JPH1179813A - 道路用結合剤として用いられるビチューメンと、ゴム粉末と、ポリマーとの混合物 - Google Patents
道路用結合剤として用いられるビチューメンと、ゴム粉末と、ポリマーとの混合物Info
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- JPH1179813A JPH1179813A JP10175609A JP17560998A JPH1179813A JP H1179813 A JPH1179813 A JP H1179813A JP 10175609 A JP10175609 A JP 10175609A JP 17560998 A JP17560998 A JP 17560998A JP H1179813 A JPH1179813 A JP H1179813A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L95/00—Compositions of bituminous materials, e.g. asphalt, tar, pitch
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 貯蔵安定性が非常に高い、道路用結合剤とし
て用いられるビチューメンと、ゴム粉末と、ポリマーと
の混合物。 【解決方法】 下記を特徴とする、ビチューメン、粉末
状ゴム廃棄物およびαオレフィンと少なくとも一種の不
飽和エポキシドとの少なくとも一種の共重合体(A)の
混合物: 1)NFT規格76102(針の数は27本)に準じて
180℃で測定したブルックフィールド粘度が1150
mPas以下、 2) 垂直チューブ内に180℃で3日間保存した後の
混合物をNFT66008に準じて測定した軟化点(環
球式軟化点)の頭部画分と底部画分との絶対値の差が5
℃以下。
て用いられるビチューメンと、ゴム粉末と、ポリマーと
の混合物。 【解決方法】 下記を特徴とする、ビチューメン、粉末
状ゴム廃棄物およびαオレフィンと少なくとも一種の不
飽和エポキシドとの少なくとも一種の共重合体(A)の
混合物: 1)NFT規格76102(針の数は27本)に準じて
180℃で測定したブルックフィールド粘度が1150
mPas以下、 2) 垂直チューブ内に180℃で3日間保存した後の
混合物をNFT66008に準じて測定した軟化点(環
球式軟化点)の頭部画分と底部画分との絶対値の差が5
℃以下。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は道路用結合剤として
用いられるビチューメンと、ゴム粉末と、ポリマーとの
混合物に関するものである。本発明は特に、ポリマーが
α−オレフィンと少なくとも一種の不飽和エポキシドと
の熱可塑性共重合体である貯蔵安定性が非常に高い混合
物に関するものである。
用いられるビチューメンと、ゴム粉末と、ポリマーとの
混合物に関するものである。本発明は特に、ポリマーが
α−オレフィンと少なくとも一種の不飽和エポキシドと
の熱可塑性共重合体である貯蔵安定性が非常に高い混合
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴムなどの架橋ポリマーは熱可塑性ポリ
マーとは異なり、架橋または加硫が不可逆的であるた
め、そのままの状態では再利用できない。従って、自動
車や大型ローリーの摩耗タイヤおよび摩耗ゴムパイプは
粉砕して充填剤として使用されている。本出願人は粉砕
されたゴム(以下、本明細書では「ゴム粉末(poudrett
ede caoutchouc)」という)すなわち粉末状ゴム廃棄物
を特定の共重合体と組み合わせてビチューメンに配合す
ることによってビチューメンの特性を向上させることが
できるということを見出した。特に、環/球軟化点(bi
lle/anneau)が上昇し、粘度が過度に上昇させずに、針
入度を下げることができる。
マーとは異なり、架橋または加硫が不可逆的であるた
め、そのままの状態では再利用できない。従って、自動
車や大型ローリーの摩耗タイヤおよび摩耗ゴムパイプは
粉砕して充填剤として使用されている。本出願人は粉砕
されたゴム(以下、本明細書では「ゴム粉末(poudrett
ede caoutchouc)」という)すなわち粉末状ゴム廃棄物
を特定の共重合体と組み合わせてビチューメンに配合す
ることによってビチューメンの特性を向上させることが
できるということを見出した。特に、環/球軟化点(bi
lle/anneau)が上昇し、粘度が過度に上昇させずに、針
入度を下げることができる。
【0003】欧州特許第305225号には8〜10重
量%のゴム粉末と、4〜6重量%の重質油(naphtheno-a
romatic nature)と、2〜3%の触媒とが添加されたビ
チューメンが記載されている。触媒は路面用加硫ビチュ
ーメンに配合するために推奨されているエチレン性不飽
和結合を含むポリマー、例えばポリイソプレン、ポリブ
タジエン、エチレン―酢酸ビニル、ブタジエン―スチレ
ンなどの中から選択される。欧州特許第448425号
にはビチューメンと20〜95重量%の粉砕物とを押出
し成形する方法が記載されている。粉砕物は粉砕ビチュ
ーメンおよび相溶化剤(エチレン/不飽和エステル/無
水マレイン酸またはグリシジルメタクリレート共重合体
にすることができる)と予め混合した後、押し出しし、
道路用ビチューメンの添加剤として使用することができ
る。粉砕物は自動車カーカス、家電製品、産業廃棄物を
粉砕または細断して得られる無機または有機材料であ
る。
量%のゴム粉末と、4〜6重量%の重質油(naphtheno-a
romatic nature)と、2〜3%の触媒とが添加されたビ
チューメンが記載されている。触媒は路面用加硫ビチュ
ーメンに配合するために推奨されているエチレン性不飽
和結合を含むポリマー、例えばポリイソプレン、ポリブ
タジエン、エチレン―酢酸ビニル、ブタジエン―スチレ
ンなどの中から選択される。欧州特許第448425号
にはビチューメンと20〜95重量%の粉砕物とを押出
し成形する方法が記載されている。粉砕物は粉砕ビチュ
ーメンおよび相溶化剤(エチレン/不飽和エステル/無
水マレイン酸またはグリシジルメタクリレート共重合体
にすることができる)と予め混合した後、押し出しし、
道路用ビチューメンの添加剤として使用することができ
る。粉砕物は自動車カーカス、家電製品、産業廃棄物を
粉砕または細断して得られる無機または有機材料であ
る。
【0004】これらの従来法では粘度が過度に上昇する
ことは考慮されておらず、道路用結合剤を作業現場で使
用する際の必須条件である保存安定性には全く注意を払
っていない。
ことは考慮されておらず、道路用結合剤を作業現場で使
用する際の必須条件である保存安定性には全く注意を払
っていない。
【発明が解決しようとする課題】本発明は貯蔵安定性が
非常に高い、道路用結合剤として用いられるビチューメ
ンと、ゴム粉末と、ポリマーとの混合物を提供する。
非常に高い、道路用結合剤として用いられるビチューメ
ンと、ゴム粉末と、ポリマーとの混合物を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記1)および
2)の特徴を有するビチューメンと、ゴム粉末と、α−
オレフィンと少なくとも一種の不飽和エポキシドとの少
なくとも一種の共重合体(A)との混合物を提供する: 1) NFT規格76102(針27)に準じて180
℃で測定したブルックフィールド粘度が1150mPa
s以下で、 2) NFT66008に準じて測定した垂直管中に1
80℃で3日間保存した後の混合物の頭部分と底部分で
の軟化点(環/球軟化点)の絶対値の差が5℃以下であ
る。
2)の特徴を有するビチューメンと、ゴム粉末と、α−
オレフィンと少なくとも一種の不飽和エポキシドとの少
なくとも一種の共重合体(A)との混合物を提供する: 1) NFT規格76102(針27)に準じて180
℃で測定したブルックフィールド粘度が1150mPa
s以下で、 2) NFT66008に準じて測定した垂直管中に1
80℃で3日間保存した後の混合物の頭部分と底部分で
の軟化点(環/球軟化点)の絶対値の差が5℃以下であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用するビチューメン
(アスファルト)は、鉱物油と原油との天然成分であっ
て、脱ビチューメン処理、例えばプロパンによる沈殿ま
たは精製物(ピッチ)の蒸留および/または石油製品の
クラッキングで得られ、さらには石炭由来のタールから
も得ることができる。芳香族蒸留物または残渣を用いて
フラックス添加されたビチューメンや酸化または空気を
吹き込んだビチューメンを用いても本発明の範囲を逸脱
するものではない。ゴム粉末は架橋(または加硫)され
たポリマー製品、例えばタイヤ、パイプなどに由来す
る。このゴムは品物とその由来によって各種の天然物
(主にポリイソプレン)及び/または合成物で構成され
る。天然ゴムのみを含む物品、合成ゴムのみを含む物
品、これらの混合物等があるが、任意組成のゴム廃棄物
の粉末が入手可能であり、各種廃棄物を混合しても本発
明の範囲を逸脱するものではない。
(アスファルト)は、鉱物油と原油との天然成分であっ
て、脱ビチューメン処理、例えばプロパンによる沈殿ま
たは精製物(ピッチ)の蒸留および/または石油製品の
クラッキングで得られ、さらには石炭由来のタールから
も得ることができる。芳香族蒸留物または残渣を用いて
フラックス添加されたビチューメンや酸化または空気を
吹き込んだビチューメンを用いても本発明の範囲を逸脱
するものではない。ゴム粉末は架橋(または加硫)され
たポリマー製品、例えばタイヤ、パイプなどに由来す
る。このゴムは品物とその由来によって各種の天然物
(主にポリイソプレン)及び/または合成物で構成され
る。天然ゴムのみを含む物品、合成ゴムのみを含む物
品、これらの混合物等があるが、任意組成のゴム廃棄物
の粉末が入手可能であり、各種廃棄物を混合しても本発
明の範囲を逸脱するものではない。
【0007】ゴム粉末は一般に0.01〜1mmの寸法
を有する。共重合体(A)は少なくとも一種の不飽和エ
ポキシドを含むαオレフィンの共重合体である。不飽和
エポキシドは下記のものから選択することができる: 1) 脂肪属グリシジルエステル及びエーテル、例えば
アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテ
ル、グリシジルマレエート及びイタコネート、グリシジ
ルアクリレート及びメタクリレート、 2) 脂環式グリシジルエステル及びエーテル、例えば
2―シクロヘキサン−1―グリシジルエーテル、グリシ
ジル−4,5―シクロヘキセンジカルボキシレート、グ
リシジル−4―シクロヘキセンカルボキシレート、グリ
シジル−5―ノルボルネン―2―メチル―2―カルボキ
シレートおよびグリシジルエンドシスビシクロ[2.
2.1]―5―ヘプテン―2,3―ジカルボキシレー
ト。 グリシジル(メタ)アクリレートを利用するのが有利で
ある。
を有する。共重合体(A)は少なくとも一種の不飽和エ
ポキシドを含むαオレフィンの共重合体である。不飽和
エポキシドは下記のものから選択することができる: 1) 脂肪属グリシジルエステル及びエーテル、例えば
アリルグリシジルエーテル、ビニルグリシジルエーテ
ル、グリシジルマレエート及びイタコネート、グリシジ
ルアクリレート及びメタクリレート、 2) 脂環式グリシジルエステル及びエーテル、例えば
2―シクロヘキサン−1―グリシジルエーテル、グリシ
ジル−4,5―シクロヘキセンジカルボキシレート、グ
リシジル−4―シクロヘキセンカルボキシレート、グリ
シジル−5―ノルボルネン―2―メチル―2―カルボキ
シレートおよびグリシジルエンドシスビシクロ[2.
2.1]―5―ヘプテン―2,3―ジカルボキシレー
ト。 グリシジル(メタ)アクリレートを利用するのが有利で
ある。
【0008】共重合体(A)はさらに不飽和カルボン酸
エステル単位を含むのが有利である。不飽和カルボン酸
エステルは例えばアルキル(メタ)アクリレートにする
ことができ、アルキル基は最大24個の炭素原子を含む
ことができる。使用可能なアルキルアクリレートまたは
メタクリレートの例としては特にメチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イ
ソブチルアクリレート及び2―エチルへキシルアクリレ
ートを挙げることができる。α―オレフィンは、エチレ
ン、プロピレン、1―ブテン、イソブテン、1―ペンテ
ン、1―ヘキセン、1―デセン、4―メチル―1―ブテ
ン、4―メチルペンテン、4,4―ジメチル―1―ペン
テン、ビニルシクロヘキサン、スチレン、メチルスチレ
ン及びアルキル置換基を有するスチレンにすることがで
きる。エチレンを用いるのが有利である。不飽和エポキ
シドはαオレフィンおよび任意に不飽和カルボン酸エス
テルとグラフト化または共重合されていても良く、共重
合体が望ましい。
エステル単位を含むのが有利である。不飽和カルボン酸
エステルは例えばアルキル(メタ)アクリレートにする
ことができ、アルキル基は最大24個の炭素原子を含む
ことができる。使用可能なアルキルアクリレートまたは
メタクリレートの例としては特にメチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イ
ソブチルアクリレート及び2―エチルへキシルアクリレ
ートを挙げることができる。α―オレフィンは、エチレ
ン、プロピレン、1―ブテン、イソブテン、1―ペンテ
ン、1―ヘキセン、1―デセン、4―メチル―1―ブテ
ン、4―メチルペンテン、4,4―ジメチル―1―ペン
テン、ビニルシクロヘキサン、スチレン、メチルスチレ
ン及びアルキル置換基を有するスチレンにすることがで
きる。エチレンを用いるのが有利である。不飽和エポキ
シドはαオレフィンおよび任意に不飽和カルボン酸エス
テルとグラフト化または共重合されていても良く、共重
合体が望ましい。
【0009】共重合体(A)は、エチレン/アルキル
(メタ)アクリレート(アルキルは1〜10個の炭素原
子を含む)/グリシジル(メタ)アクリレート共重合体
で、(メタ)アクリレートは最大で65重量%、エポキ
シドは最大で10重量%を含有する。アルキル(メタ)
アクリレートが共重合体(A)の9〜40%を占め、エ
ポキシドが0.1〜10%であるのが好ましい。共重合
体(A)は、ポリオレフィンのホモポリマーまたはコポ
リマー、エチレン/酢酸ビニル共重合体またはエチレン
/アルキル(メタ)アクリレート共重合体との混合物と
して使用することができる。
(メタ)アクリレート(アルキルは1〜10個の炭素原
子を含む)/グリシジル(メタ)アクリレート共重合体
で、(メタ)アクリレートは最大で65重量%、エポキ
シドは最大で10重量%を含有する。アルキル(メタ)
アクリレートが共重合体(A)の9〜40%を占め、エ
ポキシドが0.1〜10%であるのが好ましい。共重合
体(A)は、ポリオレフィンのホモポリマーまたはコポ
リマー、エチレン/酢酸ビニル共重合体またはエチレン
/アルキル(メタ)アクリレート共重合体との混合物と
して使用することができる。
【0010】本発明混合物の特性は下記方法に従って測
定した。針入度 (NFT規格66004に準じて測定) 50グラム加重(可動器具と針の重さ) 温度:25℃ 針入時間:10秒 針入度は1/10mmで表す。 100グラム加重(可動器具と針の重さ) 温度:25℃ 針入時間:5秒軟化点 (NFT規格66008に準じて測定、環球軟化
点ともよばれる) 流体:47V100型シリコンオイル 昇温:5℃/分
定した。針入度 (NFT規格66004に準じて測定) 50グラム加重(可動器具と針の重さ) 温度:25℃ 針入時間:10秒 針入度は1/10mmで表す。 100グラム加重(可動器具と針の重さ) 温度:25℃ 針入時間:5秒軟化点 (NFT規格66008に準じて測定、環球軟化
点ともよばれる) 流体:47V100型シリコンオイル 昇温:5℃/分
【0011】ブルックフィールド粘度(NFT7610
2に準じて測定) 温度:135、140、160、180℃ 針:27 速度:2.5,10,20,50,100回転/分 速度は混合物の粘度に適応した速度で且つ機器の最大ト
ルクの50%にできるだけ近いトルクを得ることが可能
な速度である。貯蔵安定性 (内部法) 手順 パイレックスチューブに混合物を入れ。垂直状態で3日
間、180℃のオーブン内で老化させる。サンプルの頭
部および底部を分析してデミキシングが起こったか否か
を判定する。この分析は軟化点(環球式軟化点)の違い
によって行った。
2に準じて測定) 温度:135、140、160、180℃ 針:27 速度:2.5,10,20,50,100回転/分 速度は混合物の粘度に適応した速度で且つ機器の最大ト
ルクの50%にできるだけ近いトルクを得ることが可能
な速度である。貯蔵安定性 (内部法) 手順 パイレックスチューブに混合物を入れ。垂直状態で3日
間、180℃のオーブン内で老化させる。サンプルの頭
部および底部を分析してデミキシングが起こったか否か
を判定する。この分析は軟化点(環球式軟化点)の違い
によって行った。
【0012】評価 貯蔵中安定(デミキシングが起こらない)配合物すなわ
ちチューブの頭部と底部で5℃以上の軟化点(環球式軟
化点)の違いが生じる相間差が存在しないサンプルを入
手することにある。本出願人は、十分量の共重合体
(A)に20重量%程度のゴム粉末を使用すると優れた
貯蔵安定性が達成できるが、粘度が過度に高くなること
を見いだした。5重量%程度のゴム粉末を共重合体
(A)無しで使用することができる。しかし、混合物は
安定であるが、環球軟化点及び針入に対する抵抗が不十
分である。本発明組成物は、環球軟化点がビチューメン
単独の場合に比べて約13〜20℃高くなり、さらに針
入度(50g加重)がビチューメン単独の場合に比べて
約15〜35ポイント、好ましくは20〜30ポイント
(つまり1/10mm)向上する。主として天然ゴムで
構成される粉末状廃棄物は上記範囲の下の方に相当する
良好な針入抵抗性を与え、環球式軟化点については該範
囲の下の方に相当する向上を与える。従って天然ゴムと
合成ゴムの混合物を含む粉末状廃棄物が好ましく、この
混合物は20〜80重量%の天然ゴムを含むことができ
る。粉末廃棄物含有量または共重合体(A)含有量の増
加により、針入度が低下し、それに伴って粘度が上昇す
る。
ちチューブの頭部と底部で5℃以上の軟化点(環球式軟
化点)の違いが生じる相間差が存在しないサンプルを入
手することにある。本出願人は、十分量の共重合体
(A)に20重量%程度のゴム粉末を使用すると優れた
貯蔵安定性が達成できるが、粘度が過度に高くなること
を見いだした。5重量%程度のゴム粉末を共重合体
(A)無しで使用することができる。しかし、混合物は
安定であるが、環球軟化点及び針入に対する抵抗が不十
分である。本発明組成物は、環球軟化点がビチューメン
単独の場合に比べて約13〜20℃高くなり、さらに針
入度(50g加重)がビチューメン単独の場合に比べて
約15〜35ポイント、好ましくは20〜30ポイント
(つまり1/10mm)向上する。主として天然ゴムで
構成される粉末状廃棄物は上記範囲の下の方に相当する
良好な針入抵抗性を与え、環球式軟化点については該範
囲の下の方に相当する向上を与える。従って天然ゴムと
合成ゴムの混合物を含む粉末状廃棄物が好ましく、この
混合物は20〜80重量%の天然ゴムを含むことができ
る。粉末廃棄物含有量または共重合体(A)含有量の増
加により、針入度が低下し、それに伴って粘度が上昇す
る。
【0013】ゴム粉末の量はビチューメン/粉末廃棄物
/共重合体混合物に対して7〜13重量%程度にするの
が有利である。重合体(A)の量は本発明の混合物が安
定となるのに十分な量とする。この量は例えば(ビチュ
ーメン/粉末廃棄物/共重合体(A)混合物に対して)
0.5〜5重量%、好ましくは1〜2重量%である。エ
ポキシド官能基を含む単位の共重合体(A)中での量は
1〜10重量%にするのが有利である。本発明混合物は
任意の混合装置、特にビチューメン工場で一般に用いら
れる機械を用いて作ることができる。本発明の混合物は
特に道路用結合剤5〜10重量%の割合で顆粒物に混合
して使用し、道路の仕上げ材とするか、建築構造物の漏
れ防止用ビチューメンとして有用である。
/共重合体混合物に対して7〜13重量%程度にするの
が有利である。重合体(A)の量は本発明の混合物が安
定となるのに十分な量とする。この量は例えば(ビチュ
ーメン/粉末廃棄物/共重合体(A)混合物に対して)
0.5〜5重量%、好ましくは1〜2重量%である。エ
ポキシド官能基を含む単位の共重合体(A)中での量は
1〜10重量%にするのが有利である。本発明混合物は
任意の混合装置、特にビチューメン工場で一般に用いら
れる機械を用いて作ることができる。本発明の混合物は
特に道路用結合剤5〜10重量%の割合で顆粒物に混合
して使用し、道路の仕上げ材とするか、建築構造物の漏
れ防止用ビチューメンとして有用である。
【0014】
【実施例】グルニエール―シャルベ(Grenier-Charvet)
のスクリューミキサー(プロペラの回転速度:400回
転/分)を用いて、ビチューメン/三元共重合体/再利
用ゴム粉末混合物を180℃に加熱したベンチで2時間
30分かけて製造した。下記の製品を使用した:ビチューメン NYNAS TOTAL ELF その特性は表1に示す。共重合体(A) 1) AX07:エチレン/メチルアクリレート/グリ
シジルメタクリレートの67/26/7(重量比)共重
合体で、温度190℃、加重2.16kgにおけるメル
トインデックス(MI)が6(ASTMD1238)。 2) AX01:エチレン/メチルアクリレート/グリ
シジルメタクリレートの71/28/1(重量比)共重
合体で、温度190℃、加重2.16kgにおけるMI
が6(ASTMD1238)。 3) AX02:エチレン/ブチルアクリレート/グリ
シジルメタクリレートの68/30/2(重量比)共重
合体で、温度190℃、加重2.16kgにおけるMI
が6(ASTMD1238)。
のスクリューミキサー(プロペラの回転速度:400回
転/分)を用いて、ビチューメン/三元共重合体/再利
用ゴム粉末混合物を180℃に加熱したベンチで2時間
30分かけて製造した。下記の製品を使用した:ビチューメン NYNAS TOTAL ELF その特性は表1に示す。共重合体(A) 1) AX07:エチレン/メチルアクリレート/グリ
シジルメタクリレートの67/26/7(重量比)共重
合体で、温度190℃、加重2.16kgにおけるメル
トインデックス(MI)が6(ASTMD1238)。 2) AX01:エチレン/メチルアクリレート/グリ
シジルメタクリレートの71/28/1(重量比)共重
合体で、温度190℃、加重2.16kgにおけるMI
が6(ASTMD1238)。 3) AX02:エチレン/ブチルアクリレート/グリ
シジルメタクリレートの68/30/2(重量比)共重
合体で、温度190℃、加重2.16kgにおけるMI
が6(ASTMD1238)。
【0015】ゴム粉末 1) PC1:寸法は0.2〜0.8mmで、大型ロー
リーのタイヤに由来する主として天然ゴムで構成され、
SBRとポリブタジエンを含む。 2) PC2:寸法は0.01〜1mmで、70重量%
の天然ゴムと30重量%の合成ゴム(SBR、ポリブタ
ジエン)を含む。 結果は表1に示す。第1行目の「重量%」は粉末ゴムの
%と共重合体(A)の%である。
リーのタイヤに由来する主として天然ゴムで構成され、
SBRとポリブタジエンを含む。 2) PC2:寸法は0.01〜1mmで、70重量%
の天然ゴムと30重量%の合成ゴム(SBR、ポリブタ
ジエン)を含む。 結果は表1に示す。第1行目の「重量%」は粉末ゴムの
%と共重合体(A)の%である。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 ギョーム モンティニャック フランス国 27300 ベルネー リュ デ ュ ジェネラール ルクルール 19
Claims (8)
- 【請求項1】 下記1)および2)の特徴を有するビチュ
ーメンと、ゴム粉末と、α−オレフィンと少なくとも一
種の不飽和エポキシドとの少なくとも一種の共重合体
(A)との混合物: 1) NFT規格76102(針27)に準じて180
℃で測定したブルックフィールド粘度が1150mPa
s以下で、 2) NFT66008に準じて測定した垂直管中に1
80℃で3日間保存した後の混合物の頭部分と底部分で
の軟化点(環/球軟化点)の絶対値の差が5℃以下であ
る。 - 【請求項2】 共重合体(A)がエチレン/アルキル
(メタ)アクリレート/グリシジル(メタ)アクリレー
ト共重合体である請求項1に記載の混合物。 - 【請求項3】 環/球軟化点がビチューメン単独の場合
よりも13〜20℃高い請求項1または2に記載の混合
物。 - 【請求項4】 ビチューメン単独の場合に比べて針入度
が約15〜35ポイント(1/10mm)向上する請求
項1〜3のいずれか一項に記載の混合物。 - 【請求項5】 ゴム粉末の量が混合物の7〜13重量%
である請求項1〜4のいずれか一項に記載の混合物。 - 【請求項6】 ゴム粉末が天然ゴムと合成ゴムの混合物
である請求項1〜5のいずれか一項に記載の混合物 - 【請求項7】 共重合体(A)の量が混合物に対して1
〜2重量%である請求項1〜6のいずれか一項に記載の
混合物。 - 【請求項8】 エポキシド単位の量が共重合体(A)に
対して1〜10重量%である請求項1〜7のいずれか一
項に記載の混合物。
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