JPH1183433A - 変位量計及び変位量測定方法 - Google Patents

変位量計及び変位量測定方法

Info

Publication number
JPH1183433A
JPH1183433A JP25709297A JP25709297A JPH1183433A JP H1183433 A JPH1183433 A JP H1183433A JP 25709297 A JP25709297 A JP 25709297A JP 25709297 A JP25709297 A JP 25709297A JP H1183433 A JPH1183433 A JP H1183433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
signal
sampling
data
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25709297A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Sugino
正芳 杉野
Yutaka Suzuki
豊 鈴木
Masahiro Sugimoto
雅裕 杉本
Atsuko Yokoyama
敦子 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Soken Inc, Toyota Motor Corp filed Critical Nippon Soken Inc
Priority to JP25709297A priority Critical patent/JPH1183433A/ja
Publication of JPH1183433A publication Critical patent/JPH1183433A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 可干渉性のある光の光路或いは音の伝搬路中
の外乱に影響されることなく、被測定体の変位量を精度
よく測定し得る変位量計及び変位量測定方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 レーザ干渉計にてレーザダイオード10
からのレーザ光に基づき形成される参照光と物体光との
干渉光には、非測定物体であるミラー50の変位量に応
じた光ビート信号が含まれる。フォトデテクタ60が当
該干渉光を受光すると、この受光信号は、バンドパスフ
ィルタ70により、フィルタ信号となり、サンプリング
回路90aによりサンプリングされる。このサンプリン
グ出力は、ゼロクロス回路80を介しエンコーダ90に
より符号化される。この符号化によるコードデータが外
乱のために異常となるとき、レーザ光周波数制御に必要
なフィードバック制御が禁止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光等の可干
渉性のある光或いは超音波や可聴音波等の音波を利用し
て、非測定対象の変位量を測定するに適した変位量計及
び変位量測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の変位量計としては、図1
4にて示すようなフィゾー型干渉計にフェーズロック手
法を導入したレーザ干渉計がある。このレーザ干渉計に
おいては、レーザダイオード1がレーザダイオード駆動
回路8により駆動されてレーザ光を出射する。
【0003】ここで、レーザダイオード駆動回路8は、
基準電圧に鋸歯状波電圧を加算してなる鋸歯状波駆動電
圧でもってレーザダイオード1を駆動する。このため、
レーザダイオード1の出射レーザ光の周波数は、鋸歯状
波駆動電圧のレベル変化に応じて変化する。上記出射レ
ーザ光はコリメータレンズ2により平行レーザ光に変換
されてビームスプリッタ3により分割されてハーフミラ
ー4に入射する。
【0004】このとき、ビームスプリッタ3からの平行
レーザ光は、その一部にて、ハーフミラー4により参照
光として反射される。また、当該平行レーザ光の残り
は、ハーフミラー4を通りミラー5により物体光として
反射される。なお、参照光及び物体光は、図15(a)
にて各符号W1、W2にて示す鋸歯状波状のレーザ光と
なる。
【0005】そして、物体光は、ハーフミラー4への入
射時に、参照光と干渉し干渉レーザ光(図15(b)参
照)となる。この場合、ハーフミラー4とミラー5との
間の光路差ΔL及びレーザダイオード1の出射レーザ光
の周波数変化に基づき、上記干渉レーザ光には、ヘテロ
ダイン干渉による正弦波状の光ビート信号が含まれる。
【0006】ここで、上記光ビート信号に含まれる位相
差Δφは光路差ΔLに基づき次の数1の式により特定さ
れる。
【0007】
【数1】Δφ=2n・2π・ΔL/λ 但し、この数1の式において、λはレーザダイオード1
の出射レーザ光の基準波長を表し、また、nは屈折率を
表す。この数1の式は、Δφを不変に維持すれば、λに
基づき光路差ΔLを測定し得ることを示している。
【0008】しかして、上記干渉レーザ光がビームスプ
リッタ3に入射して分割されると、この分割干渉レーザ
光がフォトデテクタ6により受光され受光信号として出
力される。すると、この受光信号が、フィードバック回
路7により、上記位相差Δφをなくするような制御出力
としてレーザダイオード駆動回路8にフィードバックさ
れる。
【0009】なお、上記受光信号は、増幅器9により増
幅されて、距離差ΔLに対応するミラー4の変位量を表
す測定データとして出力される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記レーザ干
渉計においては、上述のごとく、受信信号をレーザダイ
オード駆動回路8にフィードバックしても、当該受信信
号に外乱による信号成分が混入すると、位相差Δφを正
確な位相位置にて精度よく不変に維持することができな
い。このため、光ビート信号を、常に、安定的に発生さ
せることができず、その結果、レーザダイオード駆動回
路8の駆動電圧及びレーザダイオード1の出射レーザ光
を安定状態に維持し得ないという不具合が生ずる。
【0011】特に、上記レーザ干渉計を、例えば、工場
のライン内で使用しようとすると、このレーザ干渉計に
おけるレーザ光の光路が、大気中のオイルミストや埃、
或いは液中から生ずる泡等の外乱により邪魔される。こ
のため、光ビート信号を、常に、安定的に発生させるこ
とができないのは勿論のこと、レーザ干渉計による変位
量の測定が不安定になるとともに当該測定の精度が大幅
に低下するという不具合が生ずる。
【0012】この点につき、図16を用いて、詳述す
る。レーザダイオード1から出射されるレーザ光が、図
16にて符号aにて示す正常な位相の鋸歯状波を有する
ものとする。そして、光路差ΔLの変化はなく、光ビー
ト信号(図16にて符号b参照)の位相も、正常であっ
て、変化していないものとする。
【0013】このような状態にてレーザ光の光路に上記
外乱が侵入したために、光ビート信号bの正弦波形が、
図16にて符号cにより示す波形に乱れるものとする。
ここでは、光ビート信号の位相が図16にて示すごとく
Δφ’だけずれるものとする。すると、フィードバック
回路7は、光路差ΔLの変化ではなく上記外乱による影
響であるにもかかわらず、位相差Δφ’を、本来の光路
差ΔLに基づく位相差の増加と誤判定する。このため、
フィードバック回路7は、当該位相差Δφ’をなくする
ような制御出力(即ち、−位相差Δφ’を特定する制御
出力)をレーザダイオード駆動回路8にフィードバック
してしまう。
【0014】従って、光ビート信号が、図16にて符号
dにて示すような誤った位相の波形となる。これが、変
位量の測定を不安定にし当該測定の精度の低下を招く原
因となる。本発明は、以上のようなことに対処するた
め、可干渉性のある光の光路或いは音の伝搬路中の外乱
に影響されることなく、被測定体の変位量を精度よく測
定し得る変位量計及び変位量測定方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題の解決にあた
り、請求項1及び2に記載の発明によれば、物体光を参
照光と干渉させて形成する干渉信号に含まれる被測定物
体の変位量に応じた信号成分をサンプリングしてサンプ
リングデータを形成し、このサンプリングデータに基づ
き前記信号成分を符号化データに変換する。そして、こ
の符号化データが所定の符号化データを表す基準データ
と同じである場合に、上記信号成分の位相差を一定とす
るような可干渉光の出力の制御を、当該信号成分に代え
て、上記符号化データに基づき行う。
【0016】このように、干渉信号に含まれる被測定物
体の変位量に応じた信号成分のサンプリングデータに基
づき当該信号成分を符号化データに変換するので、この
符号化データが上記基準データと同じか否かを容易に精
度よく知ることができる。このことは、上記信号成分の
位相の遅進及び当該信号成分に混入する外乱成分を精度
よく知ることができることを意味する。
【0017】従って、上記符号化データに基づき上記信
号成分の位相差を一定とするような可干渉光の出力の制
御を行うことで、当該信号成分の位相差を常に安定的に
一定に維持できる。その結果、上記変位量の測定も安定
的に精度よく行える。ここで、請求項2に記載の発明に
よれば、上記符号化データが上記基準データと異なる場
合には、可干渉光の出力の制御を禁止する。
【0018】これにより、可干渉光の光路中に泡等の外
乱が侵入することで上記符号化データが上記基準データ
と異なることとなる場合には、上記信号成分の位相差を
一定とするような可干渉光の出力の制御を禁止すること
となる。その結果、被測定物体の測定変位量に対する上
記外乱による誤差の混入を確実に防止しつつ当該測定変
位量の精度をより一層向上できる。
【0019】また、請求項3及び4に記載の発明によれ
ば、物体光を参照光と干渉させて形成した干渉信号に含
まれる被測定物体の変位量に応じた信号成分をサンプリ
ングしてサンプリングデータを形成するサンプリング手
段と、このサンプリング手段のサンプリングデータに基
づき上記信号成分を符号化データに変換する符号化デー
タ変換手段とを備えて、上記符号化データが所定の符号
化データを表す基準データと同じである場合に、上記信
号成分の位相差を一定とするような可干渉光の出力の制
御を、上記符号化データに基づき行うようにした。
【0020】これにより、請求項1に記載の発明の作用
効果を達成できる変位量計の提供が可能となる。ここ
で、請求項4に記載の発明によれば、制御禁止手段は、
上記符号化データが上記基準データと異なる場合に、可
干渉光の出力の制御を禁止する。これにより、請求項2
に記載の発明の作用効果を達成できる変位量計の提供が
可能となる。
【0021】請求項5に記載の発明によれば、物体光を
参照光とヘテロダイン干渉させて形成した被測定物体の
変位量に応じた光ビート信号を含む干渉光を受光手段が
受光信号として受光すると、サンプリング手段が、当該
受光信号中の上記光ビート信号に相当するビート信号成
分をサンプリングする。そして変換手段が当該サンプリ
ング手段のサンプリング出力に基づき上記ビート信号成
分をコードデータに変換する。また、制御禁止手段は、
上記変換コードデータが上記所定コードデータと異なる
とき、上記フィードバック制御手段のフィードバック制
御を禁止する。また、フィードバック制御手段は、その
フィードバック制御を、禁止制御手段による非禁止状態
にて、上記受信信号に代えて、上記サンプリングデータ
に基づき行う。
【0022】これにより、レーザ光の光路中の外乱に影
響されることなく、被測定体の変位量を精度よく測定し
得る。この場合、レーザ光の光路中に外乱が侵入したた
めに光ビート信号に歪みが発生して、変換コードデータ
が所定コードデータとは異なることとなる場合には、上
記制御禁止手段によりフィードバック制御手段のフィー
ドバック制御が禁止される。
【0023】従って、この禁止のない場合にのみ、フィ
ードバック制御手段のフィードバック制御がなされる。
よって、半導体レーザの出射レーザ光の周波数に上記外
乱による誤差が混入することがない。その結果、光ビー
ト信号が常に正常に維持されることとなり、被測定物体
の変位量が、上記外乱に影響されることなく、精度よく
測定され得る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1(a)は、本発明に係る変位量計
の一実施形態として用いられるフィゾー型レーザ干渉計
を示している。
【0025】このレーザ干渉計は、レーザダイオード1
0を備えており、このレーザダイオード10は、その注
入レーザ電流に応じてレーザ光を出射する。このレーザ
光は、後述するごとく、鋸歯状波状の波形を有するとと
もに、当該レーザ光の周波数は、上記注入レーザ電流に
比例する。コリメータレンズ20は、レーザダイオード
10からのレーザ光を平行レーザ光に変換する。ビーム
スプリッタ30は、コリメータレンズ20からの平行レ
ーザ光を分割してハーフミラー40に入射させる。
【0026】ハーフミラー40は、その半透過ガラス板
41の裏面(ミラー50側裏面)にて、コリメータレン
ズ20からの平行レーザ光の一部を参照光(図3(a)
参照)として反射するとともに、残りのレーザ光をミラ
ー50に入射させる。なお、ハーフミラー40は、上記
半透過ガラス板41の表面(ビームスプリッタ30側表
面)に反射防止膜42を貼着して構成されている。
【0027】ミラー50は、ハーフミラー40の透過レ
ーザ光を物体光(図3(a)参照)としてハーフミラー
40に向けて反射する。これにより、ミラー50の反射
レーザ光は、ハーフミラー40の表面にて上記参照光と
干渉し干渉レーザ光としてビームスプリッタ30に入射
させる。ここで、ビームスプリッタ30に入射する干渉
レーザ光は、上記数1の式で特定される位相差Δφの光
ビート信号を含む。
【0028】フォトデテクタ60は、ビームスプリッタ
30からの分割干渉レーザ光を受光して受光信号を発生
する。バンドパスフィルタ70は、フォトデテクタ60
からの受光信号の直流成分を除去して正弦波形のフィル
タ信号(図3(b)参照)を発生する。このフィルタ信
号は、上記光ビート信号の位相差Δφを特定する。ゼロ
クロス回路80は、バンドパスフィルタ70からのフィ
ルタ信号のゼロレベルを基準として、このフィルタ信号
のレベルが正のときハイレベルと判定し、逆にフィルタ
信号のレベルが負のときローレベルと判定する。このこ
とは、ゼロクロス回路80は、その判定結果に基づき、
フィルタ信号をディジタル化してゼロクロス信号(図3
(c)参照)を発生することを意味する。
【0029】サンプリング回路90aは、ゼロクロス回
路80のゼロクロス信号を、干渉レーザ光の干渉周期T
s(光ビート信号の周期Ts)の(1/4)にて、干渉
周期毎に4回ずつ、サンプリングする。エンコーダ90
bは、タイミングコントローラ110により制御され
て、サンプリング回路90aのサンプリング出力をエン
コードして符号化し、これをコード信号(例えば、図3
(d)参照)として発生し、マイクロコンピュータ10
0に出力する。
【0030】マイクロコンピュータ100は、コンピュ
ータプログラムを図5のフローチャートに従い実行し、
この実行中において、エンコーダ90bの出力に基づき
レーザダイオード駆動回路140の駆動制御に必要な演
算処理を行ってD−A変換器130に処理データを出力
する。関数発生器120は、タイミングコントローラ1
10により制御されて、鋸歯状波電圧(図2(a)参
照)を発生する。D−A変換器130は、マイクロコン
ピュータ100から後述のごとく発生する制御出力をア
ナログ変換して基準電圧(図2(b)参照)としてレー
ザダイオード駆動回路140に出力する。
【0031】レーザダイオード駆動回路140は、関数
発生器120からの鋸歯状波電圧にに上記基準電圧を加
算して鋸歯状波駆動電圧を(図2(c)参照)を発生す
る。これにより、レーザダイオード10には、レーザダ
イオード駆動回路140からの鋸歯状波駆動電圧に応じ
た注入レーザ電流が流れる。このように構成した本第1
実施形態において、マイクロコンピュータ100が図5
のフローチャートに従いコンピュータプログラムの実行
を開始すると、ステップ200において、マイクロコン
ピュータ100の内部が初期化される。
【0032】ついで、ステップ201にて、計測開始指
令がタイミングコントローラ110に出力される。この
とき、レーザダイオード10への基準電圧に対応する初
期の制御出力が、マイクロコンピュータ100からD−
A変換器130に対し出力される。これに伴い、D−A
変換器130が上記基準電圧をレーザダイオード駆動回
路140に出力する。
【0033】また、関数発生器120が、タイミングコ
ントローラ110により制御されて、鋸歯状波電圧をレ
ーザダイオード駆動回路140に出力する。このため、
レーザダイオード駆動回路140が、関数発生器120
からの鋸歯状波電圧及びD−A変換器130からの基準
電圧に基づき鋸歯状波状駆動電圧(図2(c)参照)を
レーザダイオード10に出力する。これにより、レーザ
ダイオード10は、上記鋸歯状波状駆動電圧に基づき鋸
歯状波状レーザ光を出射する。
【0034】すると、レーザダイオード10からの出射
レーザ光は、コリメータレンズ20により平行レーザ光
に変換されて、ビームスプリッタ30を通りハーフミラ
ー40に入射する。このとき、ビームスプリッタ30か
らの平行レーザ光の一部は、ハーフミラー40の半透過
ガラス42の裏面にて参照光としてビームスプリッタ3
0に向け反射される。また、ビームスプリッタ30から
の平行レーザ光の残りは、ハーフミラー40を通りミラ
ー50に入射しこのミラー50により物体光としてハー
フミラー40に向け反射される。
【0035】このように反射された物体光は、ハーフミ
ラー40の半透過ガラス板42の裏面にて、上記参照光
と干渉し、干渉レーザ光としてビームスプリッタ30に
入射する。この場合、当該干渉レーザ光には、ハーフミ
ラー40とミラー50との間の距離差ΔL、即ちミラー
50の変位量(図14による場合と同様)に基づく位相
差Δφの光ビート信号が含まれている。
【0036】その後、ビームスプリッタ30が上記干渉
レーザ光を分割してフォトデテクタ60に入射すると、
このフォトデテクタ60がその入射干渉レーザ光を受光
して受光信号をバンドパスフィルタ70に出力する。こ
れに伴い、バンドパスフィルタ70が、当該受光信号か
ら直流成分を除去して、位相差Δφを表すフィルタ信号
を発生する。
【0037】すると、ゼロクロス回路80において、上
記フィルタ信号のレベルがその零レベルを基準に正のと
きハイレベルとしてディジタル化され負のときローレベ
ルとしてディジタル化される(例えば、図3(c)参
照)。そして、ゼロクロス回路80が当該ディジタル化
した結果をゼロクロス信号としてサンプリング回路90
aに付与する。
【0038】このため、サンプリング回路90aは、レ
ーザダイオード10のレーザ光の周波数に対応する周期
の初期から一定のマスク時間をとった後、上記干渉レー
ザ光の干渉周期Tsの(4/1)にて、干渉周期毎に4
回ずつ、ゼロクロス回路80のゼロクロス信号をサンプ
リングする。すると、エンコーダ90bが、タイミング
コントローラ110による制御のもと、サンプリング回
路90aからのサンプリング出力をエンコードして符号
化する。
【0039】ここで、バンドパスフィルタ70のフィル
タ信号或いはゼロクロス回路80のゼロクロス信号に対
するサンプリング及びコード化の関係について説明す
る。フィルタ信号(図4の左欄参照)が各破線で示すサ
ンプリング時期にてサンプリングされると、フィルタ信
号が、零レベルを基準に正或いは負であるかによって、
2進数に符号化される。
【0040】なお、この符号化によるコードは、図4の
右欄に示す。また、上記図3(d)の符号化によるコー
ドは、図4の最下欄の符号化の場合に相当する。また、
図4において、例えば、コード「0011」に対応する
フィルタ信号はコード「0110」に対応するフィルタ
信号よりも進み位相の波形を有する。逆に、コード「1
100」に対応するフィルタ信号はコード「0110」
に対応するフィルタ信号よりも進み位相の波形を有す
る。
【0041】このようにして、サンプリング回路90a
のサンプリング出力は、エンコーダ90bにより、光路
差ΔLに応じ、4種類の2進数のコード(図4のコード
参照)のいずれかに符号化され、サンプリングコードP
Codeとして、ステップ210にて、マイクロコンピ
ュータ100に入力される。なお、前回のサンプリング
コードPCodeがサンプリングコードBCodeとセ
ットされる。
【0042】次のコードチェックルーチン220(図5
及び図6参照)においては、ステップ221にて、今回
のサンプリングコードPCodeが前回のサンプリング
コードBCodeと一致するか否かが判定される。ここ
で、両サンプリングコードPCode、BCodeが一
致しておれば、エンコーダ90bのコード出力に変化が
生じていないため、ステップ221における判定がYE
Sとなり、コンピュータプログラムがステップ210
(図5参照)に戻る。
【0043】一方、ステップ221にてNOとの判定が
なされた場合には、ステップ222乃至229の処理に
て、ビットシフトをする回数(以下、ビットシフト回数
BitShiftという)が決定される。まず、サンプ
リングコードPCode=1001の場合には、ステッ
プ222にてYESとの判定のもと、ステップ226に
てビットシフト回数BitShift=3と決定され
る。また、サンプリングコードPCode=1100で
ある場合には、ステップ222におけるNOとの判定の
もとステップ223にてYESとの判定がなされ、ステ
ップ227にて、ビットシフト回数BitShift=
2と決定される。
【0044】また、サンプリングコードPCode=0
110の場合には、ステップ223にてNOとの判定の
もと、ステップ224にてYESと判定され、ステップ
228にてビットシフト回数BitShift=1と決
定される。また、サンプリングコードPCode=00
11である場合には、ステップ224におけるNOとの
判定のもとステップ225にてYESとの判定がなさ
れ、ステップ229にて、ビットシフト回数BitSh
ift=0と決定される。
【0045】また、ステップ222乃至225にてすべ
てNOとの判定がなされる場合には、バンドパスフィル
タ70のフィルタ信号に波形歪みがあってエンコーダ9
0bのコード出力のコードに異常があると認められる。
即ち、レーザ干渉計におけるレーザ光の光路中に塵や泡
等の外乱が侵入したために、上記フィルタ信号に波形歪
みがあり、これによって、上記コード出力のコードに異
常があるものと認められる。
【0046】このため、コンピュータプログラムが、次
のビットシフトチェックルーチン230に進むことな
く、ステップ210に戻る。これにより、レーザ干渉光
に上記外乱が侵入した場合には、当該外乱の侵入がなく
なるまで、マイクロコンピュータ100からD−A変換
器130への制御出力処理が禁止されることとなる。そ
の結果、レーザダイオード10の出射レーザ光の周波数
に上記外乱による誤差が混入することがない。
【0047】また、上述のごとく、各ステップ226乃
至229のいずれかの処理の終了後には、コンピュータ
プログラムは、ビットシフトチェックルーチン230
(図5及び図7参照)に進む。このビットシフトチェッ
クルーチン230は、レーザ光の光路中に塵や泡等の外
乱の侵入がない状態において、レーザダイオード10の
出射レーザ光の周波数を常に安定的に維持するための処
理内容を有する。
【0048】このビットシフトチェックルーチン230
では、ステップ231において、両サンプリングコード
PCode、BCodeの論理積が算出され4ビットの
変数Shiftとしてセットされる。例えば、PCod
e=0011でBCode=0110のときShift
=0010となる。また、PCode=1100でBC
ode=0110のときShift=0001となる。
【0049】現段階にて、ビットシフト回数BitSh
ift=0でなければ、ステップ232にてNOと判定
される。そして、変数Shiftが、ステップ232a
にて、1ビットだけフィルタ信号の位相進み方向へビッ
トシフトされ、ステップ232bにて、ビットシフト回
数BitShiftがBitShift=BitShi
ft−1と更新される。以後、ステップ232乃至23
2bの処理が、ステップ232bにおけるビットシフト
回数がBitShift=0となるまで繰り返される。
【0050】ステップ232における判定がYESとな
ったときステップ232aにおける最新の変数Shif
tがShift=0010であれば、ステップ234に
おける判定がYESとなる。このことは、光ビート信
号、即ち、バンドパスフィルタ70のフィルタ信号中の
位相差Δφ成分が位相の進む方向へ動いていることを意
味する。
【0051】従って、上記光ビート信号の位相をもとの
位相の位置まで遅らせるためには、レーザダイオード1
0の出射レーザ光の周波数を上げる必要がある。このた
め、ステップ234aにて、D−A変換器130の制御
出力(以下、制御出力DAValueという)がDAV
alue=DAValue+1と加算更新される。一
方、変数ShiftがShift=0001であれば、
上記フィルタ信号中の位相差Δφ成分がフィルタ信号の
位相の遅れ方向へ動いている。このため、ステップ23
4でのNOとの判定のもと、ステップ235にてYES
と判定される。そして、ステップ235aにおいて、D
−A変換器130の制御出力DAValueがDAVa
lue=DAValue−1と減算更新される。これに
より、上記光ビート信号の位相をもとの位相の位置まで
進めたこととなる。
【0052】ついで、ステップ236において、ステッ
プ234a又はステップ235aの処理に基づきサンプ
リングコードPCodeがサンプリングコードBCod
eとセットされる。このことは、後述のように、上記光
ビート信号の位相差を常に一定に固定し得ることを意味
する。以上のようなビットシフトチェックルーチン23
0における処理の終了後、ステップ240(図5参照)
において、ステップ234a又は235aでの制御出力
DAValueがデータとしてD−A変換器130に出
力される。
【0053】すると、D−A変換器130が、基準電圧
を制御出力DAValueに応じて上昇側又は降下側へ
レベルシフト調整し、この調整基準電圧をレーザダイオ
ード駆動回路140に出力する。この場合、制御出力D
AValueには、上記外乱が混入していないので、制
御出力DAValueの値は、本来の距離差ΔLの変動
のみにより特定され得る。
【0054】ついで、レーザダイオード駆動回路140
が当該調整基準電圧だけ関数発生器120からの鋸歯状
波電圧に加算によるレベルシフト制御してレーザダイオ
ード10に出力する。これにより、レーザダイオード1
0の出射レーザ光の周波数が、上記調整基準電圧に応じ
て、初期の基準電圧に基づく周波数に向け制御される。
従って、干渉レーザ光中の光ビート信号の位相差Δφが
初期の値から変化しないように維持され得る。
【0055】ステップ250では、光路差ΔLが次の数
2の式に基づき算出される。
【0056】
【数2】ΔL=(Lo/λo)(dλ/dV)iΔV ここで、Loは初期距離差である。λoはレーザ光の初
期波長である。λが現段階でのレーザダイオード10の
レーザ光の波長である。iは、制御出力DAValue
の変化分である。ΔVは、D−A変換器130からの制
御出力の量子化値である。
【0057】なお、数2の式は、次のようにして導出さ
れている。基準電圧Vと波長λとの間の関係は次の数3
の式により近似的に表される。
【0058】
【数3】λ=(dλ/dV)+λo この数3の式は変化分iを用いて次の数4の式が得られ
る。
【0059】
【数4】Δλ=(dλ/dV)iΔV この数4の式に基づきLo、λoを用いて数2の式が得
られる。しかして、上記数2の式で得られた光路差ΔL
が、被測定物体の変位量に対応する。
【0060】この数2の式で得た光路差ΔL、即ち、被
測定物体(ハーフミラー40に対応する)の変位量は、
上述のごとく、D−A変換器130の制御出力には上記
外乱による誤差が混入していないため、精度のよい値と
して得られる。次に、上記第1実施形態の変形例につき
図8乃至図10を参照して説明する。
【0061】この変形例では、上記第1実施形態とは異
なり、バンドパスフィルタ70からのフィルタ信号、即
ち光ビート信号の1周期のサンプリング回路90aによ
るサンプリング回数が6回となっている(図8参照)。
このため、本変形例では、上記第1実施形態にて述べた
コードチェックルーチン220及びビットシフトチェッ
クルーチン230が、図9及び図10にて示すコードチ
ェックルーチン260及びビットシフトチェックルーチ
ン230Aに変更されている。その他の構成は上記第1
実施形態と同様である。
【0062】このように構成した本変形例では、バンド
パスフィルタ70からのフィルタ信号に対するサンプリ
ング回路90aによるサンプリング回数を、上記第1実
施形態とは異なり、6回とすることで、当該フィルタ信
号をエンコーダ90bにより6桁の2進数に符号化する
点を除き、コードチェックルーチン260及びビットシ
フトチェックルーチン230Aの処理が、上記第1実施
形態にて述べたコードチェックルーチン220及びビッ
トシフトチェックルーチン230と実質的に同様になさ
れる。
【0063】これにより、レーザ干渉計におけるレーザ
光の光路中への塵や泡等の外乱の侵入がない場合には、
上記第1実施形態と同様に光ビート信号の位相差を変動
しないように維持し得る。また、レーザ光の光路中への
塵や泡等の外乱の侵入がある場合には、この侵入による
位相差Δφの変動を、上記第1実施形態よりもきめ細か
く判定することとなる。その結果、上記第1実施形態の
作用効果を、光ビート信号の1周期に亘り、よりきめ細
かく達成できる。
【0064】なお、上記第1実施形態においては、フイ
ゾー型レーザ干渉計に本発明を適用して例について説明
したが、これに限ることなく、マイケルソン型、マッハ
−ツエンダー型、トライマン−グリーン型等の干渉計や
ヘテロダイン干渉法を用いた干渉計に対し、フェーズロ
ック法を導入することを前提に、本発明を適用して実施
してもよい。
【0065】また、上記第1実施形態において、レーザ
ダイオード駆動回路140の駆動電圧は、鋸歯状波状電
圧に限ることなく、レーザダイオード10のレーザ光に
干渉による光ビート信号を発生させ得る電圧であればよ
い。また、上記第1実施形態において、レーザダイオー
ド10は、一般に単一モードの半導体レーザであればよ
い。
【0066】また、上記第1実施形態では、レーザ光を
用いた例について説明したが、これに限らず、一般に、
干渉性を有する光、即ち、可干渉光を用いても実施して
もよい。図11乃至13は、本発明の第2実施形態を示
している。この第2実施形態においては、超音波を用い
る変位量計が、上記第1実施形態にて述べたレーザ干渉
計に代えて、図11にて示すごとく、採用されている。
【0067】この変位量計は、超音波素子260を備え
ており、この超音波素子260は、超音波素子駆動回路
280により駆動されて、交流波形にて超音波を反射板
270に向けて送信する。また、この超音波素子260
は、反射板270からの反射超音波を受信して受信信号
(図12(b)参照)を発生する。超音波素子駆動回路
280は、タイミングコントローラ290からの各タイ
ミング信号に順次応答して、所定周波数(例えば、20
0kHz)にて矩形波状の駆動信号(図12(a)参
照)を超音波素子260に出力する。これにより、超音
波素子260は、超音波を送信するように超音波素子駆
動回路280からの各駆動信号により駆動される。な
お、超音波素子駆動回路280は、6個の駆動信号を、
所定時間間隔毎に出力するようになっており、当該所定
時間間隔は、超音波素子260が反射板270の反射超
音波を受信するに要する時間に相当する。
【0068】タイミングコントローラ290は、上記第
1実施形態にて述べたマイクロコンピュータ100によ
る制御のもと、タイミング信号を順次超音波素子駆動回
路280に出力するとともに、サンプリング回路90A
から後述のように生ずるサンプリング信号のうち最初の
信号部分をマスクするマスク信号を出力する。なお、こ
のマスク信号は、超音波素子260から送信超音波を直
接受信したときに生ずる受信信号をもマスクする。
【0069】上記第1実施形態にて述べたゼロクロス回
路80は、バンドパスフィルタ70からのフィルタ信号
の零レベルに代えて、超音波素子260の受信信号の零
レベルを基準として、当該受信のレベルが正のときハイ
レベルと判定し、逆に受信信号のレベルが負のときロー
レベルと判定する。このことは、ゼロクロス回路80
は、その判定結果に基づき、超音波素子260の受信信
号をディジタル化してゼロクロス信号(図12(c)参
照)を発生することを意味する。
【0070】サンプリング回路90Aは、上記第1実施
形態にて述べたサンプリング回路90aと同様に、ゼロ
クロス回路80のゼロクロス信号をサンプリングしサン
プリング信号(図12(e)参照)を出力する。上記第
1実施形態にて述べたエンコーダ90bは、タイミング
コントローラ290からのマスク信号によりマスクされ
ないサンプリング回路90Aからのサンプリング信号の
信号部分をエンコードして符号化し、これをコード信号
(例えば、図12(f)参照)として発生し、マイクロ
コンピュータ100に出力する。
【0071】マイクロコンピュータ100は、コンピュ
ータプログラムを図5のフローチャートに代えて、図1
3にて示すフローチャートに従い実行し、この実行中に
おいて、エンコーダ90bの出力に基づき反射板270
の変位量ΔL(上記第1実施形態にて述べた光路差ΔL
に相当する)の演算処理等を行う。D−A変換器130
Aは、マイクロコンピュータ100の制御データをアナ
ログ電圧に変換して、電圧−周波数変換器(以下、V−
F変換器130Bという)に出力する。
【0072】V−F変換器130Bは、D−A変換器8
0Aからのアナログ電圧をこれに比例する周波数に変換
し超音波素子駆動回路280に出力する。これにより、
超音波素子駆動回路280は、受信超音波の位相の変化
を無くするように、V−F変換器130Bの出力により
制御される。その他の構成は上記第1実施形態と同様で
ある。
【0073】このように構成した本第2実施形態におい
て、マイクロコンピュータ100が図13のフローチャ
ートに従いコンピュータプログラムの実行を開始する
と、ステップ200において、マイクロコンピュータ1
00の内部が初期化される。ついで、ステップ201に
おいて、計測開始指令がタイミングコントローラ290
に出力される。すると、超音波素子駆動回路280がタ
イミングコントローラ290からのタイミング信号を受
けて駆動信号を超音波素子260に出力する。
【0074】これに伴い、超音波素子260が超音波を
反射板270に向けて送信する。そして、この反射板2
70が当該超音波を反射すると、この反射超音波が超音
波素子260により受信されて受信信号として出力され
る。すると、ゼロクロス回路80が、上記第1実施形態
と同様に、超音波素子260の受信信号に基づきゼロク
ロス信号を発生し、エンコーダ90bが、上記第1実施
形態にて述べたサンプリング回路90aに代えて、サン
プリング回路90Aからのサンプリング信号を(1/
4)波長毎にエンコードして符号化して符号化信号をス
テップ210にてマイクロコンピュータ100に出力す
る。
【0075】これに伴い、マイクロコンピュータ100
は、上記第1実施形態にて述べたと同様にコードチェッ
クルーチン220(図6参照)及びビットシフトチェッ
クルーチン230(図7参照)の処理を行う。これによ
り、本第2実施形態のように、レーザ光に代えて、超音
波を用いれば、光干渉現象に依存することなく、上記第
1実施形態にて述べたコードチェックルーチン220及
びビットシフトチェックルーチン230の各処理のもと
に達成される作用効果と同様の作用効果を達成できる。
【0076】ビットシフトチェックルーチン230が終
了すると、ステップ250において、変位量ΔLが演算
される。なお、上記第2実施形態においては、超音波に
限ることなく、例えば、可聴周波数の音波を用いても、
上述と同様の作用効果を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明に係るレーザ干渉計の第1実
施形態を示す概略構成図、(b)は、(a)の部分拡大
図である。
【図2】(a)は、図1の関数発生器120の出力波形
を示す図であり、(b)は、レーザダイオード駆動回路
140における基準電圧の波形を示す図であり、(c)
は、レーザダイオード駆動回路140の出力である駆動
電圧の波形を示す図である。
【図3】(a)は、図1のハーフミラー40からの参照
光及びミラー50からの物体光の各波形を示す図であ
り、(b)は、図1のバンドパスフィルタ70の出力波
形を示す図であり、(c)は、ゼロクロス回路80の出
力波形を示す図であり、(d)は、エンコーダ90のコ
ード出力のコード化データを示す図である。
【図4】バンドパスフィルタ70の出力とエンコーダ9
0のコード出力との関係を説明する図表である。
【図5】図1のマイクロコンピュータの作用を示すフロ
ーチャートである。
【図6】図5のコードチェックルーチンの詳細を示すフ
ローチャートである。
【図7】図5のビットシフトチェックルーチンの詳細を
示すフローチャートである。
【図8】上記変形例においてバンドパスフィルタの出力
とエンコーダのコード出力との関係を説明する図表であ
る。
【図9】上記実施形態の変形例においてコードチェック
ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図10】上記変形例においてビットシフトチェックル
ーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図12】図11の主要な構成素子の出力波形を示すタ
イミングチャートである。
【図13】図11のマイクロコンピュータの作用を示す
フローチャートである。
【図14】従来のレーザ干渉計の概略構成を示す図であ
る。
【図15】(a)は、ハーフミラー4及びミラー5の各
反射レーザ光の波形を示す図であり、(b)は、ハーフ
ミラー4における参照光と物体光との干渉波形を示す図
である。
【図16】(a)はレーザダイオード駆動回路の出力波
形を示す図であり、(b)は、ビート信号の波形図であ
り、(c)は、外乱により乱れた波形を示す図であり、
(d)は、誤判定に基づく誤ったフィードバック量に応
じたビート信号の波形を示す図である。
【符号の号の説明】
10…レーザダイオード、20…コリメータレンズ、3
0…ビームスプリッタ、40…ハーフミラー、50…ミ
ラー、60…フォトデテクタ、70…バンドパスフィル
タ、80…ゼロクロス回路、90a…サンプリング回
路、90A…サンプリング回路、90b…エンコーダ、
100…マイクロコンピュータ、110、290…タイ
ミングコントローラ、120…関数発生器、130、1
30A…D−A変換器、130B…F−V変換器、14
0…レーザダイオード駆動回路、260…超音波素子、
270…反射板、280…超音波素子駆動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 雅裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 横山 敦子 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉光の光路中に置かれた被測定物体
    (50)がその変位量に応じて前記可干渉光を物体光と
    して反射したとき、この物体光を、前記可干渉光に基づ
    き形成される参照光と干渉させて干渉信号を形成し、こ
    の干渉信号に含まれる前記変位量に応じた信号成分の位
    相差を一定とするように前記可干渉光の出力を制御し
    て、この制御出力に基づき前記変位量を測定する変位量
    測定方法において、 前記信号成分をサンプリングしてサンプリングデータを
    形成し、 このサンプリングデータに基づき前記信号成分を符号化
    データに変換し、 この符号化データが所定の符号化データを表す基準デー
    タと同じである場合に、前記可干渉光の出力の制御を、
    前記信号成分に代えて、前記符号化データに基づき行う
    ようにしたことを特徴とする変位量測定方法。
  2. 【請求項2】 前記符号化データが前記基準データと異
    なる場合には、前記可干渉光の出力の制御を禁止するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の変位量測定方法。
  3. 【請求項3】 可干渉光の光路中に置かれた被測定物体
    (50)がその変位量に応じて前記可干渉光を物体光と
    して反射したとき、この物体光を、前記可干渉光に基づ
    き形成される参照光と干渉させて干渉信号を形成し、こ
    の干渉信号に含まれる前記変位量に応じた信号成分の位
    相差を一定とするように前記可干渉光の出力を制御し
    て、この制御出力に基づき前記変位量を測定する変位量
    計において、 前記信号成分をサンプリングしてサンプリングデータを
    形成するサンプリング手段(80、90a)と、 このサンプリング手段のサンプリングデータに基づき前
    記信号成分を符号化データに変換する符号化データ変換
    手段(90b)とを備えて、 前記符号化データが所定の符号化データを表す基準デー
    タと同じである場合に、前記可干渉光の出力の制御を、
    前記信号成分に代えて、前記符号化データに基づき行う
    ようにしたことを特徴とする変位量計。
  4. 【請求項4】 前記符号化データが前記基準データと異
    なる場合に、前記可干渉光の出力の制御を禁止する制御
    禁止手段(221乃至225)を備えることを特徴とす
    る請求項3に記載の変位量計。
  5. 【請求項5】 レーザ光を出射する半導体レーザ(1
    0)と、 前記レーザ光の周波数が変化するように制御出力に応じ
    て前記半導体レーザを駆動する駆動手段(110、12
    0、140)と、 前記レーザ光の光路中に置かれた被測定物体(50)か
    ら当該レーザ光に基づき生ずる物体光を、前記レーザ光
    に基づき形成される参照光とヘテロダイン干渉させて、
    前記被測定物体の変位量に応じた光ビート信号を含む干
    渉光を形成する干渉光形成手段(20乃至40)と、 前記干渉光を受光して受光信号を発生する受光手段(6
    0)と、 前記制御出力が前記光ビート信号の位相差をなくするよ
    うな値となるように前記受光信号に基づき前記駆動手段
    をフィードバック制御するフィードバック制御手段(1
    00、130)と、 前記受光信号に基づき前記被測定物体の変位量を測定す
    る変位量計であって、 前記受光信号中の前記光ビート信号に相当するビート信
    号成分をサンプリングするサンプリング手段(80、9
    0a)と、 このサンプリング手段のサンプリング出力に基づき前記
    ビート信号成分をコードデータに変換する変換手段(9
    0b)と、 前記変換コードデータが前記所定コードデータと異なる
    とき前記フィードバック制御手段のフィードバック制御
    を禁止する制御禁止手段(221乃至225)とを備
    え、 前記フィードバック制御手段が、そのフィードバック制
    御を、前記禁止制御手段による非禁止状態にて、前記受
    光信号に代えて、前記サンプリングデータに基づき行う
    ことを特徴とする変位量計。
  6. 【請求項6】 送信音波の伝搬路中に置かれた被測定物
    体(270)がその変位量に応じて前記送信音波を反射
    したとき、この反射音波を受信して受信信号を形成し、
    この受信信号に含まれる前記変位量に応じた信号成分の
    位相差を一定とするように前記送信音波の出力を制御し
    て、この制御出力に基づき前記変位量を測定する変位量
    測定方法において、 前記信号成分をサンプリングしてサンプリングデータを
    形成し、 このサンプリングデータに基づき前記信号成分を符号化
    データに変換し、 この符号化データが所定の符号化データを表す基準デー
    タと同じである場合に、前記送信音波の出力の制御を、
    前記信号成分に代えて、前記符号化データに基づき行う
    ようにしたことを特徴とする変位量測定方法。
  7. 【請求項7】 前記符号化データが前記基準データと異
    なる場合には、前記送信音波の出力の制御を禁止するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の変位量測定方法。
  8. 【請求項8】 送信音波の伝搬路中に置かれた被測定物
    体(270)がその変位量に応じて前記送信音波を反射
    したとき、この反射音波を受信して受信信号を形成し、
    この受信信号に含まれる前記変位量に応じた信号成分の
    位相差を一定とするように前記送信音波の出力を制御し
    て、この制御出力に基づき前記変位量を測定する変位量
    計において、 前記信号成分をサンプリングしてサンプリングデータを
    形成するサンプリング手段(80、90A)と、 このサンプリング手段のサンプリングデータに基づき前
    記信号成分を符号化データに変換する符号化データ変換
    手段(90b)とを備えて、 前記符号化データが所定の符号化データを表す基準デー
    タと同じである場合に、前記送信音波の出力の制御を、
    前記信号成分に代えて、前記符号化データに基づき行う
    ようにしたことを特徴とする変位量計。
  9. 【請求項9】 前記符号化データが前記基準データと異
    なる場合に、前記送信音波の出力の制御を禁止する制御
    禁止手段(221乃至225)を備えることを特徴とす
    る請求項8に記載の変位量計。
  10. 【請求項10】 超音波をその伝搬路中に置かれた被測
    定物体(270)に向けて送信する超音波素子であって
    前記被測定物体によりその変位量に応じて反射される反
    射超音波を受信して受信信号を発生する超音波素子(2
    60)と、 前記超音波の周波数が変化するように制御出力に応じて
    前記超音波素子を駆動する駆動手段(280、290)
    と、 前記制御出力が前記受信信号に含まれる前記変位量に応
    じた信号成分の位相差をなくするような値となるように
    前記受光信号に基づき前記駆動手段をフィードバック制
    御するフィードバック制御手段(100、130A)
    と、 前記受光信号に基づき前記被測定物体の変位量を測定す
    る変位量計であって、 前記信号成分をサンプリングするサンプリング手段(8
    0、90A)と、 このサンプリング手段のサンプリング出力に基づき前記
    信号成分をコードデータに変換する変換手段(90b)
    と、 前記変換コードデータが前記所定コードデータと異なる
    とき前記フィードバック制御手段のフィードバック制御
    を禁止する制御禁止手段(221乃至225)とを備
    え、 前記フィードバック制御手段が、そのフィードバック制
    御を、前記禁止制御手段による非禁止状態にて、前記受
    信信号に代えて、前記サンプリングデータに基づき行う
    ことを特徴とする変位量計。
JP25709297A 1997-07-09 1997-09-22 変位量計及び変位量測定方法 Withdrawn JPH1183433A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25709297A JPH1183433A (ja) 1997-07-09 1997-09-22 変位量計及び変位量測定方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18415897 1997-07-09
JP9-184158 1997-07-09
JP25709297A JPH1183433A (ja) 1997-07-09 1997-09-22 変位量計及び変位量測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1183433A true JPH1183433A (ja) 1999-03-26

Family

ID=26502334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25709297A Withdrawn JPH1183433A (ja) 1997-07-09 1997-09-22 変位量計及び変位量測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1183433A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010097143A (ko) * 2000-04-20 2001-11-08 권영섭 광학적 방법에 의한 변위 측정장치 및 방법
JP2008542687A (ja) * 2005-05-04 2008-11-27 ブラント・イノヴェイティヴ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 対象物を検出する方法及び装置
WO2011122536A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 太陽誘電株式会社 変位計測方法及び変位計測装置
JP2016118467A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 株式会社東京精密 干渉計及び光分岐素子

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010097143A (ko) * 2000-04-20 2001-11-08 권영섭 광학적 방법에 의한 변위 측정장치 및 방법
JP2008542687A (ja) * 2005-05-04 2008-11-27 ブラント・イノヴェイティヴ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド 対象物を検出する方法及び装置
US8151644B2 (en) 2005-05-04 2012-04-10 Brandt Innovative Technologies, Inc. Method and apparatus of detecting an object
US8555725B2 (en) 2005-05-04 2013-10-15 Brandt Innovative Technologies, Inc. Method and apparatus of detecting an object
WO2011122536A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-06 太陽誘電株式会社 変位計測方法及び変位計測装置
JP2011215004A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Taiyo Yuden Co Ltd 変位計測方法及び変位計測装置
CN102834690A (zh) * 2010-03-31 2012-12-19 太阳诱电株式会社 位移测量方法和位移测量装置
KR101390648B1 (ko) * 2010-03-31 2014-04-30 다이요 유덴 가부시키가이샤 변위 계측 방법 및 변위 계측 장치
US8922785B2 (en) 2010-03-31 2014-12-30 Taiyo Yuden Co., Ltd. Method and apparatus for measuring displacement
JP2016118467A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 株式会社東京精密 干渉計及び光分岐素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100328007B1 (ko) 다중패스 간섭법을 사용하여 공기의 굴절률을 측정하는 슈퍼헤테 로다인 방법 및 장치
US5631736A (en) Absolute interferometer measuring process and apparatus having a measuring interferometer, control interferometer and tunable laser
KR100473923B1 (ko) 2개의 레이저 광원을 갖는 엘립소미터
CN100549726C (zh) 用于测量绝对距离的方法和测量装置
EP0512450A2 (en) Wavelength variation measuring apparatus
US6897961B2 (en) Heterodyne lateral grating interferometric encoder
JPH1183433A (ja) 変位量計及び変位量測定方法
JPS60256079A (ja) 半導体レ−ザを用いた微小変位測定装置
JP2002333371A (ja) 波長計
US5760903A (en) Light measuring apparatus
EP0364984A2 (en) Interferometer using multi-mode semiconductor laser
JPH06186337A (ja) レーザ測距装置
JPH11271149A (ja) 偏光されている同じ光源から来る2つの光ビ―ムの間の位相偏移を測定する干渉方法および装置
EP0920599B1 (en) Measuring the effects of the refractive index of a gas using different multiple path interferometry ( superhetrodyne )
JP3552386B2 (ja) レーザ干渉変位計
EP0946858B1 (en) Accuracy of a fiber optic gyro
JP3236941B2 (ja) 光波距離計における測距方法
Barone et al. Digital error-signal extraction technique for real-time automatic control of optical interferometers
US6538746B1 (en) Method and device for measuring absolute interferometric length
JPS6428503A (en) Length measuring device
JPH1062115A (ja) レーザ干渉計
JPH1144504A (ja) 光波干渉測定装置
JPH0763506A (ja) 干渉測長器
US7068872B2 (en) Signal processing for passive interferometry
JPH07229713A (ja) 変位測定方法及びそれを用いた変位測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041207