JPH1185650A - インターネットにおける情報配送・集約システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マシン負荷およびネットワーク負荷を適確に
分散させながら不特定多数の利用者が放送型を含む同一
コンテンツを効率的に参照し得るインターネットにおけ
る情報配送・集約システムを提供する。 【解決手段】 全体制御装置６は利用者４から指定され
る仮想インターネットアドレスを受け付け、該アドレス
を重み付け情報７に基づいて複数のコンテンツ制御装置
８のうちの適切なコンテンツ制御装置のインターネット
アドレスに変換し、該インターネットアドレスを利用者
に返却し、利用者は該インターネットアドレスに基づい
て該利用者のＷＷＷ閲覧装置９を前記適切なコンテンツ
制御装置に接続して、該コンテンツ制御装置からコンテ
ンツとなる情報を参照可能な形態で受け取り、また複数
のコンテンツ制御装置で一次集約した利用者情報は全体
制御装置６で全体的に集約され、利用者のＷＷＷ閲覧装
置に返送される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、不特定多数の利用
者を対象とするインターネットを用いて情報の配送およ
び集約を行うインターネットにおける情報配送・集約シ
ステムに関し、特にインターネットを用いた不特定多数
の利用者を対象とした放送型サービスにおけるサーバ負
荷およびネットワーク負荷を分散させて、利用者に快適
なインターネットサービス環境を提供し得るインターネ
ットにおける情報配送・集約システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】不特定多数の利用者を対象とするインタ
ーネットを用いるサービス、特に放送型サービスでは、
多数の利用者に対して同時に情報を発信し、また各利用
者は同時に同一情報を受信する。このような環境下にお
いて、利用者リターン型（インタラクティブ型）のサー
ビスを実施すると、同一時刻に同一マシンまたは同一ネ
ットワークに高負荷がかかることになる。このため、当
初想定したサービスは利用者の一部しか利用できないこ
とになる可能性が高い。すなわち、他の利用者はそのサ
ービスを全く利用できないか、またはサービス利用のた
めの待ち時間が発生することになる。従って、このよう
な不具合を解消し、サービス実施のためのマシン負荷お
よびネットワーク負荷を分散させることが必要となる。

【０００３】従来、インターネットにおける情報配送・
集約システムにおける負荷分散方式には、同一コンテン
ツマシンの分散配置方式とコンテンツ内容分散方式とが
ある。

【０００４】同一コンテンツマシンの分散配置方式は、
図９に示すように、利用者４に直接接続され、同一コン
テンツを有するマシン、すなわちミラーサーバであるコ
ンテンツ提供装置３からなる論理グループ１を論理ネッ
トワーク２上に複数配置し、これらの論理グループ１間
のネットワーク上の論理距離が互いに最小となる効率的
な環境を構成し、これによりネットワーク負荷分散およ
びマシン負荷分散を行っている。この場合、サーバの指
定方法には利用者が意識的に選択する方式と論理距離を
自動的に計算し、最も近いコンテンツマシンである論理
グループを自動的に選択する方式とがある。

【０００５】また、コンテンツ内容分散方式は、図１０
に示すように、コンテンツの内容を区切って、複数のコ
ンテンツ提供装置３０に分散させる方式である。この方
式では、利用者４が別々のコンテンツ内容（World Wide
Web（ＷＷＷ）ページ）を参照する場合には効果があ
る。なお、図１０において、５はコンテンツ提供装置３
０間の関連を示している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来のインタ
ーネットにおける情報配送・集約システムにおける負荷
分散方式のうち、同一コンテンツマシンの分散方式で
は、コンテンツ提供装置の選択方式として利用者が意識
的に選択するかまたは論理距離を計算し、最も近いコン
テンツ提供装置を選択しているが、マシン負荷およびネ
ットワーク負荷を効率的に分散させることができないと
いう問題がある。

【０００７】また、コンテンツ内容分散方式では、同一
コンテンツ内容を不特定多数の利用者が同時に参照する
と、負荷分散の機能を果たすことができないという問題
がある。

【０００８】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、マシン負荷およびネットワー
ク負荷を適確に分散させながら不特定多数の利用者が放
送型を含む同一コンテンツを効率的に参照し得るインタ
ーネットにおける情報配送・集約システムを提供するこ
とにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の本発明は、不特定多数の利用者を対
象とするインターネットを用いて情報の配送および集約
を行うインターネットにおける情報配送・集約システム
であって、利用者のWorld Wide Web閲覧装置に接続さ
れ、コンテンツとなる情報を逐次利用者に参照可能な形
態で提供するとともに、利用者からのリターン情報を一
次的に集約する複数のコンテンツ制御装置と、利用者か
ら指定される仮想インターネットアドレスを受け付け、
該アドレスを重み付け情報に基づいて適切なコンテンツ
制御装置のインターネットアドレスに変換し、該インタ
ーネットアドレスに基づいて利用者のWorld Wide Web閲
覧装置が前記適切なコンテンツ制御装置に接続されるべ
く該インターネットアドレスを利用者に返却するととも
に、前記複数のコンテンツ制御装置で一次集約した利用
者情報を全体的に集約する全体制御装置とを有すること
を要旨とする。

【００１０】請求項１記載の本発明にあっては、全体制
御装置は利用者から指定される仮想インターネットアド
レスを受け付け、該アドレスを重み付け情報に基づいて
複数のコンテンツ制御装置のうちの適切なコンテンツ制
御装置のインターネットアドレスに変換し、該インター
ネットアドレスを利用者に返却し、利用者は該インター
ネットアドレスに基づいて該利用者のWorld Wide Web閲
覧装置を前記適切なコンテンツ制御装置に接続して、該
コンテンツ制御装置からコンテンツとなる情報を参照可
能な形態で受け取り、また複数のコンテンツ制御装置で
一次集約した利用者情報は全体制御装置で全体的に集約
され、利用者のWorld Wide Web閲覧装置に返送される。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。

【００１２】図１は、本発明の一実施形態に係るインタ
ーネットにおける情報配送・集約システムの構成を示す
図である。同図に示す情報配送・集約システムは、利用
者４のWorld Wide Web閲覧装置（ブラウザ）９に接続さ
れ、コンテンツとなる情報を逐次利用者４に参照可能な
形態で提供するとともに、利用者４からのリターン情報
を一次的に集約する複数のコンテンツ制御装置８、利用
者４から指定される仮想インターネットアドレスを受け
付け、該アドレスを重み付け情報７に基づいて適切なコ
ンテンツ制御装置８のインターネットアドレスに変換
し、該インターネットアドレスに基づいて利用者４のWo
rld Wide Web閲覧装置９が前記適切なコンテンツ制御装
置８に接続されるべく該インターネットアドレスを利用
者４に返却するとともに、複数のコンテンツ制御装置８
で一次集約した利用者情報を全体的に集約する全体制御
装置６を有し、該全体制御装置６と複数のコンテンツ制
御装置８からなる情報配送・集約システムは論理的情報
集約分散装置を構成している。

【００１３】全体制御装置６は、利用者受け付け機能と
該利用者をコンテンツ制御装置８に自動的に割り振る機
能を有するとともに、また利用者４をコンテンツ制御装
置８に割り振るための重み付け情報７を有し、全体制御
装置６はこの重み付け情報７に基づいて利用者４の割り
振りを行う。コンテンツ制御装置８は、利用者４のWorl
d Wide Web閲覧装置９と直接接続され、コンテンツとな
る情報を逐次利用者４に参照可能な形態にする機能を有
するとともに、また利用者４からのリターン情報を一次
的に集約する機能を有する。

【００１４】このように構成されるインターネットにお
ける情報配送・集約システムの作用について図２に示す
シーケンス図を参照して説明する。

【００１５】利用者４は、まず仮想インターネットアド
レスを用いて、全体制御装置６に接続する（処理）。
全体制御装置６は、重み付け情報７に基づいて利用者４
から指定された仮想インターネットアドレスを適切なコ
ンテンツ制御装置８のインターネットアドレスに変換
し、利用者４に返却する（処理）。

【００１６】利用者４は、全体制御装置６から返却され
たコンテンツ制御装置８のインターネットアドレスに基
づいて利用者４の使用しているWorld Wide Web閲覧装置
９を前記コンテンツ制御装置８に接続する（処理）。
この結果、利用者４は、該コンテンツ制御装置８からコ
ンテンツ情報を得ることができる（処理）。なお、こ
れは利用者４が切断要求しない限り行われる。

【００１７】利用者４は、適時、リターン情報（利用者
情報）をコンテンツ制御装置８に送信することができ、
該情報はコンテンツ制御装置８で集約される（処理
）。複数のコンテンツ制御装置８で一次集約された利
用者情報は全体制御装置６で全体的に集約される（処理
）。

【００１８】上述したように、本実施形態では、システ
ム全体を１つの全体制御装置６で制御することにより、
全体の利用者動向を集中的に管理することができる。そ
して、この情報を重み付け情報７として全体制御装置６
がその情報を用いて仮想インターネットアドレスを適切
なコンテンツ制御装置８のインターネットアドレスに変
換することにより、利用者４は分散されている装置構成
を意識することなくインターネットを利用したサービス
を受けることができる。また、同一コンテンツを有する
コンテンツ制御装置８を複数台適切に配置することによ
り、マシンの負荷分散およびネットワークの負荷分散を
行うことができる。

【００１９】図３は、本発明の他の実施形態に係るイン
ターネットにおける情報配送・集約システムの構成を示
す図である。同図は、インターネットを用いた利用者情
報リターン型サービスの実施形態を示すものであり、そ
の具体的サービスとしては、例えば人気投票、オークシ
ョン、チケット予約および販売、選挙などがある。

【００２０】図４に示すシーケンス図を参照して、図３
の実施形態の作用を説明する。

【００２１】利用者４のWorld Wide Web閲覧装置９は、
コンテンツ制御装置８からコンテンツ情報を得ることが
でき（処理）、利用者４はリターン情報をコンテンツ
制御装置８に送信する（処理）。コンテンツ制御装置
８は利用者４からのリターン情報を一次集約し（処理
）、この一次集約結果を全体制御装置６に送信する
（処理）。

【００２２】全体制御装置６は、複数のコンテンツ制御
装置８で一次集約した利用者情報を全体的に集約し（処
理）、この全体集約結果をコンテンツ制御装置８に送
付し（処理）、コンテンツ制御装置８は該全体集約結
果を更に利用者４のWorld Wide Web閲覧装置９に返送し
（処理）、World Wide Web閲覧装置９は該全体集約結
果を表示する（処理）。

【００２３】図５は、本発明の別の実施形態に係るイン
ターネットにおける情報配送・集約システムの構成を示
す図である。同図は、インターネットを用いた放送型サ
ービスの実施形態を示しているものであり、１０は放送
装置を示している。放送型サービスとは、ストリーム型
（リアルタイム型）情報の転送およびプッシュ型コンテ
ンツの配信を意味する。具体的な放送媒体としては、イ
ンターネット放送、人工衛星を用いたデータ放送、ＣＡ
ＴＶを用いたデータ放送等がある。また、具体的サービ
スとしては、人気投票、オークション、チケット予約お
よび販売、選挙などがある。

【００２４】図６に示すシーケンス図を参照して、図５
の実施形態の作用を説明する。

【００２５】放送装置１０がコンテンツ制御装置８に対
して放送を行う（処理）。利用者４のWorld Wide Web
閲覧装置９は、コンテンツ制御装置８からコンテンツ情
報を得ることができ（処理）、利用者４はリターン情
報をコンテンツ制御装置８に送信する（処理）。コン
テンツ制御装置８は利用者４からのリターン情報を一次
集約し（処理）、この一次集約結果を全体制御装置６
に送信する（処理）。

【００２６】全体制御装置６は、複数のコンテンツ制御
装置８で一次集約した利用者情報を全体的に集約し（処
理）、この全体集約結果をコンテンツ制御装置８に送
付し（処理）、コンテンツ制御装置８は該全体集約結
果を更に利用者４のWorld Wide Web閲覧装置９に返送し
（処理）、World Wide Web閲覧装置９は該全体集約結
果を表示する（処理）。

【００２７】図７は、本発明の更に他の実施形態に係る
インターネットにおける情報配送・集約システムの構成
を示す図である。同図は、本発明を利用した地上波放
送、衛星放送、ＣＡＴＶ放送等の既存電波放送と利用者
情報リターンのためにインターネットを融合させたサー
ビスの実施形態を示しており、同図において１１は放送
局を示し、１２はWorld Wide Web閲覧装置９の電波受信
装置を示している。この具体的サービスとしては、人気
投票、オークション、チケット予約および販売、選挙な
どがある。

【００２８】図８に示すシーケンス図を参照して、図７
の実施形態の作用を説明する。

【００２９】利用者４のWorld Wide Web閲覧装置９は、
電波受信装置１２を用いて、放送局１１からコンテンツ
情報を得ることができ（処理）、利用者４はリターン
情報をコンテンツ制御装置８に送信する（処理）。コ
ンテンツ制御装置８は利用者４からのリターン情報を一
次集約し（処理）、この一次集約結果を全体制御装置
６に送信する（処理）。全体制御装置６は、複数のコ
ンテンツ制御装置８で一次集約した利用者情報を全体的
に集約し（処理）、この全体集約結果を放送局１１に
送付する（処理）。

【００３０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利用者から指定される仮想インターネットアドレスを全
体制御装置で受け付け、該アドレスを重み付け情報に基
づいて複数のコンテンツ制御装置のうちの適切なコンテ
ンツ制御装置のインターネットアドレスに変換して、該
インターネットアドレスを利用者に返却し、利用者は該
インターネットアドレスに基づいて該利用者のWorld Wi
de Web閲覧装置を前記適切なコンテンツ制御装置に接続
して、該コンテンツ制御装置からコンテンツとなる情報
を参照可能な形態で受け取り、また複数のコンテンツ制
御装置で一次集約した利用者情報は全体制御装置で全体
的に集約され、利用者のWorld Wide Web閲覧装置に返送
されるので、同一コンテンツを不特定多数の利用者がマ
シン負荷分散およびネットワーク負荷分散を行いつつ遅
延なく参照し得るとともに、同一コンテンツを参照した
利用者は負荷分散を行いつつその内容に反応するリター
ン型利用者情報を遅延なく集約できる。すなわち、利用
者は装置構成を意識することなく、マシン負荷分散およ
びネットワーク負荷分散を行い、時間的な遅延なく放送
型サービスとインターネットを利用したサービスを融合
させることができ、かつ利用者リターン情報の集約のた
めの負荷分散をも同時に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係るインターネットにお
ける情報配送・集約システムの構成を示す図である。

【図２】図１の実施形態の作用を示すシーケンス図であ
る。

【図３】本発明の他の実施形態に係るインターネットに
おける情報配送・集約システムの構成を示す図である。

【図４】図３の実施形態の作用を示すシーケンス図であ
る。

【図５】本発明の別の実施形態に係るインターネットに
おける情報配送・集約システムの構成を示す図である。

【図６】図５の実施形態の作用を示すシーケンス図であ
る。

【図７】本発明の更に他の実施形態に係るインターネッ
トにおける情報配送・集約システムの構成を示す図であ
る。

【図８】図７の実施形態の作用を示すシーケンス図であ
る。

【図９】従来技術を用いた同一コンテンツ・マシンの分
散配置方式を説明するための図である。

【図１０】従来技術を用いたコンテンツ内容分散方式を
説明するための図である。

【符号の説明】

４ 利用者 ６ 全体制御装置 ７ 重み付け情報 ８ コンテンツ制御装置 ９ World Wide Web閲覧装置 １０ 放送装置 １１ 放送局 １２ 電波受信装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 不特定多数の利用者を対象とするインタ
   ーネットを用いて情報の配送および集約を行うインター
   ネットにおける情報配送・集約システムであって、 利用者のWorld Wide Web閲覧装置に接続され、コンテン
   ツとなる情報を逐次利用者に参照可能な形態で提供する
   とともに、利用者からのリターン情報を一次的に集約す
   る複数のコンテンツ制御装置と、 利用者から指定される仮想インターネットアドレスを受
   け付け、該アドレスを重み付け情報に基づいて適切なコ
   ンテンツ制御装置のインターネットアドレスに変換し、
   該インターネットアドレスに基づいて利用者のWorld Wi
   de Web閲覧装置が前記適切なコンテンツ制御装置に接続
   されるべく該インターネットアドレスを利用者に返却す
   るとともに、複数のコンテンツ制御装置で一次集約した
   利用者情報を全体的に集約する全体制御装置とを有する
   ことを特徴とするインターネットにおける情報配送・集
   約システム。