JPH1182420A - エスケープメントシリンダ - Google Patents

エスケープメントシリンダ

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JPH1182420A
JPH1182420A JP25270697A JP25270697A JPH1182420A JP H1182420 A JPH1182420 A JP H1182420A JP 25270697 A JP25270697 A JP 25270697A JP 25270697 A JP25270697 A JP 25270697A JP H1182420 A JPH1182420 A JP H1182420A
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rod
rods
piston
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Kaichiro Mitsui
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 エスケープメントシリンダにおける、ピスト
ンパッキンの摩耗や切れによる誤動作を防止する。 【解決手段】 ロッド25,26のピストン側に縮径部
25a,26aを設け、シリンダ本体に設けた溝34
に、前進位置にあるロッドの縮径部端と後退位置にある
ロッドの外面とに当接する外輪35aを有するボールベ
アリング35を、溝に沿って移動可能に設け、後退する
ロッドで押圧された外輪35aが縮径部端に係止して前
進位置にあるロッドの位置を保持し、後退位置にあるロ
ッドの前進によってこのロッドの位置保持を解除し、こ
れによってピストンパッキン27の流路36,37の開
口の横切りによる摩耗や切れをなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスケープメント
シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、実用新案登録第2514783
号公報に開示された公知のエスケープメントシリンダを
示している。このエスケープメントシリンダは、互いに
平行なシリンダ1と2を備え、これらのシリンダを気密
に摺動するピストン4と6は、ストローク終端において
互いにシリンダ1と2の反対側に位置し、そのロッド3
と5は同じ方向に突出している。そして、シリンダ1と
2は、ピストン4と6の外周面に嵌着したピストンパッ
キン12によって、ロッド側シリンダ室1a,2aとヘ
ッド側シリンダ室1b,2bとに気密に区画されてい
る。
【0003】上記シリンダ1と2間の隔壁には、ピスト
ン4と6のストロークによって、ロッド側シリンダ室1
aをヘッド側シリンダ室2bとロッド側シリンダ室2a
とに切り換えて連通させる流路7と、ロッド側シリンダ
室2aをロッド側シリンダ室1aとヘッド側シリンダ室
1bとに切り換えて連通させる流路8とが形成されてい
る(図5A及びC参照)。このため、流路7と8の一端
はシリンダ2と1の軸方向中間に開口しているので、ピ
ストンパッキン12は、ピストン4と6の往復動の都
度、これらの開口7aと8aを横切って摺動する。そし
て、上記シリンダ1と2のヘッド側シリンダ室1bと2
bに開口するポート9と10には、切換弁11から圧縮
空気が給排される。
【0004】このエスケープメントシリンダは、図5A
に示すように、切換弁11からヘッド側シリンダ室1b
に圧縮空気を供給してヘッド側シリンダ室2bの空気を
排出すると、ピストン4とロッド3が前進方向(ロッド
の突出方向)にストロークする。これによってシリンダ
室1aの空気が流路7と8を通ってシリンダ室2bと2
aに流入するが、ヘッド側シリンダ室2bにおけるピス
トン6の受圧面積がロッド側シリンダ室2aにおけるそ
れよりも大きいので、受圧面積差によってピストン6と
ロッド5は停止している(図5B参照)。ピストン4と
ロッド3の前進によって、ピストンパッキン12が流路
8の開口8aを横切ると、ヘッド側シリンダ室1bに供
給される圧縮空気が流路8を通ってロッド側シリンダ室
2aに供給されるので、ロッド側シリンダ室2aの空気
圧がヘッド側シリンダ室2bのそれよりも高くなって、
ピストン6とロッド5が後退する。ピストン6とロッド
5の後退によってピストンパッキン12が流路7の開口
7aを横切ると、シリンダ室1bと1aが、流路8、シ
リンダ室2a及び流路7によって連通するが(図5C参
照)、ヘッド側シリンダ室1bにおけるピストン4の受
圧面積が、ロッド側シリンダ室1aのそれよりも大きい
ので、ピストン4とロッド3は終端まで前進する。
【0005】切換弁11を切り換えて、シリンダ室2b
に圧縮空気を供給してシリンダ室1bの空気を排出する
と、同様の作用によってピストン6とロッド5が前進
し、次いでピストン4とロッド3が後退して、図5Aの
状態となる。
【0006】上記公知のエスケープメントシリンダは、
1個の切換弁11によってロッド3と5を交互に前後進
させることができるので、2個の切換弁から2個のシリ
ンダに個別に圧縮空気を給排するものに比べて配管が簡
単で、エスケープメントシリンダを小形化することがで
きるが、ピストン4と6の前後進の都度、ピストンパッ
キン12が流路8と7の開口8aと7aとを横切るため
に、ピストンパッキン12に摩耗や切れが生じ易く、こ
のためシール不良となって誤動作し易いという問題があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、長時間駆動してもシール不良による誤動作
の恐れがないエスケープメントシリンダを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するため、本発明のエスケープメントシリンダは、第
1,第2のシリンダと;これらのシリンダを摺動する第
1,第2のピストンと;同じ方向に突出する第1,第2
のロッドと;これらのピストンに設けたピストンパッキ
ンによって気密に区画された第1,第2のヘッド側シリ
ンダ室及び第1,第2のロッド側シリンダ室とを備え;
第1,第2のヘッド側シリンダ室またはロッド側シリン
ダ室に給排される圧力流体によって、第1,第2のロッ
ドを互いに反対の方向にストロークさせるエスケープメ
ントシリンダにおいて、上記エスケープメントシリンダ
が、第1,第2のヘッド側シリンダ室と第2,第1のロ
ッド側シリンダ室を連通させる第1,第2の流路と;第
1または第2のロッドの後退により前進位置にある第2
または第1のロッドの位置を保持し、後退した第1また
は第2のロッドの前進により上記位置保持が解除される
ロッドの保持手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0009】また、同様の課題を解決するため、上記エ
スケープメントシリンダにおけるロッドの保持手段を、
後退位置にあるロッドと前進位置にあるロッドの縮径部
端とに当接し、かつこれらのロッドのストローク方向と
直交する方向に移動可能な回転体としたことを特徴とし
ている。
【0010】さらに、同様の課題を解決するため、ロッ
ドの保持手段を、後退位置にある第1,第2のロッドと
前進位置にあるこれらのロッドの縮径部端とに当接して
第2,第1のロッドとの間に間隙があり、かつこれらの
ロッドのストローク方向と直交する方向に一体移動可能
な第1,第2の回転体としたことを特徴としいている。
【0011】第1のピストンとロッドが前進位置にあ
り、第2のピストンとロッドが後退位置にあるときは、
第1のピストンとロッドはロッドの保持手段によって前
進位置が保持されている。第2のヘッド側シリンダ室ま
たは第1のロッド側シリンダ室に圧力流体を供給する
と、後退位置にある第2のピストンとロッドが前進する
が、前進位置にある第1のピストンとロッドはロッドの
保持手段で保持されているので、第1のロッド側シリン
ダ室に圧力流体が供給されても停止している。
【0012】第2のピストンとロッドが前進ストローク
の終端または終端近くまで移動すると、第2のロッドに
よって、ロッドの保持手段による第1のロッドの位置保
持が解除されるので、第1のロッド側シリンダ室に供給
される圧力流体によって、第1のピストンとロッドが後
退ストロークの終端まで移動する。そして、前進ストロ
ークの終端に移動した第2のピストンとロッドは、第2
のロッドの後退によって、ロッドの保持手段で前進位置
に保持される。
【0013】第1のヘッド側シリンダ室または第2のロ
ッド側シリンダ室に圧力流体を供給すると、後退位置に
ある第1のピストンとロッドが前進し、その前進ストロ
ークの終端または終端近くにおいて、第1のロッドによ
ってロッドの保持手段による第2のロッドの位置保持が
解除されるので、第2のピストンとロッドが後退ストロ
ークの終端まで移動する。そして、前進ストローク終端
に移動した第1のピストンとロッドは、第1のロッドの
後退によって、ロッドの保持手段で前進位置に保持され
る。したがって、第1,第2のシリンダ室への圧力流体
の給排によって、第1,第2のピストンとロッドが交互
に前進と後退とを繰り返すことができる。この場合、第
1,第2のピストンが前進と後退を繰り返しても、ピス
トンパッキンが第1,第2の流路の開口を横切らないの
で、ピストンパッキンの摩耗や切れの恐れが少なく、し
たがってシール不良による誤動作を防止することがで
き、しかもエスケープメントシリンダの寿命を長くする
ことができる。
【0014】具体的には、ロッドの保持手段を構成する
回転体が後退位置にあるロッドで押圧され、溝に沿って
移動して前進位置にあるロッドの縮径部端に係止するの
で、前進位置にあるロッドの位置が保持される。後退位
置にあるロッドが前進すると、そのストロークの終端ま
たは終端近くにおいてこのロッドの縮径部が回転体に対
向し、これにより前進位置にあるロッドで押圧された回
転体が溝に沿って移動するので、前進位置にあるロッド
の縮径部端との係止が解除されて、このロッドが後退す
る。また、前進位置にあったロッドが後退すると、この
ロッドで押圧された回転体が溝に沿って移動して、前進
したロッドの縮径部端に係止するので、前進したロッド
の位置が保持される。
【0015】ロッドの保持手段が第1,第2の回転体を
有している場合は、前進位置にあるロッドに当接してい
るいずれかの回転体と、後退位置にあるロッドとの間に
は間隙がある。したがって、後退位置にあるロッドは、
前進位置を保持している上記回転体と関係なく、このロ
ッドに当接する回転体の転動によって前進するので、ロ
ッドが前進するときの摩擦を極めて小さいものとするこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例を示
し、このエスケープメントシリンダにおけるシリンダ本
体20には、第1,第2のシリンダ21と22が平行に
形成されており、これらのシリンダを気密に摺動する第
1,第2のピストン23と24は、ストローク終端にお
いて互いにシリンダの反対側に位置している。また、こ
れらのピストンの第1,第2のロッド25と26はシリ
ンダ本体20の同じ方向に突出しており、ピストン23
と24の外周面に形成した環状の溝に、シリンダとの間
をシールする環状のピストンパッキン27が嵌着されて
いる。したがって、第1,第2のシリンダ21と22
は、ピストンパッキン27によって、ヘッド側シリンダ
室21a,22aとロッド側シリンダ室21b,22b
とに気密に区画されている。
【0017】上記ロッド25と26及びこれらのロッド
が貫通するロッド孔29と30は、いずれもピストン側
が縮径されており、ロッド25と26の縮径部25aと
26aの外周面は、ロッド孔29,30の縮径部に設け
た軸受31によって移動が支持されるとともに、ロッド
パッキン32によって気密にシールされている。そし
て、これらの縮径部25aと26aのロッド側の端部
に、それぞれ円弧面28が形設されている。また、シリ
ンダ本体20のロッド孔側には、これらのロッド孔2
9,30と直交し両端がロッド孔に開口する溝34が形
成されており、この溝34に、ロッドの保持手段を構成
する回転体35が、溝の方向に沿って若干移動可能に挿
入されている。そして、ボールベアリング35の外輪3
5aは、前進(突出)位置にあるロッドの縮径部と、後
退位置にあるロッドの外周面とに当接するように関係付
けられている。したがって、回転体(ボールベアリン
グ)35は、ロッド25と26の前進と後退とによって
溝34に沿って若干往復動する。
【0018】シリンダ本体20におけるシリンダ21と
22間の隔壁20aには、シリンダ室21aと22bを
連通させる第1の流路36と、シリンダ室21bと22
aを連通させる第2の流路37とが形成されている。こ
れらの流路36と37は、ピストン23と24の往復動
終端におけるピストンパッキン27の位置よりもシリン
ダの外側(壁面側)に開口している。したがって、ピス
トン23と24が往復動しても、ピストンパッキン27
がこれらの流路の開口を横切ることはない。また、シリ
ンダ本体20には、ヘッド側シリンダ室21aと22a
に圧縮空気等の圧力流体を給排するポート38と39が
開設され、これらのポートは図示を省略している切換弁
の出力ポートに接続される。しかしながら、これらのポ
ートは、ヘッド側シリンダ室21aと22aに代えて、
ロッド側シリンダ室21bと22bに設けることもでき
る。
【0019】図1Aは、ポート38から第1のヘッド側
シリンダ室21aに圧縮空気が供給され、第2のヘッド
側シリンダ室22aの空気がポート39から排出された
状態を示し、第1のピストン23とロッド25が前進
(突出)位置にあり、第2のピストン24とロッド26
が後退位置にあるので、軸受35の外輪35aが第1の
ロッド25の縮径部25a終端の円弧面28と第2のロ
ッド26の外面とに当接している。切換弁を切り換え
て、ポート39から第2のヘッド側シリンダ室22aに
圧縮空気を供給して、第1のヘッド側シリンダ室21a
の空気をポート38から排出すると、後退位置にある第
2のピストン24とロッド26が前進する。
【0020】この場合、第2のヘッド側シリンダ室22
aに供給される圧縮空気は、第2の流路37を通って第
1のロッド側シリンダ室21bにも供給されるが、ロッ
ドの保持手段を構成するボールベアリング35の外輪3
5aが、第2のロッド26の外面と第1のロッド25の
縮径部25a端の円弧面28とに当接して、第1のピス
トン23とロッド25の前進位置を保持しているので、
第1のピストン23とロッド25は前進位置に停止して
いる。
【0021】第2のピストン24とロッド26が前進ス
トロークの終端または終端近くまで移動すると、第2の
ロッド26の縮径部26aがボールベアリング35の外
輪35aに対向するため、ボールベアリング35が、後
退方向の流体圧が作用している第1のロッド25の円弧
面28で押圧されて溝34に沿って移動するので、第1
のロッド25の前進位置の保持が解除される。したがっ
て、第2の流路37を通ってロッド側シリンダ室21b
に供給される圧縮空気により、第1のピストン23とロ
ッド25が後退するため、ボールベアリング35が第1
のロッド25の外面で押圧されて溝に沿って移動して、
外輪35aが第2のロッド26の円弧面28に当接する
ので、前進した第2のピストン24とロッド26の前進
位置が保持される(図1B参照)。
【0022】切換弁を切り換えて、ポート38からヘッ
ド側シリンダ室21aに圧縮空気を供給してヘッド側シ
リンダ室22aの空気を排出すると、第1のピストン2
3とロッド25が前進し、そのストローク終端または終
端近くにおいて第1のロッド25の縮径部25aがボー
ルベアリング35に対向し、これによりボールベアリン
グ35が溝24に沿って移動して第2のロッド26の位
置保持が解除されるので、ロッド側シリンダ室22bに
供給される圧縮空気により第2のピストン24とロッド
26が後退して、図1Aに示す状態に復帰する。この場
合におけるボールベアリング35の作用は、上述の場合
と実質的に同じであるから、説明は省略する。
【0023】上記第1実施例は、シリンダ21と22間
の隔壁20aに第1,第2の流路36と37を設けたこ
とによって、1個の切換弁から2個のシリンダに圧縮空
気を給排することができるので、配管が簡単で小形化す
ることができる。また、第1,第2の流路36,37に
よって、第2,第1のロッド側シリンダ室22b,21
bに圧縮空気が供給されても、それによる第2,第1の
ピストン24,23とロッド26,25の前進位置を、
これらのロッドの縮径部端に設けた円弧面28とボール
ベアリング35の外輪35aとの係止によって保持する
ために、第1,第2の流路36,37を各シリンダ室の
壁面または壁面近くに開口することができ、これによっ
てピストンパッキン27がこれらの流路の開口を横切ら
ないので、ピストンパッキン27の摩耗や切れをなくす
ことができる。したがって、シール不良によるシリンダ
の誤動作を防止することができ、かつエスケープメント
シリンダの寿命を長くすることができる。
【0024】また、ロッドの保持手段をボールベアリン
グ35とし、その外輪35aが当接する縮径部25a,
26aの終端を円弧面28としたので、位置保持の解除
によるロッド25,26の後退がスムーズである。
【0025】上記第1実施例は、ロッドの保持手段の構
成が簡単であるが、ボールベアリング35の外輪35a
が常に第1,第2のロッドの外面またはその縮径部に当
接しているために、例えば図1Aに示すように、ベアリ
ング35の外輪35aが第1のロッド25の縮径部25
a終端の円弧面28と第2のロッド26の外面とに当接
して、第1のロッド25の前進位置を保持しているとき
に、後退位置にある第2のロッド26が前進すると、外
輪35aと前進する第2のロッド26との間に滑りが生
じて比較的大きな摩擦力が発生する。
【0026】図2ないし図4は、ロッドと回転体(ボー
ルベアリング)との間の摩擦が極めて小さい本発明の第
2実施例を示している。第2実施例における第1,第2
のロッド41と42は、互いに対抗する面に軸方向の逃
げ溝41b,42bが形成されており、図2及び図4に
示すように、第1のロッド41の逃げ溝41bは第2の
ロッド42の外面に、第2のロッド42の逃げ溝42b
は第1のロッド41の外面にそれぞれ対向している。こ
れらのロッド41と42は、少なくとも互いに対向する
面が平面とされ、図示の例においては断面方形とされて
いる。また、これらのロッド41,42の縮径部41
a,42aにおいて、逃げ溝41b,42bのない側の
終端は、第1実施例と同様に円弧面28が形成されてい
る(図2参照)。
【0027】上記第1のロッド41と第2のロッド42
の逃げ溝42bとの間には第1の回転体43が、第2の
ロッド42と第1のロッド41の逃げ溝41bとの間に
は第2の回転体44(図示の例は、いずれもボールベア
リング)が、それぞれ挿入されている。上記第1,第2
のボールベアリング43と44の外輪43aと44a
は、それぞれ第1,第2のロッド41と42の面に当接
するとともに、逃げ溝42b,41bによって、第2,
第1のロッド42と41との間には間隙が形成されるよ
うに関係付けられている。そして、これらのベアリング
43と44は、共通の支軸45に回転自在に取付けられ
ており、支軸45の両端は、シリンダ本体47とこれを
覆うカバー48とに形成した凹溝49,49によって、
第1実施例のベアリング35と同様にシリンダ本体47
に形成した溝34に沿って移動可能とされている(図2
及び図3参照)。第2実施例の他の構成は第1実施例と
同じであるから、図の主要な同一の箇所に同一の符号を
付して、説明は省略する。
【0028】上記第2実施例は、図2に示すように、第
1のロッド41が前進して第2の第2のロッド42が後
退しているときは、第2のボールベアリング44の外輪
44aが第2のロッド42の外面に当接し、これにより
第1のボールベアリング43の外輪43aが、前進位置
にある第1のロッド41の縮径部41a端の円弧面28
に当接するので、第1のロッド41の前進位置が第1の
ボールベアリング43によって保持されている。この状
態において第2のロッド42が前進すると、前進位置に
ある第1のロッド41の位置を保持している第1のボー
ルベアリング43の外輪43aと、第2のロッド42と
の間には間隙があるので、第2のロッド42は、位置を
保持している第1のボールベアリング43と関係なく第
2のボールベアリング44を回転させながらが前進す
る。したがって、第2のロッド42の前進時の摩擦が転
がり摩擦となって極めて小さくすることができる。
【0029】第2のロッド42がストローク終端または
終端近くまで前進すると、その縮径部42aが第2のボ
ールベアリング44の外輪44aに対向するため、第1
のボールベアリング43が、後退方向の流体圧が作用し
ている第1のロッド41の円弧面28で押圧されて溝3
4に沿って移動するので、第1のロッド41の前進位置
の保持が解除されて後退する。また、第1のボールベア
リング43と一体に移動する第2のボールベアリング4
4が、前進した第2のロッド42の縮径部端の円弧面2
8に係止するので、第2のロッド42の前進位置が保持
される。
【0030】切換弁の切り換えによって前進位置にある
第2のロッド42が後退して、後退位置にある第1のロ
ッド41が前進する場合の、ロッド41,42とベアリ
ング43,44との作用は、第1のロッド41が後退し
て第2のロッド42が前進する場合と同じであるから、
説明は省略する。これによって、第2のロッド42の前
進時の摩擦が転がり摩擦となるので、極めて小さくする
ことができる。
【0031】なお、これらの実施例における図示の回転
体35,43,44はいずれもボールベアリングである
が、本発明の回転体はこれに限定されるものではなく、
例えば転がり軸受等の、支軸の回りを回転できるもので
あればよい。また、ピストンやロッド等における第1,
第2という記載は、説明の便宜のために付したものであ
って、駆動の順序を示すものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明のエスケープメントシリンダは、
前進位置にあるピストンとロッドをロッドの保持手段で
保持したことによって、流路を通って前進位置にあるピ
ストンとロッドに後退させる流体圧が作用してもその後
退を防止することができる。また、このピストンとロッ
ドの位置保持を、後退位置にあるピストンとロッドの前
進により解除して後退させることができるために、ヘッ
ド側シリンダ室とロッド側シリンダ室とを連通させる2
つの流路をピストンパッキンが横切らない位置に開口さ
せることができるので、流路の開口の横切りによるピス
トンパッキンの摩耗や切れをなくてシール不良による誤
動作を防止することができ、これによってエスケープメ
ントシリンダの寿命を長くすることができる。
【0033】また、ロッドの保持手段を、一方のロッド
の外面と他方のロッドと縮径部とに当接する回転体とし
たので、後退位置にあるピストンとロッドの前進による
位置保持の解除がスムーズである。さらに、ロッドの保
持手段を、一方のロッドに当接して他方のロッドとの間
に間隙を有し、かつ一体に移動するする2個の回転体と
したことにより、ロッドが転がり摩擦で移動して、移動
時のロッドの摩擦力が極めて小さくなるので、ロッドの
移動が円滑である。
【図面の簡単な説明】
【図1】A,Bは第1実施例の作動説明図である。
【図2】第2実施例の要部の横断面図である。
【図3】同じく縦断面図である。
【図4】同じく斜視図である。
【図5】A〜Cは公知のエスケープシリンダの作動説明
図である。
【符号の説明】
21,22 シリンダ 21a,22a ヘッド側シリンダ室 21b,22b ロッド側シリンダ室 23,24 ピストン 25,26,41,42 ロッド 25a,26a,41a,42a 縮径部 35,43,44 ボールベアリング 35a,43a,44a 外輪 36,37 流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1,第2のシリンダと;これらのシリン
    ダを摺動する第1,第2のピストンと;同じ方向に突出
    する第1,第2のロッドと;これらのピストンに設けた
    ピストンパッキンによって気密に区画された第1,第2
    のヘッド側シリンダ室及び第1,第2のロッド側シリン
    ダ室とを備え;第1,第2のヘッド側シリンダ室または
    ロッド側シリンダ室に給排される圧力流体によって、第
    1,第2のロッドを互いに反対の方向にストロークさせ
    るエスケープメントシリンダにおいて、 上記エスケープメントシリンダが、第1,第2のヘッド
    側シリンダ室と第2,第1のロッド側シリンダ室を連通
    させる第1,第2の流路と;第1または第2のロッドの
    後退により前進位置にある第2または第1のロッドの位
    置を保持し、後退した第1または第2のロッドの前進に
    より上記位置保持が解除されるロッドの保持手段とを備
    えている、ことを特徴とするエスケープメントシリン
    ダ。
  2. 【請求項2】ロッドの保持手段を、後退位置にあるロッ
    ドと前進位置にあるロッドの縮径部端とに当接し、かつ
    これらのロッドのストローク方向と直交する方向に移動
    可能な回転体とした、 ことを特徴とする請求項1に記載したエスケープメント
    シリンダ。
  3. 【請求項3】ロッドの保持手段を、後退位置にある第
    1,第2のロッドと前進位置にあるこれらのロッドの縮
    径部端とに当接して第2,第1のロッドとの間に間隙が
    あり、かつこれらのロッドのストローク方向と直交する
    方向に一体移動可能な第1,第2の回転体とした、こと
    を特徴とする請求項1に記載したエスケープメントシリ
    ンダ。
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US6487931B1 (en) 1999-10-18 2002-12-03 Smc Corporation Escapement cylinder

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