JPH1184369A - 反射型ゲストホスト液晶表示装置 - Google Patents
反射型ゲストホスト液晶表示装置Info
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- JPH1184369A JPH1184369A JP26287497A JP26287497A JPH1184369A JP H1184369 A JPH1184369 A JP H1184369A JP 26287497 A JP26287497 A JP 26287497A JP 26287497 A JP26287497 A JP 26287497A JP H1184369 A JPH1184369 A JP H1184369A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 反射型ゲストホスト液晶表示装置のコントラ
ストを改善するとともに色再現性を向上させる。 【解決手段】 入射側に位置し対向電極3aを備えた透
明基板1と、反射側に位置し画素電極4bを備えた反射
基板と、ゲストホスト型の液晶層6と、位相差板層7
r,7g,7bとが一体的に組み込まれている。反射基
板2には個々の画素電極4bに対応して平面分割的にパ
タニングされたカラーフィルタ層13r,13g,13
bが形成されている。位相差板層7r,7g,7bも個
々の画素電極4bに対応して平面分割されており、カラ
ー表示のコントラストを高めるため対応する画素電極4
bに割り当てられた入射光に対して四分の一波長分の位
相差を付与するように位相差板層の厚みが画素電極別に
調整されている。カラーフィルタ層13r,13g,1
3bはカラー表示のコントラストを更に高めるためその
分光特性が調整されている。例えば、青の着色部分の分
光特性を調整して、500nmないし550nmの波長
領域でカラー表示のコントラストを高める。
ストを改善するとともに色再現性を向上させる。 【解決手段】 入射側に位置し対向電極3aを備えた透
明基板1と、反射側に位置し画素電極4bを備えた反射
基板と、ゲストホスト型の液晶層6と、位相差板層7
r,7g,7bとが一体的に組み込まれている。反射基
板2には個々の画素電極4bに対応して平面分割的にパ
タニングされたカラーフィルタ層13r,13g,13
bが形成されている。位相差板層7r,7g,7bも個
々の画素電極4bに対応して平面分割されており、カラ
ー表示のコントラストを高めるため対応する画素電極4
bに割り当てられた入射光に対して四分の一波長分の位
相差を付与するように位相差板層の厚みが画素電極別に
調整されている。カラーフィルタ層13r,13g,1
3bはカラー表示のコントラストを更に高めるためその
分光特性が調整されている。例えば、青の着色部分の分
光特性を調整して、500nmないし550nmの波長
領域でカラー表示のコントラストを高める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型ゲストホス
ト液晶表示装置に関する。詳しくは、位相差板層と光反
射層とを装置内に内蔵して入射光の利用効率を改善する
技術に関する。より詳しくは、更にカラーフィルタ層を
内蔵させた反射型ゲストホスト液晶表示装置の構造に関
する。
ト液晶表示装置に関する。詳しくは、位相差板層と光反
射層とを装置内に内蔵して入射光の利用効率を改善する
技術に関する。より詳しくは、更にカラーフィルタ層を
内蔵させた反射型ゲストホスト液晶表示装置の構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】位相差板層と光反射層とカラーフィルタ
層とを内蔵した反射型ゲストホスト液晶表示装置は例え
ば特開平9−146124号公報に開示されており、図
3にその構造を示す。(A)に示すように、反射型ゲス
トホスト液晶表示装置は透明基板1と反射基板2とを用
いて組み立てられている。透明基板1はガラス等からな
り透明電極3が形成され且つ入射光を受け入れる。この
透明電極3は例えば行方向に沿ってストライプ状にパタ
ニングされている。反射基板2には光反射層として反射
電極4r,4g,4bが形成されている。この反射電極
は列方向に沿ってストライプ状にパタニングされてい
る。従って、透明電極3と反射電極4r,4g,4bは
行列状に交差して画素を規定し単純マトリクス型の液晶
表示装置が得られる。カラー表示を行なうため各画素に
は赤緑青三原色のいずれか一つが周期的に割り当てられ
ている。具体的には、反射電極4r,4g,4bの上に
カラーフィルタ層13が形成されており、各画素に対し
て赤緑青に対応した異なる波長の入射光を割り当てる。
反射基板2は所定の間隙を介して透明基板1に対向配置
されている。この間隙には電気光学体5が保持されてお
り、透明電極3と反射電極4r,4g,4b(以下、特
に三原色間で区別を要しない時には反射電極4とする)
の間に印加される電圧に応じて入射光の光変調を行な
う。電気光学体5はゲストホスト型の液晶層6と位相差
板層7とを含む積層構造を有する。液晶層6は例えば黒
色の二色性色素8を含有するとともに、透明電極3に沿
って一様に配向している。位相差板層7は所定の光学異
方軸を有し、カラーフィルタ層13の上に沿って成膜さ
れている。この位相差板層7の表面は配向膜11により
被覆されている。同様に、透明基板1の表面に形成され
た透明電極3も配向膜10により被覆されている。
層とを内蔵した反射型ゲストホスト液晶表示装置は例え
ば特開平9−146124号公報に開示されており、図
3にその構造を示す。(A)に示すように、反射型ゲス
トホスト液晶表示装置は透明基板1と反射基板2とを用
いて組み立てられている。透明基板1はガラス等からな
り透明電極3が形成され且つ入射光を受け入れる。この
透明電極3は例えば行方向に沿ってストライプ状にパタ
ニングされている。反射基板2には光反射層として反射
電極4r,4g,4bが形成されている。この反射電極
は列方向に沿ってストライプ状にパタニングされてい
る。従って、透明電極3と反射電極4r,4g,4bは
行列状に交差して画素を規定し単純マトリクス型の液晶
表示装置が得られる。カラー表示を行なうため各画素に
は赤緑青三原色のいずれか一つが周期的に割り当てられ
ている。具体的には、反射電極4r,4g,4bの上に
カラーフィルタ層13が形成されており、各画素に対し
て赤緑青に対応した異なる波長の入射光を割り当てる。
反射基板2は所定の間隙を介して透明基板1に対向配置
されている。この間隙には電気光学体5が保持されてお
り、透明電極3と反射電極4r,4g,4b(以下、特
に三原色間で区別を要しない時には反射電極4とする)
の間に印加される電圧に応じて入射光の光変調を行な
う。電気光学体5はゲストホスト型の液晶層6と位相差
板層7とを含む積層構造を有する。液晶層6は例えば黒
色の二色性色素8を含有するとともに、透明電極3に沿
って一様に配向している。位相差板層7は所定の光学異
方軸を有し、カラーフィルタ層13の上に沿って成膜さ
れている。この位相差板層7の表面は配向膜11により
被覆されている。同様に、透明基板1の表面に形成され
た透明電極3も配向膜10により被覆されている。
【0003】液晶層6は印加電圧に応じて吸収状態(暗
状態又は黒状態)と透過状態(明状態又は白状態)に変
化する。(A)は吸収状態を表しており、入射光に含ま
れる第1振動成分Xをほぼ吸収する一方、これと直交す
る第2振動成分Yをほぼ透過する。図示するように、吸
収状態ではネマティック液晶分子9は水平配向してお
り、これに応じて2色性色素8も水平配向している。電
圧無印加で吸収状態を実現しており、電圧印加で透過状
態に変化する。このため、ネマティック液晶分子9は正
の誘電異方性を有し且つ予め上下一対の配向膜10,1
1により水平配向(ホモジニアス配向)に制御されてい
る。逆に、電圧印加で吸収状態を実現することもでき
る。この場合には、ネマティック液晶分子9は負の誘電
異方性を有するものを用いる。位相差板層7は反射電極
4で反射される第2振動成分Yの往復路中に介在し、第
2振動成分Yを第1振動成分Xに変換して、吸収状態に
ある液晶層6に再入射する。
状態又は黒状態)と透過状態(明状態又は白状態)に変
化する。(A)は吸収状態を表しており、入射光に含ま
れる第1振動成分Xをほぼ吸収する一方、これと直交す
る第2振動成分Yをほぼ透過する。図示するように、吸
収状態ではネマティック液晶分子9は水平配向してお
り、これに応じて2色性色素8も水平配向している。電
圧無印加で吸収状態を実現しており、電圧印加で透過状
態に変化する。このため、ネマティック液晶分子9は正
の誘電異方性を有し且つ予め上下一対の配向膜10,1
1により水平配向(ホモジニアス配向)に制御されてい
る。逆に、電圧印加で吸収状態を実現することもでき
る。この場合には、ネマティック液晶分子9は負の誘電
異方性を有するものを用いる。位相差板層7は反射電極
4で反射される第2振動成分Yの往復路中に介在し、第
2振動成分Yを第1振動成分Xに変換して、吸収状態に
ある液晶層6に再入射する。
【0004】位相差板層7は4分の1波長板として機能
する。(B)に示すように、その光学異方軸は吸収状態
にある液晶層6の配向方向と45°の角度で交差してい
る。吸収状態を透過した第2振動成分Y(直線偏光成
分)の振動方向は配向方向と直交している。また、この
第2振動成分Yは光学異方軸と45°の角度で交差して
いる。第2振動成分Y(直線偏光成分)は四分の一波長
板を通過すると円偏光に変換される。この円偏光は反射
電極で反射された後再び四分の一波長板に入射すると、
第2振動成分Yと直交する直線偏光(第1振動成分X)
に変換される。このようにして変換された第1振動成分
Xは吸収状態にある液晶層6に吸収されることになる。
する。(B)に示すように、その光学異方軸は吸収状態
にある液晶層6の配向方向と45°の角度で交差してい
る。吸収状態を透過した第2振動成分Y(直線偏光成
分)の振動方向は配向方向と直交している。また、この
第2振動成分Yは光学異方軸と45°の角度で交差して
いる。第2振動成分Y(直線偏光成分)は四分の一波長
板を通過すると円偏光に変換される。この円偏光は反射
電極で反射された後再び四分の一波長板に入射すると、
第2振動成分Yと直交する直線偏光(第1振動成分X)
に変換される。このようにして変換された第1振動成分
Xは吸収状態にある液晶層6に吸収されることになる。
【0005】カラー表示を行なうため、行状の透明電極
3と列状の反射電極4は互いに対面して複数の画素を規
定し、各画素に対して異なる波長の入射光(赤緑青)を
割り当てるカラーフィルタ層13が形成されている。位
相差板層7は各画素毎に分割され、対応する波長に応じ
てその厚みが調整されている。(A)に示すように、位
相差板層7は画素に対応して区分されており、下の画素
の色によって厚みが異なっている。厚みdは各画素に割
り当てられた反射光波長λに合わせ、リターデーション
Δn・dがλ/4となるように調整している。例えば、
屈折率異方性Δnが約0.2の光学材料を位相差板層7
に使用した場合、赤色画素に対応する部分の適当な厚み
はλ=650nmとすると、d=760nmとなる。同
様に、緑色画素に対応した部分はλ=550nmとする
と、適当な厚みはd=640nmになる。更に、青色画
素に対応する部分はλ=450nmとすると、適当な厚
みはd=530nmとなる。位相差板層7の厚みを画素
毎に制御することで、全波長領域に渡り良好なコントラ
ストを得ることができる。
3と列状の反射電極4は互いに対面して複数の画素を規
定し、各画素に対して異なる波長の入射光(赤緑青)を
割り当てるカラーフィルタ層13が形成されている。位
相差板層7は各画素毎に分割され、対応する波長に応じ
てその厚みが調整されている。(A)に示すように、位
相差板層7は画素に対応して区分されており、下の画素
の色によって厚みが異なっている。厚みdは各画素に割
り当てられた反射光波長λに合わせ、リターデーション
Δn・dがλ/4となるように調整している。例えば、
屈折率異方性Δnが約0.2の光学材料を位相差板層7
に使用した場合、赤色画素に対応する部分の適当な厚み
はλ=650nmとすると、d=760nmとなる。同
様に、緑色画素に対応した部分はλ=550nmとする
と、適当な厚みはd=640nmになる。更に、青色画
素に対応する部分はλ=450nmとすると、適当な厚
みはd=530nmとなる。位相差板層7の厚みを画素
毎に制御することで、全波長領域に渡り良好なコントラ
ストを得ることができる。
【0006】図4は、液晶層6の透過状態を表してお
り、ネマティック液晶分子9は垂直配向している。これ
に合わせて、二色性色素8も垂直配向している。従っ
て、第1振動成分X及び第2振動成分Yともに液晶層6
をほぼ全面的に透過する。反射光は第1振動成分と第2
振動成分が互いに入れ替わるだけであり、何ら光変調を
受けない。誘電異方性が正のネマティック液晶分子6は
印加電圧に応答して立ち上がり、垂直配向に変化する。
尚、前述したように電圧無印加でネマティック液晶分子
9の垂直配向を実現することも可能である。即ち、配向
膜10,11の材料等を適宜選択することにより、ネマ
ティック液晶分子9を垂直配向(ホメオトロフィック配
向)することができる。この場合には、誘電異方性が負
のネマティック液晶分子9を用い、電圧印加に応じて水
平配向に切り替える。このとき、水平配向方向を一定と
するため、垂直配向状態で予めネマティック液晶分子9
にプレチルトを付けておく。
り、ネマティック液晶分子9は垂直配向している。これ
に合わせて、二色性色素8も垂直配向している。従っ
て、第1振動成分X及び第2振動成分Yともに液晶層6
をほぼ全面的に透過する。反射光は第1振動成分と第2
振動成分が互いに入れ替わるだけであり、何ら光変調を
受けない。誘電異方性が正のネマティック液晶分子6は
印加電圧に応答して立ち上がり、垂直配向に変化する。
尚、前述したように電圧無印加でネマティック液晶分子
9の垂直配向を実現することも可能である。即ち、配向
膜10,11の材料等を適宜選択することにより、ネマ
ティック液晶分子9を垂直配向(ホメオトロフィック配
向)することができる。この場合には、誘電異方性が負
のネマティック液晶分子9を用い、電圧印加に応じて水
平配向に切り替える。このとき、水平配向方向を一定と
するため、垂直配向状態で予めネマティック液晶分子9
にプレチルトを付けておく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図5はカラーフィルタ
層の分光特性を透過スペクトルの形で表したグラフであ
る。横軸に波長(nm)を取り、縦軸に透過率(%)を
取ってある。カラーフィルタ層は加法混色によるカラー
表示を行なうため、赤緑青の着色部分に平面分割されて
いる。図示するように、青の着色部分の分光特性は45
0nmに中心波長(ピーク波長)を有し、視感度の高い
500ないし550nmの波長領域にまで及んでいる。
一般に、反射型表示装置では外光の利用効率を高めるた
め、カラーフィルタ層は明るいものが用いられる。透過
スペクトルの凸部は比較的高く且つブロードであるとと
もに、凹部は比較的浅くなっている。従って、透過スペ
クトルの裾野は広がりを有しており、青の着色部分であ
っても、透過スペクトルの裾野は視感度が最も高い50
0ないし550nmの緑色領域にまで及んでいる。緑の
着色部分についても同様であり、その透過スペクトルは
ピーク波長がほぼ550nmに位置し、裾野がその両側
に広がっている。赤の着色部分は、例えばピーク波長が
650nmにあり、裾野が短波長領域側に広がってい
る。
層の分光特性を透過スペクトルの形で表したグラフであ
る。横軸に波長(nm)を取り、縦軸に透過率(%)を
取ってある。カラーフィルタ層は加法混色によるカラー
表示を行なうため、赤緑青の着色部分に平面分割されて
いる。図示するように、青の着色部分の分光特性は45
0nmに中心波長(ピーク波長)を有し、視感度の高い
500ないし550nmの波長領域にまで及んでいる。
一般に、反射型表示装置では外光の利用効率を高めるた
め、カラーフィルタ層は明るいものが用いられる。透過
スペクトルの凸部は比較的高く且つブロードであるとと
もに、凹部は比較的浅くなっている。従って、透過スペ
クトルの裾野は広がりを有しており、青の着色部分であ
っても、透過スペクトルの裾野は視感度が最も高い50
0ないし550nmの緑色領域にまで及んでいる。緑の
着色部分についても同様であり、その透過スペクトルは
ピーク波長がほぼ550nmに位置し、裾野がその両側
に広がっている。赤の着色部分は、例えばピーク波長が
650nmにあり、裾野が短波長領域側に広がってい
る。
【0008】図6は反射型ゲストホスト液晶表示装置の
反射特性をコンピューター上でシミュレートした結果を
示すグラフであり、特に青色画素の反射分光特性(反射
スペクトル)を表している。グラフは横軸に波長(n
m)を取り縦軸に反射率(%)を取ったものである。
尚、位相差板層の厚みdはカラーフィルタ層の青の着色
部分のピーク波長450nmに合わせた値を用いてい
る。λ/4=Δn・dの式にλ=450nmを代入し、
Δn=0.21を代入して、dは530nmと算出され
る。グラフのカーブJWは透過状態の反射スペクトルを
示しており、図5に示したカラーフィルタ層の青の着色
部分の透過スペクトルのプロファイルがほぼそのまま表
れる。一方カーブJBは吸収状態における反射スペクト
ルを表している。位相差板層のリターデーションがカラ
ーフィルタ層の青の着色部分のピーク波長に合わせて設
計されているため、450nm近傍では青色画素の反射
率は設計どおり0%まで落ち込んでいる。しかしなが
ら、視感度の高い500ないし550nmの波長領域で
は位相差板層のリターデーションが入射波長とずれるこ
とになるため、反射率が0%まで落ち込まず、吸収状態
の反射率の浮きが生じる。換言すると、カラーフィルタ
層の青の着色部分のスペクトルの裾野部分が完全に吸収
されず若干漏れるため、黒レベルの浮きが生じる。50
0ないし550nmの波長領域は特に視感度が高くなる
ため、黒レベルの浮きはコントラストの低下を招き表示
品位を損なっていた。
反射特性をコンピューター上でシミュレートした結果を
示すグラフであり、特に青色画素の反射分光特性(反射
スペクトル)を表している。グラフは横軸に波長(n
m)を取り縦軸に反射率(%)を取ったものである。
尚、位相差板層の厚みdはカラーフィルタ層の青の着色
部分のピーク波長450nmに合わせた値を用いてい
る。λ/4=Δn・dの式にλ=450nmを代入し、
Δn=0.21を代入して、dは530nmと算出され
る。グラフのカーブJWは透過状態の反射スペクトルを
示しており、図5に示したカラーフィルタ層の青の着色
部分の透過スペクトルのプロファイルがほぼそのまま表
れる。一方カーブJBは吸収状態における反射スペクト
ルを表している。位相差板層のリターデーションがカラ
ーフィルタ層の青の着色部分のピーク波長に合わせて設
計されているため、450nm近傍では青色画素の反射
率は設計どおり0%まで落ち込んでいる。しかしなが
ら、視感度の高い500ないし550nmの波長領域で
は位相差板層のリターデーションが入射波長とずれるこ
とになるため、反射率が0%まで落ち込まず、吸収状態
の反射率の浮きが生じる。換言すると、カラーフィルタ
層の青の着色部分のスペクトルの裾野部分が完全に吸収
されず若干漏れるため、黒レベルの浮きが生じる。50
0ないし550nmの波長領域は特に視感度が高くなる
ため、黒レベルの浮きはコントラストの低下を招き表示
品位を損なっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決するため以下の手段を講じた。即ち、本発明に
係る反射型ゲストホスト液晶表示装置は、入射側に位置
し対向電極を備えた透明基板と、反射側に位置し画素電
極及びこれを駆動するスイッチング素子を集積的に備え
た反射基板と、所定の間隙を介して互いに接合した透明
基板及び反射基板の間に保持され且つ二色性色素を添加
されたゲストホスト型の液晶層と、反射基板と液晶層の
間に介在し入射光に対して四分の一波長分の位相差を付
与する位相差板層とを有する。前記反射基板又は透明基
板のいずれか一方には個々の画素電極に整合して平面分
割的にパタニングされたカラーフィルタ層が形成されて
おり、その分光特性により各画素電極に対して異なる波
長の入射光を割り当ててカラー表示を可能にしている。
前記位相差板層も個々の画素電極に対応して平面分割さ
れており、カラー表示のコントラストを高めるため対応
する画素電極に割り当てられた入射光に対して四分の一
波長分の位相差を付与するように位相差板層の厚みが画
素電極別に調整されている。特徴事項として、前記カラ
ーフィルタ層はカラー表示のコントラストを更に高める
ためその分光特性が調整されている。具体的には、前記
カラーフィルタ層は加法混色によるカラー表示を行なう
ため、赤緑青の着色部分に平面分割されており、少なく
とも青の着色部分の分光特性を調整して、500ないし
550nmの波長領域でカラー表示のコントラストを高
めている。好ましくは、前記反射基板には、下から順に
光反射層、カラーフィルタ層、位相差板層及び画素電極
が積層されており、それぞれ平面分割されたカラーフィ
ルタ層及び位相差板層の総厚は全画素電極に渡って一定
に保たれているとともに、各画素電極別にカラーフィル
タ層と位相差板層の厚みの比を変えることにより位相差
板層の厚みを画素電極別に調整する。
題を解決するため以下の手段を講じた。即ち、本発明に
係る反射型ゲストホスト液晶表示装置は、入射側に位置
し対向電極を備えた透明基板と、反射側に位置し画素電
極及びこれを駆動するスイッチング素子を集積的に備え
た反射基板と、所定の間隙を介して互いに接合した透明
基板及び反射基板の間に保持され且つ二色性色素を添加
されたゲストホスト型の液晶層と、反射基板と液晶層の
間に介在し入射光に対して四分の一波長分の位相差を付
与する位相差板層とを有する。前記反射基板又は透明基
板のいずれか一方には個々の画素電極に整合して平面分
割的にパタニングされたカラーフィルタ層が形成されて
おり、その分光特性により各画素電極に対して異なる波
長の入射光を割り当ててカラー表示を可能にしている。
前記位相差板層も個々の画素電極に対応して平面分割さ
れており、カラー表示のコントラストを高めるため対応
する画素電極に割り当てられた入射光に対して四分の一
波長分の位相差を付与するように位相差板層の厚みが画
素電極別に調整されている。特徴事項として、前記カラ
ーフィルタ層はカラー表示のコントラストを更に高める
ためその分光特性が調整されている。具体的には、前記
カラーフィルタ層は加法混色によるカラー表示を行なう
ため、赤緑青の着色部分に平面分割されており、少なく
とも青の着色部分の分光特性を調整して、500ないし
550nmの波長領域でカラー表示のコントラストを高
めている。好ましくは、前記反射基板には、下から順に
光反射層、カラーフィルタ層、位相差板層及び画素電極
が積層されており、それぞれ平面分割されたカラーフィ
ルタ層及び位相差板層の総厚は全画素電極に渡って一定
に保たれているとともに、各画素電極別にカラーフィル
タ層と位相差板層の厚みの比を変えることにより位相差
板層の厚みを画素電極別に調整する。
【0010】反射型ゲストホスト液晶表示装置に用いる
カラーフィルタ層の透過率は表示の明るさを得るために
高いものを用いている。このため、単純に位相差板層の
リターデーションのみをカラーフィルタ層の透過スペク
トルの各ピーク波長に合わせただけでは、望むほどのコ
ントラスト向上効果が得られない。この問題は特に青色
画素について顕著である。そこで、本発明では少なくと
もカラーフィルタ層の青の着色部分の分光特性を調整し
て、一層のコントラスト向上効果を達成するものであ
る。具体的には、500ないし550nmの波長領域の
透過率を従来より下げることにより黒レベルの浮きを防
止する。更に、450ないし500nmの波長領域の透
過率を増大させることにより、色再現性の改善を同時に
達成する。
カラーフィルタ層の透過率は表示の明るさを得るために
高いものを用いている。このため、単純に位相差板層の
リターデーションのみをカラーフィルタ層の透過スペク
トルの各ピーク波長に合わせただけでは、望むほどのコ
ントラスト向上効果が得られない。この問題は特に青色
画素について顕著である。そこで、本発明では少なくと
もカラーフィルタ層の青の着色部分の分光特性を調整し
て、一層のコントラスト向上効果を達成するものであ
る。具体的には、500ないし550nmの波長領域の
透過率を従来より下げることにより黒レベルの浮きを防
止する。更に、450ないし500nmの波長領域の透
過率を増大させることにより、色再現性の改善を同時に
達成する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る反射型ゲスト
ホスト液晶表示装置の実施形態を示している。図中、2
は薄膜トランジスタ(TFT)等が形成された反射側の
基板を示し、1は対向電極3aが形成された入射側のガ
ラス基板を示し、4bはITO等の透明導電膜からなる
上層画素電極を示している。一方、4aはアルミニウム
等の反射性金属膜からなる下層画素電極を示している。
それぞれ対応する上層画素電極4bと下層画素電極4a
は同電位に保持されている。両画素電極4b,4aの間
にカラーフィルタ層13及び位相差板層7が保持されて
いる。薄膜トランジスタTFTはソース領域S,ドレイ
ン領域D,ゲート電極Gを備えている。ドレイン領域D
は前述した上層画素電極4b及び下層画素電極4aに電
気接続している。25はゲート電極Gに整合したエッチ
ングストッパーである。6は黒色の二色性色素8を含ん
だゲストホスト型液晶層である。以上のように、本液晶
表示装置は、入射側に位置し対向電極3aを備えた透明
基板1と、反射側に位置し画素電極4b,4a及びこれ
を駆動するスイッチング素子として薄膜トランジスタT
FTを集積的に備えた反射基板2と、所定の間隙を介し
て互いに接合した透明基板1及び反射基板2の間に保持
され且つ二色性色素8が添加されたゲストホスト型の液
晶層6と、反射基板2と液晶層6の間に介在し入射光に
対して四分の一波長分の位相差を生じさせる位相差板層
7とを有する。反射基板2には個々の画素電極4bに整
合して平面分割的にパタニングされたカラーフィルタ層
13r,13g,13bが形成されており、各画素電極
4bに対して異なる波長の入射光を割り当ててカラー表
示を可能にしている。図では、カラーフィルタ層13r
が赤色に着色され、カラーフィルタ層13gが緑色に着
色され、カラーフィルタ層13bが青色に着色されてい
る。
ホスト液晶表示装置の実施形態を示している。図中、2
は薄膜トランジスタ(TFT)等が形成された反射側の
基板を示し、1は対向電極3aが形成された入射側のガ
ラス基板を示し、4bはITO等の透明導電膜からなる
上層画素電極を示している。一方、4aはアルミニウム
等の反射性金属膜からなる下層画素電極を示している。
それぞれ対応する上層画素電極4bと下層画素電極4a
は同電位に保持されている。両画素電極4b,4aの間
にカラーフィルタ層13及び位相差板層7が保持されて
いる。薄膜トランジスタTFTはソース領域S,ドレイ
ン領域D,ゲート電極Gを備えている。ドレイン領域D
は前述した上層画素電極4b及び下層画素電極4aに電
気接続している。25はゲート電極Gに整合したエッチ
ングストッパーである。6は黒色の二色性色素8を含ん
だゲストホスト型液晶層である。以上のように、本液晶
表示装置は、入射側に位置し対向電極3aを備えた透明
基板1と、反射側に位置し画素電極4b,4a及びこれ
を駆動するスイッチング素子として薄膜トランジスタT
FTを集積的に備えた反射基板2と、所定の間隙を介し
て互いに接合した透明基板1及び反射基板2の間に保持
され且つ二色性色素8が添加されたゲストホスト型の液
晶層6と、反射基板2と液晶層6の間に介在し入射光に
対して四分の一波長分の位相差を生じさせる位相差板層
7とを有する。反射基板2には個々の画素電極4bに整
合して平面分割的にパタニングされたカラーフィルタ層
13r,13g,13bが形成されており、各画素電極
4bに対して異なる波長の入射光を割り当ててカラー表
示を可能にしている。図では、カラーフィルタ層13r
が赤色に着色され、カラーフィルタ層13gが緑色に着
色され、カラーフィルタ層13bが青色に着色されてい
る。
【0012】位相差板層7も個々の画素電極4bに対応
して平面分割されている。この平面分割された位相差板
層7は対応する画素電極4bに割り当てられた各色の入
射光に対して正確に四分の一波長分の位相差を付与する
ように、位相差板層7の厚みが画素電極別に調整されて
いる。具体的には、反射側の基板2には、下から順に反
射画素電極4a(光反射層)、カラーフィルタ層13、
位相差板層7及び透明画素電極4bが積層されており、
それぞれ平面分割されたカラーフィルタ層13及び位相
差板層7の総厚は全画素電極に渡って一定に保たれてい
る。そして、各画素電極別にカラーフィルタ層13r,
13g,13bと位相差板層7の厚みの比を変えること
により、位相差板層7の厚みを画素電極別に調整してい
る。即ち、赤緑青各色に対応した位相差板層7r,7
g,7bの膜厚が異なっており、各膜厚は対応する画素
の反射光のピーク波長に合わせ、位相差がλ/4になる
ように調整している。このλ/4位相差板としては例え
ば液晶高分子を使用することができる。屈折率異方性が
Δn=0.21である液晶高分子材料を使用した場合
に、赤緑青それぞれに対応した適当な液晶高分子材料の
膜厚は、ピーク波長λ=650nmの赤色成分に対して
760nmと計算され、ピーク波長λ=550nmの緑
色成分に対して640nmと計算され、ピーク波長λ=
450nmの青色成分に対して530nmと設定され
る。
して平面分割されている。この平面分割された位相差板
層7は対応する画素電極4bに割り当てられた各色の入
射光に対して正確に四分の一波長分の位相差を付与する
ように、位相差板層7の厚みが画素電極別に調整されて
いる。具体的には、反射側の基板2には、下から順に反
射画素電極4a(光反射層)、カラーフィルタ層13、
位相差板層7及び透明画素電極4bが積層されており、
それぞれ平面分割されたカラーフィルタ層13及び位相
差板層7の総厚は全画素電極に渡って一定に保たれてい
る。そして、各画素電極別にカラーフィルタ層13r,
13g,13bと位相差板層7の厚みの比を変えること
により、位相差板層7の厚みを画素電極別に調整してい
る。即ち、赤緑青各色に対応した位相差板層7r,7
g,7bの膜厚が異なっており、各膜厚は対応する画素
の反射光のピーク波長に合わせ、位相差がλ/4になる
ように調整している。このλ/4位相差板としては例え
ば液晶高分子を使用することができる。屈折率異方性が
Δn=0.21である液晶高分子材料を使用した場合
に、赤緑青それぞれに対応した適当な液晶高分子材料の
膜厚は、ピーク波長λ=650nmの赤色成分に対して
760nmと計算され、ピーク波長λ=550nmの緑
色成分に対して640nmと計算され、ピーク波長λ=
450nmの青色成分に対して530nmと設定され
る。
【0013】本発明の特徴事項として、カラーフィルタ
層13r,13g,13bはカラー表示のコントラスト
を更に高めるためその分光特性が調整されている。具体
的には、カラーフィルタ層13r,13g,13bは加
法混色によるカラー表示を行うため赤緑青の着色部分に
平面分割されており、少なくとも、青の着色部分の分光
特性を調整して、500nmないし550nmの波長領
域でカラー表示のコントラストを高める。
層13r,13g,13bはカラー表示のコントラスト
を更に高めるためその分光特性が調整されている。具体
的には、カラーフィルタ層13r,13g,13bは加
法混色によるカラー表示を行うため赤緑青の着色部分に
平面分割されており、少なくとも、青の着色部分の分光
特性を調整して、500nmないし550nmの波長領
域でカラー表示のコントラストを高める。
【0014】図2は本発明に係る反射型ゲストホスト液
晶表示装置の反射特性を示すグラフであり、前述した従
来の反射型ゲストホスト液晶表示装置の反射特性を示す
図6のグラフと同様の条件でコンピュータによりシミュ
レートした結果を表している。グラフ中カーブJW及び
JBは図6に示したカーブJW及びJBをそのまま再現
したものである。カーブHWは本発明に係る反射型ゲス
トホスト液晶表示装置の透過状態(明状態又は白状態)
の分光反射特性をシミュレートしたものであり、特に青
色画素に着目したものである。一方、カーブHBは吸収
状態(暗状態又は黒状態)の反射分光特性をシミュレー
トしたものである。カーブJWとHWを比較すれば明ら
かなように、本発明に従って改良されたカラーフィルタ
層13bの分光特性は視感度の高い500ないし550
nmの波長領域で透過率を従来よりも下げるとともに、
450ないし500nmの波長領域で従来よりも透過率
を増大させている。これに対応して、青色画素の吸収状
態における黒レベルが、JBとHBの比較から明らかな
ように、視感度の高い波長領域500ないし550nm
で従来よりも反射率0%側に沈み込んでいる。明らかに
黒レベルの反射率が減少していることがわかり、この分
表示コントラストを改善できた。又、450ないし50
0nmの波長領域では透過状態の反射率が従来に比べ高
くなるため青色が鮮明に表示可能となり、色再現性の向
上につながる。
晶表示装置の反射特性を示すグラフであり、前述した従
来の反射型ゲストホスト液晶表示装置の反射特性を示す
図6のグラフと同様の条件でコンピュータによりシミュ
レートした結果を表している。グラフ中カーブJW及び
JBは図6に示したカーブJW及びJBをそのまま再現
したものである。カーブHWは本発明に係る反射型ゲス
トホスト液晶表示装置の透過状態(明状態又は白状態)
の分光反射特性をシミュレートしたものであり、特に青
色画素に着目したものである。一方、カーブHBは吸収
状態(暗状態又は黒状態)の反射分光特性をシミュレー
トしたものである。カーブJWとHWを比較すれば明ら
かなように、本発明に従って改良されたカラーフィルタ
層13bの分光特性は視感度の高い500ないし550
nmの波長領域で透過率を従来よりも下げるとともに、
450ないし500nmの波長領域で従来よりも透過率
を増大させている。これに対応して、青色画素の吸収状
態における黒レベルが、JBとHBの比較から明らかな
ように、視感度の高い波長領域500ないし550nm
で従来よりも反射率0%側に沈み込んでいる。明らかに
黒レベルの反射率が減少していることがわかり、この分
表示コントラストを改善できた。又、450ないし50
0nmの波長領域では透過状態の反射率が従来に比べ高
くなるため青色が鮮明に表示可能となり、色再現性の向
上につながる。
【0015】再び図1に戻って本実施形態の動作原理を
簡単に説明する。ゲート電極Gの電位がローレベルの場
合、ドレイン領域Dと接続している反射画素電極4a及
び透明画素電極4bには信号電圧が印加されないため、
ホモジニアス配向した液晶層6には変化がない。対向側
のガラス基板1から入射した光は一方の直線偏光成分が
ゲストホスト液晶層6より吸収され、これと直交する他
方の直線偏光成分が通過する。この他方の直線偏光成分
は位相差板層7を通過することにより円偏光となる。更
に、反射画素電極4aにより反射し、帰路位相差板層7
を通った光は直線偏光となる。この場合、その偏光軸が
90°旋回しているため、ゲストホスト液晶層6により
吸収されてしまう。以上により暗状態が得られる。これ
に対し、ゲート電極Gの電位がハイレベルの場合、反射
画素電極4a及び透明画素電極4bに信号電圧が印加さ
れるため、対向電極3aとの間で電位差が生じ、液晶層
6に含まれる液晶分子の長軸方向は電界に平行に整列す
る。この場合、対向側のガラス基板1から入射した光は
液晶層6により直線偏光にならないため、全て反射画素
電極4aにより反射され、対向側のガラス基板1へ戻
る。従って、明状態になる。以上の説明は、誘電異方性
が正の液晶を使用した場合についてであるが、誘電異方
性が負の液晶を使用し、初期配向をホメオトロピックに
しても構わない。
簡単に説明する。ゲート電極Gの電位がローレベルの場
合、ドレイン領域Dと接続している反射画素電極4a及
び透明画素電極4bには信号電圧が印加されないため、
ホモジニアス配向した液晶層6には変化がない。対向側
のガラス基板1から入射した光は一方の直線偏光成分が
ゲストホスト液晶層6より吸収され、これと直交する他
方の直線偏光成分が通過する。この他方の直線偏光成分
は位相差板層7を通過することにより円偏光となる。更
に、反射画素電極4aにより反射し、帰路位相差板層7
を通った光は直線偏光となる。この場合、その偏光軸が
90°旋回しているため、ゲストホスト液晶層6により
吸収されてしまう。以上により暗状態が得られる。これ
に対し、ゲート電極Gの電位がハイレベルの場合、反射
画素電極4a及び透明画素電極4bに信号電圧が印加さ
れるため、対向電極3aとの間で電位差が生じ、液晶層
6に含まれる液晶分子の長軸方向は電界に平行に整列す
る。この場合、対向側のガラス基板1から入射した光は
液晶層6により直線偏光にならないため、全て反射画素
電極4aにより反射され、対向側のガラス基板1へ戻
る。従って、明状態になる。以上の説明は、誘電異方性
が正の液晶を使用した場合についてであるが、誘電異方
性が負の液晶を使用し、初期配向をホメオトロピックに
しても構わない。
【0016】引き続き、図1を参照し、本実施形態に係
る液晶表示装置の製造方法を説明する。前述したよう
に、本液晶表示装置はスイッチング素子となるTFT、
光反射層となる反射画素電極4a、カラーフィルタ層1
3、位相差板層7、透明画素電極4b、ゲストホスト液
晶層6及び対向電極3aを集積的に内蔵した反射型のア
クティブマトリックス構造を有している。この液晶表示
装置は以下の工程により製造される。まず、第1工程
で、下側の基板にTFT及び反射画素電極4aを形成す
る。第2工程に進み、予め透明画素電極4bと整合でき
るように平面分割してカラーフィルタ層13r,13
g,13bを各反射画素電極4aの上に形成する。個々
の画素毎に厚みを変えてカラーフィルタ層13r,13
g,13bを形成し、そのあと全画素に渡って平面が平
坦になるように各カラーフィルタ層13r,13g,1
3bの上に位相差板層7r,7g,7bを形成してい
る。即ち、位相差板層7の下に形成するカラーフィルタ
層13の膜厚を各色毎に適当に制御することにより、カ
ラーフィルタ層13の上に塗工される位相差板層7の膜
厚を自動的に設定する。赤緑青のカラーフィルタ層13
r,13g,13bは例えば顔料を分散した感光性のフ
ォトレジストを用いて形成することができる。この場
合、各カラーフィルタ層13r,13g,13bはそれ
ぞれ別に形成する。塗布方法としては、例えばスピナー
を使用する場合、スピナーの回転数を調整することによ
り、赤緑青それぞれのカラーフィルタ層の膜厚を容易に
制御することが可能である。適当に制御された膜厚のカ
ラーフィルタ層13r,13g,13bの上に液晶高分
子材料からなる位相差板層7を例えばスピナーにより塗
布する。この場合、各カラーフィルタ層13r,13
g,13bの表面段差が自動的に平坦化されるため、図
示するように赤緑青各色に対応した位相差板層7r,7
g,7bの膜厚を相対的に変えることができる。位相差
板層7の膜厚を各色毎に制御することで可視領域の全波
長にわたり良好な表示コントラストを得ることができ
る。なお、位相差板層7はフォトリソグラフィー及びエ
ッチング等により平面分割されている。第4工程に進
み、平面分割されたカラーフィルタ層13r,13g,
13bの各々と整合して位相差板層7の上に透明画素電
極4bを形成する。この透明画素電極4bは対応するT
FTのドレイン領域Dに接続される。第5工程に進み、
予め対向電極3aが形成された他方の基板1を一方の基
板2に所定の間隙を介して接合する。最後に、第6工程
を行い、両基板1,2の間隙にゲストホスト型の液晶層
6を導入する。以上により、アクティブマトリックス構
造の反射型ゲストホスト液晶表示装置を完成させること
ができる。
る液晶表示装置の製造方法を説明する。前述したよう
に、本液晶表示装置はスイッチング素子となるTFT、
光反射層となる反射画素電極4a、カラーフィルタ層1
3、位相差板層7、透明画素電極4b、ゲストホスト液
晶層6及び対向電極3aを集積的に内蔵した反射型のア
クティブマトリックス構造を有している。この液晶表示
装置は以下の工程により製造される。まず、第1工程
で、下側の基板にTFT及び反射画素電極4aを形成す
る。第2工程に進み、予め透明画素電極4bと整合でき
るように平面分割してカラーフィルタ層13r,13
g,13bを各反射画素電極4aの上に形成する。個々
の画素毎に厚みを変えてカラーフィルタ層13r,13
g,13bを形成し、そのあと全画素に渡って平面が平
坦になるように各カラーフィルタ層13r,13g,1
3bの上に位相差板層7r,7g,7bを形成してい
る。即ち、位相差板層7の下に形成するカラーフィルタ
層13の膜厚を各色毎に適当に制御することにより、カ
ラーフィルタ層13の上に塗工される位相差板層7の膜
厚を自動的に設定する。赤緑青のカラーフィルタ層13
r,13g,13bは例えば顔料を分散した感光性のフ
ォトレジストを用いて形成することができる。この場
合、各カラーフィルタ層13r,13g,13bはそれ
ぞれ別に形成する。塗布方法としては、例えばスピナー
を使用する場合、スピナーの回転数を調整することによ
り、赤緑青それぞれのカラーフィルタ層の膜厚を容易に
制御することが可能である。適当に制御された膜厚のカ
ラーフィルタ層13r,13g,13bの上に液晶高分
子材料からなる位相差板層7を例えばスピナーにより塗
布する。この場合、各カラーフィルタ層13r,13
g,13bの表面段差が自動的に平坦化されるため、図
示するように赤緑青各色に対応した位相差板層7r,7
g,7bの膜厚を相対的に変えることができる。位相差
板層7の膜厚を各色毎に制御することで可視領域の全波
長にわたり良好な表示コントラストを得ることができ
る。なお、位相差板層7はフォトリソグラフィー及びエ
ッチング等により平面分割されている。第4工程に進
み、平面分割されたカラーフィルタ層13r,13g,
13bの各々と整合して位相差板層7の上に透明画素電
極4bを形成する。この透明画素電極4bは対応するT
FTのドレイン領域Dに接続される。第5工程に進み、
予め対向電極3aが形成された他方の基板1を一方の基
板2に所定の間隙を介して接合する。最後に、第6工程
を行い、両基板1,2の間隙にゲストホスト型の液晶層
6を導入する。以上により、アクティブマトリックス構
造の反射型ゲストホスト液晶表示装置を完成させること
ができる。
【0017】本発明では、特にカラーフィルタ層の青の
着色部分の分光特性を調整することによりカラー表示の
コントラストを高めている。赤の着色部分や緑の着色部
分についても分光特性を調整することで、一層の表示コ
ントラストの改善が可能になる。即ち、赤の着色部分に
ついては、500nmより短波長側の吸収を従来に比べ
て増加させる。緑の着色部分については、600nmよ
り長波長側を削ればよい。但し、青の着色部分の分光特
性を調整することで、視感度が高い500ないし550
nmの波長領域を制御できる点で、最も効果が高い。
着色部分の分光特性を調整することによりカラー表示の
コントラストを高めている。赤の着色部分や緑の着色部
分についても分光特性を調整することで、一層の表示コ
ントラストの改善が可能になる。即ち、赤の着色部分に
ついては、500nmより短波長側の吸収を従来に比べ
て増加させる。緑の着色部分については、600nmよ
り長波長側を削ればよい。但し、青の着色部分の分光特
性を調整することで、視感度が高い500ないし550
nmの波長領域を制御できる点で、最も効果が高い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位相差板層を個々の画素電極に対応して平面分割し、対
応する画素電極に割り当てられた入射光に対して四分の
一波長分の位相差を付与するように位相差板層の厚みを
画素電極別に調整することによりカラー表示のコントラ
ストを高めるとともに、カラーフィルタ層の分光特性を
調整することにより更にカラー表示のコントラストを高
めることができる。同時に、色再現性を向上させること
が可能になる。
位相差板層を個々の画素電極に対応して平面分割し、対
応する画素電極に割り当てられた入射光に対して四分の
一波長分の位相差を付与するように位相差板層の厚みを
画素電極別に調整することによりカラー表示のコントラ
ストを高めるとともに、カラーフィルタ層の分光特性を
調整することにより更にカラー表示のコントラストを高
めることができる。同時に、色再現性を向上させること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射型ゲストホスト液晶表示装置
の構造を示す部分断面図である。
の構造を示す部分断面図である。
【図2】図1に示した反射型ゲストホスト液晶表示装置
の反射特性を示すグラフである。
の反射特性を示すグラフである。
【図3】従来の反射型ゲストホスト液晶表示装置を示す
模式図である。
模式図である。
【図4】従来の反射型ゲストホスト液晶表示装置の動作
説明に供する模式図である。
説明に供する模式図である。
【図5】カラーフィルタ層の透過スペクトルを示すグラ
フである。
フである。
【図6】従来の反射型ゲストホスト液晶表示装置の反射
特性を示すグラフである。
特性を示すグラフである。
1・・・透明基板、2・・・反射基板、3a・・・対向
電極、4a・・・反射画素電極(光反射層)、4b・・
・画素電極、6・・・ゲストホスト型液晶層、7・・・
位相差板層、8・・・二色性色素、13・・・カラーフ
ィルタ層
電極、4a・・・反射画素電極(光反射層)、4b・・
・画素電極、6・・・ゲストホスト型液晶層、7・・・
位相差板層、8・・・二色性色素、13・・・カラーフ
ィルタ層
Claims (3)
- 【請求項1】 入射側に位置し対向電極を備えた透明基
板と、反射側に位置し画素電極及びこれを駆動するスイ
ッチング素子を集積的に備えた反射基板と、所定の間隙
を介して互いに接合した透明基板及び反射基板の間に保
持され且つ二色性色素が添加されたゲストホスト型の液
晶層と、反射基板と液晶層の間に介在し入射光に対して
四分の一波長分の位相差を生じさせる位相差板層とを有
する反射型ゲストホスト液晶表示装置であって、 前記反射基板又は透明基板のいずれか一方には個々の画
素電極に対応して平面分割的にパタニングされたカラー
フィルタ層が形成されており、その分光特性により各画
素電極に対して異なる波長の入射光を割り当ててカラー
表示を可能にし、 前記位相差板層も個々の画素電極に対応して平面分割さ
れており、カラー表示のコントラストを高める為対応す
る画素電極に割り当てられた入射光に対して四分の一波
長分の位相差を付与するように位相差板層の厚みが画素
電極別に調整されており、 前記カラーフィルタ層はカラー表示のコントラストをさ
らに高める為その分光特性が調整されていることを特徴
とする反射型ゲストホスト液晶表示装置。 - 【請求項2】 前記カラーフィルタ層は加法混色による
カラー表示を行なう為赤緑青の着色部分に平面分割され
ており、少くとも青の着色部分の分光特性を調整して、
500nmないし550nmの波長領域でカラー表示の
コントラストを高めることを特徴とする請求項1記載の
反射型ゲストホスト液晶表示装置。 - 【請求項3】 前記反射基板には、下から順に光反射
層、カラーフィルタ層、位相差板層及び画素電極が積層
されており、夫々平面分割されたカラーフィルタ層及び
位相差板層の総厚は全画素電極に渡って一定に保たれて
いるとともに、各画素電極別にカラーフィルタ層と位相
差板層の厚みの比を変えることにより位相差板層の厚み
を画素電極別に調整することを特徴とする請求項1記載
の反射型ゲストホスト液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26287497A JPH1184369A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 反射型ゲストホスト液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26287497A JPH1184369A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 反射型ゲストホスト液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1184369A true JPH1184369A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17381839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26287497A Pending JPH1184369A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 反射型ゲストホスト液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1184369A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1045272A3 (en) * | 1999-04-12 | 2004-02-25 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Reflective color liquid crystal display device |
JP2006064858A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 位相差制御層を有するカラーフィルタ及びその製造方法 |
JP2006078647A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 位相差層付カラーフィルタおよび液晶表示素子 |
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