JPH1185833A - 3次元板金cad/cam変換装置及び該装置のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

3次元板金cad/cam変換装置及び該装置のプログラムを記録した記録媒体

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JPH1185833A
JPH1185833A JP9256269A JP25626997A JPH1185833A JP H1185833 A JPH1185833 A JP H1185833A JP 9256269 A JP9256269 A JP 9256269A JP 25626997 A JP25626997 A JP 25626997A JP H1185833 A JPH1185833 A JP H1185833A
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JP
Japan
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data
sheet metal
shape data
processing means
solid shape
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JP9256269A
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English (en)
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Tomohiro Asazuma
智裕 朝妻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合製品の汎用の組立図ソリッド形状データ
のみから各単品の展開データを自動生成できる。 【解決手段】 単品抽出処理手段1は、汎用の組立図ソ
リッド形状データaから単品図ソリッド形状データbに
変換する。外側面抽出処理手段2は、ソリッドの片側面
と各面毎の板厚方向を持ったサーフェイス形式の形状デ
ータである外側面サーフェイス形状データcに変換す
る。板金データ変換処理手段3は、平面サーフェイスと
曲げ情報と加工要素情報を持ったサーフェイス形式の形
状データである板金用モデルデータdに変換する。板金
展開処理手段4は、展開形状の2次元ワイヤーフレーム
形式の形状データである展開形状データeに変換して市
販板金CAMシステム14へ出力可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元板金CAD
/CAM変換装置及び該装置のプログラムを記録した記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CAD(コンピュータ支援設計)/CA
M(コンピュータ支援製造)システムによりNCデータ
を作成する場合、CAD装置からCAM装置へ形状デー
タを受け渡すことが必要である。
【0003】特に、板金加工の場合、CADが出力する
図形情報が仕上り形状(折り皿げのある状態)なのに対
して、板金CAMで必要とする図形情報は展開形状(平
らに開いた折り曲げのない状態)なので、図形情報をそ
のまま受け渡すのではなく、板金展開処理を行うことが
必要である。
【0004】従来の技術では、この板金展開処理をコン
ピュータ支援により簡略化するために以下の2種類の方
法で行なわれている。
【0005】1)板金専用設計入力装置による板金用ソ
リッドモデルから自動板金展開を行う方法。本方法は、
設計者が板金専用設計入力装置を使用することで、入力
時点から板金展開に適した板金用ソリッドモデルを生成
し、そのデータを基に自動板金展開する方法。例えば、
公知例「板金部品の設計システム」特開平7−5697
4、「Pro/SHEETMETAL」(パラメトリツ
ク・テクノロジー社製)等がある。
【0006】上記公報によれば、「板金部品の設計シス
テム」は、3次元ソリッドモデルデータと別に予め仕上
がり形状から、板金形状へ展開可能とする面要素識別デ
ータを作成し、この面要素識別データと3次元ソリッド
モデルとに基づいて順次板金展開するものである。
【0007】2)汎用3次元CADによる汎用ソリッド
モデルから対話形式で板金展開を行う方法。本方法は、
例えばSTEP形式(ISO10303−203)のよ
うに、汎用ソリッドモデルに対して、板金用ソリッドの
貼り付け、曲げ部の指示、曲げRの指示等の板金属性の
付加作業を対話により行い板金用ソリツドモデルを生成
し、そのデータを基に自動板金展開する方法。例えば、
公知例「スマートシステム」(ヤマザキ・マザツク社
製)、「FUSION」(インテツクス社製)等があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法1)では、
自動的に板金展開形状が作成される反面、板金専用設計
入力装置(CAD)となるので、板金部品・切削部品・
ネジ・器具・ダクト・ケーブルなどの複合した製品形状
を設計入力する場合、板金部品のみ別にモデリングする
必要があり、設計作業が複雑になる。
【0009】さらに、上記複合した製品形状のCAD形
状情報が必要な場合、1度汎用3次元CADで全部品を
モデリングした後、板金部品のみ板金専用設計入力装置
に再入力する必要があり、全体の設計時間を多く要す
る。
【0010】すなわち、汎用3次元モデルデータから上
記装置で板金展開しようとすると、特定の板金部品のみ
の3次元モデルデータ及び前記面要素識別データを新た
に作成しなければならず、重複した手間を要し、多くの
時間を要するという問題がある。
【0011】また、従来の方法2)では、汎用3次元C
ADのデータを利用できる反面、上述したような板金属
性の付加作業が発生し、対話で板金展開形状を作成する
必要がある。このことは、CAM操作時間を多く要する
だけでなく、大量の部品を扱う場合、この作業に多くの
時間に時間が掛かりすぎて実用的でない。すなわち、汎
用3次元CADのデータを用いて、自動的に板金展開で
きるシステムが求められている。
【0012】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、汎用3次元CADのソリツドモデルから自
動的に板金展開形状を作成しうる3次元板金CAD/C
AM変換装置及び該装置のプログラムを記録した記録媒
体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、汎用
3次元CADシステムによって生成される組立図ソリッ
ド形状データから汎用2次元CAMシステムへ入力する
展開形状データを自動生成する3次元板金CAD/CA
M変換装置であって、組立図ソリッド形状データを単一
部品毎のデータへ分解した単品図ソリッド形状データを
抽出する単品抽出処理手段と、この単品抽出処理手段に
よって抽出された単品図ソリッド形状データのソリッド
モデルを構成する各面に対して組立図ソリッド形状デー
タに基づくデータの対応部分を参照して板厚面、外側
面、内側面の識別を行い、外側面のみを抽出した面のい
ずれが板厚方向か判断可能に面を構成する周回エッジを
一定方向に整列させた外側面サーフェイス形状データを
出力する外側面抽出処理手段と、この外側面抽出処理手
段により出力される外側面サーフェイス形状データから
組立図ソリッド形状データに基づくデータの対応部分を
参照して平面データと曲げデータと加工要素データを持
った板金用モデルデータへ変換して出力する板金データ
変換処理手段と、この板金データ変換処理手段により変
換して出力される板金用モデルデータを展開形状データ
へ板金展開する板金展開処理手段とを設けるようにした
ものである。この手段によれば、汎用の組立図ソリッド
形状データから単一部品毎に分解された単品図ソリッド
形状データが抽出され、さらに、この単品図ソリッド形
状データから組立図ソリッド形状データの対応部分を参
照して外側面のみを抽出して板厚方向を判別するため
に、周回エッジを一定方向に整列させた外側面サーフェ
イス形状データが抽出される。そして、組立図ソリッド
形状データを参照して外側面サーフェイス形状データが
平面データ、曲げデータ、加工要素データを有する板金
用モデルデータへ変換され、この板金用モデルデータが
展開形状の2次元ワイヤフレーム形式の展開形状データ
へ展開される。これにより、複合製品の汎用の組立図ソ
リッド形状データのみから各単品の展開データが自動生
成される。従って、従来のように複合製品の汎用の組立
図ソリッド形状データから一度板金用の組立図ソリッド
形状データを作成する手間と時間が削減でき、また、対
話処理等による作業負担が不要となり、経済性を向上さ
せることができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1記載の3次元
板金CAD/CAM変換装置。において、外側面抽出処
理手段は、単品図ソリッド形状データについて、組立図
ソリッド形状データに基づくデータを参照して板厚面候
補判定条件により板厚面候補を判定する板厚面候補判定
手段と、この板厚面候補判定手段により判定された板厚
面候補の内から組立図ソリッド形状データに基づくデー
タを参照して板厚面の判定条件により板厚面を判定する
板厚判定手段とからなる板厚面認識手段を設けるように
したものである。この手段によれば、単品図ソリッド形
状データの各部品から順次組立図ソリッド形状データと
板厚面候補判定条件とにより板厚面候補が認識抽出さ
れ、この内から、さらに、板厚面の判定条件により板厚
面が認識抽出される。これにより、概略の板厚面候補の
抽出で初め絞り、さらに、その中から板厚面を認識する
ので、処理が迅速、かつ、正確に行える。
【0015】請求項3の発明は、請求項1記載の3次元
板金CAD/CAM変換装置において、外側面抽出処理
手段は、面について組立図ソリッド形状データに基づく
データを参照して外側面を認識する外側面認識手段を設
けるようにしたものである。この手段によれば、認識さ
れた板厚面を除外して外側面が認識される。これによ
り、板厚面と外側面が判り残りは、内側面となる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1記載の3次元
板金CAD/CAM変換装置において、外側面抽出処理
手段は、認識された外側面について外周と内周を判別可
能に周辺を囲むように所定方向のベクトルを算出して整
列させる周回エッジ整列手段を設けるようにしたもので
ある。この手段によれば、認識された外側面について外
周が穴等の内周かが判別できる。
【0017】請求項5の発明は、請求項1記載の3次元
板金CAD/CAM変換装置において、板金データ変換
処理手段は、認識された外側面と組立図ソリッド形状デ
ータに基づくデータとに基づいて曲げ部分を認識する曲
げ部認識手段と、曲げ部分を除いて外側面同士を接続す
る面を認識する面接続手段と、曲げ部分を除いて内周を
構成する部分を加工要素として認識する加工要素認識手
段とを設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、外側面の内で曲げ部を除く平面のデータと、曲げ部
分の値としての曲げデータと外形や穴等を識別した加工
要素データとしての板金用モデルデータが生成される。
【0018】請求項6の発明は、請求項1記載の3次元
板金CAD/CAM変換装置において、板金展開処理手
段は、曲げデータから曲げ角度を算出する曲げ角度算出
手段と、算出された曲げ角度から材質を加味して板金展
開計算を行い、曲げ部の伸縮値を求める板金展開計算手
段と、伸縮値から板金展開後の展開長と穴位置座標を求
める展開後寸法算出手段と、各曲げ部の曲げ角度を零と
して2次元座標系の展開データを生成する展開形状作成
手段とを設けるようにしたものである。この手段によれ
ば、曲げデータから曲げ角度が求められ、材質による伸
縮を加味した展開長と穴位置座標とを求めて汎用2次元
CAMへ渡す展開データが生成される。
【0019】請求項7の発明は、汎用3次元CADシス
テムによって生成されファイルに記録される組立図ソリ
ッド形状データから汎用2次元CAMシステムへ入力す
る展開形状データを自動生成する3次元板金CAD/C
AM装置のプログラムを記録した記録媒体であって、組
立図ソリッド形状データを単一部品毎のデータへ分解し
た単品図ソリッド形状データを抽出する単品抽出処理手
段と、この単品抽出処理手段によって抽出された単品図
ソリッド形状データのソリッドモデルを構成する各面に
対して組立図ソリッド形状データに基づくデータの対応
部分を参照して板厚面、外側面、内側面の識別を行い、
外側面のみを抽出した面のいずれが板厚方向か判断可能
に面を構成する周回エッジを一定方向に整列させた外側
面サーフェイス形状データを出力する外側面抽出処理手
段と、この外側面抽出処理手段により出力される外側面
サーフェイス形状データから組立図ソリッド形状データ
に基づくデータを参照して平面データと曲げデータと加
工要素データを持った板金用モデルデータへ変換システ
ム出力する板金データ変換処理手段と、この板金データ
変換処理手段により変換して出力される板金用モデルデ
ータを展開形状データへ板金展開する板金展開処理手段
とを実行するプログラムを記録するようにしたものであ
る。この手段によれば、汎用の組立図ソリッド形状デー
タから単一部品毎に分解された単品図ソリッド形状デー
タが抽出され、さらに、この単品図ソリッド形状データ
から組立図ソリッド形状データの対応部分を参照して外
側面のみを抽出して板厚方向を判別するために、周回エ
ッジを一定方向に整列させた外側面サーフェイス形状デ
ータが抽出される。そして、組立図ソリッド形状データ
を参照して外側面サーフェイス形状データが平面デー
タ、曲げデータ、加工要素データを有する板金用モデル
データへ変換され、この板金用モデルデータが展開形状
の2次元ワイヤフレーム形式の展開形状データへ展開さ
れる。これにより、複合製品の汎用の組立図ソリッド形
状データのみから各単品の展開データが自動生成され
る。従って、従来のように複合製品の汎用の組立図ソリ
ッド形状データから一度板金用の組立図ソリッド形状デ
ータを作成する手間と時間が削減でき、また、対話処理
等による作業負担が不要となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明による3次元板金CAD/
CAM変換装置の一実施の形態を示す全体ブロック図で
あり、図2は、3次元板金CAD/CAM変換装置の全
体の流れを示す図である。
【0022】図において、3次元板金CAD/CAM変
換装置10は、単品抽出処理手段1と外側面抽出処理手
段2と板金データ変換処理手段3と板金展開処理手段4
とから構成され、3次元板金CAD/CAM変換装置1
0には、入力用ファイル記憶装置11と出力用ファイル
記憶装置12と市販3次元CADシステム13と市販板
金CAMシステム14とを接続している。
【0023】入力用ファイル記憶装置11は、市販3次
元CADシステム13から組み立て形状を示すソリッド
モデル形式の形状データ(以下、組立図ソリッド形状デ
ータaという)を入力すると共に記憶する。単品抽出処
理手段1は、単品部品形状を示すソリッドモデル形式の
形状データ(以下、単品図ソリッド形状データbとい
う)に変換する。外側面抽出処理手段2は、ソリッドの
片側面と各面毎の板厚方向を持ったサーフェイス形式の
形状データ(以下、外側面サーフェイス形状データcと
いう)に変換する。板金データ変換処理手段3は、平面
サーフェイスと曲げ情報と加工要素情報を持ったサーフ
ェイス形式の形状データ(以下、板金用モデルデータd
という)に変換する。板金展開処理手段4は、展開形状
の2次元ワイヤーフレーム形式の形状データ(以下、展
開形状データeという)に変換する。出力用ファイル記
憶装置12は展開形状データeを記憶すると共に市販板
金CAMシステム14へ出力する。市販板金CAMシス
テム14からは、NCデータfが出力される。
【0024】以上の構成の3次元板金CAD/CAM変
換装置10では、図1に対応する図2に示すように流れ
る処理を実行し、まず、組立図ソリッド形状データaが
単品抽出処理手段1により単一部品に分解される。例え
ば、図2のように2個の部品から一個が分解され、これ
を単品図ソリッド形状データbとする。続いて、単品図
ソリッド形状データbについて外側面抽出処理手段2に
よって図2に示すように外側面と板厚方向とが認識され
外側面サーフェイス形状データcとされる。次に、外側
面サーフェイス形状データcが板金データ変換処理手段
3によって平面サーフェイスと曲げ情報と加工要素情報
からなる板金用モデルデータdとされる。さらに、板金
データ変換処理手段3によって板金用モデルデータdが
図示2次元の展開形状データeへ展開される。
【0025】以上を具体的に順次説明すると、まず、単
品抽出処理手段1によって市販3次元CADシステム1
3から出力される組立図ソリッド形状データaが単一部
品毎の単品図ソリッド形状データbに分解される。
【0026】ここで、入力とする形状データはソリツド
モデル形式であるため単一部品毎にシェル構造を待った
データとして識別された状態で保存されていると定義で
き、単品抽出処理手段1ではデータ記憶装置から組立図
ソリッド形状データaを読み込み、この識別にしたがっ
てデータを抽出し単品図ソリッド形状データbとしてデ
ータ記憶装置へ出力する操作が繰返される。
【0027】図3は、外側面抽出処理手段2の構成を示
す図である。
【0028】外側面抽出処理手段2のデータ入力手段2
aは、単品図ソリッド形状データbを読み込み各サーフ
ェイス情報をメモリ内へ記憶する。板厚面認識手段2b
は、単品図ソリッド形状データbによって記憶された各
サーフェイスの中から板金パラメータデータファイル2
gから与えられた板厚と同じ長さの直線エッジが2つ以
上含まれる面を板厚面として認識し板厚面の面種別を付
加する。外側面認識手段2cは記憶された各サーフェイ
スの中から板厚面以外の任意のサーフェイスに板厚面を
敷居のように連続する片側面を検索し外側面の面種別を
付加する。内側面認識手段2dは記憶された各サーフェ
イスの中から板厚面と外側面以外の面を検索し内側面の
面種別を付加する。周回エッジ整列手段2eは認識した
外側面のどちら方向が板厚のある側かを示す板厚方向ベ
クトルを算出し、記憶された各サーフェイスの中から面
種別が外側面の各サーフェイスを構成する周回エッジの
周回方向を板厚方向ベクトルの進行方向に対して時計周
りに整列する。データ出力手段2fは、これらの処理手
段2a〜2eまでの処理により更新された各サーフェイ
スの情報を外側面サーフェイス形状データcとして出力
する。
【0029】図4は、外側面抽出処理手段2の板厚面認
識手段2bの具体的処理を示す図である。
【0030】ここで、図4に示すソリッドを構成する図
5の50に示す各ソリッドを構成する各面情報がサーフ
ェイス(面)の情報テーブル51に予め面情報のインデ
ックスと面情報として記憶されている。また、一つの周
回エッジ(辺)の情報が辺情報テーブル52に予め記憶
されている。そして、図4の処理では、図5に示す上段
のソリッドを構成する各面図50から下段53に示す板
厚面を構成するもののみを抽出する。
【0031】まず、初期化後にサーフェイス(面)の情
報テーブル51から面情報のI=1から順次取り込ま
れ、データ入力手段2aから取り込まれた単品図ソリッ
ド形状データbとの照合がされる(101〜103)。
これによって、面属性として平面又は円柱面が認識され
る(104)。平面又は円柱面が認識されると、面を構
成する周回エッジ、つまり、四辺のいずれか一辺が抽出
される(105)。抽出された一辺の周回エッジから外
周か内周(例えば、穴)の認識がされる(106,10
7)。この認識で、外周とされると板厚面候補とされ、
板厚面候補判定処理108による図6に示す処理へ移行
する。
【0032】すなわち、図6に示す板厚面候補判定の条
件では、 (1)4つの辺から構成される。 (2)対面関係にある2つの辺の組は直線同士の2組で
ある又は直線同士と円弧同士の組である。 (3)但し、直線同士の2組の場合長方形である。 (4)但し、直線同士と円弧同士の組の場合同一中心点
を持つ。 これらの(1)〜(4)の条件が成立すると板厚面候補
として判定される。
【0033】まず、図4のステップ107で外周と判定
されると、図6のように周回エッジの辺の数が求められ
る(121)。この辺の数が4本であれば、面属性、平
面か円柱面かの判定が1つのソリッドを構成するサーフ
ェイス(面)の情報テーブル51aを参照して実行され
る(122,123,124)。この判定で、円柱面と
されると、板厚面候補とされる。この場合、図7の円柱
面候補53aの円柱面の曲げ部の丸穴の側面が該当す
る。一方、図7のステップ124で、円柱面でない場
合、1つの周回エッジを構成するエッジ(辺)の情報テ
ーブル52aが参照されて対面関係にある2辺の組を2
組求める(125)。求められた各辺の辺属性、ここで
は、直線か円弧かの認識がされる(126)。
【0034】次に、組をなす辺は互いに同じ辺属性であ
れば、2組共直線同士か判定され、2組共直線で長方形
の場合の判定により板厚面候補とされる(127〜13
0)。この例として図7の下段に示す板厚面候補53a
の平面部の側面(d)が該当する。また、ステップ13
0の判定で長方形でないとき板厚面候補でないとされ
る。この例として、図7の板厚面候補53aの平面
(c)が該当する。
【0035】次に、ステップ128の判定でNoのと
き、1組は直線同士、1組は円弧同士のとき、円弧同士
の組の中心点が比較され、中心点が一致すれば、板厚面
候補とされる(131〜133)。例えば、板厚面候補
53aの曲げ部の側面(e)である。
【0036】図6の処理で板厚面候補が抽出されると、
図4の処理へ戻り、ステップ109,110で周回エッ
ジを構成する各辺をエッジ(辺)情報テーブルを参照し
て、そして、板厚面判定がされる(111)。そして、
板厚面のとき面種別に板厚面とセットされる(112,
113)。
【0037】図8は、板厚面判定の具体的処理を示し、
板厚面の判定条件として、 (1)平面の場合で2組の辺とも直線の場合、直線の長
さが長い方の組の互いの距離が板厚と等しい。 (2)平面の場合で直線の組と円弧の組の場合、半径の
差が板厚に等しい。 (3)円柱面の場合円弧同士が合同でその距離が板厚に
等しい。 の判定処理がされる。
【0038】まず、図9の上段の板厚面候補53cにつ
いて、図8のエッジ(辺)の情報テーブル52cが参照
され対面関係にある2つの辺の組が求められる(14
1)。そして、平面か円柱面かの面属性が判定される
(142,143)。この判定で、円柱面のとき円弧同
士の組の円弧の合同条件が判定され、つまり、円弧を重
ね合わせて一致するか判定され、一致すれば合同とされ
る(144,145)。この例としては、図9の下段の
板厚面候補54cの丸穴の側面(a)が該当する。
【0039】一方、ステップ143で、円柱面でないと
き、1組は直線同士、1組は円弧同士かの判定がされ、
Yesの場合、円弧同士の組の半径の差が求められる
(148,149)。この例として、図9の下段の板厚
面候補54cの曲げ部の側面(c)が該当する。得られ
た値が予め定められた板厚に一致する場合、板厚面候補
とされる(150)。
【0040】また、ステップ148でNoの場合、2組
の直線の内で長い方の直線同士の距離が求められる(1
51)。この例として、板厚面候補54cの平面部の側
面(b)が該当する。得られた値が予め定められた板厚
に一致すれば、板厚面候補とされ、一致しないとき、板
厚面候補とされない(150)。再び、図4の処理へ戻
り、板厚面候補とされたものが面種別として板厚面とさ
れる(112,113)。
【0041】外側面認識手段2cは、記憶された各サー
フェイスの中から面種別が板厚面以外の任意のサーフェ
イスを1つ選択しこのサーフェイスに連続する板厚面以
外のサーフェイスを次々と探索する。
【0042】ここで、探索されたサーフェイス集合は、
必ずソリッドモデルの片側面をはぎとったサーフェイス
構造となる。その理由は板金部品のシェル構造を待った
ソリッドモデルは、必ずサーフェイスのそれぞれの片側
面(外側面と内側面)との間を板厚面を敷居のように区
切られているからである。そして、この最初に探索した
サーフェイス集合を外側面と認識し当該サーフェイスに
外側面の面種別を付加する。
【0043】図10は、外側面認識手段2cの具体的処
理を示し、まず、サーフェイス面の情報テーブル51d
から任意の面が取得され、この任意面の要素番号が面バ
ッファ(メモリ)55へ格納される(161,16
2)。
【0044】次に、任意面から周回エッジ(外周及び内
周)が取得される(163)。そして、図11に示す面
56のように辺の1つについて、同じ辺を共有する自分
自身以外の面を次面として検索がされる(164,16
5)。次面があると、次面の要素番号と面バッファとが
面バッファ(メモリ)55の参照により比較される(1
66)。要素番号が一致しなければ、サーフェイス面の
情報テーブル51dから面種別が取得され、板厚面でな
いとき次面の要素番号が面バッファ(メモリ)55へ格
納される(167〜171)。
【0045】次に、ステップ165とステップ163で
取得した周回エッジについて処理が終了すると、現在の
選択面に選択済のフラグが面バッファ(メモリ)55の
該当部へセットされ、面バッファ(メモリ)55を参照
してフラグがセットされていない面が選択されステップ
163へ戻る(172,173)。そして、面バッファ
(メモリ)55に格納されている面種別の外側面がサー
フェイス面の情報テーブル51dへセットされる(17
4)。
【0046】内側面認識手段2dは、記憶された各サー
フェイスの中から面種別が板厚面と外側面以外の全ての
サーフェイス集合を内側面と認識し当該サーフェイスに
内側面の面種別を付加する。
【0047】ここまでの処理により単一部品のソリッド
モデルを構成する各サーフェイス(面)に対して板厚面
・外側面・内側面の面種別が付加され識別可能となる。
外側面と内側面の定義は、外側面認識ステップでたまた
ま最初に見つけた板厚面以外の面が位置する側が外側面
と認識される。
【0048】周回エッジ整列手段2eは、記憶された各
サーフェイスの中から板厚寸法分垂直に離れた距離に位
置する形状が合同の面種別が外側面のサーフェイスと面
種別が内側面のサーフェイスの2対の組を検索し、外側
面に対して内側面がどちら方向にあるかを示すための板
厚方向ベクトルを算出する。
【0049】板厚方向ベクトルはこの2対の面に垂直
で、外側面方向を始点とし内側面方向を終点とする単位
ベクトルである。
【0050】さらに、周回エッジ整列手段2eは、記憶
された各サーフェイスの中から面種別が外側面の各サー
フェイスを構成する各周回エッジのベクトル方向を、算
出した板厚方向ベクトルの方向に対して一定の回転方向
(例えば時計周り)に整列させる。(回転方向と反対の
ベクトル方向を持つエッジの始点・終点を入れ替え
る。)
【0051】ここで、外周の周回エッジと内周の周回エ
ッジの判別が容易なように外周と内周は反対の回転方向
に周回させておく(例えば外周は反時計周り、外周は時
計周り)。
【0052】ここまでの処理により単品図形ソリッド形
状データから、片側面のみのサーフェイス形状データが
抽出されソリツドモデルのどちら側の面をはぎとったの
か判別可能なように各サーフェイスの周回エッジを一定
方向に整列された外側面サーフェイス形状データに変換
される。
【0053】図12は、周回エッジ整列手段2eの処理
を示し、サーフェイス面の情報テーブル51eから面属
性が平面、面種別が外側面と内側面の面のみが抽出され
る(181)。次に、任意の外側面の1つと任意の内側
面とこれらの外側面と内側面との形状が比較され、一致
するか判定がされる(182〜185)。この判定で、
合同、一致すれば外側面から内側面へ向かう外側面へ直
行する(板厚方向ベクトル)が求められ、外側面を形成
する周回エッジが取得される(186,187)。
【0054】次に、周回エッジが外周の場合、周回エッ
ジを構成する各辺を板厚方向ベクトルを進行方向に見て
反時計方向に周回させる(189)。また、外周でない
場合、穴等の場合、周回エッジを構成する各辺を進行方
向に見て時計方向へ周回させる(190)。この結果、
図13に示す上段図57のソリッドを構成する各面につ
いて、下段の図58のように外側面のみ周回がされる。
【0055】図14は、板金データ変換処理手段3のブ
ロック図である。
【0056】ここで、板金データ変換処理手段3によ
り、外側面サーフェイス形状データcから曲げ部認識
(折り曲げ部位の認識と曲げRの算出)と加工要素認識
(外形と穴の判別)を行う。
【0057】曲げ部認識手段3bは、記憶された各サー
フェイスの中からその面形状が円柱面である面を曲げ部
と認識する。その理由は板金部品のシェル構造を持った
ソリッドモデルの場合、面形状が円柱面であるサーフェ
イスは必ず曲げ部か丸穴や角R等の円弧形状の側面を示
す板厚面のどちらかであるため外側面サーフェイスに含
まれる円柱面は全て曲げ部である。
【0058】さらに、この曲げ部サーフェイスの周回エ
ッジを構成する各エッジの中から円柱面の半径を取得し
これをこの曲げ部の曲げRとして曲げ情報として記憶す
る。さらに、この曲げ部サーフェイスの周回エッジを構
成する各エッジの中から曲げRと同じ半径を持つ円弧エ
ッジを選び、この円弧エッジの両端点に接続している2
つの直線エッジを見つけこの2直線をそれぞれ甲接続
辺、乙接続辺と認識する。この甲接続辺を共有する曲げ
部円柱面と隣り合う平面サーフェイスを検索し甲平面と
認識する。乙接続辺についても同様に乙平面を認識して
曲げ情報として記憶する。この処理はすべての曲げ部に
対して行う。
【0059】ここまでの処理により、外側面サーフェイ
ス形状データの全ての曲げ部が、どの甲平面のどの甲接
続辺と、どの乙平面のどの乙接続辺から構成されてい
て、曲げRがいくつなのか識別可能となる。
【0060】面接続手段3cは、記憶された各サーフェ
イスの中から曲げ部のサーフェイスを除く全てのサーフ
ェイスに対して、上述した甲平面と乙平面が接するよう
に甲平面の甲接続辺側と乙平面の乙接続辺側をそれぞれ
伸長したサーフェイスに変形し、図形情報として記憶す
る。
【0061】加工要素認識手段3dは、記憶された各サ
ーフェイスの中から曲げ部のサーフェイスを除く全ての
サーフェイスにを構成する周回エッジに対して、外周を
構成する周回エッジをその面の外形として、内周を構成
する周回エッジをその面の穴としてそれぞれ認識し加工
要素情報として記憶する。
【0062】ここで、入力とする形状データは、既に外
側面抽出処理手段2により各サーフェイスを構成する周
回エッジを、例えば、外周は反時計周り内周は時計周り
のように識別可能な状態で記憶されているので、加工要
素認識手段3dではこの周回エッジの回転方向を基に外
周を外形、内周を穴と認識し加工要素情報として記憶す
る操作を繰り返すだけである。
【0063】データ出力手段3eは、面接続手段3cに
より記憶された図形情報と、曲げ部認識ステップにより
記憶された曲げ情報と、加工要素認識ステップにより記
憶された加工要素情報を、合せて板金用モデルデータと
してデータ記憶装置に出力する。
【0064】ここまでの処理により外側面サーフェイス
形状データcから、曲げ部を除く平面のみで構成された
サーフェイス図形情報と、どの平面とどの平面が曲げR
いくつで折り曲げられているかを示す曲げ情報と、各サ
ーフェイスの図形要素を外形と穴に識別した加工要素情
報を持った板金用モデルデータdに変換される。
【0065】図15は、板金データ変換処理手段3の前
半処理を示し、まず、外側面サーフェイス形状データc
が入力され、ファイル名、材質、板厚等の基本データが
入力される(191,192)。サーフェイスの1つが
取出され、図15の右上段枠図59から左枠図60と右
枠図61のように、平面とR部の面に分解される(19
3,194)。そして、R部は、曲げデータが出力され
る(195,196)。
【0066】一方、図15の前半のシステムに続いて平
面は、図16の後半の処理のように要素の1つが取出さ
れ直線と円弧に分解され、円弧の場合、円弧データが出
力される(195,197,198,199,20
0)。この処理は、図16の上段左枠図62と上段右枠
図63と枠図64がそれぞれ対応している。
【0067】次に、各要素の頂点座標が求められ、中段
枠図65のように座標データが出力される(201,2
02)。続いて、ステップ197に戻り、他の要素の1
つが取出され、同様の処理がされる。これらの処理後に
閉ループ要素群の1つが抽出され、下段左枠図66と下
段右枠図67のように外形と穴に分解され、外形のと
き、外形データが出力され、穴データが出力される(2
03〜207)。
【0068】図17は、板金展開処理手段のブロック図
である。
【0069】データ入力手段4aは、板金用モデルデー
タdを読み込み図形情報曲げ情報加工要素情報をメモリ
内へ記憶する。曲げ角度参照手段4bは、記憶された図
形情報と曲げ情報から隣り合う2平面のなす角度を求め
る。板金展開計算手段4cは、隣り合う2平面から板金
展開計算を行い伸縮値を求める。展開後寸法算出手段4
dは、その伸縮値から板金展開後の外形の展開長と穴位
置座標を求め図形情報を更新する。展開形状作成手段4
eは、更新された図形情報から各曲げ部の曲げ角度を0
度とし2次元座標系に射影したフラットな展開形状を作
成し、データ出力手段4fは、展開形状から各サーフェ
イス間の接続辺(折り曲げ線)を削除しワイヤーフレー
ム形式の展開形状データe出力する。
【0070】まず、データ入力手段4aによりデータ記
憶装置から板金用モデルデータdを読み込み各図形情報
と曲げ情報と加工要素情報とが記憶される。曲げ角度算
出手段4bでは、記憶された曲げ情報から任意の曲げ部
が選択され、この曲げ部を構成する接続された2つのサ
ーフェイス甲平面と乙平面が取出される。さらに、記憶
された図形情報から甲平面と乙平面に関する図形情報を
取出しそれぞれの面の法線ベクトルが算出される。
【0071】ここで、3次元空間上に位置する任意の面
の法線ベクトルは一般に以下の式(1)で求められる。
【0072】
【数1】
【0073】さらに、甲平面と乙平面のなす角度を法線
ベクトルの内積から求め、これを任意の曲げ部の曲げ角
度とする。
【0074】ここで、3次元空間上に位置する2つの平
面のなす角度は一般に以下の式(2)で求められる。
【0075】
【数2】
【0076】上記の処理がすべての曲げ部に対して行わ
れ、全ての曲げ部の曲げ角度が求められ、曲げ情報を追
加更新される。
【0077】板金展開計算手段4cは、曲げ角度算出手
段4bにより求められた各曲げ部毎の曲げ角度と、記憶
された曲げ情報内の各曲げ部毎の曲げRと、外部から、
例えば、板金パラメータデータファイル4gから与えら
れた材質・板厚毎に定められた曲げ補正値を基に板金展
開計算を行い曲げ部毎の伸縮値(板金展開により板が伸
縮する長さ)を求める。
【0078】ここで、伸縮値は一般に以下の式(3),
(4)で求められる。
【0079】伸縮値をS、曲げ角度をθ、板厚をt、曲
げ補正値をk、曲げRをrとすると、 [rが外曲げRの場合]S=π×(t×k+r−t)×θ /180−2×{tan(θ/2)×r} …(3) [rが内曲げRの場合]S=π×(t×k+r)×θ /180−2×{tan(θ/2)×r} …(4)
【0080】ここで、外側面サーフェイスを構成する曲
げ部の曲げRが外曲げRなのか内曲げRなのかの判定
は、曲げRを構成する円弧の中心点が外側面サーフェイ
スの板厚方向側にある場合を外曲げRとし、曲げRを構
成する円弧の中心点が外側面サーフェイスの板厚方向の
反対側にある場合を内曲げRとする。この処理がすべて
曲げ部に対して行われ全ての曲げ部の伸縮値が求めら
れ、曲げ情報を追加更新される。
【0081】展開後寸法算出手段4dでは、記憶された
曲げ情報から任意の曲げ部が選択され、この曲げ部の伸
縮値とこれを構成する接続された2つのサーフェイスと
甲平面と乙平面を取出す。さらに、記憶された図形情報
から甲平面と乙平面に関する図形情報を取出し、甲平面
と乙平面をそれぞれ接続辺側に伸縮値の1/2ずつ伸縮
したサーフェイスに変形する。甲平面と乙平面の伸縮後
の長さを示す展開長は、以下の式(5)で求められる。
【0082】n番目の“曲げ部“の伸縮値をS(n)、
そこからの面長さをL(n)、n+1番目の“曲げ部
“の伸縮値をS(n+1)とすると、展開後の展開長L
L(n)は、 LL(n)=S(n)/2+L(n)+S(n+1)/2 …(5) (但しS(0)=0)
【0083】さらに、記憶された加工要素情報からこの
甲平面と乙平面上の穴図形データの伸縮方向の位置座標
を座標基準点側の伸縮の1/2図示移動させる。甲平面
と乙平面上の穴位置を示す展開長は以下の式(6)で求
められる。
【0084】n番目の“曲げ部“の伸縮値をS(n)、
そこからの“穴“の伸縮方向位置座標をH(n)とする
と、展開後の伸縮方向の穴位置座標HH(n)は、 HH(n)=S(n)/2+H(n) …(6)
【0085】この処理が全て曲げ部に対して行われ、全
ての曲げ部の展開長が求められ、図形情報が更新され
る。
【0086】展開形状作成手段4eでは、記憶された曲
げ情報から任意の曲げ部を選択し、この曲げ部の曲げ角
度とこれを構成する接続された2つのサーフェイス、甲
平面と乙平面を取出するさらに、記憶された図形情報か
ら甲平面と乙平面に関する図形情報を取出し、曲げ角度
0度の状態で、甲平面と乙平面を接続したサーフェイス
に変形し、各サーフェイスの座標を3次元座標系から2
次元座標系に射影する。
【0087】この処理がすべての曲げ部に対して行わ
れ、全てのサーフェイスが曲げ角度0度で接続された2
次元座標表現の展開形式が作成され、展開形状情報とし
て記憶される。
【0088】データ出力手段4fでは、展開形状作成手
段4eにより記憶された展開形状情報の中から展開形状
を構成する各サーフェイス接続辺(折り曲げ線)の部分
を除く外形エッジと穴エッジのワイヤーフレーム情報の
みを展開形状データeとしてデータ記憶装置に出力す
る。
【0089】このように本発明の実施の形態によれ
ば、、汎用の組立図ソリッド形状データから単一部品毎
に分解された単品図ソリッド形状データが抽出され、さ
らに、この単品図ソリッド形状データから組立図ソリッ
ド形状データの対応部分を参照して外側面のみを抽出し
て板厚方向を判別するために、周回エッジを一定方向に
整列させた外側面サーフェイス形状データが抽出され
る。そして、組立図ソリッド形状データを参照して外側
面サーフェイス形状データが平面データ、曲げデータ、
加工要素データを有する板金用モデルデータへ変換さ
れ、この板金用モデルデータが展開形状の2次元ワイヤ
フレーム形式の展開形状データへ展開される。これによ
り、複合製品の汎用の組立図ソリッド形状データのみか
ら各単品の展開データが自動生成される。従って、従来
のように複合製品の汎用の組立図ソリッド形状データか
ら一度板金用の組立図ソリッド形状データを作成する手
間と時間が削減でき、また、対話処理等による作業負担
が不要となり、経済性を向上させることができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、複合製品の汎用の組立図ソリッド形状データのみ
から各単品の展開データを自動生成できるので、従来の
ように複合製品の汎用の組立図ソリッド形状データから
一度板金用の組立図ソリッド形状データを作成する手間
と時間が削減でき、また、対話処理等による作業負担が
不要となり、経済性を向上させることができる。
【0091】請求項2の発明によれば、単品図ソリッド
形状データの各部品から順次組立図ソリッド形状データ
と板厚面候補判定条件とにより板厚面候補を認識抽出
し、この内から、板厚面の判定条件により板厚面を認識
抽出し、概略の板厚面候補の抽出で初め絞り、その中か
ら板厚面を認識するので、処理が迅速、かつ、正確に行
える。
【0092】請求項3の発明によれば、認識された板厚
面を除外して外側面を認識することができる。
【0093】請求項4の発明によれば、認識された外側
面について外周が穴等の内周かが判別できる。
【0094】請求項5の発明によれば、外側面の内で曲
げ部を除く平面のデータと、曲げ部分の値としての曲げ
データと外形や穴等を識別した加工要素データとしての
板金用モデルデータを生成することができる。
【0095】請求項6の発明によれば、曲げデータから
曲げ角度が求められ、材質による伸縮を加味した展開長
と穴位置座標とを求めて汎用2次元CAMへ渡す展開デ
ータを生成することができる。
【0096】請求項7の発明によれば、複合製品の汎用
の組立図ソリッド形状データのみから各単品の展開デー
タを自動生成できるので、従来のように複合製品の汎用
の組立図ソリッド形状データから一度板金用の組立図ソ
リッド形状データを作成する手間と時間が削減でき、ま
た、対話処理等による作業負担が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す3次元板金CAD
/CAM変換装置の全体構成図である。
【図2】図1の3次元板金CAD/CAM変換装置の全
体処理図である。
【図3】図1の3次元板金CAD/CAM変換装置に備
える外側面抽出処理手段の構成図である。
【図4】図3の外側面抽出処理手段に備える板厚面認識
手段の処理を示すフローチャートである。
【図5】図3の板厚面認識手段の処理により得られる板
厚面を示す説明図である。
【図6】図4の板厚面候補判定の処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】図6による処理によって得られる板厚面候補を
示す説明図である。
【図8】図4の板厚面判定の処理を示すフローチャート
である。
【図9】図8による処理によって得られる板厚面を示す
説明図である。
【図10】図3の外側面認識手段の処理を示す説明図で
ある。
【図11】図10の処理を示す説明図である。
【図12】図3の周回エッジ整列手段の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図13】図12の処理により得られる外側面のみの周
回を示す説明図である。
【図14】図1の3次元板金CAD/CAM変換装置に
備える板金データ変換処理手段の構成図である。
【図15】図14の板金データ変換処理手段の前半の処
理を示すフローチャートである。
【図16】図14の板金データ変換処理手段の後半の処
理を示すフローチャートである。
【図17】図1の3次元板金CAD/CAM変換装置に
備える板金展開処理手段の構成図である。
【符号の説明】
1 単品抽出処理手段 2 外側面抽出処理手段 2a,3a,4a データ入力手段 2b 板厚面認識手段 2c 外側面認識手段 2d 内側面認識手段 2e 周回エッジ整列手段 2f,3e,4f データ出力手段 2g,4g 板金パラメータデータファイル 3 板金データ変換処理手段 3b 曲げ部認識手段 3c 面接続手段 3d 加工要素認識手段 4 板金展開処理手段 4b 曲げ角度算出手段 4c 板金展開計算手段 4d 展開後寸法算出手段 4e 展開形状作成手段 10 3次元板金CAD/CAM変換装置 11 入力用ファイル記憶装置 12 出力用ファイル記憶装置 13 市販3次元CADシステム 14 市販板金CAMシステム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汎用3次元CADシステムによって生成
    される組立図ソリッド形状データから汎用2次元CAM
    システムへ入力する展開形状データを自動生成する3次
    元板金CAD/CAM変換装置であって、 前記組立図ソリッド形状データを単一部品毎のデータへ
    分解した単品図ソリッド形状データを抽出する単品抽出
    処理手段と、 この単品抽出処理手段によって抽出された単品図ソリッ
    ド形状データのソリッドモデルを構成する各面に対して
    前記組立図ソリッド形状データに基づくデータの対応部
    分を参照して板厚面、外側面、内側面の識別を行い、外
    側面のみを抽出した面のいずれが板厚方向か判断可能に
    面を構成する周回エッジを一定方向に整列させた外側面
    サーフェイス形状データを出力する外側面抽出処理手段
    と、 この外側面抽出処理手段により出力される外側面サーフ
    ェイス形状データから前記組立図ソリッド形状データに
    基づくデータの対応部分を参照して平面データと曲げデ
    ータと加工要素データを持った板金用モデルデータへ変
    換して出力する板金データ変換処理手段と、 この板金データ変換処理手段により変換して出力される
    板金用モデルデータを前記展開形状データへ板金展開す
    る板金展開処理手段とを備えることを特徴とする3次元
    板金CAD/CAM変換装置。
  2. 【請求項2】 前記外側面抽出処理手段は、 前記単品図ソリッド形状データについて、前記組立図ソ
    リッド形状データに基づくデータを参照して板厚面候補
    判定条件により板厚面候補を判定する板厚面候補判定手
    段と、この板厚面候補判定手段により判定された板厚面
    候補の内から前記組立図ソリッド形状データに基づくデ
    ータを参照して板厚面の判定条件により板厚面を判定す
    る板厚判定手段とからなる板厚面認識手段を備えること
    を特徴とする請求項1記載の3次元板金CAD/CAM
    変換装置。
  3. 【請求項3】 前記外側面抽出処理手段は、 認識された板厚面以外の側面について前記組立図ソリッ
    ド形状データに基づくデータを参照して外側面を認識す
    る外側面認識手段を備えることを特徴とする請求項1記
    載の3次元板金CAD/CAM変換装置。
  4. 【請求項4】 前記外側面抽出処理手段は、 認識された外側面について外周と内周を判別可能に周辺
    を囲むように所定方向のベクトルを算出して整列させる
    周回エッジ整列手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の3次元板金CAD/CAM変換装置。
  5. 【請求項5】 前記板金データ変換処理手段は、 認識された外側面と前記組立図ソリッド形状データに基
    づくデータとに基づいて曲げ部分を認識する曲げ部認識
    手段と、前記曲げ部分を除いて外側面同士を接続する面
    を認識する面接続手段と、前記曲げ部分を除いて内周を
    構成する部分を加工要素として認識する加工要素認識手
    段とを備えることを特徴とする請求項1記載の3次元板
    金CAD/CAM変換装置。
  6. 【請求項6】 前記板金展開処理手段は、 曲げデータから曲げ角度を算出する曲げ角度算出手段
    と、前記算出された曲げ角度から材質を加味して板金展
    開計算を行い、曲げ部の伸縮値を求める板金展開計算手
    段と、前記伸縮値から板金展開後の展開長と穴位置座標
    を求める展開後寸法算出手段と、各曲げ部の曲げ角度を
    零として2次元座標系の展開データを生成する展開形状
    作成手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の3
    次元板金CAD/CAM変換装置。
  7. 【請求項7】 汎用3次元CADシステムによって生成
    されファイルに記録される組立図ソリッド形状データか
    ら汎用2次元CAMシステムへ入力する展開形状データ
    を自動生成する3次元板金CAD/CAM装置のプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 前記組立図ソリッド形状データを単一部品毎のデータへ
    分解した単品図ソリッド形状データを抽出する単品抽出
    処理手段と、 この単品抽出処理手段によって抽出された単品図ソリッ
    ド形状データのソリッドモデルを構成する各面に対して
    前記組立図ソリッド形状データに基づくデータの対応部
    分を参照して板厚面、外側面、内側面の識別を行い、外
    側面のみを抽出した面のいずれが板厚方向か判断可能に
    面を構成する周回エッジを一定方向に整列させた外側面
    サーフェイス形状データを出力する外側面抽出処理手段
    と、 この外側面抽出処理手段により出力される外側面サーフ
    ェイス形状データから前記組立図ソリッド形状データに
    基づくデータを参照して平面データと曲げデータと加工
    要素データを持った板金用モデルデータへ変換システム
    出力する板金データ変換処理手段と、 この板金データ変換処理手段により変換して出力される
    板金用モデルデータを前記展開形状データへ板金展開す
    る板金展開処理手段とを備えることを特徴とする3次元
    板金CAD/CAM変換装置のプログラムを記録した記
    録媒体。
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