくは3次相互変調歪が重畳
信号消失検出の妨げとならないように、警報精度の改善
及び誤動作の防止を図ることができる。
【0101】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の障害監
視装置によれば、親局側で各子局からのRF主信号を含
むRF多重信号から重畳信号を抽出し、この重畳信号の
消失に基づいて子局障害の発生を検出すると、この消失
した重畳信号に対応した子局に障害が発生したことを障
害報知手段にて報知させるようにしたので、障害の発生
した子局の検出を確実に実施することができると共に、
親局側に複雑な回路・通信制御手段等を設けることな
く、複雑な双方向通信制御で子局の状態を常に監視しな
くても、光伝送システム内の複数の子局から障害子局を
特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に示す光伝送システム内部の概略
構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態に示す光伝送システムの障害監視
装置内部の詳細について説明するブロック図
【符号の説明】
1 光伝送システム 10 親局 12 親局E/O(発光素子) 13A 第1子局群O/E(受光素子) 13B 第2子局群O/E(受光素子) 16 BPF(信号抽出手段) 17 レベル検出部(障害有無検出手段) 18 警報発生器(障害報知手段) 19 制御部(障害有無検出手段) 20 子局 20A 第1子局群 20B 第2子局群 23a 第1O/E(子局側受光素子) 23b 第2O/E(子局側受光素子) 23c 第3O/E(子局側受光素子) 23d 第4O/E(子局側受光素子) 23e 第5O/E(子局側受光素子) 23f 第6O/E(子局側受光素子) 25a 第1E/O(子局側発光素子) 25b 第2E/O(子局側発光素子) 25c 第3E/O(子局側発光素子) 25d 第4E/O(子局側発光素子) 25e 第5E/O(子局側発光素子) 25f 第6E/O(子局側発光素子) 27(27a) 発振回路(発振手段) 28(28a) 合成器(RF合成手段) 29(29a) 制御部(子局側障害検出手段、子局側
制御手段) 30 下り光伝送路(光伝送路) 31 分波器 40 上り光伝送路(光伝送路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪坂 晋 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 舩倉 和子 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 家喜 雅尊 静岡県浜松市元城町216番18号 株式会社 松下通信静岡研究所内 (72)発明者 内山 和弘 静岡県浜松市元城町216番18号 株式会社 松下通信静岡研究所内 (72)発明者 恵比根 佳雄 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 (72)発明者 福家 裕 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と、複数の子局と、前記親局及び子
    局間に接続し、親局及び子局間でRF主信号を光伝送す
    る光伝送路とを有する光伝送システム内で、親局におい
    て子局の障害を監視する障害監視装置であって、 前記子局は、 各子局毎に相異なる周波数の重畳信号を発振する発振手
    段と、 子局から伝送すべきRF主信号と発振手段による重畳信
    号とを周波数多重化してRF多重信号を生成するRF合
    成手段と、 このRF多重信号を光信号に変換して送出する発光素子
    とを有し、 前記親局は、 前記光伝送路を介して伝送された光信号を受光し、この
    光信号を光電変換する受光素子と、 この受光素子にて光電変換されたRF多重信号から、R
    F主信号と各子局毎の重畳信号とをそれぞれ抽出する信
    号抽出手段と、 この信号抽出手段にて抽出された各子局毎の重畳信号消
    失に基づいて子局における障害発生を検出する障害有無
    検出手段と、 各子局毎に障害が発生したことを報知する障害報知手段
    と、 前記障害有無検出手段にて重畳信号の消失に基づいて子
    局の障害発生を検出すると、この消失した重畳信号に対
    応した子局において障害が発生したことを報知するよう
    に、前記障害報知手段を制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする障害監視装置。
  2. 【請求項2】 子局は、 光伝送路を介して親局側からの光信号を受光する子局側
    受光素子と、 この子局側受光素子にて受光された光信号に基づいて子
    局及び光伝送路の障害の発生を検出する子局側障害検出
    手段と、 この子局側障害検出手段にて子局障害発生を検出する
    と、この子局における発振手段による重畳信号の発振動
    作を停止させる、もしくは発光素子の発光を停止させる
    子局側制御手段とを有することを特徴とする請求項1記
    載の障害監視装置。
  3. 【請求項3】 親局は、所定の接続順序で各子局と接続
    するものであり、 各子局の重畳信号に関わる周波数は、前記接続順序に基
    づいて親局から遠い順の子局から周波数を高くしたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の障害監視装置。
  4. 【請求項4】 各子局の重畳信号に関わる周波数は、R
    F主信号帯域よりも低い周波数であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の障害監視装置。
  5. 【請求項5】 各子局の重畳信号に関わる周波数は、R
    F主信号帯域よりも低い周波数であることを特徴とする
    請求項3記載の障害監視装置。
  6. 【請求項6】 各子局の重畳信号に関わる周波数は、こ
    の重畳信号とRF主信号とを周波数多重したときに発生
    する2次相互変調歪がRF主信号帯域内で発生しないよ
    うに選定された周波数であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の障害監視装置。
  7. 【請求項7】 各子局の重畳信号に関わる周波数は、こ
    の重畳信号とRF主信号とを周波数多重したときに発生
    する2次相互変調歪がRF主信号帯域内で発生しないよ
    うに選定された周波数であることを特徴とする請求項3
    記載の障害監視装置。
  8. 【請求項8】 各子局の重畳信号の周波数は、その周波
    数の整数倍数が他の子局の重畳信号帯域内に入らないよ
    うに選定された周波数であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の障害監視装置。
  9. 【請求項9】 各子局の重畳信号の周波数は、その周波
    数の整数倍数が他の子局の重畳信号帯域内に入らないよ
    うに選定された周波数であることを特徴とする請求項3
    記載の障害監視装置。
  10. 【請求項10】 各子局の重畳信号の周波数は、複数の
    重畳信号の組み合わせで発生した2次相互変調歪、もし
    くは3次相互変調歪が他の子局の重畳信号帯域内に発生
    しないように選定された周波数であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の障害監視装置。
  11. 【請求項11】 各子局の重畳信号の周波数は、複数の
    重畳信号の組み合わせで発生した2次相互変調歪、もし
    くは3次相互変調歪が他の子局の重畳信号帯域内に発生
    しないように選定された周波数であることを特徴とする
    請求項3記載の障害監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004088893A1 (ja) * 2003-03-28 2004-10-14 Fujitsu Limited 光分岐装置
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