JPH1179473A - 用紙搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置および画像形成装置

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JPH1179473A
JPH1179473A JP23840397A JP23840397A JPH1179473A JP H1179473 A JPH1179473 A JP H1179473A JP 23840397 A JP23840397 A JP 23840397A JP 23840397 A JP23840397 A JP 23840397A JP H1179473 A JPH1179473 A JP H1179473A
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JP23840397A
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Masakazu Iwamoto
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】搬送路に沿って搬送される紙のフロント側とリ
ヤ側のずれによる傾きを確実に矯正して、信頼性の高い
用紙搬送装置および画像形成装置を提供する。 【解決手段】用紙を搬送する搬送路Hと、この搬送路の
用紙搬送方向とは直交する方向で、そのフロント側とリ
ヤ側にそれぞれに設けられ、フロント側もしくはリヤ側
が先行して傾いて搬送される用紙の先行側端部を一旦受
け止め、この先行側の搬送長を傾き分だけ長くして用紙
の搬送傾きを矯正するスキュー補正ガイド23を備え、
このスキュー補正ガイドは、搬送路中に突出し、傾いた
用紙の先行側端部が当接することにより弾性変形して搬
送長を長くする弾性板体30と、その一側端に上記弾性
板体を支持し、かつ弾性板体に対する用紙の当接位置を
可変するよう弾性板体の搬送路中への突出長さを調整自
在となす支持体25とを具備した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に用紙の搬送傾
きを矯正する手段を備えた用紙搬送装置と、この用紙搬
送装置を備えた電子複写機などの画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置である電子複写機では、給
紙装置から給出される用紙を感光体ドラムを介して排紙
トレイまで搬送する手段としての用紙搬送装置が用いら
れている。
【0003】この用紙搬送装置は、ゴム材からなる弾性
体ローラと鉄系金属ローラとが対をなす搬送ローラと、
搬送ガイドとから構成される。互いの搬送ローラは転接
状態となっていて、これらローラの転接部間に用紙が搬
入される。搬送ローラの回転とともに用紙を挟持し、か
つ搬送ガイドに搬出するので、搬送ガイドは所定部位へ
用紙を搬送案内できる。
【0004】従来、この種の電子複写機においても、装
置の小型化を促進するため、用紙の給紙や搬送用のスペ
ースを可能な限り小さくすることが求められている。そ
のため、搬送路では給紙装置から給出される用紙を、給
紙直後に急激に方向転換(Uターン)するのが一般的で
あり、そのため用紙が傾いて搬送されやすい。
【0005】すなわち、図8(A)に示すように、本
来、搬送路Hは用紙Pを搬送方向に沿って正しく搬送す
るのが理想である。この状態で用紙Pの搬送方向側端縁
aは常に、搬送方向と直交する方向に沿っており、この
フロント側Fとリヤ側Rとで少しのズレもない。
【0006】ところが、急激な方向変換をしたあとは、
用紙搬送方向とは直交する方向で、用紙Pのフロント側
端部bの進行量と、リア側端部cの進行量にズレが生じ
易く、いずれか一方側が先行した状態で送られてしま
う。
【0007】同図(B)は、用紙Pのフロント側端部b
がリヤ側端部cよりも先行した例である。そのズレ量d
は、フロント側端部bの位置とリヤ側端部cの位置との
差である。
【0008】同図(C)は、用紙Pのリヤ側端部cがフ
ロント側端部bよりも先行した例である。そのズレ量e
は、リヤ側端部cの位置とフロント側端部bの位置との
差である。
【0009】このような用紙搬送におけるフロント側端
部bとリヤ側端部cの位置ズレを、スキューと呼ぶこと
は周知であり、一旦いずれか一方に傾いてしまうと、そ
の姿勢のまま搬送されるのが普通である。
【0010】電子複写機において、上記用紙の搬送先に
はレジストローラ対が配置されていて、ここで感光体ド
ラムに形成される画像の位置とタイミングをとって、用
紙を感光体ドラムと転写チャージャとの間に送り、上記
転写チャージャによって顕像化された画像が用紙に転写
される。
【0011】したがって、スキュー状態の用紙がレジス
トローラ対に搬送されると、用紙に対して画像が傾いた
状態で転写されてしまい、良質の画像が得られなくなる
不具合が生じる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このようなスキューを
防止する手段として、従来、給紙装置における用紙積載
部のフロント側とリア側に位置調整用のガイドを備えて
いるが、このガイドは比較的簡単に配置できるものの、
効果は期待できるほどではない。
【0013】用紙搬送路に直接スキュー防止手段を適用
するには、たとえばUターン状に形成される搬送ガイド
の取付け位置を調整したり、搬送ローラの加圧バランス
を変化調整することなどが考えられる。
【0014】すなわち、上記搬送ガイドを搬送方向とは
直交する方向で、そのフロント側あるいはリア側を搬送
方向に沿う方向(給紙−排紙方向)に位置調整して搬送
距離をフロント方向あるいはリア方向で変化させる。
【0015】ただし、このような手段では搬送ガイドを
直接動かすため、複数の用紙サイズとそれぞれに対応す
る複数の経路から送り込まれてくる用紙に対し、いずれ
の場合にも安定した搬送路を形成することが困難であ
る。
【0016】さらに、搬送ガイドの取付け位置調整は、
実際に用紙が接触するR外側の搬送ガイドで行なうのに
対してR内側の搬送ガイドは固定であるから、調整状況
によっては内外側搬送ガイド相互間が極端に狭くなって
しまい搬送障害となる恐れがある。
【0017】また、搬送ローラの加工バランスを変化さ
せる方法は、加圧バネのバネ定数を小さくしない限り微
調整が難しく、しかも搬送力自体が変化することから搬
送の信頼性が低下する。
【0018】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、第1の目的とするところは、用紙のフロント側
端部もしくはリヤ側端部が先行し、傾いて搬送される場
合の搬送傾きを確実に矯正して、信頼性の高い用紙搬送
装置を提供しようとするものである。
【0019】第2の目的とするところは、搬送路に沿っ
て、フロント側もしくはリヤ側が先行して傾いて搬送さ
れる用紙の搬送傾きを確実に矯正して、高品質の画質が
得られ、信頼性の向上を図れる画像形成装置を提供しよ
うとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を満足す
るため、第1の発明の用紙搬送装置は、請求項1とし
て、用紙を搬送する搬送路と、この搬送路の用紙搬送方
向とは直交する方向で、そのフロント側とリヤ側にそれ
ぞれに設けられ、フロント側もしくはリヤ側が先行して
傾いて搬送される用紙の先行側端部を一旦受け止め、こ
の先行側端部の搬送長を傾き分だけ長くして用紙の搬送
傾きを矯正する矯正手段を備えたことを特徴とする。
【0021】上記第1の目的を満足するため、第2の発
明の用紙搬送装置は、請求項4として、用紙を搬送する
搬送路と、この搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向
で、そのフロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、搬
送路中に突出し、傾いた用紙の先行側端部が当接するこ
とにより弾性変形して搬送長を長くするマイラなど平滑
で柔軟性を有する弾性板体と、上記弾性板体の一側端を
支持するとともに、長孔が設けられる支持板と、この支
持板の長孔に挿通して支持板を取付け固定する固定具と
からなり、上記弾性板体に対する用紙の当接位置を可変
するよう弾性板体の搬送路中への突出長さを調整自在と
なす支持体とを具備したことを特徴とする。
【0022】上記第2の目的を満足するため、第3の発
明の画像形成装置は、請求項5として、感光体ドラムに
形成される静電画像に対して、給紙装置から搬送路を介
して搬送される用紙をレジストローラ対が同期させて搬
出し、用紙に静電画像を転写させる画像形成装置におい
て、上記搬送路のレジストローラ対の直前位置であると
ともに、この搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向
で、そのフロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、フ
ロント側もしくはリヤ側が先行して傾いて搬送される用
紙の先行側端部を一旦受け止め、この先行側端部の搬送
長を傾き分だけ長くして用紙の搬送傾きを矯正する矯正
手段を具備したことを特徴とする。
【0023】上記第2の目的を満足するため、第4の発
明の画像形成装置は、請求項7として、上記搬送路は、
用紙をUターン状に搬送案内し、かつこの搬送路の上記
レジストローラ対の直前位置に用紙の搬送傾きを矯正す
る矯正手段を備え、この矯正手段は、上記搬送路の用紙
搬送方向とは直交する方向で、そのフロント側とリヤ側
にそれぞれに設けられ、搬送路中に突出し、傾いた用紙
の先行側端部が当接することにより搬送長を長くする弾
性板体と、その一側端に上記弾性板体を支持し、かつ用
紙の当接位置を可変するよう弾性板体の搬送路中への突
出長さを調整自在となす支持体とを具備したことを特徴
とする。
【0024】上記第2の目的を満足するため、第5の発
明の画像形成装置は、請求項8として、上記搬送路は、
給紙装置から給出される用紙を挟持して搬出する搬送ロ
ーラと、この搬送ローラから搬出される用紙をUターン
状に搬送案内して上記レジストローラ対に導く搬送ガイ
ドとを具備し、上記搬送路の搬送ガイドに沿ってUター
ン状に案内される用紙を、レジストローラ対の直前位置
で用紙の搬送傾きを矯正する矯正手段を備え、この矯正
手段は、搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向で、そ
のフロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、搬送路中
に突出し、傾いた用紙の先行側端部が当接することによ
り弾性変形して搬送長を長くする弾性板体と、この弾性
板体の一側端を支持するとともに、長孔が設けられる支
持板と、この支持板の長孔に挿通して支持板を取付け固
定する固定具とからなり、弾性板体に対する用紙の当接
位置を可変するよう弾性板体の搬送路中への突出長さを
調整自在となす支持体とを具備したことを特徴とする。
【0025】上述の目的を満足する手段を採用すること
により、第1ないし第5の発明によれば、フロント側も
しくはリヤ側が先行して傾いて搬送される用紙の搬送傾
きを確実に矯正する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
図面にもとづいて説明する。図1は、画像形成装置であ
る電子複写機を示す。複写機本体S内に、像担持体とし
ての感光体ドラム1が配置される。この感光体ドラム1
は、図示しない駆動源に連結される。
【0027】感光体ドラム1の周囲部には、この回転方
向に沿って、帯電チャージャ2、露光部4、現像装置
5、転写チャージャ6、剥離チャージャ7、クリーニン
グ装置8および除電ランプ9が配置される。
【0028】複写機本体Sの上面部には原稿を載置する
原稿載置台10が備えられ、この原稿載置台10の原稿
を露光部4の光学系が露光し、原稿からの反射光が感光
体ドラム1の表面に照射するようになっている。
【0029】また、複写機本体の底部には用紙を収容す
るカセット13が配置され、このカセット13内の最上
位の用紙Pに給紙ローラ17が転接して、これらで給紙
装置18が構成される。
【0030】上記給紙装置18の用紙給出側には、後述
する用紙搬送装置12が配置されていて、給紙装置18
から給出される用紙Pを上記現像装置5の下部側に配置
されるレジストローラ対11へ搬送するようになってい
る。そして、レジストローラ対11の用紙搬出側に上記
転写チャージャ6が配置されている。
【0031】一方、上記クリーニング装置8の下方部位
には、用紙Pを搬送する搬送ベルト14が配置されてい
る。この搬送ベルト14の搬送端には定着部15が配置
されていて、さらに複写機本体側面部に排紙部16が取
付けられる。
【0032】上記用紙搬送装置12は、給紙装置18の
給紙ローラ17導出側に配置される給紙ガイド20と、
この給紙ガイド20の導出側に配置される搬送ローラ対
21と、この搬送ローラ対21と上記レジストローラ対
11との間に配置され、これらローラ対の相互間に搬送
路Hを形成する搬送ガイド22とからなる。
【0033】特に搬送ガイド22は、搬送ローラ対21
から搬送される用紙Pを大きく方向変換すべくUターン
状に形成される。そして、用紙PをUターンしたあとレ
ジストローラ対11へ搬送案内するようになっている。
【0034】搬送路HのUターン部下流で、レジストロ
ーラ対11の直前位置であり、搬送方向とは直交する方
向のフロント側とリヤ側には、用紙Pの搬送姿勢を矯正
する手段としてのスキュー補正ガイド23が設けられて
いる。
【0035】つぎに、このスキュー補正ガイド23を、
図2以下にもとづいて詳述する。図2に示すように、ス
キュー補正ガイド23は、搬送ガイド22内に適宜な手
段で配置されるガイド基板24と、このガイド基板24
に取付けられる支持体25と、この支持体25の一側端
に支持される弾性板体30とから構成される。
【0036】上記ガイド基板24は、用紙搬送方向とは
所定の角度に傾いて形成される傾斜面24aを備えてい
て、この傾斜面24aに上記支持体25が取付け固定さ
れ、かつこの支持体25に取付けられる弾性板体30は
搬送路H中に突出する。
【0037】上記支持体25は、剛性を有する板体であ
る支持板26と、上記ガイド基板24に設けられるねじ
孔24bに螺挿され、上記支持板26をガイド基板24
に取付け固定する固定具である取付けねじ27とから構
成される。
【0038】上記支持板26には上下方向に沿って長孔
28が設けられていて、この長孔28に上記取付けねじ
27が挿通するところから、支持板26を固定する取付
けねじ27を一旦緩めれば、支持板26の位置は長孔2
8に沿って調整自在となっている。
【0039】そして、上記弾性板体30は支持板26の
一側端に取付けられているので、弾性板体30の搬送路
H内への突出長さを調整できる。なお弾性板体30は、
マイラなど平滑で柔軟性を有する合成樹脂材からなる。
【0040】このようにして構成される画像形成装置で
あって、原稿載置台10に原稿をセットしてコピースイ
ッチをオンにすると、露光部4が作用して感光ドラム1
の周面に原稿像が結像される。
【0041】この感光体ドラム1の周面は、予め帯電チ
ャージャ2によって帯電されており、原稿像は静電潜像
として形成される。感光体ドラム1が回転して、静電潜
像部分が現像装置5に対向したとき、ここから現像剤が
供給されて顕像化する。
【0042】また、コピースタートと同時に、給紙装置
18から用紙Pが搬送路Hを介して供給される。用紙P
はレジストローラ対11によりタイミングをとって感光
体ドラム1と転写チャージャ6との間に送られ、この転
写チャージャ6によって顕像化された画像が用紙Pに転
写される。
【0043】画像が転写された用紙Pは、剥離チャージ
ャ7の作用により感光体ドラム1から剥離され、搬送ベ
ルト14に載って搬送される。そして、定着部15に導
かれて画像の定着がなされ、排紙部16に画像が形成さ
れた用紙Pが排紙される。
【0044】感光体ドラム1は引き続いて回転を継続す
る。剥離チャージャ7によって用紙Pが剥離された部位
はクリーニング装置8に対向して、残留するトナーがド
ラム周面から払拭除去される。そして、除電ランプ9に
よって除電され、再び上記帯電チャージャ2に対向し
て、先に述べた作用を繰り返すこととなる。
【0045】なお、給紙装置18から給出される用紙P
は、Uターン状に形成される搬送ガイド22によって搬
送方向を急激に大きく変えられる。このことから、用紙
Pは搬送方向とは直交する方向で、そのフロント側端部
とリヤ側端部のいずれかが先行し、傾いて搬送される傾
向にある。
【0046】得られた画像が用紙に対して歪んでいるこ
とにより、いわゆるスキュー現象があることを検知した
時点で、用紙Pの搬送傾きを矯正する。すなわち、用紙
Pの先行端部側に対応するフロント・リヤ側のいずれか
のスキュー補正ガイド23を、スキュー量に応じて調整
する。具体的には、弾性板体30の搬送路Hへの突出量
を可変する。
【0047】スキュー量が小さいと判断した場合は、図
2に示すように取付けねじ27の位置が長孔28の下部
になるよう、支持板26の位置を上部側にして、弾性板
体30の下端部に用紙Pが当接するよう位置調整する。
【0048】用紙Pの先行側端部は弾性板体30の下端
(先端)部分に衝突し、そのまま弾性板体を押す。弾性
板体30は比較的大きな角度θA で弾性変形し、撓み回
動する。
【0049】図3に示すように、このとき用紙Pの先行
側端部は、弾性板体30と当接する位置を始点Aとし、
搬送ガイド22に当接する位置を終点Eとした総搬送距
離Laを搬送される。
【0050】すなわち、用紙Pの先行側端部の総搬送距
離Laは、用紙Pが弾性板体30に当接することによる
弾性板体30の撓み回動量A1 と、この位置から搬送ガ
イド22の当接位置までの距離A2 との合計(La=A
1 +A2 )となる。
【0051】図4に、以上の用紙Pの先行側端部の移動
状態を順に説明する。同図(A)において用紙Pの先行
側端部が弾性板体30の下端部に当接する。ここが先に
説明したA点である。
【0052】同図(B)に示すように、弾性板体30は
用紙Pに与えられる搬送力に押されて、支持板26の取
付け部を基端として回動する。弾性板体30が最大量回
動すると、それ以上の回動が規制され停止する。ただ
し、用紙Pの搬送動作は継続している。
【0053】同図(C)に示すように、今度は用紙Pが
逃げて弾性板体30から離間する方向に移動し、ついに
は搬送ガイド22のE点に当接する。そして、用紙Pは
そのまま搬送ガイド22に沿って搬送される。
【0054】再び図3に示すように、用紙Pの先行側端
部が弾性板体30に当接する点Aから弾性板体30を回
動し、ついには搬送ガイド22に当接する点Eまでの総
搬送距離Laを搬送される間、遅れた他方側端部は上記
点Aから点Eまでの直線距離L(A〜E)を搬送され
る。
【0055】スキューした用紙Pの先行側端部と遅れた
側の端部の搬送距離の差(La−L)が、そのまま用紙
Pの傾き分に相当したとき、スキューが解消して用紙は
正しく整位されることになる。
【0056】この状態で用紙Pは上記レジストローラ対
11に導かれるから、感光体ドラム1から用紙Pに正し
く画像が転写され、画像ズレの発生がない。用紙のスキ
ュー量が大きいと判断した場合は、図5に示すように、
取付けねじ27を一旦緩めて支持板26をより下げた位
置に取付け固定する。したがって、弾性板体30はより
大きく搬送路H内へ突出する。
【0057】搬送される用紙Pは、弾性板体30の上端
部(基端部近傍)に当接する。弾性板体30は弾性変形
して撓み回動をなすことは変わりがないが、このとき用
紙Pが上端部に当接するので、回動角度θB は極く小さ
い。
【0058】図6に示すように、先行側端部の総搬送距
離Lbは、弾性板体30と当接する位置を始点Aとし、
弾性板体30の撓み回動量B1 と、ここから搬送ガイド
に当接するまでの距離B2 と、ここから先に説明した終
点位置までの距離B3 との合計(Lb=B1 +B2 +B
3 )となり、先に説明した総搬送距離Laより長くな
る。
【0059】一方、遅れた側の端部は、ここでもA点か
らE点に至る直線距離Lを搬送される。したがって、ス
キューした用紙Pの先行側端部と遅れた側の端部の搬送
距離の差(Lb−L)が、そのまま用紙Pの傾き分に相
当したとき、スキューが解消して用紙は正しく整位され
ることになる。
【0060】図7において、用紙Pの先行側端部の移動
状態を順に説明する。同図(A)において用紙Pの先行
側端部が弾性板体30の上端部(A点)に当接する。弾
性板体30は用紙Pの搬送力に押されて回動する。
【0061】同図(B)に示すように、弾性板体30は
最大量回動すると、それ以上の回動が規制され停止す
る。ただし、用紙Pの搬送動作は継続する。同図(C)
に示すように、今度は用紙Pが逃げて弾性板体30から
離間する方向に移動し、ついには搬送ガイド22に当接
する。これ以降も用紙Pの搬送動作は継続しているの
で、用紙はそのまま搬送ガイド22に沿って搬送され
る。
【0062】同図(D)に示すように、用紙Pは搬送ガ
イド22に沿って搬送され、先に説明した点Eと同一位
置に到達する。このようなスキュー矯正量は、弾性板体
30の弾性係数や、弾性板体30の搬送路Hへの突出量
の調整により、百分の数mm程度から数mm程度までの微調
整が可能であり、スキュー矯正状態を確認しながらその
都度調整すればよい。
【0063】なお、電子複写機においては手差しユニッ
トを開放すると、支持体25を構成する取付けねじ27
の頭部が露出するので、このねじ27を一旦緩めて支持
板26とともに弾性板体30の搬送路Hへの突出量を調
整すればよく、その調整作業を容易に行なえる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように第1,第2の発明に
よれば、搬送路に搬送される用紙のフロント側とリヤ側
のずれを確実に矯正して、信頼性の高い用紙搬送装置を
提供できる。
【0065】第3ないし第5の発明によれば、搬送路に
搬送される紙のフロント側とリヤ側のずれを確実に矯正
して、高画質が得られ信頼性の向上を図った画像形成装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の、画像形成装置である
電子複写機の概略の側面図。
【図2】第1の実施の形態の、スキュー補正ガイドの作
用説明図。
【図3】第1の実施の形態の、用紙の総搬送距離を説明
する図。
【図4】第1の実施の形態の、用紙に対するスキュー矯
正動作を順に説明する図。
【図5】第2の実施の形態の、スキュー補正ガイドの作
用説明図。
【図6】第2の実施の形態の、用紙の総搬送距離を説明
する図。
【図7】第2の実施の形態の、用紙に対するスキュー矯
正動作を順に説明する図。
【図8】正常な搬送姿勢に対するスキュー状態での搬送
を説明する図。
【符号の説明】
P…用紙、 H…搬送路、 23…矯正手段(スキュー補正ガイド)、 30…弾性板体、 25…支持体、 28…長孔、 26…支持板、 27…固定具(取付けねじ)、 1…感光体ドラム、 11…レジストローラ対、 18…給紙装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を搬送する搬送路と、 この搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向で、そのフ
    ロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、フロント側も
    しくはリヤ側が先行して傾いて搬送される用紙の先行側
    端部を一旦受け止め、この先行側端部の搬送長を傾き分
    だけ長くして用紙の搬送傾きを矯正する矯正手段を備え
    たことを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】上記矯正手段は、 搬送路中に突出し、傾いた用紙の先行側端部が当接する
    ことにより弾性変形して搬送長を長くする弾性板体と、 その一側端に上記弾性板体を支持し、かつ弾性板体に対
    する用紙の当接位置を可変するよう弾性板体の搬送路中
    への突出長さを調整自在となす支持体とを具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】上記弾性板体は、マイラなど平滑で柔軟性
    を有する合成樹脂材からなり、 上記支持体は、上記弾性板体の一側端を支持するととも
    に、長孔が設けられる支持板と、この支持板の長孔に挿
    通して支持板を取付け固定する固定具とからなることを
    特徴とする請求項2記載の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】用紙を搬送する搬送路と、 この搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向で、そのフ
    ロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、搬送路中に突
    出し、傾いた用紙の先行側端部が当接することにより弾
    性変形して搬送長を長くするマイラなど平滑で柔軟性を
    有する弾性板体と、 上記弾性板体の一側端を支持するとともに、長孔が設け
    られる支持板と、この支持板の長孔に挿通して支持板を
    取付け固定する固定具とからなり、上記弾性板体に対す
    る用紙の当接位置を可変するよう弾性板体の搬送路中へ
    の突出長さを調整自在となす支持体とを具備したことを
    特徴とする用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】感光体ドラムに形成される静電画像に対し
    て、給紙装置から搬送路を介して搬送される用紙をレジ
    ストローラ対が同期させて搬出し、用紙に静電画像を転
    写させる画像形成装置において、 上記搬送路のレジストローラ対の直前位置であるととも
    に、この搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向で、そ
    のフロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、フロント
    側もしくはリヤ側が先行して傾いて搬送される用紙の先
    行側端部を一旦受け止め、この先行側端部の搬送長を傾
    き分だけ長くして用紙の搬送傾きを矯正する矯正手段を
    具備したことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記搬送路は、給紙装置から給出される用
    紙を挟持して搬出する搬送ローラと、この搬送ローラか
    ら搬出された用紙をUターン状に搬送案内して上記レジ
    ストローラ対に導く搬送ガイドとを具備したことを特徴
    とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】感光体ドラムに形成される静電画像に対し
    て、給紙装置から搬送路を介して搬送される用紙をレジ
    ストローラ対が同期させて搬出し、用紙に静電画像を転
    写させる画像形成装置において、 上記搬送路は、用紙をUターン状に搬送案内し、かつこ
    の搬送路の上記レジストローラ対の直前位置に用紙の搬
    送傾きを矯正する矯正手段を備え、 この矯正手段は、 上記搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向で、そのフ
    ロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、搬送路中に突
    出し、傾いた用紙の先行側端部が当接することにより搬
    送長を長くする弾性板体と、 その一側端に上記弾性板体を支持し、かつ用紙の当接位
    置を可変するよう弾性板体の搬送路中への突出長さを調
    整自在となす支持体とを具備したことを特徴とする画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】感光体ドラムに形成される静電画像に対し
    て、給紙装置から搬送路を介して搬送される用紙をレジ
    ストローラ対が同期させて搬出し、用紙に静電画像を転
    写させる画像形成装置において、 上記搬送路は、給紙装置から給出される用紙を挟持して
    搬出する搬送ローラと、この搬送ローラから搬出される
    用紙をUターン状に搬送案内して上記レジストローラ対
    に導く搬送ガイドとを具備し、 上記搬送路の搬送ガイドに沿ってUターン状に案内され
    る用紙を、レジストローラ対の直前位置で用紙の搬送傾
    きを矯正する矯正手段を備え、 この矯正手段は、 上記搬送路の用紙搬送方向とは直交する方向で、そのフ
    ロント側とリヤ側にそれぞれに設けられ、搬送路中に突
    出し、傾いた用紙の先行側端部が当接することにより弾
    性変形して搬送長を長くする弾性板体と、 この弾性板体の一側端を支持するとともに、長孔が設け
    られる支持板と、この支持板の長孔に挿通して支持板を
    取付け固定する固定具とからなり、弾性板体に対する用
    紙の当接位置を可変するよう弾性板体の搬送路中への突
    出長さを調整自在となす支持体とを具備したことを特徴
    とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7766319B2 (en) 2007-07-04 2010-08-03 Seiko Epson Corporation Recorded medium feeding device and recording apparatus

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