JPH1177881A - 自動車用成形天井 - Google Patents

自動車用成形天井

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JPH1177881A
JPH1177881A JP9262854A JP26285497A JPH1177881A JP H1177881 A JPH1177881 A JP H1177881A JP 9262854 A JP9262854 A JP 9262854A JP 26285497 A JP26285497 A JP 26285497A JP H1177881 A JPH1177881 A JP H1177881A
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JP
Japan
Prior art keywords
skin
color
hot
molded ceiling
base material
Prior art date
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Pending
Application number
JP9262854A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinobu Nishiguchi
敏信 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Publication of JPH1177881A publication Critical patent/JPH1177881A/ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材による表皮の色への影響を抑え、熱プレ
ス成形前後で認識される表皮の色の違いを無くし、自動
車用成形天井の外観を良好とする。 【解決手段】 基材11にホットメルトフィルム14,
15を介して表皮12および裏面材13が積層され、前
記ホットメルトフィルム14,15の溶着により表皮1
2および裏面材13と基材11が接着された自動車用成
形天井10において、前記表皮12に対して明度差ΔL
≦±1.0のホットメルトフィルムを少なくとも基材側
のホットメルトフィルム14とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車用成形天井
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の天井においては、車体外板の内
側に自動車用成形天井が取り付けられて、断熱性や装飾
性等の付与がなされている。前記自動車用成形天井とし
ては、ポリプロピレン,ウレタン発泡体シート,ガラス
繊維マット,熱硬化性樹脂シート材等からなる基材にポ
リエステル繊維等のファブリックやプラスチックシート
あるいは不織布等からなる表皮および裏面材をホットメ
ルトフィルムを介して積層した積層材を、熱プレス用成
形型でプレスして一体化および賦形したものが一般的で
ある。
【0003】前記成形天井は車内空間に占める割合が大
きいため、表皮の色が車内雰囲気に与える影響は大であ
り、他の内装材の色との調和を考慮して、通常、灰色系
の色の中から最適の色が選択されている。しかし、折角
色合わせした表皮を用いて成形天井を成形しても、得ら
れる成形天井は表皮の色が実際の色とは異なって認識さ
れ、車内が所望の雰囲気にならない問題があった。
【0004】そこで、本発明者が前記問題を検討したと
ころ、成形天井は、ウレタン発泡体シート等からなる基
材構成材の色によって基材が淡黄色をしていて、基材と
表皮との明度差が大きく、しかも基材と表皮との間に介
在するホットメルトフィルムが透明からなるため、表皮
の色が基材の色の影響を受けて前記色の問題が発生して
いることが判明した。また、本発明者は前記問題を解決
するため、基材の色を調整することを試みたが、基材は
ウレタン発泡体シートやガラス繊維マット等の複合材で
構成されるため、その複合材を所望の色に調整するのは
容易ではないことが判明した。特に、ウレタン発泡体シ
ートは、着色剤を添加しておいても発泡具合により得ら
れる色が異なるため、一定の所望の色に調整するのは極
めて難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記問題
点に鑑みて提案されたもので、基材による表皮の色への
影響を抑え、熱プレス成形前後で認識される表皮の色に
違いのない、外観の良好な自動車用成形天井を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
基材にホットメルトフィルムを介して表皮と裏面材が積
層され、前記ホットメルトフィルムの溶着により表皮お
よび裏面材と基材とが接着された自動車用成形天井にお
いて、前記表皮に対して明度差ΔL≦±1.0のホット
メルトフィルムを少なくとも表皮側のホットメルトフィ
ルムとして用いたことを特徴とする自動車用成形天井に
係る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る自
動車用成形天井を示す断面図、図2は同成形天井の一部
を拡大して示す斜視図、図3は同成形天井の成形例を示
す熱プレス用成形型の断面図である。
【0008】図1および図2に示す自動車用成形天井1
0は、車室内の断熱および装飾等のために、自動車の車
体外板の内側に取り付けられるもので、基材11と表皮
12と裏面材13とホットメルトフィルム14,15を
含む積層材からなる。
【0009】基材11は、成形天井10の形状保持およ
び車体外板への取り付け等のためのもので、剛性および
断熱性ならびに作業性に優れた種々の材質からなる。こ
の実施例では、基材11は、ウレタン発泡体シート等に
イソシアネート化合物等の熱硬化性硬化剤が含浸した含
浸層11aと複数のガラス繊維マット等のガラス繊維層
11b,11bが前記熱硬化性硬化剤の硬化により一体
とされたものからなり、色は淡黄色をしており、熱プレ
ス成形前のLab表色系における明度指数Lは80、ク
ロマチイクネス指数(色相と彩度を表す色度)a,bは
0,24とされている。なお、L,a,bの値の測定方
法については、まとめて後で述べる。
【0010】表皮12は、成形天井10の表面を装飾あ
るいは保護するためのもので、織布,不織布,ポリエス
テル繊維等のファブリックやプラスチックシート等から
なる。この実施例では、該表皮12は不織布からなり、
色は灰色とされ、熱プレス成形前のLab表色系におけ
る明度指数Lは48.50、クロマチイクネス指数a,
bは−0.3,4.0とされている。そして、この表皮
12は表皮側ホットメルトフィルム14を介して基材1
1の表面に積層され、前記ホットメルトフィルム14の
溶着により基材11の表面に接着している。
【0011】裏面材13は、成形天井10の裏面を保護
するとともに、後述する熱プレス成形時に成形天井10
が成形型から離型し易くするためのもので、不織布やプ
ラスチックシート等からなり、裏面材側ホットメルトフ
ィルム15を介して基材11の裏面に積層され、前記ホ
ットメルトフィルム15の溶着により基材11の裏面に
接着している。
【0012】ホットメルトフィルム14,15は、表皮
12および裏面材13を基材11に確実に接着するとと
もに、当該基材11の通気を妨げるもので、熱プレス成
形時に溶融して接着性を発揮する材質からなる。特には
前記プレス成形時にホットメルトフィルム14,15全
体が完全に溶融して破れ易くするのを防ぐため、融点が
10℃以上異なる2種類の熱可塑性樹脂からなるポリマ
ーアロイが好適である。例として、EVA(エチレン酢
酸ビニル共重合体)、EAA(エチレンとアクリル酸の
共重合体)、EMA(エチレンとアクリル酸メチルの共
重合体)、EMMA、EMAAとポリオレフィンの共重
合体、またはポリマーアロイ等からなる融点70〜10
0℃の熱可塑性樹脂と、ポリプロピレン、ポリアミド、
PET(ポリエチレンテレフタレート)等からなる融点
110〜200℃の熱可塑性樹脂とのポリマーアロイが
挙げられる。
【0013】前記基材側のホットメルトフィルム14、
さらに好ましくは両ホットメルトフィルム14,15
は、熱プレス成形前の表皮12に対して明度差ΔL≦±
1.0のものが用いられる。この実施例では、前記ホッ
トメルトフィルム14,15として、その生成時にカー
ボン等を混入して表皮12の色と類似の灰色に着色され
たものが用いられ、熱プレス成形前のLab表色系にお
ける明度指数Lは45、クロマチイクネス指数a,bは
0,5である。したがって、熱プレス成形前の該ホット
メルトフィルム14,15の表皮12に対するLab表
色系における明度指数の差ΔLは−3.5、クロマチイ
クネス指数の差Δa,Δbは0.3,1、ΔE(La
b)は3.65とされている。なお、従来の熱プレス成
形前のホットメルトの表皮12に対するLab表色系に
おける明度指数の差ΔLは−31.5であった。
【0014】そして、前記構造の成形天井10(成形後
の完成品)の表皮12側のLab表色系における明度指
数Lは48、クロマチイクネス指数a,bは−0.3
5,3.95であり、熱プレス成形前の表皮12に対す
るLab表色系における明度指数の差ΔLは−0.5、
クロマチイクネス指数の差Δa,Δbは−0.05,−
0.05、および色差ΔE(Lab)は0.50であっ
た。なお、従来の成形天井の表皮側(成形後の完成品)
の熱プレス成形前の表皮に対するLab表色系における
明度差ΔLは−1.5、クロマチイクネス指数の差Δ
a,Δbは−0.05,−0.05、色差ΔE(La
b)は1.50であった。前記色差ΔE(Lab)の数
値からも明らかなように、この発明の一実施例に係る成
形天井10は、従来に比し、熱プレス成形前後で認識さ
れる表皮12の色に変化が少ない。
【0015】このように、ホットメルトフィルム14,
15を表皮12に対して明度差ΔL≦±1.0として明
度差を少なくし、表皮12の色とホットメルトフィルム
14の色を類似させることによって、基材11の色が表
皮12の色に与える影響を少なくすることができ、熱プ
レス成形前後で認識される表皮12の色の変化を防ぐこ
とができる。なお、この実施例では、表皮側のホットメ
ルトフィルム14および裏面材側のホットメルトフィル
ム15の両方が表皮12に対して明度差ΔL≦±1.0
とされているが、表皮側のホットメルトフィルム14の
み表皮12に対して明度差ΔL≦±1.0として、裏面
材側のホットメルトフィルム15を従来の透明なものと
してもよく、その場合でも熱プレス成形前後において認
識される表皮の色に違いは少なかった。
【0016】図3に示した熱プレス用成形型20は、前
記自動車用成形天井10の成形に使用されるもので、表
面側型21と裏面側型25を備える。なお、図示の符号
22は前記表面側型21の型面、26は前記裏面側型2
5の型面を示し、前記表面側型面22および裏面側型面
26は、加熱ヒータと接続されたり、あるいは表面側型
21および裏面側型25の内部に熱媒循環流路を形成し
て該流路にオイル等の熱媒を循環させる等、適宜手段に
より所定温度に加熱されている。なお、この型面22,
26の温度は、前記各部材11ないし15の材質により
異なるが、通常120℃〜140℃とされる。以下、該
熱プレス用成形型20を用いて行う、前記自動車用成形
天井10の成形例について説明する。
【0017】まず、前記成形天井10を構成する各部材
11ないし15を、図3に示すように、熱プレス用成形
型20により一体に熱プレス成形することにより車体外
板形状に合わせた所要形状に賦形する。その際、前記ホ
ットメルトフィルム14,15は表皮12に対して明度
差ΔL≦±1.0のものを用いる。前記熱プレス時の型
面22,26の熱により基材11中の熱硬化性硬化剤が
硬化し、またホットメルトフィルム14,15が溶融す
ることにより、互いに接着されて、図1に示すような所
望の形状の自動車用成形天井10が得られる。
【0018】なお、前記Lab表色系におけるL,a,
b,ΔL,Δa,Δbの数値は、JISZ8722に規
定する物体色の測定方法に基づく、スガ試験機株式会社
製の色差計SM−4−2(積分球式2光路方式)を用い
た透過測定(透過光用標準板としては白色を使用)によ
り測定した値であり、前記色差ΔE(Lab)の数値
は、前記ΔL,Δa,Δbの数値を、JISZ8730
に規定する次の式に代入することにより算出された値
である。 ΔE(Lab)=〔(ΔL)2 +(Δa)2 +(Δb)2 1/2
【0019】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車用成形天井にあっては、表皮に対して明度差ΔL
≦±1.0のホットメルトフィルムを少なくとも基材側
のホットメルトフィルムとして用いたため、基材の色が
表皮の色に与える影響を抑ることができ、成形前後で認
識される表皮の色の違いを防いで良好な外観を得ること
ができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る自動車用成形天井を
示す断面図である。
【図2】同成形天井の一部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図3】同成形天井の成形例を示す熱プレス用成形型の
断面図である。
【符号の説明】
10 成形天井 11 基材 12 表皮 13 裏面材 14 表皮側ホットメルトフィルム 15 裏面材側ホットメルトフィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にホットメルトフィルムを介して表
    皮と裏面材が積層され、前記ホットメルトフィルムの溶
    着により表皮および裏面材と基材とが接着された自動車
    用成形天井において、前記表皮に対して明度差ΔL≦±
    1.0のホットメルトフィルムを少なくとも表皮側のホ
    ットメルトフィルムとして用いたことを特徴とする自動
    車用成形天井。
JP9262854A 1997-09-09 1997-09-09 自動車用成形天井 Pending JPH1177881A (ja)

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JP9262854A JPH1177881A (ja) 1997-09-09 1997-09-09 自動車用成形天井

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003511303A (ja) * 1999-10-14 2003-03-25 マグナ インテリア システムズ インコーポレイティド 一体のエネルギー吸収発泡体を有するヘッドライナーの製造方法
JP2006035949A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用内装部品
JP2012007256A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Asahi Kasei Fibers Corp 乳頭部保護用キャップ

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