JPH1180203A - 粘質多糖の製造方法 - Google Patents
粘質多糖の製造方法Info
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- JPH1180203A JPH1180203A JP9237460A JP23746097A JPH1180203A JP H1180203 A JPH1180203 A JP H1180203A JP 9237460 A JP9237460 A JP 9237460A JP 23746097 A JP23746097 A JP 23746097A JP H1180203 A JPH1180203 A JP H1180203A
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Abstract
まま、食品および食品添加物として使用が好ましくない
溶媒および物質を使用しない、安全な方法により、かつ
工業的スケールで、高収率に、粘質多糖を抽出精製する
製造方法を提供すること。 【解決手段】(a)アオイ目植物から、粘質多糖を0〜
15℃で、水を用いて抽出し、粘質多糖を含有する粗抽
出物を得る工程、および(b)得られた粗抽出物を濾過
し、濾液から粘質多糖を析出させる工程を含むことを特
徴とする粘質多糖の製造方法。
Description
質多糖の製造方法に関する。さらに詳しくは、カルシウ
ム補給食品、健康食品、化粧品、シャンプー、石鹸およ
び植物成長促進剤として用いるための原料として有用で
ある粘質多糖を、基本骨格に存在するカルボキシル基に
カルシウムイオンが結合した構造を維持したまま、高収
率で抽出精製することを特徴とする粘質多糖の製造方法
に関する。
イ、タチアオイ、アメリカフヨウ、ムクゲ、アルテア、
ノリクサ等のアオイ科、モロヘイヤ等のシナノキ科等が
挙げられる。
として使われてきたが、とりたてるほどの栄養価もな
く、嗜好品的食品として味噌汁、澄まし汁、スープ、シ
チューの具、バター炒め等によく使われるほか、酢の
物、和え物、煮物、揚げ物、漬物等に使われている。ま
た、トロロアオイは、その根が和紙の繋ぎ(糊料)とし
て利用されたり、胃腸カタル、咽頭カタル等の薬用とし
て利用されている。また、モロヘイヤは若い葉を食用と
しており、最近、健康食品として宣伝されている。
根、茎および花に存在する粘質多糖は、糖鎖の構成糖と
して、オクラの場合は、ガラクツロン酸、ラムノース、
ガラクトース等の糖類およびこれらのアセチル化糖を基
本骨格とした構造であり、トロロアオイの場合は、ガラ
クツロン酸、グルクロン酸、ラムノース等の糖類および
これらのアセチル化糖を基本骨格とした構造であること
が明らかにされている(Chem. Pharm. Bull., 28, 2933
〜2940 (1980), Chem. Pharm. Bull., 25, 3061〜3065
(1977) )。
法としては、オクラおよびトロロアオイの粘質多糖を水
を用いて、室温で抽出後、高速遠心分離し、溶媒で沈殿
させ、陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂等のイ
オン交換クロマトグラフィーに供し、セチルトリメチル
アンモニウムブロマイド等の4級アンモニウムイオンに
よる複合体沈殿および透析を行う操作を繰り返す方法が
報告されている(Chem. Pharm. Bull., 28, 2933〜2940
(1980), Chem. Pharm. Bull., 25, 3061〜3065 (197
7) )。
収率は、0.2%程度と低いものであり、アオイ目植物
中に微量しか存在しない粘質多糖を抽出精製する製造方
法としては、効率が悪く、また非経済的であり、高速遠
心分離および透析等の操作は工業スケールでは困難であ
る。
ン交換クロマトグラフィーを用いることから、粘質多糖
の基本骨格に存在するカルボキシル基に多量のカルシウ
ムイオンが結合した本来の構造から、ナトリウム塩や遊
離カルボン酸の形態に変化するため、得られた抽出物に
おいて、本来の構造が持つ特性を生かすことができな
い。
で、食品および食品添加物としての使用には好ましくな
い溶媒および物質を使用することから、得られた粘質多
糖の使用範囲が限定される。
術に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、粘質
多糖を植物体中での本来の構造を維持したまま、食品お
よび食品添加物として使用が好ましくない溶媒および物
質を使用しない、安全な方法により、かつ工業的スケー
ルで、高収率に、粘質多糖を抽出精製する製造方法を提
供することにある。
は、(1) (a)アオイ目植物から、粘質多糖を0〜
15℃で、水を用いて抽出し、粘質多糖を含有する粗抽
出物を得る工程、および(b)得られた粗抽出物を濾過
し、濾液から粘質多糖を析出させる工程を含むことを特
徴とする粘質多糖の製造方法、(2) 破砕したアオイ
目植物を用いることを特徴とする前記(1)記載の粘質
多糖の製造方法、(3) 析出した粘質多糖をさらに乾
燥させる工程を含むことを特徴とする前記(1)または
(2)記載の粘質多糖の製造方法、(4) アオイ目植
物の果実、種子、葉、根、茎および花からなる群より選
ばれる1種以上を用いる前記(1)〜(3)いずれか記
載の製造方法、(5) 粘質多糖が、ガラクツロン酸、
グルクロン酸、ラムノース、ガラクトースおよびグルコ
ースを含む糖類およびそれらのアセチル化糖を基本骨格
とした構造を有することを特徴とする前記(1)〜
(4)いずれか記載の製造方法、(6) 粘質多糖中の
カルシウムイオンの含有量が1%以上であることを特徴
とする前記(1)〜(5)記載の粘質多糖の製造方法、
(7) 前記(1)〜(6)いずれか記載の製造方法に
より精製された粘質多糖を含有するカルシウム補給食
品、に関する。
法について詳細に説明する。
での本来の構造を維持したまま、高収率で抽出精製する
方法であり、以下に示す工程により行うことができる。 (a)アオイ目植物から、粘質多糖を0〜15℃で、水
を用いて抽出し、粘質多糖を含有する粗抽出物を得る工
程、および(b)得られた粗抽出物を濾過し、濾液から
粘質多糖を析出させる工程。
植物は、これに属するものであれば特に限定されない
が、例えば、オクラ、トロロアオイ、タチアオイ、アメ
リカフヨウ、ムクゲ、アルテア、ノリアサ等のアオイ科
植物、モロヘイヤ等のシナノキ科植物等が挙げられる。
っても一部であってもよい。植物体の一部を用いる場
合、用いる部分は特に限定されるものではないが、例え
ば、果実、種子、葉、根、茎および花のうちいずれか1
種または2種以上を用いることができる(以下原体と略
称する。)。
状は、原体から粘質多糖を抽出できる形状であればよ
く、例えば、原体を破砕して用いるのが好ましいが、こ
れに限定されるものではない。
使用される機器は特に限定されないが、原体の破砕処理
量が数十〜数百gの小スケールでは、例えば、家庭用ミ
キサーを使用することができる。また、原体の破砕処理
量が3〜10kgの大スケールでは大型バーチカルカッ
ターミキサー等を使用することができる。原体は、その
まま破砕してもよく、冷水を添加して破砕してもよい。
含水率等によって異なるが、破砕時間は数十秒〜数分
間、回転数は0〜3000rpmで、または0、150
0rpmを定期的に切り換えることにより、破砕するこ
とができる。
種類は、原体により異なるが、例えば、刃は柔らかい原
体の場合は、平刃カッターを用いることができ、硬い原
体の場合は、波刃カッターを使用することができる。
の重量や原体の硬さにより異なるが、180度に2枚セ
ットしてもよく、120度づつ3枚セットしてもよい。
る場合、平刃カッターを180度に2枚セットし、0、
1500rpmを15秒づつ切り換え120秒間使用す
ることにより原体6kgを破砕することができる。この
時間が短すぎると原体が充分に破砕されず粘質多糖の収
率が低下し、長すぎると原体が細かく破砕され過ぎ、後
で示す濾過に非常に時間がかかる。
ば、破砕された原体に、水を添加し抽出物として攪拌す
ることにより、粘質多糖を含有する粗抽出物を得ること
ができる。
0倍量、好ましくは2〜3倍量を用いることにより、粘
質多糖を好適に抽出することができる。
水が好ましく、さらに好ましくは0〜10℃、特に好ま
しくは4〜6℃の冷水である。
り、好ましくは0〜10℃、さらに好ましくは4〜10
℃、特に好ましくは4〜6℃である。温度が15℃を超
えて高いと粘性が増加し、濾過に非常に時間がかかると
ともに、腐敗を引き起こす恐れがあり好ましくない。
3〜24時間で粘質多糖を好適に抽出することができ
る。また、このとき温度が上昇しないように、例えば、
適宜氷を添加することにより冷却する。
れた粗抽出物を、濾過器、例えば、ラボ用加圧濾過器
(例えば、容量10L,濾過面積530cm2 )、ある
いは工業用加圧濾過機(例えば、容量150L,濾過面
積0.44m2 )等を用いて濾過を行い、粗抽出物中の
残渣と粘質多糖を含む濾液に分離する。
械的強度および安全性の点から、0.1〜5kg/cm
2 であり、好ましくは2〜3kg/cm2 である。用い
られる濾布は強度があり比較的目の荒い布、好ましくは
ポリプロピレン製パイロン濾布(通気量20cc/cm
2 )が好適である。
り、再度、前記と同様の抽出操作を繰り返してもよい。
アルコール類を添加し、繊維状の粘質多糖を析出させ
る。
ば、水と二層を形成せず、水に可溶なアルコール類等が
挙げられ、好ましくはメタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール等が用いられる。用いられるアルコー
ル類の使用量は、濾液体積の0.2〜10倍量、好まし
くは0.5〜3倍量であり、これにより繊維状の粘質多
糖を好適に析出させることができる。
テンレス製ふるい、加圧濾過器、吸引濾過器等を用いて
濾過することができる。本発明においてはステンレス製
ふるいが濾過速度の点から、特に良好である。用いられ
るステンレス製ふるい等のメッシュは10〜100メッ
シュ、好ましくは16 〜30メッシュが、本発明におい
て好適に使用することができる。
最初の原体重量の1〜10倍量の水を添加し、前記と同
様にして、工程(a)、(b)と同様の操作を繰り返し
て、再度、繊維状の粘質多糖を析出させ、濾過してもよ
い。このような操作の繰り返し回数は、特に限定される
ものではないが、2〜5回程度が好ましい。
種用途に用いてもよく、減圧加熱乾燥機により乾燥させ
た乾燥品にして用いてもよい。乾燥は、粘質多糖の変質
防止と、水、溶媒を除去する速度の点から、20〜60
℃で行うことができる。好ましくは40〜60℃で好ま
しく行うことができる。さらに好ましくは、40〜45
℃で行うことができる。
多糖は、塩酸で加水分解し、トリメチルシリル化したも
のをガスクロマトグラフィーに供して分析した結果よ
り、ガラクツロン酸、ガラクトース、ラムノース、グル
クロン酸、グルコースを含む糖類およびそれらのアセチ
ル化糖を基本骨格とする構造を有するものである。
粘質多糖中のカルシウムイオンの含有量は、1%以上で
あり、粘質多糖の基本骨格に存在するカルボキシル基に
カルシウムイオンが結合した植物体内での構造を、実質
的にそのまま保持したものである。
は、その基本骨格に存在するカルボキシル基にカルシウ
ムイオンが結合した植物体内での構造を、実質的にその
まま保持していることからカルシウム補給食品等として
有用である。また粘質多糖を化学的または酵素的に加水
分解処理を行い、低分子化したものは植物の成長を促進
する生理活性を持っていることから植物成長促進剤とし
て有用である。さらに植物繊維として整腸作用を有して
いることから健康食品としても有用であり、また保湿作
用を有している点から化粧品、シャンプー、石鹸の組成
物としても有用である。
に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実
施例等によって限定されるものではない。
mlを家庭用ミキサー(容量700ml)に入れ、1
1,000rpmで10秒間回転させ破砕した。この操
作を5回繰り返し、原体合計1kgを処理した。破砕し
た溶液に、さらに冷水(4℃)1Lを添加して約4Lと
し、低温室(4℃)にて、終夜(約20時間)攪拌し
た。この抽出物を、ラボ用加圧濾過器(アドバンテック
製、型式KST−293−10−UH、容量10L,濾
過面積530cm2 )を用い、濾布にはポリプロピレン
製パイロン濾布(通気量20cc/cm2 )を使用し、
圧力3kg/cm2 で濾過を行い、原体を破砕した後の
残渣と、粘質多糖を含む濾液に分別した。得られた濾液
2.5Lに、緩やかに攪拌しながらメタノールの場合5
L、エタノールの場合5L、イソプロピルアルコールの
場合1.5Lを添加することにより、繊維状の粘質多糖
の粗抽出物を析出させた。析出した繊維状の粘質多糖の
粗抽出物を、ステンレス製ふるい(16メッシュ)を用
いて、再度濾別し、繊維状の粘質多糖を得た。濾過後の
残渣に、冷水(4℃)2.5Lを添加し、同様な操作を
行うことにより、繊維状の粘質多糖を得た。さらに得ら
れた繊維状の粘質多糖を合し、冷水(4℃)2.5Lを
添加し4時間攪拌し溶解させた。溶け残った少量の不溶
物を、前記加圧濾過器により濾別し、得られた濾液に緩
やかに攪拌しながらメタノールの場合は5L、エタノー
ルの場合は5L、イソプロピルアルコールの場合は1.
5L添加し、再度繊維状の粘質多糖を析出させた後、ス
テンレス製ふるい(16メッシュ)を用いて、濾別し、
繊維状の粘質多糖を得た。この操作を更に2回繰り返
し、最後に減圧加熱乾燥機(40℃)により乾燥させ、
最終的にオクラの粘質多糖を得た。この時の収量および
収率を表1に示す。従来法では、前記のように収率が
0.2%と低収率であるのに対し、本発明の製造方法で
は、表1から明らかなように高収率で精製されているこ
とが分かる。
質多糖の抽出精製を行った。モロヘイヤの場合、実施例
1と同様に、メタノールにより繊維状の粘質多糖を析出
させた。トロロアオイの場合、原体が硬すぎるため、あ
らかじめ1cm角程度に小さく刻み、原体200gと冷
水(4℃)300mlを家庭用ミキサー(容量700m
l)に入れ、11,000rpmで60秒間回転させ破
砕した。後の操作は実施例1と同様に行い、メタノール
による繊維状の粘質多糖を析出させた。その結果を表2
に示す。
ーミキサー型式R−40B(株式会社エフ・エム・アイ
製)、平刃カッターを180度に2枚セットし、0、1
500rpmを15秒づつ切り換え120秒間破砕し
た。この操作を17回繰り返し100kgのオクラの果
実を処理した。破砕した果実に冷水(4℃)を250L
添加し、4〜10℃で20時間攪拌し抽出物とした。溶
液の温度が上昇した場合、適宜氷を投入した。抽出物は
加圧濾過機(容量150L,濾過面積0.44c
m2 )、ポリプロピレン製パイロン濾布(通気量20c
c/cm2)を用い、圧力3kg/cm2 で濾過を行
い、原体を破砕した後の残渣と粘質多糖を含む濾液に分
別した。得られた濾液230Lに、緩やかに攪拌しなが
らメタノールを460L添加することにより、繊維状の
粘質多糖の粗抽出物を析出させた。析出した繊維状の粘
質多糖の粗抽出物をステンレス製ふるい(16メッシ
ュ)を用いて、濾別し、湿重量で28kgの繊維状の粘
質多糖を得た。
00Lを添加し、4時間攪拌し溶解させた。その後、メ
タノール450Lをゆっくり添加し、再度繊維状の粘質
多糖を析出させた。この操作を更に2回繰り返し、湿重
量26kgの粘質多糖を得た。減圧加熱乾燥機(40
℃)により乾燥させ、最終的に1.1kgのオクラ粘質
多糖を得た。(収率は原体に対し1.1%)
実から粘質多糖を得た。それぞれの原体の産地別の粘質
多糖の収率を表3に示す。
率に多少のばらつきが見られるが、いずれも従来法に比
較して高収率であった。
酸を用いて加水分解(100℃,6時間)した後、トリ
メチルシリル化しガスクロマトグラフィーに供して単糖
の構成比の分析を調べたところ、文献記載(Chem. Phar
m. Bull., 28, 2933〜2940 (1980), Chem. Pharm. Bul
l., 25, 3061〜3065 (1977) )のガラクツロン酸、ガラ
クトース、ラムノース、グルクロン酸の他にグルコース
が含まれていることが分かった。また、グルコースの構
成比は、各産地によって異なり、高知産、宮崎産、タイ
産、フィリピン産の順に大きいことが明らかになった。
結果を表4に示す。
ウム、ナトリウムの分析を行った。カルシウムは、IP
C発光分析法による金属定性分析により、ナトリウム
は、原子吸光法により定量を行い、表5の結果が得られ
た。
出精製された粘質多糖は、植物体中での形態と同様にカ
ルシウムが多く含まれていることが明らかになった。
100gに、1Nの塩酸2リットルを添加し、70℃に
加温後、同温度で5時間攪拌を続け室温に戻し、吸引濾
過し不溶物を取り除き、これを多糖分解液とした。前記
多糖分解液を25〜35℃のウォーターバスで温めなが
ら、エバポレーターで減圧濃縮した。濃縮後、濃縮物に
水を添加し、さらに濃縮を繰り返した。この操作を5度
行った後、少量の水を添加し、濃縮物を凍結させた後、
凍結乾燥を行い、淡褐色の結晶82.5gを得、これを
試料1とした。
のを、東洋ろ紙No.1を敷いた直径3.5cmの各シ
ャーレに、各々1mlずつ添加した。対照区は、蒸留水
のみとした。 (2)前記(1)で調製されたシャーレに各種子を10
粒ずつ入れ、暗黒下25℃で培養した(各濃度に対して
2シャーレずつ試験した。)。 (3)5日間培養後、幼植物の下胚軸の長さを測定し
た。結果を表6に示す。
水分解物は、成長促進活性を有することが示された。
の植物体中と同様にカルシウムイオンを多く含有した粘
質多糖を抽出精製することができ、食品および食品添加
物として使用可能な溶媒および物質を使用した安全な方
法により、かつ工業的スケールで高収率で抽出精製する
ことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 (a)アオイ目植物から、粘質多糖を0
〜15℃で、水を用いて抽出し、粘質多糖を含有する粗
抽出物を得る工程、および(b)得られた粗抽出物を濾
過し、濾液から粘質多糖を析出させる工程を含むことを
特徴とする粘質多糖の製造方法。 - 【請求項2】 破砕したアオイ目植物を用いることを特
徴とする請求項1記載の粘質多糖の製造方法。 - 【請求項3】 析出した粘質多糖をさらに乾燥させる工
程を含むことを特徴とする請求項1または2記載の粘質
多糖の製造方法。 - 【請求項4】 アオイ目植物の果実、種子、葉、根、茎
および花からなる群より選ばれる1種以上を用いる請求
項1〜3いずれか記載の製造方法。 - 【請求項5】 粘質多糖が、ガラクツロン酸、グルクロ
ン酸、ラムノース、ガラクトースおよびグルコースを含
む糖類およびそれらのアセチル化糖を基本骨格とした構
造を有することを特徴とする請求項1〜4いずれか記載
の製造方法。 - 【請求項6】 粘質多糖中のカルシウムイオンの含有量
が1%以上であることを特徴とする請求項1〜5記載の
粘質多糖の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の製造方法に
より精製された粘質多糖を含有するカルシウム補給食
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9237460A JPH1180203A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 粘質多糖の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9237460A JPH1180203A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 粘質多糖の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1180203A true JPH1180203A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17015675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9237460A Pending JPH1180203A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | 粘質多糖の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1180203A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1179339A3 (de) * | 2000-08-10 | 2003-12-17 | Hans Schwarzkopf GmbH & Co. KG | Kosmetische Mittel enthaltend Malvaceae-Samenextrakte |
JP2009142165A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Mie Prefecture | 増粘安定剤 |
JP2011500064A (ja) * | 2007-10-22 | 2011-01-06 | 北京東昇農業技術開発(集団)有限公司 | 天然栄養補給食品のトロロアオイ食品 |
CN103059158A (zh) * | 2013-01-29 | 2013-04-24 | 江西省蚕桑茶叶研究所 | 一种抑制茶树花多糖提取过程泡沫产生的方法 |
JP2018069205A (ja) * | 2016-11-04 | 2018-05-10 | 株式会社アグリーム | 乾燥剤及び乾燥処理方法 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP9237460A patent/JPH1180203A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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