JPH1179580A - エレベーターの外部映像表示装置 - Google Patents

エレベーターの外部映像表示装置

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JPH1179580A
JPH1179580A JP23801897A JP23801897A JPH1179580A JP H1179580 A JPH1179580 A JP H1179580A JP 23801897 A JP23801897 A JP 23801897A JP 23801897 A JP23801897 A JP 23801897A JP H1179580 A JPH1179580 A JP H1179580A
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JP
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car
external
building
video
photographing
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JP23801897A
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English (en)
Inventor
Isamu Kato
勇 加藤
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーターの動きに合わせて、展望用エレ
ベ一ターで見ることのできるものと同様のビルの屋外風
景を、ビルの外壁に面しない位置に設置された既設の密
閉されたエレベーターにおいても見ることができるよう
にし、かご内の乗客に開放感と快感を与える。 【解決手段】 エレベーターかごの動きに合わせて動作
する外部撮影装置11により撮影したビルの外部風景を
エレベーター内に設けたかご内映像表示装置13に表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベーターか
ご内でビル周辺の屋外風景を見ることができるようにす
るエレベーターの外部映像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーターは、密閉されたか
ご内に搭乗した乗客が、一時的にせよ外部と隔離された
状態で利用する場合が多く、乗客にとって快適な状態と
はいい難い。このような密室状態を改善するために、エ
レベーターかご内からビル周辺の屋外風景を見ることが
できるようにした展望用エレベーターが提案されてい
る。図10はその一例を示すものである。
【0003】図において、ビル1内にはエレベーター用
の昇降路2が設けられている。昇降路2の中には、その
中を移動し乗客を運ぶエレベーターかご3が主ロープ4
の一端に繋がれて吊り上げられ、支持されている。主ロ
ープ4の他端には、かご3の昇降駆動負荷を軽減する働
きをする吊り合いおもり5が繋がれている。
【0004】主ロープ4は、エレベーターの駆動機器や
制御機器を設置する機械室6内に設けられた巻上機7に
巻き掛けられ、かご3と吊り合いおもり5とを上下に駆
動可能に構成されている。機械室6中には、かごの上下
駆動、呼び出し、戸開閉機器、安全装置等を制御する機
器を納めた制御盤8が設けられている。かご3と制御盤
8とは、制御信号を伝送する制御ケーブル9により接続
されている。また、かご3の側壁の一部は透明ガラスか
らなるかごガラス窓3Aで構成されている。さらに、昇
降路2が設けられた部分のビル外壁は透明ガラスで構成
したガラス製外壁兼昇降路壁10となっている。
【0005】次に動作について説明する。図10におい
て、かご3は、制御盤8で制御された巻上機7の駆動力
により上下し、同時に、主ロープ4で繋がれた吊り合い
おもり5はかご3と反対の方向に上下動する。
【0006】既述のように、ビル1の外壁に面したかご
3の側壁はかごガラス窓3Aで構成され、また、ビル外
壁と昇降路を兼用した壁はガラス製外壁兼昇降路壁10
で構成されている。したがって、かご3に搭乗した乗客
は、かごガラス窓3A及びガラス製外壁兼昇降路壁10
を通して、ビル1の外の風景をかご3内に居ながらにし
て満喫することができる。このような展望用エレベータ
ーは開放感が得られ、搭乗者すなわち乗客に快感を与え
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような展
望用エレベーターをビルに設置するには、ビルの外壁に
面する眺望のよい位置に配置しなければならないなど、
設計段階からの綿密な検討が必要であり、制約が多かっ
た。
【0008】また、展望用エレベーターを設置しても、
ビルの周辺に後から他のビル等が建設されると、展望面
からの眺望が損なわれてしまい、展望用エレベーターの
役目を果たせなくなってしまうこともある。しかし、こ
れに対する適切な対応策を見い出すことは極めてむずか
しいのが実情であった。
【0009】さらに、ビルの外壁に面しない位置に設置
されている既設のエレベーターを開放感が得られる展望
用エレベーターに変更するには、ビルの外壁に面した新
たな場所にエレベーターの昇降路および機械室を移設
し、かつ、かごガラス窓およびガラス製外壁兼昇降路壁
を設けなければならない。しかしながら、このような建
設工事は多額の費用を要するという問題点を有してい
た。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、エレベーターの設置位置に
関係なく、ビルの外壁に面しない位置に設置されるなど
して外部展望のない密閉されたエレベーターであって
も、ビルの外壁に面して設置された展望用エレベーター
と同様の開放感と快感を乗客に与えることができるエレ
ベーターを比較的低コストで実現可能な、エレベーター
の外部映像表示装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ビルの屋外の風景を撮影する少なくとも
1つの外部撮影装置をビルの外壁上に設置し、かごの移
動に伴う位置の変化を示すかご位置信号に合せて外部撮
影装置の撮影内容を変更する制御を外部映像制御装置に
より行い、外部撮影装置で撮影した屋外映像を少なくと
も1つのかご内映像表示装置に表示するものである。
【0012】上記目的を達成するために、本発明は、前
記外部撮影装置をビル外壁の所定位置、例えばビル外壁
の中間部に設置し、かごの移動に伴う位置の変化に合せ
て上下方向に撮影アングルを変更可能に形成したもので
ある。
【0013】上記目的を達成するために、本発明は、前
記外部撮影装置を、ビル外壁上をかご位置に合せて走行
移動可能に形成したものである。
【0014】上記目的を達成するために、本発明は、前
記外部撮影装置を、かご内からの操作により左右方向に
水平回転可能に形成したものである。
【0015】上記目的を達成するために、本発明は、複
数の外部撮影装置をビルの複数方向の外壁上に設置し、
かご内映像表示装置で、複数の風景を同時または選択的
に表示するようにしたものである。
【0016】上記目的を達成するために、本発明は、任
意の録画映像を選択しかご内映像表示装置に表示する録
画装置を備えたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明の実施の形態1について図1〜
図4を参照して説明する。図1はこの発明の実施の形態
1である外部映像装置を備えたエレベーターの全体構成
を示す斜視説明図、図2は図1における外部撮影装置の
要部側面図、図3はこの発明の実施の形態1である外部
映像装置の接続系統を示す図、図4はこの発明の実施の
形態1の装置の動作を示すフローチャートである。
【0018】図1において、ビル1内には昇降路2が設
けられている。昇降路2の中には、その中を移動し乗客
を運ぶエレベーターかご3が、主ロープ4を介し、かご
3の昇降駆動負荷を軽減するために設けられた吊り合い
おもり5に繋がれている。主ロープ4は、エレベーター
の駆動機器や制御機器を設置する機械室6内に設けられ
た巻上機7に巻き掛けられており、かご3と吊り合いお
もり5とを上下駆動するために巻き上げ可能に構成され
ている。機械室6中には、かごの上下駆動、呼び出し、
戸開閉機器、安全装置等を制御する機器を納めた制御盤
8が設けられている。かご3と制御盤8との間は、制御
信号を伝送する制御ケーブル9により接続されている。
【0019】本実施の形態の特徴的事項は、ビル1の外
壁の任意の適切な位置に外部撮影装置11が設置され、
取得した外部映像をかご3の中に配置された映像パネル
13に出力するところである。
【0020】ビル1の外壁に配置される前記外部撮影装
置11は、例えば、最下階から最上階までの映像を取得
できるように、ビル1の中間階の壁面に配置される。そ
して、外部撮影装置11と機械室6内に設置された制御
盤8とは、相互に信号を伝達する外部撮影装置信号ケー
ブル12により接続され、また、制御盤8から出力され
る映像信号が制御ケーブル9を介して、かご3内に設置
されたかご内映像パネル13に提供されている。
【0021】図2は外部撮影装置11の要部側面図であ
り、当該外部撮影装置11は、屋外映像を撮影するビデ
オカメラ14、ビデオカメラ14に固定されたレンズ1
5、ビデオカメラ14を支持するビデオカメラ支持台1
6、ビデオカメラ支持台16を介してビデオカメラ14
の撮影アングルを上下方向に変化させるビデオカメラ台
駆動モータ17、ビデオカメラ支持台16を固定した駆
動モータ軸18、ビデオカメラ台駆動モータ17を固定
するモータ台19などから構成されている。
【0022】図3は本実施の形態の装置の接続系統を示
す図である。図において、制御盤8に内蔵されエレベー
ターの運行を制御するエレベーター制御装置20は、か
ごの位置を示すかご位置信号20A、かごが停止してい
る状態を示す停止状態信号20B、かご内乗客により登
録されるかご呼び信号20Cを出力する。また、制御盤
8は、外部映像制御装置21と、外部撮影装置11のビ
デオカメラ台駆動モータ17の制御を行なう撮影方向制
御装置22とを備えている。
【0023】かご位置信号20A、停止状態信号20
B、およびかご呼び信号20Cの信号は、外部映像制御
装置用信号線23を介して外部映像制御装置21に入力
される。撮影方向制御装置22から出力されるビデオカ
メラ台駆動モータ17を制御する信号は、撮影方向制御
信号線24を介してビデオカメラ台駆動モータ17に入
力される。また、ビデオカメラ14から出力される映像
信号は、映像信号線25を介して外部映像制御装置21
に入力された後、映像信号線26を介してかご3内の映
像パネル13に提供される。
【0024】次に、図4に示すフローチャートに基づ
き、本実施の形態の装置の動作を説明する。まず、外部
映像制御装置21の制御電源を入れて外部撮影装置11
の制御機能を作動させる(S100)。次に、かご3内
の映像パネル13に表示する映像を撮影するビデオカメ
ラ14の最下階撮影アングル位置信号の設定が完了して
いるか否かの判断を行う(S101)。すなわち、かご
位置信号20Aにより得られる最下階かご位置信号を外
部映像制御装置21が受け取り、この位置を最下階とし
て認識する。そして、外部映像制御装置21は、最下階
かご位置信号を本実施の形態の装置を取付けた時に記憶
している最下階におけるビデオカメラ14の撮影アング
ル位置信号として認識し設定を完了する。設定が完了し
ていない場合には、再度、最下階かご位置信号等の確認
を行い撮影アングル位置信号の設定を行う。最下階の撮
影アングル位置信号の設定が完了していると判断した場
合には、前述と同様に、最上階撮影アングル位置信号の
設定が完了しているか否かの判断を行う(S102)。
すなわち、かご位置信号20Aにより得られる最上階か
ご位置信号を外部映像制御装置21が受け取り、この位
置を最上階として認識する。そして、外部映像制御装置
21は、最上階かご位置信号を本実施の形態の装置を取
付けた時に記憶している最上階におけるビデオカメラ1
4の撮影アングル位置信号として認識し設定を完了す
る。設定が完了していない場合には、再度、最上階かご
位置信号等の確認を行い撮影アングル位置信号の設定を
行う。
【0025】この時点で、実際のかご3の移動量と撮影
アングル、すなわち撮影角度の変化量の比率を外部映像
制御装置21が記憶し、かご3の移動量に合わせて撮影
アングルを変化させるべき量を演算できる状態になる。
【0026】次に、外部映像制御装置21の電源を入れ
た際に存在するかご3の現在の位置とビデオカメラ14
の撮影アングルとのずれを修正するために、かご3の停
止を確認する(S103)。
【0027】かご3の停止が確認された場合には、かご
3の現在の位置とビデオカメラ14の撮影アングルとの
ずれを修正し、修正が完了したか否かの判断を行う(S
104)。修正が完了した場合、撮影方向制御装置22
はかご3からの呼び(かご3内部からの操作による行き
先指定)がなく、乗場呼び(乗場からの操作によるかご
3の呼び出し)でかご3が移動している間(乗客からの
呼び出しに答えて移動している間)に、ビデオカメラ台
駆動モータ17を制御し、かご3の位置にビデオカメラ
14の撮影アングルを同期させる(S105)。すなわ
ち、乗場呼びでかご3が昇降路2を移動する時、かご位
置信号20Aに合わせ、制御盤8の撮影方向制御装置2
2により外部撮影装置11のビデオカメラ台駆動モータ
17を制御し、かご3の位置に撮影方向を追従させる。
この時点で、かご3の移動動作とビデオカメラ14の撮
影アングルが同期し、かご3の位置に応じたビル1外部
の映像が取得可能となる。
【0028】次いで、エレベーター制御装置20がかご
3内部からの操作による行き先指定(かご呼び)を認識
し、乗客乗込みを確認すると(S106)、かご3内の
映像パネル13にビデオカメラ14で撮影したビル1外
部の映像を表示する(S107)。すなわち、かご3に
乗客のいる時だけ映像を表示することになる。一方、乗
客乗り込みが確認されない場合、かご3は所定階(通
常、最下階)にかご3を待機させるため(S105)に
戻り、かご3の位置とビデオカメラ14との撮影アング
ルの同期動作を継続し、次回、乗客が乗り込んで来た時
に直ちにかご位置に応じた映像を取得できるようにして
おく。このように、乗客がかご3内にいない時は映像を
表示しないようにし、省エネルギー効果をもたせること
が望ましい。
【0029】(S107)において、かご内映像パネル
13が外部映像の表示を開始し、かご3が昇降路2の移
動を開始すると、かご位置信号20Aに合わせて、制御
盤8の撮影方向制御装置22は、外部撮影装置11のビ
デオカメラ台駆動モータ17を制御し、かご3の位置に
対してビデオカメラ14の撮影方向の追従制御を行う
(S108)。その結果、かご3の動きに応じて変化す
るビル1外部の映像を順次かご内映像パネル13に表示
することができる。
【0030】以後、外部映像制御装置21は、常時エレ
ベーター制御装置20からのかご呼び信号の確認を行
い、かご3内部の操作により乗客が登録したかご呼びが
すべてなくなり(指定階への移動を全て終了し)、かご
3内に乗客がいなくなったか否かの確認を行う。つま
り、かご呼び信号があるか否かの確認を行う(S10
9)。かご呼び信号がまだ存在する場合、乗客による指
定階への移動がまだ完了していず、乗客がまだかご3内
部に乗っていると認識して、(S108)におけるかご
3の位置に合わせた撮影方向の追従を継続し、かご3の
動きに応じた映像の表示を継続する。一方、乗客が登録
した呼びがすべてなくなり、かご3内に乗客がいなくな
った場合には、映像を終了する(S110)。
【0031】その後、かご3は、次の乗客からの呼び出
しが無いため所定階に無人移動を行うか、次の乗客によ
る乗場呼び出しに答えて呼び出し階に移動する。この
時、次回、乗客がかご3に乗り込んだ時に、直ちにかご
3の位置に対応したビル1外部の映像を取得できるよう
に、かご3が移動している間に、ビデオカメラ台駆動モ
ータ17を制御し、かご3の位置にビデオカメラ14の
撮影アングルを同期させる(S111)。
【0032】その後、ビル1の外部撮影を終了するか否
か(エレベーターの運行停止等の場合)の判断を行い
(S112)、撮影を終了しない場合には、(S10
6)に戻り、次の乗客の操作によるかご呼び信号の確認
を行う。また、撮影を終了する場合には、撮影方向制御
装置22等の電源を遮断し、休止状態に入る(S11
3)。
【0033】本実施の形態の構成によれば、ビル内に設
置した既設のエレべーターを移設することなく、密閉さ
れたエレベーターかご内において、かご3内に設置され
たかご内映像パネル13に表示された映像を見ることに
より、展望用エレベーターに乗って外部風景を鑑賞する
のと同様の開放感と壮快感を得ることができる。
【0034】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
ついて図5〜図9を参照して説明する。図5はこの発明
の実施の形態2である外部映像装置を備えたエレベータ
ーシステムの全体構成を示す斜視説明図、図6は図5に
おける外部撮影装置の要部側面図、図7は図6のX1−
X2断面及びビデオカメラ移動用レールの取り付け部分
の断面を上方から見た断面図、図8はこの発明の実施の
形態2である外部映像装置の接続系統を示す図、図9は
この発明の実施の形態2の装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【0035】図5において、符号1〜9、および符号1
1〜13を付した部分の構成は実施の形態1で説明した
構成と同様となっている。
【0036】ビル1の外壁1aには、その上端から下端
まで外部撮影装置30を案内し移動させるための外部撮
影装置案内レール31が付設されている。この外部撮影
装置案内レール31に沿って走行する外部撮影装置30
の移動指示を制御盤32(図8参照)から外部撮影装置
30に伝送するとともに、外部撮影装置30で撮影した
映像信号を制御盤32に伝送するために、かご3用の制
御ケーブル9と同様にU字に屈曲可能な外部撮影装置ケ
ーブル33が接続部12aにおいて外部撮影装置信号ケ
ーブル12に接続されている。
【0037】外部撮影装置30は、図6に示すように、
レンズ15を有するビデオカメラ14がビデオカメラ支
持台34に固定されて形成されている。ビデオカメラ支
持台34の外部撮影装置案内レール31に接する部分に
は、図6、図7に示すように、一端をビデオカメラ支持
台34に固定された複数個のローラ支持軸35と、この
ローラ支持軸35に取付けられた複数個のビデオカメラ
支持台案内ローラ36とが設けられている。ビデオカメ
ラ支持台案内ローラ36は、外部撮影装置案内レール3
1にローラ支持軸35と垂直方向に回転面が接し、外部
撮影装置案内レール31を挟み込むようにし、外部撮影
装置30が外部撮影装置案内レール31と平行移動する
ように構成されている。なお、外部撮影装置案内レール
31はビル外壁1aに複数個のレール固定ボルト41で
固定されている。
【0038】ビデオカメラ支持台34の上面には、モー
タ軸38を有するビデオカメラ台移動モータ37がモー
タ台39を介して固定されている。モータ軸38には、
回転面をモータ軸38と垂直の方向に外部撮影装置案内
レール31に接して取付けられたビデオカメラ支持台駆
動ローラ40が設けられている。
【0039】図8は本実施の形態2の装置の接続系統を
示す図である。図において、制御盤32に内蔵されエレ
ベーターの運行を制御するエレベーター制御装置20
は、かごの位置を示すかご位置信号20A、かご3が停
止している状態を示す停止状態信号20B、かご内の乗
客により登録されるかご呼び信号20Cを出力する。ま
た、制御盤32は、外部映像制御装置43と、外部撮影
装置30のビデオカメラ台移動モータ37の制御を行な
う撮影位置制御装置44とを備えている。
【0040】かご位置信号20A、停止状態信号20
B、およびかご呼び信号20Cの信号は、外部映像制御
装置用信号線23を介して外部映像制御装置43に入力
される。外部撮影装置30を外部撮影装置案内レール3
1に沿って移動制御するため、撮影位置制御装置44か
ら出力されるビデオカメラ台移動モータ37を制御する
信号は、撮影位置制御信号線45を介してビデオカメラ
台移動モータ37に入力される。また、ビデオカメラ1
4から出力される映像信号は映像信号線25を介して外
部映像制御装置43に入力された後、映像信号線26を
介して、かご3内の映像パネル13に提供される。
【0041】次に、図9に示すフローチャートに基づ
き、本実施の形態の装置の動作を説明する。
【0042】まず、外部映像制御装置43の制御電源を
入れ、外部撮影装置30の制御機能を作動させる(S2
00)。次に、かご3内の映像パネル13に表示する映
像を撮影する最下階におけるカメラ移動装置の設定が完
了しているかの判断を行う(S201)。すなわち、か
ご位置信号20Aにより得られる最下階かご位置信号を
外部映像制御装置43が受け取り、この位置を最下階と
して認識する。そして、外部映像制御装置43は、最下
階かご位置信号を本実施の形態の装置を取付けた時に記
憶している最下階におけるビデオカメラ14の移動位置
として認識し設定を完了する。設定が完了していない場
合には、再度、最下階かご位置信号等の確認を行いビデ
オカメラ14の移動位置の設定を行う。最下階の移動位
置の設定が完了していると判断した場合には、前述と同
様に、最上階のカメラ移動装置の設定が完了しているか
の判断を行う(S202)。すなわち、かご位置信号2
0Aにより得られる最上階かご位置信号を外部映像制御
装置43が受け取り、この位置を最上階として認識す
る。そして、外部映像制御装置43は、最上階かご位置
信号を本実施の形態の装置を取付けた時に記憶している
最上階におけるビデオカメラ14の移動位置として認識
し設定を完了する。設定が完了していない場合には、再
度、最上階かご位置信号等の確認を行いビデオカメラ1
4の移動位置の設定を行う。
【0043】この時点で、実際のかご3の移動量と外部
撮影装置30の移動量との比率を外部映像制御装置43
に記憶し、かご3の移動量に合わせて外部撮影装置30
を移動させるべき量を演算可能な状態になる。
【0044】次に、外部映像制御装置43の電源を入れ
た際に存在するかご3の現在の位置とビデオカメラ14
の移動位置とのずれを修正するために、かご3の停止を
確認する(S203)。
【0045】かご3の停止が確認された場合には、かご
3の現在の位置とビデオカメラ14の移動位置とのずれ
を修正し、修正が完了したか否かの判断を行う(S20
4)。修正が完了した場合、撮影位置制御装置44はか
ご3からの呼び(かご3内部からの操作による行き先指
定)がなく、乗場呼び(乗場からの操作によるかご3の
呼び出し)でかご3が移動している間(乗客からの呼び
出しに答えて移動している間)に、ビデオカメラ台移動
モータ37を制御し、かご3の位置にビデオカメラ14
の移動位置(撮影位置)を同期させる(S205)。す
なわち、乗場呼びでかご3が昇降路2を移動する時、か
ご位置信号20Aに合わせ、制御盤32の撮影位置制御
装置44により外部撮影装置11のビデオカメラ台移動
モータ37を制御し、かご3の位置に撮影位置を追従さ
せる。この時点で、かご3の移動動作とビデオカメラ1
4の移動動作が同期し、かご3の位置に応じたビル1外
部の映像が取得可能となる。
【0046】次いで、エレベーター制御装置20がかご
3内部からの操作による行き先指定(かご呼び)を認識
し、乗客乗込みを確認すると(S206)、かご3内の
映像パネル13にビデオカメラ14で撮影したビル1外
部の映像を表示する(S207)。すなわち、かご3に
乗客のいる時だけ映像を表示することになる。一方、乗
客乗り込みが確認されない場合、かご3は所定階(通
常、最下階)にかご3を待機させるため(S205)に
戻り、かご3の位置信号に合わせたビデオカメラ14の
移動位置同期動作を継続し、次回、乗客が乗り込んで来
た時に直ちにかご位置に応じた映像を取得できるように
しておく。このように、乗客がかご3内にいない時は映
像を表示しないようにし、省エネルギー効果をもたせる
ことが望ましい。
【0047】(S207)において、かご内映像パネル
13が外部映像の表示を開始し、かご3が昇降路2の移
動を開始すると、かご位置信号20Aに合わせて、制御
盤32の撮影位置制御装置44は、外部撮影装置30の
ビデオカメラ台移動モータ37を制御し、かご3の位置
に対してビデオカメラ14の撮影移動位置の追従制御を
行う(S208)。その結果、かご3の動きに応じて変
化するビル1外部の映像を順次かご内映像パネル13に
表示することができる。
【0048】以後、外部映像制御装置43は、常時エレ
ベーター制御装置20からのかご呼び信号の確認を行
い、かご3内部の操作により乗客が登録したかご呼びが
すべてなくなり(指定階への移動を全て終了し)、かご
3内に乗客がいなくなったか否かの確認を行う。つま
り、かご呼び信号があるか否かの確認を行う(S20
9)。かご呼び信号がまだ存在する場合、乗客による指
定階への移動がまだ完了していず、乗客がまだかご3内
部に乗っていると認識して、(S208)におけるかご
3の位置に合わせた撮影移動位置の追従を継続し、かご
3の動きに応じた映像の表示を継続する。一方、乗客が
登録した呼びがすべてなくなり、かご3内に乗客がいな
くなった場合には、映像を終了する(S210)。
【0049】その後、かご3は、次の乗客からの呼び出
しが無いため所定階に無人移動を行うか、次の乗客によ
る乗場呼び出しに答えて呼び出し階に移動する。この
時、次回、乗客がかご3に乗り込んだ時に、直ちにかご
3の位置に対応したビル1外部の映像を取得できるよう
に、かご3が移動している間に、ビデオカメラ台移動モ
ータ37を制御し、かご3の位置にビデオカメラ14の
撮影移動位置を同期させる(S211)。
【0050】その後、ビル1の外部撮影を終了するか否
か(エレベーターの運行停止等の場合)の判断を行い
(S212)、撮影を終了しない場合には、(S20
6)に戻り、次の乗客の操作によるかご呼び信号の確認
を行う。また、撮影を終了する場合には、撮影位置制御
装置44等の電源を遮断し、休止状態に入る(S21
3)。
【0051】本実施の形態の構成によれば、エレベータ
ーの乗客がかご3内に設置したかご内映像パネル13に
表示された映像を見ることにより、ビル内に設置された
既設のエレベーターを移設することなく、密閉されたエ
レベーターかご内において、展望用エレベーターに乗っ
て外部風景を鑑賞するのと同様の開放感を得ることがで
きる。また、実施の形態1の撮影位置が定点であるのに
対し、本実施の形態2の構成では、ビル1の外壁1aに
取り付けた外部撮影装置案内レール31に沿って外部撮
影装置30を移動させるので、ビル1の近傍の景色の移
動も忠実に表示することができ、一層優れた臨場感を得
ることができる。
【0052】実施の形態3.図1に示す外部撮影装置1
1中のビデオカメラ14を左右方向に水平回転可能に構
成し、この水平回転の方向と回転量とをかご内映像パネ
ル13により操作可能としてもよい。
【0053】この場合、乗客がかご3に搭乗し、かご内
映像パネル13により外部風景を眺める際、かご内映像
パネル13を操作することにより、外部映像制御装置2
1でビデオカメラ14の撮影アングルを左右に移動し、
広範囲で変化に富む外部風景を撮影し表示することが可
能になり、乗客に、更なる開放感と臨場感と快感を与
え、満足度を向上させることができる。
【0054】実施の形態4.図1においてビル1の一つ
の外壁面にのみ設けた外部撮影装置11をビル1の複数
方向の外壁に取り付け、取得した複数の映像を表示する
ために、かご内映像パネル13も外部撮影装置11の数
に合わせて複数個設置するようにしてもよい。
【0055】この場合、かご3に搭乗した乗客が複数個
設置した外部撮影装置11により撮影した複数の外部風
景を、復数個設置したかご内映像パネル13に表示する
ことにより、変化に富んだ映像を楽しむことができる。
【0056】実施の形態5.図1に示す外部撮影装置1
1をビル1の複数方向の外壁に取り付け、かご内映像パ
ネル13を1個以上設置し、各々のかご内映像パネル1
3には複数個の外部撮影装置11の任意の映像を選択し
て表示可能としてもよい。
【0057】この場合、かご3に搭乗した乗客は、任意
のかご内映像パネル13により外部風景を眺めている
時、かご内映像パネル13を操作することにより、任意
の方向のビル1の外壁に設置された外部撮影装置11が
捉えた外部風景を比較的低コストで表示し、楽しむこと
ができる。
【0058】実施の形態6.図3に示す外部映像制御装
置21は任意の録画映像を選択しかご内映像表示装置に
表示する録画装置を備えたものとしてもよい。
【0059】この場合、乗客がかご3に乗り込み、任意
のかご内映像パネル13により外部風景を眺めている
時、かご内映像パネル13を操作することにより、天候
が悪く外部撮影装置により撮影してかご内映像パネルに
表示した映像の映りが悪い時に、録画してある好みの映
像を映したり、任意の季節を演出することができる。
【0060】実施の形態7.かご内映像表示装置は映像
と共に、環境音声、例えば音楽またはビル外音などの音
声を出力する装置を備えるようにしてもよい。
【0061】この場合、かご内の乗客は、ビルの屋外風
景の他に、好みの音楽やビルの外の音を聞くことができ
るので、一層臨場感のある快適な一時をエレベーターか
ご内で過ごすことができる。
【0062】
【発明の効果】この発明によれば、かご内に設置された
かご内映像表示装置の映像を見ることにより、ビル内に
設置された既設のエレベーターでも移設することなく、
低コストで容易に、あたかも展望用エレベーターに乗っ
て外部の風景を鑑賞可能となり開放感と快感を、密閉さ
れたエレベーターかご内において擬似的に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である外部映像装置
を備えたエレベーターシステムの全体構成を示す斜視説
明図である。
【図2】 図1における外部撮影装置の要部側面図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1である外部映像装置
の接続系統を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の装置の動作を示す
フローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2である外部映像装置
の全体構成を示す斜視説明図である。
【図6】 図5における外部撮影装置の要部側面図であ
る。
【図7】 図6のX1−X2断面およびビデオカメラ移
動用レールを上方から見た断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2である外部映像装置
の接続系統を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2の動作を示すフロー
チャートである。
【図10】 従来の展望用エレベーターの構成を示す斜
視説明図である。
【符号の説明】
1 ビル、1a ビル外壁、2 エレベーター昇降路、
3 かご、4 主ロープ、5 吊り合いおもり、6 エ
レベーター機械室、7 巻上機、8 制御盤、9 制御
ケーブル、11 外部撮影装置、12 外部撮影装置信
号ケーブル、13 かご内映像パネル(表示装置)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビルの外壁上に設置されビルの屋外の風
    景を撮影する少なくとも1つの外部撮影装置と、 外部撮影装置で撮影した屋外映像を表示する少なくとも
    1つのかご内映像表示装置と、 かごの移動に伴う位置の変化を示すかご位置信号に合せ
    て外部撮影装置の撮影内容を変更しかご内映像表示装置
    に表示する制御を行う外部映像制御装置と、を備えたエ
    レベーターの外部映像表示装置。
  2. 【請求項2】 外部撮影装置をビル外壁の所定位置に設
    置し、かごの移動に伴う位置の変化に合せて上下方向に
    撮影アングルを変更可能に形成した請求項1記載のエレ
    ベーターの外部映像表示装置。
  3. 【請求項3】 外部撮影装置を、ビル外壁上をかご位置
    に合せて走行移動可能に形成した請求項1記載のエレベ
    ーターの外部映像表示装置。
  4. 【請求項4】 外部撮影装置を、かご内からの操作によ
    り左右方向に水平回転可能に形成した請求項2または請
    求項3に記載のエレベーターの外部映像表示装置。
  5. 【請求項5】 複数の外部撮影装置をビルの複数方向の
    外壁上に設置し、かご内映像表示装置で、複数の風景を
    同時または選択的に表示するようにした請求項2から請
    求項4のいずれかに記載のエレベーターの外部映像表示
    装置。
  6. 【請求項6】 任意の録画映像を選択しかご内映像表示
    装置に表示する録画装置を備えた請求項2から請求項5
    のいずれかに記載のエレベーターの外部映像表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011006181A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Hitachi Ltd エレベーターの風景映像表示装置

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