JPH1185293A - 電圧制御回路 - Google Patents

電圧制御回路

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JPH1185293A
JPH1185293A JP9242687A JP24268797A JPH1185293A JP H1185293 A JPH1185293 A JP H1185293A JP 9242687 A JP9242687 A JP 9242687A JP 24268797 A JP24268797 A JP 24268797A JP H1185293 A JPH1185293 A JP H1185293A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マイクロコンピュータ等を負荷とする電源の電
圧制御回路において、マイクロコンピュータが低電流動
作となる時の、電力消費の低減を図る。 【解決手段】電源B1 の電圧を一定の電圧に変換保持し
て出力端子VOUT に出力する、出力トランジスタQ1
用いた電圧制御回路において、負荷が低電流動作である
時には、電圧制御手段に流れる不要電流の一部を出力端
子VOUT にバイパスして出力するバイパス出力回路BP
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力電圧を変換し
て定電圧をうる電圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】入力電圧を出力電圧に変換して定電圧を
うる電圧制御回路として、図16、図17の回路図に示
した出力トランジスタQ1 を用いたエミッタ・ホロワ型
の電圧制御回路が電子制御機器において広く用いられて
いる。電子制御機器では、負荷の制御機能がアクティブ
(通常電流動作時)である際には所定の電流を消費し、
負荷の制御機能がスタンバイモード(低電流動作時)な
どで休止している時間帯は消費電流が大幅に低下するの
で、電圧制御回路の供給電流も低下する。
【0003】次に、図16に示す電圧制御回路を説明す
る。NPN型である出力トランジスタQ1 は、コレクタ
が入力端子VINに、ベースがバイアス抵抗RB の下流
に、エミッタが負荷Lに接続される。バイアス抵抗RB
は、一端が入力電源B1 に、他端が出力トランジスタQ
1 のベースとツェナーダイオードZDの上流に接続され
る。ツェナーダイオードZDは、上流側がバイアス抵抗
B の下流と出力トランジスタQ1 のベースとに接続さ
れ、下流側が接地される。負荷Lは、出力トランジスタ
1 のエミッタに接続される。この負荷は例えば、例え
ばマイクロコンピュータのことである。
【0004】電圧制御回路は、入力端子VINの電圧を所
定の出力端子VOUT の電圧に変換して定電圧を出力する
が、この所定の出力端子VOUT の電圧は出力トランジス
タQ 1 のベース電圧に基づいて(出力端子VOUT の電圧
=ベース電圧−ベースエミッタ間電圧VBE)として出力
される。このベース電圧は、接続されたツェナーダイオ
ードZDのツェナー電圧に等しく定まるものであり、入
力端子VINの電圧を一定であると仮定すると、バイアス
抵抗RB には一定のバイアス電流IB が生じることにな
る。また、ツェナーダイオードZDには、バイアス電流
B からトランジスタQ1 のベースへのベース電流IBE
を差し引いた電流がツェナー電流IZ として流れる。こ
のように、バイアス電流IB が一定となるよう回路が構
成されているので、電圧制御回路の出力電流が低下した
場合には、(出力トランジスタQ 1 の直流増幅率hFE
換算した割合で)ベース電流IBEが減少し、この減少分
に相当する電流がツェナーダイオードZDへのツェナー
電流IZ として増加する。
【0005】なお、スタンバイモードなどの時間帯にお
いても、記憶装置の消費電力など少量の電流供給がある
ので、出力電流IL は低レベルに保持される。このこと
は、図16、17に共通している。図17に示す電源回
路は、高精度の出力電圧がえられる帰還制御方式の電圧
制御回路の例である。図16において、ツェナーダイオ
ードZDが所定の電圧を生じさせ、かつバイアス電流I
B が一定となるようにベース電流IBEの変化量をツェナ
ー電流IZ を変化させて吸収した役割を、オペアンプA
1 に置き換えたもので、オペアンプA1 の出力端子への
接続がツェナーダイオードZDの上流側への接続に相当
している。
【0006】オペアンプA1 は、−入力が出力トランジ
スタQ1 のエミッタの電圧の(R2÷(R1 +R2 ))
の電位である抵抗R1 の下流に、+入力が基準電源BR
に、作動用の電源端子が出力トランジスタQ1 のエミッ
タに、出力端子がバイアス抵抗RB の下流に接続され、
接地端子が接地される。抵抗R1 は、一端が出力トラン
ジスタQ1 のエミッタに、他端が抵抗R2 の上流とオペ
アンプA1 の−極に接続される。抵抗R2 は、一端が抵
抗R1 の下流とオペアンプA1 の−入力に接続され、他
端が接地される。他の接続および、作用は図16と同じ
であるので省略する。 また、図16で説明したよう
に、出力トランジスタQ1 のエミッタの出力端子VOUT
の電圧が一定であるためにはこの回路におけるバイアス
電流IB は一定であり、バイアス電流IB がベース電流
BEとオペアンプ消費電流IA1との和である(IB =I
BE+IA1)なので、スタンバイモードなどの時間帯にお
いて出力電流IL が下がりベース電流IBEが下がると、
ベース電流IBEの低下分の電流はオペアンプ消費電流I
A1の増加へ振替え、バイアス電流IB が所定のレベルに
保たれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の電源回路(図16、図17)では、スタンバイモ
ードなどの時間帯において負荷電流IL が下がった場合
に、ベース電流IBEの低下分だけツェナー電流IZ また
はオペアンプ消費電流IA1への電流が増加する。この増
加電流は、所定の電圧を維持する以外には効用のない不
要の余剰電流となる。
【0008】次に具体例により、図17に関する一例を
説明する。(図16については、同様の状況であるので
省略する。) 図17の回路において、出力電流IOUT の最大値を30
mA、出力端子VOUTの電圧を5V、出力トランジスタ
Q1の有するベース・エミッタ間電圧VBEを0.7V、
出力トランジスタQ1の直流増幅率hFEの規格下限値を
30、同じくh FEの標準値を100、入力端子VINの電
圧を10V、また、スタンバイモード時の出力電流I
OUT を1mAとする。ここで、出力電流IOUT は負荷電
流IL にオペアンプA1 の電源電流と抵抗R1 、R2
の電流を加えたものである。
【0009】まず、バイアス抵抗RB を次式により計算
する。 RB =(VINの電圧−VOUT の電圧−VBE)/(IOUT /hFE下限値) =(10−5−0.7)/(30mA/30)=4.3kΩ バイアス抵抗RBは、4.3kΩ以下にする必要がある
ので、4.3kΩに設定する。
【0010】即ち、バイアス電流IB の値は次式により
1mAとなる。 IB =(VINの電圧−VOUT の電圧−VBE)/4.3k
Ω=1mA 次に、スタンバイモード時のベース・エミッタ間電流I
BEを求める。 IBE=IOUT /hFE標準値=1mA/100=0.01
mA 従って、バイアス電流IB (=1mA)一定であるの
で、スタンバイモード時には、0.99mA(IB −I
BE)が不要の余剰電流として通常の電流動作時に比べ増
加してオペアンプ側へ流れ、吸い込まれるように消費さ
れる。
【0011】電池を電源として動作する電子回路では、
スタンバイモード時に流れる電流をできる限り減らして
電池の消耗を防ぐよう設計することが肝要であるが、図
16、図17の回路では負荷への電流が少ない場合にも
前述のバイアス電流IB 一定のため、接地放流される無
効な電流消費があるのでその有効活用が望まれる。本発
明は、このような問題を解決し、負荷の低電流動作時に
おける電池電力の消耗を抑制することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の手段として、電源と、入力端子が前記電源に
接続され且つ出力端子が負荷に接続され、前記電源の電
圧を一定の電圧に変換保持して該出力端子に与える電圧
制御手段とを備えた電圧制御回路において、前記負荷が
低電流動作である時には、前記電圧制御手段に流れる不
要電流の一部を前記出力端子にバイパスするバイパス手
段を備えてなることを特徴とする。
【0013】また、第2の手段として、前記第1の手段
において、コレクタ側が前記入力端子に接続され且つエ
ミッタ側が前記出力端子にそれぞれ接続された出力トラ
ンジスタと、前記出力トランジスタのコレクタ側とベー
ス側との間に介在されたバイアス手段と、一端が接地さ
れ、他端が前記出力トランジスタのベース側に接続され
たツェナーダイオードとから構成されてなり、前記バイ
パス手段は、前記負荷が低電流動作時であることを検出
する検出手段と、前記出力トランジスタのベース側と前
記出力端子との間に設けられた電流制御手段とを備え、
前記検出手段の検出出力に基づき、前記負荷が低電流動
作時である時には、前記電流制御手段を通電状態にする
よう構成されてなることを特徴とする。
【0014】また、第3の手段として、前記第1の手段
において、コレクタ側が前記入力端子に接続され且つエ
ミッタ側が前記出力端子にそれぞれ接続された出力トラ
ンジスタと、前記出力トランジスタのコレクタ側とベー
ス側との間に介在されたバイアス手段と、前記出力端子
の電圧と基準電圧との差に応じて前記ベース側における
電位を調整するオペアンプとから構成されてなり、前記
バイパス手段は、前記負荷が低電流動作時であることを
検出する検出手段と、前記出力トランジスタのベース側
と前記出力端子との間に設けられた電流制御手段とを備
え、前記検出手段の検出出力に基づき、前記負荷が低電
流動作時である時には、前記電流制御手段を通電状態に
するよう構成されてなることを特徴とする。
【0015】また、第4の手段として、前記第2の手段
又は第3の手段において、前記バイパス手段は、前記出
力端子にかかる出力電流を検出する出力電流検出手段
と、前記出力トランジスタのベース側と前記出力端子と
の間に設けられたスイッチングトランジスタとを備え、
前記出力電流検出手段の検出出力に基づき、前記出力電
流が所定値以下であることを検出すると、前記スイッチ
ングトランジスタを通電状態にするよう構成されてなる
ことを特徴とする。
【0016】また、第5の手段として、前記第2の手段
又は第3の手段において、前記バイパス手段は、前記出
力端子にかかる出力電流を検出する出力電流検出手段
と、前記出力トランジスタのベース側と前記出力端子と
の間に設けられたカレントミラー回路とを備え、前記出
力電流検出手段の検出出力に基づき、前記出力電流が所
定値以下であることを検出すると、前記カレントミラー
回路を通電状態にするよう構成されてなることを特徴と
する。
【0017】また、第6の手段として、前記第5の手段
において、前記出力電流検出手段は、前記出力電流の大
きさに比例した電圧と所定電圧を比較し、比較結果に応
じてオン/オフ信号を出力する比較器であって、前記カ
レントミラー回路は、少なくとも一対のトランジスタを
備え、一方のトランジスタのエミッタ側が前記出力トラ
ンジスタのベース側に接続され、そのコレクタ側が前記
比較器の出力と接続され、他方のトランジスタのベース
側が前記一方のトランジスタのベース側と接続され、そ
のエミッタ側が前記一方のトランジスタのエミッタ側と
接続され、そのコレクタ側が前記出力端子と接続され、
更に該両トランジスタのベース側が共通して前記一方の
トランジスタのコレクタ側と接続され、前記出力トラン
ジスタのベース側と前記一方のトランジスタのコレクタ
側とが抵抗を介して接続され前記出力電流が所定値以下
であることを検出すると、前記比較器からオン信号が出
力されて前記一方のトランジスタのコレクタ側に電流が
流れるよう構成されてなることを特徴とする。
【0018】また、第7の手段として、前記第2の手段
又は第3の手段において、前記バイパス手段は、前記出
力端子にかかる出力電流を検出する出力電流検出手段
と、前記出力トランジスタのベース側と前記出力端子と
の間に設けられたカレントミラー回路とを備え、前記出
力電流検出手段の検出出力に基づき、前記出力電流が小
さくなるほど前記カレントミラー回路における通電電流
が大きく変化するよう構成されてなることを特徴とす
る。
【0019】また、第8の手段として、前記第7の手段
において、前記カレントミラー回路は、少なくとも一対
のトランジスタを備え、一方のトランジスタのエミッタ
側が前記出力トランジスタのベース側に接続され、その
コレクタ側が前記出力電流検出手段の出力と接続され、
他方のトランジスタのベース側が前記一方のトランジス
タのベース側と接続され、そのエミッタ側が前記一方の
トランジスタのエミッタ側と接続され、そのコレクタ側
が前記出力端子と接続され、更に該両トランジスタのベ
ース側が共通して前記一方のトランジスタのコレクタ側
と接続され、前記一方のトランジスタのコレクタ側に前
記出力電流検出手段からの電流が増大しすぎると該電流
を接地側へ流し込む電流制限用トランジスタが接続さ
れ、前記出力電流検出手段の出力に応じて前記一方のト
ランジスタのコレクタ側に流れる電流が変化するよう構
成されてなることを特徴とする。
【0020】また、第9の手段として、前記第1の手段
において、コレクタ側が前記入力端子に接続され且つエ
ミッタ側が前記出力端子にそれぞれ接続された出力トラ
ンジスタと、前記出力トランジスタのコレクタ側とベー
ス側との間に介在されたバイアス手段と、前記バイアス
手段の下流側と接地との間に介在されたコントロール用
トランジスタと、前記出力端子の電圧と基準電圧との差
に応じて前記コントロール用トランジスタのベース側に
おける電位を調整するオペアンプとから構成されてな
り、前記バイパス手段は、前記コントロール用トランジ
スタに流れるコントロール電流を検出するコントロール
電流検出手段と、前記出力トランジスタのベース側と前
記出力端子との間に設けられた電流制御手段とを備え、
前記コントロール電流検出手段の検出出力に基づき、前
記コントロール電流が大きい時には、前記電流制御手段
を通電状態にするよう構成されてなることを特徴とす
る。
【0021】また、第10の手段として、前記第9の手
段において、前記バイパス手段は、前記コントロール用
トランジスタにに流れるコントロール電流の大きさに比
例した電圧と所定電圧を比較し、比較結果に応じてオン
/オフ信号を出力する比較器と、前記出力トランジスタ
のベース側と前記出力端子との間に設けられたスイッチ
ングトランジスタとを備え、前記スイッチングトランジ
スタは前記比較器からのオン/オフ信号に対応して通電
/非通電状態となるように構成されてなることを特徴と
する。
【0022】また、第11の手段として、前記第10の
手段において、前記比較器には発振防止用のヒステリシ
スが設けられてなることを特徴とする。また、第12の
手段として、前記第9の手段において、前記バイパス手
段は、前記コントロール用トランジスタとカレントミラ
ーを構成するコントロール電流検出用トランジスタと、
前記出力トランジスタのベース側と前記出力端子との間
に設けられたカレントミラー回路とを備え、前記コント
ロール電流検出用トランジスタに流れる電流に基づき、
該電流が大きくなるほど前記カレントミラー回路におけ
る通電電流が大きく変化するよう構成されてなることを
特徴とする。
【0023】また、第13の手段として、前記第12の
手段において、前記カレントミラー回路は、少なくとも
一対のトランジスタを備え、一方のトランジスタのエミ
ッタ側が前記出力トランジスタのベース側に接続され、
他方のトランジスタのベース側が前記一方のトランジス
タのベース側と接続され、そのエミッタ側が前記一方の
トランジスタのエミッタ側と接続され、そのコレクタ側
が前記出力端子と接続され、更に該両トランジスタのベ
ース側が共通して前記一方のトランジスタのコレクタ側
と接続され、前記出力トランジスタのベース側と前記一
方のトランジスタのコレクタ側とが、抵抗を介して接続
され前記コントロール電流検出用トランジスタに流れる
電流が大きくなるほど前記一方のトランジスタのコレク
タ側に流れる電流が大きくなるよう構成されてなること
を特徴とする。
【0024】また、第14の手段として、前記第13の
手段において、前記コントロール電流検出用トランジス
タに流れる電流の増大を制限する電流制限手段が更に設
けられてなることを特徴とする。また、第15の手段と
して、前記第14の手段において、前記出力端子にかか
る出力電流の大きさに応じて前記電流制限手段の電流制
限値を変化させる電流制限値可変手段が設けられている
ことを特徴とする。
【0025】また、第16の手段として、前記第2の手
段又は第3の手段において、前記負荷はマイクロコンピ
ュータを含むものであって、該マイクロコンピュータに
対して初期化を行うリセット信号を送出するリセット手
段を備え、前記検出手段は、前記リセット信号に基づい
て前記低電流動作を検出するものであることを特徴とす
る。
【0026】また、第17の手段として、前記第2の手
段又は第3の手段において、前記負荷はマイクロコンピ
ュータを含むものであって、該マイクロコンピュータに
対してクロックの停止を行うクロック停止信号を送出す
るクロック停止手段を備え、前記検出手段は、前記クロ
ック停止信号に基づいて前記低電流動作を検出するもの
であることを特徴とする。
【0027】また、第18の手段として、前記第2の手
段又は第3の手段において、前記負荷はマイクロコンピ
ュータを含むものであって、該マイクロコンピュータに
対して高速/低速のクロックの切替を行うクロック切替
信号を送出するクロック切替手段を備え、前記検出手段
は、前記低速のクロック切替信号に基づいて前記低電流
動作を検出するものであることを特徴とする。
【0028】また、第19の手段として、前記第2の手
段又は第3の手段において、車両に対する動作電源を与
えるためのイグニッションスイッチを備え、前記検出手
段は、前記イグニッションスイッチのオフ状態に基づい
て前記低電流動作を検出するものであることを特徴とす
る。また、第20の手段として、前記第2の手段又は第
3の手段において、車両の動作状態を検出する検出スイ
ッチを備え、前記検出手段は、前記検出スイッチがオフ
状態である時に、前記低電流動作を検出するものである
ことを特徴とする。
【0029】また、第21の手段として、前記第2の手
段又は第3の手段において、外部からの入力信号を処理
して車両に対する盗難を含む状態を検出又は非検出する
センサを備え、前記検出手段は、前記センサが非検出状
態である時に、前記低電流動作を検出するものであるこ
とを特徴とする。また、第22の手段として、前記第2
の手段又は第3の手段において、前記車両の動作状態を
検出する検出スイッチ、及び入力信号を処理して車両に
対する盗難を含む状態を検出又は非検出するセンサを備
え、前記検出手段は、前記検出スイッチ及び前記センサ
の全てがオフ状態及び非検出状態である時に、前記が低
電流動作を検出するものであることを特徴とする。
【0030】また、第23の手段として、前記第20の
手段において、前記検出スイッチは、ドアが開閉すると
オン状態となるカーテシスイッチ、ミラーが開閉すると
オン状態となるミラー作動スイッチ、パーキングブレー
キが引かれるとオン状態となるパーキングブレーキスイ
ッチ、フォグランプが点灯するとオン状態となるフォグ
ランプスイッチ、ヘッドランプが点灯するとオン状態と
なるヘッドランプスイッチ、テールランプが点灯すると
オン状態となるテールランプスイッチ、トランクが開く
とオン状態となるトランクオープナースイッチ、ドアが
ロック状態となるとオン状態となるドアロックスイッ
チ、シート位置を操作するとオン状態となるシート操作
スイッチ、又はキーアンロック状態となるとオン状態と
なるキーアンロックスイッチのうちの少なくとも1つか
ら構成されてなることを特徴とする。
【0031】また、第24の手段として、前記第21の
手段において、前記センサは、ガラスが割れる音等を処
理してガラス割れを検出するガラス割れセンサ、車両内
への人体の侵入を検出する侵入センサ、車両の傾斜を検
出する傾斜センサ、外部無線信号を処理して所定のコー
ド信号を検出するコード信号受信センサのうちの少なく
とも1つから構成されてなることを特徴とする。
【0032】
【実施例】本発明の実施例について、以下に図面を用い
て説明する。図1は、本発明の電圧制御回路の第1の実
施例を示す回路図である。入力電源B1 は、一端が接地
され、他端が入力端子VINに接続され、NPN型の出力
トランジスタQ1 のコレクタに接続され、さらにバイア
ス抵抗RB を介してベースに接続される。バイアス抵抗
B は、一端が入力電源B1 に接続され、他端が出力ト
ランジスタQ1 のベースおよびツェナーダイオードZD
の上流側に接続されており、ツェナーダイオードZDの
他端は接地されている。ここで、ツェナー電圧をVZ
すると、バイアス抵抗RB には、バイアス電流IB
(VIN−VZ )÷RB なる電流が流れ、バイアス電流I
B がツェナーダイオードZDへのツェナー電流IZ とベ
ース・エミッタ電流IBEおよびバイパス電流IS に分流
される。ベース・エミッタ電流IBEやバイパス電流IS
が減少してもツェナー作用によりツェナーダイオードZ
Dの上流電位が変化しないようツェナー電流IZを増加
し、結果としてバイアス電流IB を一定に保持させる。
【0033】なお、バイアス抵抗RB の下流に発生する
電位がベースに印加される電圧となるが、ベース電圧は
ツェナーダイオードZDのツェナー電圧として定まるも
のである。次に、このベース電圧からベース・エミッタ
間電圧(約0.7V)を減じたものが出力端子VOUT
電圧となる。出力トランジスタQ1 は、NPN型の素子
であって、そのコレクタが入力端子VINに接続され、ベ
ースがバイアス抵抗RB の下流、ツェナーダイオードZ
D、およびバイパス出力回路BPの入力側に接続され、
エミッタが負荷Lとバイパス出力回路BPの出力側に接
続される。なお、出力トランジスタQ1 では、ベース・
エミッタ電流IBEの直流増幅率hFE倍の電流がコレクタ
からエミッタに流れ、ベース・エミッタ電流IBEが増幅
されてエミッタより出力される。以上の出力トランジス
タQ1 、バイアス抵抗RB 、ツェナーダイオードZDに
より構成した回路は、一般にエミッタホロワ型の電圧制
御回路として知られている。
【0034】マイクロコンピュータ等からなる負荷L
は、出力トランジスタQ1 のエミッタに接続した出力端
子VOUT 、およびバイパス出力回路BPの出力側に接続
されていて、負荷Lの消費する負荷電流IL を供給され
る。なお、従来の技術において説明したように、負荷L
の消費する負荷電流IL は電子機器の動作状態に従って
変動するものであって、マイクロコンピュータが記憶メ
モリ保持電流のみを供給する時点において、負荷電流I
L が下がり低水準になる。
【0035】バイパス出力回路BPは、入力側がバイア
ス抵抗RB の下流、ツェナーダイオードZD、出力トラ
ンジスタQ1 のベースに接続され、図示されていない回
路において負荷電流IL の低下を検出して発生したバイ
パス制御信号(図中矢印)が入力され、出力側が出力端
子VOUT に接続される。バイパス制御信号が入力される
とバイパス出力回路切替えスイッチS1 がオンされて通
電し、同時に電流調整回路Kが調整されて、バイパス電
流IS を所望の電流水準に制御される。なお、負荷電流
L の値がバイパス電流IS を超える場合には、不足の
電流は通常の電流動作状態と同じく出力トランジスタQ
1 のエミッタより供給されることになる。
【0036】次に、負荷電流IL が減少した際に、前記
出力トランジスタQ1 を迂回して出力するバイパス出力
回路BPの各部位の電流の状況を、具体的例によって説
明する。従来例の図17の説明と同じく、負荷電流IL
の最大値を30mA、出力端子VOUT の電圧を5V、出
力トランジスタQ1 の有するベース・エミッタ間電圧V
BEを0.7V、出力トランジスタQ1 の直流増幅率hFE
の規格下限値を30、同じくhFEの標準値を100、入
力端子VINの電圧を10V、待機状態時の負荷電流IL
を1mA、バイアス抵抗RB を4.3kΩ、に設定す
る。(但し、ここでは負荷電流IL の変化の前後の余剰
電流の変化およびバイパス出力回路BPの作用の説明を
明瞭とするため、本来存在する所定のツェナー電圧を発
生させるための最小ツェナー電流IZ を無視し、ここで
はそれを0mAと仮定して説明している。この最小ツェ
ナー電流IZ 値は、負荷電流IL のバイパス出力回路B
Pによる改善効果に関与しないので、ここでは説明より
省いておく。) この条件の下では、バイアス電流IB の値は次式により
1mAとなる。
【0037】IB =(VINの電圧−VOUT の電圧−
BE)/4.3kΩ=1mA 待機状態時のベース・エミッタ間電流IBEの値は、バイ
パス電流IS を遮断した場合には、次式により0.01
mAとなる。 IBE=IL /hFE標準値=1mA/100=0.01m
A 同時に、コレクタ・エミッタ間電流IBEの値は、0.9
9mA(IB −IBE)となる。
【0038】ベース電圧を一定にするためには、バイア
ス電流IB (=1mA)を一定に保つ必要があるので、
待機状態時かつバイパス電流IS を遮断時には、上述の
0.99mA(IB −IBE)が不要の余剰電流として通
常の電流動作時に比べ増加してツェナーダイオードZD
側へ流れ、ツェナー電流IZ が0.99mA増えて消費
される。
【0039】図1において、負荷電流IL の低下に基づ
くバイパス制御信号が入力されると、前記増加した余剰
電流0.99mAをバイパス出力回路BPを経由して負
荷Lへ流すようバイパス出力回路切替えスイッチS1
オンされて通電し、同時に電流調整回路Kが調整され
て、バイパス電流IS が0.99mA以内に調整され
る。
【0040】例えば、不要の余剰電流0.99mAを全
てバイパス電流IS としたとすると、待機状態時の負荷
電流IL は1mAであるので、0.01mAが出力トラ
ンジスタQ1 のエミッタから出力端子を経由して流れる
ことになる。なお、この時のベース・エミッタ間電流I
BEの値は、IBE=Q1 経由のIL /hFE標準値=0.0
1mA/100=0.0001mAと微小である。出力
トランジスタQ1 のコレクタ・エミッタ間電流ICEの値
は、残りの0.0099mAとなる。
【0041】即ち、不要の増加ツェナー電流IZ 0.9
9mAをバイパス出力回路BPのバイパス電流IS 0.
99mAに振り替えることで、出力トランジスタQ1
コレクタ・エミッタ間電流ICEの値が0.99mAであ
ったものが0.0099mAとなり0.9801mA電
流消費が減少し(つまり約100分の1に減少)、電源
電池の消耗を防止することができる。
【0042】なお、負荷電流IL を全てバイパス出力回
路BPから供給すると出力トランジスタQ1 のVBEがゼ
ロになってしまい、出力電圧VOUT =(VZ −VBE)が
上昇してしまうので、全てを供給することはできない。
以上、本例の構成により、バイパス電流IS により供給
した電流値に相当した電源電池の消耗防止が期待でき
る。
【0043】次の図2は、本発明の電圧制御回路の第2
の実施例を示す回路図である。図2では、出力トランジ
スタQ1 のエミッタ電圧を一定とする作用を図1のツェ
ナーダイオードZDに代えて、オペアンプA1 により行
わせるものであって、負荷電流IL が低下してバイアス
電流IB が余剰となる場合もツェナーダイオードZDに
代わってオペアンプA1 がその不要の余剰電流を吸収す
るように消費するものである。従って、図1と共通の説
明は省略する。
【0044】オペアンプA1 は、入力側では、+入力が
基準電圧源BR に接続されて基準の電圧とされ、−入力
が出力トランジスタQ1 のエミッタと接地間に直列に接
続した抵抗R1 と抵抗R2 の中間点に接続されて出力端
子VOUT の電圧を分割した電圧が入力され、動作電源が
出力トランジスタQ1 のエミッタに接続され、そして接
地端子が接地される。また、オペアンプA1 の出力端子
は出力トランジスタQ 1 のベース、バイアス抵抗RB
下流側、に接続される。このように接続されて、オペア
ンプA1 は基準の電圧と分割された出力端子VOUT の電
圧とを比較し、出力トランジスタQ1 のエミッタ電圧が
所定値となるベースに電圧に帰還制御するよう、バイア
ス抵抗RB の下流側より電流IA を吸収する。
【0045】図2においても、負荷電流IL の低下に基
づくバイパス制御信号が入力されると、スイッチS1
オンされて通電し、同時に電流調整回路Kが調整され
て、バイパス出力回路BPを経由して負荷Lへバイパス
電流IS が供給されるが、図1での説明と同様に、例え
ば発生するバイアス電流IB の不要の余剰電流0.99
mA(即ちバイパス出力回路BPがオフしたままだとオ
ペアンプA1 へ吸収させる無効の電流IA )を全てバイ
パス電流IS とする場合には、図1で前述したと同様
に、出力トランジスタQ1 のコレクタ・エミッタ間電流
CEの値が0.99mAであったものが0.0099m
Aとなり0.9801mA電流消費が減少し(つまり約
100分の1に減少)、電源電池の消耗を防止すること
ができる。
【0046】但し、図2のオペアンプA1 では、基準電
圧に基づいた帰還制御であるのでツェナーダイオードZ
Dに比べてベース電圧を精度高くでき、更に図1のツェ
ナーダイオードZDの場合ではツェナー電圧発生のため
ツェナー電流IZ が常に消費されているが、この電圧保
持用の電流消費量が少ないという利点がある。なお、図
1の第1の実施例、図2の第2の実施例では電流制御手
段をスイッチング手段としたが、これに限らず可変電流
回路であっても良い。また、バイアス手段としてバイア
ス抵抗を用いたが電流源を用いるようにしても良い。
【0047】次の図3は、本発明の電圧制御回路の第3
の実施例を示す回路図である。出力端子VOUT の電圧を
定電圧とする構成等、図1、図2と共通の説明は省略
し、バイパス出力回路BPの構成を、負荷電流IL が低
下したことを検出し信号を出力する回路と、この信号を
うけてバイパス電流IS を制御する切替え調整回路とに
分け説明する。
【0048】まず、モニタ抵抗Rm は、一端を入力電源
1 に、他端をコンパレータA2 の+入力と出力トラン
ジスタQ1 のコレクタに接続され、モニタ抵抗Rm によ
り負荷電流IL がモニタされる。コンパレータA2
、+入力がモニタ抵抗Rm に、−入力が基準電源Bm
に、コンパレータA2 の出力端子がトランジスタQ3
ベースに接続される。基準電源Bm により設けられた所
定の電圧とモニタ抵抗R m の両端に発生した電圧低下が
比較され、コンパレータA2 の出力端子よりトランジス
タQ3 に接続されて、バイパス出力回路BPをオンオフ
させる制御信号が出力される。負荷電流IL が低下する
と、モニタ抵抗Rm での電圧低下が減少し、この電圧低
下値が基準電源Bm として設けた閾値を割り込むと、コ
ンパレータA2 よりバイパス出力回路BPをオンさせる
信号が出力されて、トランジスタQ 3 がオンされる。
【0049】次に、スイッチング用トランジスタQ2
エミッタがバイアス抵抗RB の下流および抵抗R3 の上
流に、ベースが抵抗R3 の下流および抵抗R5 の上流
に、コレクタが抵抗R4 の上流に接続される。抵抗R3
は一端がバイアス抵抗RB の下流に、他端がトランジス
タQ2 のベース、および抵抗R5 の上流に接続される。
トランジスタQ2 のベース電流をあたえる抵抗R5 は、
一端を抵抗R3 の下流およびトランジスタQ2 のベース
に、他端をトランジスタQ3 の上流に接続される。バイ
パス出力回路BPのバイパス電流IS 値を調整する抵抗
4 は、一端をトランジスタQ2 のコレクタに、他端を
出力トランジスタQ1 のエミッタに接続され、バイパス
電流IS の通電が制限される。トランジスタQ3 は、コ
レクタが抵抗R5 の下流に、ベースがコンパレータA2
の出力端子に接続され、エミッタが接地される。コンパ
レータA2 より出力回路BPをオンさせる信号が出力さ
れると、トランジスタQ3 がオンし、抵抗R3 、抵抗R
5 が通電して、トランジスタQ2 を通電状態とする電位
がベースに生じ、エミッタ・ベース間が通電してトラン
ジスタQ2 がオンし、コレクタよりバイパス電流IS
流れる。このようにして、バイパス出力回路BPが入切
りされる。
【0050】負荷電流IL が低下すると、以上のように
コンパレータA2 より出力回路BPのオン信号が出力さ
れ、トランジスタQ3 、トランジスタQ2 がオンされ
て、バイパス出力回路BPが導通され、図1で前述した
バイアス電流IB から生じる余剰電流のうち、バイパス
電流調整抵抗R4 によって調整されたバイパス電流IS
が回収される。バイパス電流IS は次式のように求める
ことができる。
【0051】バイパス電流IS = (Q1 のVBE) ÷R4 なお、負荷電流IL の値がバイパス電流IS を超える場
合には、不足の電流は通常の電流動作状態と同じく出力
トランジスタQ1 のエミッタより供給される。以上、本
例の構成により、バイパス電流IS により供給した電流
値に相当した電源電池の消耗防止が期待できる。
【0052】なお、本例では第1の実施例での電圧制御
手段を適用したが、これに限らず、第2の実施例での電
圧制御手段を適用してもよい。次の図4は、本発明の電
圧制御回路の第4の実施例を示す回路図である。図4
は、図3の第3の実施例において、バイパス電流IS
切替え調整する機能を、図4のトランジスタQ2A、トラ
ンジスタQ2Bを用いたカレントミラー回路としたことを
特徴としている。
【0053】トランジスタQ2Aは、エミッタがバイアス
抵抗RB の下流および抵抗R6 の上流に、ベースが抵抗
6 の下流および抵抗R7 の上流に、コレクタがベース
に接続される。抵抗R6 は一端がバイアス抵抗RB の下
流に、他端がトランジスタQ 2Aのベース、および抵抗R
5 の上流に接続される。バイパス電流の上限を定める抵
抗R7 は、一端を抵抗R6 の下流、トランジスタQ2A
ベースとコレクタ、およびトランジスタQ2Bのベース
に、他端をトランジスタQ3 の上流に接続される。
【0054】トランジスタQ2Bは、エミッタ面積がトラ
ンジスタQ2Aのエミッタ面積のn倍とされたトランジス
タQ2Aの電流を転写するミラー回路であって、エミッタ
がバイアス抵抗RB の下流およびトランジスタQ2Aのエ
ミッタに、ベースがトランジスタQ2Aのベースおよび抵
抗R7 の上流に、コレクタが出力トランジスタQ1 のエ
ミッタに接続される。トランジスタQ3 は、コレクタが
抵抗R5 の下流に、ベースがコンパレータA2 の出力端
子に接続され、エミッタが接地される。
【0055】コンパレータ(比較器)A2 より出力回路
BPをオンさせる信号が出力されると、トランジスタQ
3 がオンし、抵抗R7 が通電して、トランジスタQ2A
通電状態とする電位がベースに生じ、エミッタ・ベース
間およびエミッタ・コレクタ間が通電してトランジスタ
2Aがオンし、トランジスタQ2Aのエミッタ・ベース間
の電流と等価の電流がトランジスタQ2Bのエミッタ・ベ
ース間に流れ、トランジスタQ2Bのコレクタを通じてバ
イパス電流IS が流れる。このようにして、バイパス出
力回路BPが切替えられ、バイパス電流IS が調整され
る。
【0056】なお、抵抗R6 は、トランジスタQ3 がオ
フ信号時にも係わらずトランジスタQ3 に微小のリーク
電流が生じたとしても、トランジスタQ2A、トランジス
タQ 2Bが作動しないように設けたものである。トランジ
スタQ2Aをオンさせないための抵抗R6 のリークカット
作用は、抵抗R7 を流れる電流が次のリミット値以下の
範囲で動作する。
【0057】許容リーク電流≦Q2Aのベース・エミッタ
電圧(約0.7V)÷R6 負荷電流IL が低下すると、以上のようにコンパレータ
2 より出力回路BPのオン信号が出力され、トランジ
スタQ3 、トランジスタQ2A・Q2Bのミラー回路がオン
されて、バイパス出力回路BPが導通され、図1で前述
したバイアス電流IB から生じる余剰電流のうち、カレ
ントミラー比1:n によって調整されたバイパス電流
S が回収される。バイパス電流IS は次式のように求
めることができる。
【0058】バイパス電流IS =n×{((VOUT の電
圧) +( Q1 のVBE)−( Q2AのVBE))÷R7 −( Q2A
のVBE) ÷R6 } なお、負荷電流IL の値がバイパス電流IS を超える場
合には、不足の電流は通常の電流動作状態と同じく出力
トランジスタQ1 のエミッタより供給される。以上、本
例の構成によりバイパス電流IS により供給した電流値
に相当した電源電池の消耗防止が期待できる。
【0059】なお、本例では第1の実施例での電圧制御
手段を適用したが、これに限らず、第2の実施例での電
圧制御手段を適用してもよい。次の図5は、本発明の電
圧制御回路の第5の実施例を示す回路図である。出力端
子VOUT の電圧を定電圧とする構成等、図1と共通の説
明は省略し、バイパス出力回路BPの構成を、負荷電流
L が低下したことを検出し信号を出力する回路と、こ
の信号をうけてバイパス電流IS を制御する切替え調整
回路とに分け説明する。
【0060】まず、モニタ抵抗Rm は、一端が入力電源
1 に、他端がオペアンプ(差動増幅器)A3 の+入力
と出力トランジスタQ1 のコレクタに接続され、モニタ
抵抗Rm により負荷電流IL がモニタされる。抵抗R9
は、一端が入力電源B1 に、他端がオペアンプA3 の−
入力とトランジスタQ6 の上流に接続される。オペアン
プA3 は、+入力がモニタ抵抗Rm に、−入力が抵抗R
9 の下流に、オペアンプA3 の出力端子がトランジスタ
6 のベースに接続される。トランジスタQ6は、エミ
ッタが抵抗R9 の下流に、ベースがオペアンプA3 の出
力端子に、コレクタが抵抗R8 の上流に接続される。
【0061】以上のように電流検知回路が構成され、オ
ペアンプA3 の出力端子より、モニタ抵抗Rm の両端の
電位差をモニタ抵抗Rm と比較抵抗R9 との比に基づい
て変換した電流がトランジスタQ6 のコレクタから抵抗
8 の上流に出力される。次に、バイパス電流IS を制
御する切替え調整回路を述べる。トランジスタQ2Aは、
エミッタがバイアス抵抗RB の下流に、ベースが抵抗R
8 の上流に、コレクタがベースに接続される。バイパス
電流IS の上限を与える抵抗R8 は、一端がトランジス
タQ6のコレクタ、トランジスタQ2Aのコレクタとベー
ス、トランジスタQ5 のエミッタに接続され、他端が接
地される。トランジスタQ5 は、エミッタがトランジス
タQ2Aのコレクタとベース、抵抗R8 の上流、およびト
ランジスタQ6 のコレクタに、ベースがトランジスタQ
2Bのコレクタに接続され、エミッタが接地される。
【0062】トランジスタQ2Bは、エミッタ面積がトラ
ンジスタQ2Aのエミッタ面積のn倍とされたトランジス
タQ2Aの電流を転写するミラー回路であって、エミッタ
がバイアス抵抗RB の下流およびトランジスタQ2Aのエ
ミッタに、ベースがトランジスタQ2Aのベースおよび抵
抗R8 の上流に、コレクタが出力トランジスタQ1 のエ
ミッタおよびトランジスタQ5 のベースに接続される。
【0063】負荷電流IL が非常に小さく、モニタ抵抗
m の電圧降下が非常に小さい場合、トランジスタQ6
のコレクタから抵抗R8 へ流れる電流は非常に小さいた
め、カレントミラーの一方のトランジスタQ2Aの電流
は、抵抗R8 により次式のように求まる。 IQ2A ={VOUT 電圧+(Q1 のVBE)−(Q2A
BE)}÷R8 従って、バイパス電流IS はカレントミラー比1:nに
より IS =n×IQ2A =n×{VOUT 電圧+(Q1 のVBE)−(Q2A
BE)}÷R8 となり、これがバイパス電流IS の最大値となる。
【0064】次に負荷電流IL が増え、モニタ抵抗Rm
の電圧降下が増大すると、Rm とR 9 の比で決まる電流
が、トランジスタQ6 のコレクタから抵抗R8 へ流れ、
トランジスタQ6 のコレクタの電流の分だけQ2Aの電流
が減少し、バイパス電流ISも減少する。即ち、 Q6 のコレクタ電流IQ6=Rm ×(Rm に流れる電流)
÷R92Aの電流IQ2A ={VOUT 電圧+(Q1 のVBE)−
(Q2AのVBE)}÷R8 −IQ6 バイパス電流IS =n×IQ2A となる。
【0065】トランジスタQ6 からの電流が大きくなっ
て抵抗R8 の上流の電位が出力端子VOUT の電圧を上回
ると、トランジスタQ2Aおよびミラー回路がオフしバイ
パス電流IS が停止する。なお、電流制限用トランジス
タQ5 は、トランジスタQ6からの電流が上昇して抵抗
8 上流の電位が出力端子VOUT の電圧をベース・エミ
ッタ間電圧(約0.7V)をこえて上回った場合に、オ
ン動作してトランジスタQ6 からの接地側へ逃し過大電
圧を生じないためのものである。以上のようにして、図
5のバイパス出力回路BPは切替えられる。
【0066】以上のように、負荷電流IL が低下する
と、オペアンプA3 より出力回路BPをオンさせ、バイ
パス電流IS を調整する信号が出力されるので、トラン
ジスタQ2A・Q2Bのミラー回路がオンされて、バイパス
回路BPが導通され、図1で前述したバイアス電流IB
から生じる余剰電流のうち、抵抗R8 の電流値と、トラ
ンジスタQ2A・Q2Bのカレントミラー比1:nによって
調整されたバイパス電流IS として回収される。
【0067】なお、負荷電流IL の値がバイパス電流I
S を超える場合には、不足の電流は通常の電流動作状態
と同じく出力トランジスタQ1 のエミッタより供給され
る。以上、本例の構成によりバイパス電流IS により供
給した電流値に相当した電源電池の消耗防止が期待でき
る。なお、本例では第1の実施例での電圧制御手段を適
用したが、これに限らず、第2の実施例での電圧制御手
段を適用してもよい。
【0068】次の図6は、本発明の電圧制御回路の第6
の実施例を示す回路図である。図6は、まず、出力トラ
ンジスタQ1 のエミッタ電圧を一定とする作用を、オペ
アンプA4 により行わせるものである。電圧を基準電圧
R に基づき帰還制御するオペアンプA4 は、オペアン
プA4 の出力電流がトランジスタQ7 のベースへ出力さ
れ、トランジスタQ7 を介して余剰のバイアス電流IB
を接地側へ放下するようコントロール電流Icnt を制御
させる。
【0069】また、出力トランジスタQ1 のベース電圧
をコントロールするため、バイアス電流IB を接地側へ
放下してコントロールする前述のコントロール電流I
cnt を抵抗R9 の上流の電圧信号として検知し、負荷電
流IL が低下してコントロール電流Icnt が増加した場
合に、バイパス出力回路BPのバイパス電流IS を制御
する構成としたことが特徴である。
【0070】なお、図2のオペアンプA1 の作用、図3
のバイパス出力回路BPでの切替え回路と共通の入力電
源B1 、出力トランジスタQ1 、バイアス抵抗RB 、抵
抗R 1 、抵抗R2 、基準電源BR 、トランジスタQ2
抵抗R3 、抵抗R4 、抵抗R 5 、トランジスタQ3 等に
ついての共通の説明は省略する。オペアンプA4 は、出
力端子がコントロール用トランジスタQ7 のベースに接
続される。(入力側の接続および、帰還制御については
図2の説明に同じ。)バイアス電流IB の余剰の電流を
オペアンプA4 の出力を増幅して接地側へ放下するトラ
ンジスタQ7 は、コレクタがバイアス抵抗RB の下流
に、ベースがオペアンプA4 の出力端子に、エミッタが
抵抗R9 の上流およびコンパレータA5 の+入力に接続
される。バイアス電流IB の余剰の前記放下電流をモニ
タする抵抗R 9 は、一端がトランジスタQ7 のエミッタ
およびコンパレータA5 の+入力に接続され、他端が接
地される。
【0071】次に、バイパス出力回路BPを述べると、
コンパレータA5 は、+入力が前述の抵抗R9 の上流
に、−入力が基準電源BV に、出力端子がトランジスタ
3 に接続される。負荷電流IL が低下してバイアス電
流IB が余剰となる場合には、抵抗R9 への放下電流I
cnt が増加するので抵抗R9 の上流の電圧が上昇し、コ
ンパレータA5 の+入力にこの電圧が入力され、基準電
源BV と比較されてトランジスタQ3 へオン信号が送出
される。
【0072】なお、コンパレータA5 はヒステリシス型
のコンパレータであって、出力端子の出力が帰還して基
準電源BV を制御させることにより、発振現象(バイパ
ス電流IS が遮断されるとその分コントロール電流I
cnt が増えるため再びコンパレータA5 が反転して発
振)が抑制される。負荷電流IL が低下すると、以上の
ようにトランジスタQ3 がオンされ、図3で前述したよ
うにスイッチング用トランジスタQ2 がオンされて、バ
イパス出力回路BPが導通され、図1で前述したバイア
ス電流IB から生じる余剰電流のうち、バイパス電流調
整抵抗R4 によって調整されたバイパス電流IS が回収
される。バイパス電流IS は、次式のように求めること
ができる。
【0073】バイパス電流IS = (Q1 のVBE) ÷R4 以上、本例の構成によりバイパス電流IS により供給し
た電流値に相当した電源電池の消耗防止が期待できる。
次の図7は、本発明の電圧制御回路の第7の実施例を示
す回路図である。図7は、出力トランジスタQ1 のベー
ス電圧を一定とする作用をオペアンプA 4 により行わせ
るものであって、負荷電流IL が低下してバイアス電流
B が余剰となる場合はオペアンプA4 がトランジスタ
7 を介してその余剰電流を放下して制御する点で図6
と同じ帰還制御であるが、このトランジスタQ7 のベー
スへのオペアンプA4 の出力信号を転写しトランジスタ
4 のベースに印加して、オペアンプA4 の出力信号で
バイパス電流IS を制御するトランジスタQ4 を制御す
る構成としたことが特徴である。
【0074】なお、図6と共通のオペアンプA4 の作
用、入力電源B1 、出力トランジスタQ1 、バイアス抵
抗RB 、抵抗R1 、抵抗R2 、基準電源BR 、図4のバ
イパス出力回路BPでの切替え回路と共通のカレントミ
ラー回路のトランジスタQ2A、同Q2B、トランジスタQ
4 、抵抗R6 、抵抗R7 等の説明は省略する。オペアン
プA4 は、出力端子がコントロール用トランジスタQ7
のベースおよび電流検出用トランジスタQ4 のベースに
接続される。バイアス電流IB の余剰の電流をオペアン
プA4 の出力を増幅して接地側へ放下するコントロール
用トランジスタQ7 は、コレクタがバイアス抵抗RB
下流に、ベースがオペアンプA 4 の出力端子に接続さ
れ、エミッタが接地接続される。バイアス電流IB の余
剰の前記放下電流を制御するオペアンプA4 の出力がト
ランジスタQ4 のベースに転写入力されることにより、
バイパス出力回路BPの出力がオペアンプA4 の出力で
直接に制御される。
【0075】次に、バイパス出力回路BPを述べる。ト
ランジスタQ4 は、コレクタが抵抗R7 の下流およびト
ランジスタQ8 のエミッタに、ベースがオペアンプA4
の出力端子およびトランジスタQ7 のベースに接続さ
れ、エミッタが接地される。電流制限用トランジスタQ
8 は、コレクタがバイアス抵抗RB に、ベースが基準電
源BB に、エミッタがトランジスタQ4 のベースに接続
される。基準電源BB は、一端が電流制限用トランジス
タQ8 のベースに接続され、他端が接地される。他の接
続は図4と同様である。
【0076】以上のように構成されているので、負荷電
流IL が低下するとオペアンプA4の出力が増加するの
で、トランジスタQ4 の電流が増加し電流制限用抵抗R
7 が通電してバイパス出力を切替えるトランジスタQ2A
およびトランジスタQ2Bが動作してバイパス出力回路B
Pにバイパス電流IS を生じる。このようにして、バイ
パス出力回路BPの入切りを行う。
【0077】トランジスタQ4 の電流が上昇する過程に
沿って説明すると、負荷電流IL が高い段階ではトラン
ジスタQ4 の電流(Icnt ) は低い状態にあり、図4で
説明したように、リークカット用の抵抗R6 が作用し、
抵抗R7 を流れる電流がリミット値(次式に示す)以下
では、トランジスタQ2A、トランジスタQ2Bが不作動と
される。
【0078】許容リーク電流Icnt ≦Q2BのVBE(約
0.7V)÷R6 次に、負荷電流IL が下がり始め、電流制限用抵抗R7
を流れる電流、つまりIcnt が上記の範囲を超えると、
トランジスタQ2A、トランジスタQ2Bがオンして、抵抗
7 を流れる電流すなわちバイアス電流IB の余剰の前
記放下電流に比例してバイパス電流IS を生じる。
【0079】更に、抵抗R7 を流れる電流が増加して抵
抗R7 での電圧低下が進み、抵抗R 7 の下流の電位が、
基準電源BB の電圧とQ8 のVBE(約0.7V)との差
よりも低くなると、トランジスタQ8 が動作するので、
バイパス電流IS の上限がトランジスタQ8 および基準
電源BB の電圧によって制限される。負荷電流IL が低
下すると、バイアス電流IB から生じる余剰電流から、
バイパス電流IS が調整されて回収されるが、本事例の
バイパス電流IS の調整では、前述のようにオペアンプ
4 から出力されるコントロール電流Icnt により出力
回路BPがオンされ、バイパス電流IS がコントロール
電流Icnt に比例して調整され、更にバイパス電流IS
の上限が基準電源BB の電圧によって制限され、同時に
図4で前述したようにカレントミラー比1:n によっ
てバイパス電流IS が調整される。バイパス電流I
S は、次式のように求めることができる。
【0080】バイパス電流IS =n×{((VOUT の電
圧) +( Q1 のVBE)−( Q2AのVBE))÷R7 −( Q2A
のVBE) ÷R6 } なお、負荷電流IL の値がバイパス電流IS を超える場
合には、不足の電流は通常の電流動作状態と同じく出力
トランジスタQ1 のエミッタより供給される。以上、本
例の構成によりバイパス電流IS により供給した電流値
に相当した電源電池の消耗防止が期待できる。
【0081】次の図8は、本発明の電圧制御回路の第8
の実施例を示す回路図である。図8は、図7で説明した
回路図において、負荷電流IL が低下してバイパス出力
回路BPより出力するバイパス電流IS の上限を制限す
る回路を、負荷Lへの出力電流に比例して可変する構成
としたことが特徴である。なお、図7と共通の部分の説
明は省略する。
【0082】負荷電流IL をモニタするモニタ抵抗Rm
は、一端を入力電源B1 および差動アンプA9 の−入力
に、他端を差動アンプA9 の+入力および出力トランジ
スタQ1 のコレクタに接続される。差動アンプA9 は、
+入力がモニタ抵抗Rm の下流および出力トランジスタ
1 のコレクタに、−入力が入力電源B1 およびモニタ
抵抗Rm の上流に、出力端子が電流制限用トランジスタ
9 のベースに接続される。電流制限用トランジスタQ
9 は、コレクタがバイアス抵抗RB の下流に、ベースが
差動アンプA9 の出力端子に、エミッタがトランジスタ
9 のコレクタおよび抵抗R7 の下流に接続される。
【0083】このようにして、モニタ抵抗Rm の両端の
電位差に比例した電圧が差動アンプA9 の出力端子より
出力され、出力電流に応じた可変の電位がトランジスタ
9のベースに印加される。図7で説明したように、負
荷電流IL が高い段階ではトランジスタQ4 の電流(I
cnt )は低い状態にあり、図7で説明したように、リー
クカット用の抵抗R 6 が作用し、電流制限用抵抗R7
流れる電流、つまりIcnt が次のリミット値以下の範囲
にあると、トランジスタQ2A、トランジスタQ2Bが作動
しない。
【0084】許容リーク電流Icnt ≦Q2AのVBE(約
0.7V)÷R6 次に、負荷電流IL が下がり始め、抵抗R7 を流れる電
流が上記の範囲を超えると、トランジスタQ2A、トラン
ジスタQ2Bが動作して、抵抗R7 を流れる電流すなわち
バイアス電流IB の余剰の前記放下電流に比例してバイ
パス電流IS を生じる。
【0085】更に、抵抗R7 を流れる電流が増加して抵
抗R7 での電圧低下が進み、抵抗R 7 の下流の電位が、
9 の出力電圧とQ9 のVBE(約0.7V)との差より
も低くなると、トランジスタQ9 が動作する。従って、
バイパス電流IS の上限が、トランジスタQ9 および負
荷電流IL に比例して可変される差動アンプA9 の出力
電圧によって制限される。
【0086】負荷電流IL が低下すると、バイアス電流
B から生じる余剰電流から、バイパス電流IS が調整
されて回収されるが、本事例のバイパス電流IS の調整
では、前述のようにオペアンプA4 から出力されるコン
トロール電流Icnt により出力回路BPがオンされ、バ
イパス電流IS がコントロール電流Icnt に比例して調
整され、更にバイパス電流IS の上限が負荷電流IL
モニタする差動アンプA9 の出力電圧によって制限さ
れ、同時に図4で前述したようにカレントミラー比1:
n によってバイパス電流IS が調整される。バイパス
電流IS は、次式のように求めることができる。
【0087】バイパス電流IS =n×{((VOUT の電
圧) +( Q1 のVBE)−( Q2AのVBE))÷R7 −( Q2A
のVBE) ÷R6 } なお、負荷電流IL の値がバイパス電流IS を超える場
合には、不足の電流は通常の電流動作状態と同じく出力
トランジスタQ1 のエミッタより供給される。以上、本
例の構成によりバイパス電流IS により供給した電流値
に相当した電源電池の消耗防止が期待できる。
【0088】以上の第3〜第8の実施例は、負荷電流I
L に基づいて低電流動作を検出したが、以下に示す実施
例は負荷動作に用いられる通常の信号を利用して低電流
動作を検出するものである。その実施例を、図9乃至図
15を用いて説明する。なお、図中の出力トランジスタ
1 のエミッタ電圧またはベース電圧を一定とする手段
は図1や図3のツェナーダイオードZDを用いた場合に
よったが、図2のオペアンプを用いて行うものであって
も良い。以下の例では、特に図3を適用したものとす
る。従って、図3と共通の内容は説明を省略し、図9乃
至図15に固有の構成を以下説明する。
【0089】図9は、本発明の電圧制御回路の第9の実
施例を示す回路図である。Pは制御回路の回路基板であ
って、例えば充電式電池等の外部の入力電源B1が接続
されている。Mはマイクロコンピュータ(マイコン)で
あって、出力トランジスタQ1 のエミッタに接続されて
動作電力が供給され、図示されていない電子回路を介し
て制御動作を行う。マイコンMは、動作環境に異常があ
る場合等において制御システムの動作を停止するリセッ
ト信号RESETを受信して前記停止を実行するが、こ
のリセット信号RESETをリセット回路RSより受信
すると、リセット(初期化)されて待機状態(即ち休止
状態)となり、休止中は回路基板Pにおける消費電力が
例えばマイコンMの記憶装置用等に限られた低い水準に
低下する。従って、この間は電圧制御回路からの負荷電
流IL は低下することになる。
【0090】RSはリセット回路であって、出力トラン
ジスタQ1 のエミッタに接続されて動作電力を供給され
る。リセット回路RSは、マイコンM、およびバイパス
出力回路BPのトランジスタQ10のベースに接続され、
図示されていない電子回路内の信号または操作スイッチ
の信号の入力をうけてリセットされるとリセット信号R
ESETが両接続先へ送出される。
【0091】Q10はバイパス出力回路BPをオンオフさ
せるトランジスタであって、ベースがリセット回路RS
に、コレクタが抵抗R5 の下流に接続され、エミッタが
接地される。リセット信号RESETがオンしてトラン
ジスタQ10のベースがオンされると、図1で前述のよう
にトランジスタQ2 がオンされて、バイパス電流IS
送出される。
【0092】以上のように、リセット信号RESETが
入力され、消費電力がマイコンMの記憶装置用等の限ら
れた低い水準に低下すると、バイパス出力回路BPを経
由してバイパス電流IS が出力される。また、リセット
信号RESETがオフされると、バイパス電流IS の出
力が停止される。図10は、本発明の電圧制御回路の第
10の実施例を示す回路図である。なお、図9との共通
点は省略して説明する。
【0093】マイコンMは、マイコンMの待機状態時
に、電力消費を低下させるためマイコンMのクロックを
止めるHALT機能がある。このクロック停止である間
は消費電力が限られた低い水準に低下し、電圧制御回路
からの負荷電流ILは低下することになる。RSはリセ
ット回路であって、マイコンM、およびバイパス出力回
路BPのトランジスタQ10のベースに接続され、図示さ
れていない電子回路内の信号または操作スイッチの信号
の入力をうけてクロック停止信号HALTが両接続先へ
送出される。
【0094】Q10はバイパス出力回路BPをオンオフさ
せるトランジスタであって、ベースがリセット回路RS
に、コレクタが抵抗R5の下流に接続され、エミッタが
接地される。クロック停止信号HALTがオンしてトラ
ンジスタQ10のベースがオンされると、トランジスタQ
2 がオンされて、バイパス電流IS が送出される。クロ
ック停止信号HALTがオフされると、前記オン状態が
全てオフ状態となりバイパス電流IS の出力が停止され
る。
【0095】以上のように、クロック停止信号HALT
が入力され、消費電力がマイコンMの記憶装置用等の限
られた低い水準に低下すると、バイパス出力回路BPを
経由してバイパス電流IS が出力される。また、クロッ
ク停止信号HALTがオフされると、バイパス電流IS
の出力が停止される。図11は、本発明の電圧制御回路
の第11の実施例を示す回路図である。なお、図9との
共通点は省略して説明する。
【0096】マイコンMによっては、通常動作時は高速
のメインクロックで動作し、待機状態時は低速のサブク
ロックで動作させ消費電流を下げるものがある。このク
ロックの切替えを行うSLEEPモードとなり、低速の
クロック切替信号であるSLEEP信号が送出される間
は消費電力が限られた低い水準に低下し、電圧制御回路
からの負荷電流IL は低下することになる。
【0097】マイコンMは、出力トランジスタQ1 のエ
ミッタおよびバイパス出力回路BPのトランジスタQ10
のベースに接続され、図示されていない電子回路内の信
号または操作スイッチの信号の入力をうけてSLEEP
信号が両接続先へ送出される。Q10はバイパス出力回路
BPをオンオフさせるトランジスタであって、ベースが
マイコンMに、コレクタが抵抗R5 の下流に接続され、
エミッタが接地される。SLEEP信号がオンしてトラ
ンジスタQ10のベースがオンされると、図1で前述のよ
うにトランジスタQ2 がオンされて、バイパス電流IS
が送出される。SLEEP信号がオフされると、前記オ
ン状態が全てオフ状態となりバイパス電流IS の出力が
停止される。
【0098】以上のように、SLEEP信号が入力さ
れ、消費電力がマイコンMの記憶装置用等の限られた低
い水準に低下すると、バイパス出力回路BPを経由して
バイパス電流IS が出力される。また、SLEEP信号
がオフされると、バイパス電流IS の出力が停止され
る。図12は、本発明の電圧制御回路の第12の実施例
を示す回路図である。なお、図11との共通点は省略し
て説明する。
【0099】Pは車載の制御回路の回路基板であって、
充電式電池である外部の入力電源B 1 、および負荷へ動
作電源を与えるためのイグニッションスイッチ(SIG
を介して外部の入力電源B1 に接続されている。Mはマ
イクロコンピュータ(マイコン)であって、出力トラン
ジスタQ1 のエミッタに接続されて動作電力が供給さ
れ、図示されていない電子回路を介して制御動作を行
う。なお、マイコンMは、イグニッションスイッチ(S
IG)がオフされている間は制御対象の回路が待機状態
(即ち休止状態)となり、休止中は回路基板Pにおける
消費電力が限られた低い水準に低下する。従って、この
間は電圧制御回路からの負荷電流IL は低下する。
【0100】SIGは、回路基板Pの外に設けたイグニッ
ションスイッチであって、電力を供給する対象である電
源ライン、イグニッションスイッチ検知回路DTの入力
抵抗R10、およびイグニッションスイッチがオフ状態の
場合に回路基板PのSIGに接続されたラインの電位を接
地電位とする抵抗R11に接続される。DTは、イグニッ
ションスイッチ検知回路であって、信号入力端がイグニ
ッションスイッチに接続した回路基板P内の電源ライン
および抵抗R11に接続され、出力端がトランジスタQ10
のベースに接続される。
【0101】次に、イグニッションスイッチ検知回路D
T内では、電源ラインの電位を入力するための抵抗R10
の一端が電源ラインおよび抵抗R11に接続され、他端が
コンパレータA10の−入力に接続される。コンパレータ
10は、−入力が抵抗R10の下流に、+入力が基準電源
X に、出力端子がトランジスタQ10のベースに接続さ
れる。
【0102】R11は、イグニッションスイッチがオフ状
態の場合に回路基板PのSIGに接続されたラインの電位
を接地電位とする抵抗である。このようにして、イグニ
ッションスイッチSIGがオフされると、イグニッション
スイッチ検知回路DTでは、コンパレータA10の−入力
側に接地電位が入力されるので、基準電源BX の電位よ
りも入力電圧が小さくなるためコンパレータA 10からオ
ン信号が出力されてトランジスタQ10がオンする。トラ
ンジスタQ10がオンすると、トランジスタQ2 がオンす
るので、バイパス電流IS が出力される。
【0103】以上のように、イグニッションスイッチS
IGがオフとなり、消費電力がマイコンMの記憶装置用等
の限られた低い水準に低下すると、イグニッションスイ
ッチSIGがオフの信号がオペアンプA10により検出され
て、トランジスタQ10、トランジスタQ2 がオンされる
ので、バイパス出力回路BPを経由してバイパス電流I
S が出力される。また、イグニッションスイッチSIG
オンされると、バイパス電流IS の出力が停止される。
【0104】図13は、本発明の電圧制御回路の第13
の実施例を示す回路図である。なお、図12との共通点
は省略して説明する。SACは、例えばパーキングブレー
キスイッチのような、回路基板P外に設けられた作動ス
イッチであって、回路基板P内の回路により、作動スイ
ッチがオフの場合に電位を与える抵抗R13の一端と、作
動スイッチ検知回路DTの信号入力抵抗R12とに接続さ
れる。
【0105】DTXは、作動スイッチ検知回路であっ
て、信号入力抵抗R12の入力端が、外部の作動スイッチ
ACに接続した回路基板P内のラインと、作動スイッチ
ACがオフの場合に電位を与える抵抗R13とに接続さ
れ、信号出力端がトランジスタQ 10のベースとに接続さ
れる。次に、作動スイッチ検知回路DTXでは、作動ス
イッチからの電位を入力するための抵抗R12の一端が作
動スイッチSACに接続した回路基板P内のラインと、作
動スイッチがオフの場合に電位を与える抵抗R13とに接
続され、他端がコンパレータA11の−入力に接続され
る。コンパレータA11は、−入力が抵抗R12の下流に、
+入力が基準電源BY に、出力端子がトランジスタQ10
のベースに接続される。
【0106】このようにして、作動スイッチSACがオフ
すると、作動スイッチ検知回路DTXでは、コンパレー
タA11の+入力側に入力電源B1 からの電位が入力され
るので、基準電源BY の電圧よりも入力電圧が大きくな
るため、コンパレータA11からオン信号が出力されてト
ランジスタQ10がオンする。従ってトランジスタQ2
オンするので、バイパス電流IS が出力される。逆に、
作動スイッチSACがオンするとマイコンMの通常の電流
動作時と判断してコンパレータA11よりオフ信号が出力
されバイパス電流IS は流れない。
【0107】以上のように、作動スイッチSACがオフと
なり、消費電力がマイコンMの記憶装置用等の限られた
低い水準に低下すると、作動スイッチSACがオフの信号
がコンパレータA11により検出されて、トランジスタQ
10、トランジスタQ2 がオンされるので、バイパス出力
回路BPを経由してバイパス電流IS が出力される。ま
た、作動スイッチSACがオンされると、バイパス電流I
S の出力が停止される。 なお、第13の実施例の作動
スイッチは、車載用電子機器の動作に必要な車両の動作
状態を検出する検出スイッチであって、例えば自動車の
ボディ制御に用いられるドアが開閉するとオン状態とな
るカーテシスイッチ、ミラーが開閉するとオン状態とな
るミラー作動スイッチ、パーキングブレーキが引かれる
とオン状態となるパーキングブレーキスイッチ、フォグ
ランプが点灯するとオン状態となるフォグランプスイッ
チ、ヘッドランプが点灯するとオン状態となるヘッドラ
ンプスイッチ、テールランプが点灯するとオン状態とな
るテールランプスイッチ、トランクが開くとオン状態と
なるトランクオープナースイッチ、ドアがロック状態と
なるとオン状態となるドアロックスイッチ、シート位置
を操作するとオン状態となるシートコントロールスイッ
チ、或いはキーアンロック状態となるとオン状態となる
キーアンロックスイッチ等に関連した制御回路に適して
いる。
【0108】図14は、本発明の電圧制御回路の第14
の実施例を示す回路図である。なお、図12との共通点
は省略して説明する。SPは、例えば盗難防止装置のガ
ラス割れセンサのようなセンサであって、センサ入力が
あると起動するセンサ信号処理回路に接続される。DT
Yは、センサ信号処理回路であって、外部のセンサSP
に接続した回路基板P内のラインと、トランジスタQ10
のベースとに接続され、センサSPからの信号処理を行
うと共に、ガラス割れ検出があった場合はマイコンMの
通常の電流動作と判断してオフ信号をトランジスタQ10
のベースに送出する。これにより、トランジスタQ10
トランジスタQ2 がオフされてバイパス電流IS の出力
が停止される。
【0109】一方、センサ入力がない(ガラス割れがな
い)状態では、消費電力がマイコンMの記憶装置用等の
限られた低い水準に低下するため、センサ入力オフの信
号がセンサ信号処理回路DTYにより検出されて、セン
サ信号処理回路DTYの出力がオンとなり、トランジス
タQ10、トランジスタQ2 がオンして、バイパス出力回
路BPを経由してバイパス電流IS が出力される。
【0110】なお、第14の実施例は、自動車の盗難防
止装置に用いられるガラスが割れる音や振動を処理して
ガラス割れを検出するガラス割れセンサ、車両内への人
体の侵入を検出する侵入センサ、車両の傾斜を検出する
傾斜センサ、或いは外部無線信号を処理して所定のコー
ド信号を検出するコード信号受信センサ等に関連した制
御回路に適している。
【0111】図15は、本発明の電圧制御回路の第15
の実施例を示す回路図である。図15は図13及び図1
4の検知回路を複数有し、個々の検知回路のそれぞれが
マイコンMが低電流動作となる条件を検出しトランジス
タQ10をオンさせる信号を出力した場合に、バイパス出
力回路BPをオンさせる図13、図14に前述の回路で
あり、前述との共通点は省略して説明する。
【0112】図13で説明した作動スイッチSACに接続
された作動スイッチ検知回路DTXを複数有し、それぞ
れの作動スイッチSAC1 〜SACn に対し作動スイッチ検
知回路DTX1〜DTXnの複数の検知回路が接続され
る。また、図14で説明したセンサSPに接続されたセ
ンサ信号処理回路DTYを複数有し、それぞれのセンサ
SP1〜SPnに接続されたセンサ信号処理回路DTY
1〜DTYnが接続される。また、複数の作動スイッチ
検知回路DTX1〜DTXn、センサ信号処理回路DT
Y1〜DTYnは、AND回路LGに接続される。次
に、AND回路LGは、トランジスタQ10に接続され
る。
【0113】このようにして、それぞれの作動スイッチ
AC1 〜SACn がオフの状態で作動スイッチ検知回路D
TX1〜DTXnからの出力がそれぞれオン信号であ
り、それぞれのセンサSP1〜SPnの入力が無くセン
サ信号処理回路DTY1〜DTYnからの出力がそれぞ
れオン信号(非検出状態)である場合、つまり車両は全
く不動作でマイコンMが低電流動作時である場合に、A
ND回路LGはオン信号を出力して、トランジスタQ10
がオンさせる。トランジスタQ10がオンすると、トラン
ジスタQ2 がオンとなるので、バイパス電流IS が出力
される。また、いずれか1つの出力がオフ信号、つまり
車両のどこか1つでも動作してマイコンMが通常電流動
作時となると、AND回路LGはトランジスタQ10にオ
フ信号を出力する。これにより、バイパス電流IS の出
力が停止される。
【0114】以上のように、特定の電圧制御回路に関連
した全ての作動スイッチSACがオフであり、且つ全ての
センサ入力がない状態の下で、消費電力がマイコンMの
記憶装置用等の限られた低い水準に低下するため、トラ
ンジスタQ10、トランジスタQ2 がオンされ、バイパス
出力回路BPを経由してバイパス電流IS が出力され
る。また逆に、例えばセンサ入力がセンサ信号処理回路
DTYにより検知されると、トランジスタQ10、トラン
ジスタQ2 がオフされてバイパス電流IS の出力が停止
される。なお、以上説明した実施例は負荷として車両ボ
ディ制御用マイコンに適用したが、これに限らずその他
電子制御用回路を対象としても良い。
【0115】また、以上説明した実施例はごく一般のカ
レントミラー回路を適用したが、これに限らず、ウィル
ソンカレントミラー回路や高精度なカレントミラー回路
等を適用してもよく、実施例に限定されるものではな
い。更に、負荷としてマイコンを主に適用したが、その
他の制御回路等をも含むものであっても良い。
【0116】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればマイクロコンピュータ等を負荷とする電圧制御回路
において、マイクロコンピュータ等が待機して低電流動
作となる時に発生していた不要の余剰電流、即ち出力ト
ランジスタのバイアス電流が一定であるために生じる余
剰電流をバイパスして有効に利用するので、待機時の電
力消費の低減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電圧制御回路の第1の実施例の回路図
である。
【図2】本発明の電圧制御回路の第2の実施例の回路図
である。
【図3】本発明の電圧制御回路の第3の実施例の回路図
である。
【図4】本発明の電圧制御回路の第4の実施例の回路図
である。
【図5】本発明の電圧制御回路の第5の実施例の回路図
である。
【図6】本発明の電圧制御回路の第6の実施例の回路図
である。
【図7】本発明の電圧制御回路の第7の実施例の回路図
である。
【図8】本発明の電圧制御回路の第8の実施例の回路図
である。
【図9】本発明の電圧制御回路の第9の実施例の回路図
である。
【図10】本発明の電圧制御回路の第10の実施例の回
路図である。
【図11】本発明の電圧制御回路の第11の実施例の回
路図である。
【図12】本発明の電圧制御回路の第12の実施例の回
路図である。
【図13】本発明の電圧制御回路の第13の実施例の回
路図である。
【図14】本発明の電圧制御回路の第14の実施例の回
路図である。
【図15】本発明の電圧制御回路の第15の実施例の回
路図である。
【図16】従来の電圧制御回路の第1例の回路図であ
る。
【図17】従来の電圧制御回路の第2例の回路図であ
る。
【符号の説明】
1 ・・・入力電源 BP・・・バイパス出力回路 Q1 ・・・出力トランジスタ RB ・・・バイアス抵抗 ZD・・・ツエナーダイオード A1 ・・・オペアンプ S1 ・・・切替えスイッチ K ・・・電流制御回路 L ・・・負荷 Rm ・・・モニタ抵抗 Q2A、Q2B・・・カレントミラー回路のトランジスタ M ・・・マイクロコンピュータ RS・・・リセット回路 LG・・・AND回路 DT・・・イグニッションスイッチ検知回路 DTX・・・作動スイッチ検知回路 DTY・・・センサ信号処理回路 P ・・・回路基板

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と、入力端子が前記電源に接続され
    且つ出力端子が負荷に接続され、前記電源の電圧を一定
    の電圧に変換保持して該出力端子に与える電圧制御手段
    とを備えた電圧制御回路において、 前記負荷が低電流動作である時には、前記電圧制御手段
    に流れる不要電流の一部を前記出力端子にバイパスする
    バイパス手段を備えてなることを特徴とする電圧制御回
    路。
  2. 【請求項2】 前記電圧制御手段は、コレクタ側が前記
    入力端子に接続され且つエミッタ側が前記出力端子にそ
    れぞれ接続された出力トランジスタと、前記出力トラン
    ジスタのコレクタ側とベース側との間に介在されたバイ
    アス手段と、一端が接地され、他端が前記出力トランジ
    スタのベース側に接続されたツェナーダイオードとから
    構成されてなり、 前記バイパス手段は、前記負荷が低電流動作時であるこ
    とを検出する検出手段と、前記出力トランジスタのベー
    ス側と前記出力端子との間に設けられた電流制御手段と
    を備え、前記検出手段の検出出力に基づき、前記負荷が
    低電流動作時である時には、前記電流制御手段を通電状
    態にするよう構成されてなることを特徴とする請求項1
    記載の電圧制御回路。
  3. 【請求項3】 前記電圧制御手段は、コレクタ側が前記
    入力端子に接続され且つエミッタ側が前記出力端子にそ
    れぞれ接続された出力トランジスタと、前記出力トラン
    ジスタのコレクタ側とベース側との間に介在されたバイ
    アス手段と、前記出力端子の電圧と基準電圧との差に応
    じて前記ベース側における電位を調整するオペアンプと
    から構成されてなり、 前記バイパス手段は、前記負荷が低電流動作時であるこ
    とを検出する検出手段と、前記出力トランジスタのベー
    ス側と前記出力端子との間に設けられた電流制御手段と
    を備え、前記検出手段の検出出力に基づき、前記負荷が
    低電流動作時である時には、前記電流制御手段を通電状
    態にするよう構成されてなることを特徴とする請求項1
    記載の電圧制御回路。
  4. 【請求項4】 前記バイパス手段は、前記出力端子にか
    かる出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記出力
    トランジスタのベース側と前記出力端子との間に設けら
    れたスイッチングトランジスタとを備え、前記出力電流
    検出手段の検出出力に基づき、前記出力電流が所定値以
    下であることを検出すると、前記スイッチングトランジ
    スタを通電状態にするよう構成されてなることを特徴と
    する請求項2又は請求項3記載の電圧制御回路。
  5. 【請求項5】 前記バイパス手段は、前記出力端子にか
    かる出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記出力
    トランジスタのベース側と前記出力端子との間に設けら
    れたカレントミラー回路とを備え、前記出力電流検出手
    段の検出出力に基づき、前記出力電流が所定値以下であ
    ることを検出すると、前記カレントミラー回路を通電状
    態にするよう構成されてなることを特徴とする請求項2
    又は請求項3記載の電圧制御回路。
  6. 【請求項6】 前記出力電流検出手段は、前記出力電流
    の大きさに比例した電圧と所定電圧を比較し、比較結果
    に応じてオン/オフ信号を出力する比較器であって、前
    記カレントミラー回路は、少なくとも一対のトランジス
    タを備え、一方のトランジスタのエミッタ側が前記出力
    トランジスタのベース側に接続され、そのコレクタ側が
    前記比較器の出力と接続され、他方のトランジスタのベ
    ース側が前記一方のトランジスタのベース側と接続さ
    れ、そのエミッタ側が前記一方のトランジスタのエミッ
    タ側と接続され、そのコレクタ側が前記出力端子と接続
    され、更に該両トランジスタのベース側が共通して前記
    一方のトランジスタのコレクタ側と接続され、前記出力
    トランジスタのベース側と前記一方のトランジスタのコ
    レクタ側とが抵抗を介して接続され、前記出力電流が所
    定値以下であることを検出すると、前記比較器からオン
    信号が出力されて前記一方のトランジスタのコレクタ側
    に電流が流れるよう構成されてなることを特徴とする請
    求項5記載の電圧制御回路。
  7. 【請求項7】 前記バイパス手段は、前記出力端子にか
    かる出力電流を検出する出力電流検出手段と、前記出力
    トランジスタのベース側と前記出力端子との間に設けら
    れたカレントミラー回路とを備え、前記出力電流検出手
    段の検出出力に基づき、前記出力電流が小さくなるほど
    前記カレントミラー回路における通電電流が大きく変化
    するよう構成されてなることを特徴とする請求項2又は
    請求項3記載の電圧制御回路。
  8. 【請求項8】 前記カレントミラー回路は、少なくとも
    一対のトランジスタを備え、一方のトランジスタのエミ
    ッタ側が前記出力トランジスタのベース側に接続され、
    そのコレクタ側が前記出力電流検出手段の出力と接続さ
    れ、他方のトランジスタのベース側が前記一方のトラン
    ジスタのベース側と接続され、そのエミッタ側が前記一
    方のトランジスタのエミッタ側と接続され、そのコレク
    タ側が前記出力端子と接続され、更に該両トランジスタ
    のベース側が共通して前記一方のトランジスタのコレク
    タ側と接続され、前記一方のトランジスタのコレクタ側
    に前記出力電流検出手段からの電流が増大しすぎると該
    電流を接地側へ流し込む電流制限用トランジスタが接続
    され、前記出力電流検出手段の出力に応じて前記一方の
    トランジスタのコレクタ側に流れる電流が変化するよう
    構成されてなることを特徴とする請求項7記載の電圧制
    御回路。
  9. 【請求項9】 前記電圧制御手段は、コレクタ側が前記
    入力端子に接続され且つエミッタ側が前記出力端子にそ
    れぞれ接続された出力トランジスタと、前記出力トラン
    ジスタのコレクタ側とベース側との間に介在されたバイ
    アス手段と、前記バイアス手段の下流側と接地との間に
    介在されたコントロール用トランジスタと、前記出力端
    子の電圧と基準電圧との差に応じて前記コントロール用
    トランジスタのベース側における電位を調整するオペア
    ンプとから構成されてなり、 前記バイパス手段は、前記コントロール用トランジスタ
    に流れるコントロール電流を検出するコントロール電流
    検出手段と、前記出力トランジスタのベース側と前記出
    力端子との間に設けられた電流制御手段とを備え、前記
    コントロール電流検出手段の検出出力に基づき、前記コ
    ントロール電流が大きい時には、前記電流制御手段を通
    電状態にするよう構成されてなることを特徴とする請求
    項1記載の電圧制御回路。
  10. 【請求項10】 前記バイパス手段は、前記コントロー
    ル用トランジスタにに流れるコントロール電流の大きさ
    に比例した電圧と所定電圧を比較し、比較結果に応じて
    オン/オフ信号を出力する比較器と、前記出力トランジ
    スタのベース側と前記出力端子との間に設けられたスイ
    ッチングトランジスタとを備え、前記スイッチングトラ
    ンジスタは前記比較器からのオン/オフ信号に対応して
    通電/非通電状態となるように構成されてなることを特
    徴とする請求項9記載の電圧制御回路。
  11. 【請求項11】 前記比較器には発振防止用のヒステリ
    シスが設けられてなることを特徴とする請求項10記載
    の電圧制御回路。
  12. 【請求項12】 前記バイパス手段は、前記コントロー
    ル用トランジスタとカレントミラーを構成するコントロ
    ール電流検出用トランジスタと、前記出力トランジスタ
    のベース側と前記出力端子との間に設けられたカレント
    ミラー回路とを備え、前記コントロール電流検出用トラ
    ンジスタに流れる電流に基づき、該電流が大きくなるほ
    ど前記カレントミラー回路における通電電流が大きく変
    化するよう構成されてなることを特徴とする請求項9記
    載の電圧制御回路。
  13. 【請求項13】 前記カレントミラー回路は、少なくと
    も一対のトランジスタを備え、一方のトランジスタのエ
    ミッタ側が前記出力トランジスタのベース側に接続さ
    れ、他方のトランジスタのベース側が前記一方のトラン
    ジスタのベース側と接続され、そのエミッタ側が前記一
    方のトランジスタのエミッタ側と接続され、そのコレク
    タ側が前記出力端子と接続され、更に該両トランジスタ
    のベース側が共通して前記一方のトランジスタのコレク
    タ側と接続され、前記出力トランジスタのベース側と前
    記一方のトランジスタのコレクタ側とが、抵抗を介して
    接続され、前記コントロール電流検出用トランジスタに
    流れる電流が大きくなるほど前記一方のトランジスタの
    コレクタ側に流れる電流が大きくなるよう構成されてな
    ることを特徴とする請求項12記載の電圧制御回路。
  14. 【請求項14】 前記コントロール電流検出用トランジ
    スタに流れる電流の増大を制限する電流制限手段が更に
    設けられてなることを特徴とする請求項13記載の電圧
    制御回路。
  15. 【請求項15】 前記出力端子にかかる出力電流の大き
    さに応じて前記電流制限手段の電流制限値を変化させる
    電流制限値可変手段が設けられていることを特徴とする
    請求項14記載の電圧制御回路。
  16. 【請求項16】 前記負荷はマイクロコンピュータを含
    むものであって、該マイクロコンピュータに対して初期
    化を行うリセット信号を送出するリセット手段を備え、
    前記検出手段は、前記リセット信号に基づいて前記低電
    流動作を検出するものであることを特徴とする請求項2
    又は請求項3記載の電圧制御回路。
  17. 【請求項17】 前記負荷はマイクロコンピュータを含
    むものであって、該マイクロコンピュータに対してクロ
    ックの停止を行うクロック停止信号を送出するクロック
    停止手段を備え、前記検出手段は、前記クロック停止信
    号に基づいて前記低電流動作を検出するものであること
    を特徴とする請求項2又は請求項3記載の電圧制御回
    路。
  18. 【請求項18】 前記負荷はマイクロコンピュータを含
    むものであって、該マイクロコンピュータに対して高速
    /低速のクロックの切替を行うクロック切替信号を送出
    するクロック切替手段を備え、前記検出手段は、前記低
    速のクロック切替信号に基づいて前記低電流動作を検出
    するものであることを特徴とする請求項2又は請求項3
    記載の電圧制御回路。
  19. 【請求項19】 車両に対する動作電源を与えるための
    イグニッションスイッチを備え、前記検出手段は、前記
    イグニッションスイッチのオフ状態に基づいて前記低電
    流動作を検出するものであることを特徴とする請求項2
    又は3記載の電圧制御回路。
  20. 【請求項20】 車両の動作状態を検出する検出スイッ
    チを備え、前記検出手段は、前記検出スイッチがオフ状
    態である時に、前記低電流動作を検出するものであるこ
    とを特徴とする請求項2又は請求項3記載の電圧制御回
    路。
  21. 【請求項21】 外部からの入力信号を処理して車両に
    対する盗難を含む状態を検出又は非検出するセンサを備
    え、前記検出手段は、前記センサが非検出状態である時
    に、前記低電流動作を検出するものであることを特徴と
    する請求項2又は請求項3記載の電圧制御回路。
  22. 【請求項22】 前記車両の動作状態を検出する検出ス
    イッチ、及び入力信号を処理して車両に対する盗難を含
    む状態を検出又は非検出するセンサを備え、前記検出手
    段は、前記検出スイッチ及び前記センサの全てがオフ状
    態及び非検出状態である時に、前記低電流動作を検出す
    るものであることを特徴とする請求項2又は請求項3記
    載の電圧制御回路。
  23. 【請求項23】 前記検出スイッチは、ドアが開閉する
    とオン状態となるカーテシスイッチ、ミラーが開閉する
    とオン状態となるミラー作動スイッチ、パーキングブレ
    ーキが引かれるとオン状態となるパーキングブレーキス
    イッチ、フォグランプが点灯するとオン状態となるフォ
    グランプスイッチ、ヘッドランプが点灯するとオン状態
    となるヘッドランプスイッチ、テールランプが点灯する
    とオン状態となるテールランプスイッチ、トランクが開
    くとオン状態となるトランクオープナースイッチ、ドア
    がロック状態となるとオン状態となるドアロックスイッ
    チ、シート位置を操作するとオン状態となるシート操作
    スイッチ、又はキーアンロック状態となるとオン状態と
    なるキーアンロックスイッチのうちの少なくとも1つか
    ら構成されてなることを特徴とする請求項20記載の電
    圧制御回路。
  24. 【請求項24】 前記センサは、ガラスが割れる音等を
    処理してガラス割れを検出するガラス割れセンサ、車両
    内への人体の侵入を検出する侵入センサ、車両の傾斜を
    検出する傾斜センサ、外部無線信号を処理して所定のコ
    ード信号を検出するコード信号受信センサのうちの少な
    くとも1つから構成されてなることを特徴とする請求項
    21記載の電圧制御回路。
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