JPH1185812A - 有限要素法を用いた構造体の反り状態解析方法およびシステム、有限要素法を用いた構造体の反り状態解析プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

有限要素法を用いた構造体の反り状態解析方法およびシステム、有限要素法を用いた構造体の反り状態解析プログラムを記録した記録媒体

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JPH1185812A
JPH1185812A JP23613097A JP23613097A JPH1185812A JP H1185812 A JPH1185812 A JP H1185812A JP 23613097 A JP23613097 A JP 23613097A JP 23613097 A JP23613097 A JP 23613097A JP H1185812 A JPH1185812 A JP H1185812A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設計の現場で混乱を招くことなく、構造物を
製造する以前に構造物に生じる反り状態を解析する。 【解決手段】 入力された構造物データをもとに、その
構造物の解析モデルを作成する(S2)。求めたい解析
条件下で解析モデルの有限要素法解析を行い(S3)、
反りが生じた解析モデルにおける解析対象点の変位を検
出する(S4)。検出された解析対象点の変位から、解
析モデルに生じる反りの曲率を算出する(S5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置等の構
造物に熱や加重等の負荷が加えられたときに生ずる反り
の状態を有限要素法解析を用いて解析する、反り状態解
析方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップは、半導体装置の製造過程
において様々な材料や部品と接合され、温度変化の影響
を受ける。そのため、半導体チップには、接合される材
料等の熱膨張係数や剛性によって、また半導体チップ自
身の厚さや幅によって、様々な反りが生じる。しかし、
最終的な製品状態における半導体チップは、反りがほと
んどない状態に仕上げることが必要であるので、半導体
チップの反り状態を知ることは半導体装置の製造におい
て欠かせない。
【0003】そこで、従来から、半導体チップの反りの
状態を知る方法の一つとして、半導体チップの表面に測
定器を水平に当てることによって反り量を測定する方法
がある。
【0004】図15は、従来の半導体チップの反り量を
計測する方法を説明するための概略図である。図15に
示すように、半導体装置(不図示)における半導体チッ
プ101は、他の材料や部品と接合された際の温度変化
の影響によって反っている。図15に示す従来の測定方
法では、まず、半導体チップ101の表面に測定器10
2を水平に当接させて、半導体チップ101の高さhを
測定する。次に、測定した高さhと半導体チップ101
の既知の厚さtとの差を求めることにより、半導体チッ
プ101の端部101aにおける反り量δが知得され
る。なお、本従来例の測定方法では、半導体チップ10
1の反り量δの値が大きいほど反りの度合いが大きいと
判断される。
【0005】しかしながら、反り量δが同じであって
も、半導体チップの幅Lが異なる場合には半導体チップ
101に作用している応力や歪みが異なるため、半導体
チップ101の反り状態は異なる。同様に、半導体チッ
プ101に作用している応力や歪みが同じであっても、
半導体チップ101の幅Lの大きさによって半導体チッ
プ101の端部101aの反り量δは異なる。
【0006】図16は、上記説明した従来の反り量測定
方法による測定結果を示すグラフである。図16に示す
測定結果は、幅Lの寸法が違う複数の半導体チップを用
い、半導体チップに作用する応力を一定とした場合にお
ける半導体チップの端部での反り量δを測定して得られ
たものである。図16から判るように、半導体チップの
幅Lが大きいほど半導体チップの反り量δは大きくな
る。そのため、上記の従来の測定方法のように半導体チ
ップの幅Lを考慮せずに反り量δのみを測定しても、半
導体チップの反り状態を正確に知ることはできない。
【0007】このため、半導体装置の分野に限らず、構
造物の反りの状態を表す数値として、しばしば曲率半径
が用いられてきた。例えば、特開平4−198823号
公報には、塑性加工によって反った薄板材の曲率半径を
薄板材の残留応力の測定に用いる方法が開示されてい
る。この測定方法では、塩化第二鉄などの溶解剤を用い
て薄板材を所定の深さまで除去し、残留応力に基づいて
薄板材に生じる反り面の曲率半径を求めている。なお、
本公報には反り面の曲率半径の演算方法は明示されてい
ないが、レーザや渦電流や超音波等を用いて薄板材の反
り面までの距離を測定し、曲率半径を算出している。ま
た、特開平3−242531号公報には、基板と薄膜と
からなる試料の反り量を干渉計やレーザ変位計によって
測定し、薄膜の弾性率を測定する方法が開示されてい
る。
【0008】このように、従来は、構造物の反り量の測
定結果をもとに何らかの方法によって曲率半径を求め、
この曲率半径に基づいて残留応力や弾性率を算出する方
法が採られてきた。なお、構造物に作用している応力と
曲率半径との間には反比例関係があり、曲率半径の値は
構造物の幅の大きさに依存しない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の測定方法では、測定結果をもとに曲率半径を算
出するため、まず製造された構造物が必要である。最適
な寸法や材料を設計し、決定するためには、製造と測定
とを繰り返す必要があり、特に多くの材料や構成部品が
用いられ複雑な構造である半導体装置においては、製品
開発までに多大な費用と時間がかかるという問題があっ
た。
【0010】また、曲率半径と反り状態とは、曲率半径
が大きいほど反りが小さく、曲率半径が小さいほど反り
が大きいという反比例関係にあるため、曲率半径の数値
と実際の反り状態との間に感覚的なずれが生じてしま
う。このため、反りの状態を表す数値として曲率半径を
用いた場合、設計の現場ではしばしば混乱を招くという
問題があった。
【0011】そこで本発明は、構造物の寸法や材料を当
初から最適に設計して製品開発の費用および時間を短縮
するために、設計の現場で混乱を招くことなく、構造物
に生じる反り状態を構造物を製造する以前に解析するこ
とができる有限要素法を用いた構造体の反り状態解析方
法およびシステムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の構造体の反り状態解析方法は、解析対象で
ある構造物の解析モデルを作成するステップと、前記解
析モデルに解析対象点を定め、求めたい解析条件下で前
記解析モデルの有限要素法解析を行い、前記解析モデル
に生じる反りによる前記解析対象点の変位量を検出する
ステップと、前記検出された前記解析対象点の変位量か
ら、前記解析モデルに生じる反りの曲率を算出するステ
ップとを有する。
【0013】さらに、前記解析条件を変えて前記解析モ
デルの有限要素法解析を行い、前記解析対象点の変位量
を検出するステップと、前記解析モデルに生じる反りの
曲率を算出するステップとを繰り返し、前記解析条件と
前記曲率との関係をグラフ化するステップを有する構成
としてもよい。
【0014】また、本発明の構造体の反り状態解析方法
は、解析対象である構造物の解析モデルを作成するステ
ップと、前記解析モデルに解析対象点を定め、求めたい
解析条件下で前記解析モデルの有限要素法解析を行い、
前記解析モデルに反りが生じたときの前記解析対象点の
任意座標系における座標を検出するステップと、前記検
出された前記解析対象点の座標から、前記解析モデルに
生じる反りの曲率を算出するステップとを有するもので
あってもよい。
【0015】さらに、前記解析条件を変えて前記解析モ
デルの有限要素法解析を行い、前記解析対象点の任意座
標系における座標を検出するステップと、前記解析モデ
ルに生じる反りの曲率を算出するステップとを繰り返
し、前記解析条件と前記曲率との関係をグラフ化するス
テップを有する構成としてもよい。
【0016】また、本発明の構造体の反り状態解析シス
テムは、解析対象である構造物の解析モデルを作成する
解析モデル作成手段と、与えられた解析条件に従って前
記解析モデルの有限要素法解析を行い、前記解析条件下
における前記解析モデルの変形状態を知得する有限要素
法解析手段と、前記有限要素法解析を行った結果変形さ
れた前記解析モデルのうち、前記解析モデルに定められ
た解析対象点の変位量、もしくは前記解析対象点の任意
座標系における座標を検出する変位検出手段と、前記検
出された解析対象点の変位量もしくは任意座標系におけ
る座標をもとに前記解析モデルに生じた反りの曲率を算
出する曲率算出手段とを有する。
【0017】さらに、前記解析条件と前記曲率との関係
をグラフ化するためのグラフ作成手段を有する構成とし
てもよい。
【0018】さらには、前記解析対象点は前記解析モデ
ルの中央部と端部とに定められた二点である構成として
もよく、前記解析対象点は前記解析モデルに任意に定め
られた三点である構成としてもよい。
【0019】また、本発明の構造体の反り状態解析プロ
グラムを記録した記録媒体は、解析対象である構造物の
解析モデルを作成する手順と、前記解析モデルに解析対
象点を定め、求めたい解析条件下で前記解析モデルの有
限要素法解析を行い、前記解析条件下において前記解析
モデルに反りが生じて変位する前記解析対象点の変位量
を検出する手順と、前記検出された前記解析対象点の変
位量から、前記解析モデルに生じる反りの曲率を算出す
る手順とをコンピュータに実行させるものである。
【0020】さらに、本発明の構造体の反り状態解析プ
ログラムを記録した記録媒体は、解析対象である構造物
の解析モデルを作成する手順と、前記解析モデルに解析
対象点を定め、求めたい解析条件下で前記解析モデルの
有限要素法解析を行い、前記解析条件下において前記解
析モデルに反りが生じて変位する前記解析対象点の任意
座標系における座標を検出する手順と、前記検出された
前記解析対象点の座標から、前記解析モデルに生じる反
りの曲率を算出する手順とをコンピュータに実行させる
ものであってもよい。
【0021】上記の通り構成された本発明によれば、構
造物を製造する以前に構造物に生じる反り状態が解析さ
れ、構造物の寸法や材料を当初から最適に設計して製品
開発の費用および時間を短縮することが可能となる。さ
らに、曲率を構造物の反り状態のパラメータとして用い
ることにより、曲率の値の大きさからそのまま構造物の
反り状態を知ることができるため、設計現場での混乱が
防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の有限要素法を用いた構造
体の反り状態解析システム(以下、「解析システム」と
いう。)の一実施形態を示すブロック図である。
【0024】図1に示すように、本解析システムは、有
限要素法を用いて構造体の反り状態を解析する解析処理
装置1と、解析処理装置1に各種条件データを入力する
入力装置2と、解析処理装置1による解析結果を表示す
る表示装置3とを有する。
【0025】解析処理装置1は、入力装置2から入力さ
れた構造物データに基づいて解析対象としての解析モデ
ルを作成する解析モデル作成手段4と、ある解析条件下
における解析モデルの変形状態を有限要素法を用いて解
析する有限要素法解析手段5と、解析モデルに定めた解
析対象点の変位量もしくは座標を検出する変位検出手段
6と、変位検出手段6で検出された解析モデルの変位量
等から解析モデルの曲率を算出する曲率算出手段7と、
解析モデルの曲率と解析条件データとの関係をグラフ化
するグラフ作成手段8とを有している。解析処理装置1
は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の
情報処理機器で構成される。また、解析モデル作成手段
4、有限要素法解折手段5、変位検出手段6、曲率算出
手段7、グラフ作成手段8は、解析処理装置1に予め組
込まれた構成であってもよいし、あるいは解析処理装置
1にインストールされたソフトウエアで実現してもよ
い。設計者が解析処理装置1に各種条件データを入力す
るための入力装置2としては、キーボードやマウス等が
用いられる。また、表示装置3は、解析処理装置1のグ
ラフ作成手段7で作成された解析結果のグラフを表示す
るものであり、モニタやプリンタ等が用いられる。
【0026】ここで、本実施形態で用いられている有限
要素法解析について説明する。
【0027】有限要素法とは、熱や荷重などの負荷によ
り変形する構造物(解析対象物)を多数の小さな領域
(要素)に分割して、各要素についての力と変位との関
係を有限な値を持つ関数で区分的に解を近似し、全体の
変形や歪み分布や応力分布を数値計算によって求める方
法である。この有限要素法解析は形状、寸法、材料定数
や拘束条件、負荷条件等のパラメータを変更することに
より、様々な条件下における構造物の応力分布、歪み分
布、変位量等を求めることができるため、強度設計の分
野などに広く用いられている。
【0028】図2は、図1に示した有限要素法を用いた
構造体の反り状態解析システムにおける解析処理装置の
処理例を示すフローチャートである。以下に、図1およ
び図2を参照して、本解析システムを用いた構造体の反
り状態解析方法について説明する。なお、本実施形態で
は、解析対象の解析モデルとして、図3に示す半導体チ
ップモデル9を用いた場合を例にして説明する。
【0029】設計者は、本解析システムを用いてある構
造体の反り状態の解析を行う際に、解析処理装置1を起
動させる。
【0030】解析処理装置1が起動された後に、設計者
は解析対象の構造物の形状データや材料定数データ(熱
膨張係数や弾性定数等)を入力装置2から解析モデル作
成手段4に入力する(S1)。構造物データが入力され
ると、解析モデル作成手段4では、入力された構造物デ
ータをもとに解析対象の解析モデルとしての半導体チッ
プモデル9(図3参照)が作成される(S2)。なお、
解析モデル作成手段4には、構造物データとともに、構
造体の反り状態を有限要素法解析手段5で解析する際の
解析条件データ(変位の拘束条件や、構造物に接合され
る材料や部品の温度等)も入力される。解析モデル作成
手段4からは、半導体チップモデル9のデータと解析条
件データとが、有限要素法解析手段5に伝達される。
【0031】次に、有限要素法解析手段5では、解析モ
デル作成手段4から伝達された半導体チップモデル9の
データと解析条件データとをもとに、半導体チップモデ
ル9の反り状態について有限要素法解析が行われる(S
3)。この有限要素法解析の結果から、図4に示すよう
な、半導体チップモデル9の変形状態が知得される。変
位検出手段6では、この半導体チップモデル9の変形状
態をもとに、半導体チップモデル9に定めた解析対象点
としての端部9aおよび中央部9bの変位量δya,δx
a,δyo(図4参照)が検出され(S4)、曲率算出手
段7へ伝達される。なお、これらの変位量δya,δxa,
δyoは、材料や部品の接合時における高温状態から室温
へ冷却されるまでの温度変化による半導体チップの収縮
量が含まれているため、半導体チップの反りの状態が正
確に求められる。
【0032】曲率算出手段7では、下記の式(1)を用
いて、変形した半導体チップモデル9の曲率Sが算出さ
れる(S5)。
【0033】 S=2(δya+δyo)/{(Lx/2−δxa)2+(δya+δyo)2}…(1) ここで、δyoは半導体チップ9の表面中央部9bにおけ
るY方向(図4参照)の変位量、δyaは半導体チップ9
の端部9aにおけるY方向の変位量、δxaは半導体チッ
プ9の端部9aにおけるX方向(図4参照)の変位量、
Lxは半導体チップ9の幅である。これにより、半導体
チップ等の構造物に生じる反り状態を、構造物が製造さ
れる以前に解析することができる。
【0034】曲率算出手段7で算出された曲率Sは、グ
ラフ作成手段8に伝達される。半導体チップモデルの構
造物データや解析条件データを変化させるたびに、デー
タ入力S1、解析モデル作成S2、有限要素法解析S
3、変位検出S4、曲率算出S5が繰り返され、解析条
件と曲率との関係が多次関数曲線に近似されてグラフ化
される(S6)。
【0035】グラフ作成手段8で作成されたグラフは表
示装置3で表示される。これにより、解析条件パラメー
タと曲率との関係が容易に入手され、この表示結果に基
づいて半導体チップ等の構造物の最適な寸法や材料を選
択することにより、構造物の寸法や材料を当初から最適
に設計でき、製品開発の費用および時間の短縮化を図る
ことができる。
【0036】次に、図1に示した反り状態解析装置の変
位検出手段6を用いて、構造物に定めた解析対象点の任
意座標系における座標を検出し、その座標から構造物の
曲率を求める場合について説明する。
【0037】図1に示す有限要素法解析手段5では、解
析の結果得られる半導体チップモデル9の変形状態図を
プリンタ(不図示)から出力することができる。出力さ
れた変形状態図から、変位検出手段6を用いて、図5に
示すように半導体チップモデル9の表面における解析対
象点としての中央部9bおよび端部9aの座標(Xo,
Yo)、(Xa,Ya)を取り込む。なお、変形状態図か
ら各部の座標を取り込むための変位検出手段6として
は、ディジタイザなどを用いることができる。また、解
析の結果得られた半導体チップモデル9の変形状態図を
直接モニタ(不図示)に表示させたり、あるいはプリン
タから出力された変形状態図をイメージスキャナで取り
込んでモニタに表示させ、マウス(不図示)等を用いて
半導体チップモデル9の端部9aと中央部9bの座標を
取り込む構成としてもよい。
【0038】変位検出手段6で取り込まれた半導体チッ
プモデル9の端部9aと中央部9bの座標は、曲率算出
手段7に伝達され、変形した半導体チップモデル9の曲
率Sが下記の式(2)によって算出される。
【0039】 S=2(Ya−Yo)/{(Xa−Xo)2+(Ya−Yo)2}…式(2) ただし、Xoは半導体チップモデル9の表面中央部9b
のX座標(図5参照)、Yoは半導体チップモデル9の
表面中央部9bのY座標(図5参照)、Xaは半導体チ
ップモデル9の端部9aのX座標、Yaは半導体チップ
モデル9の端部9aのY座標である。
【0040】なお、上記では半導体チップモデル9の表
面における端部9aおよび中央部9bの2点の座標を取
り込んで、変形した状態の半導体チップモデル9の曲率
を算出する場合について説明したが、図6に示す半導体
チップモデル9の表面の任意の3点(P1,P2,P3)
を取り込んで、曲率Sを算出することもできる。この場
合、曲率算出手段6では、下記の式(3)によって曲率
Sが算出される。
【0041】 S=2{(X1(Y2−Y3)+X2(Y3−Y1)+X3(Y1−Y2)}/[{( X1−X2)2+(Y1−Y2)2}*{(X2−X3)2+(Y2−Y3)2}*{(X3 −X1)2+(Y3−Y1)2}]0.5…式(3) ただし、X1は半導体チップモデル9の表面におけるP1
のX座標、Y1は半導体チップモデル9の表面における
図示P1のY座標、X2は半導体チップモデル9の表面に
おける図示P2のX座標、Y2は半導体チップモデル9の
表面における図示P2のY座標、X3は半導体チップモデ
ル9の表面における図示P3のX座標、Y3は半導体チッ
プモデル9の表面における図示P3のY座標である。
【0042】次に、上述した反り状態解析方法を用いた
具体的な解析例について説明する。 (解析例1)本例は、図7に示すように、温度110℃
で固まる接着剤13を用いて半導体チップ11をPWB
実装基板12に接合して形成される半導体装置につい
て、半導体チップ11の表面の反りに着目して半導体チ
ップ11の最適な幅Lxを解析する解析例である。
【0043】図1に示した本発明の解析システムでは、
まず、半導体チップ11、接着剤13、PWB実装基板
12のそれぞれについて、寸法、熱膨張係数、弾性率、
ポアソン比、拘束条件および材料や部品の接合温度等の
データを入力装置2から入力すると、解析モデル作成手
段4によって解析モデルが作成される。
【0044】続いて、有限要素法解析手段5によって有
限要素法解析を行った結果、接合後に室温(20℃)に
冷却した場合の半導体チップ11は、表面が凹状に反る
ことがわかった。変位検出手段6によって半導体チップ
モデルの端部および中央部の変位量を検出したところ、
半導体チップ11の幅Lx(図7参照)が13mmであ
る場合には、半導体チップ11表面の中央部11bのY
方向(図7参照)の変位量δyoは−3.8μmとなり、
端部11aのX方向(図7参照)の変位量δxaは−4.
5μm、端部11aのY方向の変位量δyaは9.1μm
となることが解析された。
【0045】半導体チップ11の幅Lxと半導体チップ
11の各部の変位量δya,δxa,δyoとが曲率算出手段
6に伝達されると、曲率算出手段7によって、前記の式
(1)を用いて下記のように曲率Sが算出される。
【0046】S=2(δya+δyo)/{(Lx/2−δx
a)2+(δya十δyo)2}=0.611 半導体チップモデルの幅Lxを7〜22mmの範囲で変
化させて、上記のように解析モデル作成から曲率算出ま
での行程を繰り返すと、最後に、グラフ作成手段8によ
って半導体チップ11の幅Lxと曲率Sとの関係がグラ
フ化される。
【0047】図8は、図7に示した半導体装置における
半導体チップの幅と曲率との関係を示すグラフである。
【0048】グラフ作成手段8によってグラフ化された
半導体チップ11の幅Lxと曲率Sとの関係は、図8に
示すような多次近似曲線のグラフとして表示装置3に表
示される。図8に示すグラフからわかるように、半導体
チップ11の幅Lxが7mmから13mmの範囲では、
幅Lxが大きくなる程、曲率Sが大きくなるが、幅Lxが
15mmから22mmの範囲では、曲率Sはほとんど変
化しない。従って、半導体チップ11の幅Lxを7mm
から22mmの範囲内でなるべく大きくしたい場合に
は、最適な半導体チップ11の幅Lxは22mmである
ことがわかる。
【0049】このように、本発明の反り状態解析方法お
よびシステムによれば、半導体装置を製造する以前に半
導体チップの反り状態を知ることができ、半導体チップ
の最適な寸法を予め選択して設計することができる。
【0050】(解析例2)本例は、図9に示すように、
半導体チップ21とPWB実装基板22とを融点が19
0℃である接着材としてのはんだ材料23で接続し、ガ
ラス転移点が140℃のモールド樹脂24でそれらを固
めた後、室温(20℃)に冷却して形成する半導体装置
について、半導体チップ21の表面の反りに着目してP
WB実装基板22の最適な厚さtを解析する解析例であ
る。
【0051】図1に示した本発明の解析システムでは、
まず、半導体チップ21、PWB実装基板22、はんだ
材料23、モールド樹脂24のそれぞれについて、寸
法、熱膨張係数、弾性率、ポアソン比、拘束条件および
接合温度等を入力装置2から入力すると、解析モデル作
成手段4によって解析モデルが作成される。
【0052】続いて、有限要素法解析手段5によって有
限要素法解析を行い、変位検出手段6によって半導体チ
ップモデルの端部および中央部の変位量を検出したとこ
ろ、PWB実装基板22の厚さtが1.2mmである場
合には、半導体チップ21表面の中央部21bのY方向
(図9参照)の変位量δyoは−3.8μmとなり、半導
体チップ21の端部21aのX方向(図9参照)の変位
量δxaは0.7μm、端部21aのY方向の変位量δya
は7.7μmとなることが解析された。
【0053】PWB実装基板22の厚さtと半導体チッ
プ21の各部の変位量δya,δxa,δyoとが曲率算出手
段6に伝達されると、曲率算出手段6によって、前記の
式(1)を用いて下記のように曲率Sが算出される。
【0054】S=2(δya+δyo)/{(Lx/2−δx
a)2+(δya十δyo)2}=0.544 PWB実装基板モデルの厚さtを0.7mmから2.8
mmの範囲で変化させて、同様にして解析モデルから曲
率算出までの行程を繰り返すと、最後に、グラフ作成手
段8によってPWB実装基板22の厚さtと半導体チッ
プ21の曲率Sとの関係がグラフ化される。
【0055】図10は、図9に示した半導体装置におけ
るPWB実装基板の厚さと半導体チップの曲率との関係
を示すグラフである。
【0056】グラフ作成手段8によってグラフ化された
PWB実装基板22の厚さtと半導体チップ21の曲率
Sとの関係は、図10に示すような多次近似曲線のグラ
フとして表示装置3に表示される。図10に示すグラフ
からわかるように、PWB実装基板22の厚さtが約
1.8mmの時に半導体チップ21の曲率Sは極大とな
り、半導体チップ21が最も大きく反ることを表してい
る。従って、PWB実装基板22の厚さtを0.7mm
から2.8mmの範囲で設計したい場合には、厚さtを
1.3mm以下にするか又は2.5mm以上にすれば、
半導体チップ21の反りを抑えられることがわかる。
【0057】また、例えば、半導体チップ21の反り状
態を、設計例1で説明した半導体チップ11の幅Lxが
7mmである場合における反り状態(曲率S=0.52
2)と同程度またはそれ以下にして、かつPWB実装基
板22の厚さtをできるだけ厚くしたい場合には、厚さ
を1.1mm程度にすればよいこともわかる。
【0058】このように、曲率を構造物の反り状態のパ
ラメータとして用いた本発明の解析方法およびシステム
によれば、曲率の値の大きさからそのまま構造物の反り
状態を知ることができるため、設計現場での混乱を防ぐ
ことができる。
【0059】(解析例3)本例は、図11に示すように
半導体チップ31が封止樹脂32に封止されて構成され
た半導体装置33について、図1に示した反り状態解析
装置の変位検出手段6で半導体装置モデルに定めた解析
対象点の各座標を検出し、その座標から半導体チップモ
デルの曲率を求めて、半導体チップの最適な幅Lxを解
析する解析例である。
【0060】図1に示した本発明の解析システムでは、
まず、半導体チップ31、封止樹脂32のそれぞれにつ
いて、寸法、熱膨張係数、弾性率、ポアソン比、拘束条
件および接合温度等を入力装置2から入力すると、解析
モデル作成手段4によって解析モデルが作成される。こ
の解析例の場合には、解析モデルは左右対称となるた
め、簡略化のために図12に示すように右半分だけをモ
デル化した。
【0061】有限要素法解析手段5では、各材料や部品
の接合温度等の入力したデータをもとに有限要素法解析
が行われ、その結果得られる半導体装置モデルの変形状
態図がプリンタから出力される。
【0062】変位検出手段6では、この変形状態図をイ
メージスキャナで画像として取り込み、モニタに表示さ
せる。図13は、イメージスキャナで画像として取り込
まれモニタに表示された半導体装置モデルの変形状態図
である。すなわち、図13に示すようにモニタに表示さ
れた半導体装置モデル41のうち、半導体チップモデル
42の表面の中央部42bの座標(Xo,Yo)および端
部42aの座標(Xa,Ya)を、マウス等を用いて取り
込む。
【0063】変位検出手段6で取り込まれた半導体チッ
プモデル42の端部42aと中央部42bの座標は、曲
率算出手段6に伝達され、変形した半導体チップモデル
42の曲率Sが前記の式(2)によって算出される。
【0064】半導体チップモデルの幅Lxを変化させ
て、上記のように解折モデル作成から曲率算出までの行
程を繰り返すと、最後に、グラフ作成手段8によって半
導体チップ31の幅Lxと曲率Sとの関係がグラフ化さ
れ、表示装置3に表示される。
【0065】また、本例では、図13に示す半導体装置
モデル41表面の任意の3点(P1,P2,P3)の座標
を取り込む方法により、半導体装置モデル41の反りに
ついても曲率Sを求めることもできる。
【0066】この場合も上記と同様に、図13に示すよ
うにモニタに表示された半導体装置モデル41の表面の
うち、点P1の座標(X1,Y1)、点P2の座標(X2,
Y2)、点P3の座標(X3,Y3)を、マウス等を用いて
取り込む。半導体装置モデル41の各点の座標は曲率算
出手段7に伝達され、変形した半導体装置モデル41の
曲率Sが前記の式(3)によって算出される。
【0067】なお、本例では、有限要素法解析手段5に
よってプリンタから出力された変形状態図を、イメージ
スキャナを用いて画像として取り込んでモニタに表示さ
せ、マウス等を用いて各部の座標を取り込む場合を例に
説明したが、ディジタイザを用いて各部の座標を取り込
むこともできる。また、上記の説明では半導体チップ3
1や半導体装置33の表面の反り状態を解析する場合に
ついて説明したが、半導体装置モデル41や半導体チッ
プモデル42の内部の任意点の座標を上記と同様に取り
込むことにより、半導体チップ31や半導体装置33の
内部の反り状態を容易に解析することができる。
【0068】このように、本発明の解析方法およびシス
テムによれば、半導体装置を製造する以前に半導体チッ
プの反り状態を知ることができ、半導体チップの最適な
寸法を予め選択して設計することができる。
【0069】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は以上の実施形態のみに限定されず、その他
各種の付加変更が可能である。例えば、本実施形態の解
析システムでは二次元モデルを用いた解析を行っている
が、複雑な構造の構造物に対しては、三次元モデルを用
いたシステムとすることも可能である。
【0070】また、本実施形態の解析モデル作成手段4
で作成した解析モデルの変形状態図ではなく、例えば、
反りが生じている実物の構造物を側面から撮影した拡大
写真等からディジタイザを用いて解析対象点の座標を取
り込んだり、あるいは拡大写真等をイメージスキャナで
取り込んでモニタに表示させ、マウスなどを用いて必要
な位置の座標を取り込むことによって、実物の構造物の
反り状態を解析することもできる。
【0071】また、本発明の有限要素法解析手段5は、
解析ソルバを有する様々な汎用解析ソフトウェアと組み
合わせて使用することができ、さらに、同じ処理装置
(マシン)やパーソナルコンピュータまたはコンピュー
タネットワークでつながった別のマシン上にインストー
ルされている汎用解析ソフトウェアと組み合わせて、そ
の有限要素法解析機能を活用することもできる。
【0072】また、本発明は、上述した手順をコンピュ
ータに実行させるための反り状態解析プログラムを記録
した記録媒体の形態とすることもできる。
【0073】この場合は、図14に示すように、例えば
ワークステーションやパーソナルコンピュータといった
解析処理装置51に、記録媒体54に記録された解析プ
ログラムを読み込ませ、この反り状態解析プログラムに
従って解析処理装置51の動作を制御する。この記録媒
体54は、磁気ディスク、半導体メモリ、その他の記録
媒体であってよい。なお、入力装置52、表示装置53
は図1に示したものと同じであるので、それらの説明は
省略する。反り状態解析装置51は、記録媒体54から
読み込まれた反り状態解析プログラムの制御により、図
2を参照して説明したS1〜S6までの手順が実行され
る。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
構造物に生じる反り状態を構造物が製造される以前に解
析することができるので、構造物の寸法や材料を当初か
ら最適に設計して製品開発の費用および時間を短縮する
ことが可能となる。さらに、曲率を構造物の反り状態の
パラメータとして用いることにより、曲率の値の大きさ
からそのまま構造物の反り状態を知ることができるた
め、設計現場での混乱を防止することができる。
【0075】また、手軽に反り状態の解析が行えるた
め、汎用解析ソフトウェアに熟練した設計技術者を育成
する必要もなく、人的コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有限要素法を用いた構造体の反り状態
解析システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した有限要素法を用いた構造体の反り
状態解析システムにおける解析処理装置の処理例を示す
フローチャートである。
【図3】解析モデル作成手段で作成された半導体チップ
モデルを示す図である。
【図4】図3に示した半導体チップモデルについて有限
要素法解析を行った結果得られる変形状態図である。
【図5】図3に示した半導体チップモデルについて有限
要素法解析を行った結果得られる変形状態図である。
【図6】図3に示した半導体チップモデルについて有限
要素法解析を行った結果得られる変形状態図である。
【図7】解析対象の半導体装置を示す構成図である。
【図8】図7に示した半導体装置における半導体チップ
の幅と曲率との関係を示すグラフである。
【図9】解析対象の半導体装置を示す構成図である。
【図10】図9に示した半導体装置におけるPWB実装
基板の厚さと半導体チップの曲率との関係を示すグラフ
である。
【図11】解析対象の半導体装置を示す構成図である。
【図12】図11に示した半導体装置をもとに作成され
た半導体装置モデルを示す図である。
【図13】図12に示した半導体装置モデルについて有
限要素法解析を行った結果得られる変形状態図である。
【図14】本発明の有限要素法を用いた構造体の反り状
態解析システムの他の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図15】従来の半導体チップの反り量を計測する方法
を説明するための概略図である。
【図16】従来の半導体チップの反り量の測定方法によ
る測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1,51 解析処理装置 2,52 入力装置 3,53 表示装置 4 解析モデル作成手段 5 有限要素法解析手段 6 変位検出手段 7 曲率算出手段 8 グラフ作成手段 9,41 半導体チップモデル 9a,11a,21a 端部 9b,11b,21b 中央部 11,21,31 半導体チップ 12,22 PWB実装基板 13 接着剤 23 はんだ材料 24 モールド樹脂 32 封止樹脂 33 半導体装置 42 半導体装置モデル 54 記録媒体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 解析対象である構造物の解析モデルを作
    成するステップと、 前記解析モデルに解析対象点を定め、求めたい解析条件
    下で前記解析モデルの有限要素法解析を行い、前記解析
    モデルに生じる反りによる前記解析対象点の変位量を検
    出するステップと、 前記検出された前記解析対象点の変位量から、前記解析
    モデルに生じる反りの曲率を算出するステップとを有す
    る構造体の反り状態解析方法。
  2. 【請求項2】 前記解析条件を変えて前記解析モデルの
    有限要素法解析を行い、前記解析対象点の変位量を検出
    するステップと、前記解析モデルに生じる反りの曲率を
    算出するステップとを繰り返し、前記解析条件と前記曲
    率との関係をグラフ化するステップを有する請求項1に
    記載の構造体の反り状態解析方法。
  3. 【請求項3】 解析対象である構造物の解析モデルを作
    成するステップと、 前記解析モデルに解析対象点を定め、求めたい解析条件
    下で前記解析モデルの有限要素法解析を行い、前記解析
    モデルに反りが生じたときの前記解析対象点の任意座標
    系における座標を検出するステップと、 前記検出された前記解析対象点の座標から、前記解析モ
    デルに生じる反りの曲率を算出するステップとを有する
    構造体の反り状態解析方法。
  4. 【請求項4】 前記解析条件を変えて前記解析モデルの
    有限要素法解析を行い、前記解析対象点の任意座標系に
    おける座標を検出するステップと、前記解析モデルに生
    じる反りの曲率を算出するステップとを繰り返し、前記
    解析条件と前記曲率との関係をグラフ化するステップを
    有する請求項3に記載の構造体の反り状態解析方法。
  5. 【請求項5】 前記解析対象点は前記解析モデルの中央
    部と端部とに定められた二点である請求項1から4のい
    ずれか1項に記載の構造体の反り状態解析方法。
  6. 【請求項6】 前記解析対象点は前記解析モデルに任意
    に定められた三点である請求項1から4のいずれか1項
    に記載の構造体の反り状態解析方法。
  7. 【請求項7】 解析対象である構造物の解析モデルを作
    成する解析モデル作成手段と、 与えられた解析条件に従って前記解析モデルの有限要素
    法解析を行い、前記解析条件下における前記解析モデル
    の変形状態を知得する有限要素法解析手段と、 前記有限要素法解析を行った結果変形された前記解析モ
    デルのうち、前記解析モデルに定められた解析対象点の
    変位量、もしくは前記解析対象点の任意座標系における
    座標を検出する変位検出手段と、 前記検出された解析対象点の変位量もしくは任意座標系
    における座標をもとに前記解析モデルに生じた反りの曲
    率を算出する曲率算出手段とを有する構造体の反り状態
    解析システム。
  8. 【請求項8】 前記解析条件と前記曲率との関係をグラ
    フ化するためのグラフ作成手段を有する請求項7に記載
    の構造体の反り状態解析システム。
  9. 【請求項9】 前記解析対象点は前記解析モデルの中央
    部と端部とに定められた二点である請求項7または8に
    記載の構造体の反り状態解析システム。
  10. 【請求項10】 前記解析対象点は前記解析モデルに任
    意に定められた三点である請求項7または8に記載の構
    造体の反り状態解析システム。
  11. 【請求項11】 解析対象である構造物の解析モデルを
    作成する手順と、 前記解析モデルに解析対象点を定め、求めたい解析条件
    下で前記解析モデルの有限要素法解析を行い、前記解析
    条件下において前記解析モデルに反りが生じて変位する
    前記解析対象点の変位量を検出する手順と、 前記検出された前記解析対象点の変位量から、前記解析
    モデルに生じる反りの曲率を算出する手順とをコンピュ
    ータに実行させるための、構造体の反り状態解析プログ
    ラムを記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】 解析対象である構造物の解析モデルを
    作成する手順と、 前記解析モデルに解析対象点を定め、求めたい解析条件
    下で前記解析モデルの有限要素法解析を行い、前記解析
    条件下において前記解析モデルに反りが生じて変位する
    前記解析対象点の任意座標系における座標を検出する手
    順と、 前記検出された前記解析対象点の座標から、前記解析モ
    デルに生じる反りの曲率を算出する手順とをコンピュー
    タに実行させるための、構造体の反り状態解析プログラ
    ムを記録した記録媒体。
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