JPH1183679A - 軸受シールの試験方法及び試験装置 - Google Patents

軸受シールの試験方法及び試験装置

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JPH1183679A
JPH1183679A JP25785097A JP25785097A JPH1183679A JP H1183679 A JPH1183679 A JP H1183679A JP 25785097 A JP25785097 A JP 25785097A JP 25785097 A JP25785097 A JP 25785097A JP H1183679 A JPH1183679 A JP H1183679A
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bearing seal
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seal
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Kazuhisa Kajiwara
一寿 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受シールの有効領域を正確に且つ簡易に確
認することのできる軸受シールの試験方法及び試験装置
を提供する。 【解決手段】 外輪4、内輪5、及び通気孔を有する軸
受シール6からなる供試軸受1Aについて、外輪4と内
輪5との間に空気圧を供給しつつ外輪4を内輪5に対し
て相対的に、軸方向及びラジアル方向に移動させ、軸受
シール6が膨張するときの外輪4の内輪5に対する移動
量を測定することにより軸受シール6の膨張域を特定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸受シールの試験
方法及び試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】グリース密封方式で使用する軸受におい
ては、軸受シールによってグリースが密封されている。
しかし、完全に密封すると、軸受温度が高温になった場
合に軸受内部の圧力が上昇して軸受シールが外側に膨張
し、最悪の場合には軸受シールが脱落する。また、逆
に、軸受温度が低温になった場合は軸受内部の圧力が低
下し、軸受シールが内部に移動してシールリップが軸受
に吸い付くことにより回転トルクが上昇する。そこで、
軸受シールに通気孔を設け、この通気孔を通じて軸受の
内外の圧力が等しくなるようにした軸受が用いられてい
る(例えば、特開昭63−152722号公報参
照。)。
【0003】上記の通気孔は、グリース洩れを防ぐた
め、できる限り小さく形成されている。従って、軸受シ
ールのしめしろが大きくなると通気孔が塞がって正常に
作用しなくなる。すなわち、通気孔を正常に作用させる
ためには、軸受シールのしめしろに関しての一定の有効
領域があり、有効領域以外では、通気孔は正常に動作し
ない。従来の軸受シールの試験方法において有効領域を
確認するにあたっては、予め一定の設計領域でしめしろ
にばらつきをもたせた軸受シールのサンプルを複数個用
意し、恒温槽に放置した後に軸受シールの浮き上がり膨
張の有無を確認することによって通気孔の良否を判定し
ていた。そして、通気孔の良否判定結果から、サンプル
点が有効領域内にあるか否かを確認していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の軸受シールの試験方法では、平面的な広が
りをもつ有効領域を、設計領域内の有限点測定で確認す
ることになり、確認結果の信頼性が低かった。測定点を
増やせば信頼性を向上させることは可能ではあるが、そ
の場合、サンプル製作費用も高額になり、試験工数も増
大する。
【0005】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、軸受シールの有効領域を正確に且つ簡易に確認する
ことのできる軸受シールの試験方法及び試験装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の軸受シールの試
験方法は、外輪、内輪、及び通気孔を有する軸受シール
からなる供試軸受について、外輪と内輪との間に空気圧
を供給しつつ外輪を内輪に対して相対的に、軸方向及び
ラジアル方向に移動させ、前記軸受シールが膨張すると
きの前記外輪の前記内輪に対する移動量を測定すること
により当該軸受シールの膨張域を特定することを特徴と
する(請求項1)。このような軸受シールの試験方法に
おいては、供試軸受の外輪を内輪に対して相対的に移動
させることにより、軸受シールと内輪とのしめしろを、
軸方向及びラジアル方向に単独又は同時に変化させなが
ら膨張域と非膨張域との境界線を調査して、非膨張域、
すなわち有効領域を平面的又は立体的に確認することが
できる。
【0007】また、本発明の軸受シールの試験装置は、
外輪、内輪、及び通気孔を有する軸受シールからなる供
試軸受について、外輪を内輪に対して相対的に、軸方向
及びラジアル方向に移動させる手段と、前記手段による
移動量を測定する手段と、前記供試軸受の外輪と内輪と
の間に空気圧を供給する手段とを備えたものである(請
求項2)。このように構成された軸受シールの試験装置
においては、供試軸受の外輪を内輪に対して相対的に移
動させることにより、軸受シールのしめしろを軸方向及
びラジアル方向に単独又は同時に変化させながら膨張域
と非膨張域との境界線を調査して、非膨張域、すなわち
有効領域を平面的又は立体的に確認することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図4は、軸受シール6を装着した
軸受1の部分断面図である。図において、転動体(玉)
2は保持器3によって保持され、外輪4及び内輪5によ
って形成された軌道を転がり運動する。軸受シール6
は、外輪4と内輪5との間に側面から装着され、グリー
スの流出を防止する。図5は、図4のZ矢視図である。
図5に示すように、軸受シール6の内周側の一部に、通
気孔6aが形成されている。
【0009】次に、上記のように構成された軸受1にお
ける軸受シール6の通気孔6aの機能を試験する方法及
び装置について、図1〜3に基づいて説明する。図1
は、軸受シール6の試験装置を示す図である。図におい
て、内輪基台11上には内輪固定台13が固定されてい
る。また、外輪基台12上には外輪スライド台14が取
り付けられている。供試軸受1Aは、試験用に転動体と
保持器とを省いた状態であり、外輪4、内輪5及び軸受
シール6から構成されている。外輪4は外輪スライド台
14に取り付けられ、内輪5は内輪固定台13に取り付
けられている。外輪スライド台14は、外輪基台12上
を図の左右方向、すなわち供試軸受1Aのラジアル方向
に摺動自在であり、外輪基台12は図の上下方向、すな
わち供試軸受1Aの軸方向に移動自在である。従って、
外輪4を、内輪5に対して相対的にラジアル方向及び軸
方向に移動させることができる。ラジアル方向の移動量
及び軸方向の移動量はそれぞれダイヤルゲージ15及び
16によって測定される。外輪基台12と内輪基台11
との間には隙間Gが形成され、ここから供試軸受1Aの
外輪4と内輪5との間に空気を送り込むことができるよ
うになっている。
【0010】次に、試験方法について説明する。まず、
内輪5を内輪固定台13に固定する。続いて外輪4を外
輪スライド台14に固定し、外輪スライド台14及び外
輪基台12を移動させて外輪4が内輪5に対して軸受と
しての基準位置となるように位置調整(ゼロ点合わせ)
する。次に、軸受シール6を装着し、隙間Gから供試軸
受1A内に所定圧の空気を送り込む。次に、外輪スライ
ド台14を移動(実際には極めて微小な移動である。以
下同様。)させることにより外輪4をラジアル方向に移
動させ、軸受シール6の通気孔6aが作用しなくなって
膨張が起こり始める位置をダイヤルゲージ14によって
測定する。また、外輪基台12を移動させることにより
外輪4を軸方向に移動させ、軸受シール6の通気孔6a
が作用しなくなって膨張が起こり始める位置をダイヤル
ゲージ15によって測定する。両方向への移動は単独又
は同時に行い、2次元的(平面的)又は3次元的(立体
的)な移動をさせる。こうして、通気孔6aが作用しな
くなる膨張域と、通気孔6aが正常に作用する非膨張域
(有効域)とが明確になる。
【0011】上記のようにして、内輪5に対して外輪4
を相対的に移動させることは、軸受シール6のしめしろ
を変化させることにほかならない。図2は、内輪5と軸
受シール6のシールリップ6Lとの位置関係を示す図で
ある。外輪4(図1)を軸方向に移動させると、軸受シ
ール6における軸方向シールしめしろAが変化する。ま
た、外輪4をラジアル方向に移動させると、軸受シール
6におけるラジアル方向シールしめしろBが変化する。
基準位置(原点)は、軸方向シールしめしろA及びラジ
アル方向シールしめしろBが0になる位置である。
【0012】図3は、上記の結果を示すグラフであり、
横軸に軸方向シールしめしろAを、縦軸にラジアル方向
シールしめしろBをとった場合の、膨張域と非膨張域と
の境界線L1及びL2を示している。境界線L1及びL
2の違いは軸受シール6の材料の差異に基づくものであ
る。軸受シール6は一般に、ニトリル、アクリル、フッ
素等を材料とするが、これらの配合を変えることで特性
も変化する。軸受シール6は、しめしろが図に示す一定
の平面的な設計領域Sに収まるように設計されるため、
境界線L1では膨張域に入る可能性がある。しかし、境
界線L2の特性を有する軸受シール6の場合は、設計さ
れた領域内でしめしろのばらつきが生じても、膨張域に
は達しない。従って、当該領域で設計され境界線L2を
呈する材料の軸受シール6の通気孔6aは、設計領域内
のばらつきがあっても正常に作用することが確認でき
る。このようにして、通気孔6aを正常に作用させるた
めの有効領域が確認されるので、その有効領域内で軸受
シールを設計することにより、通気孔6aが確実に作用
する軸受シール6を提供することができる。
【0013】上記のようにして、静的に軸受シールの試
験を行った後、いろいろな温度で各種の回転試験や動的
試験が行われる。
【0014】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。請求項1の軸受シールの試験方法によれ
ば、外輪を内輪に対して相対的に移動させることによ
り、軸受シールのしめしろを軸方向及びラジアル方向に
単独又は同時に変化させながら膨張域と非膨張域との境
界線を調査して、非膨張域、すなわち有効領域を平面的
又は立体的に確認することができる。従って、1個の供
試軸受を用いて正確且つ簡易に軸受シールの有効領域を
確認することができる。
【0015】請求項2の軸受シールの試験装置によれ
ば、外輪を内輪に対して相対的に移動させることによ
り、軸受シールのしめしろを軸方向及びラジアル方向に
単独又は同時に変化させながら膨張域と非膨張域との境
界線を調査して、非膨張域、すなわち有効領域を平面的
又は立体的に確認することができる。従って、1個の供
試軸受を用いて正確且つ簡易に軸受シールの有効領域を
確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】軸受シールの試験装置を示す図である。
【図2】軸受シールと内輪とのしめしろを示す図であ
る。
【図3】しめしろと膨張域との関係を示すグラフであ
る。
【図4】軸受シールを装着した軸受の断面図である。
【図5】図4のZ矢視図である。
【符号の説明】
1A 供試軸受 4 外輪 5 内輪 6 軸受シール 6a 通気孔 11 内輪基台 12 外輪基台 13 内輪固定台 14 外輪スライド台 15,16 ダイヤルゲージ G 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外輪、内輪、及び通気孔を有する軸受シー
    ルからなる供試軸受について、外輪と内輪との間に空気
    圧を供給しつつ外輪を内輪に対して相対的に、軸方向及
    びラジアル方向に移動させ、 前記軸受シールが膨張するときの前記外輪の前記内輪に
    対する移動量を測定することにより当該軸受シールの膨
    張域を特定することを特徴とする軸受シールの試験方
    法。
  2. 【請求項2】外輪、内輪、及び通気孔を有する軸受シー
    ルからなる供試軸受について、外輪を内輪に対して相対
    的に、軸方向及びラジアル方向に移動させる手段と、 前記手段による移動量を測定する手段と、 前記供試軸受の外輪と内輪との間に空気圧を供給する手
    段とを備えたことを特徴とする軸受シールの試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103162963A (zh) * 2013-02-06 2013-06-19 燕山大学 直升机自动倾斜器球铰轴承综合疲劳试验机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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